JPH0533030U - Ｌｅｄ式メータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源投入時に、一旦全てのＬＥＤを点灯させ
ることにより、各ＬＥＤの玉切れを瞬時に判断できるよ
うにして、動作チェックを行なって検出レベルに応じた
正確な表示を行うようにした、ＬＥＤ式メータを提供す
る。 【構成】 検出信号及びバイアス電圧が入力されるアン
プ１５と、該アンプの出力が反転入力端子に入力される
と共に、非反転入力端子には検出信号のレベルに応じて
基準電圧が入力されている複数個のコンパレータ１６〜
１９と、各コンパレータの出力端子にそれぞれ接続さた
ＬＥＤ２１〜２４とを含み、検出信号レベルに対応した
個数のＬＥＤを点灯させるようにし、アンプの入力端子
がコンデンサ２５を介してアース接続されているよう
に、ＬＥＤ式メータを構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば自動車，二輪車等の燃料計として使用され得るＬＥＤ式メー タに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、このようなＬＥＤ式メータとしては、例えば図２に示すような構成のも のが知られている。即ち、この種ＬＥＤ式メータ１は、例えば燃料タンクの燃料 の残量を検出する燃料センサからの検出信号が入力されるべき外部入力端子２に 対して、抵抗を介して定電圧電源３が接続されていると共に、この外部入力端子 ２が、抵抗４及びアンプ５を介して、複数の燃料レベル、例えば満量，３／４， １／２，１／４に対応する４つのコンパレータ６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄの反転入 力端子に接続されていて、また該コンパレータ６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄの非反転 入力端子には、定電圧電源から分圧抵抗７を介して各燃料残量時の燃料センサか らの検出信号に対応する基準電圧が入力されるようになっており、各コンパレー タ６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄの出力端子には、それぞれ抵抗を介して表示用のＬＥ Ｄ８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄが接続されている。尚、各ＬＥＤ８ａ，８ｂ，８ｃ， ８ｄの反対側の端子は、それぞれアース接続されている。

【０００３】 このように構成されたＬＥＤ式メータ１によれば、電源を投入すると、図示し ない燃料センサからの検出信号が、外部入力端子２から抵抗４を介してアンプ５ により増幅された後、各コンパレータ６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄの反転入力端子に 入力され、該検出信号のレベルに応じてコンパレータ６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄの 出力信号がＨレベルとなり、それに対応するＬＥＤ８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄが点 灯せしめられることになる。

【０００４】 この際、燃料残量が満量である場合には、すべてのＬＥＤ８ａ，８ｂ，８ｃ， ８ｄが点灯し、燃料残量が少なくなるにつれて、ＬＥＤ８ａから順次に消灯し、 燃料残量がゼロの場合には、すべてのＬＥＤ８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄが消灯する ように構成されており、ＬＥＤ８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄの点灯数により燃料残量 が視覚的に確認され得るようになっている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように構成されたＬＥＤ式メータ１においては、各ＬＥＤ ８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄが故障，破損等による所謂玉切れで、点灯不能である場 合には、燃料残量が正確に表示され得なくなってしまい、燃料残量が把握できな いという問題があった。

【０００６】 本考案は、以上の点に鑑み、電源投入時に、先ず全てのＬＥＤを点灯させるこ とにより、各ＬＥＤの玉切れを瞬時に判断できるようにして、動作チェックを行 なって、検出レベルに応じた正確な表示が行なわれ得るようにした、ＬＥＤ式メ ータを提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案によるＬＥＤ式メータは、検出信号及びバイ アス電圧が入力されるアンプと、このアンプの出力が反転入力端子に入力される と共に、非反転入力端子には検出信号のレベルに応じて基準電圧が入力されてい る複数個のコンパレータと、各コンパレータの出力端子にそれぞれ接続さたＬＥ Ｄとを含み、検出信号レベルに対応した個数のＬＥＤを点灯させるようにしたも のにおいて、アンプの入力端子がコンデンサを介してアース接続されていること を特徴としている。

【０００８】

【作用】

上記構成によれば、電源を投入すると検出信号がアンプに入力されるが、その 際、電源投入と同時にバイアス電圧によりコンデンサが充電されることから、電 源投入の瞬間にはアンプの入力はゼロであり、従ってこのアンプの出力もゼロで あり、各コンパレータの反転入力端子にはゼロ信号が入力されるので、検出信号 に関係なく、すべてのＬＥＤが点灯せしめられる。これにより、ＬＥＤのうち、 何れかに玉切れが生じていたとしても、このとき不点灯を確認することによって 容易に玉切れ検査が行なわれ、燃料残量が正確に表示されることになる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。 図１は本考案によるＬＥＤ式メータの一実施例を示している。図１において、 ＬＥＤ式メータ１０は、例えば燃料タンクの燃料の残量を検出する燃料センサか らの検出信号が入力されるべき外部入力端子１１に対して、抵抗１２を介して定 電圧電源１３が接続されている。また、この外部入力端子１１は抵抗１４及びア ンプ１５を介して複数の燃料レベル、例えば満量，３／４，１／２，１／４に対 応する４つのコンパレータ１６，１７，１８，１９の反転入力端子に接続されて いる。またこのコンパレータ１６，１７，１８，１９の非反転入力端子には、定 電圧電源に互いに直列に接続された抵抗２０ａ，２０ｂ，２０ｃ，２０ｄ，２０ ｅから成る分圧抵抗２０を介して、各燃料残量時の燃料センサからの検出信号に 対応する基準電圧が入力されるようになっており、各コンパレータ１６，１７， １８，１９の出力端子には、それぞれ抵抗を介して、表示用のＬＥＤ２１，２２ ，２３，２４が接続されていて、各ＬＥＤ２１，２２，２３，２４の反対側の端 子はそれぞれアース接続されている。

【００１０】 以上の構成は、図２に示した従来のＬＥＤ式メータ１と同様の構成であるが、 本考案によるＬＥＤ式メータ１０においては、さらに、アンプ１５の入力側が、 コンデンサ２５を介してアース接続されている。

【００１１】 本考案によるＬＥＤ式メータ１０は以上のように構成されており、電源を投入 すると、図示しない燃料センサからの検出信号が外部入力端子１１から抵抗１４ を介してアンプ１５に入力されるが、その際、電源投入により定電圧電源１３か ら抵抗１２及び抵抗１４を介してコンデンサ２５に充電が行なわれることから、 電源投入の瞬間には、アンプ１５の入力はゼロになっているため、該アンプ１５ の出力もゼロであり、各コンパレータ１６，１７，１８，１９の反転入力端子に はゼロ信号が入力されるので、外部入力端子１１に入力された信号に関係なくす べてのＬＥＤ２１，２２，２３，２４が点灯せしめられることになる。 従って、ＬＥＤ２１，２２，２３，２４のうち、何れかに玉切れが生じていた としても、このとき不点灯を確認することにより、容易に玉切れ検査が行なわれ 得ることになる。

【００１２】 その後、コンデンサ２５に充電が行なわれるにつれて、アンプ１５の入力電圧 が上昇することから、このアンプ１５の出力電圧も上昇し、これにより各ＬＥＤ ２１，２２，２３，２４が順次に消灯することになるが、アンプ１５の入力電圧 は、外部入力端子１１に入力される検出信号に応じた電圧で上昇が停止し、図２ に示した従来のＬＥＤ式メータ１と同様に、このときのアンプ１５の出力電圧と 各コンパレータ１６，１７，１８，１９の非反転入力端子に入力されている基準 電圧とが比較されて、検出信号のレベルに応じて、該コンパレータ１６，１７， １８，１９の出力信号がＨレベルに維持され、燃料残量に対応したＬＥＤ２１， ２２，２３，２４のみが点灯し続けることとなる。

【００１３】 こうして燃料残量が満量である場合には、すべてのＬＥＤ２１，２２，２３， ２４が点灯し、燃料残量が少なくなるにつれてＬＥＤ２１から順次に消灯する。 即ち、燃料残量が３／４である場合にはＬＥＤ２２，２３，２４のみが点灯し、 燃料残量が１／２である場合にはＬＥＤ２３，２４のみが点灯し、さらに燃料残 量が１／４である場合にはＬＥＤ２４のみが点灯し、燃料残量がゼロの場合には すべてのＬＥＤ２１，２２，２３，２４が消灯するようになっている。

【００１４】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、電源投入と同時にバイアス電圧によりコ ンデンサが充電されることから、電源投入の瞬間にはアンプの入力はゼロである のでその出力もゼロであり、各コンパレータの反転入力端子にはゼロ信号が入力 されるので、検出信号に関係なくすべてのＬＥＤが点灯せしめられることから、 ＬＥＤのうち、何れかに玉切れが生じていたとしても、このとき不点灯を確認す ることにより、容易に玉切れ検査が行なわれ得ることになり、燃料残量が正確に 表示され得ることになる。 かくして、本考案によれば、電源投入時に、先ず全てのＬＥＤを点灯させるこ とにより、各ＬＥＤの玉切れを瞬時に判断できるようにして、動作チェックを行 なって、検出レベルに応じた正確な表示が行なわれ得る、極めて優れたＬＥＤ式 メータが提供される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるＬＥＤ式メータの一実施例の構成
を示す回路図である。

【図２】従来のＬＥＤ式メータの一例の構成を示す回路
図である。

【符号の説明】 １０ ＬＥＤ式メータ １１ 外部入力端子 １２ 抵抗 １３ 定電圧電源 １４ 抵抗 １５ アンプ １６ コンパレータ １７ コンパレータ １８ コンパレータ １９ コンパレータ ２０ 分圧抵抗 ２１ ＬＥＤ ２２ ＬＥＤ ２３ ＬＥＤ ２４ ＬＥＤ ２５ コンデンサ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 検出信号及びバイアス電圧が入力される
   アンプと、該アンプの出力が反転入力端子に入力される
   と共に、非反転入力端子には検出信号のレベルに応じて
   基準電圧が入力されている複数個のコンパレータと、各
   コンパレータの出力端子にそれぞれ接続さたＬＥＤとを
   含んでおり、検出信号レベルに対応した個数のＬＥＤを
   点灯させるようにしたＬＥＤ式メータにおいて、 上記アンプの入力端子がコンデンサを介してアース接続
   されていることを特徴とする、ＬＥＤ式メータ。