JPH05325892A - 高圧ナトリウムランプ - Google Patents
高圧ナトリウムランプInfo
- Publication number
- JPH05325892A JPH05325892A JP12320792A JP12320792A JPH05325892A JP H05325892 A JPH05325892 A JP H05325892A JP 12320792 A JP12320792 A JP 12320792A JP 12320792 A JP12320792 A JP 12320792A JP H05325892 A JPH05325892 A JP H05325892A
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- JP
- Japan
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- electrode
- recess
- pressure sodium
- sodium lamp
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- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】先端部に凹み６を有するタングステン電極１を
用い、凹み６の底に電子放射物質７を設ける。 【効果】点灯開始直後からホロー陰極状の放電が発生
し、アークが安定でちらつきが無く、電極物質の飛散が
少ないので長寿命である高圧ナトリウムランプを提供出
来る。
用い、凹み６の底に電子放射物質７を設ける。 【効果】点灯開始直後からホロー陰極状の放電が発生
し、アークが安定でちらつきが無く、電極物質の飛散が
少ないので長寿命である高圧ナトリウムランプを提供出
来る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、透光性アミナ管に一対
の電極と、ナトリウムアマルガム，希ガスを封入した、
いわゆる、高圧ナトリウムランプに関する。
の電極と、ナトリウムアマルガム，希ガスを封入した、
いわゆる、高圧ナトリウムランプに関する。
【０００２】
【従来の技術】高圧ナトリウムランプおよびその電極に
関しては、１９８２年発行のジャーナル オブ イルミ
ネーティング エンジニアリング ソサイティー誌１１
巻の２３１から２４０ページに記載されている。
関しては、１９８２年発行のジャーナル オブ イルミ
ネーティング エンジニアリング ソサイティー誌１１
巻の２３１から２４０ページに記載されている。
【０００３】この文献から明らかなように、従来の高圧
ナトリウムランプの電極は、電極芯棒に金属細線を巻ま
わした構造をしており、バリウム，ストロンチウム，カ
ルシウム，イットリウム，ベリリウム，タングステンの
複合酸化物からなる電子放射材が塗布されている。
ナトリウムランプの電極は、電極芯棒に金属細線を巻ま
わした構造をしており、バリウム，ストロンチウム，カ
ルシウム，イットリウム，ベリリウム，タングステンの
複合酸化物からなる電子放射材が塗布されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】高圧ナトリウムランプ
の寿命を支配している主因は、電極である。すなわち、
電極上の電子放射物質が枯渇して電極の温度が上昇し、
その結果、最冷部の温度が上昇し、アマルガムの蒸気圧
が高くなるので、ランプ電圧が上昇し、立ち消えてしま
う。あるいは、電極上の電子放射物質、特に、バリウ
ム，ストロンチウム，カルシウムが管壁に飛散すること
によって管壁が黒化し、その結果、最冷部の温度が上昇
し、アマルガムの蒸気圧が高くなるので、ランプ電圧が
上昇し、立ち消えてしまう。
の寿命を支配している主因は、電極である。すなわち、
電極上の電子放射物質が枯渇して電極の温度が上昇し、
その結果、最冷部の温度が上昇し、アマルガムの蒸気圧
が高くなるので、ランプ電圧が上昇し、立ち消えてしま
う。あるいは、電極上の電子放射物質、特に、バリウ
ム，ストロンチウム，カルシウムが管壁に飛散すること
によって管壁が黒化し、その結果、最冷部の温度が上昇
し、アマルガムの蒸気圧が高くなるので、ランプ電圧が
上昇し、立ち消えてしまう。
【０００５】また、棒状の電極先端に小さなアークスポ
ットが生じ、このアークスポットが電極先端上で動きま
わるので、電極に近接したアークも揺らぎ、放射光がち
らつくことがある。また、アークスポットは高温度なの
で、電極の蒸発量が大きく、管壁が黒化してランプ寿命
が短くなるという欠点も生じる。
ットが生じ、このアークスポットが電極先端上で動きま
わるので、電極に近接したアークも揺らぎ、放射光がち
らつくことがある。また、アークスポットは高温度なの
で、電極の蒸発量が大きく、管壁が黒化してランプ寿命
が短くなるという欠点も生じる。
【０００６】本発明の目的は、長寿命で、アークの揺ら
ぎが無く、放射光がちらつかない高圧ナトリウムランプ
を提供することにある。
ぎが無く、放射光がちらつかない高圧ナトリウムランプ
を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的は、先端に凹み
を有する電極を使用し、この凹みの底に電子放射物質を
充填することによって達成される。
を有する電極を使用し、この凹みの底に電子放射物質を
充填することによって達成される。
【０００８】
【作用】先端に凹みを有する電極を使用すると、いわゆ
る、ホローカソード効果によって凹み全体から電子が放
出されるため、アークスポットは発生せず、従って、ア
ークの揺らぎが無く、放射光がちらつかない。アークス
ポットの移動によるアークの揺らぎは、電極先端の近く
で大きく、アークの中央部では小さい。従って、放射光
のちらつき抑制の効果は、電極間距離２０mm以下である
高圧ナトリウムランプにおいて顕著であり、特に、電極
間距離１０mm以下の高圧ナトリウムランプにおいて著し
い効果が有った。なお、ここでいう電極間距離とは、一
対の電極の最短距離、すなわち、電極先端間の距離であ
る。
る、ホローカソード効果によって凹み全体から電子が放
出されるため、アークスポットは発生せず、従って、ア
ークの揺らぎが無く、放射光がちらつかない。アークス
ポットの移動によるアークの揺らぎは、電極先端の近く
で大きく、アークの中央部では小さい。従って、放射光
のちらつき抑制の効果は、電極間距離２０mm以下である
高圧ナトリウムランプにおいて顕著であり、特に、電極
間距離１０mm以下の高圧ナトリウムランプにおいて著し
い効果が有った。なお、ここでいう電極間距離とは、一
対の電極の最短距離、すなわち、電極先端間の距離であ
る。
【０００９】先端に凹みを有する電極を使用し、かつ、
この凹みの底に電子放射物質を充填すると、蒸発した電
子放射物質は凹み内で再び電極に戻り有効に使用される
ため、実質的な蒸発量が減少するので、電子放射物質損
耗量は減少する。さらに、管壁の黒化も少なくなる。従
って、長寿命の高圧ナトリウムランプが得られる。
この凹みの底に電子放射物質を充填すると、蒸発した電
子放射物質は凹み内で再び電極に戻り有効に使用される
ため、実質的な蒸発量が減少するので、電子放射物質損
耗量は減少する。さらに、管壁の黒化も少なくなる。従
って、長寿命の高圧ナトリウムランプが得られる。
【００１０】凹みの深さを凹みの開口部の直径で割った
値が２以上で、上記のアーク安定化と長寿命化の効果が
顕著になった。
値が２以上で、上記のアーク安定化と長寿命化の効果が
顕著になった。
【００１１】一体のタングステンを用いて凹みを有する
電極を形成すると、軸方向及び円周方向への熱伝導が均
一なので、アークスポットはより一層発生しにくく、従
って、アークの揺らぎが無く、放射光がちらつかない。
電極を形成すると、軸方向及び円周方向への熱伝導が均
一なので、アークスポットはより一層発生しにくく、従
って、アークの揺らぎが無く、放射光がちらつかない。
【００１２】電極をタングステン円筒を用いて形成する
と、電極形成方法が容易になり、安価に電極を提供する
ことができる。
と、電極形成方法が容易になり、安価に電極を提供する
ことができる。
【００１３】前記電極をモルパーセントで９９.５ 以上
の純度のタングステンで形成すると、理由は必ずしも明
確ではないが、電極先端の変形が少なく、光のちらつき
の無い、長寿命の高圧ナトリウムランプが得られる。
の純度のタングステンで形成すると、理由は必ずしも明
確ではないが、電極先端の変形が少なく、光のちらつき
の無い、長寿命の高圧ナトリウムランプが得られる。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例を図１から図３を用い
て説明する。
て説明する。
【００１５】内径８mmの透光性アミナ製の発光管３に、
凹みを有する電極１，２を電極間距離８０mmで封入し
た。４，５は、シール用のアルミナディスクである。電
極１，２の縦断面図を図２に示す。電極の材質は９９.
６％ のタングステンで、凹み６の内径は０.８mm、凹み
の深さは２.５mmである。凹み６の底に電子放射物質７
として、Ｂａ2ＣａＷＯ6とＹ2Ｏ3の混合物を封入した。
封入物として、１００kPaのキセノンガスと、ナトリウ
ムの割合が重量で１５％であるアマルガムを４５mgを封
入した。このランプを電力３６０Ｗで点灯したところ、
点灯開始直後からホロー陰極型の放電が発生し、定常点
灯状態でもアークスポットが発生しないで、発光はまっ
たくちらつかなかった。また、従来の棒型の電極を使用
した場合に比較し、ランプ寿命は約２０％長くなった。
このランプを液晶プロジェクションテレビ用の光源とし
て使用したところ、安定した高品位の画像が得られた。
凹みを有する電極１，２を電極間距離８０mmで封入し
た。４，５は、シール用のアルミナディスクである。電
極１，２の縦断面図を図２に示す。電極の材質は９９.
６％ のタングステンで、凹み６の内径は０.８mm、凹み
の深さは２.５mmである。凹み６の底に電子放射物質７
として、Ｂａ2ＣａＷＯ6とＹ2Ｏ3の混合物を封入した。
封入物として、１００kPaのキセノンガスと、ナトリウ
ムの割合が重量で１５％であるアマルガムを４５mgを封
入した。このランプを電力３６０Ｗで点灯したところ、
点灯開始直後からホロー陰極型の放電が発生し、定常点
灯状態でもアークスポットが発生しないで、発光はまっ
たくちらつかなかった。また、従来の棒型の電極を使用
した場合に比較し、ランプ寿命は約２０％長くなった。
このランプを液晶プロジェクションテレビ用の光源とし
て使用したところ、安定した高品位の画像が得られた。
【００１６】図３は第３の実施例の電極で、タングステ
ン線の一部をコイル状１１にし、このコイルの部分１１
に純度９９.５％ のタングステン円筒１０を嵌め込んだ
ものである。図３の電極でも、上記の実施例と同等の効
果が得られた。
ン線の一部をコイル状１１にし、このコイルの部分１１
に純度９９.５％ のタングステン円筒１０を嵌め込んだ
ものである。図３の電極でも、上記の実施例と同等の効
果が得られた。
【００１７】
【発明の効果】本発明によれば、アークの揺らぎが無
く、放射光がちらつかない長寿命の高圧ナトリウムラン
プを提供することが出来る。
く、放射光がちらつかない長寿命の高圧ナトリウムラン
プを提供することが出来る。
【図１】本発明の一実施例のランプの断面図。
【図２】本発明の第２の実施例の電極の断面図。
【図３】本発明の第３の実施例の電極の断面図。
１…電極、２…電極、３…発光管、６…凹み、７…電子
放射物質。
放射物質。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 要次 東京都青梅市藤橋888番地 株式会社日立 製作所青梅工場内 (72)発明者 宮田 健二 東京都青梅市藤橋888番地 株式会社日立 製作所青梅工場内
Claims (4)
- 【請求項１】先端に凹みを有する電極を使用したことを
特徴とする高圧ナトリウムランプ。 - 【請求項２】請求項１において、前記電極が一体のタン
グステンから成る高圧ナトリウムランプ。 - 【請求項３】請求項１または２において、前記電極がタ
ングステン円筒から成る高圧ナトリウムランプ。 - 【請求項４】請求項１，２または３において、前記電極
の少なくとも凹みの部分がモルパーセントで９９.５％
以上の純度のタングステンから成る高圧ナトリウムラン
プ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12320792A JPH05325892A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 高圧ナトリウムランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12320792A JPH05325892A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 高圧ナトリウムランプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05325892A true JPH05325892A (ja) | 1993-12-10 |
Family
ID=14854853
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12320792A Pending JPH05325892A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 高圧ナトリウムランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05325892A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002289136A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-04 | West Electric Co Ltd | 冷陰極放電管及び照明装置 |
| EP1439567A2 (de) * | 2003-01-16 | 2004-07-21 | Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH | Elektrode für eine Hochdruckentladungslampe |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP12320792A patent/JPH05325892A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002289136A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-04 | West Electric Co Ltd | 冷陰極放電管及び照明装置 |
| JP4689066B2 (ja) * | 2001-03-27 | 2011-05-25 | パナソニック フォト・ライティング 株式会社 | 冷陰極放電管用電極組立体、冷陰極放電管及び照明装置 |
| EP1439567A2 (de) * | 2003-01-16 | 2004-07-21 | Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH | Elektrode für eine Hochdruckentladungslampe |
| JP2004221090A (ja) * | 2003-01-16 | 2004-08-05 | Patent Treuhand Ges Elektr Gluehlamp Mbh | 高圧放電ランプのための電極 |
| EP1439567A3 (de) * | 2003-01-16 | 2006-07-05 | Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH | Elektrode für eine Hochdruckentladungslampe |
| JP2011077057A (ja) * | 2003-01-16 | 2011-04-14 | Patent Treuhand Ges Elektr Gluehlamp Mbh | 高圧放電ランプのための電極 |
| JP4723190B2 (ja) * | 2003-01-16 | 2011-07-13 | パテント−トロイハント−ゲゼルシヤフト フユール エレクトリツシエ グリユーラムペン ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 高圧放電ランプのための電極 |
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