JPH05332894A - 試料捕集機 - Google Patents

試料捕集機

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JPH05332894A
JPH05332894A JP13470092A JP13470092A JPH05332894A JP H05332894 A JPH05332894 A JP H05332894A JP 13470092 A JP13470092 A JP 13470092A JP 13470092 A JP13470092 A JP 13470092A JP H05332894 A JPH05332894 A JP H05332894A
Authority
JP
Japan
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sample
filter
collector
dust
specimen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13470092A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayasu Mitsumata
忠泰 光亦
Hiroshi Nakayama
浩 中山
Kimimasa Miyazaki
仁誠 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、空気中に存在する極微量の物質を
検出するための試料捕集装置の改良に関し、捕集効率が
高い試料捕集機を開発することによって、環境汚染物質
や危険物の捕集・分析および健康管理などの産業分野で
広く利用することを目的とする。 【構成】 空気中に存在する極微量の物質を捕集する試
料捕集機として、従来のフィルター1枚の捕集機に代わ
り、試料捕集用フルターの前面にこのフィルターより孔
径が大きいゴミ除去用フィルターを設けた試料捕集機と
する。これにより、ゴミが多くある場合でも、試料捕集
効率が高い試料捕集機とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気中に存在する極微
量の物質を検出するために、試料を捕集する目的で使用
する試料捕集機およびそれを利用した捕集方法に関し、
環境汚染物質や危険物の捕集・分析および健康管理など
の産業分野で広く利用できる。
【0002】
【従来の技術】空気中に存在する極微量の物質を捕集す
るための試料捕集機では、空気吸引部の先端部あるいは
中間部に設けた1枚の試料捕集フィルターで捕集する。
そして、多くのゴミとともに試料を捕集し、その後、濾
紙で濾過するなどの前処理を実施して分離し、ついで目
的とする試料を分析機器で計測するのが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多くのゴミが捕集され
る場合には、試料捕集用フィルターが目詰まりしやす
く、効果的な試料捕集はできない。さらに、目的とする
試料が極めて極微量である場合には、水洗などの化学処
理中にゴミに吸着されるという課題があり、またこのよ
うな操作によって時間を要し、迅速な計測は困難であっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】大気中の粉塵状試料を捕
集するための試料捕集フィルターに比べて、空気流れの
前方に、上記試料捕集用フィルターより孔径が大きいゴ
ミ除去用フィルターを備えた捕集機とする。
【0005】
【作用】このようにすることによって、大きなゴミが多
くある場合でも、高感度で、迅速測定が可能で、保守容
易な試料捕集機とすることができる。
【0006】すなわち、比較的大きなゴミは前方のゴミ
除去用フィルターで事前に除去し、その後、試料捕集フ
ィルターに試料を導く。ゴミ除去用フィルターは空気吸
引管の先端に設けもよく、両フィルターのうち、少なく
とも試料捕集用フィルターは着脱自在とすれば、測定ご
とに新品と取り替えるか、または洗浄、掃除しやすいの
で便利である。さらに、蓄電池を電源とした携帯型捕集
機とすれば、各場所から試料捕集する場合に好都合であ
る。
【0007】
【実施例】本発明の試料捕集機および捕集方法を実施例
を参照にして説明する。
【0008】図1は本特許の1実施例を示し、電池内蔵
型の携帯型捕集機の外観概要を示す。図中1は捕集機本
体であり、2は吸気吸引管、3は空気吸引管の先端に設
けた固定式ゴミ除去用フィルター、4は空気吸引管の中
間に設けた着脱自在式の試料捕集用フィルターである。
また、図2は他の実施例を示し、ゴミ除去用フィルター
を尖っている先端部に固定した空気吸引管の断面概略図
である。
【0009】従来例として、図1および図2のゴミ除去
用フィルターがないこと以外は全く同じの捕集機をそれ
ぞれ作製して、両者を比較検討した。
【0010】この捕集機の構成と実験条件を列挙する。 試料捕集用フィルター:800メッシュの直径30φmmのステンレス鋼(SUS31
6:孔径5μm)コ゛ミ 除去用フィルター:170メッシュの直径30φmmのステンレス鋼(SUS31
6:孔径74μm) ただし、図2の場合には、30×60mmの楕円類似状 捕集機重量:2kg 真 空 度:400mmHg 持続時間:20分(単2型アルカリ蓄電池10個直列使用
時) 測定試料:平均粒子径8μmのメタンフェタミン塩酸塩粒子 捕集時間:1分間 分析装置:免疫的測定法に基づく公知の測定装置 ゴミの1例として、厚さ約0.3mmの床上ゴミを用いて図
1に示す捕集機により実験した。この200mm角に上記メタン
フェタミン塩酸塩粒子1mgを分散させて、その後ゴミとともに
この全面を約1分間吸引して試料捕集した。そして試料
捕集用フィルターを捕集機から引き抜き、抗体を用いる
免疫的測定法による装置に差し込んで約2mlの水に試
料を溶出させて測定した。
【0011】実験の結果、本発明による捕集機では、約
45%の試料を回収することができた。残りの試料の行
方を解析した結果、ゴミ捕集用フィルターにゴミととも
に付着している試料が約20%、床に残っているものが
約10%、試料捕集用フィルターを通過したものが約1
0%、試料捕集用フィルターから溶出されなくて残って
いるものが約10%および空気吸引管内部に付着したも
のが約5%であった。
【0012】一方、ゴミ捕集用フィルターを設けていな
い従来の捕集機では、捕集条件は同一で、同じく約2m
lの水で薬物を洗浄すると、約15%の回収率となっ
た。残りの試料の行方を解析した結果、試料捕集用フィ
ルター上にゴミとともに捕集されているが、洗浄後にも
ゴミに吸着されて溶出できない試料が約45%、床に残
っているものが約30%、試料捕集用フィルターを通過
したものが約5%、空気吸引管に付着したものが約5%
であった。
【0013】この両者を比較すると明かなように、本発
明によれば約45%、従来例では約15%の試料回収率
となり、前者の方が高い値となった。このことより、捕
集機としての優位性が立証できた。
【0014】回収率の差を推測すると次のようになる。
すなわち、ゴミに付着されて溶出出来ない試料が本発明
による捕集方法では約10%であるのに対して、従来例
では約45%と高くなった。その主な原因は、後者の場
合には試料捕集用フィルター上のゴミの量が多く、比較
的少量である2mlの水で溶出させたので、大部分の溶
出液がゴミ中に含まれて、測定液として有効に利用でき
なかったためである。溶出液量を多くすると回収率は多
少改善されるが、試料濃度が希釈されるため、絶対量と
しての試料重量感度は低下するので好ましくない。
【0015】また、従来例で床に残った試料が多いの
は、1枚のフィルター上に多くのゴミが蓄積したために
吸引空気流量が低減したためと考えられる。
【0016】両フィルターの孔径を変えても、また吸引
特性が異なる他の吸引機を用いても、上記の効果は発揮
された。この場合、ゴミ除去用フィルターを前方に設
け、さらに試料捕集用フィルターより孔径を多少大きく
することが必要であった。
【0017】以上の実施例ではフィルターにステンレス
鋼製メッシュを用いたが、機械的強度は多少劣るが、合
成樹脂製フィルターや濾紙なども使用できる。また、図
2に示す捕集機でも、さらにゴミの量、種類が異なる場
合でも、ほぼ同様な効果が得られた。
【0018】さらに、少なくとも試料捕集用フィルター
は着脱自在とし、また蓄電池を電源とした携帯型捕集機
とすれば、捕集効率が高く、また使いがってがよい試料
捕集機とすることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明は、電源から電気を供給する手段
が直結した空気吸引手段と、試料捕集フィルターと、前
記試料補集フィルターよりも孔径が大きいゴミ除去用フ
ィルターとを備え、前記試料補集フィルターを介して前
記空気吸引手段と前記ゴミ除去用フィルターとを設置し
た試料補集機であるため、捕集効率が高く、また使いが
ってがよい試料捕集機とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である試料捕集機の外観概略図
【図2】本発明である他の試料捕集機の空気吸引管部分
の断面概略図
【符号の説明】
1 試料捕集機 2 空気吸引管 3 ゴミ除去用フィルター 4 試料捕集用フィルター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源から電気を供給する手段が直結した空
    気吸引手段と、試料捕集フィルターと、前記試料補集フ
    ィルターよりも孔径が大きいゴミ除去用フィルターとを
    備え、前記試料補集フィルターを介して前記空気吸引手
    段と前記ゴミ除去用フィルターとを設置したことを特徴
    とする試料補集機。
  2. 【請求項2】ゴミ除去用フィルターを、空気吸引管の先
    端に設けたことを特徴とする、請求項1記載の試料捕集
    機。
  3. 【請求項3】少なくとも試料捕集用フィルターは着脱自
    在としたことを特徴とする、請求項1記載の試料捕集
    機。
  4. 【請求項4】電源が蓄電池であることを特徴とする請求
    項1記載の試料捕集機。
JP13470092A 1992-05-27 1992-05-27 試料捕集機 Pending JPH05332894A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13470092A JPH05332894A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 試料捕集機

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JP13470092A JPH05332894A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 試料捕集機

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JPH05332894A true JPH05332894A (ja) 1993-12-17

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ID=15134556

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JP13470092A Pending JPH05332894A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 試料捕集機

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JP (1) JPH05332894A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001050870A (ja) * 1999-08-13 2001-02-23 Terumu:Kk 気中物質捕集装置
US7002145B2 (en) 2003-03-31 2006-02-21 Hitachi, Ltd. Detection method and detection device of special drugs
JP2014004504A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Kubota Corp 不可逆的膜ファウリング物質のモニタリング装置

Cited By (3)

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JP2001050870A (ja) * 1999-08-13 2001-02-23 Terumu:Kk 気中物質捕集装置
US7002145B2 (en) 2003-03-31 2006-02-21 Hitachi, Ltd. Detection method and detection device of special drugs
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