JPH0532293U - 離脱用自動ロープカツト装置 - Google Patents
離脱用自動ロープカツト装置Info
- Publication number
- JPH0532293U JPH0532293U JP9979191U JP9979191U JPH0532293U JP H0532293 U JPH0532293 U JP H0532293U JP 9979191 U JP9979191 U JP 9979191U JP 9979191 U JP9979191 U JP 9979191U JP H0532293 U JPH0532293 U JP H0532293U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chamber
- drive shaft
- rope
- cutting device
- stopper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Emergency Lowering Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 僅かの水分を受けるのみで短時間に確実に作
動して救命設備等を繋いだロープをカットできる離脱用
自動ロープカット装置を提供する。 【構成】 本体ケース1内に、ばね7により附勢され、
先端部がテーパー部を介して小径となった駆動軸6の上
記テーパ部を、複数個のブロックを水に接すると急速に
強度を失うテープを以て縛着したストッパー4の中央貫
通孔に係止収納すると共に、上記駆動軸の先端を、ロー
プに対するカッター3を内蔵してケース内を移動し得る
筐体11の背面に接触せしめた。
動して救命設備等を繋いだロープをカットできる離脱用
自動ロープカット装置を提供する。 【構成】 本体ケース1内に、ばね7により附勢され、
先端部がテーパー部を介して小径となった駆動軸6の上
記テーパ部を、複数個のブロックを水に接すると急速に
強度を失うテープを以て縛着したストッパー4の中央貫
通孔に係止収納すると共に、上記駆動軸の先端を、ロー
プに対するカッター3を内蔵してケース内を移動し得る
筐体11の背面に接触せしめた。
Description
【0001】
本考案は、膨張式救命いかだ用の離脱用自動ロープカット装置、特にヨット、 モーターボート等の小型船舶に適する救命具等に用いる自動ロープカット装置に 関するものである。
【0002】
従来より、海難時において救命設備、海難報知用ブイ等を自動的に離脱させる 装置として水圧応動型のダイアフラムの動作を利用したものが通常用いられる。
【0003】
しかしながら、この従来の自動離脱装置は主として船舶に搭載した設備に用い られるもので、それが作動するためには0.4気圧以下を要するため、水深が少 なくとも3〜4mのところまで沈む必要があり、従って装置作動まで時間を要し た。 更に、近時のヨット、モーターボート等の小型船舶は、材質等の点から転覆時 にも水面下に沈むことがないため所要の水深が得られず、上記の離脱装置では自 動的に作動しないため、手動で作動させなければならないという欠陥があった。
【0004】 本考案は、この従来の離脱装置の難点に鑑みて、僅かの水を受けるのみで短時 間に確実に作動して救命設備等を繋いだロープをカットすることのできる離脱用 自動ロープカット装置を提供しようとするものである。
【0005】
そのため本考案は、本体ケース内に、ばねにより附勢され、先端部を小径とし てテーパー部を形成した駆動軸の上記テーパ部を、複数個のブロックを水に接す ると急速に強度を失うテープを以て縛着したストッパーの中央貫通孔に形成され るテーパー部に係止収納すると共に、上記駆動軸の先端を、ロープに対するカッ ターを内蔵してケース内を移動し得る筐体の背面に対向するように構成したもの である。
【0006】
以下、図面に示される実施例について説明する。 図1は、本考案装置の断面であって、1は合成樹脂より成り、内部が隔壁10 によりA、B2室に分かれている円筒状の本体ケースで、室Aの周壁にはロープ が室Aを貫通するためのロープ貫通孔2、2を対称的に穿ち、室Bには転覆時の 入水孔5を備えると共に、該入水孔への雨水や海水のしぶきの侵入を防止するた めカバー8が本体ケース1の周壁との間に若干の間隙を保って下方のみ開口9し て装着されている。
【0007】 室Bには、コイルばね7により附勢された駆動軸6の先端がストッパー4に係 止されつゝ、その中央貫通孔4a及び隔壁10の中央貫通孔を経て室A内を移動 し得る筐体10の背面に対向している。
【0008】 ストッパー4は、図3及び図4に示すように、3個のブロックが、乾強度が強 く、湿潤すると急速に強度が低下する、例えば和紙のような材料より成るテープ を以て縛着されて円筒状を形成して底面が隔壁10に接しており、その中央には テーパー部4bを備えた貫通孔4aが構成されている。(これについては公開特 許公報昭63−106199に記載された発明に詳述されている。)
【0009】 駆動軸6は、先端部6aを小径として形成されるテーパー部6bがストッパー 4の上記貫通孔4aに貫通した上、相互のテーパーを接して係止されている。
【0010】 また、背面に駆動軸6の先端が対向している筐体10は、先方が開口して断面 がコの字状を成すと共に、移動時にロープ貫通孔2、2を貫通したロープを切断 し得る位置にカッター3が固定されている。
【0011】 このように構成されているから、海難時にはカバー8の開口9を経て入水孔5 より浸入した海水によりストッパー4を縛着したテープが湿潤して急速に強度が 弱まり、ストッパーを構成する各ブロックは一瞬の中に緊縛が解けて中央貫通孔 4aが図3に示すように開き、コイルばね7により附勢された駆動軸6の先端部 6aが室Aに突入して筐体10を移動せしめることによりこれに内蔵されたカッ ター3が室Aを貫通したロープを切断する。
【0012】 なお、駆動軸6のテーパ部6bと、これに係止するストッパー4のテーパー部 4bの角度をそれぞれ40〜60゜とすると、長期間負荷された場合でも安定性 があり、且つ一旦水浸すると一瞬にして係止がはずれる最適の係合度合となる。
【0013】
以上のように本考案の離脱用自動ロープカット装置は、水圧に関係なく水に接 すると急速に約20秒以内に作動するから、転覆しても沈むことのない近時のヨ ット、モーターボート等の救命設備等に用いて極めて大きな効果が期待される。
【図1】本考案実施例の断面図である。
【図2】本考案実施例が作動した時の断面図である。
【図3】ストッパーを構成する各ブロックの斜視図であ
る。
る。
【図4】ストッパーの断面図である。
1 本体ケース 2 ロープ貫通孔 3 カッター 4 ストッパー 4a 中央貫通孔 4b テーパー部 5 入水孔 6 駆動軸 6a 駆動軸先端部 6b テーパー部 7 コイルばね 8 雨水侵入防止用カバー 9 開口 10 隔壁 11 筐体 A 室 B 室
Claims (2)
- 【請求項1】 本体ケース1内を隔壁10により室Aと
室Bとに分け、室Bに、ばね7により附勢され、先端部
6aを小径としてテーパー部6bを形成した駆動軸6
と、水に接すると急速に強度を失うテープを以て縛着し
た複数個のブロックより成るストッパー4とを収納する
と共に、駆動軸6の上記テーパー部6bをストッパー4
の中央貫通孔4aに形成されたテーパー部4bに係止し
てその先端を、前方が開口しカッター3を内蔵して室A
内を移動し得る筐体11の背面に隔壁10を通して対向
させ、かつ、室Aの周壁には室内を貫通するロープの貫
通孔2、2を穿ち、室Bの周壁外には入水孔5を間隙を
介して覆う雨水侵入防止用カバー8を設けて成る離脱用
自動ロープカット装置。 - 【請求項2】 駆動軸6のテーパー部6bと、これに対
応するストッパー4のテーパー部4bとが、それぞれ4
0〜60゜の範囲内の角度で係合している請求項1記載
の離脱用自動ロープカット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9979191U JPH0532293U (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 離脱用自動ロープカツト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9979191U JPH0532293U (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 離脱用自動ロープカツト装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532293U true JPH0532293U (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=14256748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9979191U Pending JPH0532293U (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 離脱用自動ロープカツト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0532293U (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5140716A (ja) * | 1974-10-02 | 1976-04-05 | Hitachi Ltd | |
JPS6181291A (ja) * | 1984-09-27 | 1986-04-24 | Fujikura Rubber Ltd | 充気装置のカバ−装置 |
JPS61222893A (ja) * | 1985-03-18 | 1986-10-03 | マツツ ヘルマンソン | 固定装置 |
JPS63106199A (ja) * | 1986-10-23 | 1988-05-11 | Eizo Toida | 膨脹式救命具用ガス充気装置 |
JPH01285483A (ja) * | 1988-05-13 | 1989-11-16 | Mitsubishi Electric Corp | 自動離脱装置 |
-
1991
- 1991-10-02 JP JP9979191U patent/JPH0532293U/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5140716A (ja) * | 1974-10-02 | 1976-04-05 | Hitachi Ltd | |
JPS6181291A (ja) * | 1984-09-27 | 1986-04-24 | Fujikura Rubber Ltd | 充気装置のカバ−装置 |
JPS61222893A (ja) * | 1985-03-18 | 1986-10-03 | マツツ ヘルマンソン | 固定装置 |
JPS63106199A (ja) * | 1986-10-23 | 1988-05-11 | Eizo Toida | 膨脹式救命具用ガス充気装置 |
JPH01285483A (ja) * | 1988-05-13 | 1989-11-16 | Mitsubishi Electric Corp | 自動離脱装置 |
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