JPH05331239A - フルオロジオキソールのコポリマーまたはターポリマー - Google Patents

フルオロジオキソールのコポリマーまたはターポリマー

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JPH05331239A
JPH05331239A JP4229367A JP22936792A JPH05331239A JP H05331239 A JPH05331239 A JP H05331239A JP 4229367 A JP4229367 A JP 4229367A JP 22936792 A JP22936792 A JP 22936792A JP H05331239 A JPH05331239 A JP H05331239A
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tfe
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JP4229367A
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Edward N Squire
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D317/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D317/08Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3
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    • C07D317/32Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3 not condensed with other rings with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D317/42Halogen atoms or nitro radicals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F34/00Homopolymers and copolymers of cyclic compounds having no unsaturated aliphatic radicals in a side chain and having one or more carbon-to-carbon double bonds in a heterocyclic ring
    • C08F34/02Homopolymers and copolymers of cyclic compounds having no unsaturated aliphatic radicals in a side chain and having one or more carbon-to-carbon double bonds in a heterocyclic ring in a ring containing oxygen

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の式 【化1】 式中、Yは水素または塩素であり、Zは水素、フッ素ま
たは塩素であり、そしてRはフッ素またはトリフルオロ
メチル基である、を有するフルオロジオキソールとテト
ラフルオロエチレンとのコポリマー、または該フルオロ
ジオキソールとテトラフルオロエチレンおよびフッ化ビ
ニリデンとのターポリマーであって、このコポリマーま
たはターポリマーは少くとも自己支持性フィルムを形成
しうるに足る平均分子量を有することを特徴とするフル
オロジオキソールのコポリマーまたはターポリマー。 【効果】 本発明のコポリマーまたはターポリマーは、
自己支持性フィルムを与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ある種の新規なフルオ
ロジオキソールのコポリマーまたはターポリマーに関す
る。
【0002】従来の技術 次式(1)を有する種々のジオキソラン類は、ドイツ国
特許第2,604,350号(Stanford Research Instit
ute)から知られている:
【0003】
【化4】
【0004】式中、XおよびYの各々はFまたはClで
あることができる。
【0005】下の式(2)に相当するジオキソラン類
は、米国特許第3,749,791号(Terrell et al.)
に報告されている:
【0006】
【化5】
【0007】式中、XはClまたはFであり、そして
X′はH、ClまたはFである。
【0008】中間体の2,2−ビス(トリフルオロメチ
ル)−1,3−ジオキソランは、米国特許第2,925,
424号(Simmons)から知られている。
【0009】2,2−ビス(トリフルオロメチル)−
4,5−ジクロロ−4,5−ジフルオロ−1,3−ジオ
キソランの対応するペルフルオロジオキソールへの脱塩
素は、Resnickにより米国特許第3,865,845号お
よび同第3,978,030号で報告された。
【0010】前記ペルフルオロジオキソールは、興味あ
る化学的および物理的性質(たとえば、フッ化水素に対
する化学的不活性、光学的透明性、フィルム形成能力)
を有するホモポリマーおよびコポリマー(ことにテトラ
フルオロエチレンとの)の両者を形成することが発見さ
れた。より簡単なおよび/またはより安価なフルオロジ
オキソール類も有用なホモポリマーおよびコポリマーを
形成できるであろうことを、予測することができる。
【0011】発明の要約 本発明によれば、次式(3)を有するフルオロジオキソ
ール類が提供される:
【0012】
【化6】
【0013】式中、Yは水素または塩素であり、Zは水
素、フッ素または塩素であり、そしてRはフッ素または
トリフルオロメチル基であり、ただしRがトリフルオロ
メチル基であるとき、YおよびZの一方のみが水素また
は塩素であることができる。
【0014】これらのフルオロジオキソール類は、広い
範囲の潜在的用途を有するホモポリマーおよびコポリマ
ーを製造するための有用なモノマーである。また、本発
明は、このようなポリマー類ならびに既知のジオキソー
ル類の新規なポリマー類を包含する。一般に、本発明の
新規なポリマー類を形成するモノマー類は、Y、Zおよ
びRが上と同じ意味を有するが、上のただし書きの条件
はもはや適用されない、同じ式(3)で表わすことがで
きる。
【0015】発明の詳細な説明 本発明のフルオロジオキソール類は、対応する4,5−
ジクロロジオキソラン類をマグネシウムで触媒量のヨウ
素および水溶性水銀塩または金属水銀の存在下に、次の
反応式で示すように、脱塩素することによって便利に製
造することができる。
【0016】
【化7】
【0017】式中、R、YおよびZは上の式(3)にお
けるのと同一の意味を有する。
【0018】この脱塩素反応は好ましくはテトラヒドロ
フラン中の溶液中で実施する。生成速度を最大にするた
めに、過剰量のマグネシウムをこの反応において用い、
好ましい量は除去すべき隣位の塩素の2グラム原子当り
に1.1〜8グラム原子のマグネシウムである。しかし
ながら、ジオキソールの収率を最大にするためには、理
論量よりも少ない量を用いて副反応を最小とすることが
望ましいことがある。この反応において適当な水銀塩
は、たとえば、塩化第二水銀、酢酸第二水銀および硝酸
第二水銀である。金属水銀は、使用するとき、マグネシ
ウムとその場でアマルガムを形成する。しかしながら、
アマルガムは前もって別に調製できる。水銀の量は多く
ある必要はない。たとえば、塩化第二水銀の重量はヨウ
素の重量にほぼ等しく、そしてヨウ素の重量はマグネシ
ウムの重量のほぼ1%に等しくあれば、通常十分であ
る。わずかに多い量の金属水銀は、かきまぜをより効果
的に行うことができるようにし、こうしてアマルガムの
形成を容易とするために好適であろう。
【0019】上の式(4)で表わされる4,5−ジオキ
ソラン類のあるものは、前述のように、既知であるが、
下の式(5)で表わされるものは新規であると、信じら
れる:
【0020】
【化8】
【0021】式中、Rはフッ素またはトリフルオロメチ
ルであり、そしてYは水素または塩素である。
【0022】本発明のすべてのフルオロジオキソール類
はテトラフルオロエチレン(TFE)と共重合して、電
気的および電子的装置における誘電体としての使用に適
する、強靭な結晶質コポリマーを生成する。これらの結
晶質コポリマーにおいて、フルオロジオキソールは通常
約12モル%以下の量で存在する、フルオロジオキソー
ルの含量が12モル%を超えると、コポリマーは非晶質
となる。当然、12モル%は鋭い境界線ではない。なぜ
なら、多少の結晶化度を有するコポリマーはそれより上
において存在することができ、かつ有意に非晶質のコポ
リマーはそれより下において存在することができるから
である。しかしながら、12モル%より少ないフルオロ
ジオキソール(3)を有するコポリマーの大部分は結晶
質であり、そして12モル%より多いこのようなフルオ
ロジオキソールを有するコポリマーの大部分は非晶質で
あると予想することができる。非晶質コポリマーは強靭
であり、そして適度の分子量において、種々の有機液
体、たとえば、1,1,2−トリクロロ−1,1,2−
トリフルオロエタンおよび“フルオリナート(Fluorine
rt)”電子液体(Electronic Liquid)FC−75(3
M Company)中に可溶性であり、そして化学的に不活
性でありかつ耐汚れ性および耐候性である仕上げおよび
コーティングにとくに適する。YおよびZの各々が塩素
であるフルオロジオキソール類(3)は、非晶質コポリ
マーを生成するために十分に高いレベルでTFEとのコ
ポリマー中に組み込むことはできないであろう。製造さ
れたそれらのコポリマーは結晶質であった。
【0023】フルオロジオキソール類(3)は、フッ化
ビニリデン(VF2)およびTFEとともに、耐食性の
封止材料、ガスケットおよびライニングに適する、強
く、可塑性の弾性ターポリマーを形成する。
【0024】最後に、Yが水素でありかつZが水素また
はフッ素である式(3)に相当するフルオロジオキソー
ル類は、透明なはめ込み材料、ことにフッ化水素を用い
る化学的に腐食性の用途における観察ガラスとして、適
する強靭な非晶質樹脂である、ホモポリマーを形成す
る。
【0025】上に定義した式(3)の新規なジオキソー
ル類に加えて、XおよびYの両者が水素または塩素であ
り、かつRがトリフルオロメチルであるジオキソール類
は、同一の一般技術により製造することができるが、新
規であるとは信じられない。それらのジオキソール類も
新規な価値あるコポリマーを形成する。Xが水素であり
かつYが水素またはフッ素であるジオキソール類は、ま
たホモポリマーを形成する。
【0026】したがって、本発明は、広義には、本発明
の新規なジオキソール類のホモポリマーならびにYが水
素または塩素であり、Zが水素、フッ素または塩素であ
り、そしてRがフッ素またはトリフルオロメチルである
式(3)で表わされるジオキソール類のテトラフルオロ
エチレンとのコポリマー、およびテトラフルオロエチレ
ンおよびフッ化ビニリデンとのターポリマーを包含す
る。
【0027】図面の簡単な説明 図1は、本発明の2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキ
ソール(3h)の赤外吸収スペクトルを示す。
【0028】発明を実施するための最良の形態 本発明をそのある種の好ましい実施態様の代表的実施例
により説明する。これらの実施例において、すべての
部、比率および百分率は、特記しないかぎり、重量によ
る。さらに、特に示さないかぎり、すべての反応、分
離、蒸留、および貯蔵は窒素雰囲気中で実施した。
【0029】
【表1】 表 1 式(3)のジオキソール類および式(4)のジオキソラン類の製造の要約 実施例 化合物 化合物の置換基 No. No. 製造: 1A (4a) Cl F CF3 1B (3a) Cl F CF3 1B (3b) F H CF3 1B (4b) F H CF3 1C (3a) Cl F CF3 1D (3b) F H CF3 8A (4c) H H CF3 8A (4d) Cl H CF3 8A (4e) Cl Cl CF3 8B (3c) H H CF3 8B (3d) Cl H CF3 8B (3e) Cl Cl CF3 8C (3d) Cl H CF3 15A (4f) Cl F F 15B (3f) Cl F F 15B (3g) F H F 15B (4g) F H F 16A/B (4g) F H F 17 (3g) F H F 22 (4h) H H F 22 (3h) H H F 25 (4i) Cl H F 25 (3i) Cl H F 28 (3j) Cl Cl F 28 (4j) Cl Cl F
【0030】
【表2】
【0031】
【実施例】実施例1 2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4−クロロ−5
−フルオロ−1,3−ジオキソール、(3a)、2,2−
ビス(トリフルオロメチル)−4−フルオロ−1,3−
ジオキソール、(3b)、および対応するジオキソラン
(4a)および(4b)の製造。
【0032】A.2,2−ビス(トリフルオロメチル)
−4,4,5−トリクロロ−5−フルオロ−1,3−ジオ
キソラン(4a)。
【0033】330ml容の“ハステロイ(Hastello
y)”Cをライニングした振盪管に、無水条件下に、1
00g(0.286モル)の2,2−ビス(トリフルオロ
メチル)−4,4,5,5−テトラクロロ−1,3−ジオキ
ソラン(4e)および8.6g(0.0432モル)の五
塩化アンチモンを供給した。この管を次いで約−50℃
に冷却し、20g(1モル)のフツ化水素を導入した。
この管を水平振盪器に取付け、70℃で5時間かきま
ぜ、次いで湿潤氷中で冷却し、ゆつくり通気し、開口し
た。管の内容物を湿潤氷中に投入した。液状生成物を氷
水から分離し、各回50mlの冷水で2回、次いで20
mlの10%炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。83.
5gの無色透明液状生成物が得られ、そのほぼ93%は
所望の2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4,4,5
−トリクロロ−5−フルオロ−1,3−ジオキソラン、
(4a)、であつた。
【0034】この生成物を0.76mの回転バンド蒸留
塔で大気圧において蒸留した。少量の2,2−ビス(ト
リフルオロメチル)−4,5−ジクロロ−4,5−ジフル
オロ−1,3−ジオキソラン(生成物の約2%)、沸点
85〜86℃、が最初に留出し、次いで2,2−ビス
(トリフルオロメチル)−4,4,5−トリクロロ−5−
フルオロ−1,3−ジオキソラン、沸点115℃、が留
出し、後者は99%の純度を超える無色透明な液体とし
て得られた。赤外分光学および弗素−19核磁気共鳴分
光学は、この化学的構造と一致した。
【0035】ポツトの残留物は、ほとんどが出発物質で
あり、振盪管の実験からの合計の混合物のほぼ5%であ
つた。
【0036】B.2,2−ビス(トリフルオロメチル)
−4,4,5−トリクロロ−5−フルオロ−1,3−ジオ
キソラン、(4a)の脱塩素。
【0037】磁気撹拌機、温度計、ヴイグロウカラム、
100ml容の受器への蒸留ヘツド、および10kPa
の窒素の雰囲気下のドライアイストラツプを備える30
0ml容の三首ガラスフラスコに、165mlの1−プ
ロパノール、42.6g(0.651モル)の亜鉛末およ
び1.4g(0.0109モル)の塩化亜鉛を供給した。
この混合物を98℃に加熱しながら21分間にわたりか
きまぜた。この温度に到達したとき、2,2−ビス(ト
リフルオロメチル)−4,4,5−トリクロロ−5−フル
オロ−1,3−ジオキソラン、72.0g(0.217モ
ル)を還流する混合物へ注射器ポンプを経て0.33m
l/分の速度で導入した。35分後、蒸留ヘツドの温度
は59℃に低下し、生成物の蒸留が開始された。合計の
添加時間は127分であつた。合計の蒸留時間は268
分であり、その間蒸留ヘツドの温度は55℃の最低に低
下した。蒸留物、60mlは多少の1−プロパノールを
含有し、これを水で抽出すると、約52%の2,2−ビ
ス(トリフルオロメチル)−4−クロロ−5−フルオロ
−1,3−ジオキソール、(3a)、25%の2,2−ビ
ス(トリフルオロメチル)−4−フルオロ−1,3−ジ
オキソール、(3b)、および22%の2,2−ビス
(トリフルオロメチル)−4,5−ジクロロ−4−フル
オロ−1,3−ジオキソラン(4b)、30%のシスお
よび70%のトランス異性体として、を含有する47.
7gの無色透明の液体が残つた。
【0038】この粗製反応生成物を、0.51mlの回
転バンド蒸留塔で大気圧において分留した。2,2−ビ
ス(トリフルオロメチル)−4−フルオロ−1,3−ジ
オキソール、(3b)、沸点44−45℃、は純粋であ
るとき室温において自発的に重合する。したがつて、そ
れは−80℃に維持された受器中に集め、ドライアイス
の容器内に貯蔵した。2,2−ビス(トリフルオロメチ
ル)−4−クロロ−5−フルオロ−1,3−ジオキソー
ル、(3a)、は56℃において留出した。このモノマ
ーは室温において自発的に重合しなかつた。2,2−ビ
ス(トリ−フルオロメチル)−4,5−ジクロロ−4−
フルオロ−1,3−ジオキソラン、(4b)、のシス/
トランス混合物は82〜90℃の範囲内で留出した。
【0039】IR、F−19およびプロトンNMRスペ
クトルおよびマススペクトロメトリーは、上の化学的構
造を支持する。
【0040】C.2,2−ビス(トリフルオロメチル)
−4,4,5−トリクロロ−5−フルオロ−1,3−ジオ
キソラン、(4a)の別の脱塩素。
【0041】上の節Bに記載した装置に、80mlのテ
トラヒドロフラン、10.8g(0.444モル)のマグ
ネシウムの削り屑、0.2gの塩化第二水銀および0.2
gのヨウ素を供給し、66℃に加熱した(ヨウ素の色が
消失した)。2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4,
4,5−トリクロロ−5−フルオロ−1,3−ジオキソラ
ン、33.1g(0.1モル)、を注射器ポンプにより
0.16ml/分の速度で110分間にわたり加えた。
蒸留は添加後41分に開始された。ヘツドの温度は添加
の残りの時間の間54〜55℃に維持された。蒸留は
2.5時間後に停止され、蒸留物を水で抽出してテトラ
ヒドロフランを除去した。抽出された無色透明な液体
は、ガスクロマトグラフイーにより、約95%の2,2
−ビス(トリフルオロメチル)−4−クロロ−5−フル
オロ−1,3−ジオキソール、(3a)、を含有するこ
とがわかつた。2,2−ビス(トリフルオロメチル)−
4−フルオロ−1,3−ジオキソール、(3b)、はわ
ずかに1%であつた。
【0042】D.2,2−ビス(トリフルオロメチル)
−4−フルオロ−1,3−ジオキソール、(3b)の別
の製造。
【0043】小型の100ml容のフラスコを用いる以
外同一の装置を用いて、30mlのテトラヒドロフラ
ン、3.6gのマグネシウム削り屑、0.7gの塩化第二
水銀および0.1gのヨウ素の混合物を加熱還流させ
た。次いで2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4,5
−ジクロロ−4−フルオロ−1,3−ジオキソラン、
(4b)、10g、(上の節Bに記載するようにして製
造)をフラスコにほぼ0.19ml/分で34分間にわ
たつて導入した。添加の完結後21分に蒸留を開始し、
そして20mlの冷蒸留物が回収されるまで、蒸留を続
けた。これを氷水で抽出して、テトラヒドロフランを除
去した。残留する生成物は2,2−ビス(トリフルオロ
メチル)−4−フルオロ−1,3−ジオキソール、(3
b)、であつた。
【0044】実施例2 2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4−フルオロ−
1,3−ジオキソール、(3b)のホモ重合。
【0045】このモノマー、4.6g、(ガスクロマト
グラフイーにより99.88%の純度)を25℃におい
て室内光の条件下に小型の密にふたをしたバイアルに入
れた。数時間以内で、透明な液体の粘度は軽質シロツプ
の粘度に増加し、そして一夜で、ポリマーの固体の無色
透明のプラグがバイアルの底に形成した。
【0046】モノマー−ポリマーのシロツプの少量の試
料を塩の板上で蒸発させて、残留モノマーを除去し、ホ
モポリマーのフイルムを形成させた。このフイルムの赤
外吸収スペクトルは、2,2−ビス(トリフルオロメチ
ル)−4−フルオロ−1,3−ジオキソール、(3
b)、のホモポリマーの分子の構造と一致した。
【0047】プラグを110〜120℃の真空炉内に入
れて残留モノマーを除去し、次いで試料を差動走査熱量
法により室温と300℃との間において検査した。この
区域において二次転移点または融点は存在せず、このこ
とによりホモポリマーは非晶質でありかつそのTgは3
00℃より高いことが示された。
【0048】実施例3 2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4−フルオロ−
1,3−ジオキソール、(3b)、およびTFEの結晶
質コポリマー。
【0049】110mlのステンレス振盪管に、100
gの1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエ
タン、1.0gの前記ジオキソールおよび0.03gのビ
ス(4−t−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカー
ボネートを供給した。この管を−50℃に冷却し、交互
に排気しかつ窒素で3回フラツシした。次いで排気した
管に10gのテトラフルオロエチレンを供給し、水平振
盪器でかきまぜた。温度を55℃に2時間、次いで65
℃に2時間保持した。管を冷却し、そして通気した後、
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン
中のコポリマーの生成した懸濁液を回収した。溶媒を蒸
留し、ポリマーを乾燥すると、9.7gの白色の固体の
粒体が得られた。これらの一部分を300℃でプレスし
て、強靭な自己支持性のフイルムにした。このフイルム
の赤外スペクトルは、テトラフルオロエチレン/2,2
−ビス(トリフルオロメチル)−4−フルオロ−1,3
−ジオキソールのコポリマーの吸収特性を示した。差動
走査熱量法は、266℃に主要な広い結晶の融点を示
し、また320℃に小さな融点が存在した。赤外スペク
トルおよびF−19NMRスペクトルは、94.8モル
%のテトラフルオロエチレンおよび5.2モル%の2,2
−ビス(トリフルオロメチル)−4−フルオロ−1,3
−ジオキソ−ル、(3b)、を含有するコポリマーの構
造を支持した。
【0050】実施例4 2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4−フルオロ−
1,3−ジオキソ−ル、(3b)、およびTFEの非晶
質コポリマー。
【0051】振盪管に、100gの1,1,2−トリクロ
ロ−1,2,2−トリフルオロエタン、0.03gのビス
(4−t−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボ
ネート、5.0g(0.022モル)の前記ジオキソール
および5.0g(0.05モル)のTFEを供給した。重
合を55℃および65℃において実施した。生成物を分
離し、乾燥した後、4.5gの白色固体のポリマー生成
物が得られた。生成物の一部分を230℃にプレスし
て、薄い強靭な無色透明の自己支持性フイルムを得た。
赤外スペクトルおよびF−19NMRスペクトルは、こ
の生成物が71.2モル%のTFEおよび28.8モル%
の前記ジオキソールを含有するコポリマーであることを
確立した。差動走査熱量法は、58℃のTgを示した
が、融点を示さず、これによりこのコポリマーは非晶質
であることが示された。
【0052】実施例5 2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4−フルオロ−
1,3−ジオキソール、(3b)、およびTFEの高融
点の結晶質コポリマー。
【0053】振盪管に、100gの1,1,2−トリクロ
ロ−1,2,2−トリフルオロエタン、0.03gのビス
(4−t−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボ
ネート、0.5g(0.022モル)の前記ジオキソール
および10g(0.1モル)のTFEを供給した。重合
を55℃および65℃において実施した。生成物を分離
し、乾燥した後、9.4gの白色固体のポリマーが得ら
れた。このポリマーの一部分を330℃においてプレス
して、薄い強靭な無色透明の自己支持性フイルムを得
た。赤外スペクトルおよびF−19NMRスペクトル
は、97.6モル%のTFEおよび2.4モル%の2,2
−ビス(トリフルオロメチル)−4−フルオロ−1,3
−ジオキソールのコポリマーと一致した。差動走査熱量
法は、307℃に比較的鋭い融点を示し、こうしてこの
ポリマーは結晶性であることが示された。
【0054】実施例6 2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4−クロロ−5
−フルオロ−1,3−ジオキソール、(3a)、および
TFEの結晶質コポリマー。
【0055】振盪管に、100gの1,1,2−トリクロ
ロ−1,2,2−トリフルオロエタン、0.03gのビス
(4−t−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボ
ネート、1.5g(0.058モル)の前記ジオキソール
および10gのTFEを供給し、重合を55℃および6
5℃において実施した。生成物を分離し、乾燥した後、
白色固体のポリマーが得られた。このポリマーの一部分
を300℃においてプレスして、強靭な薄い無色透明の
自己支持性フイルムを得た。赤外スペクトルおよびF−
19NMRスペクトルは、96.9モル%のTFEおよ
び3.1モル%の2,2−ビス(トリフルオロメチル)−
4−クロロ−5−フルオロ−1,3−ジオキソール(3
a)のコポリマーの構造を支持した。差動走査熱量法
は、295℃に融点を示し、こうしてこのポリマーは結
晶性であることを示された。
【0056】実施例7 2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4−クロロ−5
−フルオロ−1,3−ジオキソール、(3a)、フツ化
ビニリデンおよびTFEのターポリマー。
【0057】振盪管に、100gの1,1,2−トリクロ
ロ−1,2,2−トリフルオロエタン、3.0gの前記ジ
オキソール、0.03gのビス(4−t−ブチルシクロ
ヘキシル)ペルオキシジカーボネート、6.0gのフツ
化ビニリデンおよび6.0gのTFEを供給した。重合
を55℃および65℃において自発生圧下に4時間実施
した。生成物を分離し、乾燥した後、3.6gの白色固
体のポリマーが得られた。このポリマーの一部分を23
0℃においてプレスして、薄い強靭な透明の自己支持性
フイルムを得た。赤外スペクトルおよびF−19NMR
スペクトルは、14.3モル%のTFE、80.4モル%
のフツ化ビニリデンおよび5.3モル%のジオキソール
のターポリマーとしてこのポリマーを固定した。差動走
査熱量法は、131℃に融点を示し、こうしてこのポリ
マーは結晶特性であることを証明した。
【0058】実施例8 2,2−ビス(トリフルオロメチル)−1,3−ジオキソ
ール、(3c)、2,2−ビス(トリフルオロメチル)
−4−クロロ−1,3−ジオキソール、(3d)、およ
び2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4,5−ジクロ
ロ−1,3−ジオキソール、(3e)の製造。
【0059】A.2,2−ビス(トリフルオロメチル)
−4,5−ジクロロ−1,3−ジオキソラン、(4c)、
2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4,4,5−トリ
クロロ−1,3−ジオキソラン、(4d)、および2,2
−ビス(トリフルオロメチル)−4,4,5,5−テトラ
クロロ−1,3−ジオキソラン(4e)の合成。
【0060】磁気撹拌機、塩素ガス入口、温度計、およ
び乾燥塔および引き続いて水スクラバーと連絡するドラ
イアイス冷却器を上部にもつ水冷却器を備える300m
l容の三首丸底フラスコに、210g(1.0モル)の
2,2−ビス(トリフルオロメチル)−1,3−ジオキソ
ランを供給した。この系を窒素でパージし、塩素を溶液
の黄色の着色を維持するような速度で溶液中に通入し
た。かきまぜた混合物を275ワツトのゼネラル・エレ
クトリツク社の太陽ランプで照明して、反応温度を大部
分について46〜72℃に4.5時間維持するようにし
た。反応混合物中の出発ジオキソランの濃度はそのとき
ほぼ0.1%に低下し、そして反応を停止した。残留す
る塩素および塩化水素を水アスピレーターで除去する
と、289gの無色透明の液体が残つた。この液体は、
NMR、質量分析およびガスクロマトグラフ分析によ
り、ジ−、トリ−およびテトラクロロ誘導体(4c)、
(4a)および(4e)を含有することが確認された。
【0061】B.上の工程Aにおいて得られたジ−、ト
リ−およびテトラクロロジオキソランの脱塩素。
【0062】磁気撹拌機、注射器ポンプ入口、温度計、
100ml容の受器および引き続いて窒素のT字管へ導
びかれる15cmの蒸留器およびバブラーを備える50
0mlの三首丸底フラスコに、98.1g(1.5モル)
の亜鉛末、3.0g(0.022モル)の塩化亜鉛および
300mlのn−ブチルアルコールを供給した。注射器
ポンプに、工程Aからの139.5gの塩素化ジオキソ
ラン類を供給した。フラスコの内容物を115℃にし、
塩素化ジオキソラン類をフラスコへ0.33ml/分で
送入した。この添加は224分で完結した。添加の開始
後20分において、蒸留は約15〜20ml/時で開始
した。その時ヘツドの温度は79〜80℃であつたが、
蒸留の間に、75℃に低下し、終りにおいて116℃で
あつた。ブチルアルコールを含有する生成物の119.
8gが蒸留された。生成物の分布は約21%の2,2−
ビス(トリフルオロメチル)−1,3−ジオキソール、
(3c)、47%の2,2−ビス(トリフルオロメチ
ル)−4−クロロ−1,3−ジオキソール、(3d)、
および30%の2,2−ビス(トリフルオロメチル)−
4,5−ジクロロ−1,3−ジオキソール、(3e)、で
あつた。粗生成物を大気圧において0.76mの回転バ
ンド蒸留塔で分留すると、各ジオキソールが少なくとも
99%の純度の無色透明な液体として得られた:2,2
−ビス(トリフルオロメチル)−1,3−ジオキソー
ル、(3c)、沸点67℃;2,2−ビス(トリフルオ
ロメチル)−4−クロロ−1,3−ジオキソール、(3
d)、沸点76℃;および2,2−ビス(トリフルオロ
メチル)−4,5−ジクロロ−1,3−ジオキソール、
(3e)、沸点85℃。これらのジオキソールについて
の赤外、F−19およびプロトンNMR、および質量分
光学のデータは、それらの分子構造を支持する。
【0063】C.2,2−ビス(トリフルオロメチル)
−4−クロロ−1,3−ジオキソール、(3d)、の別
の合成。
【0064】磁気撹拌機、温度計、ヴイグロウカラム、
蒸留ヘツドおよび受器を備える100ml容の二首丸底
フラスコに、窒素雰囲気のもとに、40mlのジ(エチ
レングリコール)ジメチルエーテル、9.8gの粗製2,
2−ビス(トリフルオロメチル)−4,5−ジクロロ−
1,3−ジオキソラン、(4c)、および6.7gの固体
の水酸化カリウムを供給した。フラスコの内容物を14
1℃に2時間加熱し、その間2,2−ビス(トリフルオ
ロメチル)−4−クロロ−1,3−ジオキソール、(3
d)、が留出した。ガスクロマトグラフイにより精製す
ると、この生成物は、2,2−ビス(トリフルオロメチ
ル)−4−クロロ−1,3−ジオキソール、(3d)、
の真正試料と同一の保持時間および赤外スペクトルを有
した。
【0065】実施例9 2,2‐ビス(トリフルオロメチル)‐1,3‐ジオキソ
ール、(3c)、およびTFEの結晶質コポリマー。
【0066】振盪管に、100gの1,1,2‐トリクロ
ロ‐1,2,2‐トリフルオロエタン、0.03gのビス
(4‐t‐ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボ
ネート、1,5g(0.072モル)の前記ジオキソール
および10g(0.1モル)のTFEを供給した。重合
を55℃および65℃において実施した。生成物を分離
し、乾燥した後、10.5gの白色固体のポリマーが得
られた。このポリマーの一部分を300℃においてプレ
スして、強靭な無色透明の白色支持性フィルムを得た。
赤外スペクトルおよびF‐19NMRスペクトルは、9
3.1モル%のTFEおよび6.9モル%の2,2‐ビス
(トリフルオロメチル)‐1,3‐ジオキソール、(3
c)、のコポリマーの構造を確立した。差動走査熱量法
は、253℃に融点を示し、こうしてこのポリマーは結
晶特性であることが示された。
【0067】実施例10 2,2‐ビス(トリフルオロメチル)‐1,3‐ジオキソ
ール、(3c)およびTFEの非晶質コポリマー。
【0068】振盪管に、100gの1,1,2‐トリクロ
ロ‐1,2,2‐トリフルオロエタン、0.03gのビス
(4‐t‐ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボ
ネート、4.2g(0.02モル)の前記ジオキソールお
よび10g(0.1モル)のTFEを供給した。重合を
55℃および65℃において自発生圧下で4時間実施し
た。生成物を分離し、乾燥した後、1.4gの白色固体
のポリマーが得られた。それはトリクロロフルオロエタ
ン中に可溶性であった。無色透明の白色支持性フィルム
がこの溶液から注形された。赤外スペクトルおよびF‐
19およびプロトンNMRスペクトルは、このコポリマ
ーを46.3モル%のジオキソールおよび53.7%のT
FEを含有するとして同定した。差動走査熱量法は、6
1℃にTgおよび113℃および246℃に他の転移を
示したが、融点を示さず、それゆえこのポリマーは非晶
であった。
【0069】実施例11 2,2‐ビス(トリフルオロメチル)‐1,3‐ジオキソ
ール、(3c)、フッ化ビニリデンおよびTFEの弾性
ターポリマー。
【0070】振盪管に、100gの1,1,2‐トリクロ
ロ‐1,2,2‐トリフルオロエタン、3.0gの(0.0
144モル)の前記ジオキソール、0.03gのビス
(4‐t‐ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボ
ネート、6.0g(0.094モル)のフッ化ビニリデン
および6.0g(0.006モル)のTFEを供給した。
重合を自発生圧下に55℃および65℃において実施し
た。分離および乾燥後、白色固体のポリマー、6.4
g、が得られた。それはトリクロロフルオロエタン中に
不溶性であった。このポリマーの一部分を230℃でプ
レスすると、薄い強靭なエラストマーの透明な自己支持
性フィルムが得られた。赤外スペクトルおよびF‐19
NMRスペクトルは、このターポリマーを36.9モル
%のTFE、55.7モル%のフッ化ビニリデンおよび
7.9モル%のジオキソールを含有するものとして同定
した。差動走査熱量法は、114℃の融点を示し、この
ポリマーの結晶性を示した。
【0071】実施例12 2,2‐ビス(トリフルオロメチル)‐1,3‐ジオキソ
ール、(3c)、のホモポリマー。
【0072】ドライアイス容器内に保持しておいた前記
ジオール、3.0g、を10ml容の密にふたをした透
明のガラスのバイアルに入れ、実験室の蛍光条件のもと
に室温において静置した。2週間後、この液体の一部分
を塩の板上に置き、蒸発させると、薄い無色透明の固体
のフィルムが残った。このフィルムの赤外分析は、ホモ
ポリマーの構造と一致した。
【0073】実施例13 TFEおよび2,2‐ビス(トリフルオロメチル)‐4
‐クロロ‐1,3‐ジオキソール、(3d)、の結晶質
コポリマー。
【0074】振盪管に、100gの1,1,2‐トリクロ
ロ‐1,2,2‐トリフルオロエタン、0.03gのビス
(4‐t‐ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボ
ネート、1,5g(0.00618モル)の前記ジオキソ
ールおよび10g(0.1モル)のTFEを供給した。
重合を自発生圧下に55℃および65℃において実施し
た。分離および乾燥後、白色固体のポリマー、5.0
g、が得られた。このポリマーの一部分を300℃にお
いてプレスして、薄い強靭な無色透明の自己支持性フィ
ルムを得た。赤外スペクトルおよびF‐19NMRスペ
クトルは、このコポリマーが94.1モル%のTFEお
よび5.9モル%のジオキソールを含有することを示し
た。差動走査熱量法は、269℃に融点を示し、こうし
てこのポリマーは結晶特性であることが示された。
【0075】実施例14 TFEと2,2‐ビス(トリフルオロメチル)‐1,3‐
ジオキソール、(3c)および2,2‐ビス(トリフル
オロメチル)‐4‐クロロ‐1,3‐ジオキソール、
(3d)との非晶質ターポリマー。
【0076】振盪管ヘ、100gの1,1,2‐トリクロ
ロ‐1,2,2‐トリフルオロエタン、1.0gの2,2‐
ビス(トリフルオロメチル)‐1,3‐ジオキソール、
(3c)、2.0gの2,2‐ビス(トリフルオロメチ
ル)‐4‐クロロ‐1,3‐ジオキソール、(3d)、
0.03gのビス(4‐t‐ブチルシクロヘキシル)ペ
ルオキシジカーボネートおよび10gのTFEを供給し
た。重合を自発生圧下に55℃および65℃において実
施した。分離および乾燥後、3gの白色固体のポリマー
の粒体が得られた。このポリマーの一部分を300℃に
おいてプレスして、薄い強靭な自己支持性の無色透明の
フィルムが得られた。赤外スペクトルおよびF‐19N
MRスペクトルは、85.2モル%のTFE、8.6%の
2,2‐ビス(トリフルオロメチル)‐1,3‐ジオキソ
ール、(3c)および6.2モル%の2,2‐ビス(トリ
フルオロメチル)‐4‐クロロ‐1,3‐ジオキソー
ル、(3d)、から成るターポリマー構造と一致した。
差動走査熱量法は、54℃にTgを示したが、融点を示
さず、これによりポリマーは非晶質であることが示され
た。
【0077】実施例15 2,2,4‐トリフルオロ‐5‐クロロ‐1,3‐ジオキ
ソール、(3f)、2,2,4‐トリフルオロ‐1,3‐
ジオキソール、(3g)、および対応するジオキソラン
(4f)および(4g)の製造。
【0078】A.2,2,4‐トリフルオロ‐4,5,5‐
トリクロロ‐1,3‐ジオキソラン(4f)。
【0079】乾燥した、360ml容の“ハステロイ
(Hastelloy)”Cでライニングした振盪管に
9.0g(0.03モル)の五塩化アンチモンを含有する
81.8g(0.33モル)の2,2‐ジフルオロ‐4,
4,5,5‐テトラクロロ‐1,3‐ジオキソラン、(4
j)、を供給した。この管を冷却し、交互に排気しかつ
窒素でパージし、これを3回反復し、22g(1.1モ
ル)のフッ化水素を供給した。この管を1時間にわたっ
てかきまぜ40℃に加温し、40℃において4時間自発
生圧下に加熱し、次いで0℃に冷却し、ゆっくり通気
し、開口した。内容物を氷中に注いだ。有機相を水相か
ら分離し、蒸留水で2回、次いで10%の炭酸ナトリウ
ム水溶液で1回抽出した。63.3gの粗生成物が得ら
れ、これは約3.9%の2,2,4,5‐テトラフルオロ‐
4,5‐ジクロロ‐1,3‐ジオキソラン、85.8%の
2,2,4‐トリフルオロ‐4,5,5‐トリクロロ‐1,
3‐ジオキソラン、(4f)、および8.1%の出発物
質を含有した。この生成物の混合物を3回の他の同様の
実験の生成物の混合物と合わせ、0.76mの回転バン
ド蒸留塔で蒸留することにより分離した;2,2,4,5
‐テトラフルオロ‐4,5‐ジクロロ‐1,3‐ジオキソ
ラン、沸点45‐46℃;2,2,4‐トリフルオロ‐
4,5,5‐トリクロロ‐1,3‐ジオキソラン、(4
f)、沸点84℃;および出発物質、2,2‐ジフルオ
ロ‐4,4,5,5‐テトラクロロ‐1,3‐ジオキソラ
ン、(4j)、沸点115℃。それらの純度は99%よ
り大きかった。赤外スペクトルおよびF‐19NMRス
ペクトルは、それらの構造を立証した。
【0080】B.2,2,4‐トリフルオロ‐4,5,5‐
トリクロロ‐1,3‐ジオキソラン、(4f)、の脱塩
素。
【0081】磁気撹拌機、温度計、冷受器へ導かれるド
ライアイス冷却蒸留ヘッドをもつヴィグロウカラム、ト
ラップ、窒素T字管およびバブラーを備える300ml
容の三首ガラスフラスコに、76.7g(1.17グラム
原子)の亜鉛、2.6g(0.019モル)の塩化亜鉛、
および175mlのプロパノールを供給した。かきまぜ
た混合物を94℃に加熱し、ついで89.6g(0.38
7モル)の2,2,4‐トリフルオロ‐4,5,5‐トリク
ロロ‐1,3‐ジオキソラン、(4f)、を注射器ポン
プから0.33ml/分の速度で172分にわたって導
入した。約15ml/時の速度の蒸留は添加の開始後3
3分に始まり、270分間続いた。多少のプロパノール
を含有し、重さ84.5gの無色透明の蒸留物の65m
lが得られた。それをドライアイス冷却ヘッドを備える
0.76mの回転バンドで蒸留塔で再蒸留した。生成物
の分布はほぼ3.9%の2,2,4‐トリフルオロ‐1,3
‐ジオキソール、(3g)、沸点10℃;71.7%の
2,2,4‐トリフルオロ‐5‐クロロ‐1,3‐ジオキ
ソール、(3f)、沸点25‐27℃;および24.3
%の2,2,4‐トリフルオロ‐4,5‐ジクロロ‐1,3
‐ジオキソラン、(4g)、沸点73℃。これらの化合
物の赤外スペクトル、F‐19スペクトルおよびプロト
ンNMRスペクトルは、割当てた構造と一致した。
【0082】実施例16 2,2,4‐トリフルオロ‐4,5‐ジクロロ‐1,3‐ジ
オキソラン、(4g)、の別の合成。
【0083】A.4,4,5‐トリクロロ‐1,3‐ジオ
キソラン‐2‐オン。
【0084】磁気撹拌機、ガス入口管、温度計、および
トラップおよびスクラバーへ導かれるドライアイス冷却
器を上部に有する水冷却器を備える、しわが形成された
三首の300ml容の丸底フラスコに、88.1gのエ
チレンカーボネートを入れた。この系を窒素でパージ
し、次いで乾燥塩素ガスを導入し、その間反応器を27
5ワットのゼネラル・エレクトリックの太陽ランプで照
射した。塩素の量は溶液中に黄色を維持するために十分
であるようにした。温度は塩素化の開始の間35℃から
であり、そして6時間の反応の後の部分の間115℃間
でであった。反応混合物をガスクロマトグラフィーの技
術により分析し、そして4‐クロロ‐1,3‐ジオキソ
ラン‐2‐オンのすべてが消費されたとき、反応を停止
した。生成物は主として4,4,5‐トリクロロ‐1,3
‐ジオキソラン‐2‐オンであり、少量の4,5‐ジク
ロロ‐および4,4,5,5‐テトラクロロ誘導体が存在
した。2回の同様な実験を実施し、そして生成物を一緒
にした。
【0085】B.4,4,5‐トリクロロ‐1,3‐ジオ
キソラン‐2‐オンのフッ素化。
【0086】振盪管に113gの粗製の4,4,5‐トリ
クロロ‐1,3‐ジオキソラン‐2‐オン、18gのH
Fおよび194gのSF4を供給した。200℃におい
て10時間かきまぜた後、管を0℃に冷却し、生成物を
氷と混合した。有機相を分離し、炭酸カリウム水溶液と
ともに振ることにより中和し、次いで0.76mの回転
バンド蒸留塔で蒸留した;第1留分、2,2,4,5‐テ
トラフルオロ‐4,5‐ジクロロ‐1,3‐ジオキソラ
ン、沸点47‐48℃;次いで所望の2,2,4‐トリフ
ルオロ‐4,5‐ジクロロ‐1,3‐ジオキソラン、(4
g)、沸点69‐73℃。赤外スペクトル及びF‐19
NMRスペクトルは、この構造と一致した。
【0087】実施例17 2,2,4‐トイフルオロ‐4,5‐ジクロロ‐1,3‐ジ
オキソラン、(4g)、の脱塩素による2,2,4‐トリ
フルオロ‐1,3‐ジオキソール、(3g)、の製造。
【0088】磁気撹拌機、温度計、ドライアイス冷却ヘ
ッドへ導かれるヴィグロウ蒸留塔、冷受器およびトラッ
プを備える100ml容の3つ口丸底フラスコに、窒素
雰囲気のもとに、3.6gのマグネシウム削り屑、0.2
gの塩化第二水銀、0.1gのヨウ素および30mlの
テトラヒドロフランを供給した。この混合物をかきま
ぜ、67℃に加熱した。ついで8.8gの2,2,4‐ト
リフルオロ‐4,5‐ジクロロ‐1,3‐ジオキソラン
(4g)を、0.092ml/分の速度で加えた。2.2
mlを加えた後、蒸留が開始し、これを5mlの蒸留物
が得られるまで、3時間続けた。冷蒸留物を氷水で抽出
して多少のテトラヒドロフランを除去し、4.7gの生
成物が残った。これは主として2,2,4‐トリフルオロ
‐1,3‐ジオキソール、(3g)、沸点10℃であっ
た。
【0089】このジオキソールをガスクロマトグラフィ
ーにより精製した。赤外吸収スペクトル、およびことに
5.6μmの領域における吸収、ならびにその引き続く
重合により、割当てた分子構造が実証された。
【0090】実施例18 テトラフルオロエチレンと2,2,4‐トリフルオロ‐
1,3‐ジオキソール、(3g)、との結晶質コポリマ
ー。
【0091】振盪管に100gの1,1,2‐トリクロロ
‐1,2,2‐トリフルオロエタン、0.78gの前記ジ
オキソール、0.03gのビス(4‐t‐ブチルシクロ
ヘキシル)ペルオキシジカーボネートおよび10gのT
FEを55℃および65℃で4時間加熱した。生成物を
分離し、乾燥した後、4.7gの白色固体のポリマーが
得られた。この一部分を330℃でプレスすると、薄い
強靭な自己支持性の無色のフイルムが得られた。赤外ス
ペクトルおよびF−19NMRスペクトルは、コポリマ
ーの組成かせ96.0モル%のTFEおよび4.0モル%
のジオキソールであることを示した。差動走査熱量法
は、274℃に結晶の融点を示した。
【0092】実施例19 2,2,4−トリフルオロ−1.3−ジオキソールのホモ
ポリマー、(3g)。
【0093】10ml容の透明なガラスのバイアルに、
5.7gの1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフル
オロエタン、0.001gのビス(4−t−ブチルシク
ロヘキシル)ペルオキシジカーボネートおよび0.5g
のジオキソールを供給し、しつかりふたをし、約25℃
において作業台の上に2日間静置して実験室の通常の蛍
光に暴露した。次いでこの溶液の一部分を微小な塩の板
上で蒸発させると、透明な無色の自己支持性のフイルム
が得られ、これは赤外スペクトルによりジオキソールの
ホモポリマーであると同定された。
【0094】実施例20 TFEおよび2,2,4−トリフルオロ−5−クロロ−
1,3−ジオキソール、(3f)、の非晶質コポリマ
ー。
【0095】振盪管に100gの1,1,2−トリフルオ
ロ−1,2,2−トリクロロエタン、1.7gのジオキソ
ール、0.03gのビス(4−t−ブチルシクロヘキシ
ル)ペルオキシジカーボネートおよび10gのTFEを
供給した。重合を自発生圧下に55℃および65℃にお
いて4時間実施した。生成物を分離し、乾燥した後、
1.8gの白色固体のポリマーが得られた。この一部分
を300℃でプレスすると、薄い強靭な自己支持性の無
色透明なフイルムが得られた。このポリマーの赤外スペ
クトルおよびF−19NMRスペクトルは、それが1
0.5モル%のジオキソールおよび89.5モル%のTF
Eを含有することを示した。差動走査熱量法はTgが6
1℃であり、融点がないことを示した。
【0096】実施例21 TFE、2,2,4−トリフルオロ−5−クロロ−1,3
−ジオキソール、(3f)、およびフツ化ビニリデンの
非晶質弾性ターポリマー。
【0097】振盪管に100gの1,1,2−トリクロロ
−1,2,2−トリフルオロエタン、2.1gのジオキソ
ール、0.03gのビス(4−t−ブチルシクロヘキシ
ル)ペルオキシジカーボネート、6gのフツ化ビニリデ
ンおよび6gのTFEを供給した。重合を自発生圧下に
55℃および65℃において4時間実施した。分離およ
び乾燥後、2.5gの白色固体のポリマーの粒体が得ら
れた。このポリマーの一部分を200℃でプレスする
と、薄い弾性の強靭な自己支持性の無色透明なフイルム
が得られた。赤外スペクトルおよびF−19NMRスペ
クトルは、ターポリマーが27.7モル%のTFE、9.
9モル%のジオキソールおよび62.4モル%のフツ化
ビニリデンから成ることを示した。差動走査熱量法は、
融点を示さず、こうして非晶質ポリマーを示した。
【0098】実施例22 2,2,4−トリフルオロ−1,3−ジオキソール、(3
h)、の合成。
【0099】 A.4,5−ジクロロ−1.3−ジオキソラン−2−オン 窒素のパージライン、磁気撹拌機、温度計、およびトラ
ツプおよび乾燥塔へ導かれる還流冷却器を備える500
ml容の三首丸底フラスコに、88gのエチレンカーボネ
ート、297gの塩化スルフリルおよび1.0gのアゾ
ビスイソブチロニトリルを供給した。アセンブリーを窒
素でパージした後、かきまぜた混合物を反応の最初の3
時間34〜47℃においてハノービア(Hanovia)水銀蒸
気燈で照射した。次の7時間の間、温度を51℃から1
03℃に増加した。反応の最後の3時間の間、温度を9
5〜107℃の範囲に保持した。
【0100】室温に冷却後、フラスコを水アスピレータ
ーで排気して少量のHClを除去した。次いでフラスコ
の内容物を約266Paの圧力および150℃までのポ
ツト温度においてフラツシ蒸留した。85.7gの蒸留
物を集めた。蒸留物をガスクロマトグラフイーにより分
析すると、それはほぼ86.3%の4,5−ジクロロ−
1,3−ジオキソラン−2−オン、8.8%の4−クロロ
−1,3−ジオキソラン−2−オンおよび3.1%の4,
4,5−トリクロロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを
含有することが示された。
【0101】B.2,2−ジフルオロ−4,5−ジクロロ
−1,3−ジオキソラン(4h) 300ml容の“ハステロイ(Hastelloy)"Cの振盪管に、
136.2gの4,5−ジクロロ−1,3−ジオキソラン
−2−オン、16.2gのHFおよび194.4gのSF
4を供給した。この管を次いで150℃に加熱し、30
0時間かきまぜた。この管を0℃に冷却した後、それを
ゆつくり通気し、次いでその内容物を氷中へ排出した。
有機層を分離し、50mlの蒸留水で2回抽出した。生成
物は93.0gであり、そして約69%の2,2,4−ト
リフルオロ−5−クロロ−1,3−ジオキソランおよび
約7%の2,2−ジフルオロ−4,5−ジクロロ−1,3
−ジオキソラン、(4h)、を含有した。
【0102】C.2,2−ジフルオロ−4,5−ジクロロ
−1,3−ジオキソラン(4h)の脱塩素 100ml容のフラスコを使用した以外、実施例15Bの
装置に類似する装置に、7.8gの亜鉛末、0.2gの塩
化亜鉛および40mlのブチルアルコールを供給した。か
きまぜた混合物を114℃に加熱した。次いで6.5g
の粗製2,2−ジフルオロ−4,5−ジクロロ−1,3−
ジオキソラン(4h)を注射器ポンプにより0.092m
l/分で52分間にわたつて加えた。蒸留は添加の開始
後20分に始まり、多少のブチルアルコールを含有する
4,5mlの蒸留物が得られるまで、94分間連続した。
蒸留物はガスクロマトグラフイーにより精製した。赤外
吸収スペクトル、ことに6.05μmの領域における吸
収は、2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソールの構造
(3h)と一致した。2,2−ジフルオロ−1,3−ジオ
キソール(3h)の赤外吸収スペクトルを図1に示す。
【0103】実施例23 2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール、(3h)、
のホモポリマー。
【0104】振盪管に100gの1,1,2−トリクロロ
−1,2,2−トリフルオロエタン中の3gの2,2−ジ
フルオロ−1,3−ジオキソール、および0.005gの
ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカ
ーボネートを供給する。重合を55℃および65℃にお
いて4時間実施する。固体の白色ポリマー、0.6g、
を分離し、乾燥した後、その一部分を250℃でプレス
すると、非晶質であるホモポリマーの強靭な澄んだ透明
の自己支持性の薄いフイルムが得られる。
【0105】実施例24 テトラフルオロエチレンおよび2,2−ジフルオロ−1,
3−ジオキソール、(3h)、の結晶質コポリマー。
【0106】振盪管に100gの1,1,2−トリクロロ
−1,2,2−トリフルオロエタン中の1gのジオキソー
ル、0.03gのビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)
ペルオキシジカーボネート、および10gのTFEを供
給する。重合を55℃および65℃において実施する。
生成物を分離し、乾燥した後、9.9gの白色の粒状固
体の結晶質ポリマーが得られる。それはほぼ93モル%
のTFEおよび7モル%のジオキソールを含有する。
【0107】実施例25 2,2−ジフルオロ−4−クロロ−1,3−ジオキソー
ル、(3i)、の合成。
【0108】この合成は実施例22の方法と同じ方法で
実施するが、ただし4,4,5−トリクロロ−1,3−
ジオキソラン−2−オン(実施16A)から調整した。
106.7g(0.5モル)の2,2−ジフルオロ−
4,4,5−トリクロロ−1,3−ジオキソラン、(4
i)、を出発物質として用いる。生成物の混合物を0.
76mの回転バンド蒸留塔で精留すると、47.1gの
2,2−ジフルオロ−4−クロロ−1,3−ジオキソー
ル、(3i)が得られる。
【0109】実施例26 TFEおよび2,2−ジフルオロ−4−クロロ−1,3
−ジオキソール、(3i)、の結晶質コポリマー。
【0110】振盪管に1gの2,2−ジフルオロ−4−
クロロ−1,3−ジオキソール、(3i)、を含有する
100gの1,1,2−トリクロロ−1,2,2,−ト
リフルオロエタン、0.03gのビス(4−t−ブチル
シクロヘキシル)ペルオキシジカーボネート、および1
0gのTFEを供給する。重合を55℃および65℃に
おいて実施する。生成物を分離し、乾燥した後、5.2
gの白色固体の粒状ポリマーが得られる。これを300
℃でプレスすると、強靭な自己支持性の澄んだフイルム
が得られる。このポリマーは結晶質であり、ほぼ94モ
ル%のTFEおよび6モル%のジオキソールを含有す
る。
【0111】実施例27 結晶質TFE/2,2−ビス(トリフルオロメチル)−
4,5−ジクロロ−1,3−ジオキソール、(3e)、
コポリマー。
【0112】110ml容の振盪管に100gの1,
1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタ
ン、3.0gのジオキソール、0.04gのビス(4−
t−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボネート
および10gのTFEを供給し、自発生圧下に55℃お
よび65℃に3.5時間加熱した。生成物を分離し、乾
燥した後、4.3gの白色固体のポリマーが得られた。
示差熱分析は312℃に結晶の融点を有した。フイルム
の赤外スペクトルは、TFE/2,2−ビス(トリフル
オロメチル)−4,5−ジクロロ−1,3−ジオキソー
ルのコポリマーの吸収特性を有した。元素分析による
と、このコポリマーは0.44%の塩素を含有した。こ
れは0.6モル%のジオキソールに相当する。
【0113】実施例28 2,2−ジフルオロ−4,5−ジクロロ−1,3−ジオ
キソール、(3j)、の合成。
【0114】A.テトラクロロエチレンカーボネート 撹拌機、温度計およびガス入口管を備え、そして水およ
びドライアイスの冷却器を上部に有する1000ml容
の、しわが形成されたフラスコに、352.4g(4モ
ル)の溶融エチレンカーボネートを供給した。この系を
窒素でパージし、その間エチレンカーボネートをかきま
ぜ、50℃に加熱した。窒素のパージを停止した後、塩
素を急速に導入し、そして溶液が黄色になったとき、太
陽燈にスイッチを入れた。塩素の流と光の強さを調整し
て、溶液が黄色にとどまりかつ温度が塩素化の最初の数
時間80℃を超えないようにした。その後、温度を10
0〜120℃に上げた。
【0115】塩素化は、周期的ガスクロマトグラフの分
析により証明されるように、中間体が生成物中にもはや
存在しなくまるまで、続けた。生成物がモノ−、ジ−お
よびトリクロロ中間体を含まないとき、それを水アスピ
レーターの減圧のもとに蒸留した。塩素および塩化水素
を除去した後、高真空ポンプを用いて蒸留を続けた。
【0116】B.2,2−ジフルオロ−4,4,5,5
−テトラクロロ−1,3−ジオキサン(4j) 360mlの“ハステロイ(Hastelloy)”C
の振盪管に113g(0.5モル)のテトラクロロエチ
レンカーボネートを供給し、窒素のもとに閉じ、ドライ
アイス/アセトン中で冷却し、排気し、窒素でフラッシ
し、再排気し、次いで18g(0.9モル)のHFおよ
び194g(1.8モル)のSF4を供給した。この管
を次いで200℃において10時間かきまぜた。これに
引き続いて、管を氷水中で冷却し、次いでゆっくり通気
して過剰のSF4およびHFを除去した。生成物を管か
ら湿った氷中へ排出し、1日静置した。この水−生成物
混合物をポリエチレンの分液漏斗に入れ、ジオキソラン
(4j)をポリエチレンのエルレンマイヤーフラスコ中
に抜き出し、秤量し、10mlの30%のK2CO3水溶
液とともに1時間かきまぜた(水相のpHはアルカリ性
でなくてはならない)。次いでジオキサラン(4j)を
分離し、びんに入れた。2,2−ジフルオロ−4,4,
5,5−テトラクロロ−1,3−ジオキソラン(4j)
をK2CO3で乾燥し、使用前減圧蒸留した(沸点126
℃/101kPa)。F−19NMRおよびIR分析
は、この分子構造を支持した。
【0117】C.2,2−ジフルオロ−4,4,5,5
−テトラクロロ−1,3−ジオキソラン、(4j)、の
脱塩素 磁気撹拌機、温度計、受器への水冷却器をもつヴイグロ
ウカラム、窒素のT字管へのトラップおよびバブラーを
備える300ml容の三首ガラスフラスコに、1−プロ
パノール、175ml;亜鉛末、59.3g;塩化亜
鉛、2.0gを供給した。還流加熱した後、2,2−ジ
フルオロ−4,4,5,5−テトラクロロ−1,3−ジ
オキソラン(4j)、74.3g、を注射器ポンプによ
り0.33ml/分で加えた。この添加は148分間で
完結した。蒸留は添加開始後40分で始まり、72ml
の蒸留物が集められるまで、連続した。生成物は、ジオ
キソランの100%の転化率において、98.7%の純
度のジオキソール、(3j)、であった。多少のプロパ
ノールを含有する蒸留物を、0.51mの回転バンド蒸
留塔で再蒸留して、ジオキソール、(3j)、沸点64
〜65℃、を98.6%の純度で分離した。3.66m
×0.0064m直径の30%の“クリトックス(Kr
ytox)”ペルフルオロエーテル(Du Pont
Co.)塔を60℃において分析に用いた。赤外スペク
トルは、その構造と一致した。
【0118】実施例29 結晶質TFE/2,2−ジフルオロ−4,5−ジクロロ
−1,3−ジオキソール、(3j)、コポリマー。
【0119】110ml容の振盪管に100gの1,
1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタ
ン、1.8gの前記ジオキソール、0.04gのビス
(4−t−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボ
ネート、および10gのテトラフルオロエチレンを供給
し、60〜65℃に4時間加熱した。不溶性生成物を分
離し、乾燥した後、2.4gの白色固体ポリマーが得ら
れた。差動走査熱量法は、310℃に主要な結晶の融点
および297℃に小さいそれを示した。F−19NMR
分析は、このコポリマーが1.4モル%のジオキソール
(3j)を含有することを示した。赤外スペクトルおよ
びF−19NMRスペクトルの両者は、このコポリマー
の構造と一致した。
【0120】実施例30 400mlのステンレス鋼製の振盪管に200mlの
1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエ
タン(CFC−113)、13.1gの4−フルオロ−
2,2−ビス(トリフルオロメチル)−1,3−ジオキ
ソール、3mlのCFC−113中のパーフルオロプロ
ピオニルパーオキサイドの3%溶液、および13gのテ
トラフルオロエチレン(TFE)を装入した。混合物を
35℃で4時間加熱し、60℃で1時間加熱した。振盪
管の内容物をロータリーエバポレーター中で蒸発して乾
かし、次いで真空炉中120℃で20時間乾燥し22.
1gの白色固体重合体を生成させた。
【0121】ガラス転移温度Tgは、差動走査熱量法で
測定したところ、56.5℃であった。弗素NMR分析
によると得られた物質は19.2モル%の4−フルオロ
−2,2−ビス(トリフルオロメチル)−1,3−ジオ
キソールと80.8モル%のTFEのコポリマーであっ
た。
【0122】このコポリマーを250℃でプレスして丈
夫で透明なフイルムを得た。このフイルムの赤外スペク
トルは、上記ジオキソールとTFEのコポリマーの構造
と一致した。このコポリマーのフルオロイナートRFC
75溶液中のインヒーレントビスコシチーは0.199
dl/gであった。
【0123】実施例31 400mlのステンレス鋼製の振盪管に200mlのC
FC−113、17.1gの4−フルオロ−2,2−ビ
ス(トリフルオロメチル)−1,3−ジオキソール、3
mlのCFC−113中のパーフルオロプロピオニルパ
ーオキサイドの3%溶液、および5gのテトラフルオロ
エチレン(TFE)を装入した。混合物を35℃で4時
間加熱し、60℃で1時間加熱した。振盪管の内容物を
ロータリーエバポレーター中で蒸発して乾かし、次いで
真空炉中120℃で16時間乾燥し、6.4gの白色固
体重合体を生成させた。
【0124】ガラス転移温度Tgは、差動走査熱量法で
測定したところ、117.9℃であった。弗素NMR分
析によると得られた物質は74モル%の4−フルオロ−
2,2−ビス(トリフルオロメチル)−1,3−ジオキ
ソールと26モル%のTFEのコポリマーであった。
【0125】コポリマーを270℃でプレスしてフイル
ムにした。このフイルムの赤外スペクトルはジオキソー
ルとTFEのコポリマーの構造と一致した。このコポリ
マーのフルオロイナートRFC75溶液中のインヒーレ
ントビスコシチーは0.139dl/gであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキ
ソール(3h)の赤外スペクトルを示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式 【化1】 式中、Yは水素または塩素であり、Zは水素、フッ素ま
    たは塩素であり、そしてRはフッ素またはトリフルオロ
    メチル基である、を有するフルオロジオキソールとテト
    ラフルオロエチレンとのコポリマー、または該フルオロ
    ジオキソールとテトラフルオロエチレンおよびフッ化ビ
    ニリデンとのターポリマーであって、このコポリマーま
    たはターポリマーは少くとも自己支持性フィルムを形成
    しうるに足る平均分子量を有することを特徴とするフル
    オロジオキソールのコポリマーまたはターポリマー。
  2. 【請求項2】 次の式 【化2】 式中、Yは水素又は塩素であり、Zは水素、フッ素又は
    塩素であり、Rはフッ素またはトリフルオロメチル基で
    ある、を有するフルオロジオキソールとテトラフルオロ
    エチレンとのコポリマーであって、このコポリマー少く
    とも自己支持性フィルムを形成しうるに足る平均分子量
    を有する特許請求の範囲第1項記載のフルオロジオキソ
    ールのコポリマー。
  3. 【請求項3】 次の式 【化3】 式中、Yは水素又は塩素であり、Zは水素、フッ素又は
    塩素であり、Rはフッ素またはトリフルオロメチル基で
    ある、を有するフルオロジオキソールとテトラフルオロ
    エチレンおよびフッ化ビニリデンとのターポリマー、こ
    のターポリマーは少くとも自己支持性フィルムを形成し
    うるに足る平均分子量を有する特許請求の範囲第1項記
    載のフルオロジオキソールのターポリマー。
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