JPH0532726U - 2サイクル副燃焼室付きデイーゼル機関 - Google Patents
2サイクル副燃焼室付きデイーゼル機関Info
- Publication number
- JPH0532726U JPH0532726U JP8208491U JP8208491U JPH0532726U JP H0532726 U JPH0532726 U JP H0532726U JP 8208491 U JP8208491 U JP 8208491U JP 8208491 U JP8208491 U JP 8208491U JP H0532726 U JPH0532726 U JP H0532726U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion chamber
- auxiliary combustion
- valve
- intake valve
- diesel engine
- Prior art date
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- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリンダヘッド4に、吸気弁11及び排気弁
12と、燃料噴射弁8を備えた噴孔7付き副燃焼室6と
を設けて成る2サイクルディーゼル機関において、前記
副燃焼室6に対する掃気性を向上する。 【構成】 前記吸気弁11を、前記シリンダヘッド4の
下面に凹み形成した陥没部13内に設ける一方、前記吸
気弁11が着座する弁座面14と、前記副燃焼室6との
間に、これらの相互間を互いに連通する連通通孔15を
設ける。
12と、燃料噴射弁8を備えた噴孔7付き副燃焼室6と
を設けて成る2サイクルディーゼル機関において、前記
副燃焼室6に対する掃気性を向上する。 【構成】 前記吸気弁11を、前記シリンダヘッド4の
下面に凹み形成した陥没部13内に設ける一方、前記吸
気弁11が着座する弁座面14と、前記副燃焼室6との
間に、これらの相互間を互いに連通する連通通孔15を
設ける。
Description
【0001】
本考案は、シリンダヘッドに、クランク軸の回転に連動して開閉作動する吸気 弁と排気弁とを備えると共に、燃料を噴射供給するための副燃焼室を備えた2サ イクルディーゼル機関に関するものである。
【0002】
一般に、吸気弁と排気弁とを備えた2サイクル副燃焼室付きディーゼル機関に おいては、ピストンの下降行程の後半からピストンの上昇行程の前半までの間に 、吸気弁と排気弁との両方を開くことにより、シリンダボアの掃気を行うもので あることにより、副燃焼室内の掃気が困難であるから、出力を向上できない原因 になっている。
【0003】 そこで、先行技術としての実開平2−127736号公報は、吸気弁と排気弁 とを備えた2サイクル副燃焼室付きディーゼル機関において、その吸気弁を、シ リンダヘッドの下面に凹み形成した陥没部内に設ける一方、前記シリンダヘッド の下面には、凹み溝を、前記吸気弁の陥没部から副燃焼室における噴孔に向かっ て一直線状に延びるように刻設することにより、吸気を、この凹み溝に沿って副 燃焼室に導くようにして、副燃焼室内の掃気を図ることを提案している。
【0004】
しかし、この先行技術の構成であると、副燃焼室における噴孔を、吸気弁の方 向に向けるようにしなければならず、従って、前記副燃焼室における噴孔から主 燃焼室への燃焼ガスは、当該噴孔が吸気弁に向かっていること及び前記凹み溝が 存在することにより、主として吸気弁に向かって噴出することになり、燃焼ガス を、主燃焼室の全域にわたって瞬時に分散することができないので、出力の低下 等の不具合を招来するのであり、しかも、シリンダヘッドの下面に、凹み溝を刻 設するので、シリンダヘッドの強度を招来すると共に、この凹み溝の部分に熱が 蓄積して、当該部分に溶損が発生し、耐久性が低下すると言う問題があった。
【0005】 本考案は、これらの問題を解消すると共に、前記副燃焼室における掃気を更に 向上できるようにすることを技術的課題とするものである。
【0006】
この技術的課題を達成するため本考案は、シリンダヘッドに吸気弁及び排気弁 を設けると共に、噴孔付き副燃焼室を設けて成る2サイクル副燃焼室式ディーゼ ル機関において、前記吸気弁を、前記シリンダヘッドの下面に凹み形成した陥没 部内に設ける一方、前記吸気弁が着座する弁座面と、前記副燃焼室との間に、こ れらの相互間を互いに連通する連通通孔を設ける構成にした。
【0007】
この構成において、ピストンの下降行程の後半の時期において吸気弁及び排気 弁の両方が開くと、シリンダボア内には、吸気ポート内に送り込まれた新規空気 が吸気ポートより導入される一方、シリンダボア内における排気ガスは、排気ポ ートから流出することにより、シリンダボア内の掃気と、シリンダボア内への新 規空気の吸気とが行われるのであり、そして、前記吸気弁が開き始めの時期及び 閉じ終わりの時期においてその開度が小さいとき、当該吸気弁は、未だ、陥没部 内に位置して、その周囲が陥没部の内面にて囲われているので、前記吸気ポート に送り込まれた新規空気の一部が、連通通孔を介して副燃焼室内に送り込まれ、 この新規空気の送り込みに伴って、副燃焼室内の排気ガスが、噴孔を介して副燃 焼室内からシリンダボア内に押し出されることになるから、前記副燃焼室内の掃 気を行うことができるのである。
【0008】
このように、本考案は、副燃焼室内における掃気を、前記先行技術のように、 副燃焼室における噴孔を吸気弁の方向に向けたり、シリンダヘッドの下面に凹み 溝を設けたりすることなく、確実に達成することができるから、出力の低下、シ リンダヘッドにおける強度の低下及び耐久性の低下を招来することがないのであ り、しかも、副燃焼室内における掃気を、新規空気を副燃焼室内に送り込むこと によって行うものであるから、その掃気効率も、前記先行技術の場合よりも大幅 に向上できる効果を有する。
【0009】
以下、本考案の実施例を図面について説明する。 図において符号1は、ピストン2内蔵のシリンダボア3を備えたシリンダブロ ックを、符号4は、該シリンダブロック1の上面にガスケット5を介して締結し たシリンダヘッドを各々示し、前記シリンダヘッド4の内部には、前記シリンダ ボア3内への噴孔7を備えた副燃焼室6が形成され、この副燃焼室6には、燃料 噴射弁8が設けられている。
【0010】 また、前記シリンダヘッド4の内部には、吸気ポート9及び排気ポート10が 形成され、これら吸気ポート9及び排気ポート10の前記シリンダボア3内への 開口部には、当該開口部を開閉するための吸気弁11及び排気弁12が各々設け られている。 前記ピストン2の上昇行程の後半の時期において、シリンダボア3内の空気を 圧縮し、次いで、副燃料室6内に燃料噴射弁8から燃料を噴射供給して爆発燃焼 し、前記ピストン2の下降行程の後半の時期から上昇行程の前半の時期までの間 において、前記吸気弁11及び排気弁12を開くことにより、前記シリンダボア 3内には、吸気ポート9内に送り込まれた新規空気が吸気ポート9より導入され る一方、シリンダボア3内における排気ガスは、排気ポート10から流出するこ とにより、シリンダボア3内の掃気と、シリンダボア3内への新規空気の吸気と が行われるのである。
【0011】 そして、前記シリンダヘッド4の下面には、前記吸気弁11の直径より僅かに 大きい内径の陥没部13を設け、この陥没部13内に前記吸気弁11を設ける一 方、前記シリンダヘッド4の内部には、図2及び図3に示すように、前記副燃焼 室8内と、前記吸気弁11が着座する弁座面14との間を連通する連通通孔15 を穿設するのである。
【0012】 このように構成すると、ピストン2の下降行程の後半の時期において吸気弁1 1が開き始めの時期で、その開度が図3に二点鎖線で示すように小さいとき、当 該吸気弁11は、未だ、陥没部13内に位置して、その周囲が陥没部13の内面 にて囲われているので、前記吸気ポート9に送り込まれた新規空気の一部が、矢 印Aで示すように、連通通孔15を介して副燃焼室6内に送り込まれ、この新規 空気の送り込みに伴って、副燃焼室6内の排気ガスが、矢印Bで示すように、噴 孔7を介して副燃焼室6内からシリンダボア3内に押し出されることになるから 、前記副燃焼室6内の掃気を行うことができるのであり、また、この副燃焼室6 内の掃気は、前記吸気弁11が、ピストン2の上昇工程の前半の時期において閉 じる直前のときにおいても行われるのである。
【0013】 なお、前記のように構成することに加えて、図4に示すように、排気弁12が 着座する弁座面16と、前記副燃焼室6との間に、これらを互いに連通する連通 通路17を穿設する構成にすると、排気弁12が開いたとき、この排気弁12と その弁座部16との間には、排気ガスが相当の速度をもって流れることにより、 その部分が圧力が低くなり、副燃焼室6内における排気ガスを、連通通路17を 介して吸い出すことができるので、副燃焼室6における掃気性を更に向上するこ とができるのである。
【図1】本考案の実施例を示す縦断正面図である。
【図2】図1のII−II視底面図である。
【図3】図2のIII −III 視拡大断面図である。
【図4】図2のIV−IV視拡大断面図である。
【符号の説明】 1 シリンダブロック 2 ピストン 3 シリンダボア 4 シリンダヘッド 6 副燃焼室 7 噴孔 8 燃焼噴射弁 9 吸気ポート 10 排気ポート 11 吸気弁 12 排気弁 13 陥没部 14 吸気弁の弁座面 15 連通通孔
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダヘッドに吸気弁及び排気弁を設け
ると共に、噴孔付き副燃焼室を設けて成る2サイクル副
燃焼室式ディーゼル機関において、前記吸気弁を、前記
シリンダヘッドの下面に凹み形成した陥没部内に設ける
一方、前記吸気弁が着座する弁座面と、前記副燃焼室と
の間に、これらの相互間を互いに連通する連通通孔を設
けたことを特徴とする2サイクル副燃焼室付きディーゼ
ル機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8208491U JPH0532726U (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 2サイクル副燃焼室付きデイーゼル機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8208491U JPH0532726U (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 2サイクル副燃焼室付きデイーゼル機関 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532726U true JPH0532726U (ja) | 1993-04-30 |
Family
ID=13764582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8208491U Pending JPH0532726U (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 2サイクル副燃焼室付きデイーゼル機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0532726U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040023353A (ko) * | 2002-09-11 | 2004-03-18 | 현대모비스 주식회사 | 가솔린엔진의 점화장치 |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP8208491U patent/JPH0532726U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040023353A (ko) * | 2002-09-11 | 2004-03-18 | 현대모비스 주식회사 | 가솔린엔진의 점화장치 |
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