JPH05327306A - マイクロストリップラインフィルタおよびその製造方法 - Google Patents

マイクロストリップラインフィルタおよびその製造方法

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JPH05327306A
JPH05327306A JP15874692A JP15874692A JPH05327306A JP H05327306 A JPH05327306 A JP H05327306A JP 15874692 A JP15874692 A JP 15874692A JP 15874692 A JP15874692 A JP 15874692A JP H05327306 A JPH05327306 A JP H05327306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dielectric substrate
resonance frequency
microstrip line
conductor line
filter
Prior art date
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Pending
Application number
JP15874692A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kenzaki
真一 剱崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共振周波数の微妙な調整が容易かつ正確に行
えるマイクロストリップラインフィルタおよびその製造
方法を提供することである。 【構成】 誘電体基板1の上面に形成された各導体線路
11〜13の開放端部近傍には、共振周波数調整用の削
除領域110a,110b〜113a,113bが形成
されている。これら削除領域110a,110b〜11
3a,113bの広さおよび深さを制御することによ
り、マイクロストリップラインフィルタの共振周波数の
微妙な調整が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マイクロストリップ
ラインフィルタおよびその製造方法に関し、より特定的
には、共振周波数の微妙な調整が容易なマイクロストリ
ップラインフィルタおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、高周波数帯域(たとえば、10
GHz〜20GHz)で使用される4段のMSL(マイ
クロストリップライン)バンドパスフィルタの構成の一
例を示す図である。なお、図5(a),図5(b),図
5(c),図5(d)は、それぞれ、MSLバンドパス
フィルタの上面図,左側面図,右側面図,下面図を示し
ている。図5において、誘電体基板1の上面には、4本
の導体線路11〜14が形成されている。また、誘電体
基板1の右端には導体線路11の近傍に入出力導体21
が形成され、左端には誘電体基板14に近傍に入出力導
体22が形成されている。入出力導体21の一端は、誘
電体基板1の右側面から下面側に延び、誘電体基板1の
下面において入出力電極21’を形成している。また、
入出力導体22の一端は、誘電体基板1の左側面から下
面側に延び、誘電体基板1の下面において入出力電極2
2’を形成している。誘電体基板1の下面には、略全面
に接地電極30が形成されている。なお、接地電極30
は、入出力電極21’および22’と電気的に絶縁され
ている。
【0003】図5に示すようなMSLバンドパスフィル
タにおいて共振周波数foを高く調整する必要のある場
合、従来は、各導体線路の開放端部をリューター等の工
具により削り取るようにしていた。図6では、導体線路
11の開放端部11a,11bおよび導体線路12の開
放端部12a,12bが削り取られている。また、図7
は、図6における線A−Aに沿うMSLバンドパスフィ
ルタの断面を示している。なお、各導体線路の開放端部
を削り取る量を変えることによって、共振周波数foの
調整量を変化させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
共振周波数の調整方法では、たとえば数MHzだけ共振
周波数foを上げたい場合、μmオーダーで導体線路の
削り取り量を制御しなければならない。しかしながら、
このような微細加工は、極めて困難である。そのため、
実際の加工では、すぐに削りすぎ、共振周波数foが高
くなりすぎてしまうことが多かった。その結果、製品の
歩留りが悪くなるという問題点があった。
【0005】それゆえに、この発明の目的は、共振周波
数の微妙な調整が容易に行え、歩留りが良好なマイクロ
ストリップラインフィルタおよびその製造方法を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
誘電体基板と、この誘電体基板の一方主表面上に形成さ
れた導体線路と、この誘電体基板の他方主表面上に形成
された接地電極とを備えたマイクロストリップラインフ
ィルタにおいて、導体線路の開放端部近傍の誘電体基板
に、共振周波数調整用の削除領域が形成されていること
を特徴としている。
【0007】請求項2に係る発明は、誘電体基板と、こ
の誘電体基板の一方主表面上に形成された導体線路と、
この誘電体基板の他方主表面上に形成された接地電極と
を備えたマイクロストリップラインフィルタを製造する
過程において、導体線路の開放端部近傍の前記誘電体基
板に削除領域を形成することにより、マイクロストリッ
プラインフィルタの共振周波数を調整することを特徴と
している。
【0008】
【作用】請求項1に係る発明においては、誘電体基板の
一方主表面上に形成された導体線路の開放端部近傍の誘
電体基板に、共振周波数調整用の削除領域を形成するこ
とにより、共振周波数の微妙な調整を可能にしている。
【0009】請求項2に係る発明においては、導体線路
の開放端部近傍の前記誘電体基板に削除領域を形成する
ことにより、マイクロストリップラインフィルタの共振
周波数を調整するようにしている。これによって、品質
が良好なマイクロストリップラインフィルタを製造で
き、製品の歩留りが向上する。
【0010】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係るMSLバ
ンドパスフィルタの部分上面図である。また、図2は、
図1に示す線B−Bに沿うMSLバンドパスフィルタの
部分断面図である。図1および図2に示すように、各導
体線路11〜13の開放端部近傍の誘電体基板1の上面
には、共振周波数調整用の削除領域110a,110b
〜113a,113bが形成されている。図1および図
2に示す実施例のその他の構成は、図5に示す従来のM
SLバンドパスフィルタの構成と同様であり、相当する
部分には同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略
する。
【0011】誘電体基板1の上面に、上記のような削除
領域110a,110b〜113a,113bを形成す
ると、その部分の実効誘電率が低下し、MSLバンドパ
スフィルタの共振周波数foを高めることができる。し
たがって、各削除領域110a,110b〜113a,
113bの広さおよび深さを適当に調整することによ
り、MSLバンドパスフィルタの共振周波数foを任意
の値に調整することが可能となる。
【0012】なお、従来のように導体線路の開放端部を
削り取るのに比べて、上記のような削除領域を形成する
方が、MSLバンドパスフィルタの共振周波数foの調
整が容易となる。なぜならば、導体線路の開放端部を削
り取る場合に比べて、削除領域は共振周波数foに与え
る影響が小さいからである。そのため、共振周波数fo
を僅かに上げる場合でも、μmオーダーで削除領域の広
さおよび深さを制御する必要がない。その結果、微細加
工が不要となり、共振周波数foの調整が簡単に行え
る。
【0013】なお、共振周波数調整用の削除領域は、各
導体線路の開放端部の近傍であれば、誘電体基板1の上
面のいずれの位置に形成されてもよい。図3に、削除領
域の形成位置の他の例をいくつか示す。図3(a)で
は、削除領域110aが導体線路11の角部近傍に形成
されている。また、図3(b)では、削除領域110a
が導体線路11の側部近傍に形成されている。また、図
3(c)では、削除領域110aが導体線路11の開放
端部を取り囲むように形成されている。
【0014】さらに、図4に示すように、導体線路11
の開放端部11aの削り取りと、削除領域110aの形
成とを併用して、MSLバンドパスフィルタの共振周波
数foの調整を行うようにしてもよい。この場合、導体
線路11の開放端部11aの削り取りによって共振周波
数foの大まかな調整を行い、削除領域110aの形成
によって共振周波数foの微妙な調整を行って、共振周
波数foを所望の値に調整するようにすればよい。
【0015】なお、この発明は、上記実施例のようなM
SLバンドパスフィルタに限らず、MSLハイパスフィ
ルタ、MSLローパスフィルタ等の種々のマイクロスト
リップラインフィルタに適用が可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、誘電体基板の一方主表
面上に形成された導体線路の開放端部近傍の誘電体基板
に削除領域を形成し、それによって共振周波数の調整を
行うようにしているので、共振周波数の微妙な調整が容
易かつ正確に行える。その結果、品質が良好なマイクロ
ストリップラインフィルタを得ることができる。また、
製品の歩留りを向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るMSLバンドパスフ
ィルタの部分上面図である。
【図2】図1に示す線B−Bに沿うMSLバンドパスフ
ィルタの部分断面図である。
【図3】削除領域の形成位置の他の例を示す図解図であ
る。
【図4】導体線路の削り取りと、削除領域の形成とを併
用した共振周波数の調整方法を示す図解図である。
【図5】従来の一般的なMSLバンドパスフィルタの構
成を示す4面図である。
【図6】従来のMSLバンドパスフィルタにおける共振
周波数の調整方法を説明するための部分断面図である。
【図7】図6における線A−Aに沿うMSLバンドパス
フィルタの部分断面図である。
【符号の説明】
1: 誘電体基板 11〜14: 導体線路 30: 接地電極 110a,110b〜113a,113b: 共振周波
数調整用の削除領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板と、前記誘電体基板の一方主
    表面上に形成された導体線路と、前記誘電体基板の他方
    主表面上に形成された接地電極とを備えたマイクロスト
    リップラインフィルタにおいて、 前記導体線路の開放端部近傍の前記誘電体基板に、共振
    周波数調整用の削除領域が形成されていることを特徴と
    する、マイクロストリップラインフィルタ。
  2. 【請求項2】 誘電体基板と、前記誘電体基板の一方主
    表面上に形成された導体線路と、前記誘電体基板の他方
    主表面上に形成された接地電極とを備えたマイクロスト
    リップラインフィルタを製造する過程において、 前記導体線路の開放端部近傍の前記誘電体基板に削除領
    域を形成することにより、マイクロストリップラインフ
    ィルタの共振周波数を調整することを特徴とする、マイ
    クロストリップラインフィルタの製造方法。
JP15874692A 1992-05-25 1992-05-25 マイクロストリップラインフィルタおよびその製造方法 Pending JPH05327306A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000252713A (ja) * 1999-03-02 2000-09-14 Idotai Tsushin Sentan Gijutsu Kenkyusho:Kk 複数の共振器を備えた装置および共振器の共振周波数調整方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000252713A (ja) * 1999-03-02 2000-09-14 Idotai Tsushin Sentan Gijutsu Kenkyusho:Kk 複数の共振器を備えた装置および共振器の共振周波数調整方法

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