JPH05324171A - 表示一体型タブレット装置 - Google Patents

表示一体型タブレット装置

Info

Publication number
JPH05324171A
JPH05324171A JP4130679A JP13067992A JPH05324171A JP H05324171 A JPH05324171 A JP H05324171A JP 4130679 A JP4130679 A JP 4130679A JP 13067992 A JP13067992 A JP 13067992A JP H05324171 A JPH05324171 A JP H05324171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
segment
display
coordinate
pen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4130679A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2988780B2 (ja
Inventor
Kiyohiro Nozaki
清広 野▲崎▼
Kengo Takahama
健吾 高濱
Masayuki Katagiri
眞行 片桐
Kosei Tagawa
孝生 田川
Nobutoshi Gako
宣捷 賀好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP4130679A priority Critical patent/JP2988780B2/ja
Publication of JPH05324171A publication Critical patent/JPH05324171A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2988780B2 publication Critical patent/JP2988780B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペンスイッチの入/切動作時のノイズによる
検出ペン先端座標の誤検出を防止する。 【構成】 ペンスイッチ34は、検出ペン31における
ペン先32の反対側の端部にインピーダンス変換回路3
5を挟んで設置する。検出電極33は軸方向に摺動可能
になっており、その摺動運動はペンスイッチ連結部36
を介してペンスイッチ34を“オン/オフ"させる。こう
して、検出電極33および信号線40とペンスイッチ3
4およびスイッチ信号線41とを構造的に隔離して、ペ
ンスイッチ34の入/切動作時のノイズによる検出ペン
先端座標の誤検出を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パーソナルコンピュ
ータやワードプロセッサなどに使用される表示一体型タ
ブレット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手書き文字や図形をコンピュータやワー
ドプロセッサなどに入力する手段として、例えば、液晶
ディスプレイと静電誘導型タブレットを積層して、我々
が紙に筆記用具で書く感覚で文字や図形を静電誘導型タ
ブレットに入力できるようにした表示部一体型タブレッ
ト装置が実用化されている。しかしながら、この表示部
一体型タブレット装置は、電極のある部分とない部分と
では反射率や透過率が異なるために表示画面上で格子状
に電極が見え、液晶表示の質を落とす原因となってい
る。
【0003】そこで、このような欠点をなくしたタブレ
ットとして、最近、図9に示すような表示一体型タブレ
ット装置が提案されている(特願平3−46751号公
報)。この表示一体型タブレット装置は、液晶ディスプ
レイの表示電極と静電容量型タブレット装置の座標検出
電極を兼ねたものである。そして、図10に示すように
1フレーム期間中にタブレット上の指示座標を検出する
座標検出期間と画像を表示する表示期間とを設けて、座
標検出と画像表示とを時分割で行うようにしている。
【0004】図9において、液晶パネル1は互いに直交
して配列されたコモン電極Y1〜Yn(以下、任意のコモ
ン電極をYと記載する)とセグメント電極X1〜Xm(以
下、任意のセグメント電極をXと記載する)との間に液
晶を挟入して構成されており、各コモン電極Yとセグメ
ント電極Xとが交差する領域で各画素を構成している。
つまり、上記液晶パネル1にはn×mドットの画素がマ
トリクス状に配列されていることになる。
【0005】この表示一体型タブレット装置は、上述の
液晶ディスプレイ上に静電容量型タブレットを積層した
ものに比べて、格子状の電極パターンがなくなり見易く
なるといった利点の他に、液晶ディスプレイと静電容量
型タブレットとの電極や駆動回路を兼用しているためコ
ストダウンや小型軽量化が容易になるといった利点があ
る。
【0006】上記表示一体型タブレット装置は次のよう
に動作する。すなわち、上記コモン電極Yを駆動するた
めのコモン駆動回路2と、上記セグメント電極Xを駆動
するためのセグメント駆動回路3とは、切り替え回路4
を介して表示制御回路5と検出制御回路6に接続されて
いる。この切り替え回路4は、制御回路7によって制御
されて、表示期間には表示制御回路5からの出力信号を
コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に出力す
る一方、座標検出期間には検出制御回路6からの出力を
コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に出力す
る。尚、図9においては、上記切り替え回路4,表示制
御回路5,検出制御回路6および制御回路7を各ブロッ
クに分割して表現している。ところが、実際の回路にお
いては上記各回路はLSI(大規模集積回路)化されてお
り、上記のようなブロックには形態上厳密に区分できな
い。
【0007】上記表示期間においては、上記表示制御回
路5のシフトデータ出力端子Sからシフトデータsが出
力され、反転信号出力端子FRから反転信号frが出力さ
れ、クロック出力端子CP1からクロック信号cp1が出
力され、クロック出力端子CP2からクロック信号cp2
が出力され、データ出力端子D0〜D3から表示データ
0〜D3が出力される。
【0008】上記クロック信号cp1は1行分の画素を表
示する期間を周期とするクロック信号であり、切り替え
回路4の出力端子CP1Oを介してクロック信号cp1oと
してコモン駆動回路2のクロック入力端子YCKとセグ
メント駆動回路3のラッチパルス入力端子XLPに入力
される。また、特定のコモン電極Yを選択するためのパ
ルス信号であるシフトデータsは、切り替え回路4の出
力端子SOを介してシフトデータsoとしてコモン駆動回
路2のシフトデータ入力端子DIO1に上記クロック信
号cp1oと同期して入力される。
【0009】上記コモン駆動回路2にシフトデータsoが
入力されるとこのシフトデータsoのパルス位置がシフト
レジスタによってクロック信号cp1oに同期してシフトさ
れ、そのシフト位置に対応するコモン駆動回路2の出力
端子O1〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモン電極駆
動信号の駆動パルスが印加される。このコモン電極駆動
信号は直流電源回路12から供給されるバイアス電源V
0〜V5に基づいて生成される。
【0010】上記クロック信号cp2は1行分の画素を表
示する期間を数分割した期間を周期とするクロック信号
であり、上記切り替え回路4の出力端子CP2Oを介し
てクロック信号cp2oとしてセグメント駆動回路3のクロ
ック入力端子XCKに入力される。
【0011】上記表示データD0〜D3は切り替え回路4
の出力端子D0O〜D3Oを介して表示データD0o〜D
3oとしてセグメント駆動回路3の入力端子XD0〜XD
3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタにク
ロック信号cp2oに同期して順次取り込まれる。そして、
1行分の画素に対応する表示データが総て取り込まれる
と、この取り込まれた表示データが上記ラッチパルス入
力端子XLPに入力されるクロック信号cp1oのタイミン
グでラッチされ、各表示データに対応するセグメント電
極駆動信号の駆動パルスがセグメント駆動回路3の出力
端子O1〜Omからセグメント電極X1〜Xmに印加され
る。このセグメント駆動信号も直流電源回路12から供
給されるバイアス電源V0〜V5に基づいて作成される。
【0012】尚、上記反転信号frは、表示期間において
液晶に印加する電圧の印加方向を周期的に反転させて液
晶の電気分解による劣化を防止するための信号であり、
切り替え回路4の反転信号出力端子FROを介して反転
信号froとしてコモン駆動回路2の反転信号入力端子Y
FRとセグメント駆動回路3の反転信号入力端子XFR
とに入力される。
【0013】こうして、上記コモン駆動回路2およびセ
グメント駆動回路3の動作によって液晶パネル1の画素
マトリックスがその行順序に従って駆動されて、表示デ
ータD0〜D3に応じた画像が液晶パネル1に表示される
のである。
【0014】一方、上記座標検出期間においては、検出
制御回路6のシフトデータ出力端子Sdからシフトデー
タsdが出力され、反転信号出力端子FRdから反転信号f
rdが出力され、クロック出力端子CP1dからクロック
信号cp1dが出力され、クロック出力端子CP2dからク
ロック信号cp2dが出力され、データ出力端子D0d〜D
3dから駆動データD0d〜D3dが出力される。
【0015】上記クロック信号cp1dは1本のコモン電極
Yを走査する走査期間を周期とするクロック信号であ
り、切り替え回路4の出力端子CP1Oを介してクロッ
ク信号cp1oとしてコモン駆動回路2のクロック入力端子
YCKとセグメント駆動回路3のラッチパルス入力端子
XLPに入力される。また、特定のコモン電極Yを選択
するためのパルス信号であるシフトデータsdは、切り替
え回路4の出力端子SOを介してシフトデータsoとして
コモン駆動回路2のシフトデータ入力端子DIO1に上
記クロック信号cp1dと同期して入力される。
【0016】そうすると、上述の表示期間の場合と同様
に、上記シフトデータsoのパルス位置がコモン駆動回路
2のシフトレジスタによってクロック信号cp1oに同期し
てシフトされ、そのシフト位置に対応する出力端子O1
〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモン電極走査信号y
1〜yn(以下、任意のコモン電極走査信号をyと記載す
る)の走査パルスが順次印加される。このコモン電極走
査信号yは直流電源回路12から供給されるバイアス電
源V0〜V5に基づいて生成される。上記クロック信号cp
2dはセグメント電極Xを走査する走査期間を周期とする
クロック信号であり、上記切り替え回路4の出力端子C
P2Oを介してクロック信号cp2oとしてセグメント駆動
回路3のクロック入力端子XCKに入力される。
【0017】上記駆動データD0d〜D3dは切り替え回路
4の出力端子D0O〜D3Oを介して駆動データD0o〜
3oとしてセグメント駆動回路3の入力端子XD0〜X
D3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタに
クロック信号cp2oと同期して順次取り込まれる。そし
て、上記駆動データに対応するセグメント電極走査信号
1〜xm(以下、任意のセグメント電極走査信号をxと
記載する)の走査パルスがセグメント駆動回路3の出力
端子O1〜Omからセグメント電極X1〜Xmに出力され
る。このセグメント電極走査信号xも直流電源回路12
から供給されるバイアス電源V0〜V5に基づいて作成さ
れる。
【0018】図11は上記表示一体型タブレット装置の
座標検出期間における各走査信号のタイミングチャート
である。座標検出期間はx座標検出期間とそれに続くy
座標検出期間に分かれており、x座標検出期間にはセグ
メント電極Xにパルス電圧信号であるセグメント電極走
査信号xを順次印加する一方、y座標検出期間にはコモ
ン電極Yにパルス電圧信号であるコモン電極走査信号y
を順次印加する。
【0019】上記パルス電圧信号の印加により、セグメ
ント電極Xあるいはコモン電極Yと指示座標検出ペン
(以下、単に検出ペンという)8の先端電極との間の浮遊
容量によって検出ペン8に電圧が誘起される。この検出
ペン8に生じた誘起電圧はアンプ9で増幅され、x座標
検出回路10およびy座標検出回路11に入力される。
このx座標検出回路10およびy座標検出回路11は、
上記アンプ9からの出力信号と制御回路7からのタイミ
ング信号とに基づいて、上記パルス電圧信号が印加され
てから誘起電圧が最高値になる迄の時間を検出すること
により、夫々上記検出ペン8が指示する位置のx座標あ
るいはy座標を検出する。
【0020】図12は上記検出ペン8の内部の詳細な説
明図である。上記検出ペン8は、主にペン先15,上記
先端電極である検出電極16,ペンスイッチ17,インピ
ーダンス変換回路18から構成されている。上述のよう
に、上記座標検出期において、セグメント電極Xおよび
コモン電極Y(以下、単に走査電極X,Yと言う)に電極
走査信号の走査パルスを印加した際に、検出電極16と
走査電極X,Yとの間の浮遊容量によって検出電極16
に電圧を誘起させるために、検出電極16のインピーダ
ンスは高くなっている。こうして検出電極16に誘起さ
れた電圧信号はインピーダンス変換回路18を経てアン
プ9(図9参照)に送出される。
【0021】また、上記ペン先15は検出ペン8の軸方
向に摺動する構造になっており、その内側の端部はペン
スイッチ17に接続されている。このペンスイッチ17
は導電ゴム19と端子20,21を有しており、端子2
0は+5Vにつられる一方、端子21はグランドGND
に接続されている。
【0022】上記構造の検出ペン8は次のように動作す
る。すなわち、検出ペン8がタブレットである液晶パネ
ル1上に押し付けられると、ペン先15が内側にスライ
ドして導電ゴム19が端子20,21に接触して端子2
0の電位が+5Vからグランドレベルに変化する。つま
り、ペンスイッチ17が“オン"状態になることによっ
て検出ペン8が液晶パネル1の表面に位置していること
が検知される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の検出ペン8には次のような問題点がある。すなわ
ち、上記検出電極16とインピーダンス変換回路18と
を接続する信号線22および検出電極16の近くにはペ
ンスイッチ17が位置している。また、信号線22もイ
ンピーダンスが高くなっている。
【0024】そのため、上記ペンスイッチ17が“オ
フ"状態から“オン"状態に移行する際にペンスイッチ1
7の端子21の電圧およびこの端子21に接続されてい
るスイッチ信号線23の電圧が変化すると、図13に示
すごとく上記端子21やスイッチ信号線23の近傍に位
置している検出電極16や信号線22に誘導電圧が誘起
される。これがノイズ信号となって座標検出信号と誤っ
て処理されるために、検出ペン8を液晶パネル1上を滑
らかに滑らせてもその検出座標は不連続になる、所謂
“座標の飛び"等の誤検出の原因になると言う問題があ
る。
【0025】そこで、この発明の目的は、ペンスイッチ
の入/切動作時の電圧変化に起因するノイズによる検出
ペン先端座標の誤検出を防止できる表示一体型タブレッ
ト装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明の表示一体型タブレット装置は、直交す
るセグメント電極群とコモン電極群との間に表示用材料
を挟入してデューティタイプの駆動方法によって駆動さ
れる表示パネルと、上記表示パネルのセグメント電極群
およびコモン電極群と静電的に結合された検出電極を先
端に有する検出ペンと、上記セグメント電極群を駆動す
るセグメント駆動回路と、上記コモン電極群を駆動する
コモン駆動回路と、表示期間に上記セグメント駆動回路
およびコモン駆動回路を制御して上記表示パネル上に画
像を表示する表示制御回路と、座標検出期間に上記セグ
メント駆動回路を制御して上記表示パネルのセグメント
電極群を順次走査する一方上記コモン駆動回路を制御し
て上記コモン電極群を順次走査する検出制御回路と、上
記検出ペンからの出力信号の発生タイミングと上記セグ
メント電極群の走査タイミングとから上記検出ペン先端
によって指示された表示パネル上のx座標を検出するx
座標検出回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タ
イミングと上記コモン電極群の走査タイミングとから上
記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のy座
標を検出するy座標検出回路を有する表示一体型タブレ
ット装置において、上記検出ペンには、上記検出電極が
位置する先端部と反対側の端部に設置されると共に、上
記先端部が上記表示パネルにおける入力面に押し付けら
れていることを検知するスイッチと、上記先端部に加え
られた軸方向への押圧力を上記スイッチに伝達する力伝
達手段と、上記検出電極と力伝達手段との間に設置され
ると共に、上記検出電極からの出力信号に増幅等の処理
を施す処理回路と、上記検出電極からの出力信号を上記
処理回路に供給する出力信号ラインを備えて、上記検出
電極および出力信号ラインと上記スイッチとを構造的に
隔離したことを特徴としている。
【0027】また、第2の発明の表示一体型タブレット
装置は、直交するセグメント電極群とコモン電極群との
間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆動方法
によって駆動される表示パネルと、上記表示パネルのセ
グメント電極群およびコモン電極群と静電的に結合され
た検出電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメント
電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン電
極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セグ
メント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記表
示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検出
期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パネ
ルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン駆
動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検出
制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミ
ングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから上
記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx座
標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの出
力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タイ
ミングとから上記検出ペン先端によって指示された表示
パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する表
示一体型タブレット装置において、上記検出ペンには、
RC回路に接続されると共に、上記検出電極が位置する
先端部が上記表示パネルにおける入力面に押し付けられ
ていることを検知するスイッチを備えたことを特徴とし
ている。
【0028】また、第3の発明の表示一体型タブレット
装置は、直交するセグメント電極群とコモン電極群との
間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆動方法
によって駆動される表示パネルと、上記表示パネルのセ
グメント電極群およびコモン電極群と静電的に結合され
た検出電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメント
電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン電
極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セグ
メント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記表
示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検出
期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パネ
ルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン駆
動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検出
制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミ
ングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから上
記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx座
標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの出
力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タイ
ミングとから上記検出ペン先端によって指示された表示
パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する表
示一体型タブレット装置において、上記検出ペンには、
上記検出電極が位置する先端部が上記表示パネルにおけ
る入力面に押し付けられていることを検知するスイッチ
と、上記検出電極からの出力信号に増幅等の処理を施す
処理回路と、上記検出電極からの出力信号を上記処理回
路に供給する出力信号ラインと、上記検出電極および出
力信号ラインと上記スイッチとの間に介在される所定電
圧の導電物を備えて、上記検出電極および出力信号ライ
ンと上記スイッチとを電気的に隔離したことを特徴とし
ている。
【0029】また、第4の発明の表示一体型タブレット
装置は、直交するセグメント電極群とコモン電極群との
間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆動方法
によって駆動される表示パネルと、上記表示パネルのセ
グメント電極群およびコモン電極群と静電的に結合され
た検出電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメント
電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン電
極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セグ
メント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記表
示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検出
期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パネ
ルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン駆
動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検出
制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミ
ングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから上
記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx座
標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの出
力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タイ
ミングとから上記検出ペン先端によって指示された表示
パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する表
示一体型タブレット装置において、上記検出ペンには、
上記検出電極が位置する先端部が上記表示パネルにおけ
る入力面に押し付けられていることを検知して入/切動
作すると共に上記入/切動作時の電圧変化時間が3ms乃
至15msであるスイッチを備えたことを特徴としてい
る。
【0030】また、第5の発明の表示一体型タブレット
装置は、直交するセグメント電極群とコモン電極群との
間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆動方法
によって駆動される表示パネルと、上記表示パネルのセ
グメント電極群およびコモン電極群と静電的に結合され
た検出電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメント
電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン電
極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セグ
メント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記表
示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検出
期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パネ
ルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン駆
動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検出
制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミ
ングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから上
記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx座
標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの出
力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タイ
ミングとから上記検出ペン先端によって指示された表示
パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する表
示一体型タブレット装置において、上記検出ペンは上記
検出座標が位置する先端部が上記表示パネルにおける入
力面に押し付けられていることを検知するスイッチを有
すると共に、上記x座標検出回路からのx座標信号およ
び上記y座標検出回路からのy座標を取り込んで、上記
両座標信号によって表わされる座標値が上記スイッチの
入/切の状態変化時点に最接近した時点で検出された座
標値であるか否かを判別し、上記最接近した時点で検出
された座標値をリジェクトする検出座標選別手段を備え
たことを特徴としている。
【0031】
【作用】第1の発明では、表示パネルにおける入力面に
検出ペンの検出電極が位置する先端部が押し付けられ
て、上記検出ペンによる入力が開始される。そうする
と、上記検出ペンにおける力伝達手段によって、上記検
出ペンの先端部に加えられた軸方向への押圧力が、上記
検出電極からの出力信号に増幅等の処理を施す処理回路
を挟んで上記先端部と反対側の端部に設置されたスイッ
チに伝達される。そして、上記スイッチの入/切の状態
が変化されて、上記先端部が上記表示パネルにおける入
力面に押し付けられていることが検知される。また、上
記検出電極からの出力信号が出力信号ラインを介して処
理回路に供給される。
【0032】その際に、上記検出電極とスイッチとは上
記処理回路を挟んで構造的に隔離されている。したがっ
て、上記スイッチの入/切動作時の電圧変化に起因する
ノイズは、上記検出ペンの検出電極からの出力信号に重
畳されない。
【0033】また、第2の発明では、表示パネルにおけ
る入力面に検出ペンの検出電極が位置する先端部が押し
付けられて、上記検出ペンによる入力が開始される。そ
うすると、スイッチの入/切の状態が変化されて、上記
先端部が上記表示パネルにおける入力面に押し付けられ
ていることが検知される。その際に、上記スイッチはR
C回路に接続されているので、上記スイッチの入/切の
状態変化はゆるやかに行われて、上記スイッチの入/切
動作時の電圧変化に起因するノイズは生じない。
【0034】また、第3の発明では、表示パネルにおけ
る入力面に検出ペンの検出電極が位置する先端部が押し
付けられて、上記検出ペンによる入力が開始される。そ
うすると、スイッチの入/切の状態が変化されて、上記
先端部が上記表示パネルにおける入力面に押し付けられ
ていることが検知される。また、上記検出電極からの出
力信号が出力信号ラインを介して処理回路に供給され
る。
【0035】その際に、上記検出電極および出力信号ラ
インと上記スイッチとの間には所定電圧の導電物が介在
されて、上記検出電極および出力信号ラインと上記スイ
ッチとが電気的に隔離されている。したがって、上記ス
イッチの入/切動作時の電圧変化に起因するノイズは、
上記検出ペンの検出電極からの出力信号に重畳されな
い。
【0036】また、第4の発明では、表示パネルにおけ
る入力面に検出ペンの検出電極が位置する先端部が押し
付けられて、上記検出ペンによる入力が開始される。そ
うすると、スイッチの入/切の状態が変化されて、上記
先端部が上記表示パネルにおける入力面に押し付けられ
ていることが検知される。その際に、上記スイッチは上
記入/切動作時の電圧変化時間が3ms乃至15msになっ
ているので上記スイッチの入/切の状態変化はゆるやか
に行われて、上記スイッチの入/切動作時の電圧変化に
起因するノイズは生じない。
【0037】また、第5の発明では、表示パネルにおけ
る入力面に検出ペンの検出電極が位置する先端部が押し
付けられて、上記検出ペンによる入力が開始される。そ
うすると、スイッチの入/切の状態が変化されて、上記
先端部が上記表示パネルにおける入力面に押し付けられ
ていることが検知される。その後、x座標検出回路およ
びy座標検出回路によって上記検出ペン先端によって指
示された表示パネル上の座標が検出される。
【0038】そうすると、上記x座標検出回路からのx
座標信号および上記y座標検出回路からのy座標が検出
座標選別手段に取り込まれ、上記両座標信号によって表
わされる座標値が上記スイッチの入/切の状態変化時点
に最接近した時点で検出された座標値であるか否かが判
別される。そして上記最接近した時点で検出された座標
値がリジェクトされる。したがって、上記検出座標選別
手段からは、上記スイッチの入/切動作時の電圧変化に
起因するノイズに影響されない誤差の少ない座標値のみ
が出力される。
【0039】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1は第1実施例の表示一体型タブレット装
置における検出ペンの内部構造を示す図である。尚、本
実施例における液晶パネル,コモン駆動回路,セグメント
駆動回路,切り替え回路,表示制御回路,検出制御回路,制
御回路,x座標検出回路およびy座標検出回路等につい
ては図9と同じ構造を有している。図1において、本実
施例における検出ペン31は、主にペン先32,検出電
極33,ペンスイッチ34,インピーダンス変換回路35
および上記力伝達手段としてのペンスイッチ連結部36
で構成している。
【0040】座標検出期間に、タブレット機能を有する
液晶パネル(図示せず)におけるセグメント電極あるいは
コモン電極に走査パルスを印加して、セグメント電極あ
るいはコモン電極と検出電極33との間の浮遊容量で検
出電極33に電圧を誘起させるために、検出電極33の
インピーダンスは高くなっている。こうして、検出電極
33に誘起された電圧信号はインピーダンス変換回路3
5を経てアンプ(図示せず)に送出されて増幅される。
【0041】また、上記検出ペンのペン先32は軸方向
に摺動する構造になっており、そのペン先32の内側の
端部はペンスイッチ連結部36を介してペンスイッチ3
4に接続されている。このペンスイッチ34は導電ゴム
37と端子38,39を有しており、端子38は+5V
につられる一方、端子39はグランドGNDに接続され
ている。
【0042】上記構造の検出ペン31は次のように動作
する。すなわち、検出ペン31が液晶パネル上に押し付
けられると、ペン先32およびペンスイッチ連結部36
が一体となって内側にスライドして、導電ゴム37を端
子38,39に押し付ける。そして、導電ゴム37と端
子38,39が接触して端子38の電位が+5Vからグ
ランドレベルに変化する。こうして、上記ペンスイッチ
34が“オン"状態になることによって検出ペン31が
液晶パネルの表面に位置していることが検知される。
【0043】ここで、上記検出電極33とインピーダン
ス変換回路35とを接続する信号線40および検出電極
33はともに電気的なインピーダンスは高くなってい
る。ところが、両者ともペンスイッチ34とは離れた位
置関係になっているために、ペンスイッチ34が“オ
フ"状態から“オン"状態に移行する際にペンスイッチ3
4の端子38やこの端子38に接続されているスイッチ
信号線41の電圧が変化しても、検出電極33および信
号線40に誘導電圧が誘起されることはないのである。
すなわち、本実施例においては、検出された検出ペン先
端の軌跡が不連続になる現象が現れることはない。つま
り、所謂座標の飛び等の誤検出を防止できるのである。
【0044】図2は、第2実施例における検出ペンの内
部構造を示す図である。検出ペン51は、主にペン先5
2,検出電極53,ペンスイッチ54およびインピーダン
ス変換回路55から構成されている。尚、本実施例にお
いても、検出電極53に電圧信号を誘起させるために検
出電極53のインピーダンスは高くなっている。
【0045】上記ペンスイッチ54は導電ゴム57と端
子58,59とRC回路56を有して、端子58は+5
Vにつられる一方、端子59はグランドGNDと接続さ
れている。またRC回路56は端子58に設けられてい
る。上記検出ペン51が液晶パネル(図示せず)上に押し
付けられて導電ゴム57が端子58,59に接触すると
端子58の電位が+5Vからグランドレベルに変化する
のであるが、本実施例におけるこの電圧変化は、端子5
8に設けられたRC回路56によって緩やかな変化とな
る。
【0046】上記検出電極53および信号線60はとも
にペンスイッチ54およびスイッチ信号線61の近傍に
位置し、且つ電気的なインピーダンスが高くはなってい
る。ところが、上述のようにペンスイッチ54が“オ
フ"状態から“オン"状態に移行する際の電圧変化が緩や
かであるために、検出電極53や信号線60には誘導電
圧が誘起されることがない。すなわち、本実施例によっ
ても、検出ペン先端の検出座標が不連続になる、所謂座
標の飛び等の誤検出を防止できるのである。
【0047】尚、検出ペン先端座標の検出速度が毎秒6
0ポイントである表示一体型タブレット装置の場合に
は、ペンスイッチ54の“オン/オフ"の状態変化は3ms
〜15msであれば検出電極53に誘導電圧が誘起されな
いことが本発明者の実験により確認されている。そこ
で、上記RC回路56の各定数をR=470Ω,C=1
μFとすることによってペンスイッチ54の上記状態変
化の時間を4ms〜5msに設定できる。
【0048】図3および図4は、第3実施例における検
出ペンの内部構造を示す図である。図3において、検出
ペン71は主にペン先72,検出電極73,ペンスイッチ
74,インピーダンス変換回路75および導電シート7
6から構成されている。上記導電シート76はグランド
GNDに接続されていて、検出電極73とインピーダン
ス変換回路75とを接続する信号線77および検出電極
73等と、ペンスイッチ74およびスイッチ信号線78
等との間に設置されている。
【0049】本実施例においても、上記検出電極73と
信号線77はともにペンスイッチ74およびスイッチ信
号線78の近傍に位置し、且つ検出電極73のインピー
ダンスは高くなっている。ところが、検出電極73およ
び信号線77等とペンスイッチ74およびスイッチ信号
78等との間にはグランドGNDに接続された導電シー
ト76が介在している。そのために、ペンスイッチ74
の“オン/オフ"時に生じるノイズは遮断され、検出電極
73や信号線77には誘導電圧が誘起されることがな
い。したがって、本実施例においても、所謂座標の飛び
等の誤検出を防ぐことができる。
【0050】尚、本実施例においては、図4に示すよう
に、スイッチ信号線79をシールド線にして、導電シー
ト76'をペンスイッチ74の近傍のみに設置しても同
様の効果が得られる。
【0051】図5は、第4実施例における検出ペンの内
部構造を示す図である。図5に示すように、検出ペン8
1は主にペン先82,検出電極83,ペンスイッチ84お
よびインピーダンス変換回路85から構成されている。
【0052】上記ペンスイッチ84は、図5および図6
に示すように、ペン先後端部に設けられた遮光板86
と、互いに対向して配置された発光素子87および受光
素子88から構成されている。尚、受光素子88は、レ
ベル“L"からレベル“H"への電圧変化時間が大略4ms
〜5msであり、緩やかである。
【0053】上記検出ペン81が液晶パネル上に押し付
けられると、ペン先82が内部にスライドして遮光板8
6が発光素子87と受光素子88との間に割込む。そし
て、発光素子87からの光が遮られて受光素子88の端
子電圧が変化する。つまり、ペンスイッチ84が“オ
ン"となることによって検出ペン81が液晶パネル表面
に位置していることが検知される。
【0054】本実施例の場合も、上記検出電極83およ
び信号線89はともにペンスイッチ84およびスイッチ
信号線90の近傍に位置し、且つ電気的なインピーダン
スが高くなっている。ところが、上述のようにペンスイ
ッチ84が“オフ"状態から“オン"状態に移行する際の
電圧変化が緩やかであるために、検出電極83や信号線
89には誘導電圧が誘起されることがない。すなわち、
本実施例においても、上記座標の飛び等の誤検出を防止
できる。
【0055】尚、本実施例においてはペンスイッチ84
を発光素子87,受光素子88および遮光板86で構成
している。しかしながらこの発明はこれに限定されるも
のではない。要は、ペンスイッチの“オン/オフ"の状態
変化に要する時間が上述のように3ms〜15msであれば
よいのである。
【0056】第5実施例は、上記検出ペンによる入力開
始時あるいは入力終了時におけるペンスイッチの“オン
/オフ"の状態変化によるノイズに起因する誤検出座標値
をリジェクトする実施例である。図7は、従来の検出ペ
ンを用いた場合の検出ペン先端座標を表示画面上に示し
たものである。点P1は、オペレータが検出ペンを液晶
パネルに押し付けた場合におけるペンスイッチの“オ
フ"から“オン"への状態変化に起因するノイズ成分によ
って誤検出された点である。点P2〜点P7は、検出ペ
ンによって液晶パネルの入力面上を連続してなぞってペ
ンスイッチが状態変化していない場合に正しく検出され
た点群である。点P8は、入力終了時にペンスイッチが
“オン"から“オフ"に状態変化した際のノイズ成分によ
って誤検出された点である。このように、検出された総
ての点群P1〜P8を画像表示の座標値として採用する
と、実際の検出ペンの軌跡とは異なった図中破線で示し
た線分を含む線となってしまう。
【0057】そこで、本実施例においては、上記検出座
標選別手段としての飛び座標検出部を設け、この飛び座
標検出部によってx座標検出回路およびy座標検出回路
(図9参照)から出力されるx座標信号およびy座標信号
に基づいて飛び座標を検出するのである。すなわち、上
記飛び座標検出部はペンスイッチ(共に図示せず)が“オ
ン/オフ"の状態変化をした時点に最も近い時点における
検出ペンからの電圧信号に基づく座標値(図7における
点P1,P8)を飛び座標であると検出する。そして、こ
の検出した飛び座標値をリジェクトするのである。その
結果、飛び座標検出部からは上記時点以外のタイミング
で得られた座標値(図7における点P2〜P7)のみが出
力されて図7中実線で示すように、検出ペンの軌跡(図
中1点鎖線で表示)に近い曲線が表示される。
【0058】図8は、上記飛び座標検出部および座標表
示部(図示せず)によって実施される飛び座標検出処理動
作のフローチャートである。ステップS5においてF=
1で且つN=0である場合には、ペンスイッチは1回だ
け“オフ→オン"の状態変化を示したのでステップS4で
格納した検出座標値は図7における点P1の座標値(即
ち、飛び座標)であると判断する。そして、この座標値
の表示は行わない。これに対して、ステップS5におい
てF=1で且つN>0である場合にはペンスイッチは
“オン"状態が連続しているので図7における点P2〜
点P7の座標値であると判断する。そして、ステップS
7でこの座標値の表示を実施する。
【0059】一方、ステップS6においてペンスイッチ
が“オフ"である場合には、ペンスイッチは“オン→オ
フ"の状態変化を示したので、ステップS4で格納した座
標値は図7における点P8の座標(すなわち、飛び座標)
であると判断する。そしてステップS1に戻って次の入
力まで待期する。こうして、上記ペンスイッチの“オン
/オフ"の状態変化によるノイズに起因する誤検出座標値
をリジェクトして、正しい検出座標値のみに基づく画像
のみを表示するのである。
【0060】本実施例における飛び座標検出処理のアル
ゴリズムは、上述のアルゴリズムに限定されるものでは
ない。
【0061】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
表示一体型タブレット装置は、検出ペンにおける検出電
極が位置する先端部と処理回路を挟んで反対側の端部に
設置されて上記先端部が表示パネルの入力面に押し付け
られていることを検知するスイッチに、力伝達手段によ
って上記検出ペンの先端部に加えられた軸方向への押圧
力を伝達するようにしたので、上記検出ペンにおける検
出電極および出力信号ラインと上記スイッチとを構造的
に隔離できる。
【0062】したがって、この発明によれば、上記スイ
ッチの入/切動作時の電圧変化に起因するノイズの上記
検出電極からの出力信号への影響を無くして、検出ペン
先端座標の誤検出を防止できる。
【0063】また、第2の発明の表示一体型タブレット
装置は、検出ペンにおける検出電極が位置する先端部が
表示パネルにおける入力面に押し付けられていることを
検知するスイッチにRC回路を接続したので、上記スイ
ッチの入/切の状態変化はゆるやかに行われる。したが
って、この発明によれば、上記スイッチの入/切動作時
の電圧変化に起因するノイズの発生を防止でき、検出ペ
ン先端座標の誤検出を防止できる。
【0064】また、第3の発明の表示一体型タブレット
装置は、検出ペンにおける検出電極が位置する先端部が
表示パネルにおける入力面に押し付けられていることを
検知するスイッチと、上記検出電極およびこの検出電極
からの出力信号を処理回路に供給する出力信号ラインと
の間に、所定電圧の導電物を介在させたので、上記検出
電極および出力信号ラインと上記スイッチとを電気的に
隔離できる。したがって、この発明によれば、上記スイ
ッチの入/切動作時の電圧変化に起因するノイズの上記
検出電極からの出力信号への影響を無くして、検出ペン
先端座標の誤検出を防止できる。
【0065】また、第4の発明の表示一体型タブレット
装置は、検出ペンにおける検出電極が位置する先端部が
表示パネルにおける入力面に押し付けられていることを
検知して入/切動作するスイッチは上記入/切動作時の電
圧変化時間が3ms乃至15msになっているので、上記ス
イッチの入/切の状態変化はゆるやかに行われる。した
がって、この発明によれば、上記スイッチの入/切動作
時の電圧変化に起因するノイズの発生を防止でき、検出
ペン先端座標の誤検出を防止できる。
【0066】また、第5の発明の表示一体型タブレット
装置は、検出ペンにおける検出座標が位置する先端部が
表示パネルにおける入力面に押し付けられていることを
スイッチによって検知し、x座標検出回路からのx座標
信号およびy座標検出回路からのy座標に基づいて、検
出座標選別手段によって、上記両座標信号によって表わ
される座標値が上記スイッチの入/切の状態変化時点に
最接近した時点で検出された座標値であると判別した場
合にはその座標値をリジェクトするので、上記スイッチ
の入/切の状態変化時点とは関連性のない時点で検出さ
れた座標値が出される。
【0067】したがって、この発明によれば、上記スイ
ッチの入/切動作時の電圧変化に起因するノイズの影響
を無くして、検出ペン先端座標の誤検出を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の表示一体型タブレット装置における
検出ペンの内部構造の一例を示す図である。
【図2】図1とは異なる検出ペンの内部構造を示す図で
ある。
【図3】図1および図2とは異なる検出ペンの内部構造
を示す図である。
【図4】図3の変形例を示す図である。
【図5】図1乃至図4とは異なる実施例を示す図であ
る。
【図6】図5におけるペンスイッチの詳細図である。
【図7】検出ペン先端座標軌跡の表示例を示す図であ
る。
【図8】飛び座標検出処理動作のフローチャートであ
る。
【図9】表示一体型タブレット装置のブロック図であ
る。
【図10】図9に示す表示一体型タブレット装置におけ
る表示期間と座標検出期間の一例を示す図である。
【図11】図9に示す表示一体型タブレット装置におけ
るセグメント電極走査信号およびコモン電極走査信号の
タイミングチャートである。
【図12】従来の検出ペンの内部構造を示す図である。
【図13】図12に示す検出ペンにおける各部に生ずる
浮遊容量およびノイズの説明図である。
【符号の説明】
31,51,71,81…検出ペン、33,53,73,83
…検出電極、34,54,74,84…ペンスイッチ、3
5,55,75,85…インピーダンス変換回路、36…
ペンスイッチ連結部、40,60,77,89…信号線、
41,61,78,90…スイッチ信号線、56…RC回
路、 76…導電シート、79…シー
ルド線、 86…遮光板、87…発光素
子、 88…受光素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田川 孝生 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 賀好 宣捷 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交するセグメント電極群とコモン電極
    群との間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆
    動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パネ
    ルのセグメント電極群及びコモン電極群と静電的に結合
    された検出電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメ
    ント電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモ
    ン電極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記
    セグメント駆動回路及びコモン駆動回路を制御して上記
    表示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検
    出期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パ
    ネルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン
    駆動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検
    出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイ
    ミングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから
    上記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx
    座標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの
    出力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タ
    イミングとから上記検出ペン先端によって指示された表
    示パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する
    表示一体型タブレット装置において、上記検出ペンに
    は、 上記検出電極が位置する先端部と反対側の端部に設置さ
    れると共に、上記先端部が上記表示パネルにおける入力
    面に押し付けられていることを検知するスイッチと、 上記先端部に加えられた軸方向への押圧力を上記スイッ
    チに伝達する力伝達手段と、 上記検出電極と力伝達手段との間に設置されると共に、
    上記検出電極からの出力信号に増幅等の処理を施す処理
    回路と、 上記検出電極からの出力信号を上記処理回路に供給する
    出力信号ラインを備えて、 上記検出電極および出力信号ラインと上記スイッチとを
    構造的に隔離したことを特徴とする表示一体型タブレッ
    ト装置。
  2. 【請求項2】 直交するセグメント電極群とコモン電極
    群との間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆
    動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パネ
    ルのセグメント電極群及びコモン電極群と静電的に結合
    された検出電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメ
    ント電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモ
    ン電極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記
    セグメント駆動回路及びコモン駆動回路を制御して上記
    表示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検
    出期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パ
    ネルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン
    駆動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検
    出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイ
    ミングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから
    上記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx
    座標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの
    出力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タ
    イミングとから上記検出ペン先端によって指示された表
    示パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する
    表示一体型タブレット装置において、上記検出ペンに
    は、 RC回路に接続されると共に、上記検出電極が位置する
    先端部が上記表示パネルにおける入力面に押し付けられ
    ていることを検知するスイッチを備えたことを特徴とす
    る表示一体型タブレット装置。
  3. 【請求項3】 直交するセグメント電極群とコモン電極
    群との間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆
    動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パネ
    ルのセグメント電極群及びコモン電極群と静電的に結合
    された検出電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメ
    ント電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモ
    ン電極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記
    セグメント駆動回路及びコモン駆動回路を制御して上記
    表示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検
    出期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パ
    ネルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン
    駆動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検
    出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイ
    ミングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから
    上記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx
    座標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの
    出力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タ
    イミングとから上記検出ペン先端によって指示された表
    示パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する
    表示一体型タブレット装置において、上記検出ペンに
    は、 上記検出電極が位置する先端部が上記表示パネルにおけ
    る入力面に押し付けられていることを検知するスイッチ
    と、 上記検出電極からの出力信号に増幅等の処理を施す処理
    回路と、 上記検出電極からの出力信号を上記処理回路に供給する
    出力信号ラインと、 上記検出電極および出力信号ラインと上記スイッチとの
    間に介在される所定電圧の導電物を備えて、 上記検出電極および出力信号ラインと上記スイッチとを
    電気的に隔離したことを特徴とする表示一体型タブレッ
    ト装置。
  4. 【請求項4】 直交するセグメント電極群とコモン電極
    群との間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆
    動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パネ
    ルのセグメント電極群及びコモン電極群と静電的に結合
    された検出電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメ
    ント電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモ
    ン電極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記
    セグメント駆動回路及びコモン駆動回路を制御して上記
    表示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検
    出期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パ
    ネルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン
    駆動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検
    出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイ
    ミングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから
    上記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx
    座標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの
    出力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タ
    イミングとから上記検出ペン先端によって指示された表
    示パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する
    表示一体型タブレット装置において、上記検出ペンに
    は、 上記検出電極が位置する先端部が上記表示パネルにおけ
    る入力面に押し付けられていることを検知して入/切動
    作すると共に、上記入/切動作時の電圧変化時間が3ms
    乃至15msであるスイッチを備えたことを特徴とする表
    示一体型タブレット装置。
  5. 【請求項5】 直交するセグメント電極群とコモン電極
    群との間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆
    動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パネ
    ルのセグメント電極群およびコモン電極群と静電的に結
    合された検出電極を先端に有する検出ペンと、上記セグ
    メント電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コ
    モン電極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上
    記セグメント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して
    上記表示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座
    標検出期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表
    示パネルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コ
    モン駆動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査す
    る検出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生
    タイミングと上記セグメント電極群の走査タイミングと
    から上記検出ペン先端によって指示された表示パネル上
    のx座標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンか
    らの出力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走
    査タイミングとから上記検出ペン先端によって指示され
    た表示パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有
    する表示一体型タブレット装置において、 上記検出ペンは、上記検出座標が位置する先端部が上記
    表示パネルにおける入力面に押し付けられていることを
    検知するスイッチを有すると共に、 上記x座標検出回路からのx座標信号および上記y座標
    検出回路からのy座標を取り込んで、上記両座標信号に
    よって表わされる座標値が上記スイッチの入/切の状態
    変化時点に最接近した時点で検出された座標値であるか
    否かを判別し、上記最接近した時点で検出された座標値
    をリジェクトする検出座標選別手段を備えたことを特徴
    とする表示一体型タブレット装置。
JP4130679A 1992-05-22 1992-05-22 座標検出装置 Expired - Fee Related JP2988780B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4130679A JP2988780B2 (ja) 1992-05-22 1992-05-22 座標検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4130679A JP2988780B2 (ja) 1992-05-22 1992-05-22 座標検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05324171A true JPH05324171A (ja) 1993-12-07
JP2988780B2 JP2988780B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=15040024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4130679A Expired - Fee Related JP2988780B2 (ja) 1992-05-22 1992-05-22 座標検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2988780B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2988780B2 (ja) 1999-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107272921B (zh) 有源触控笔、包括其的触摸感测系统和触摸感测方法
EP0571230B1 (en) Integrated tablet and display with reduction of noise during coordinate detection
KR100220548B1 (ko) 좌표 입력 장치
CN108519837B (zh) 用于使用显示处理器参考信号的改进的输入感测的方法和设备
US5929834A (en) Liquid crystal display device with tablet
US10078393B2 (en) Touch detection device, display device with touch detection function, and cover member
US20130241868A1 (en) Display Device with Integrated Touch Screen
EP0375328A3 (en) Tablet integrated with display
JPH11249813A (ja) 表示一体型座標入力装置
US10318050B2 (en) Touch sensor signal integration
JP3225716B2 (ja) 情報入力装置
CN112241220A (zh) 触摸感测系统和包括触摸感测系统的显示系统
US11474641B2 (en) Touch sensor signal integration
US9891774B2 (en) Touch noise canceling for dot-inversion driving scheme
JPH05324171A (ja) 表示一体型タブレット装置
JP2986286B2 (ja) 表示一体型タブレット装置
JPH04337824A (ja) 表示一体型タブレット
CN110609634A (zh) 具备静电电容式的触摸面板的显示装置
JP2798552B2 (ja) 表示一体型タブレット装置
CN109933241B (zh) 触控显示驱动方法、触控显示驱动装置、触控显示屏
JP2801813B2 (ja) タブレット装置及び表示一体型タブレット装置
JP2000181624A (ja) 表示一体型タブレット装置
JP2653935B2 (ja) 座標入力装置
JP3009933B2 (ja) 表示一体型タブレット
JPH0764720A (ja) Lcd一体型タブレット装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071008

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees