JPH05333726A - 定着装置及び該定着装置を有する画像形成装置 - Google Patents
定着装置及び該定着装置を有する画像形成装置Info
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- JPH05333726A JPH05333726A JP14145792A JP14145792A JPH05333726A JP H05333726 A JPH05333726 A JP H05333726A JP 14145792 A JP14145792 A JP 14145792A JP 14145792 A JP14145792 A JP 14145792A JP H05333726 A JPH05333726 A JP H05333726A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来のフィルム式定着装置では最終の転写材
が定着装置を抜けきるまで加熱体が加熱されているので
該装置の停止後にフィルムが該加熱体により加熱され続
けることとなり、該フィルムが該加熱体に付着してしま
う恐れがあった。また、該加熱体が低熱容量のものであ
るため、該加熱体に対する通電が交流電圧の位相制御で
行なわれると、該加熱体に対して通電が行なわれない期
間においては該加熱体の温度が低くなり、定着ムラが起
こる可能性があった。本発明はこのような問題点を解決
した定着装置を提供する。 【構成】 本発明の定着装置では、最終の転写材が定着
装置を抜けきる前に加熱体に対する通電を停止させるよ
うにした。また、加熱体に複数の発熱体を所定間隔で設
け、該発熱体の間隔を、転写材の速度、加熱用電源の交
流電圧の半波長及び周波数、等で決定される値にするよ
うに構成した。
が定着装置を抜けきるまで加熱体が加熱されているので
該装置の停止後にフィルムが該加熱体により加熱され続
けることとなり、該フィルムが該加熱体に付着してしま
う恐れがあった。また、該加熱体が低熱容量のものであ
るため、該加熱体に対する通電が交流電圧の位相制御で
行なわれると、該加熱体に対して通電が行なわれない期
間においては該加熱体の温度が低くなり、定着ムラが起
こる可能性があった。本発明はこのような問題点を解決
した定着装置を提供する。 【構成】 本発明の定着装置では、最終の転写材が定着
装置を抜けきる前に加熱体に対する通電を停止させるよ
うにした。また、加熱体に複数の発熱体を所定間隔で設
け、該発熱体の間隔を、転写材の速度、加熱用電源の交
流電圧の半波長及び周波数、等で決定される値にするよ
うに構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフィルム式定着装置及び
該定着装置を具備した画像形式装置に関する。
該定着装置を具備した画像形式装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば画像の加熱定着等のための
定着装置として、所定の温度に維持された加熱ローラー
と弾性層を有して前記加熱ローラーに圧接する加圧ロー
ラーとによって記録材を挟持搬送しつつ加熱する熱ロー
ラー定着装置が多用されている。また、フラッシュ加熱
方式、オーブン加熱方式、熱板加熱方式等種々の加熱方
式による定着装置が知られており、また実用されてい
る。
定着装置として、所定の温度に維持された加熱ローラー
と弾性層を有して前記加熱ローラーに圧接する加圧ロー
ラーとによって記録材を挟持搬送しつつ加熱する熱ロー
ラー定着装置が多用されている。また、フラッシュ加熱
方式、オーブン加熱方式、熱板加熱方式等種々の加熱方
式による定着装置が知られており、また実用されてい
る。
【0003】また、米国特許第3578797号明細書
に開示されているベルト加熱方式による定着装置も知ら
れている。これは、 トナー像を加熱体ウェーブに接触させてその融点へ加
熱して溶融し、 溶融後、そのトナーを冷却して比較的高い粘性とし、 トナーの加熱体ウェーブへ付着する傾向を弱めた状態
で加熱体ウェーブからはがす、 という過程を経ることによってオフセットを生じさせず
に定着する方法に基づいた定着装置である。
に開示されているベルト加熱方式による定着装置も知ら
れている。これは、 トナー像を加熱体ウェーブに接触させてその融点へ加
熱して溶融し、 溶融後、そのトナーを冷却して比較的高い粘性とし、 トナーの加熱体ウェーブへ付着する傾向を弱めた状態
で加熱体ウェーブからはがす、 という過程を経ることによってオフセットを生じさせず
に定着する方法に基づいた定着装置である。
【0004】最近では、固定支持された加熱体(サーマ
ルヒーター、以下ヒーターと記す)と、該ヒーターに対
向圧接しつつ搬送される耐熱性フィルムを介して記録材
をヒーターに密着させる加圧部材とを有し、ヒーターの
熱をフィルムを介して記録材へ付与することで記録材面
に形成担持されている未定着画像を記録材面に加熱定着
させる方式による定着装置(フィルム加熱方式)が考案
されている。例えば、特開昭63−313182号公報
に開示の方法及び装置等がこれに属し、薄肉の耐熱フィ
ルム(シート)と、該フィルムの移動駆動手段と、該フ
ィルムを中にしてその一方面側に固定支持して配置され
たヒーターと、他方面側に該ヒーターに対向して配置さ
れ該ヒーターに対して該フィルムを介して画像定着する
べき記録材の顕画像担持面を密着させる加圧部材とを有
し、該フィルムは少なくとも画像定着実行時は該フィル
ムと加圧部材との間に搬送導入される画像定着すべき記
録材と同方向に同一速度で走行移動され、該走行移動フ
ィルムを挟んでヒーターと加圧部材との圧接で形成され
る定着ニップ部を通過させることにより該記録材の顕画
像担持面を該フィルムを介して該ヒーターで加熱して顕
画像(未定着トナー像)に熱エネルギーを付与して未定
着トナーを溶融せしめ、次いで定着装置通過後のフィル
ムと記録材とを分離点で離間させるように構成した定着
装置である。このようなフィルム加熱方式においては、
ヒーターとして低熱容量の加熱体を用いることができ
る。そのため、従来の接触式加熱方式である熱ローラー
方式、ベルト加熱方式に比べ省電力化およびウエイトタ
イムの短縮化(クイックスタート)が可能となる。その
他、従来の加熱方式の種々の欠点を解決できる利点を有
し、効果的なものである。
ルヒーター、以下ヒーターと記す)と、該ヒーターに対
向圧接しつつ搬送される耐熱性フィルムを介して記録材
をヒーターに密着させる加圧部材とを有し、ヒーターの
熱をフィルムを介して記録材へ付与することで記録材面
に形成担持されている未定着画像を記録材面に加熱定着
させる方式による定着装置(フィルム加熱方式)が考案
されている。例えば、特開昭63−313182号公報
に開示の方法及び装置等がこれに属し、薄肉の耐熱フィ
ルム(シート)と、該フィルムの移動駆動手段と、該フ
ィルムを中にしてその一方面側に固定支持して配置され
たヒーターと、他方面側に該ヒーターに対向して配置さ
れ該ヒーターに対して該フィルムを介して画像定着する
べき記録材の顕画像担持面を密着させる加圧部材とを有
し、該フィルムは少なくとも画像定着実行時は該フィル
ムと加圧部材との間に搬送導入される画像定着すべき記
録材と同方向に同一速度で走行移動され、該走行移動フ
ィルムを挟んでヒーターと加圧部材との圧接で形成され
る定着ニップ部を通過させることにより該記録材の顕画
像担持面を該フィルムを介して該ヒーターで加熱して顕
画像(未定着トナー像)に熱エネルギーを付与して未定
着トナーを溶融せしめ、次いで定着装置通過後のフィル
ムと記録材とを分離点で離間させるように構成した定着
装置である。このようなフィルム加熱方式においては、
ヒーターとして低熱容量の加熱体を用いることができ
る。そのため、従来の接触式加熱方式である熱ローラー
方式、ベルト加熱方式に比べ省電力化およびウエイトタ
イムの短縮化(クイックスタート)が可能となる。その
他、従来の加熱方式の種々の欠点を解決できる利点を有
し、効果的なものである。
【0005】前述のフィルム式定着装置では、転写材上
に形成された画像の定着を行った後に加熱体への通電を
停止し、同時に定着フィルムの駆動を停止していた。
に形成された画像の定着を行った後に加熱体への通電を
停止し、同時に定着フィルムの駆動を停止していた。
【0006】従って加熱体の温度が高い状態でフィルム
の駆動が停止されてしまうため、フィルムが加熱体に張
り付くなどの不具合が起こる可能性があった。
の駆動が停止されてしまうため、フィルムが加熱体に張
り付くなどの不具合が起こる可能性があった。
【0007】そこで本出願人は、画像の定着が終了して
該加熱体への通電を停止した後もしばらくフィルムの駆
動を続けるように構成した定着装置を提案している。
該加熱体への通電を停止した後もしばらくフィルムの駆
動を続けるように構成した定着装置を提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
フィルム式定着装置には、次のような問題点があった。
フィルム式定着装置には、次のような問題点があった。
【0009】前述の定着装置では画像形成動作が終了
した後もしばらくフィルムの駆動を行っているため、操
作者に不審な感じを与える。
した後もしばらくフィルムの駆動を行っているため、操
作者に不審な感じを与える。
【0010】画像形成動作終了後にすぐ画像形成装置
の電源を切ってしまった場合は加熱体が高温の状態でフ
ィルムが停止してしまうため、フィルムの張り付き防止
効果が得られない。
の電源を切ってしまった場合は加熱体が高温の状態でフ
ィルムが停止してしまうため、フィルムの張り付き防止
効果が得られない。
【0011】前述のフィルム式定着装置では低熱容量
の加熱体を用いているため、画像形成装置のプロセスス
ピードを上昇させると、通電制御(位相制御や波数制御
など)によって発熱体への通電が行われていない期間の
加熱体の熱容量が不足して画像定着性が損なわれてしま
う。また、同様の理由により、画像形成を行う転写材の
厚みが厚かったり、OHPフィルムのように多量の熱量
を必要とする転写材に画像定着を行う場合においても、
発熱体への通電が行われていない期間の加熱体の熱容量
が不足して画像定着性が損なわれてしまう、といった欠
点があった。
の加熱体を用いているため、画像形成装置のプロセスス
ピードを上昇させると、通電制御(位相制御や波数制御
など)によって発熱体への通電が行われていない期間の
加熱体の熱容量が不足して画像定着性が損なわれてしま
う。また、同様の理由により、画像形成を行う転写材の
厚みが厚かったり、OHPフィルムのように多量の熱量
を必要とする転写材に画像定着を行う場合においても、
発熱体への通電が行われていない期間の加熱体の熱容量
が不足して画像定着性が損なわれてしまう、といった欠
点があった。
【0012】この問題を解決するためには加熱体の熱容
量を増加させるのが一般的な解決方法であるが、それで
は低熱容量加熱体を用いることによるクイックスタート
や低消費電力といった優れた特徴を損なうことになって
しまう。そのため、該フィルム式定着装置は現在では複
写機などの画像形成装置のうち比較的低速なものへの採
用に留まっている。
量を増加させるのが一般的な解決方法であるが、それで
は低熱容量加熱体を用いることによるクイックスタート
や低消費電力といった優れた特徴を損なうことになって
しまう。そのため、該フィルム式定着装置は現在では複
写機などの画像形成装置のうち比較的低速なものへの採
用に留まっている。
【0013】従って本発明の目的は前述の問題点を解決
した定着装置及び画像形成装置を提供することである。
した定着装置及び画像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の第一の定着装置では、転写材の後端部から所
定の長さの部分が定着装置の加熱部に到達したことを検
知する手段を設け、最終の転写材の画像形成動作の時に
それを検知すると加熱体への通電を停止し、該転写材が
定着装置を抜けると同時にフィルムの駆動を停止するよ
うに構成したことを特徴とする。
に本発明の第一の定着装置では、転写材の後端部から所
定の長さの部分が定着装置の加熱部に到達したことを検
知する手段を設け、最終の転写材の画像形成動作の時に
それを検知すると加熱体への通電を停止し、該転写材が
定着装置を抜けると同時にフィルムの駆動を停止するよ
うに構成したことを特徴とする。
【0015】また、本発明の第二の定着装置では、低熱
容量加熱体に発熱体を複数設け、それら発熱体の間隔を
電源の周波数及びプロセススピードで決定される最適値
に設定することにより、通電制御による発熱体への通電
が行われない期間に加熱体から熱エネルギーを受ける転
写材低加熱範囲を減少させたことを特徴とする。
容量加熱体に発熱体を複数設け、それら発熱体の間隔を
電源の周波数及びプロセススピードで決定される最適値
に設定することにより、通電制御による発熱体への通電
が行われない期間に加熱体から熱エネルギーを受ける転
写材低加熱範囲を減少させたことを特徴とする。
【0016】従って本発明の定着装置によれば、転写材
の厚みが厚かったり、OHPフィルムのように多量の熱
量を必要とする転写材に画像定着を行う場合において
も、発熱体への通電が行われていない期間の加熱体の熱
容量が不足して画像定着性が損なわれてしまうといった
ことがなくなる。
の厚みが厚かったり、OHPフィルムのように多量の熱
量を必要とする転写材に画像定着を行う場合において
も、発熱体への通電が行われていない期間の加熱体の熱
容量が不足して画像定着性が損なわれてしまうといった
ことがなくなる。
【0017】従って本発明のフィルム式定着装置をプロ
セススピードの高い画像形成装置に装備しても画像ムラ
のない定着を行うことができる。
セススピードの高い画像形成装置に装備しても画像ムラ
のない定着を行うことができる。
【0018】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を
説明する。
説明する。
【0019】まず、本発明の実施例の定着装置の詳細を
説明する前に、該定着装置を装備した画像形成装置の概
略構造を図2に基づいて説明する。図2において、1は
ガラス等の透明部材よりなる原稿載置台で、矢印a方向
に往復運動して原稿を操作する。原稿載置台の直下には
短焦点小径結像素子アレイ2が配置されていて、原稿載
置台上におかれた原稿は証明ランプ3によって照射さ
れ、その反射光像は上記アレイ2によって感光ドラム4
上にスリット露光される。なお、この感光ドラムは矢印
b方向に回転する。また5は帯電器であり、例えば酸化
亜鉛感光層あるいは有機半導体感光層等を被覆された感
光ドラム4上に一様に帯電を行う。この帯電器5により
一様に帯電されたドラム4は、素子アレイ2によって画
像露光が行われ静電潜像が形成される。この静電潜像
は、現像器6により、加熱で軟化溶融する樹脂等よりな
るトナーを用いて現像化される。一方、カセットS内に
収納されている転写材Pは、搬送ローラー7と感光ドラ
ム4上の画像と同期するようタイミングをとって上下方
向で圧接して回転される対の搬送ローラー8によってド
ラム4上に送り込まれる。そして、転写帯電器9によっ
て、感光ドラム4上に形成されているトナー像は、転写
材P上に転写される。その後、公知の分離手段によって
ドラム4から分離された転写材Pは、搬送ガイド10に
よって定着装置11に導かれ加熱定着処理された後にト
レイ12に排出される。なお、トナー像を転写後、ドラ
ム4上の残留トナーはクリーナー13によって除去され
る。
説明する前に、該定着装置を装備した画像形成装置の概
略構造を図2に基づいて説明する。図2において、1は
ガラス等の透明部材よりなる原稿載置台で、矢印a方向
に往復運動して原稿を操作する。原稿載置台の直下には
短焦点小径結像素子アレイ2が配置されていて、原稿載
置台上におかれた原稿は証明ランプ3によって照射さ
れ、その反射光像は上記アレイ2によって感光ドラム4
上にスリット露光される。なお、この感光ドラムは矢印
b方向に回転する。また5は帯電器であり、例えば酸化
亜鉛感光層あるいは有機半導体感光層等を被覆された感
光ドラム4上に一様に帯電を行う。この帯電器5により
一様に帯電されたドラム4は、素子アレイ2によって画
像露光が行われ静電潜像が形成される。この静電潜像
は、現像器6により、加熱で軟化溶融する樹脂等よりな
るトナーを用いて現像化される。一方、カセットS内に
収納されている転写材Pは、搬送ローラー7と感光ドラ
ム4上の画像と同期するようタイミングをとって上下方
向で圧接して回転される対の搬送ローラー8によってド
ラム4上に送り込まれる。そして、転写帯電器9によっ
て、感光ドラム4上に形成されているトナー像は、転写
材P上に転写される。その後、公知の分離手段によって
ドラム4から分離された転写材Pは、搬送ガイド10に
よって定着装置11に導かれ加熱定着処理された後にト
レイ12に排出される。なお、トナー像を転写後、ドラ
ム4上の残留トナーはクリーナー13によって除去され
る。
【0020】次に、図3(a)に本実施例の定着装置1
1の拡大図を示す。図3(a)において、14は装置フ
レーム(不図示)に固定支持された低熱容量の線状加熱
体であって、1例として厚み1.0mm、幅6.0m
m、長手長240mmのアルミナ基板15に発熱層であ
る抵抗材料16を幅1mmに塗工したもので、長手方向
両端より通電される。この加熱体14のフィルム側表面
には潤滑剤が塗布されている。
1の拡大図を示す。図3(a)において、14は装置フ
レーム(不図示)に固定支持された低熱容量の線状加熱
体であって、1例として厚み1.0mm、幅6.0m
m、長手長240mmのアルミナ基板15に発熱層であ
る抵抗材料16を幅1mmに塗工したもので、長手方向
両端より通電される。この加熱体14のフィルム側表面
には潤滑剤が塗布されている。
【0021】加熱体14に供給される電力は、サーミス
タの如き検温素子17の出力によって制御されており、
加熱体14の温度は所定の温度に制御されている。この
ように温度制御された加熱体14に当接して図中矢印方
向に定着フィルム18が移動する。この定着フィルムの
1例として厚み20μmの耐熱フィルム、例えばポリイ
ミド、ポリエーテルイミド、PES、PFAに少なくと
も画像当接面側にPTFE、PAF等のフッ素樹脂に導
電材を添加した離型層を約10μmコートしたエンドレ
スフィルムである。一般には、総厚100μm、より好
ましくは40μm未満、フィルム駆動は駆動ローラー1
9と従動ローラー20による駆動とテンションにより矢
印方向にシワなく移動する。
タの如き検温素子17の出力によって制御されており、
加熱体14の温度は所定の温度に制御されている。この
ように温度制御された加熱体14に当接して図中矢印方
向に定着フィルム18が移動する。この定着フィルムの
1例として厚み20μmの耐熱フィルム、例えばポリイ
ミド、ポリエーテルイミド、PES、PFAに少なくと
も画像当接面側にPTFE、PAF等のフッ素樹脂に導
電材を添加した離型層を約10μmコートしたエンドレ
スフィルムである。一般には、総厚100μm、より好
ましくは40μm未満、フィルム駆動は駆動ローラー1
9と従動ローラー20による駆動とテンションにより矢
印方向にシワなく移動する。
【0022】21はシリコンゴム等の離型性の良いゴム
弾性層を有する加圧ローラーで、総圧4〜7kgでフィ
ルム18を介して加熱体14を加圧するとともに矢印方
向に回転駆動される。未定着トナーTを表面に静電吸着
した転写材Pが入り口ガイド22により定着装置11に
導入され、転写材Pが加熱体14からフィルム18を介
して加熱されつつ、加圧ローラー21と加熱体14との
間でフィルム18とともに挟圧されて未定着トナーTが
定着される。
弾性層を有する加圧ローラーで、総圧4〜7kgでフィ
ルム18を介して加熱体14を加圧するとともに矢印方
向に回転駆動される。未定着トナーTを表面に静電吸着
した転写材Pが入り口ガイド22により定着装置11に
導入され、転写材Pが加熱体14からフィルム18を介
して加熱されつつ、加圧ローラー21と加熱体14との
間でフィルム18とともに挟圧されて未定着トナーTが
定着される。
【0023】なお、本実施例では定着フィルムがエンド
レスフィルムであるが、図3(b)のように定着フィル
ムが有端の定着フィルム18Aであってもよい。
レスフィルムであるが、図3(b)のように定着フィル
ムが有端の定着フィルム18Aであってもよい。
【0024】図1は本実施例の画像形成装置及び定着装
置の電気的構成の一部を示した概略図である。
置の電気的構成の一部を示した概略図である。
【0025】図1において、101は画像形成装置本体
のシーケンス制御を行う制御回路であり、マイクロコン
ピューターを中心に構成されている。102は画像形成
装置の操作部であり、図示しないが電源キー、コピース
タートキー、枚数設定キー、表示部、等が設けられてお
り、該キーの操作により生ずる指令信号が制御回路10
1に入力され、制御回路101からの出力によって該表
示部に表示が行われる。104は定着装置11の加熱体
14への通電を行うための電源であり、制御回路101
からの信号TCにより加熱体14への供給電力が決定さ
れる。17は加熱体14の温度を検出するサーミスタで
あり、その検出信号TSが制御回路101に読み込ま
れ、その値に応じて次の出力信号TCが決定される。ま
た、制御回路101のT−ON端子の出力が1のとき加
熱体14への通電を行い、T−ON端子の出力が0の時
は通電を行わない。
のシーケンス制御を行う制御回路であり、マイクロコン
ピューターを中心に構成されている。102は画像形成
装置の操作部であり、図示しないが電源キー、コピース
タートキー、枚数設定キー、表示部、等が設けられてお
り、該キーの操作により生ずる指令信号が制御回路10
1に入力され、制御回路101からの出力によって該表
示部に表示が行われる。104は定着装置11の加熱体
14への通電を行うための電源であり、制御回路101
からの信号TCにより加熱体14への供給電力が決定さ
れる。17は加熱体14の温度を検出するサーミスタで
あり、その検出信号TSが制御回路101に読み込ま
れ、その値に応じて次の出力信号TCが決定される。ま
た、制御回路101のT−ON端子の出力が1のとき加
熱体14への通電を行い、T−ON端子の出力が0の時
は通電を行わない。
【0026】107はモーターであり、この画像形成装
置の感光体、定着装置のフィルム、原稿台、その他の負
荷の駆動を行う。制御回路101のM−ON端子の出力
が1の時モーターは駆動され、0の時停止される。
置の感光体、定着装置のフィルム、原稿台、その他の負
荷の駆動を行う。制御回路101のM−ON端子の出力
が1の時モーターは駆動され、0の時停止される。
【0027】108は給紙センサーであり、フォトイン
タラプタと遮蔽物により構成されている。給紙部に転写
材があるときは制御回路101のPF−S端子への入力
が1になっており、転写材が給紙部を通過しきるとPF
−S端子への入力は0になる。
タラプタと遮蔽物により構成されている。給紙部に転写
材があるときは制御回路101のPF−S端子への入力
が1になっており、転写材が給紙部を通過しきるとPF
−S端子への入力は0になる。
【0028】109は排紙センサーであり、定着装置1
1の後ろの排紙部に配置されており、フォトインタラプ
タと遮蔽物により構成されている。排紙部に転写材があ
るときは制御回路101のD−S端子への入力が1にな
っており、転写材が排紙部を通過しきるとD−S端子へ
の入力は0になる。
1の後ろの排紙部に配置されており、フォトインタラプ
タと遮蔽物により構成されている。排紙部に転写材があ
るときは制御回路101のD−S端子への入力が1にな
っており、転写材が排紙部を通過しきるとD−S端子へ
の入力は0になる。
【0029】次に、図4のタイミングチャートと図5の
フローチャートを参照して制御回路101で行われる動
作について説明する。
フローチャートを参照して制御回路101で行われる動
作について説明する。
【0030】図4のタイミンチャートにおいて、時刻t
1で給紙部を転写材が抜けると制御回路101は時間t
Lの計測を開始し、時刻t2になったら定着装置11の
加熱体14への通電を停止する。ここで、時間tLは転
写材が給紙部を抜けてから同転写材の後端から所定の長
さの部分が定着装置11の加熱部(定着ニップ部)に到
着するまでの時間、である。制御回路101は時刻t3
で転写材が排紙部を抜けたらモーターなどの駆動を停止
する。
1で給紙部を転写材が抜けると制御回路101は時間t
Lの計測を開始し、時刻t2になったら定着装置11の
加熱体14への通電を停止する。ここで、時間tLは転
写材が給紙部を抜けてから同転写材の後端から所定の長
さの部分が定着装置11の加熱部(定着ニップ部)に到
着するまでの時間、である。制御回路101は時刻t3
で転写材が排紙部を抜けたらモーターなどの駆動を停止
する。
【0031】次に図5のフローチャートにより制御回路
101の動作を説明する。S1で給紙センサー108が
転写材の存在を検知すると、S2で該転写材が最終のも
のであるかどうかを操作部102からの入力信号等に基
いて判断し、該転写材が最終のものでなかったら通常の
画像形成動作を行う。一方、該転写材が最終のものだっ
たらS3で該転写材が給紙部を抜けるのを待ち、給紙セ
ンサー108からの入力信号が0になったらS4で制御
回路101内のカウンタの値tを0にセットする。続い
てS5では該カウンタによる時間カウントアップを開始
し、時間tLが経過したらS7で加熱体14への通電を
停止する。その後、S8で転写材が排紙部を通過したこ
とを排紙センサー109が検出するのを待ち、S9でモ
ーター107及びその他の駆動を停止する。
101の動作を説明する。S1で給紙センサー108が
転写材の存在を検知すると、S2で該転写材が最終のも
のであるかどうかを操作部102からの入力信号等に基
いて判断し、該転写材が最終のものでなかったら通常の
画像形成動作を行う。一方、該転写材が最終のものだっ
たらS3で該転写材が給紙部を抜けるのを待ち、給紙セ
ンサー108からの入力信号が0になったらS4で制御
回路101内のカウンタの値tを0にセットする。続い
てS5では該カウンタによる時間カウントアップを開始
し、時間tLが経過したらS7で加熱体14への通電を
停止する。その後、S8で転写材が排紙部を通過したこ
とを排紙センサー109が検出するのを待ち、S9でモ
ーター107及びその他の駆動を停止する。
【0032】次に図6を参照して本発明の第2の実施例
について説明する。同図において、110の定着前セン
サーは定着装置11の加熱部の手前の距離Lのところに
ある転写材の存在を検知する為のセンサーであり、転写
材が存在するときは制御回路101の端子TM−Sへの
入力信号は1であり、存在しないときは0となってい
る。
について説明する。同図において、110の定着前セン
サーは定着装置11の加熱部の手前の距離Lのところに
ある転写材の存在を検知する為のセンサーであり、転写
材が存在するときは制御回路101の端子TM−Sへの
入力信号は1であり、存在しないときは0となってい
る。
【0033】次に、図7のタイミングチャートにより、
定着装置の動作を説明する。時刻t2で定着前センサー
110が転写材が通過したことを検知すると、定着装置
11の加熱体14への通電を停止する。続いて時刻t3
で排紙部から転写材が抜けるとモーター107及びその
他の駆動を停止する。
定着装置の動作を説明する。時刻t2で定着前センサー
110が転写材が通過したことを検知すると、定着装置
11の加熱体14への通電を停止する。続いて時刻t3
で排紙部から転写材が抜けるとモーター107及びその
他の駆動を停止する。
【0034】次に、図8のフローチャートに基いて制御
回路101の動作を説明する。S1で定着前センサー1
10が転写材の存在を検知するとS2でそれが最終のも
のかどうかを判断し、最終のものではなかったら通常の
画像形成動作を行う。一方、該転写材が最終のものであ
ったらS3で定着前センサー110の検知範囲を転写材
が通過するのを待ち、通過したらS4で加熱体14への
通電を停止する。続いてS5で排紙部を転写材が通過す
るのを待って、S6でモーター107及びその他の駆動
を停止する。
回路101の動作を説明する。S1で定着前センサー1
10が転写材の存在を検知するとS2でそれが最終のも
のかどうかを判断し、最終のものではなかったら通常の
画像形成動作を行う。一方、該転写材が最終のものであ
ったらS3で定着前センサー110の検知範囲を転写材
が通過するのを待ち、通過したらS4で加熱体14への
通電を停止する。続いてS5で排紙部を転写材が通過す
るのを待って、S6でモーター107及びその他の駆動
を停止する。
【0035】なお、以上述べてきた実施例では、転写材
が定着装置11を抜けきる前に加熱体14への通電を停
止してしまうため、その部分(加熱体14への通電停止
後に加熱体14を通過する転写材部分)に画像がのって
いるような場合には定着不良を起こす可能性があるが、
制御回路101のタイマーカウンタの設定値を転写材の
長さの検出値に基いて変更するように電子回路及びセン
サーを構成することにより、そのような可能性をなくす
ことができる。また、前述のフローチャートにおいて、
S4での通電停止の時刻を転写材長さに応じて変更すれ
ばよい。転写材の長さの検出は定着前センサー110の
検知範囲を通過する転写材の速度及び通過時間から得る
ことができ、制御回路101内に該センサー110の出
力信号に基いて転写材長さを演算する回路を設ければよ
い。
が定着装置11を抜けきる前に加熱体14への通電を停
止してしまうため、その部分(加熱体14への通電停止
後に加熱体14を通過する転写材部分)に画像がのって
いるような場合には定着不良を起こす可能性があるが、
制御回路101のタイマーカウンタの設定値を転写材の
長さの検出値に基いて変更するように電子回路及びセン
サーを構成することにより、そのような可能性をなくす
ことができる。また、前述のフローチャートにおいて、
S4での通電停止の時刻を転写材長さに応じて変更すれ
ばよい。転写材の長さの検出は定着前センサー110の
検知範囲を通過する転写材の速度及び通過時間から得る
ことができ、制御回路101内に該センサー110の出
力信号に基いて転写材長さを演算する回路を設ければよ
い。
【0036】次に、図9乃至図11を参照して本発明の
定着装置の更に別の実施例について説明する。本実施例
は前述のフィルム式定着装置における加熱体に関するも
のであり、複数の発熱体が所定の間隔で配設された構成
の加熱体を有するフィルム式定着装置に関するものであ
る。
定着装置の更に別の実施例について説明する。本実施例
は前述のフィルム式定着装置における加熱体に関するも
のであり、複数の発熱体が所定の間隔で配設された構成
の加熱体を有するフィルム式定着装置に関するものであ
る。
【0037】本実施例の加熱体14Aは図9に示される
ように、定着フィルムの走行方向(転写材Pの走行方向
Z)に対して直角に延在する2本の発熱体A及びBを同
一平面上に(定着フィルム及び転写材の面と平行な面上
に)互いに平行に所定の間隔xを以て配設したことを特
徴とする。該間隔xは以下に説明する原理に基いて決定
されており、該間隔xは以下の式で表される。
ように、定着フィルムの走行方向(転写材Pの走行方向
Z)に対して直角に延在する2本の発熱体A及びBを同
一平面上に(定着フィルム及び転写材の面と平行な面上
に)互いに平行に所定の間隔xを以て配設したことを特
徴とする。該間隔xは以下に説明する原理に基いて決定
されており、該間隔xは以下の式で表される。
【0038】
【数2】
【0039】ここに、f:電源周波数 x:発熱
体間隔(mm) p:転写材搬送速度(mm/sec) d:電源出力の交流半波長(ms) n:0を含む自然数 及びより、
体間隔(mm) p:転写材搬送速度(mm/sec) d:電源出力の交流半波長(ms) n:0を含む自然数 及びより、
【0040】
【数3】
【0041】を得る。すなわち、発熱体A及びBの間隔
xは式で決定される。
xは式で決定される。
【0042】次に、図10を参照して、前述の発熱体間
隔xと、該発熱体に印加される交流電圧と、転写材に対
する加熱範囲と、の関係を説明する。なお、該発熱体に
は位相制御による通電が行われる。
隔xと、該発熱体に印加される交流電圧と、転写材に対
する加熱範囲と、の関係を説明する。なお、該発熱体に
は位相制御による通電が行われる。
【0043】図10において、転写材Pの黒い部分は発
熱体Aにより加熱された部分であり、転写材Pの斜線部
分は発熱体Bにより加熱された部分であり、転写材Pの
白い部分はまだ充分に加熱されていない部分である。
熱体Aにより加熱された部分であり、転写材Pの斜線部
分は発熱体Bにより加熱された部分であり、転写材Pの
白い部分はまだ充分に加熱されていない部分である。
【0044】図10において、縦方向の波形は各発熱体
A及びBに印加される交流電圧の波形であり、斜線を付
した部分は各発熱体A及びBに通電される期間と電力と
を表わしている。
A及びBに印加される交流電圧の波形であり、斜線を付
した部分は各発熱体A及びBに通電される期間と電力と
を表わしている。
【0045】この図では、発熱体Aに対する通電位相は
【0046】
【数4】
【0047】となり、発熱体Bに対する通電位相は
【0048】
【数5】
【0049】となる。
【0050】転写材は時間の経過とともに、搬送方向に
したがってa→b→cの順に発熱体A及びBによって加
熱定着されながら進んでいく。aの位置では転写材は
A,Bのどちらからも加熱されていない。bの位置では
転写材は発熱体Aによって加熱されているが、発熱体A
は位相制御によって通電されているため、転写材の一部
は加熱体の熱容量分でしか加熱されていない。cの位置
では転写材は発熱体Bによって発熱体Aで加熱されてい
なかった部分が加熱されており、この結果、転写材はま
んべんなく加熱される。すなわち、本実施例によれば、
転写材上低加熱範囲が発生しない。
したがってa→b→cの順に発熱体A及びBによって加
熱定着されながら進んでいく。aの位置では転写材は
A,Bのどちらからも加熱されていない。bの位置では
転写材は発熱体Aによって加熱されているが、発熱体A
は位相制御によって通電されているため、転写材の一部
は加熱体の熱容量分でしか加熱されていない。cの位置
では転写材は発熱体Bによって発熱体Aで加熱されてい
なかった部分が加熱されており、この結果、転写材はま
んべんなく加熱される。すなわち、本実施例によれば、
転写材上低加熱範囲が発生しない。
【0051】図11は本実施例の定着装置における加熱
装置の電気的構成を示した概略図である。
装置の電気的構成を示した概略図である。
【0052】200は加熱体14A中の発熱体A及びB
に通電を行う交流電源で、マイクロコンピュータ201
(マイコン)は制御手段である。交流電源200の交流
電圧は零点検知部202でマイクロコンピュータ201
の入力に適した信号に変換された後、マイコン201の
入力端子IN2に接続されている。また、加熱体14A
の温度を検知するために加熱体に近接して設けたサーミ
スタ17の信号がマイコン201の入力端子IN1に接
続されている。マイコン201のOUT1端子には加熱
体14Aへの通電を制御する通電制御部203が接続さ
れている。この通電制御部203はトライアック等のス
イッチ手段等で構成されており、マイクロコンピュータ
201がOUT1に信号を出力することによって、交流
電源200から加熱体14Aに通電する。加熱体14A
の通電制御は位相制御によって行う。
に通電を行う交流電源で、マイクロコンピュータ201
(マイコン)は制御手段である。交流電源200の交流
電圧は零点検知部202でマイクロコンピュータ201
の入力に適した信号に変換された後、マイコン201の
入力端子IN2に接続されている。また、加熱体14A
の温度を検知するために加熱体に近接して設けたサーミ
スタ17の信号がマイコン201の入力端子IN1に接
続されている。マイコン201のOUT1端子には加熱
体14Aへの通電を制御する通電制御部203が接続さ
れている。この通電制御部203はトライアック等のス
イッチ手段等で構成されており、マイクロコンピュータ
201がOUT1に信号を出力することによって、交流
電源200から加熱体14Aに通電する。加熱体14A
の通電制御は位相制御によって行う。
【0053】マイコン201のVCC端子には+5Vの直
流電源が204(本実施例ではコンバータ)が接続さ
れ、GND端子はグランドに接続されている。また不図
示ではあるが、マイクロコンピュータ201にはその他
の入力信号及び出力信号の端子が備えられており、また
この複写装置の複写動作シーケンスプログラム等がプロ
グラムされたROM及びRAM等が内蔵されている。
流電源が204(本実施例ではコンバータ)が接続さ
れ、GND端子はグランドに接続されている。また不図
示ではあるが、マイクロコンピュータ201にはその他
の入力信号及び出力信号の端子が備えられており、また
この複写装置の複写動作シーケンスプログラム等がプロ
グラムされたROM及びRAM等が内蔵されている。
【0054】次に図12を参照して加熱装置に関する別
の実施例を説明する。
の実施例を説明する。
【0055】本実施例における通電制御方法は、加熱体
14Aの通電制御が交流電源の零点から次の零点までの
間を最小単位として、その零点から次の零点までの間の
波の所定数のブロックを制御ブロック単位として通電す
る制御方法であり(以下、この制御を波数制御と称
す)、その他の構成は図10の実施例と同じである。
14Aの通電制御が交流電源の零点から次の零点までの
間を最小単位として、その零点から次の零点までの間の
波の所定数のブロックを制御ブロック単位として通電す
る制御方法であり(以下、この制御を波数制御と称
す)、その他の構成は図10の実施例と同じである。
【0056】図12は本実施例において転写材Pが発熱
体A及びBによって加熱されていく状態を示す。ここで
は、波数制御単位が4波で、その制御単位のなかで2波
だけ通電するように制御している。斜線で描かれた部分
が通電される波である。
体A及びBによって加熱されていく状態を示す。ここで
は、波数制御単位が4波で、その制御単位のなかで2波
だけ通電するように制御している。斜線で描かれた部分
が通電される波である。
【0057】転写材は時間の経過とともに搬送方向にし
たがってa’→b’→c’の順に発熱体A及びBによっ
て加熱定着されながら進んでいく。a’の位置では転写
材は発熱体A、Bのどちらからも加熱されていない。
b’の位置では転写材は発熱体Aによって加熱されてい
るが、発熱体Aは波数制御によって通電されているた
め、転写材の一部は加熱体の熱容量分でしか加熱されて
いない。c’の位置では転写材は発熱体Bによって発熱
体Aで加熱されていなかった部分が加熱されており、こ
の結果、転写材はまんべんなく加熱される。
たがってa’→b’→c’の順に発熱体A及びBによっ
て加熱定着されながら進んでいく。a’の位置では転写
材は発熱体A、Bのどちらからも加熱されていない。
b’の位置では転写材は発熱体Aによって加熱されてい
るが、発熱体Aは波数制御によって通電されているた
め、転写材の一部は加熱体の熱容量分でしか加熱されて
いない。c’の位置では転写材は発熱体Bによって発熱
体Aで加熱されていなかった部分が加熱されており、こ
の結果、転写材はまんべんなく加熱される。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第一の定
着装置においては、転写材が定着装置の加熱部を抜けき
る前の所定の位置で加熱体への通電を停止するので、通
電停止後に加熱体に残っている熱が転写材に奪われ、加
熱体の冷却が促進される。従って転写材が排出されると
同時にモーターの駆動を停止しても、加熱体の温度は十
分に下がっているので、フィルムの張り付きなどの事故
を防ぐこともできる。また、転写材の排出と同時にモー
ターの駆動を停止できるので、操作者に不審な感じを与
えることもない。
着装置においては、転写材が定着装置の加熱部を抜けき
る前の所定の位置で加熱体への通電を停止するので、通
電停止後に加熱体に残っている熱が転写材に奪われ、加
熱体の冷却が促進される。従って転写材が排出されると
同時にモーターの駆動を停止しても、加熱体の温度は十
分に下がっているので、フィルムの張り付きなどの事故
を防ぐこともできる。また、転写材の排出と同時にモー
ターの駆動を停止できるので、操作者に不審な感じを与
えることもない。
【0059】また、本発明の第二の定着装置では、低熱
容量加熱体に発熱体を複数設け、それら発熱体の間隔を
電源の周波数と転写材のスピードで決る最適値に設定
し、通電制御によって発熱体への通電が行われていない
期間に加熱体から加熱される転写材低温領域を減少させ
るようにした。従って、本発明によれば、低熱容量の加
熱体を有するフィルム式定着装置高速の電子複写装置等
に装備できるようになった。
容量加熱体に発熱体を複数設け、それら発熱体の間隔を
電源の周波数と転写材のスピードで決る最適値に設定
し、通電制御によって発熱体への通電が行われていない
期間に加熱体から加熱される転写材低温領域を減少させ
るようにした。従って、本発明によれば、低熱容量の加
熱体を有するフィルム式定着装置高速の電子複写装置等
に装備できるようになった。
【図1】本発明の第一実施例の定着装置の電気的構成の
概略図。
概略図。
【図2】本発明の定着装置を装備した電子複写装置の構
造図。
造図。
【図3】a)は本発明の定着装置の機械的構造の概略
図。 b)は該定着装置の変形実施例を示した図。
図。 b)は該定着装置の変形実施例を示した図。
【図4】図1に示した電気的構成における各部の信号の
タイミングチャート。
タイミングチャート。
【図5】図1に示した構成において、マイクロコンピュ
ータ等の制御回路の動作を示すフローチャート。
ータ等の制御回路の動作を示すフローチャート。
【図6】本発明の第二実施例の定着装置の電気的構成を
示した図。
示した図。
【図7】図6の構成における各部の信号のタイミングチ
ャート。
ャート。
【図8】図6の構成において制御回路の動作を示すフロ
ーチャート。
ーチャート。
【図9】本発明の第三実施例の定着装置の加熱体に設け
られた発熱体の配置と転写材との関係を示した図。
られた発熱体の配置と転写材との関係を示した図。
【図10】本発明の第三実施例の定着装置において発熱
体とそれに対する通電状態と転写材の加熱状態とを示し
た図。
体とそれに対する通電状態と転写材の加熱状態とを示し
た図。
【図11】本発明の第三実施例の定着装置における加熱
体及び加熱装置を示した図。
体及び加熱装置を示した図。
【図12】第三実施例の変形実施例において発熱体と通
電状態及び転写材加熱状態とを示した図。
電状態及び転写材加熱状態とを示した図。
101,201…制御回路(マイクロコンピュータ) 102…操作部 104…電源 200…交流電源 202…零点検知部 203…通電制御部 14,14A…加熱
体 17…サーミスタ 107…モーター 108…給紙センサー A,B…発熱体 P…転写材 109…排紙センサ
ー 110…定着前センサー 1…原稿載置台 2…短焦点小径結像素子アレイ 3…照明ランプ 4…感光ドラム 5…帯電器 6…現像器 7,8…搬送ローラ
ー 9…転写帯電器 10…搬送ガイド 11…定着装置 12…トレイ 13…クリーナー 15…アルミナ基板 16…抵抗材料 18…定着フィルム 19…駆動ローラー 20…従動ローラー 21…加圧ローラー 22…入り口ガイド
体 17…サーミスタ 107…モーター 108…給紙センサー A,B…発熱体 P…転写材 109…排紙センサ
ー 110…定着前センサー 1…原稿載置台 2…短焦点小径結像素子アレイ 3…照明ランプ 4…感光ドラム 5…帯電器 6…現像器 7,8…搬送ローラ
ー 9…転写帯電器 10…搬送ガイド 11…定着装置 12…トレイ 13…クリーナー 15…アルミナ基板 16…抵抗材料 18…定着フィルム 19…駆動ローラー 20…従動ローラー 21…加圧ローラー 22…入り口ガイド
Claims (7)
- 【請求項1】 互いに対向して配置された加圧部材及び
加熱体と、該加圧部材と該加熱体との間で該加熱体の表
面に沿って移動しうるように設けられた定着フィルム
と、を有する定着装置において、 該加圧部材と該加熱体との間に進入する転写材の後端か
ら所定長さの部分が該加圧部材と該加熱体との間に到達
したことを検知した時に出力を生じる第一の検知手段
と、該転写材が最終の転写材であることを検知した時に
出力を生じる第二の検知手段と、該第一及び第二の検知
手段から出力が生じたことに応じて該加熱体に対する通
電を停止する加熱停止手段と、を有していることを特徴
とする定着装置。 - 【請求項2】 該第一の検知手段は、該転写材の所定の
部分が該加圧部材と該加熱体との間に到達した時から所
定時間経過後に出力を生じるように構成されていること
を特徴とする請求項1の定着装置。 - 【請求項3】 該第一の検知手段は、該加圧部材及び該
加熱体から転写材進入方向に所定距離離れた位置に設け
られたセンサーを有し、該転写材が該センサーを通過し
終った時に出力を生じるように構成されていることを特
徴とする請求項1の定着装置。 - 【請求項4】 互いに対向して配置された加圧部材及び
加熱体と、該加圧部材と該加熱体との間で該加熱体の表
面に沿って移動しうるように設けられた定着フィルム
と、を有する定着装置において、 該定着フィルムの移動方向に対して直角に延在するとと
もに互いに所定間隔xをあけて該加熱体に設けられてい
る複数の発熱体と、該発熱体に通電する通電制御手段
と、を有し、該発熱体間の該所定間隔xが次式で定めら
れる値に設定されていることを特徴とする定着装置。 【数1】 x;発熱体の相互間隔(mm) f; 電源
の出力電圧の周波数 p;転写材の搬送速度(mm/sec) d;電源出力の交流電圧の半波長(mS) n;0を含
む自然数 - 【請求項5】 該通電制御手段が位相制御手段であるこ
とを特徴とする請求項4の定着装置。 - 【請求項6】 互いに対向して配置された加圧部材及び
加熱体と、該加圧部材と該加熱体との間で該加熱体の表
面に沿って移動しうるように設けられた定着フィルム
と、を有した定着装置を具備しており、 該加圧部材と該加熱体との間に進入する転写材の後端か
ら所定長さの部分が該加圧部材と該加熱体との間に到達
したことを検知した時に出力を生じる第一の検知手段
と、該転写材が最終の転写材であることを検知した時に
出力を生じる第二の検知手段と、該第一及び第二の検知
手段から出力が生じたことに応じて該加熱体に対する通
電を停止する加熱停止手段と、を有していることを特徴
とする画像形成装置。 - 【請求項7】 請求項1〜5の定着装置を具備している
画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14145792A JPH05333726A (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 定着装置及び該定着装置を有する画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14145792A JPH05333726A (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 定着装置及び該定着装置を有する画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05333726A true JPH05333726A (ja) | 1993-12-17 |
Family
ID=15292348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14145792A Pending JPH05333726A (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 定着装置及び該定着装置を有する画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05333726A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012128170A (ja) * | 2010-12-15 | 2012-07-05 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2014006501A (ja) * | 2012-05-31 | 2014-01-16 | Canon Inc | 画像形成装置 |
-
1992
- 1992-06-02 JP JP14145792A patent/JPH05333726A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012128170A (ja) * | 2010-12-15 | 2012-07-05 | Canon Inc | 画像形成装置 |
US8995859B2 (en) | 2010-12-15 | 2015-03-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
JP2014006501A (ja) * | 2012-05-31 | 2014-01-16 | Canon Inc | 画像形成装置 |
US8913909B2 (en) | 2012-05-31 | 2014-12-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
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