JPH05329042A - パネル、額および額パネル - Google Patents

パネル、額および額パネル

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JPH05329042A
JPH05329042A JP16195492A JP16195492A JPH05329042A JP H05329042 A JPH05329042 A JP H05329042A JP 16195492 A JP16195492 A JP 16195492A JP 16195492 A JP16195492 A JP 16195492A JP H05329042 A JPH05329042 A JP H05329042A
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panel
forehead
lighting device
present
line
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JP16195492A
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Yutaka Nakai
豊 中井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、表現されたデザインが背後から
の透過光によりさらに明瞭に知覚できる「パネル」およ
び前記パネルの特徴をより一層効果的に発現できる
「額」ならびに前記「パネル」と「額」との組合せから
なる「額パネル」を提供し、従来にはなかった室内装飾
品,信仰対象物,慶事記念品等々、用途のひろいパネ
ル,額,額パネルを提供することを目的とする。 【構成】 背後からの透過光により形状,模様若しくは
色彩またはこれらと色彩との結合が視覚を通じてさらに
明瞭に知覚できるものを有するパネル(1)。パネルを
取りつける額であって、パネルの背面側には照明収納部
(22)および照明装置(23)を装備したことを特徴とす
る額(2)。前記額(2)に前記パネル(1)を装備し
た額パネル(3)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、「パネル」,「額」
および前記パネルと額との組合せにかかる「額パネル」
に関するものである。特に、この発明にかかる「パネ
ル」は、もとよりパネル上に表現された物品の形状・模
様・色彩またはこれらの結合を通常の反射光により知覚
・鑑賞し得るけれども、背後からの透過光を受けること
によりさらにその美的効果が向上される特徴を有する。
また、この発明にかかる「額」は、従来には無かった照
明装置を内蔵している点に特徴を有する。さらにまた、
この発明にかかる「額パネル」は、この発明にかかるパ
ネルと額との組合せにより達成されるものであって、こ
の発明の額にこの発明のパネルを取りつけることによ
り、この発明にかかるパネルが有する特徴をより一層効
果的に発現できるようにしたことを特徴とする「パネ
ル」、「額」および「額パネル」に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、背後からの透過光を利用する美術
品,実用品として、ステンドグラス,広告パネル,広告
用立体看板等がある。従来のステンドグラスは、教会な
どの固定ガラス窓枠等に固定され、具象的ラインまたは
抽象的なラインで組んだデザインを窓ガラスの一部とし
て構成され、一品製作品として純粋美術分野またはそれ
に近い美術分野として利用されており、背後からの透過
光は主として自然の太陽光線を利用するものであった。
したがって、従来のステンドグラスはその設置場所に制
限があるという問題があった。しかも、従来のステンド
グラスは大型(大規模)で且つ高価であり、一般的屋内
装飾品としてなじみの少ないものであった。次に、広告
パネルは、たとえば地下鉄等の駅の広告等に利用されて
おり、その目的が宣伝・広告であるのでその大きさも大
型で,文字等を主体とするものが多く、屋内装飾品とは
到底いい得ないものである。さらにまた、立看板などの
広告用看板類は、広告文字・屋号等のみが記載されてお
りその使用目的も広告や・屋号の特定に限定され、前記
広告用パネルと同様に室内装飾品とは異質のものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の前
記純粋美術または応用美術の分野および広告宣伝の分野
から離れて、屋内装飾品または宗教的信仰対象物などと
して利用し、「背後からの透過光を利用する屋内装飾
品」、たとえば「ステンドグラス」,「ステンドグラス
類似品」,「写真」等々を小型化して「額パネル」とい
う屋内装飾品ひいては宗教的信仰対象物,慶事記念品等
々、用途の広い対象物までに普及することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明では、「パネル」については、背後からの
透過光により形状,模様若しくは色彩またはこれらと色
彩との結合が視覚を通じてさらに明瞭に知覚できるもの
を有するパネル(1)。「額」については、前記パネル
を取りつける額であって、当該額の背面側には照明装置
収納部および照明装置を装備したことを特徴とする額
(2)。「額パネル」については、前記額(2)に前記
パネル(1)を装備した額パネル(3)。をそれぞれ構
成することとした。以下、この発明にかかる「パネ
ル」,「額」および「額パネル」について順次詳細に説
明する。
【0005】第1にこの発明にかかる「パネル(1)」
について説明する。この明細書においていう「パネル」
とは、ステンドグラス,ステンドグラス類似品,絵画,
線画,写真等々であって、背後からの透過光によりパネ
ルに表現された模様若しくは色彩、または模様と色彩と
の結合がより効果的に具現されるパネル全てを含むもの
である。(具体的には前記例示に限定されないのは、言
うまでもない。)この明細書において、「形状」とは物
体が空間を自ら仕切る輪郭をいう。この明細書におい
て、「模様」とは一般には形状の表面に表れる線図,色
分けまたはぼかしをいう。ここに線図とは線がきの図形
のことをいい,色分けとは色と色とを線によって仕切ら
ずに塗り分けたものをいい,ぼかしとは色と色との境目
をぼんやりさせて色が自然にうつって行くように見せた
ものをいう。多くの場合には形状の表面に存するが,透
明体または色ガラス等の場合には表面に現れてはいても
内部に存することもある。模様の多くは物品(パネル)
を装飾する目的をもつ。この明細書において、「色彩」
とは受けた光のうち反射する光または透過する光によっ
て人間の網膜を刺激する物体の性質の一つであって,反
射する光または透過する光の波長によって異なる色を感
ずる。そして、「色彩」は普通無彩色と有彩色とに大別
することができる。有彩色は色相(色味),明度(色の
明暗の状況),彩度(色の鮮やかさの度合=色の澄み方
・濁り方の度合)の三つの性質から成り立っている。ま
た、この明細書においては、色彩学上の色彩ではないけ
れども、色彩に準ずるものとされている金色・銀色など
の「金属色」および光を透す度合が100%に近い透
明,50%位のものの半透明,無色透明,有色透明等々
も含むものである。図1はこの発明にかかるパネル
(1)の正面図であり、このパネル(1)はステンドグ
ラスのデザインを線図で表現したものが図示されてい
る。図1に図示されたパネル(1)に表現されたデザイ
ンは、「大日如来像」を表現したものが示されているけ
れども、前記デザインは図示例に限定されないのはいう
までもない。(なお、パネル(1)の表面に表現された
デザインまたはモチーフについては後述する。)また、
図示例ではパネル(1)は縦長の長方形の形状のものが
示されているが、パネル(1)の外郭の形状については
何ら制限を受けるものではなく、円形,楕円形,その他
パネルに表現されるモチーフに応じて自由に選択できる
のは勿論である。パネル(1)のデザインまたはモチー
フ等により自由に変化することができるのは言うまでも
ない。
【0006】まず、パネル(1)がステンドグラスの場
合について述べる。図1において実線で描かれている線
画部分はケイム線(11)であり、このケイム線(11)で
囲まれた面の部分はデザインに合わせてカットされた色
ガラス・模様入りガラス等で構成されるピース(12)で
ある。さらにまた、前記ケイム線(11)は、鉛製の鉛
ケイムを使用する場合と、コパーテープ(カパーテー
プまたは銅テープともいう)およびハンダを使用する場
合とがある。図2および図3は、前記ケイム線(11)の
構造態様を説明する断面図である。図2は、鉛ケイムを
使用する場合のケイム線(11)付近の部分拡大断面図で
あり、図2の(a)は隣接するピース(12)の当接接続
面をデザインの中間部分で接続するときにはケイムの断
面形状が「H字型」である鉛製のHケイム(11a )を用
いることを示し、一方、図2の(b)はパネル(1)の
外枠を形成する場合にはケイムの断面が「U字型」であ
る鉛製のUケイム(11b )を使用することを示してい
る。図3はコパーテープ(11c )およびハンダ(11d )
でケイム線(11)を形成する場合のケイム線(11)の組
立手順を示す部分拡大断面図である。図3の(a)は互
いに隣接する各ピース(12)のすべての側周面にコパー
テープ(11c )(テープの厚さ=約0.05〜0.07mm, テー
プの幅=約4.0 〜8.0 mmでピース(12)の硝子の厚みよ
り約2〜4〜6mm程度大きい幅を有する)を密着させ、
コパーテープ(11c )の両端をピース(12)の上下面方
向に折り曲げたものが図示されている。図3の(b)
は、前記(a)でピース(12)にコパーテープ(11c )
を取りつけたものをその隣接側面どうし互い当接させた
状態の図示例である。図3の(c)は、前記(b)で当
接させたピース(12)の上下面に折り曲げられたコパー
テープ(11c )上にハンダ(11d )で固定した状態を示
す図である。図3の(d)は、コパーテープ(11c )を
使用してケイム線(11)を形成させたステンドグラスの
パネル(1)の外枠の構造を示す断面図であり、パネル
(1)の外枠に沿ってコパーテープ(11c )およびハン
ダ(11d )で固定した状態が図示されている。なお、ス
テンドグラスを製作するに当たり、隣接する各ピース
(12)はケイム線(11)により接続され、さらには互い
に鉛またはハンダを用いて互いに連結溶接することによ
り一つのデザインが形成されることとなり、ステンドグ
ラスにかかるパネル(1)が完成される。そして、全て
の多数のピース(12)が多数のケイム線(11)により固
定され・つながれて一つのデザインが出来上がると、
パネル(1)のデザインを構成している前記ケイム線
(11)とピース(12)との相互間をしっかりと固定する
ために前記ケイム線(11)とピース(12)との隙間に
「パテ (樹脂) 」をつめる『パテ詰め工程』、全ての
ケイム線(11)等をスチールウール, 金属タワシその他
の金属研磨剤によって研磨する研磨工程、水洗工程、
乾燥工程、腐蝕剤(たとえば、ブラックパティーナ
=ケイム線を黒色に仕上げる、ゴールドパティーナ=ケ
イム線を茶色系統の色に仕上げる)等によりパネル
(1)のデザインまたはモチーフのイメージに合った態
様にするケイム線処理工程、水洗工程、ワックス掛
けをしてケイム線(11)およびピース(12)を化粧仕上
げする仕上工程を経てステンドグラスにかかるパネル
(1)が完成する。
【0007】つぎに、この明細書においていう、「ステ
ンドグラス類似パネル」について説明する。この明細書
において、前記「ステンドグラス類似パネル」とは、前
述の手法により、本物の色ガラスを使用したピース(1
2)と,ケイム線(11)〔鉛製ケイムまたはコパーテー
プとハンダとの組合せにより構成されたケイム〕とによ
り構成された正統なステンドグラス以外のパネルであっ
て、透過光を利用するパネルの全てをいう。この「ステ
ンドグラス類似パネル」には、パネルに表現されるデザ
インの表現方法の相違により大別して次の3つの態様に
分けることができる。つまり、パネルに表現されるデザ
インについて、パネル表面には立体的に突出したケイ
ム線 (線画部分) と着色され且つ投光性のあるピースと
がそれぞれ形成されており,パネルの立体的な形状にお
いても一見してあたかも本物のステンドグラスであるか
のような誤認を生ぜしめる程度に類似するパネル、パ
ネル表面には立体的に突出したケイム線が形成されてい
ないまでも,平面的な線画により一見してあたかもケイ
ム線と誤認を生ぜしめる線画を描き,その線画で区切ら
れた各区画を透光性のピースとなるように着色してなる
パネル、パネル表面に表現されるデザインは単なる絵
画または写真に過ぎず,ステンドグラスの特徴であるケ
イム線すら立体的にも平面的にも表現されていないパネ
ル等、その他である。それぞれについて分説する。
【0008】 パネル表面には立体的に突出したケイ
ム線と着色されたピースとがそれぞれ形成されており,
パネルの立体的な形状においても一見してあたかも本物
のステンドグラスであるかのような誤認を生ぜしめる程
度に類似するパネル。この態様のパネルは、ケイム線の
構造およびピースの構造により区分される。 (A)この態様としては、前記ステンドグラスにおいて
使用されたガラスピースに代用して、パネル表面に描か
れたデザインにあわせてカットされたピース(12)が
「着色プラスチックス製のピース(12)」または「透光
性塗料等で着色したプラスチックス製のピース(12)」
により構成されているパネルが例示できる。この場合、
使用されるケイム線(11)は、正統なステンドグラスに
使用される鉛製のケイム線(11)またはコパーテープ
(11c )・ハンダ(11d ) を用いると、前記ケイム線
(11)の加熱溶接固定時に前記着色プラスチックス製の
ピース(12)等がその加熱に耐えられないことがある。
そこで、この態様のパネル(1)に使用されるケイム線
(11)およびピース(12)間の固着にはプラスチックス
糊が使用されることがある。したがってこの態様の場
合、必要に応じてパネル(1)の強度を補強するため
に、パネル(1)の裏面側に透明または半透明の硝子製
またはプラスチックス製の基板を貼付または添付するこ
とができる。 (B)たとえばアクリル板,セルロイドなどのような光
を透過させることができる特性を有するプラスチックス
またはガラス等の基板(13)の上に、表現すべきデザイ
ンに沿ってケイム線(11)を所定の幅および厚さに射出
硬化樹脂(黒色又は暗褐色等)で描き、このケイム線
(11)に相当する樹脂が硬化した後に前記ケイム線(1
1)で囲まれた各ピースに相当する部分に適宜透光性の
着色フィルム(14)を貼付するか,または透光性の塗料
・絵の具等により色付けすることにより着色層(図示せ
ず)を形成させて製作されたパネル。図4は、このケイ
ム線(11)に相当する部分については樹脂でケイム線
(11)を形成し、着色ピース(12)に相当する部分につ
いては着色フィルム(14)または塗料による着色層(図
示せず)を形成したパネルの部分拡大断面図を示す。こ
のパネルの各ピース部分の着色方法としては、前記のよ
うに着色フィルム,透光性の特性を有する塗料・絵の具
を使用する他に、たとえば透光性の特性を有する貝殻を
モザイク的に貼付している方法等、光透過性の特性を有
するその他の天然物をモザイク手法により貼付していく
方法によっても達成できるのは言うまでもない。 (C)紫外線硬化樹脂または赤外線硬化樹脂を用いてケ
イム線(11)を形成する場合の例。図5は、紫外線(U
V)硬化樹脂または赤外線(IR)硬化樹脂を利用し
て、ケイム線(11)を硬化形成させる方法を説明する部
分拡大断面図である。適当なプラスチックス製基板(1
3)の上にケイム線(11)の厚みを有する紫外線硬化樹
脂層(15)を形成させ、パネル上に表現するデザインに
応じたケイム線(11)に該当する箇所を透かし彫りした
遮光板(16)(陰画またはネガフィルム)を介して所定
の時間紫外線を照射し〔図3の(a)〕、この紫外線照
射箇所を紫外線硬化樹脂層(15)として硬化させる〔図
3の(b)〕。その後、紫外線硬化樹脂の硬化していな
い部分を適当な有機溶剤で溶出洗浄すると、ケイム線
(11)が形成できる〔図3の(c)〕。赤外線硬化樹脂
を用いる場合は、赤外線を照射して樹脂を硬化させる他
は紫外線硬化樹脂の場合と全く同様である。なお、前記
紫外線硬化樹脂または赤外線硬化樹脂自体が透光性の特
性を有する場合、この方式によりケイム線(11)を形成
させたデザインのケイム線(11)部分が背面からの透過
光をより完全に遮断するように適宜光を遮断する塗料ま
たは黒色塗料を塗布することにより、ステンドグラスの
趣を有するケイム線(11)に仕上げることがができる。
このケイム線(11)以外のピースに着色するのは着色フ
ィルムまたは塗料・絵の具等により達成できるのは、前
記(B)の場合と同様である。また、これと類似する方
法に、紫外線溶解樹脂または赤外線溶解樹脂を使用する
方法も利用できる。この場合、紫外線または赤外線を照
射した箇所が有機溶剤に溶解するように物性が変化する
ことを利用するものであるから、紫外線硬化樹脂または
赤外線硬化樹脂の場合においては遮光板(16)には陽画
を使用することが肝要である。
【0009】 パネル表面には立体的に突出したケイ
ム線が形成されていないまでも,平面的な線画により一
見してあたかもケイム線と誤認を生ぜしめる線画が描か
れ,その線画で区切られた各区画を透光性のピースとな
るように着色してなるパネル。このパネルの例として
は、透明または半透明のガラスまたはプラスチックス製
の基板上に人工または天然の透光性素材、たとえば透光
性のフィルム,透光性の貝殻等々、を使用して「切り
絵」,「張り絵」,「モザイク絵」等の手法をそのまま
適用してパネルの表面にデザインを表現したものが例示
できる。さらにまた、透明または半透明のガラスまたは
プラスチックス製の基板上に透光性の絵の具・塗料など
で直接デザインを描くことによっても達成できる。いず
れにしても、この態様の場合、ケイム線に該当する部分
を明確に線画として明確に描かれていることが必要とな
る。
【0010】 パネル表面に表現されるデザインは、
単なる絵画または写真に過ぎず,ステンドグラスの特徴
であるケイム線すら立体的にも平面的にも表現されてい
ないパネル等、その他の場合。この場合の態様について
は、透明または半透明のガラス基板またはプラスチック
ス基板の上に、デザイン(絵画)を描いたり、写真(陽
画)フィルムを張りつけたり、フィルム基板の上に直接
写真焼付したり、コンピューターグラフィックスの手法
によりデザイン・写真等を描くこと等々、各種公知の方
法により達成することができる。
【0011】この発明にかかるパネル(1)に表現され
るデザインのモチーフについては、特に限定されない。
この発明のパネル(1)が室内装飾品または宗教的信仰
対象物(或る種の偶像)としての目的に供される点に鑑
み、この発明のパネル(1)のモチーフとしては、たと
えば千手観音,文殊菩薩,勢至菩薩,不動明王,虚空蔵
菩薩,普賢菩薩,大日如来,阿弥陀如来,弘法大師,慈
母観音,十一面観音,十二神将,キリスト像,マリア像
等々,その他の宗教に関連性のある絵画,仏像,曼陀羅
等その他の神仏一般の宗教的な信仰対象物を表現したも
のはそのまま信仰の偶像として使用できるので特に好ま
しい。また、この発明のパネル(1)の他のモチーフと
しては、たとえば宝船,七福神,鶴亀,松竹梅,紅富
士,尉と姥,七賢人,寒山拾得等々,慶事を表現したも
の、干支を表現したもの、また歌舞伎をはじめとする文
楽,能などの日本伝統文化を表現するもの(たとえば、
歌舞伎の役者絵等々)、さらにまた美人画,富岳三十六
景色,東海道五十三次等々の浮世絵を表現するもの等々
が好ましい。もとより、花鳥風月・自然風景等々、人の
心のゆたかさを引き出すものをテーマ(モチーフ)とす
るものの他、近代美術的なテーマ(モチーフ)・抽象画
等を表現するものでもよいのは言うまでもない。この発
明にかかるパネル(1)に表現されたモチーフにより、
たとえば慶事を表現したものは正月用のお祝い用の額,
結婚祝いの引出物・記念品用の額,喜寿・米寿・卒寿・
伯寿等敬老のお祝い・記念品等々、各種の祝いごとの室
内装飾品としてなじみの深い有用なパネル(1)を提供
することができる。さらにまた、パネル(1)に表現さ
れたモチーフが前記古典的なテーマ(モチーフ)に関す
るものから近代美術的なテーマ(モチーフ)・抽象画等
に関するものまで自在に提供できるので、和室・洋室を
問わず適用される場所に応じて最適なデザインが描かれ
たパネルを提供することができる。この発明にかかるパ
ネル(1)は前述のように構成されているので、パネル
に表現されたデザインを反射光でも視覚を通じて知覚で
きることは勿論, 背後からの透過光によりその形状,模
様若しくは色彩またはこれらと色彩との結合(デザイン
が視覚を通じてさらに明瞭に知覚できるものを有するこ
とができる。
【0012】第2にこの発明にかかるパネル(1)を納
める「額」について説明する。図6はこの発明にかかる
額(2)の正面図、図7は額(2)の側面図、図8は図
6におけるA−A線断面図である。従来の絵画・写真用
の額等では額の裏面には平坦な抑え板が設けられている
のに対して、この発明にかかる額(2)の特徴は、前記
パネル(1)を嵌め込む額縁部(21)と、前記額縁部
(21)の背面側に設けた照明装置収納部(22)とにより
構成されている。そして、この額縁部(21)と照明装置
収納部(22)とは、組立自在または, 蝶番により開閉自
在に構成されている。前記額縁部(21)の材質として
は、自然石・奇石・大理石・人工大理石,アルミニウム
・銅等々・各種金属の鋳物,貴金属,木,厚紙・板紙等
々、各種素材の1種類または2種類以上が自由に選択利
用することができる。また、図示例にかかる額(2)の
パネル面の形状は長方形のものが例示されているけれど
も、額(2)の額縁面の形状,額(2)の全体の形状に
ついては、原則的には自由であり、何ら制限を受けるも
のではなく、強いていえば、パネル(1)(の外枠の)
形状およびパネル(1)のデザインにより若干の影響を
受ける場合があるにすぎない。この発明にかかる額
(2)は、その開口部に前記パネル(1)を嵌め込む額
縁部(21)と前記額縁部(21)の背面側に相当な空間を
形成するための照明装置収納部(22)(奥行き寸法:約
9〜12cm)とから構成されている。この照明装置収
納部(22)内にはたとえば複数の電燈・蛍光灯などの光
源からなる照明装置(23)が配備されている。(図8の
図示例では照明装置(23)の光源として複数の電燈が使
用されているものが示されている。)そして、この照明
装置(23)には電気コード(24)が配備され、電源に接
続できるようになっている。額(2)の一つの外側面の
適当な位置には、前記照明装置(23)に通電するための
スイッチ(25)が配備されている。また、前記照明装置
(23)の照度を無段階的に適宜調節するために、必要に
応じてコントローラ(スライドトランス)(26)をとも
に配備することができるのは勿論である。もとより、前
記スイッチ(25)としてコントローラ付スイッチを利用
することも可能である。(図7はコントローラ付スイッ
チを設けたときの実施例が図示されている。)前記照明
装置(23)の照度調節用のコントローラ(26)は、パネ
ル(1)上に表現されたデザイン・モチーフのイメージ
に応じた照度を有する透過光をパネル(1)背後から供
給するための装置である。そして、このコントローラ
(26)により照明の照度を調節する場合、パネル(1)
背後の全体の照度を調節するような電気系統にすること
もできるし、パネル(1)のデザインに対応して特定部
分ごとに透過光の照度を適宜変化できるようにしてパネ
ル(1)に表現されたデザインをより効果的に表現・知
覚できるような電気系統にすることもできるのは勿論で
ある。なお、この発明にかかる額(2)の前記額縁部
(21)の背面には、この発明にかかるパネル(1)を固
定配備するためのパネル保持具(27)が設けられてい
る。また、照明装置(23)からの透過光を柔和な間接光
とするために、パネルと光源との間に必要に応じて例え
ば半透明のスリガラス, アクリル板等々、光を乱反射さ
せる乱反射板(28)を適宜配備することができる。さら
にまた、この発明にかかる額(2)に架けるパネル
(1)表面のモチーフが仏像等の宗教的なものであっ
て、信仰対象物としても利用される可能性がある場合、
この額(2)の前記照明装置収納部(22)の内部背面の
で照明装置(23)よりも後方の適当な位置にご祈祷済の
『護符・御札』等を納める神殿・仏間などの神聖域を意
味する護符・御札拝納部(29)を設けることができる。
また、護符・御札拝納部(29)を設けるまでもなく、前
記パネル(1)に直接に「心のゆたかさ」を象徴する宗
教的・信仰的行事により護符・御札と同様の心理的効果
を奏する『ご祈祷』をすることによっても達成できるの
はいうまでもない。このように、パネル(1)および額
(2)の組合せ(後述の「この発明にかかる『額パネル
(3)』)が宗教的な信仰対象物として利用される場合
には、「福を授かる額」と言う趣旨から、たとえば『福
授額』と命名して宗教家・信者に対する布教の伝達手段
となり得る。この宗教的信仰対象物として利用される場
合には、前記パネル(1)がステンドグラスにより構成
されているものが最適である。
【0013】第3にこの発明にかかる額パネル(3)に
ついて説明する。この発明にかかる額パネル(3)と
は、この発明にかかる前記パネル(1)を前記額(2)
に組み込んで構成された額パネルをいう。したがって、
この発明のパネル(1)は、照明装置(23)を内部に装
備したこの発明にかかる額(2)の作用効果と相俟っ
て、充分にその特性を発揮できることとなる。つまり、
背後からの透過光によりパネル(1)に表現された形
状,模様若しくは色彩またはこれらと色彩との結合(デ
ザイン等)が視覚を通じてさらに明瞭に知覚できるもの
を有するパネル(1)のもつ特性を充分に発揮できるこ
ととなる。さらにまた、この発明にかかる額パネル
(3)は、その実施態様に適宜工夫をこらすことによ
り、パネルのデザインを静的なものから動的な要素を組
み込むことが可能となるなど、新規な額パネル(3)を
提供することができる。たとえば、ローソクの炎のちら
つきを電球の内部に配備したフィラメントのちらつきと
して表現される公知の電球を使用した場合、まずパネル
(1)のデザインにおいて燈明の炎を表現する箇所に該
当する特定部分のピース(図示せず)を無色透明なもの
とし、一方、当該無色透明なピース(図示せず)に相当
する位置に一致させて前記ローソクの炎のちらつきを模
して象形した公知の電球を配置することにより(図示せ
ず)パネル(1)に動的な要素を組み込むことができ、
より一層信仰対象物としての価値を高めのことができ
る。その他に各種ネオンサインの照明等を適宜パネル
(1)に表現されたデザインに組み入れた額パネル
(3)を提供することができる(図示せず)。また、照
明装置(23)の照明態様を公知の電気回路・電気的技術
を組み合わせることにより、従来にはなかった全く異な
った新規な額パネルを創作することができる。たとえ
ば、夏の風物詩として『ホタル』をモチーフとして、草
の葉に羽根を休める螢火をパネル(1)のデザインと照
明装置(23)の照度および時間差のある点滅状態を組合
せることにより従来なかった室内装飾品を提供すること
ができる。
【0014】
【作用】この発明にかかるパネル(1)は、透過性のあ
る素材と光透過性の物質により構成されているから、背
後からの透過光の作用によりパネル表面に表現されたパ
ネルの形状・模様若しくは色彩またはこれらの結合は、
反射光によって感ぜられるよりもさらに明瞭かつ荘厳性
を帯び、視覚を通じてより一層明瞭且つ神秘的に知覚で
きるという反射光のみでは到底達成できない作用があ
る。さらにまた、この発明にかかるパネル(1)は、反
射光により表現されたデザイン等を同時に知覚すること
もできるので、前述のとおり背後からの透過光の作用に
より奏する明瞭且つ荘厳性な知覚とが相俟って、パネル
(1)に照射される反射光および透過光の組合せに基づ
き複雑な美的効果を奏するパネル(1)を提供すること
ができる。この発明にかかる額(2)は、額縁部(21)
の背面部に設けた照明装置(23)の作用により、この額
(2)に架した前記パネル(1)の特性を充分に引き出
すことができる。この発明にかかる額パネル(3)は、
前記パネル(1)の特性と額(2)の照明装置(23)と
の相乗作用により、パネル(1)上に表現した形状・模
様若しくは色彩またはこれらと色彩との結合(デザイ
ン)が視覚を通じて知覚される美的感覚および精神的感
覚を著しく向上させ作用がある。また、この発明にかか
る額パネル(3)は、パネル(1)に照射する反射光と
透過光との組合せを適宜変化させることにより、複雑な
美的効果を奏する額パネル(3)を提供することができ
る。この場合、反射光によるデザインを反射光にのみ
知覚し得る別のパネル(4)と、この発明にかかるパネ
ル(1)との組合せることにより(後述の第4実施例参
照)、またこの発明にかかるパネル(1)の透過光を
光遮蔽板(5)で部分的に遮蔽することにより(後述の
第5実施例参照)それぞれ達成することができる。
【0015】
【実施例】この発明にかかるパネル,額,額パネルをそ
れぞれ実施例に基づいて説明する。なお、この発明は本
項に記載する実施例により何ら制限を受けないことはい
うまでもない。 (1)パネルの実施例〔第1実施例〕 図1はこの発明にかかるパネル(1)に関する実施例の
正面図である。この実施例にかかるパネル(1)は、前
記手法により製作されたステンドグラスを示すものであ
って、デザインを示す実線はケイム線(11)(鉛製のH
ケイム若しくは鉛製のUケイム、またはコパーテープと
ハンダによりそれぞれ構成されている)を示す。また、
前記ケイム線(11)により区切られた各ピース(12)は
色ガラスにより構成されている。なお、図示例のデザイ
ンは、大日如来像を表現している。前述のとおり、パネ
ル(1)のデザイン(モチーフ)が図示例の「大日如来
像」に限定されないのは、いうまでもない。ところで、
図2〜図5はパネル(1)製作に当たり、ステンドグラ
スに特有のケイム線(11)を形成させる場合、またはケ
イム線(11)類似物を形成させる場合の手順例を図解に
より例示したものである。まず、図2は、本格的ステン
ドグラスを製作する際に使用される鉛製のHケイム線を
用いてパネル(1)ケイム線(11)を形成する場合の部
分断面図を示す。図2の(a)はパネル(1)の外枠部
分以外のピース(12)間をつなぐときに断面形状がH字
型をした鉛製のHケイムを用いてケイム線(11)を構成
した状態を示す部分拡大断面図である。また、図2の
(b)はパネル(1)の外枠のケイム線(11)を構成す
る場合、断面形状がU字型をした鉛製のUケイムを用い
てケイム線(11)を構成したときの状態を示す部分拡大
断面図である。次に、図3の(a),(b),(c)お
よび(d)は、本格的ステンドグラスを製作する際に使
用されるコパーテープ(11c )およびハンダ(11d )を
使用してケイム線(11)を構成する場合の手順を示す断
面図であり、図3の(a)〜(c)はパネル(1)の外
枠以外のピース(12)間をつなぐケイム線(11)を形成
させるときに採用される工程を示す部分拡大断面図であ
り、図3の(d)はパネル(1)の外枠の部分のケイム
線(11)の断面図をそれぞれ示す。図4はステンドグラ
ス類似品を製作する場合において、基板(13)上にプラ
スチックスを射出成型したのち硬化させてケイム線(1
1)を形成し, このケイム線(11)により仕切られたピ
ース(12)部分に着色されたフィルム(14)を貼付した
ときの状況を示す部分拡大断面図である。なお、前記着
色されたフィルム(14)に代えて塗料等で着色層(図示
せず)を形成することができるのは勿論である。図5
は、ステンドグラス類似品を製作する場合において、紫
外線硬化樹脂または赤外線硬化樹脂を用いてケイム線
(11)を形成させる手順を示す工程説明断面図である。
【0016 】(2)額の実施例〔第2実施例〕 図6は、この発明にかかる額の実施例の正面図である。
図7は、この発明にかかる額の実施例の側面図である。
図8は、図6におけるA−A線断面図である。この実施
例にかかる額は、パネル(1)の保持する正面の額縁部
(21)と額縁部(21)の背面に配置される照明装置収納
部(22)とから構成されている。前記額縁部(21)は縦
長の長方形に形成され, 縦長のパネル(1)がパネル支
持部材(27)により固定支持されてパネル(1)が額縁
部(21)に嵌め込まれるように構成されている。一方、
額縁部(21)の背面部には四角錐台の形状をした照明装
置収納部(22)が着脱自在に配備されている。前記の照
明装置収納部(22)のパネル(1)対向面には複数の電
燈または蛍光灯などからなる照明装置(23)が設けられ
ている。図示例では、複数の電燈が配備されているもの
が示されている。また、前記照明装置(23)はコード
(24)を介して電源に接続できるように構成されてい
る。一方、額の照明装置収納部(22)の外壁側面部の適
当な位置には、前記照明装置(23)に電源を「入」,
「切」するためのスイッチ(25)が設けられている。さ
らにまた、図示例においては、照明装置(23)の照度を
調節するためのコントローラ(26)が設けられているも
のが示されている。この図示例では、前記スイッチ(2
5)とコントローラ(26)とが一体に構成されているも
のが図示されている。このコントローラ(26)は、パネ
ル(1)に表現されたデザイン (モチーフ) および屋内
装飾品としての周囲の環境状態により適宜照明装置の照
度が調整される。また、パネル(1)と照明装置(23)
との間には、照明装置(23)から照射される光の状態を
より間接的な光に変化させるために、必要に応じて乱反
射板(28)を設けることができる。さらにまた、この額
(2)に嵌め込まれるパネル(1)が宗教的な信仰対象
物等の場合、祈祷済の『護符、御札またはご神体』など
を拝納するための護符・御札等拝納部(29)を照明装置
(23)の取りつけ面などの適当な位置に設けることがで
きる。尚、この発明にかかる額パネル(3)は、第2実
施例にかかる額(2)にこの発明にかかるパネル(1)
をセットすることにより達成できる。
【0017】(3)額パネルの実施例〔第3実施例〕 図9は、この発明にかかる額パネル(3)の実施例であ
り、この額パネル(3)は他の実施例にかかる額(2)
に第1実施例にかかるパネル(1)〔モチーフ:大日如
来像〕をセットしたものが図示されている。図10は第
3実施例にかかる額パネル(3)の側面図である。第1
1図は、図9におけるB−B線断面図である。この第3
実施例において使用されている額(2)は、前記第2実
施例にかかる額(2)の照明装置収納部(22)が四角錐
台形に形成してあるために前記照明装置収納部(22)の
底面が額縁部(21)の背面と平行であるのに対して、第
3実施例における照明装置収納部(22)の底面が額縁部
(21)の背面部と角度 (α) となるように構成されてお
り、したがって照明装置収納部(22)の下部が上部より
も浅く構成されているものが図示されている。このため
に、この実施例にかかる壁面に架けると額パネル(3)
のパネル(1)面および額縁部(21)面は幾分(垂直方
向より角度αだけ)下向き加減となり、額パネル(3)
がより安定して壁面に掛かるうえに,目線よりも上方に
掛けたパネル(1)を眺め易いという利点がある。この
実施例においては、照明装置(23)には複数の蛍光灯が
使用されている状態がしめされており、またスイッチ
(25)については単なる「入・切」だけのスイチである
ことが示されている。
【0018】(4)額パネルの他の実施例(その1)
〔第4実施例〕 図12は、額パネルの他の実施例(その1:第4実施
例〕の断面図である。この実施例は、この発明にかかる
額パネルであって、額のパネル支持部材(27)にかけら
れるパネルが2枚重ねて嵌め込まれたものである。つま
り、額の手前側(前面側)の反射光パネル(4)には反
射光により知覚し得るデザインが通常の絵の具等でその
表面に描かれており、しかもこの前面側に配備したパネ
ルの所定の箇所には孔(7)が設けられている。一方、
前記2枚重られたパネルの内背面側のパネルはこの発明
にかかるパネル(1)であって、前記前面側のパネル
(4)に設けられた孔(7)に該当する部分には、この
発明にかかるパネル(1)で背後からの透過光によりパ
ネル(1)に表現されたデザインが一層明確に浮き上が
って知覚されるように構成されたものが例示されている
(図示せず)。このようにして、この第4実施例にかる
額パネルは、前面に嵌められた1のパネル部分の一部を
反射光により、背面に重ねて嵌められたこの発明にかか
るパネル(1)の一部分を背後からの透過光により鑑賞
できる奏効顕著なパネルが組合せて嵌め込まれた額パネ
ルに関する実施例である。この実施例の具体例につい
て、前記2枚のパネルの関係を極楽浄土における仏像を
例として示すと、前記前面側に配置される反射光により
知覚される反射光パネル(4)のデザイン例としては周
囲を通常の絵の具で極楽浄土の様子が描かれており、こ
のデザインは額パネルの前面からの反射光により知覚さ
れ、このパネル(4)の中央の適当な位置に適当な大き
さの孔(6)が設けられている。一方、前記反射光パネ
ル(4)の背後に重ねて配備されるパネルは、この発明
にかかるパネル(1)であって、前記反射光パネル
(4)に設けた孔(6)の相当する位置に仏様のお姿が
背後からの透過光によりくっきりと浮かびあがるように
写しだされる額パネル(3)などの場合である。
【0019】(5)額パネルの他の実施例(その2)
〔第5実施例〕 図13は、額パネルの他の実施例(その2:第5実施
例〕の断面図である。この実施例は、この発明にかかる
額パネルであって、額のパネル支持部材(27)にはこの
発明にかかるパネル(1)と透過光遮蔽板(5)とが重
ねて嵌め込まれたものである。つまり、額の手前側(前
面側)にはこの発明にかかるパネル(1)が嵌め込まれ
ている。一方、パネル(1)と照明装置(23)との間に
は透過光遮蔽板(5)が嵌め込まれている。そして、こ
の透過光遮蔽板(5)の所定の箇所には孔(6)が設け
られており、この孔(6)の位置およびその大きさはパ
ネル(1)のデザインのうち、背後からの透過光により
パネル(1)に表現されたデザインが一層明確に浮き上
がって知覚されるように構成されている。この実施例
は、パネル(1)に表現された全体のデザインを額パネ
ル(3)によって知覚する際にあたり、透過光遮蔽板
(5)により背後からの透過光を遮断された部分のパネ
ル(1)のデザイン部はパネル(1)の前方からの反射
光により知覚され、透過光遮蔽板(5)に設けた孔
(6)の部分に対応するパネル(1)の特定のデザイン
の部分を背後からの透過光により一層明確に浮き出させ
て知覚されるように構成されているものである。
【発明の効果】 この発明にかかるパネル(1)は、背後からの透過光
により形状,模様若しくは色彩またはこれらと色彩との
結合が視覚を通じてさらに明瞭に知覚できるものを有す
るように構成したから、パネル(1)上に表現された模
様若しくは色彩または模様と色彩との結合は反射光によ
り知覚し得る感動に加えて、透過光により全く斬新で強
烈な感動を知覚し得ることとなりパネル(2)の美的・
精神的鑑賞に深みがでて来る。 この発明にかかる額(2)は、パネル(1)の背面に
照明装置(23)が配備されているので、この発明にかか
るパネル(1)の特性を充分に発揮させることができ
る。 この発明にかかる額パネル(3)は、この発明にかか
る額(2)にこの発明にかかるパネル(1)を配備した
から、従来にはなかった全く異なる透過光を利用した新
規な額パネル(3)を提供することができる。また、こ
の発明にかかる額パネル(3)は、その使用目的に応じ
て、高級感および神秘感のあるステンドグラスから安価
に利用できるステンドグラス類似品または写真等々をパ
ネル(1)にしたものを屋内装飾品および宗教的信仰対
象物等として利用できる。特に、高級感および神秘感を
想起せしめるステンドグラスにおいては、パネル(1)
に表現するデザイン(モチーフ)によりそのまま宗教的
な信仰対象物ともなり得るので、この発明にかかる額パ
ネル(3)は従来の美術品・室内装飾品に止まることな
く各種慶事記念品,海外用土産品などの広い用途性と産
業利用性がある等々、発明の目的を達成する優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる実施例「パネル(1)(第1
実施例)」の正面図。
【図2】鉛ケイムを使用する場合のケイム線付近の部分
拡大断面図。
【図3】コパーテープおよびハンダでケイム線を形成す
る場合のケイム線の組立手順を示す部分拡大断面図。
【図4】樹脂でケイム線を形成し、着色フィルム層で着
色ピースを形成したときのパネルの部分拡大断面図。
【図5】紫外線硬化樹脂または赤外線硬化樹脂を用いて
ケイム線を形成させる方法を示す工程説明断面図。
【図6】この発明にかかる実施例「額(2)(第2実施
例)」の正面図。
【図7】この発明にかかる実施例「額(2)(第2実施
例)」の側面図。
【図8】図6におけるA−A線断面図。
【図9】この発明にかかる実施例「額パネル(3)(第
3実施例)」の正面図。
【図10】この発明にかかる実施例「額パネル(3)
(第3実施例)」の側面図。
【図11】図9におけるB−B線断面図。
【図12】他の実施例にかかる「額パネル(3)(第4
実施例)」の断面図
【図13】他の実施例にかかる「額パネル(3)(第5
実施例)」の断面図
【符号の説明】
(1)パネル (11)ケイム (11a )Hケイム (11b )Uケイム (11c )コパーテープ (11d )ハンダ (12)ピース (13)基板 (14)フィルム (15)紫外線硬化樹脂層 (16)遮光板 (2)額 (21)額縁部 (22)照明装置収納部 (23)照明装置 (24)コード (25)スイッチ (26)コントコーラ (27)パネル支持部材 (28)乱反射板 (29)護符・御札等拝納部 (3)額パネル (4)反射光パネル (5)透過光遮蔽板 (6)孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】背後からの透過光により形状,模様若しく
    は色彩またはこれらと色彩との結合が視覚を通じてさら
    に明瞭に知覚できるものを有するパネル(1)。
  2. 【請求項2】 パネルを取りつける額であって、当該額
    の背面側には照明装置収納部(22)および照明装置(2
    3)を装備したことを特徴とする額(2)。
  3. 【請求項3】 前記請求項2記載の額(2)に前記請求
    項1記載のパネル(1)を装備した額パネル(3)。
  4. 【請求項4】 前記パネルに表現されたモチーフが、宗
    教的な信仰対象物を表現したもの,慶事を表現したも
    の,干支を表現したものまたは歌舞伎・文楽・能・浮世
    絵その他の日本の伝統芸術を表現したものである請求項
    1および請求項3記載のパネル(1)および額パネル
    (3)。
JP16195492A 1992-05-28 1992-05-28 パネル、額および額パネル Pending JPH05329042A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010119803A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Jun Hatta ライト付き透明写真立て
JP2012111220A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Kazuo Tsuchida ともしび額

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