JPH05333446A - 画像形成装置における移動体の係止構造 - Google Patents
画像形成装置における移動体の係止構造Info
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- JPH05333446A JPH05333446A JP13918292A JP13918292A JPH05333446A JP H05333446 A JPH05333446 A JP H05333446A JP 13918292 A JP13918292 A JP 13918292A JP 13918292 A JP13918292 A JP 13918292A JP H05333446 A JPH05333446 A JP H05333446A
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- Japan
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- locking
- image forming
- forming apparatus
- moving body
- carriage
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、装置内での移動体の設置位置
に拘らず移動体の固定および解除が簡単に行なえる構造
を備えた画像形成装置における移動体の係止構造を得る
ことにある。 【構成】本発明は、露光走査光学系1等の移動体5、
8、12を備えた画像形成装置において、上記露光走査
光学系1に設けられている往復動可能なキャリッジを構
成する機構部を係止する手段35を有し、上記係止手段
35は、上記機構部の固定と固定解除を自動的に行なえ
る構成とされていることを特徴としている。
に拘らず移動体の固定および解除が簡単に行なえる構造
を備えた画像形成装置における移動体の係止構造を得る
ことにある。 【構成】本発明は、露光走査光学系1等の移動体5、
8、12を備えた画像形成装置において、上記露光走査
光学系1に設けられている往復動可能なキャリッジを構
成する機構部を係止する手段35を有し、上記係止手段
35は、上記機構部の固定と固定解除を自動的に行なえ
る構成とされていることを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置における
移動体の係止構造に関する。
移動体の係止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真方式を用いられる複写
機やプリンタ等の画像形成装置においては、移動体の一
つとして、ホームポジションから往復移動する露光走査
系が装備されている。この露光走査系は、原稿載置台上
の原稿を照明する光源、原稿からの反射光の光路を変換
する複数の反射鏡、そして、感光体に露光光を結像させ
るレンズを備えており、これら各光学部品は、ユニット
化されて設けられている。すなわち、図10において、
光源A、第1乃至第3反射鏡B、C、Dは、図示矢印方
向の走査方向における一方側に位置する第1キャリッジ
Eに設けられており、そして原稿からの走査光を感光体
Fでの露光位置に向け案内する第4および第5反射鏡
G、Hは走査方向における他方側に位置する第2キャリ
ッジIに設けられ、さらに、原稿からの反射光を感光体
Fに結像させるためのレンズJは第1、第2キャリッジ
E、Iの位置間で原稿面から感光体に至る共役長が等し
くなる位置に配置されたレンズキャリッジKに設けられ
ている。これら各キャリッジは、その詳細を図示しない
が、走査方向に平行する一対のレール上をワイヤあるい
はベルトによって牽引されることにより摺動することが
できるようになっており、移動する場合の速度比を、
2:1に設定されて走査中での光路長が変化しなうよう
にされている。
機やプリンタ等の画像形成装置においては、移動体の一
つとして、ホームポジションから往復移動する露光走査
系が装備されている。この露光走査系は、原稿載置台上
の原稿を照明する光源、原稿からの反射光の光路を変換
する複数の反射鏡、そして、感光体に露光光を結像させ
るレンズを備えており、これら各光学部品は、ユニット
化されて設けられている。すなわち、図10において、
光源A、第1乃至第3反射鏡B、C、Dは、図示矢印方
向の走査方向における一方側に位置する第1キャリッジ
Eに設けられており、そして原稿からの走査光を感光体
Fでの露光位置に向け案内する第4および第5反射鏡
G、Hは走査方向における他方側に位置する第2キャリ
ッジIに設けられ、さらに、原稿からの反射光を感光体
Fに結像させるためのレンズJは第1、第2キャリッジ
E、Iの位置間で原稿面から感光体に至る共役長が等し
くなる位置に配置されたレンズキャリッジKに設けられ
ている。これら各キャリッジは、その詳細を図示しない
が、走査方向に平行する一対のレール上をワイヤあるい
はベルトによって牽引されることにより摺動することが
できるようになっており、移動する場合の速度比を、
2:1に設定されて走査中での光路長が変化しなうよう
にされている。
【0003】ところで、このような露光走査系を備えた
画像形成装置においては、工場からの出荷時、輸送ある
いは移送する場合に移動体を固定して機構部品を破損か
ら保護する梱包が行なわれるようになっている。この梱
包時での移動体の固定方法としては、例えば、実開昭6
1ー173935号公報に示されているように、画像形
成装置本体のフレームに対してキャリッジとの共通箇所
にあけた挿通孔にピンを挿入してキャリッジの移動を阻
止する方法がある。また、これと同様に、固定部材を用
いて移動体をロックする方法としては、実開昭60ー1
81742号公報、実開昭61ー145927号公報、
実開昭61ー167642号公報、実開昭62ー656
57号公報、実開昭63ー86642号公報、実開昭6
3ー179034号公報、実開昭64ー19962号公
報、さらに実開昭64ー57752号公報などに示され
ている。
画像形成装置においては、工場からの出荷時、輸送ある
いは移送する場合に移動体を固定して機構部品を破損か
ら保護する梱包が行なわれるようになっている。この梱
包時での移動体の固定方法としては、例えば、実開昭6
1ー173935号公報に示されているように、画像形
成装置本体のフレームに対してキャリッジとの共通箇所
にあけた挿通孔にピンを挿入してキャリッジの移動を阻
止する方法がある。また、これと同様に、固定部材を用
いて移動体をロックする方法としては、実開昭60ー1
81742号公報、実開昭61ー145927号公報、
実開昭61ー167642号公報、実開昭62ー656
57号公報、実開昭63ー86642号公報、実開昭6
3ー179034号公報、実開昭64ー19962号公
報、さらに実開昭64ー57752号公報などに示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
梱包時での移動体の固定方法においては、いずれも固定
を目的としているために、装置設置のために開梱する場
合、固定に用いられている部品を取り外すことが必要に
なる。従って、移動体の固定部が装置の奥にあるような
場合、装置のカバーを開かなければ取外しが行なえない
ことがあり、固定する場合よりも手間がかかる虞れがあ
った。
梱包時での移動体の固定方法においては、いずれも固定
を目的としているために、装置設置のために開梱する場
合、固定に用いられている部品を取り外すことが必要に
なる。従って、移動体の固定部が装置の奥にあるような
場合、装置のカバーを開かなければ取外しが行なえない
ことがあり、固定する場合よりも手間がかかる虞れがあ
った。
【0005】さらに、従来では、固定のための部品に様
々な素材が用いられているので、開梱時には、これら固
定部品のうちの装置の稼動に必要ないものは破棄される
ことから、ごみの量が増えることにもなる。しかも、こ
の種、固定部品は、通常、装置を構成する部品とは別部
品として準備されることから、一旦、開梱時に固定部品
を取り外した後で、再度移動のために固定する場合に
は、一々その部品を用意しなければならず、その部品が
ユーザの手元にない場合には、このためだけにサービス
マンを呼ぶという面倒が生じる虞れもあった。
々な素材が用いられているので、開梱時には、これら固
定部品のうちの装置の稼動に必要ないものは破棄される
ことから、ごみの量が増えることにもなる。しかも、こ
の種、固定部品は、通常、装置を構成する部品とは別部
品として準備されることから、一旦、開梱時に固定部品
を取り外した後で、再度移動のために固定する場合に
は、一々その部品を用意しなければならず、その部品が
ユーザの手元にない場合には、このためだけにサービス
マンを呼ぶという面倒が生じる虞れもあった。
【0006】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
移動体の係止構造における問題に鑑み、装置内での移動
体の設置位置に拘らず移動体の固定および解除が簡単に
行なえる構造を備えた画像形成装置における移動体の係
止構造を得ることにある。また、本発明の目的は、移動
体の固定に際して用いられる部品を保管管理するような
必要のない構造を備えた画像形成装置における移動体の
係止構造を得ることにある。
移動体の係止構造における問題に鑑み、装置内での移動
体の設置位置に拘らず移動体の固定および解除が簡単に
行なえる構造を備えた画像形成装置における移動体の係
止構造を得ることにある。また、本発明の目的は、移動
体の固定に際して用いられる部品を保管管理するような
必要のない構造を備えた画像形成装置における移動体の
係止構造を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、露光走査光学系等の移動体
を備えた画像形成装置において、上記露光走査光学系に
設けられている往復動可能なキャリッジを構成する機構
部を係止する手段を有し、上記係止手段が、上記機構部
の固定と固定解除を自動的に行なえる構成からなること
を特徴としている。
め、請求項1記載の発明は、露光走査光学系等の移動体
を備えた画像形成装置において、上記露光走査光学系に
設けられている往復動可能なキャリッジを構成する機構
部を係止する手段を有し、上記係止手段が、上記機構部
の固定と固定解除を自動的に行なえる構成からなること
を特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、係止手段が、装置
本体側でキャリッジの移動待機時に同キャリッジが位置
するホームポジションに対し、キャリッジの移動開始位
置よりも上流側に配置され、この位置にキャリッジが移
動したときに係合態位を設定するとともに同態位におい
て再度キャリッジがこの位置に移動したときに係合を解
除する態位を設定される係合および係合解除を反復可能
な構造を備えていることを特徴としている。
本体側でキャリッジの移動待機時に同キャリッジが位置
するホームポジションに対し、キャリッジの移動開始位
置よりも上流側に配置され、この位置にキャリッジが移
動したときに係合態位を設定するとともに同態位におい
て再度キャリッジがこの位置に移動したときに係合を解
除する態位を設定される係合および係合解除を反復可能
な構造を備えていることを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明は、光学系を移動させ
て原稿載置台上に載置された原稿を走査し、複写倍率に
応じて光路設定用の反射鏡を備えたミラーユニットおよ
び感光体に対する走査光投影レンズの位置を変位させて
感光体への露光走査を行なう画像形成装置において、上
記ミラーユニットを装置本体側に係止する手段を有し、
上記係止手段が、ミラーユニットを係止した後に、装置
の稼動状態を設定される時点で自動的にその係止を解除
する構成からなることを特徴ととしている。
て原稿載置台上に載置された原稿を走査し、複写倍率に
応じて光路設定用の反射鏡を備えたミラーユニットおよ
び感光体に対する走査光投影レンズの位置を変位させて
感光体への露光走査を行なう画像形成装置において、上
記ミラーユニットを装置本体側に係止する手段を有し、
上記係止手段が、ミラーユニットを係止した後に、装置
の稼動状態を設定される時点で自動的にその係止を解除
する構成からなることを特徴ととしている。
【0010】請求項4記載の発明は、光学系を移動させ
て原稿載置台上に載置された原稿を走査し、複写倍率に
応じて光路設定用の反射鏡を備えたミラーユニットおよ
び感光体に対する走査光投影レンズの位置を変位させて
感光体への露光走査を行なう画像形成装置において、上
記係止手段は、上記投影レンズを係止した後に、装置の
稼動状態を設定される時点で自動的にその係止を解除さ
れる構成とされていることを特徴としている。
て原稿載置台上に載置された原稿を走査し、複写倍率に
応じて光路設定用の反射鏡を備えたミラーユニットおよ
び感光体に対する走査光投影レンズの位置を変位させて
感光体への露光走査を行なう画像形成装置において、上
記係止手段は、上記投影レンズを係止した後に、装置の
稼動状態を設定される時点で自動的にその係止を解除さ
れる構成とされていることを特徴としている。
【0011】請求項5記載の発明は、係止手段が形状記
憶合金により構成されていることを特徴としている。
憶合金により構成されていることを特徴としている。
【0012】請求項6記載の発明は、係止手段が、移動
体側に位置する被係合部と、装置本体側に設けられてい
て、この被係合部に対して係合態位と係合解除態位とを
維持することのできるアクチュエータを備えたソレノイ
ドで構成され、このソレノイドは、係合態位に設定され
ているときに装置が稼動状態を設定されるのに応じて係
合解除態位に切り換えられることを特徴としている。
体側に位置する被係合部と、装置本体側に設けられてい
て、この被係合部に対して係合態位と係合解除態位とを
維持することのできるアクチュエータを備えたソレノイ
ドで構成され、このソレノイドは、係合態位に設定され
ているときに装置が稼動状態を設定されるのに応じて係
合解除態位に切り換えられることを特徴としている。
【0013】
【作用】本発明によれば、梱包時に移動体を係止した係
止手段は、形状記憶合金が用いられた場合に、その形状
を変形させる条件を設定することにより自動的に係止状
態を解除される。
止手段は、形状記憶合金が用いられた場合に、その形状
を変形させる条件を設定することにより自動的に係止状
態を解除される。
【0014】また、本発明によれば、梱包時に移動体を
係止していた係止手段が、ソレノイドを用いられた場合
に、装置の稼動状態を設定された時点で、ソレノイドの
アクチュエータの態位を切り換えることにより係止状態
を解除する。
係止していた係止手段が、ソレノイドを用いられた場合
に、装置の稼動状態を設定された時点で、ソレノイドの
アクチュエータの態位を切り換えることにより係止状態
を解除する。
【0015】さらに本発明によれば、梱包時に移動体を
係止した係止手段は、キャリッジがホームポジションよ
りもさらに移動された時点で係止を行ない、そして、そ
の方向で再度キャリッジが移動された時点で係止を解除
する。
係止した係止手段は、キャリッジがホームポジションよ
りもさらに移動された時点で係止を行ない、そして、そ
の方向で再度キャリッジが移動された時点で係止を解除
する。
【0016】
【実施例】以下、図1乃至図9において、本発明実施例
の詳細を説明する。図1は、本発明の係止構造が用いら
れる移動体の一例を示す配置図である。図1に示した移
動体は、画像形成装置に用いられる露光走査用のスキャ
ナであり、このスキャナ1は、原稿載置台1Aの下位に
位置する照明光源2、反射板3、第1ミラー4を備えた
第1キャリッジ5と、第2および第3ミラー6、7を備
えた第2のキャリッジ8と、結像レンズ9と、第4およ
び第5ミラー10、11を備えたミラーユニット12
と、第6ミラー13とを主要構成としている。このスキ
ャナ1において、第1キャリッジ5および第2キャリッ
ジ8を合わせ持つ第1のスキャナ14とミラーユニット
12で構成される第2のスキャナ15とは、走査中に反
射光路長が変化しないように、例えば、図2に示す駆動
系によって、2:1の速度比を設定されて往復動できる
構成とされている。
の詳細を説明する。図1は、本発明の係止構造が用いら
れる移動体の一例を示す配置図である。図1に示した移
動体は、画像形成装置に用いられる露光走査用のスキャ
ナであり、このスキャナ1は、原稿載置台1Aの下位に
位置する照明光源2、反射板3、第1ミラー4を備えた
第1キャリッジ5と、第2および第3ミラー6、7を備
えた第2のキャリッジ8と、結像レンズ9と、第4およ
び第5ミラー10、11を備えたミラーユニット12
と、第6ミラー13とを主要構成としている。このスキ
ャナ1において、第1キャリッジ5および第2キャリッ
ジ8を合わせ持つ第1のスキャナ14とミラーユニット
12で構成される第2のスキャナ15とは、走査中に反
射光路長が変化しないように、例えば、図2に示す駆動
系によって、2:1の速度比を設定されて往復動できる
構成とされている。
【0017】図2に示した駆動系は、この種、走査光学
系と同様に、各スキャナをワイヤ16によって往復動さ
せる構造のものであり、駆動モータ17に固定されてい
る駆動プーリ17Aにおいて巻き取られる側と繰り出さ
れる側とに分割されたワイヤ16を複数のプーリに掛け
回し、走査方向と平行しているワイヤ16の展張部分に
第1のスキャナ14および第2のスキャナ15の長手方
向端部が平行移動可能に取り付けられている。図2に示
した状態は、第1のスキャナ14および第2のスキャナ
15が走査のために往動方向に移動した状態であり、こ
の位置から復動してホームポジションに戻される。上述
した第1のスキャナ14には、これがホームポジション
に復帰したのを検知するための構造が設けられており、
この構造は、図2に示すように、装置内の不動部に位置
するフォトセンサ18と第1のスキャナ14側に位置す
る遮光部材19とで構成されており、第1のスキャナ1
4がホームポジションに復帰した時点で遮光部材19に
よりフォトセンサ18が遮光されることにより、第1の
スキャナ14がホームポジションに復帰することを検知
されるようになっている。第1のスキャナ14は、往動
時よりも復動時の方が高速移動するようになっており、
ホームポジションに近づいたら減速制御が行なわれ、上
記フォトセンサ18が遮光部材19により動作された時
点で移動方向を切り換えられ、オーバーラン位置からホ
ームポジションに定置されるようになっている。このよ
うな第1、第2のスキャナ14、15等の移動体は、工
場から出荷されるときに、移動に伴う振動や落下による
破損を避けるために、規定のポジションにおいて係止さ
れるものである。
系と同様に、各スキャナをワイヤ16によって往復動さ
せる構造のものであり、駆動モータ17に固定されてい
る駆動プーリ17Aにおいて巻き取られる側と繰り出さ
れる側とに分割されたワイヤ16を複数のプーリに掛け
回し、走査方向と平行しているワイヤ16の展張部分に
第1のスキャナ14および第2のスキャナ15の長手方
向端部が平行移動可能に取り付けられている。図2に示
した状態は、第1のスキャナ14および第2のスキャナ
15が走査のために往動方向に移動した状態であり、こ
の位置から復動してホームポジションに戻される。上述
した第1のスキャナ14には、これがホームポジション
に復帰したのを検知するための構造が設けられており、
この構造は、図2に示すように、装置内の不動部に位置
するフォトセンサ18と第1のスキャナ14側に位置す
る遮光部材19とで構成されており、第1のスキャナ1
4がホームポジションに復帰した時点で遮光部材19に
よりフォトセンサ18が遮光されることにより、第1の
スキャナ14がホームポジションに復帰することを検知
されるようになっている。第1のスキャナ14は、往動
時よりも復動時の方が高速移動するようになっており、
ホームポジションに近づいたら減速制御が行なわれ、上
記フォトセンサ18が遮光部材19により動作された時
点で移動方向を切り換えられ、オーバーラン位置からホ
ームポジションに定置されるようになっている。このよ
うな第1、第2のスキャナ14、15等の移動体は、工
場から出荷されるときに、移動に伴う振動や落下による
破損を避けるために、規定のポジションにおいて係止さ
れるものである。
【0018】一方、出荷時に規定位置で係止される部品
の他のものとして、結像レンズ9がある。この結像レン
ズ9は、変倍時に、図3に示すように、光軸方向Xおよ
びこれと直角な方向Yに移動させられて(図3中、符号
9と9’で示す位置)、原稿Gからの画像を拡大画像P
あるいは縮小画像にそれぞれ変倍することができる。こ
のため、結像レンズ9は、例えば、図4に示す構造によ
って移動できるようになっている。すなわち、結像レン
ズ9を備えているレンズユニット20は、光軸方向Xに
沿って移動可能な駆動機構(以下、光軸方向の駆動機構
という)20Aと、この光軸方向Xと直交する方向Yに
移動可能な駆動機構(以下、直交方向の駆動機構という)
20Bとを備えている。光軸方向Xの駆動機構20A
は、光軸方向Xにレンズを移動させることによって拡大
・縮小の結像を行わせる変倍機構を構成しており、光軸
方向Xと直交する方向を長手方向とされている支持ブロ
ック20A1を備え、この支持ブロック20A1は、長
手方向の一端にボス部20A2が形成され、長手方向の
他端には回転自在のコロ20A3が設けられている。支
持ブロック20A1のボス部20A2には、光軸方向X
に沿って配置されているガイドロッド21が挿通され、
そして、コロ2A3は図示しないガイドレール上に載置
され、図示しない牽引部材により光軸方向Xに移動でき
るようになっている。
の他のものとして、結像レンズ9がある。この結像レン
ズ9は、変倍時に、図3に示すように、光軸方向Xおよ
びこれと直角な方向Yに移動させられて(図3中、符号
9と9’で示す位置)、原稿Gからの画像を拡大画像P
あるいは縮小画像にそれぞれ変倍することができる。こ
のため、結像レンズ9は、例えば、図4に示す構造によ
って移動できるようになっている。すなわち、結像レン
ズ9を備えているレンズユニット20は、光軸方向Xに
沿って移動可能な駆動機構(以下、光軸方向の駆動機構
という)20Aと、この光軸方向Xと直交する方向Yに
移動可能な駆動機構(以下、直交方向の駆動機構という)
20Bとを備えている。光軸方向Xの駆動機構20A
は、光軸方向Xにレンズを移動させることによって拡大
・縮小の結像を行わせる変倍機構を構成しており、光軸
方向Xと直交する方向を長手方向とされている支持ブロ
ック20A1を備え、この支持ブロック20A1は、長
手方向の一端にボス部20A2が形成され、長手方向の
他端には回転自在のコロ20A3が設けられている。支
持ブロック20A1のボス部20A2には、光軸方向X
に沿って配置されているガイドロッド21が挿通され、
そして、コロ2A3は図示しないガイドレール上に載置
され、図示しない牽引部材により光軸方向Xに移動でき
るようになっている。
【0019】また、直交方向の駆動機構20Bは、支持
ブロック20A1の上面に位置しており、光軸方向Xと
直交する方向Yでの位置を変化させるレンズ移動台20
B1を備え、結像レンズ9はこのレンズ移動台20B1
に固定されている。レンズ移動台20B1は、光軸方向
Xに沿った方向での一端部にボス部20B2が形成され
ており、このボス部20B2は、前述した支持ブロック
20A1上で光軸と直交する方向Yに沿って配置されて
いるガイドロッド20B3を挿通されて直交方向Yに摺
動できるようになっている。また、レンズ移動台20B
1の光軸方向Xに沿った他端部には、直交方向Yに沿っ
た展張部を設定されているワイヤ22の一部が結合され
ており、このワイヤ22は、直交方向Yにおける両端で
支持ブロック20A1上に設けられている一対のプーリ
23、24に掛け回されている。従って、レンズ移動台
20B1は、ワイヤ22の牽引方向に応じて支持ブロッ
ク20A1上で光軸と直交する方向Yに沿って摺動する
ことができる。このため、プーリ23、24の一方24
は駆動プーリとして構成されており、この駆動プーリ2
4は、光軸方向Xに沿って延長されているスプライン軸
25に固定されている。このスプライン軸25は、支持
ブロック20A1が光軸方向Xに移動する場合の移動を
妨げることがなく、そして、支持ブロック20A1が移
動した位置で駆動プーリ24を回転させることができる
機能を持たせるために、その形状が設定されており、こ
れによって、ワイヤ22は、支持ブロック2Aの移動位
置に拘らず、スプライン軸25が回転した際に相対方向
に展張部を変位させられ、レンズ移動台20B1を牽引
することができる。
ブロック20A1の上面に位置しており、光軸方向Xと
直交する方向Yでの位置を変化させるレンズ移動台20
B1を備え、結像レンズ9はこのレンズ移動台20B1
に固定されている。レンズ移動台20B1は、光軸方向
Xに沿った方向での一端部にボス部20B2が形成され
ており、このボス部20B2は、前述した支持ブロック
20A1上で光軸と直交する方向Yに沿って配置されて
いるガイドロッド20B3を挿通されて直交方向Yに摺
動できるようになっている。また、レンズ移動台20B
1の光軸方向Xに沿った他端部には、直交方向Yに沿っ
た展張部を設定されているワイヤ22の一部が結合され
ており、このワイヤ22は、直交方向Yにおける両端で
支持ブロック20A1上に設けられている一対のプーリ
23、24に掛け回されている。従って、レンズ移動台
20B1は、ワイヤ22の牽引方向に応じて支持ブロッ
ク20A1上で光軸と直交する方向Yに沿って摺動する
ことができる。このため、プーリ23、24の一方24
は駆動プーリとして構成されており、この駆動プーリ2
4は、光軸方向Xに沿って延長されているスプライン軸
25に固定されている。このスプライン軸25は、支持
ブロック20A1が光軸方向Xに移動する場合の移動を
妨げることがなく、そして、支持ブロック20A1が移
動した位置で駆動プーリ24を回転させることができる
機能を持たせるために、その形状が設定されており、こ
れによって、ワイヤ22は、支持ブロック2Aの移動位
置に拘らず、スプライン軸25が回転した際に相対方向
に展張部を変位させられ、レンズ移動台20B1を牽引
することができる。
【0020】一方、スプライン軸25の端部には減速ギ
ヤ26が固定され、この減速ギヤ26は、駆動部材を構
成する駆動モータ27の出力軸に固定されている出力ギ
ヤ28に噛み合わされ、例えば、パルスモータからなる
駆動モータ27側での変倍率に応じた回転駆動量および
回転方向の設定を介してレンズ移動台20B1を光軸方
向と直角な方向に移動させるようになっている。そし
て、このようなレンズユニットにおいては、支持ブラッ
ク20A1およびレンズ移動台20B1におけるホーム
ポジションを検知するために、支持ブロック20A1側
と装置本体側の不動部との間にフォトセンサ29と遮光
部材30とが配置されている。また、変倍時での原稿と
感光体との間の距離(共役長)を換えるために、前述した
ミラーユニット12の位置も変位するようになってお
り、このため、ミラーユニット12と装置本体側の不動
部との間にも、上述したフォトセンサと遮光部材とを組
み合わせてホームポジションを光学的に検知するための
構造が設けられている。そして、このような結像レンズ
9を装備したレンズユニットおよびミラーユニット12
に対しても、出荷時、規定の位置に係止することが行な
われる。
ヤ26が固定され、この減速ギヤ26は、駆動部材を構
成する駆動モータ27の出力軸に固定されている出力ギ
ヤ28に噛み合わされ、例えば、パルスモータからなる
駆動モータ27側での変倍率に応じた回転駆動量および
回転方向の設定を介してレンズ移動台20B1を光軸方
向と直角な方向に移動させるようになっている。そし
て、このようなレンズユニットにおいては、支持ブラッ
ク20A1およびレンズ移動台20B1におけるホーム
ポジションを検知するために、支持ブロック20A1側
と装置本体側の不動部との間にフォトセンサ29と遮光
部材30とが配置されている。また、変倍時での原稿と
感光体との間の距離(共役長)を換えるために、前述した
ミラーユニット12の位置も変位するようになってお
り、このため、ミラーユニット12と装置本体側の不動
部との間にも、上述したフォトセンサと遮光部材とを組
み合わせてホームポジションを光学的に検知するための
構造が設けられている。そして、このような結像レンズ
9を装備したレンズユニットおよびミラーユニット12
に対しても、出荷時、規定の位置に係止することが行な
われる。
【0021】一方、規定の位置に各部材を係止するため
の構造は、図5以下に示されている。すなわち、図5
は、上述したキャリッジ5、8や結像レンズ9あるいは
ミラーユニット12等の移動体を係止するための構造を
模式的に示した図であり、同図において、移動体33
は、移動方向と直角な方向での一端部に固定ブロック3
4を取り付けられている。そして、この固定ブロック3
4に対向する装置本体側には、移動体33を規定位置に
おいて係止するためのロック部材35が位置しており、
このロック部材35は、例えば形状記憶合金からなる板
金部材で構成され、装置本体側に設けられている結露防
止用ヒータ36に基部を固定されている。この結露防止
ヒータ36は、露光走査光学系が装備される画像形成装
置の電源が投入された場合に、装置内の雰囲気温度によ
って加熱されるようになっており、工場出荷時などのよ
うに電源が投入されていないときには加熱されずに温度
の上昇を来さないものである。ロック部材35は、通常
の形状、つまり、変形が起こる温度にまで上昇していな
い状態での形状として、図5に示すように、固定ブロッ
ク34を把持して移動体33の移動を阻止できるように
折り曲げ片35Aを備えた形状とされ、そして変形が起
こる温度に達した場合には、図6に示すように、折り曲
げ片35Aが延ばされて固定ブロック34の把持を解除
する形状を設定されている。
の構造は、図5以下に示されている。すなわち、図5
は、上述したキャリッジ5、8や結像レンズ9あるいは
ミラーユニット12等の移動体を係止するための構造を
模式的に示した図であり、同図において、移動体33
は、移動方向と直角な方向での一端部に固定ブロック3
4を取り付けられている。そして、この固定ブロック3
4に対向する装置本体側には、移動体33を規定位置に
おいて係止するためのロック部材35が位置しており、
このロック部材35は、例えば形状記憶合金からなる板
金部材で構成され、装置本体側に設けられている結露防
止用ヒータ36に基部を固定されている。この結露防止
ヒータ36は、露光走査光学系が装備される画像形成装
置の電源が投入された場合に、装置内の雰囲気温度によ
って加熱されるようになっており、工場出荷時などのよ
うに電源が投入されていないときには加熱されずに温度
の上昇を来さないものである。ロック部材35は、通常
の形状、つまり、変形が起こる温度にまで上昇していな
い状態での形状として、図5に示すように、固定ブロッ
ク34を把持して移動体33の移動を阻止できるように
折り曲げ片35Aを備えた形状とされ、そして変形が起
こる温度に達した場合には、図6に示すように、折り曲
げ片35Aが延ばされて固定ブロック34の把持を解除
する形状を設定されている。
【0022】本実施例は以上のような構成であるから、
工場出荷時等において、移動体33を規定の位置に係止
する必要がある場合には、例えば、予め、結露防止ヒー
タ36を加熱させてロック部材35を延ばした状態にし
ておき、移動体33をその固定ブロック34がロック部
材35と対向する位置に位置決めする。そして、結露防
止ヒータ36への通電を解除して結露防止ヒータ36を
冷ますことにより、ロック部材35の形状を変形させて
固定ブロック34を把持させる。一方、装置の梱包を解
いて装置を設置する場合には、結露防止ヒータ36への
通電を行なって温度を上昇させる。従って、結露防止ヒ
ータ36の温度がロック部材35の変形温度に達する
と、ロック部材35は、図6に示すように、伸びる方向
に変形し、移動体33側の固定ブロック34の把持を解
除する。本実施例によれば、装置本体内に設けられてい
る既存の結露防止ヒータを用いることにより、さほど構
造の増設をすることなく移動体の規定位置に保持させる
状態とこれを解除する状態とを設定することができる。
工場出荷時等において、移動体33を規定の位置に係止
する必要がある場合には、例えば、予め、結露防止ヒー
タ36を加熱させてロック部材35を延ばした状態にし
ておき、移動体33をその固定ブロック34がロック部
材35と対向する位置に位置決めする。そして、結露防
止ヒータ36への通電を解除して結露防止ヒータ36を
冷ますことにより、ロック部材35の形状を変形させて
固定ブロック34を把持させる。一方、装置の梱包を解
いて装置を設置する場合には、結露防止ヒータ36への
通電を行なって温度を上昇させる。従って、結露防止ヒ
ータ36の温度がロック部材35の変形温度に達する
と、ロック部材35は、図6に示すように、伸びる方向
に変形し、移動体33側の固定ブロック34の把持を解
除する。本実施例によれば、装置本体内に設けられてい
る既存の結露防止ヒータを用いることにより、さほど構
造の増設をすることなく移動体の規定位置に保持させる
状態とこれを解除する状態とを設定することができる。
【0023】次の本発明の別実施例につき説明する。図
7は、例えば、図2に示したキャリッジを規定位置に保
持しかつその保持を解除するための構造を示しており、
同図において、第1のキャリッジ37および第2のキャ
リッジ38における幅方向一端は、レール39上を摺動
できるようになっており、そして、この端部には、係止
孔37Aおよび38Aがそれぞれ設けられている。一
方、レール39側には、第1、第2のキャリッジ37、
38を係止するための位置に回転軸40が回転自在に支
持されており、この回転軸40には、係止板41が一体
に設けられている。また、この係止板41の揺動端の一
方には、第1、第2のキャリッジ37、38側に位置す
る係止孔37Aおよび38Aと位置を一致させた係止ロ
ッド41A、41Bが固定されている。係止板41は、
その揺動端の他方に係止片部41Cを形成されており、
この係止片部41Cには、装置本体の不動部に固定され
ているソレノイド42のアクチュエータ42Aが対向す
るようになっている。本実施例の場合、アクチュエータ
42Aの先端には、係止片部41Cを把持して係止板4
1の揺動を阻止するための一対の把持片42A1が設け
られている。ソレノイド42は、通電状態の切り換えに
よる給電態位を切り換えられることによってアクチュエ
ータ42Aを突出させた位置に保持する態位とソレノイ
ド42の本体内にアクチュエータ42Aを引き込んだ状
態を保持する態位とを選択できるラッチソレノイドで構
成されており、励磁されない場合には、アクチュエータ
42Aを突出させた状態を保持するようになっている。
7は、例えば、図2に示したキャリッジを規定位置に保
持しかつその保持を解除するための構造を示しており、
同図において、第1のキャリッジ37および第2のキャ
リッジ38における幅方向一端は、レール39上を摺動
できるようになっており、そして、この端部には、係止
孔37Aおよび38Aがそれぞれ設けられている。一
方、レール39側には、第1、第2のキャリッジ37、
38を係止するための位置に回転軸40が回転自在に支
持されており、この回転軸40には、係止板41が一体
に設けられている。また、この係止板41の揺動端の一
方には、第1、第2のキャリッジ37、38側に位置す
る係止孔37Aおよび38Aと位置を一致させた係止ロ
ッド41A、41Bが固定されている。係止板41は、
その揺動端の他方に係止片部41Cを形成されており、
この係止片部41Cには、装置本体の不動部に固定され
ているソレノイド42のアクチュエータ42Aが対向す
るようになっている。本実施例の場合、アクチュエータ
42Aの先端には、係止片部41Cを把持して係止板4
1の揺動を阻止するための一対の把持片42A1が設け
られている。ソレノイド42は、通電状態の切り換えに
よる給電態位を切り換えられることによってアクチュエ
ータ42Aを突出させた位置に保持する態位とソレノイ
ド42の本体内にアクチュエータ42Aを引き込んだ状
態を保持する態位とを選択できるラッチソレノイドで構
成されており、励磁されない場合には、アクチュエータ
42Aを突出させた状態を保持するようになっている。
【0024】本実施例は以上のような構成であるから、
第1、第2のキャリッジ37、38を規定の位置に固定
する場合には、まず、ソレノイド42への給電態位の設
定によってアクチュエータ42Aをソレノイド本体内に
引き込んだ状態とし、この状態で、各キャリッジ37、
38を係止すべき位置に移動させる。そして、この位置
で係止板41を揺動させて係止ロッド41A、41Bを
係止孔37A、38Aに挿通し、各キャリッジ37、3
8を規定の位置に係止する態位を設定する。このように
して各キャリッジ37、38を係止すべき位置に固定す
ると、ソレノイド42の給電態位を切り換えてアクチュ
エータ42Aをソレノイド本体から突出させ、係止板4
1の係止片41Aにアクチュエータ42Aの把持片42
A1を係合させて係止板41の揺動を阻止する。一方、
装置を設置する場合には、ソレノイド42の給電態位を
設定することによってアクチュエータ42Aをソレノイ
ド本体内に引き込み、係止板41の揺動を可能にする。
従って、係止板41を揺動させて係止ロッド41A、4
1Bを各キャリッジ37、38の係止孔37A、38A
から抜取ることによって、各キャリッジ37、38を移
動させることができるようになる。
第1、第2のキャリッジ37、38を規定の位置に固定
する場合には、まず、ソレノイド42への給電態位の設
定によってアクチュエータ42Aをソレノイド本体内に
引き込んだ状態とし、この状態で、各キャリッジ37、
38を係止すべき位置に移動させる。そして、この位置
で係止板41を揺動させて係止ロッド41A、41Bを
係止孔37A、38Aに挿通し、各キャリッジ37、3
8を規定の位置に係止する態位を設定する。このように
して各キャリッジ37、38を係止すべき位置に固定す
ると、ソレノイド42の給電態位を切り換えてアクチュ
エータ42Aをソレノイド本体から突出させ、係止板4
1の係止片41Aにアクチュエータ42Aの把持片42
A1を係合させて係止板41の揺動を阻止する。一方、
装置を設置する場合には、ソレノイド42の給電態位を
設定することによってアクチュエータ42Aをソレノイ
ド本体内に引き込み、係止板41の揺動を可能にする。
従って、係止板41を揺動させて係止ロッド41A、4
1Bを各キャリッジ37、38の係止孔37A、38A
から抜取ることによって、各キャリッジ37、38を移
動させることができるようになる。
【0025】本実施例によれば、装置の設置時に、例え
ば、電源投入することによってソレノイド42への通電
状態が切り換えられるようにするだけで、自動的に移動
体の係止解除が行なえる。なお、この実施例において
は、移動体として、樹術したキャリッジに限らず、ミラ
ーユニットあるいは結像レンズのユニットを対象として
もよいこと勿論である。
ば、電源投入することによってソレノイド42への通電
状態が切り換えられるようにするだけで、自動的に移動
体の係止解除が行なえる。なお、この実施例において
は、移動体として、樹術したキャリッジに限らず、ミラ
ーユニットあるいは結像レンズのユニットを対象として
もよいこと勿論である。
【0026】次に、図8において、本発明の他の実施例
を説明する。図8は、図7と同様に、キャリッジを移動
体の対象とした場合の例であり、この例では、キャリッ
ジを規定位置に係止するにあたり、キャリッジをホーム
ポジションよりもさらに走査のための往動方向と反対側
に移動させる。一方、上述したキャリッジのホームポジ
ションから外れた位置には、装置本体のフレーム等の不
動部にラッチ機構43が設けられており、このラッチ機
構43に対してはキャリッジ44側に固定されているス
トライカ45が嵌合できるようになっている。上述した
ラッチ機構43は、例えば、ストライカ45と係合可能
な可撓片からなる鉤部材を有するラッチ43Aを摺動可
能に内蔵され、通常態位として内部から突出する習性を
付与されている周知構造のものであり、このラッチ43
Aが一旦ストライカ45によって押し込まれた後にその
押し込みを解除されると、ラッチ43Aに形成されてい
るカム溝とこれに係合している係止ピンとの係合位置の
変化によってラッチ43Aが内部に引き込まれた状態、
所謂、抜け止めされた状態で係止される態位を設定され
るようになっている。そして、この態位から、再度、ス
トライカ45の押し込みおよび押し込み解除が行なわれ
ると上記態位を設定する位置から係止ピンが外れて、ラ
ッチ43Aが外部に突出してストライカ45の抜け止め
を解除するようになっている。
を説明する。図8は、図7と同様に、キャリッジを移動
体の対象とした場合の例であり、この例では、キャリッ
ジを規定位置に係止するにあたり、キャリッジをホーム
ポジションよりもさらに走査のための往動方向と反対側
に移動させる。一方、上述したキャリッジのホームポジ
ションから外れた位置には、装置本体のフレーム等の不
動部にラッチ機構43が設けられており、このラッチ機
構43に対してはキャリッジ44側に固定されているス
トライカ45が嵌合できるようになっている。上述した
ラッチ機構43は、例えば、ストライカ45と係合可能
な可撓片からなる鉤部材を有するラッチ43Aを摺動可
能に内蔵され、通常態位として内部から突出する習性を
付与されている周知構造のものであり、このラッチ43
Aが一旦ストライカ45によって押し込まれた後にその
押し込みを解除されると、ラッチ43Aに形成されてい
るカム溝とこれに係合している係止ピンとの係合位置の
変化によってラッチ43Aが内部に引き込まれた状態、
所謂、抜け止めされた状態で係止される態位を設定され
るようになっている。そして、この態位から、再度、ス
トライカ45の押し込みおよび押し込み解除が行なわれ
ると上記態位を設定する位置から係止ピンが外れて、ラ
ッチ43Aが外部に突出してストライカ45の抜け止め
を解除するようになっている。
【0027】本実施例は以上のような構成であるから、
キャリッジを規定の位置に係止する場合には、ホームポ
ジションから外れた位置に設けられているラッチ機構4
3に対して、ストライカ45を押し込むことができる状
態を設定し、上述したラッチ機構43の態位設定によっ
てストライカ45の抜け止めを行なわれることによって
係止される。一方、キャリッジの係止を解除する場合に
は、今一度、ストライカ45をラッチ機構43に押し込
む方向にキャリッジを移動させる。これによって、上述
したストライカ45とラッチ機構43との間の関係に基
づいて、ストライカ45の抜け止めが解除され、キャリ
ッジを移動させることができるので、ホームポジション
に移動させて露光走査態位を設定する。
キャリッジを規定の位置に係止する場合には、ホームポ
ジションから外れた位置に設けられているラッチ機構4
3に対して、ストライカ45を押し込むことができる状
態を設定し、上述したラッチ機構43の態位設定によっ
てストライカ45の抜け止めを行なわれることによって
係止される。一方、キャリッジの係止を解除する場合に
は、今一度、ストライカ45をラッチ機構43に押し込
む方向にキャリッジを移動させる。これによって、上述
したストライカ45とラッチ機構43との間の関係に基
づいて、ストライカ45の抜け止めが解除され、キャリ
ッジを移動させることができるので、ホームポジション
に移動させて露光走査態位を設定する。
【0028】この例において、キャリッジの移動に対す
る駆動制御は、図10に一例が示されている。すなわ
ち、図10に示すタイミングチャートは、例えば図2に
示した駆動系における駆動モータ17を用いて、梱包時
などとは別の時点でキャリッジを係止する際の動作タイ
ミングであり、ホームポジションへ復動する課程におい
て、係止指令が行なわれた場合、ロック位置まで駆動す
ると共に、ラッチ機構43のラッチ43Aが内部で抜け
止めされるまでのストロークをさらに移動させて係止状
態を設定し、係止指令が行なわれた際に係止を解除する
場合には、再度抜け止めが行なわれる量と同じ量を移動
させて、抜け止めを解除させる。
る駆動制御は、図10に一例が示されている。すなわ
ち、図10に示すタイミングチャートは、例えば図2に
示した駆動系における駆動モータ17を用いて、梱包時
などとは別の時点でキャリッジを係止する際の動作タイ
ミングであり、ホームポジションへ復動する課程におい
て、係止指令が行なわれた場合、ロック位置まで駆動す
ると共に、ラッチ機構43のラッチ43Aが内部で抜け
止めされるまでのストロークをさらに移動させて係止状
態を設定し、係止指令が行なわれた際に係止を解除する
場合には、再度抜け止めが行なわれる量と同じ量を移動
させて、抜け止めを解除させる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、露光走査
系などの移動体を規定位置に係止した場合、装置設置時
に装置の稼動状態を設定するだけで、露光走査系の係止
を自動的に解除することができるように構成したので、
例えば、梱包をとくような場合に、係止部材の取外し等
に要する手間を省くことができ、しかも、既存の構造を
利用して反復使用できる部品を係止のための構造に用い
ることによって取り外した部品の管理なども不要にする
ことができる。
系などの移動体を規定位置に係止した場合、装置設置時
に装置の稼動状態を設定するだけで、露光走査系の係止
を自動的に解除することができるように構成したので、
例えば、梱包をとくような場合に、係止部材の取外し等
に要する手間を省くことができ、しかも、既存の構造を
利用して反復使用できる部品を係止のための構造に用い
ることによって取り外した部品の管理なども不要にする
ことができる。
【図1】本発明実施例による係止構造を適用される移動
体の一例である画像形成装置の露光走査系の構造を示す
概略的な配置図である。
体の一例である画像形成装置の露光走査系の構造を示す
概略的な配置図である。
【図2】図1に示した露光走査系の駆動系を示す斜視図
である。
である。
【図3】図1に示した露光走査系の移動体の別の例であ
る変倍機構の作用を説明するための概略図である。
る変倍機構の作用を説明するための概略図である。
【図4】図4に示した作用を得るための変倍機構の駆動
部の一例を示す斜視図である。
部の一例を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例による係止構造を説明するため
の模式的な斜視図である。
の模式的な斜視図である。
【図6】図6に示した構造の作用を説明するための斜視
図である。
図である。
【図7】本発明の別実施例による係止構造を説明するた
めの斜視図である。
めの斜視図である。
【図8】本発明の他の実施例による係止構造の要部を示
す側面図である。
す側面図である。
【図9】図8に示した構造を用いる場合のキャリッジの
駆動タイミングを説明するためのキャリッジの位置と時
間との関係を示したタイミングチャートである。
駆動タイミングを説明するためのキャリッジの位置と時
間との関係を示したタイミングチャートである。
【図10】移動体を装備している構造の一例を示す露光
走査系の配置図である。
走査系の配置図である。
1 スキャナ 5、37 第1のキャリッジ 8、38 第2のキャリッジ 12 ミラーユニット 33 移動体 34 固定ブロック 35 ロック部材 36 結露防止ヒータ 40 回転軸 41 係止板 41A、41B 係止ロッド 42 ソレノイド 42A アクチュエータ 43 ラッチ機構 43A ラッチ 45 ストライカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板橋 彰久 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 高嶋 洋志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内
Claims (6)
- 【請求項1】露光走査光学系等の移動体を備えた画像形
成装置において、 上記露光走査光学系に設けられている往復動可能なキャ
リッジを構成する機構部を係止する手段を有し、 上記係止手段が、上記機構部の固定と固定解除とを自動
的に行なう構成からなる画像形成装置における移動体の
係止構造。 - 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置における移動
体の係止構造において、係止手段は、装置本体側でキャ
リッジの移動待機時に同キャリッジが位置するホームポ
ジションに対し、キャリッジの移動開始位置よりも上流
側に配置され、この位置にキャリッジが移動したときに
係合態位を設定するとともに同態位において再度キャリ
ッジがこの位置に移動したときに係合を解除する態位を
設定される係合および係合解除を反復可能な構造を備え
ている画像形成装置における移動体の係止構造。 - 【請求項3】光学系を移動させて原稿載置台上に載置さ
れた原稿を走査し、複写倍率に応じて光路設定用の反射
鏡を備えたミラーユニットおよび感光体に対する走査光
投影レンズの位置を変位させて感光体への露光走査を行
なう画像形成装置において、 上記ミラーユニットを装置本体側に係止する手段を有
し、 上記係止手段が、ミラーユニットを係止した後に、装置
の稼動状態を設定される時点で自動的にその係止を解除
する構成からなることを特徴とする画像形成装置におけ
る移動体の係止構造。 - 【請求項4】光学系を移動させて原稿載置台上に載置さ
れた原稿を走査し、複写倍率に応じて光路設定用の反射
鏡を備えたミラーユニットおよび感光体に対する走査光
投影レンズの位置を変位させて感光体への露光走査を行
なう画像形成装置において、 上記係止手段が、上記投影レンズを係止した後に、装置
の稼動状態を設定される時点で自動的にその係止を解除
される構成からなることを特徴とする画像形成装置にお
ける移動体の係止構造。 - 【請求項5】請求項1、3、4項記載の画像形成装置に
おける移動体の係止構造において、係止手段が形状記憶
合金により構成されている画像形成装置における移動体
の係止構造。 - 【請求項6】請求項1、3、4項記載の画像形成装置に
おける移動体の係止構造において、係止手段は、移動体
側に位置する被係合部と、装置本体側に設けられてい
て、この被係合部に対して係合態位と係合解除態位とを
維持することのできるアクチュエータを備えたソレノイ
ドで構成され、このソレノイドは、係合態位に設定され
ているときに装置が稼動状態を設定されるのに応じて係
合解除態位に切り換えられる画像形成装置における移動
体の係止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13918292A JPH05333446A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 画像形成装置における移動体の係止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13918292A JPH05333446A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 画像形成装置における移動体の係止構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05333446A true JPH05333446A (ja) | 1993-12-17 |
Family
ID=15239475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13918292A Pending JPH05333446A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 画像形成装置における移動体の係止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05333446A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005208391A (ja) * | 2004-01-23 | 2005-08-04 | Kyocera Mita Corp | 画像読み取り装置 |
JP2011078050A (ja) * | 2009-10-02 | 2011-04-14 | Ricoh Co Ltd | 画像読取装置とこれを備える画像形成装置 |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP13918292A patent/JPH05333446A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005208391A (ja) * | 2004-01-23 | 2005-08-04 | Kyocera Mita Corp | 画像読み取り装置 |
JP4488753B2 (ja) * | 2004-01-23 | 2010-06-23 | 京セラミタ株式会社 | 画像読み取り装置 |
JP2011078050A (ja) * | 2009-10-02 | 2011-04-14 | Ricoh Co Ltd | 画像読取装置とこれを備える画像形成装置 |
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