JPH05327510A - 電圧加算方式d/aコンバータ - Google Patents

電圧加算方式d/aコンバータ

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JPH05327510A
JPH05327510A JP13114592A JP13114592A JPH05327510A JP H05327510 A JPH05327510 A JP H05327510A JP 13114592 A JP13114592 A JP 13114592A JP 13114592 A JP13114592 A JP 13114592A JP H05327510 A JPH05327510 A JP H05327510A
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JP
Japan
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voltage
vrm
bit
vrl
vrh
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JP13114592A
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Hiroshi Takase
弘嗣 高瀬
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電圧加算方式D/Aコンバータの誤差を小さく
する。 【構成】切り換え回路2は、高電位側電源VRHと中電位
電源VRMと低電位側電源VRLからの各電圧を入力し、デ
ジタル入力信号Dn 〜D0 の予め定めたビットDn の値
に基づいて、高電位側電源電圧VRHと中電位電源電圧V
RMの差電圧VRH−VRMの範囲を選択するか、または、中
電位電源電圧VRMと低電位側電源電圧VRLの差電圧VRM
−VRLの範囲を選択するかを決定する。次に、各切り換
え回路2は、その選択された一対の電源VRH,VRMまた
はVRM,VRLを、デジタル入力信号Dn 〜D0 の予め定
めたビットDn 以外の各ビットDn-1 〜D0 の値に基づ
いて、その各ビットDn-1 〜D0 に対応するラダー抵抗
回路網1の各抵抗Rに出力する。そして、デジタル入力
信号Dn 〜D0 のD/A変換値であるアナログ出力信号
VO を、ラダー抵抗回路網1からバッファ回路3を介し
て出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電圧加算方式D/Aコン
バータに関するものである。近年、ディジタル技術の進
歩により、アナログ信号をディジタル信号に変換して処
理した後、再度アナログ信号に戻すPCM技術が重要と
なっている。すなわち、計測・制御等の産業分野だけで
なく、例えば、ISDN等のPCM通信やCD・LD・
DAT等のディジタル・オーディオの再生用として、民
生分野においてもPCM技術の需要が増大している。P
CM技術は、アナログ信号をディジタル信号に変換する
送信系と、ディジタル信号をアナログ信号に変換する受
信系とから構成される。その受信系の中核を成すのが、
D/Aコンバータである。そのため、高精度なD/Aコ
ンバータを簡単な構成によって実現することが要求され
ている。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の8ビット電圧加算方式D
/Aコンバータの回路図である。ディジタル入力信号の
各ビットD7 〜D0 は、それぞれインバータ回路80を
介して各CMOSインバータ回路81〜88に入力され
る。その各CMOSインバータ回路81〜88は、高電
位側電源VRHおよび低電位側電源VRLに接続されてい
る。従って、各ビットD7 〜D0 の値が「1」であれ
ば、その各ビットD7〜D0 に対応する各CMOSイン
バータ回路81〜88からは電圧VRHが出力される。ま
た、各ビットD7 〜D0 の値が「0」であれば、その各
ビットD7 〜D0 に対応する各CMOSインバータ回路
81〜88からは電圧VRLが出力される。
【0003】各CMOSインバータ回路81〜88の出
力は、各抵抗R(抵抗値R)から構成される8ビットの
ラダー抵抗(R−2R)回路網90に入力される。そし
て、ディジタル入力信号をD/A変換したアナログ出力
電圧VO は、ラダー抵抗回路網90から電圧フォロア回
路91を介して出力される。尚、電圧フォロア回路91
は、オペアンプ92の入出力を短絡して100%の負帰
還をかけることにより構成される。
【0004】次に、この電圧加算方式D/Aコンバータ
の作用を説明する。例えば、ビットD7 のみが「1」で
他の各ビットD6 〜D0 が「0」であるとすると、CM
OSインバータ回路88の出力のみが電圧VRHとなり、
他の各CMOSインバータ回路81〜87の出力は電圧
VRLとなる。ここでは、説明を容易にするため、低電位
側電源VRLをグランドとする(電圧VRL=0〔V〕)。
【0005】このとき、ラダー抵抗回路網90の接続点
A(オペアンプ92のプラス入力端子)から左側(CM
OSインバータ回路88の出力側)を見ると、高電位側
電源VRHとグランド(低電位側電源VRL)間において、
合成抵抗の値は2Rとなる。また、接続点Aから下側
(破線矢印α←…→αの下側)を見ても、合成抵抗の値
は2Rとなる。従って、接続点Aの電圧VA は(1/
2)VRHとなる。
【0006】尚、電圧フォロア回路91の増幅度は1で
あるため、アナログ出力電圧VO は電圧VA と等しくな
る。以下同様に、各ビットD7 〜D0 のうち任意の1つ
のビットDi (0≦i ≦7、i は整数)のみが「1」の
ときのアナログ出力電圧VO (接続点Aの電圧VA)
を、ラダー抵抗回路網90の各抵抗Rの合成抵抗値から
求めると、数式(1)に示すように近似される。
【0007】
【数1】 VO =VA ≒(2i-7 )VRH/2 ……(1) 但し、数式(1)は低電位側電源VRLをグランドとして
考えたものである。そこで、低電位側電源VRLの電圧を
VRLとすると、数式(1)は数式(2)に示すようにな
る。
【0008】
【数2】 VO ≒(2i-7)・(VRH−VRL)/2+VRL ……(2) また、各ビットD7 〜D0 のうち適宜な各ビットD7 〜
D0 が「1」のときは、重ね合わせの理を適用して、各
ビットD7 〜D0 毎のアナログ出力電圧VO を加算すれ
ばよい。従って、適宜な各ビットD7 〜D0 が「1」の
ときのアナログ出力電圧VO は、数式(3)に示すよう
に近似される。
【0009】
【数3】 図10は、電圧VRH=3.75〔V〕、電圧VRL=1.
25〔V〕の場合における、各ビットD7 〜D0 とアナ
ログ出力電圧VO を示すコード表である。尚、コードは
各ビットD7 〜D0 により表示される二進数を十進数で
表わしたものである。また、アナログ出力電圧VO は小
数点以下3桁で四捨五入してある。
【0010】このように、従来の電圧加算方式D/Aコ
ンバータにおいては、高電位側電源電圧VRHと低電位側
電源電圧VRLの差電圧(VRH−VRL)の範囲が入力電圧
の範囲となる。そして、入力信号を二進表示した各ビッ
トD7 〜D0 に対応したアナログ出力電圧VO が出力さ
れる。但し、アナログ出力電圧VO はビット数に基づい
て階段状に変化した値となり、その変化量の最小レベル
は、入力電圧の範囲(VRH−VRL)をビット数(上記例
では8ビット)で分割した電圧(上記例では約0.01
〔V〕)となる。
【0011】尚、電圧フォロア回路91は、次段の回路
の入力インピーダンスの影響を受けてラダー抵抗回路網
80の抵抗値が変化するのを防止するために設けられて
いる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、低電位側電
源VRLをグランドとしたとき、ラダー抵抗回路網80の
接続点A以外の各接続点B〜Hにおいて、その上下の合
成抵抗の値は正確には等しくならない。
【0013】例えば、接続点Dにおいて、破線矢印β←
…→βの下側を見ると高電位側電源VRHとグランド(低
電位側電源VRL)間において、合成抵抗の値は2Rとな
る。一方、破線矢印γ←…→γの上側を見ると、合成抵
抗の値は(43/21)Rとなる。また、接続点Bにお
いては、下側の合成抵抗の値が2Rであるのに対して、
上側の合成抵抗の値は3Rとなる。
【0014】このように各接続点B〜Hにおいて、下側
の合成抵抗の値は全て2Rであるのに対し、上側の合成
抵抗の値は接続点H→接続点Bの順に大きくなる。すな
わち、各接続点B〜Hにおける、その上下の合成抵抗の
値の差は接続点H→接続点Bの順に大きくなる。
【0015】また、上記では各CMOSインバータ回路
81〜88のオン抵抗RS を零として考えたが、実際に
は零にはならない。そのため、各CMOSインバータ回
路81〜88のオン抵抗RS が、ラダー抵抗回路網90
の各行の抵抗Rに直列に入ることになる。その上、各オ
ン抵抗RS の値は、各CMOSインバータ回路81〜8
8に入力される電圧(各ビットD7 〜D0 の値)によっ
て変化する。従って、各オン抵抗RS の変動の影響がア
ナログ出力電圧VO にあらわれ、D/A変換の誤差の原
因となる。
【0016】さらに、各オン抵抗RS およびラダー抵抗
回路網90の各抵抗Rに流れる電流も、各ビットD7 〜
D0 の値によって変化する。流れる電流が変化すると各
オン抵抗RS および各抵抗Rにおける消費電力も変化
し、半導体チップの温度が変化して各オン抵抗RS およ
び各抵抗Rの値をさらに変動させることになる。
【0017】このように、電圧加算方式D/Aコンバー
タにおいては、様々な要因によってD/A変換に誤差が
生じる。尚、D/A変換の誤差はアナログ出力電圧VO
が各電源電圧VRH,VRLと等しいときには生じない。従
って、その誤差は、最上位ビットD7 の値が「0⇔1」
に変化するとき、すなわち、図10のコード表におい
て、コードが127⇔128に変化するとき(アナログ
出力電圧VO が2.49⇔2.50〔V〕に変化すると
き)に最も大きくなる。
【0018】その結果、入力電圧とアナログ出力電圧V
O は、図11〜図13に示すように2.50〔V〕近傍
で特に非直線性が強くなる特性を示す。尚、図11〜図
13においては、理想的なアナログ出力電圧VO を一点
鎖線で、誤差を含んだ実際のアナログ出力電圧VO を実
線で示してある。
【0019】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、D/A変換の誤差を小
さくすることができる電圧加算方式D/Aコンバータ
を、簡単な構成によって提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の電圧加算
方式D/Aコンバータの原理説明図である。ラダー抵抗
回路網1は、デジタル入力信号Dn 〜D0 のビット数
(n+1)から1ビット差し引いたビット数(n)に対応し
たR−2R構成の各抵抗Rから成る。
【0021】バッファ回路3は、前記ラダー抵抗回路網
1が次段の回路の入力インピーダンスの影響を受けるの
を防止する。各切り換え回路2は、高電位側電源VRHと
中電位電源VRMと低電位側電源VRLからの各電圧VRH,
VRM,VRLを入力し、前記デジタル入力信号Dn 〜D0
の予め定めたビットDn の値に基づいて、高電位側電源
電圧VRHと中電位電源電圧VRMの差電圧VRH−VRMの範
囲を選択するか、または、中電位電源電圧VRMと低電位
側電源電圧VRLの差電圧VRM−VRLの範囲を選択するか
を決定する。次に、各切り換え回路2は、その選択され
た一対の電源VRH,VRMまたはVRM,VRLを、デジタル
入力信号Dn 〜D0 の予め定めたビットDn 以外の各ビ
ットDn-1 〜D0 の値に基づいて、その各ビットDn-1
〜D0 に対応する前記ラダー抵抗回路網1の各抵抗Rに
出力するそして、この電圧加算方式D/Aコンバータ
は、高電位側電源電圧VRHと低電位側電源電圧VRLの差
電圧(VRH−VRL)の範囲において、デジタル入力信号
Dn 〜D0 のD/A変換値であるアナログ出力信号VO
を、ラダー抵抗回路網1からバッファ回路3を介して出
力する。
【0022】
【作用】従って本発明の電圧加算方式D/Aコンバータ
は、入力電圧の範囲を(VRH−VRM)と(VRM−VRL)
の2つに分けていることになる。そして、各入力電圧の
範囲(VRH−VRM),(VRM−VRL)において、nビッ
トの電圧加算方式D/Aコンバータとして動作する.こ
のとき、D/A変換の誤差はアナログ出力電圧VO が各
電源電圧VRH,VRM,VRLと等しいときには生じない。
【0023】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を具体化した第1実施例を
図2〜図4に従って説明する。
【0024】尚、本実施例において、従来例と同じ構成
については符号を同じにしてその詳細な説明を省略す
る。図3は、入力ビット変換回路の回路図である。
【0025】デジタル入力信号の各ビットD7 〜D0 は
それぞれ、アンド回路41,42およびインバータ回路
43によって、出力A6 〜A0 および出力C6 〜C0 に
変換される。
【0026】すなわち、最上位ビットD7 の値が「1」
の場合、各ビットD7 〜D0 を変換した各出力A6 〜A
0 の値は各ビットD7 〜D0 の値に関係なく「0」にな
り、各ビットD7 〜D0 を変換した各出力C6 〜C0 の
値は各ビットD7 〜D0 の値と同じになる。反対に、最
上位ビットD7 の値が「0」の場合、出力A6 〜A0の
値は各ビットD7 〜D0 の値と同じになり、出力C6 〜
C0 の値は各ビットD7 〜D0 の値に関係なく「0」に
なる。
【0027】図2は、本実施例の8ビット電圧加算方式
D/Aコンバータ本体の回路図である。入力ビット変換
回路から出力される各出力A6 〜A0 は、それぞれイン
バータ回路50を介して各CMOS回路57〜51のP
MOSトランジスタのゲートに入力される。一方、各出
力C6 〜C0 は各CMOS回路57〜51のNMOSト
ランジスタのゲートに入力される。
【0028】尚、各CMOS回路57〜51は、従来例
と同様に高電位側電源VRHおよび低電位側電源VRLに接
続されている。但し、各CMOS回路57〜51は、P
MOSトランジスタとNMOSトランジスタの各ゲート
が共通になっていない点において、従来例のCMOSイ
ンバータ回路81〜88と異なっている。
【0029】また、デジタル入力信号の各ビットD7 〜
D0 はそれぞれ、各トランスミッションゲート61のP
MOSトランジスタのゲートに入力されると共に、イン
バータ回路62を介して各トランスミッションゲート6
1のNMOSトランジスタのゲートに入力される。尚、
説明の便宜上、各トランスミッションゲート61の各M
OSトランジスタのゲートに入力される各ビットD7 〜
D0 は、それぞれ出力B7 〜B0 と表記する。
【0030】そして、各トランスミッションゲート61
を介して、各CMOS回路57〜51の出力は中電位電
源VRMに接続されている。尚、中電位電源VRMの電圧V
RMは、高電位側電源VRHの電圧VRHと低電位側電源VRL
の電圧VRLの差電圧(VRH−VRL)の1/2の値に設定
されている。
【0031】各CMOS回路57〜51の出力は、各抵
抗R(抵抗値R)から構成されるラダー抵抗(R−2
R)回路網63に入力される。そして、ディジタル入力
信号をD/A変換したアナログ出力電圧VO は、ラダー
抵抗回路網63から電圧フォロア回路91を介して出力
される。尚、従来例のラダー抵抗回路網90は8ビット
であったが、本実施例のラダー抵抗回路網63は7ビッ
トである。
【0032】次に、本実施例の動作を、最上位ビット
D7 の値が「0」の場合と、最上位ビットD7 の値が
「1」の場合に分けて説明する。 最上位ビットD7 の値が「0」の場合 この場合、出力C6 〜C0 の値は各ビットD6 〜D0 の
値に関係なく「0」になる。そのため、各CMOS回路
57〜51のNMOSトランジスタはオフし、各CMO
S回路57〜51の出力は低電位側電源VRLから遮断さ
れる。
【0033】例えば、ビットD6 (出力B6 )の値が
「1」のとき、CMOS回路57のPMOSトランジス
タのゲートにはインバータ回路50を介して「0」が入
力される。一方、トランスミッションゲート61のPM
OSトランジスタのゲートには「1」が入力され、NM
OSトランジスタのゲートには「0」が入力される。
【0034】すると、CMOS回路57のPMOSトラ
ンジスタはオンし、トランスミッションゲート61は閉
じる。その結果、CMOS回路57からは電圧VRHが出
力される。
【0035】反対に、ビットD6 の値が「0」のとき、
CMOS回路57のPMOSトランジスタのゲートには
インバータ回路50を介して「1」が入力される。一
方、トランスミッションゲート61のPMOSトランジ
スタのゲートには「0」が入力され、NMOSトランジ
スタのゲートには「1」が入力される。
【0036】すると、CMOS回路57のPMOSトラ
ンジスタはオフし、トランスミッションゲート61は開
く。その結果、CMOS回路57からは電圧VRMが出力
される。
【0037】同様に、各ビットD5 〜D0 (出力B5 〜
B0 )の値が「1」であれば、その各ビットD5 〜D0
に対応する各CMOS回路56〜51からは電圧VRHが
出力される。また、各ビットD5 〜D0 の値が「0」で
あれば、その各ビットD5 〜D0 に対応する各CMOS
回路56〜51からは電圧VRMが出力される。
【0038】このように、最上位ビットD7 の値が
「0」の場合、本実施例では、従来例の低電位側電源V
RLを中電位電源VRMに置き換えたのと同様な動作を行
う。尚、D/A変換動作の詳細については、従来例と同
じであるので説明を省略する。
【0039】最上位ビットD7 の値が「1」の場合 この場合、出力A6 〜A0 の値は各ビットD6 〜D0 の
値に関係なく「0」になる。そのため、各CMOS回路
57〜51のPMOSトランジスタのゲートにはインバ
ータ回路50を介して「1」が入力される。従って、各
PMOSトランジスタはオフし、各CMOS回路57〜
51の出力は高電位側電源VRHから遮断される。
【0040】例えば、ビットD6 (出力B6 )の値が
「1」のとき、CMOS回路57のNMOSトランジス
タのゲートには「1」が入力される。一方、トランスミ
ッションゲート61のPMOSトランジスタのゲートに
は「1」が入力され、NMOSトランジスタのゲートに
は「0」が入力される。
【0041】すると、CMOS回路57のNMOSトラ
ンジスタはオンし、トランスミッションゲート61は閉
じる。その結果、CMOS回路57からは電圧VRLが出
力される。
【0042】反対に、ビットD6 の値が「0」のとき、
CMOS回路57のNMOSトランジスタのゲートには
「0」が入力される。一方、トランスミッションゲート
61のPMOSトランジスタのゲートには「0」が入力
され、NMOSトランジスタのゲートには「1」が入力
される。
【0043】すると、CMOS回路57のNMOSトラ
ンジスタはオフし、トランスミッションゲート61は開
く。その結果、CMOS回路57からは電圧VRMが出力
される。
【0044】同様に、各ビットD5 〜D0 (出力B5 〜
B0 )の値が「1」であれば、その各ビットD5 〜D0
に対応する各CMOS回路56〜51からは電圧VRLが
出力される。また、各ビットD5 〜D0 の値が「0」で
あれば、その各ビットD5 〜D0 に対応する各CMOS
回路56〜51からは電圧VRMが出力される。
【0045】このように、最上位ビットD7 の値が
「1」の場合、本実施例では、従来例の高電位側電源V
RHを低電位側電源VRLに置き換えるのに加えて、従来例
の低電位側電源VRLを中電位電源VRMに置き換えたのと
同様な動作を行う。
【0046】尚、D/A変換動作の詳細については、従
来例と同じであるので説明を省略する。図4は、電圧V
RH=3.75〔V〕、電圧VRL=1.25〔V〕、電圧
VRM=2.50〔V〕の場合における、各ビットD7 〜
D0 とアナログ出力電圧VO を示すコード表である。
尚、図4においても従来例(図10)と同様に、コード
は各ビットD7 〜D0 により表示される二進数を十進数
で表わしたものであり、アナログ出力電圧VO は小数点
以下3桁で四捨五入してある。
【0047】最上位ビットD7 の値が「0」のとき、各
ビットD6 〜D0 は二進表示で「1」ずつ加算されるよ
うになっている。そして、コード0〜127は、アナロ
グ出力電圧VO =2.50〜3.74〔V〕に対応して
いる。
【0048】すなわち、最上位ビットD7 の値が「0」
のとき、本実施例は、高電位側電源電圧VRHと中電位電
源電圧VRMの差電圧(VRH−VRM)の範囲を入力電圧の
範囲とする7ビットの電圧加算方式D/Aコンバータと
して動作する。
【0049】一方、最上位ビットD7 の値が「1」のと
き、各ビットD6 〜D0 は二進表示で「1」ずつ減算さ
れるようになっている。そして、コード−0〜−127
は、アナログ出力電圧VO =2.50〜1.26〔V〕
に対応している。
【0050】すなわち、最上位ビットD7 の値が「1」
のとき、本実施例は、低電位側電源電圧VRLと中電位電
源電圧VRMの差電圧(VRL−VRM)の範囲を入力電圧の
範囲とする7ビットの電圧加算方式D/Aコンバータと
して動作する。但し、差電圧(VRL−VRM)の値は負に
なるため、このままではアナログ出力電圧VO が負の値
になってしまう。そこで、各ビットD6 〜D0 の値を反
転させることにより、中電位電源電圧VRMと低電位側電
源電圧VRLの差電圧(VRM−VRL)の範囲を入力電圧の
範囲として、アナログ出力電圧VO が正の値になるよう
にしている。
【0051】このように本実施例においては、高電位側
電源電圧VRHと低電位電源電圧VRLの差電圧の1/2の
電圧VRMである中電位電源VRMを設け、入力電圧の範囲
を(VRH−VRM)と(VRM−VRL)の2つに分けてい
る。そして、各入力電圧の範囲(VRH−VRM),(VRM
−VRL)において、7ビットの電圧加算方式D/Aコン
バータとして動作するようになっている。
【0052】従って、アナログ出力電圧VO が各電源電
圧VRH,VRM,VRLと等しいときには、D/A変換に誤
差が生じない。その結果、入力電圧とアナログ出力電圧
VO は、図5〜図7に示すように1.88〔V〕および
3.12〔V〕の近傍で特に誤差が大きくなり、非直線
性が強くなる特性を示す。すなわち、D/A変換の誤差
は、ビットD6 の値が「0⇔1」に変化するとき、つま
り、図4のコード表において、コードが±63⇔±64
に変化するときに最も大きくなる。尚、図5〜図7にお
いても従来例(図11〜図13)と同様に、理想的なア
ナログ出力電圧VO を一点鎖線で、誤差を含んだ実際の
アナログ出力電圧VO を実線で示してある。
【0053】但し、ビットD6 の値が「0⇔1」に変化
する場合は、最上位ビットD7 の値が「0⇔1」に変化
する場合に比べて、全ビットD7 〜D0 における変化の
割合が小さい。そのため、1.88〔V〕および3.1
2〔V〕の近傍における誤差は、従来例の2.50
〔V〕近傍における誤差に比べて相対的に小さくなる。
すなわち、入力電圧の全範囲(VRH−VRL)をみると、
本実施例の方が従来例より誤差が小さくなる。
【0054】従って、本実施例では、上記のように従来
例に加えて入力信号変換回路と中電位電源VRMと各イン
バータ回路62および各トランスミッションゲート61
を設けるだけの簡単構成により、A/D変換の誤差を小
さくすることができる。
【0055】(第2実施例)次に、本発明を具体化した
第2実施例を図8に従って説明する。尚、第2実施例に
おいて、従来例および第1実施例と同じ構成については
符号を同じにしてその詳細な説明を省略する。
【0056】図8は、本実施例の8ビット電圧加算方式
D/Aコンバータの回路図である。ディジタル入力信号
の各ビットD6 〜D0 は、それぞれインバータ回路70
を介して各CMOSインバータ回路71〜77に入力さ
れる。また、ディジタル入力信号の最上位ビットD7 は
インバータ回路70を介して各CMOSインバータ回路
78,79に入力される。
【0057】そのCMOSインバータ回路78は中電位
電源VRMおよび低電位側電源VRLに接続されており、C
MOSインバータ回路79は高電位側電源VRHおよび中
電位電源VRMに接続されている。そして、CMOSイン
バータ回路78の出力は、各CMOSインバータ回路7
1〜77の各NMOSトランジスタのソースに接続され
ている。一方、CMOSインバータ回路79の出力は、
各CMOSインバータ回路71〜77の各PMOSトラ
ンジスタのソースに接続されている。
【0058】各CMOSインバータ回路71〜77の出
力は、第1実施例と同様にラダー抵抗回路網63に入力
される。そして、アナログ出力信号VO は、ラダー抵抗
回路網63から電圧フォロア回路91を介して出力され
る。
【0059】従って、最上位ビットD7 の値が「1」の
場合、CMOSインバータ回路78からは電圧VRMが出
力され、CMOSインバータ回路79からは電圧VRHが
出力される。そのため、各CMOSインバータ回路71
〜77は、各CMOSインバータ回路78,79を介し
て、高電位側電源VRHおよび中電位電源VRMに接続され
ることになる。その結果、本実施例は、高電位側電源電
圧VRHと中電位電源電圧VRMの差電圧(VRH−VRM)の
範囲を入力電圧の範囲とする7ビットの電圧加算方式D
/Aコンバータとして動作する。
【0060】また、最上位ビットD7 の値が「0」の場
合、CMOSインバータ回路78からは電圧VRLが出力
され、CMOSインバータ回路79からは電圧VRHが出
力される。そのため、各CMOSインバータ回路71〜
77は、各CMOSインバータ回路78,79を介し
て、中電位電源VRMおよび低電位側電源VRLに接続され
ることになる。その結果、本実施例は、中電位電源電圧
VRMと低電位側電源電圧VRLの差電圧(VRM−VRL)の
範囲を入力電圧の範囲とする7ビットの電圧加算方式D
/Aコンバータとして動作する。
【0061】従って、第1実施例と同様に、アナログ出
力電圧VO が各電源電圧VRH,VRM,VRLと等しいとき
には、D/A変換の誤差が生じない。また、入力電圧と
アナログ出力電圧VO は、図5〜図7に示すようにな
る。そのため、入力電圧の全範囲(VRH−VRL)をみる
と、本実施例の方が従来例より誤差が小さくなる。
【0062】このように本実施例では、従来例に加えて
中電位電源VRMとCMOSインバータ回路78,79を
設けるだけの簡単構成により、A/D変換の誤差を小さ
くすることができる。尚、本実施例におけるコード表は
従来例(図10)と同じである。
【0063】ところで、本発明は上記実施例に限定され
るものではなく、例えば、以下のように実施してもよ
い。 1)各CMOS回路57〜51の各MOSトランジスタ
を、トランスミッションゲートで構成する。この場合
は、前段の回路に対するD/Aコンバータの負荷を軽減
することができる。
【0064】2)各CMOS回路57〜51をNMOS
回路またはPMOS回路によって構成する。 3)各CMOS回路57〜51および各CMOSインバ
ータ回路70〜79を、他の方式のアナログスイッチ
(ダイオードブリッジ、JFET、オプト・アイソレー
タ等)によって置き換える。
【0065】4)それぞれ電圧の異なる中電位電源VRM
を複数個設けることにより、高電位側電源電圧VRHと低
電位側電源電圧VRLを適宜な数の領域に分割し、その各
領域において、適宜なビット数の電圧加算方式D/Aコ
ンバータとして動作させる。この場合は、設けた中電位
電源VRMの数に対応して、D/A変換の誤差を小さくす
ることができる。
【0066】5)ラダー抵抗回路網63の前段の構成を
適宜に変えることにより、デジタル入力信号の各ビット
D7 〜D0 の値を図4のコード表に示すのとは別の値に
変える。
【0067】6)電圧フォロア回路91を、入力インピ
ーダンスが大きくて出力インピーダンスが小さい他の形
式(エミッタフォロア、ソースフォロア、SRPP等)
のバッファ回路に置き換える。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、簡
単な構成の電圧加算方式D/Aコンバータによって、D
/A変換の誤差を小さくすることができる優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】第1実施例の回路図である。
【図3】第1実施例の入力ビット変換回路の回路図であ
る。
【図4】第1実施例のコード表である。
【図5】第1実施例の入力電圧−出力電圧VO の特性図
である。
【図6】第1実施例の入力電圧−出力電圧VO の特性図
である。
【図7】第1実施例の入力電圧−出力電圧VO の特性図
である。
【図8】第2実施例の回路図である。
【図9】従来例の回路図である。
【図10】従来例のコード表である。
【図11】従来例の入力電圧−出力電圧VO の特性図で
ある。
【図12】従来例の入力電圧−出力電圧VO の特性図で
ある。
【図13】従来例の入力電圧−出力電圧VO の特性図で
ある。
【符号の説明】
Dn 〜D0 デジタル入力信号の各ビット 1 ラダー抵抗回路網 R ラダー抵抗回路網を構成する抵抗 VRH 高電位側電源 VRM 中電位電源 VRL 低電位側電源 2 切り換え回路 3 バッファ回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル入力信号(Dn 〜D0 )のビッ
    ト数(n+1)から1ビット差し引いたビット数(n)に対
    応したR−2R構成の各抵抗(R)から成るラダー抵抗
    回路網(1)と、 前記ラダー抵抗回路網(1)が次段の回路の入力インピ
    ーダンスの影響を受けるのを防止するバッファ回路
    (3)と、 高電位側電源(VRH)と中電位電源(VRM)と低電位側
    電源(VRL)からの各電圧(VRH,VRM,VRL)を入力
    し、前記デジタル入力信号(Dn 〜D0 )の予め定めた
    ビット(Dn )の値に基づいて、高電位側電源電圧(V
    RH)と中電位電源電圧(VRM)の差電圧(VRH−VRM)
    の範囲を選択するか、または、中電位電源電圧(VRM)
    と低電位側電源電圧(VRL)の差電圧(VRM−VRL)の
    範囲を選択するかを決定すると共に、その選択された一
    対の電源(VRH,VRMまたはVRM,VRL)を、デジタル
    入力信号(Dn 〜D0 )の予め定めたビット(Dn )以
    外の各ビット(Dn-1 〜D0 )の値に基づいて、その各
    ビット(Dn-1 〜D0 )に対応する前記ラダー抵抗回路
    網(1)の各抵抗(R)に出力する各切り換え回路
    (2)とから成り、D/A変換値であるアナログ出力信
    号(VO )を、前記ラダー抵抗回路網(1)から前記バ
    ッファ回路(3)を介して出力することを特徴とする電
    圧加算方式D/Aコンバータ。
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