JPH05327559A - エコーキャンセラ - Google Patents

エコーキャンセラ

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JPH05327559A
JPH05327559A JP4147963A JP14796392A JPH05327559A JP H05327559 A JPH05327559 A JP H05327559A JP 4147963 A JP4147963 A JP 4147963A JP 14796392 A JP14796392 A JP 14796392A JP H05327559 A JPH05327559 A JP H05327559A
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茂 飯塚
Yotaro Hachitsuka
陽太郎 八塚
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Kokusai Denshin Denwa KK
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
    • H04B3/23Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 PCM回線などで発生した量子化雑音や過負
荷雑音などのある回線においても、優れた収束特性及び
エコー消去能力を有するディジタルインターフェースを
持ったエコーキャンセラを提供することを目的とする。 【構成】 送信出力用減算器7と、フィルタ係数更新用
減算器23と、エコーパスからのエコーに対する推定エ
コーを生成するエコー推定器6の出力を基に送信入力信
号との差が最小となる最適推定エコー求め出力する非線
形量子化処理器24とを新たに設け、送信入力信号から
最適推定エコーを送信出力用減算器7にて差し引き残留
エコーとして遠端話者に送出し、フィルタ係数更新用減
算器23にて送信入力信号から推定エコーを差し引き、
それをエコー推定器6に入力して適応フィルタのフィル
タ係数を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長距離電話回線などの
回線エコーやTV会議システムなどの音響エコーを消去
することができるエコーキャンセラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ここでは、電話回線におけるエコーキャ
ンセラを中心に従来技術について説明する。図1は、6
4kbit/sPCMインタフェースを持った従来のエ
コーキャンセラ1を用いたPCM電話回線の基本構成図
を示したものである。エコーキャンセラ1の受信入力端
子2、受信出力端子3、送信入力端子5及び送信出力端
子9はそれぞれ8ビット、8kHzサンプリングのPC
Mインターフェースで接続され、エコーキャンセラ内で
はディジタル処理されることを前提とする。ここで、非
線形量子化された通常の8ビットPCMをPCM信号、
線形量子化されたディジタル信号を線形PCM信号と呼
ぶ。端子3を介して受信出力信号として出力されたPC
M遠端話者信号はPCM復号器15によりアナログに変
換された後、2線4線変換器4を介して端子17から近
端話者に伝送される。このとき、2線4線変換器4を介
して1部が送信側回線に漏れ込み、PCM符号器16を
介して遠端話者にエコーとして伝送される。長距離電話
回線では、このエコーが通話品質を著しく劣化させるこ
とから、第1図のごとくPCMインタフェースを有する
エコーキャンセラ1を導入し、エコーを消去している。
【0003】図1において、受信入力端子2から受信さ
れたPCM遠端話者信号は線形コード変換器12を介し
て、例えば、14ビットの線形PCM信号の受信入力信
号に変換され、エコー推定器6に入力される。また、ダ
ブルトークと呼ばれる近端話者と遠端話者とが同時に発
声している状態を検出するためのダブルトーク検出器1
0、及び低レベルの受信入力信号を検出するための低レ
ベル検出器11とにそれぞれ入力される。エコー推定器
6は適応ディジタルフィルタから構成されており、エコ
ーパスと呼ばれる2線4線変換器4を介した受信出力端
子3と送信入力端子5間の伝送路のインパルス特性を推
定する為のフィルタ係数と記憶された受信入力信号とか
ら推定エコーを生成し、減算器7に送出する。送信入力
端子5から受信された8ビットPCM送信信号は線形コ
ード変換器13にて、例えば14ビットの線形PCM信
号である送信入力信号に変換され、減算器7及びダブル
トーク検出器10に各々入力される。減算器7では送信
入力信号から推定エコーを差し引き、残留エコーを出力
する。更に、これをセンタクリッパー8に通し、低レベ
ルの残留エコーを抑圧した後、非線形コード変換器14
を介して非線形PCM信号である通常の8ビットPCM
信号に変換し、送信出力端子9から遠端話者に伝送す
る。また、残留エコーはエコー推定器6内の適応ディジ
タルフィルタのフィルタ係数を更新するためにエコー推
定器6に入力される。エコー推定器内の適応フィルタの
フィルタ係数は、ダブルトーク検出器10においてダブ
ルトークが検出されておらず、しかも低レベル検出器1
1において低レベルの受信入力信号が検出されていない
場合に、記憶されている受信入力信号と残留エコーをも
とに更新される。更新アルゴリズムとしてはLMSと呼
ばれる方式や学習同定法などが実用されている。エコー
推定器6が収束すると、そのフィルタ係数はエコーパス
のインパルス応答に近づき、残留エコーレベルが低減す
る。ここでは、ダブルトーク検出器10として送信入力
信号を用いているが、残留エコーを用いる場合もある。
【0004】上記の線形コード変換器13の出力である
送信入力信号にはPCM符号器16と線形コード変換器
13のPCM処理により発生した量子化雑音が新たに加
わっている。従って、アナログ回線に接続するための、
例えば14ビットの線形A/D及びD/A変換器を用い
た線形PCM入出力インタフェースを持つエコーキャン
セラに比較すると、レベルの高い送信入力信号に対して
大きな量子化雑音が発生している。この大きな量子化雑
音はエコー推定器6では推定できず、たとえ推定エコー
が送信入力信号内のエコー成分と一致し、減算器7で消
去されても量子化雑音はそのまま残留エコーとして出力
される。この結果、受信入力信号とほとんど無相関な量
子化雑音がフィルタ係数の修正のためにエコー推定器6
に入力されることから、量子化雑音が大きい場合には誤
った方向に修正されてしまい、エコー推定能力が劣化す
る。特に、2線4線変換器4のエコー・リターン・ロス
が小さい時、受信出力信号レベルが高いと、大きな量子
化雑音が発生することから、エコー推定精度を大幅に劣
化させる。従って、エコー・リターン・ロス・エンハン
スメントと呼ばれるエコー消去能力はPCM符号化で決
定される信号対量子化雑音比以上には改善できない。
【0005】また、2線4線変換器4とPCM復号器1
5との間、あるいはPCM符号器16との間に更にPC
M符号器及びPCM復号器のペアーが挿入された場合、
すなわち、エコーパスがPCM多リンク接続となった場
合には、ペアーのPCM符号復号器でのPCM非線形量
子化処理により量子化雑音が各々独立に発生する。これ
らの量子化雑音は線形コード変換器13の出力にて全て
加算されていることから、残留エコーレベル内の量子化
雑音の占める割合が増えることとなり、PCM多リンク
数の増加と共にエコー推定器6の推定精度が低下し、エ
コー消去特性が劣化する。エコーパス側にアナログ多重
回線に起因したフェーズロールがある場合にも、同様に
エコー消去能力が劣化する。
【0006】センタクリッパー8は小さなレベルを持つ
残留エコーに対してエコー抑圧効果を有しているが、ス
レショルド以上の振幅を持つ瞬時的に大きな残留エコー
は抑圧できず、低レベルの音声残留エコーに対して不連
続な動作をすることから、聴感上音声品質劣化を生じる
などの問題がある。
【0007】一方、図2に示す線形PCMインタフェー
スを持つ従来のTV会議用エコーキャンセラ40などで
は、例えば、16ビットA/D及びD/A変換器を用い
てアナログ信号をディジタル信号に変換した後、エコー
キャンセラに入出力し、内部ではディジタル処理を実行
している。受信出力端子3からD/A変換器18を介し
てスピーカに接続され、マイクからの信号はA/D変換
器19により16ビット・ディジタル信号に変換され、
送信入力端子5から入力される。この場合も上記と同様
に量子化雑音が発生するが、64kbit/sPCMの
場合ほど大きくはない。しかしながら、第2図のエコー
パス内で、A/D−D/A変換が繰り返される場合やA
/D及びD/A変換器の使用ビット数を削減した場合に
は次第に量子化雑音が増加し、収束時間も長くなる。高
品質な会議音声が要求されることから、これらの劣化が
無視できなくなる。
【0008】これらの量子化雑音の影響を削減するため
に特願平3−228616の64kbit/sPCM用
エコーキャンセル方式では、エコー推定器6と減算器7
との間に非線形量子化処理器20、スイッチ回路21及
びこれを制御するためのスイッチ制御回路22とを新た
に設けている。これを図3に示す。ここでは、動作モー
ドとして従来と同様の動作をする線形処理モードと下記
に述べる非線形処理モードとを設けている。非線形処理
モードでは、非線形量子化処理器20においてエコー推
定器6から端子201を介して入力された推定エコーに
対して、通常の8ビットPCM処理と同様の非線形PC
Mコードに変換し、更に得られた非線形PCMコードを
逆量子化する線形→非線形→線形PCMコード変換処理
すなわち非線形量子化処理を行わせている。これにより
推定エコーの振幅に対応した量子化雑音が付加した非線
形量子化出力が得られ、新たに最適推定エコーとして端
子202及びスイッチ回路21を介して減算器7に入力
させている。また、更には、第4図に示すような非線形
量子化処理器20内の多出力型非線形量子化器210で
端子201を介して入力された推定エコーに直接対応し
た非線形量子化出力のみならず互いに隣接したレベルを
持った非線形量子化出力を複数個求め、この中から端子
203を介して入力された送信入力信号との差が最小と
なる最適な非線形量子化出力を最適推定エコー選択回路
211において選択し、これを最適推定エコーとして端
子202からスイッチ回路21を介して減算器7に入力
させている。
【0009】一方、線形処理モードでは、従来のごとく
エコー推定器6の出力をスイッチ回路21を介して減算
器7に直接入力している。スイッチ制御回路22におい
てエコー推定器6の収束状態を減算器7の出力の残留エ
コーと送信入力信号とから、または更に、必要に応じて
ダブルトーク検出器10からのダブルトーク検出状態と
からモードを選択し、モード制御情報を出力しスイッチ
回路21を制御している。すなわち、スイッチ制御回路
22では、送信入力信号の電力と残留エコーの電力とを
計算し、エコー消去量を求め、これを基にエコー推定器
6の収束状態を判断し、収束していないとみなされる状
態では、通常のエコーキャンセラの動作をさせる為に、
線形処理モードとしてスイッチ回路21を制御しエコー
推定器6と減算器7とをスイッチ回路21を介して接続
する。しかも、ステップゲインを比較的大きい値を設定
してエコーキャンセラを動作させるための制御信号をエ
コー推定器6に送出している。また、収束していると見
なせる場合には、ダブルトークでなければ、非線処理形
モードとして、スイッチ回路21を介して非線形量子化
処理器20を減算器7に接続すると共に、ステップゲイ
ンを小さくするために制御信号をエコー推定器6に送出
する。ここで、ダブルトーク状態を検出した際には、非
線形処理モードにおいて推定エコーに直接対応した非線
形量子化出力を強制的に最適推定エコーとして非線形量
子化処理器20から出力するか、あるいは線形処理モー
ドにもどすかの何れかの方法で動作させる。また、その
時はステップゲインは零としている。
【0010】このような構成により量子化雑音を付加し
た最適推定エコーを減算器7に入力することから残留エ
コーは小さくなり、量子化雑音を減少できる。しかしな
がら、受信入力信号のレベルが高くしかもスペクトルが
変化した場合など何等かの理由によりエコー推定器6内
で若干エコー推定にずれが生じた場合には、量子化雑音
を持つ残留エコーは完全には消去されず残り、しかもエ
コー推定器6の収束状態は必ずしも改善されない。この
理由としては、第3図の如く局部的に小さくなった残留
エコーを用いてエコー推定器6のフィルタ係数更新を行
っていることから、係数更新が迅速に進まず、推定エコ
ーに大きいずれが生じ複数個の候補の非線形量子化出力
の中に正当な最適推定エコーが存在しなくなる為で、特
に受信入力信号レベルが高いときには候補数を増やして
も残留エコー低減効果がなく、量子化雑音を完全には打
ち消せない。また、非線形量子化処理のために、実際よ
り少な目の残留エコーがエコー推定器6に入力されるた
め、収束が遅れる。
【0011】また、ダブルトーク状態になると、ダブル
トーク検出器10がこれを検出するが、このときは、ダ
ブルトーク検出器10から端子205を介して非線形量
子化処理器20に入力された制御信号の基に推定エコー
をそのまま端子202から出力し減算器7に入力させて
いる。この理由は、最適推定エコーが送信入力信号内の
近端話者信号に影響を与えるのを防ぐためである。この
時、エコー推定器6が十分に収束していない場合には、
ダブルトーク状態で急激に残留エコーがふえることにな
り、エコー消去特性が著しく劣化する。
【0012】
【従来の方式の問題点】上記の従来のエコーキャンセラ
の動作の説明の如く、従来方式では、エコーパスで生じ
た回線エコーの量子化雑音をエコーキャンセラ内部では
推定できず残留エコーが残り、エコー消去特性が劣化す
る。また、このような量子化雑音を低減することを目的
とした非線形量子化処理機能を付加した従来のエコーキ
ャンセラにおいても、減算器7からの残留エコーを用い
てエコー推定器6のフィルタ係数を更新していることか
ら、非線形量子化出力の候補数を多くした際に高速な収
束が得られず、振幅の大きいエコーに対しては量子化雑
音の大幅な削減ができないなどの欠点を持っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、PCM回線
やA/D−D/A変換などの処理により発生する量子化
雑音あるいは過負荷雑音などがある回線においても、収
束が早くしかも優れたエコー消去能力を有するエコーキ
ャンセラを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決する為の手段】上記の問題を解決するため
に本発明のエコーキャンセラは、エコー推定器6と送信
出力用減算器7との間に、推定エコーを量子化し1つ以
上の量子化出力を得、送信入力信号との差が最小となる
量子化出力を最適推定エコーとして出力する量子化処理
器を接続し、送信出力用減算器7にて送信入力信号から
最適推定エコーを差し引くことにより、量子化雑音を消
去した残留エコーを得、これを直接或はセンタクリッパ
ーや非線形コード変換などを介して遠端話者に出力する
と共に、新たにフィルタ係数更新用減算器23を設け、
送信入力信号からエコー推定器6からの出力である推定
エコーを、或は量子化された推定エコーを差し引き、こ
れをエコー推定器6内の適応フィルタのフィルタ係数更
新に用いる構成とした。
【0015】
【作用】上記の如く、送信出力用及びフィルタ係数更新
用減算器と量子化器とを設けることにより、高速な収束
能力を保ちしかも回線エコーのみならず回線エコーの量
子化雑音や過負荷雑音の消去、或はフェーズロールなど
のネットワークに起因した劣化要因によるエコー消去特
性の劣化を改善できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明によるエコーキャンセラの構成
及びその動作について実施例を挙げ図面に基づいて詳細
に説明する。
【0017】
【実施例1】本発明を適用したの実施例として、1つの
エコー推定器を用いた場合のエコーキャンセラについて
説明する。その一構成例を図5に示す。エコー推定器6
からの推定エコーを入力とし、送信出力用減算器7に最
適推定エコーを送出する図6に示す非線形量子化処理器
24を端子202を介して接続し、線形コード変換器1
3からの送信入力信号から非線形量子化処理器24の出
力である最適推定エコーを差し引き残留エコーを求め、
これをセンタクリッパー8及び非線形コード変換器14
を介して送信出力端子9から遠端話者に送信する。ま
た、フィルタ係数更新用減算器23において送信入力信
号からエコー推定器6の出力である推定エコーを差し引
き、それをエコー推定器6内のフィルタ係数を更新する
ためにエコー推定器6に入力する。
【0018】非線形量子化処理器24においては、端子
201を介して入力された推定エコーに対応した量子化
出力とその近傍の予め定められた複数個の量子化出力と
を多出力型非線形量子化器220にて用意し、最適推定
エコー選択回路221で端子203を介して入力された
送信入力信号とこれらを比較し、その差が最小となる量
子化出力を最適推定エコーとして選択し出力する。従っ
て、送信出力用減算器7において用意された量子化出力
の範囲内で送信入力信号との差が最小となる残留エコー
が常に得られ、量子化雑音によるエコー消去特性の劣化
を抑えることが出来る。
【0019】特願平3−228616の方式で図3の構
成では、フィルタ係数用減算器23と送信出力用減算器
7と個別に用意しておらず、減算器7からの残留エコー
をエコー推定器6のフィルタ係数更新にも用いている為
に、量子化出力数の多い場合には、更新が進まず収束が
遅れしかもエコー推定器の推定精度が悪いため振幅の大
きい量子化雑音を完全に消去出来なかったが、本発明で
は、送信出力用減算器7とフィルタ係数更新用減算器2
3とを個別に設け、フィルタ係数更新用減算器23にて
送信入力信号から推定エコーを差し引き、これと受信入
力信号とからエコー推定器6内の適応フィルタのフィル
タ係数を更新することから、エコー推定器6で非線形量
子化処理器の24の影響を受けず高速な収束が得られ、
しかも推定エコーの精度をあげることができる。
【0020】一方、非線形量子化処理器24では、高い
推定精度の推定エコーを基に量子化雑音を含んだ送信入
力信号に近い複数個の量子化出力が用意でき、最適推定
エコー選択回路221でその中から選択され最適推定エ
コーとして出力されることから、送信出力用減算器7を
介して送信出力される残留エコーは非常に小さく大幅に
エコー消去特性を改善できる。また、量子化出力候補数
を増し、瞬時的に大きな非線形量子化雑音を消去すこと
も効果的に出来、PCM多リンク接続で発生したエコー
の量子化雑音も含め、局部的に大きいエコーも消去でき
る。
【0021】従来の方式では、収束後の残留エコーを低
減するためには、フィルタ係数の大きい変動を抑える必
要が有り、ステップゲインを余り大きくできず、結局、
収束が遅い欠点があったが、本発明では複数の候補の量
子化出力内に最適なレベルが存在すれば、常に残留エコ
ーを最小に抑えられることから、エコー推定器6におい
て大きいステップゲインを設定でき、収束を早めること
ができる。また、上記の説明のごとく残留エコーを大幅
に削減できることから、センタークリッパー8のクリッ
ピング・スレッショルドを下げることや、あるいは場合
によってはこれを不要とすることもできる。従って、従
来、各音声開始部分で低レベルエコーが残留エコーとし
て残り、これがセンタクリッパー8によって部分的に抑
圧され振幅変調を受けたように聞こえることから、電話
音声品質を非常に損なう場合があったが、これを改善す
ることができる。
【0022】また、低いレベルの受信入力信号は、低レ
ベル検出器11で検出され、ステップゲインを零とし、
フィルタ係数の更新を停止するが、この間でも非線形量
子化処理24は残留エコーが最小となる最適推定エコー
を選択し出力することから、従来の方式よりも常に残留
エコーのレベルを低減でき優れたエコー消去特性を実現
できる。従って、必要ならば低レベル検出器11の検出
スレッショルドを下げることができ、受信入力信号内の
低レベルの音声信号に対してもフィルタ係数の適応制御
が可能となり、エコー消去特性を改善できる。
【0023】ダブルトーク状態になると、ダブルトーク
検出器10がこれを検出するが、このときは、ダブルト
ーク検出器10から端子205を介して非線形量子化処
理器24に入力された制御信号の基に推定エコーに対応
した量子化出力を最適推定エコーと強制的にみなして端
子202を介して送信出力用減算器7に入力させる。或
は推定エコーをそのまま端子202を介して送信出力用
減算器7に入力してもよい。
【0024】以上のような構成を行うことにより、高速
に収束し通常状態での回線エコーを消去するだけでな
く、エコーパスでの回線劣化要因である上記のPCM量
子化雑音や振幅の過負荷によるPCMオーバロード雑
音、更にはアナログ多重回線で発生するフェーズロール
や送信側伝送路の回線雑音などによるエコー消去特性劣
化を大幅に軽減でき優れたエコー消去特性を持ったエコ
ーキャンセラを実現できる。
【0025】
【実施例2】第2の実施例を示す図7は図5と異なり、
フィルタ係数更新用減算器23において推定エコーを用
いる代わりに、非線形量子化処理器24から推定エコー
に直接対応した量子化出力を端子204を介して入力さ
せ、送信入力信号から差し引き、その出力をフィルタ係
数の更新のためにエコー推定器6に入力させている。そ
の他の構成および動作は図5と同様である。送信入力信
号がPCM処理されており、特定の範囲の値しか採らな
いことから、推定エコーに対応したPCM量子化した値
を用いて差をとる構成とすることにより、より正確なフ
ィルタ係数修正が行え収束精度を向上でき、エコー消去
特性が改善される。
【0026】
【実施例3】第3の実施例を図8に示す。エコー推定器
6と送信出力用減算器7との間に非線形量子化処理器2
4を、非線形量子化処理器24及びエコー推定器6を制
御するための制御回路26と、更にフィルタ係数更新用
減算器23とを設ける。上記の第1の実施例と同様にフ
ィルタ係数更新用減算器23では送信入力信号から推定
エコーを差し引き、それをエコー推定器6のフィルタ係
数を更新するために入力する。エコー推定器6からの推
定エコーを端子201を介して非線形量子化処理24に
入力し、多出力型非線形量子化器220で得られた複数
個の量子化出力を端子203からの送信入力信号と比較
する事により、その差を最小とする最適推定エコーを最
適推定エコー選択回路221にて選択し、端子202を
介して送信出力用減算器7に入力させる。送信出力用減
算器7から出力される残留エコーがセンタクリッパー
8、及び非線形コード変換14を介して送信出力端子9
から送出される。
【0027】ここで、ダブルトーク検出器10からダブ
ルトーク検出信号が制御回路26に入力されると、制御
回路26は非線形量子化処理器24に対して、エコー推
定器6からの推定エコーに直接対応した量子化出力を最
適推定エコーとして強制的に出力するよう制御信号を端
子205を介して入力する。また、制御回路26におい
て、送信入力信号レベルとフィルタ係数更新用減算器2
3の出力レベルとからエコー推定器6の収束状況を調
べ、収束していないとみなされる場合には推定エコーが
大幅にずれていると予想されることから、非線形量子化
処理器24内の用意すべき量子化出力数を予め指定され
た数に増やし、一方、収束したと見なせる場合には、推
定エコーはかなり精度良く送信入力信号のエコー成分を
推定していることから、選択対象となる量子化出力数を
予め指定された数に減少させるための制御信号を非線形
量子化処理器24に端子205を介して入力する。ま
た、更に収束していると見なされる場合には、エコー推
定器6のステップゲインを小さく、収束していないと見
なされる場合には大きくし、ダブルトーク時には零とす
るための制御信号を制御回路26からエコー推定器6に
入力し、エコー推定精度を向上させる。他の動作は第1
の実施例と同様である。また、制御回路26において低
レベル検出器11の出力を更に用いても良い。
【0028】以上のごとく選択候補数及びステップゲイ
ンの値をエコー推定器6の収束状況、ダブルトーク検出
状態に応じて可変する為の制御信号を制御回路26から
非線形量子化処理器24及びエコー推定器6に入力する
ことにより、ダブルトーク検出器10がダブルトークを
検出する直前の近端話者信号が上記の非線形量子化処理
で影響を受けるのが抑えられると共に、より精度よく推
定エコーが得られしかも最適な推定エコーが選択される
ことから効果的にエコー消去能力を高めることが出来
る。
【0029】
【実施例4】第4の実施例として、1つのエコー推定器
ではエコーパスの遅延範囲を満たせない場合の実施例を
図9に示す。上記の第3の実施例と異なり、エコー推定
器61の適応フィルタのタップ数に対応した遅延時間を
持つ遅延回路27とエコー推定器62とを補償する遅延
範囲を拡大するために挿入した場合について説明する。
【0030】上記の第3の実施例と同様に、非線形量子
化処理器24とこれを制御するための制御回路261と
送信出力用減算器7を用いて、送信出力するための残留
エコーを求めている。また、2つのフィルタ係数更新用
減算器231と232とを従属接続し、減算器231で
は送信入力信号からエコー推定器61の推定エコーを差
し引き、更に減算器232でエコー推定器62の推定エ
コーを差し引いた後、エコー推定器61、62にその内
のフィルタ係数を更新するために入力している。更に、
エコー推定器61及び62から出力される推定エコーを
加算器28にて加算し、非線形量子化処理器24に入力
し、その量子化出力とその近傍の複数個の量子化出力を
用意し、送信入力信号との差が最小となる量子化出力を
最適推定エコーとして選択し、送信出力用減算器7に出
力する。制御回路261では送信入力信号、減算器23
1及び232からの残留エコーとダブルトーク検出器1
0の出力とを用いてエコー推定器61、62の収束状態
を判断し、非線形量子化処理器24の量子化出力数の制
御及びエコー推定器61及び62のステップゲインを上
記の第3の実施例と同様に制御する。
【0031】ここで、各々のフィルタ係数更新用減算器
231、232の出力を、対応したエコー推定器61、
62にそれぞれ入力し、フィルタ係数の更新に用いても
良い。本実施例では、ダブルトーク検出器10及び低レ
ベル検出器11を用いて、エコー推定器61及び62の
ステップゲインを制御しているが、遅延回路27の出力
を用いたダブルトーク検出器及び低レベル検出器を更に
設け、エコー推定器61、62をそれぞれ独立に制御し
ても良い。
【0032】
【実施例5】第5の実施例を図10に示す。本発明によ
る主及び副の2個のエコー推定器を並列に配置したPC
Mインタフェースを持つエコーキャンセラの一実施例で
ある。本実施例は先に出願した特願平3ー73757の
複数個の主及び副エコー推定器をもつエコーキャンセラ
ーに本発明を適用したものである。主エコー推定器32
と送信出力用減算器7との間に非線形量子化処理器24
を、さらに非線形量子化処理器24、主エコー推定器3
2、副エコー推定器33及びレジスタ累積器34をそれ
ぞれ制御するための収束制御処理器35と、フィルタ係
数更新用主減算器30とフィルタ係数更新用副減算器3
1とを設けている。線形コード変換器13、12、ダブ
ルトーク検出器10、低レベル信号検出器11、センタ
クリッパー8及び非線形コード変換器14は前記実施例
と同様の構成である。従って、図10は減算器7、30
及び31、非線形量子化処理器24と収束制御処理器3
5以外の動作及び構成は先に出願した特願平3−737
57と同様である。
【0033】ここで、動作を簡単に説明する。送信入力
信号から推定エコーを差し引くフィルタ係数更新用主減
算器30の出力e1を主残留エコー、更に主残留エコー
から副エコー推定器33の出力である副推定エコーを差
し引くフィルタ係数更新用副減算器31の出力e2を副
残留エコーと表す。収束制御処理器35において、これ
ら残留エコーと送信入力信号とを用いて主および副エコ
ー推定器32、33の収束状況を判定し、更にダブルト
ーク検出器10および低レベル検出器11からの情報と
を基に、制御信号を端子205を介して非線形量子化処
理器24に入力する。非線形量子化処理器24ではその
制御信号に従い量子化出力領域の設定即ち量子化出力数
の設定を行う。その後、主エコー推定器32からの推定
エコーを基に最適推定エコーを求め非線形量子化処理器
24から出力する。送信出力用減算器7の出力である残
留エコーはセンタクリッパー8及び非線形コード変換器
14を介して送信出力端子9から送出される。ここで、
非線形量子化処理器24に対し主エコー推定器が収束し
ていると見なせる場合は量子化出力領域を狭く、収束し
ていない場合は広くし、更にダブルトーク時には推定エ
コーに対応した量子化出力だけとする領域を設定するよ
う収束制御処理器35から制御信号を送出する。
【0034】副エコー推定器33が収束しているとみな
される場合には、レジスタ累算器34にて、端子341
を介して入力された副エコー推定器33内の適応フィル
タのフィルタ係数を端子343を介して入力された主エ
コー推定器32の適応フィルタのフィルタ係数に加算し
た後、端子342を介して主エコー推定器32のフィル
タ係数レジスタに格納すると共に副エコー推定器33内
の適応フィルタのフィルタ係数レジスタをリセットす
る。一方、収束していないと見なせる場合には、副エコ
ー推定器内のフィルタ係数レジスタをリセットする。そ
の他の状態ではそれぞれのエコー推定器に於て通常の適
応フィルタの動作をさせる。ここで、主エコー推定器3
2のステップゲインを小さく或は零として動作させ、副
エコー推定器33のステップゲインを大きくして動作さ
せることにより、高速な収束能力を有し、ダブルトーク
時のダブルトーク検出遅れによるエコー消去能力劣化が
なく安定した非常にエコー消去特性に優れたエコーキャ
ンセラを実現できる。
【0035】上記の構成のごとく非線形量子化処理器2
4を導入し、フィルタ係数制御用減算器30、31と送
信出力用減算器7とをそれぞれ個別に設けることによ
り、前記実施例と同様な理由から高速な収束と安定した
エコー消去特性を実現し、量子化雑音やオーバロード雑
音の消去、更には、フェーズロールなどに起因したエコ
ー消去特性の劣化を改善することが出来る。
【0036】また、特願平3−73757に述べた他の
構成や制御等においても本発明は同様に適用できる。た
だし、主エコー推定器が複数の場合にはそれらの推定エ
コーを加算し、それを非線形量子化処理器に入力する。
【0037】
【実施例6】第6の実施例を図11に示す。上記の各実
施例では64kbit/sPCMインタフェースを持つ
エコーキャンセラを前提として説明したが、TV会議な
どで使用される単なるA/D、D/A変換器を用いた線
形PCMインタフェースを持つエコーキャンセラに対し
ても適用できる。本実施例では、図12に示す線形な量
子化ステップを有する線形量子化処理器25を用い、推
定エコーに対応した線形量子化出力とその近傍の複数の
線形量子化出力とを多出力型線形量子化器230にて用
意して、その中から送信入力信号との差が最小となる線
形量子化出力を最適推定エコー選択回路221にて最適
推定エコーとして選択し、線形量子化処理器25から端
子202を介して出力する。また、端子205からの制
御信号に基づき、ダブルトーク時を含めた量子化出力候
補数の設定を行う。このような線形量子化処理器25を
上記の実施例と同様に送信出力用減算器7とエコー推定
器6との間に挿入する。動作は第3の実施例を示す図8
の構成の場合と同様である。このような構成により、A
/D及びD/A変換に伴う線形量子化雑音やオーバロー
ド雑音を消去できる。
【0038】線形量子化処理器25の構成としては、非
線形量子化処理器24との間で量子化ステップの設定が
異なるだけで、その他の構成条件は同一である。従っ
て、上記のPCMインタフェースを有する全ての実施例
のエコーキャンセラに対して線形PCMインタフェース
を準備し、更に非線形量子化処理器24を線形量子化処
理器25で置き換えることにより、本発明を同様に適用
できる。
【0039】上記の実施例の非線形、線形量子化処理器
24、25において、用意する近傍の量子化出力として
互いに隣接したレベルを用いる他に、予め決められた方
法でレベルの大きい量子化出力の候補として隣接してい
ないものを用意し、最適推定エコーに対する有効な探索
領域を拡大してもよい。また、低レベル検出器11が低
レベルの受信入力信号を検出した際、ダブルトーク検出
器10がダブルトーク状態を検出していなくとも、量子
化出力数を狭め、近端話者信号が混在した際の近端話者
信号への影響を抑えてもよい。
【0040】上記の実施例では、ダブルトーク状態を検
出した際には、推定エコーに直接対応した量子化出力を
強制的に最適推定エコーとして量子化処理器24、25
から出力する例を示したが、この変わりに推定エコーを
送信出力用減算器7に入力しても良い。また、フィルタ
係数更新用減算器に対して推定エコーを入力した例を示
したが、これに変わり量子化処理器24、25からの推
定エコーに直接対応した量子化出力を取り出し、これを
入力して差をとっても良い。
【0041】上記の実施例では量子化処理器24及び2
5において残留エコーを最小とする最適推定エコーを送
出して、送信出力用減算器7で送信入力信号から差し引
き残留エコーを求めているが、これらの量子化処理器か
ら直接最小となる残留エコーを出力し、直接、或はセン
タクリッパー8、更に非線形コード変換器14を介して
送信出力端子9から送出してもよい。また、センタクリ
ッパー8を用いた場合について説明したが、必ずしもこ
れを用いなくてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明は次の
ような効果を有している。 (1)エコー推定器の出力である推定エコーに対して量
子化処理を施し送信入力信号との差を最小とする最適推
定エコーを選択送出する量子化処理器24、25を用意
し、更に遠端話者に送出する為の残留エコーを出力する
送信出力用減算器7と、エコー推定器6内の適応フィル
タのフィルタ係数を更新させる為の残留エコーを求める
係数制御用減算器23とを別々に用意することにより、
エコー推定器内のステップゲインを大きくでき、エコー
推定器の高速な収束と大幅な残留エコーの低減ができ
る。
【0043】(2)量子化処理器内で推定エコーに対応
した量子化出力或はこの近傍の複数個の量子化出力を候
補として、その内から送信入力信号との差を常に最小と
する最適推定エコーを選択し、送信入力信号から減算処
理するため、エコーパスにおいて発生するエコーの量子
化雑音やオーバロード雑音の影響、無通話時回線雑音や
フェーズロールなどのネットワーク品質劣化の影響に起
因したエコー消去特性劣化を大幅に改善できる。
【0044】(3)センタクリッパーは平均レベルをも
とにスレッショルドが設定されてお、大きな瞬時振幅の
エコーを抑圧することは出来ないが、量子化処理器を設
けて複数の候補から最適推定エコーを求めることから、
瞬時的に大きな残留エコーも消去でき、低レベルエコー
を大幅に削減できると共に、主観的な電話音声品質を低
下させているセンタクリッパーによる不連続エコーの発
生も防ぐことが出来る。
【0045】(4)エコーキャンセラの動作開始から収
束する間は量子化処理器内で準備される量子化出力数を
増やし、一旦収束したとみなせる状態では逆に減ずるこ
とにより、収束過程での残留エコーも抑えた安定且つ優
れたエコー消去特性を実現できる。
【0046】(5)推定エコーが少しずれていても、量
子化処理器を導入する事により、送信出力のための残留
エコーを抑える事ができることから、エコー推定器の演
算精度を従来より落とす事ができ、演算量の削減がで
き、TV会議用エコーキャンセラのタップ数を増やす事
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】64kbit/sPCMインタフェースを有す
る従来型エコーキャンセラ1を用いたPCM電話回線の
基本構成図。
【図2】線形PCMインタフェースを有する従来型エコ
ーキャンセラ40を用いたTV会議音声回線の基本構成
図。
【図3】非線形量子化処理を用いたPCMインターフェ
イスを有する従来型エコーキャンセラ50の基本構成
図。
【図4】非線形量子化処理20の基本構成図。
【図5】本発明による第1の実施例にかかわるPCMイ
ンタフェースを有するエコーキャンセラの基本構成図。
【図6】本発明による第1の実施例における非線形量子
化処理器24の基本構成図。
【図7】本発明による第2の実施例にかかわるPCMイ
ンタフェースを有するエコーキャンセラの基本構成図。
【図8】本発明による第3の実施例にかかわるPCMイ
ンタフェースを有するエコーキャンセラの基本構成図。
【図9】本発明による第4の実施例にかかわるPCMイ
ンタフェースを有するエコーキャンセラの基本構成図。
【図10】本発明による第5の実施例にかかわるPCM
インタフェースを有するエコーキャンセラの基本構成
図。
【図11】本発明による第6の実施例にかかわる線形P
CMインタフェースを有するエコーキャンセラの基本構
成図。
【図12】本発明による第6の実施例に関わる線形量子
化処理器25の基本構成図である。
【符号の説明】
1 PCMインターフェイスを持つ従来型エコーキャン
セラ 2 エコーキャンセラの受信入力端子 3 エコーキャンセラの受信出力端子 4 2線4線変換器 5 エコーキャンセラの送信入力端子 6 エコー推定器 61 エコー推定器 62 エコー推定器 7 (送信出力用)減算器 8 センタクリッパー 9 エコーキャンセラの送信出力端子 10 ダブルトーク検出器 11 低レベル検出器 12 線形コード変換器 13 線形コード変換器 14 非線形コード変換器 15 PCM復号器 16 PCM符号器 17 2線入出力端子 18 D/A変換器 19 A/D変換器 20 非線形量子化処理器 201 推定エコー入力端子 202 最適推定エコー出力端子 203 送信入力信号入力端子 204 基準量子化信号出力端子 205 量子化処理器制御信号入力端子 210 多出力型非線形量子化器 211 最適推定エコー選択回路 220 多出力型非線形量子化器 221 最適推定エコー選択回路 230 多出力型線形量子化器 21 スイッチ回路 22 スイッチ制御回路 23 フィルタ係数更新用減算器 231 フィルタ係数更新用減算器 232 フィルタ係数更新用減算器 24 非線形量子化処理器 25 線形量子化処理器 26 制御回路 261 制御回路 27 遅延回路 28 加算器 30 フィルタ係数更新用主減算器 31 フィルタ係数更新用副減算器 32 主エコー推定器 33 副エコー推定器 34 レジスタ累算器 35 収束制御処理器 40 線形PCMインタフェースを持つ従来型エコーキ
ャンセラ 50 非線形量子化処理を用いたPCMインタフェース
を有する従来型エコーキャンセラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信回路から送信回路に漏れ込むエコー
    を除去するためのディジタルインタフェースを有するエ
    コーキャンセラに於て、 送信出力用減算器と、 フィルタ係数更新用減算器と、 エコーパスからのエコーに対する推定エコーを生成する
    適応フィルタからなるエコー推定器と、 該エコー推定器からの推定エコーに対して少なくとも1
    つの量子化出力を得、送信入力信号との差が最小となる
    量子化出力を選択し該送信出力用減算器に出力するため
    の量子化処理器とを少なくとも用いて構成し、 該送信出力用減算器から送信出力するための出力を得、 該フィルタ係数更新用減算器において送信入力信号から
    推定エコーを、或は量子化された推定エコーを差し引
    き、その出力を該エコー推定器内のフィルタ係数の更新
    に用いることを特徴としたエコーキャンセラ。
  2. 【請求項2】 受信回路から送信回路に漏れ込むエコー
    を除去するためのディジタルインタフェースを有するエ
    コーキャンセラに於て、 送信出力用減算器と、 2つ以上のフィルタ係数更新用減算器と、 エコーパスからのエコーに対する推定エコーを生成する
    適応フィルタからなる2つ以上のエコー推定器と、 該エコー推定器に必要に応じて固定遅延を与えるための
    遅延回路と、 該エコー推定器から出力される推定エコーをそれぞれ加
    算する加算器と、 その出力に対して1つ以上の量子化出力を用意し、送信
    入力信号との差が最小となる量子化出力を選択し該送信
    出力用減算器に出力する量子化処理器とを少なくとも用
    意し、 該送信出力用減算器から送信出力するための出力を得、
    該フィルタ係数更新用減算器を従属接続し、送信入力信
    号から推定エコーをそれぞれ差し引き、最終段の該フィ
    ルタ係数更新用減算器の出力を該エコー推定器にそれぞ
    れ入力、或いは各々の該フィルタ係数更新用減算器の出
    力を対応した該エコー推定器にそれぞれ入力し、フィル
    タ係数の更新に用いることを特徴としたエコーキャンセ
    ラ。
  3. 【請求項3】 受信回路から送信回路に漏れ込むエコー
    を除去するためのディジタルインタフェースを有するエ
    コーキャンセラに於て、 送信出力用減算器と、 1つ以上のフィルタ係数更新用主減算器と、 該主減算器それぞれに接続される1つ以上の副減算器
    と、 エコーパスからのエコーに対する推定エコーを生成する
    適応フィルタからなる主減算器数と同一の数の主エコー
    推定器及び副減算器数と同一の数の副エコー推定器と、 該主エコー推定器から出力される推定エコーをそれぞれ
    加算する加算器と、 その出力に対して1つ以上の量子化出力を用意し、 送信入力信号との差が最小となる量子化出力を選択し該
    送信出力用減算器に出力する量子化処理器と主主及び副
    エコー推定器の収束を調べ制御するための収束制御処理
    器と、主及び副エコー推定器の相対するフィルタ係数を
    累算し、主エコー推定器内のフィルタ係数レジスタに格
    納させるレジスタ累算器とを少なくとも用いて構成し、 該送信出力用減算器から送信出力するための出力を得、
    該フィルタ係数更新用主及び副減算器の出力を該主及び
    副エコー推定器にそれぞれ入力し、フィルタ係数の更新
    に用いることを特徴としたエコーキャンセラ。
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