JPH0533157Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は眼鏡の代わりに眼球部に着脱して使用
されるコンタクトレンズの殺菌装置に関するもの
である。

［従来の技術］ 従来、コンタクトレンズの殺菌装置としては、
薬品によらず、電熱で水を沸騰させ、その中で殺
菌するものが知られていた。

［考案が解決しようとする課題］ 従来の装置は、火傷や火災の危険があるだけで
なく、水が蒸発してなくなりオーバーヒートとな
つてコンタクトレンズを損傷させたりする危険が
あつた。

本考案の目的は、前記した従来技術の欠点を解
消し、簡易に殺菌できる装置を提供することにあ
る。

［課題を解決するための手段］ 本考案の要旨は、水及びコンタクトレンズを収
容する部位の表面を銅や銀で構成したことにあ
り、それによつて収容部に入れる水の中に溶け出
した極微量の銅イオンや銀イオンの働きでコンタ
クトレンズを殺菌するようにしたものである。

［実施例］ 図を参照して説明すると、第１図に示す装置
は、タイマー２のついたケース本体１と、これに
蝶番４を介して取り付けられた蓋体５とからなつ
ていて、ケース本体１の上面は二つの凹上の収容
部３１，３２を設けた銅板３から構成され、蓋体
５の裏面は収容部３１，３２に対応する部位に凸
部６１，６２を設けた銅板６から構成されてい
る。そして収容部３１，３２は夫々第２図に示す
ように、適量の水７とコンタクトレンズ８が収容
できる大きさと凹状曲面を有し、これに対応する
凸部６１，６２は収容部３１，３２よりやや小さ
い凸状曲面となつている。

このような構成において、各収容部３１，３２
に夫々適量の水７を入れた後、そこでコンタクト
レンズ８を収容し、蓋体５を閉じておけば、一定
時間の後、水に銅イオンが溶け出し、その殺菌作
用によりコンタクトレンズ８の殺菌が行われる。
この場合、蓋体５側にも凸部６１，６２を設けて
あるので、コンタクトレンズ８に両面から銅が接
近し、銅イオンの殺菌効果を高めることができ
る。タイマー２はその表示部により必要殺菌時間
を確認することができる。

この例は、イオン源として銅を用いているが、
これは銀であつても良い。その場合には変色しに
くいという長所がある。また、銅や銀はそれらを
他の金属材の表面にクラツトした形で用いても差
し支えない。

［考案の効果］ 以上の説明から明らかなように、本考案の装置
は、収容部の表面を銅で構成したものであるか
ら、特別な手段を要することなく長期にわたつて
コンタクトレンズの殺菌を行うことができ、衛生
上の危険性がなく、取扱いも容易である等の利点
があり、その実用価値は大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る殺菌装置の一実施例を示
す斜視図、第２図は第１図の部分断面図である。 １……ケース本体、３及び６……銅板、５……
蓋体、３１及び３２……収容部、６１及び６２…
…凸部、７……水、８……コンタクトレンズ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水及びコンタクトレンズの収容部の表面が銅又
   は銀で構成されていることを特徴とするコンタク
   トレンズ殺菌装置。