JPH072390Y2 - 海難報知用ブイ等に用いる自動離脱装置 - Google Patents

海難報知用ブイ等に用いる自動離脱装置

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JPH072390Y2
JPH072390Y2 JP10557489U JP10557489U JPH072390Y2 JP H072390 Y2 JPH072390 Y2 JP H072390Y2 JP 10557489 U JP10557489 U JP 10557489U JP 10557489 U JP10557489 U JP 10557489U JP H072390 Y2 JPH072390 Y2 JP H072390Y2
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JP
Japan
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metal fitting
hooking
diaphragm
hook
coil spring
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信 相田
敦男 川村
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Japan Radio Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、海難事故発生の際、例えば、船舶等が水没し
た場合、その船舶に係止されているブイを自動的に且つ
確実に離脱せしめる離脱装置に関する。
(従来の技術とその課題) 従来この種の自動離脱装置は、主に大型の船舶に装備さ
れた膨張式救命いかだ用として用いられているものであ
る。第4図の断面図及び第5図の平面図に示すように、
ダイアフラム3に固定板5及びナット6によって取り付
けられた作動軸4を、ハウジング1とダイアフラム3に
より構成される密閉室15に設けられたコイルばね7によ
り、開放室14側へ押圧し通常位置に保持している。第5
図に示すように、トリガ11は軸16により回動自在に装着
され、一端を作動軸4に係止されている。引掛金具13は
作動軸4、トリガ10及びトリガ11を介してロックされて
いる。トリガ11の先端部には、作動後速やかに元の位置
に戻るよう引張りコイルばね12が設けてある。水圧によ
り押圧され作動軸4が密閉室15側に移動すると、トリガ
10及びトリガ11が引掛金具13の引張り力によって回転
し、ロックされている引掛金具13が解除される。
また、引掛金具13を手動解除する場合は、レバー9を矢
印方向に回転させることにより、トリガ10は矢印方向に
移動可能となり、引掛金具13を引張り上げることによっ
てロックが解除される。
次に引掛金具13のセットについて述べる。レバー9をト
リガ10の解除位置まで回転し、その位置を保持しながら
トリガ10を矢印方向に持ち上げ、引掛金具13を引掛け
る。その後、トリガ10を矢印と逆方向に押し込みレバー
9を元の位置に戻すと引掛金具13がロックされる。
しかしながら、実際にはトリガ10を真直ぐに押し込まな
いとロックできない場合があり、また船体デッキ部に備
えられる膨張式救命いかだ用の離脱装置として用いられ
ることからもわかるように、船体のローリング、大波等
で救命いかだが水に浸った際に生じる浮力による張力で
は、引掛金具13が離脱しないように引張強度を非常に大
きく設定しており、またトリガ11を引張っている引張り
コイルばね12の張力も加わるため、引掛金具13には最低
でも5Kgf程度の張力をかけないとロックが解除できなか
った。即ち、確実にロック解除されない場合もあった。
つまり、非常に大きな浮力のある救命いかだ等に使用で
きても浮力の余りない海難報知用ブイ用には使用できな
いという欠点があった。
また、従来この種の自動離脱装置には第6図及び第7図
に示すように、カッターナイフ23でロープ27を切断する
方式のものがある。本体28の中央部に作動軸26と一体に
構成されたダイアフラム20を設け、片側の密閉室21側に
設けられたコイルばね25により、作動軸26及びダイアフ
ラム20を開放室22側へ押圧固定している。開放室22側に
はカッターナイフ23を作動軸26と垂直位置に、その後部
にカッターナイフ23を駆動するためのコイルばね24を設
ける。カッターナイフ23は作動軸26によて通常時におい
てはロックされている。カッターナイフ23前方にはロー
プ27を設ける。このような構成において、ダイアフラム
20に水圧が加わると作動軸26が密閉室21側に移動しカッ
ターナイフ23のロックが解除され、コイルばね24の反発
力によって加速されることによりロープ27が切断され
る。この方式は作動後のリセットが不可能なため使い捨
てであり、また手動解除機能がなく、手動解除を必要と
する場合は別に機能を設けなくてはならない等不都合な
点が多いものであった。
(課題を解決するための手段) 本考案は、前述した従来技術の課題を解決することを目
的とし、従来例のようにレバー、トリガ等による複雑な
構成を避け、引掛金具に所定の張力を掛けなくても確実
に離脱可能であり、また引掛金具のセットが簡単容易に
実施可能な自動離脱装置の提供を目的とするものであ
る。
その目的は、作動軸に引掛金具を常時ロック保持するた
めの引掛部と、それに隣接して引掛金具がセットされる
とき、それを案内するための傾斜部と、作動軸の先端部
に設けた手動離脱用押しボタンと引掛金具とロープを接
続する中継金具に、引掛金具を確実に離脱せしめるため
に設けられたコイルばねとを具備した比較的簡単な構成
により達成される。
(実施例) 以下、第1図から第3図に示す本考案の一実施例につき
詳説する。
ほぼ円形の本体30がハウジング42及び43によって形成さ
れ、その中間にダイアフラム31が挾持され、ダイアフラ
ム31によって密閉室32と開放室33が区画形成される。こ
のダイアフラム31のほぼ中央部には作動軸35が固定さ
れ、その作動軸35には引掛金具34の先端部を通常時に収
容するための引掛部35Aとそれに隣接して傾斜部35Bが設
けられている。また、この作動軸35の先端部には手動離
脱用の押しボタン36がねじ固定されている。ダイアフラ
ム31は密閉室32内に設けられたコイルばね37によって開
放室33側に押圧され、通常時にはハウジング43に設けら
れたストッパ38によって停止されている。引掛金具34と
ロープ40間には中継金具41に併せてコイルばね39が設け
られている。
以上のように構成された離脱装置において、先ず引掛金
具34をセットする場合について述べる。セット前におい
て、ダイアフラム31及び作動軸35は第1図に示す位置に
あり、この状態で引掛金具34の先端部が傾斜部35Bを滑
動し、コイルばね37を若干圧縮した後、引掛部35Aに落
ち込んで収容される。以上のような簡単な動作で引掛金
具34のセットが完了する。
次に離脱動作について述べる。水圧によってダイアフラ
ム31が密閉室32側にコイルばね37に抗して変位した場
合、または押しボタン36が第2図の矢印で示されるよう
に押圧された場合、作動軸35は密閉室32側に変位し、引
掛金具34の先端部は引掛部35Aから確実に開放される。
ここで自動離脱装置の水没によって、海難報知用ブイ
(図示せず)等に接続されたロープ40と引掛金具34間に
設けられたコイルばね39には張力が働く。この張力によ
って、引掛金具34に引掛部35Aから開放され確実に離脱
される。
(考案の効果) 以上述べた本考案によれば、従来装置に比べて著しく簡
単な構成でありながら、引掛金具のセット及び手動によ
る解除が容易であるのみならず、従来装置のように引掛
金具に救命いかだのような強い張力をかける必要なく、
海難報知用ブイ等のような小さな張力のものでも確実に
離脱できるという顕著な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の一実施例を示すもので、第1
図及び第2図は夫々引掛金具のロック時及び離脱時を示
す縦断面図、第3図は装置全体の外観を示す斜視図、第
4図及び第5図は従来装置の一例を示す縦断面図と側面
図、第6図及び第7図は従来装置の他の例を示す縦断面
であって、夫々作動前及び作動後を示す。 30……本体、31……ダイアフラム、32……密閉室、33…
…開放室、34……引掛金具、35……作動軸、35A……引
掛部、35B……傾斜部、36……押しボタン、37,39……コ
イルばね、38……ストッパ、40……ロープ、41……中継
金具、42,43……ハウジング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイアフラム(31)で区画形成した与圧室
    としての開放室(33)と受圧室としての密閉室(32)及
    び該ダイアフラム(31)部のほぼ中央部にダイアフラム
    (31)と一体となるよう設けた作動軸(35)とで構成さ
    れ、前記ダイアフラム(31)に水圧がかかることによっ
    て引掛金具(34)を自動的に離脱せしめる装置におい
    て、前記ダイアフラム(31)を通常位置に保持するため
    の前記密閉室(32)に設けられたコイルばね(37)と、
    前記引掛金具(34)を通常時離脱しないように保持する
    ための前記作動軸(35)に設けられた引掛部(35A)
    と、前記引掛金具(34)をセットする際、前記引掛部
    (35A)へ案内するための前記作動軸(35)に設けられ
    た傾斜部(35B)と、手動にて前記引掛金具(34)を離
    脱せしめるための前記作動軸(35)の先端部に設けられ
    た手動離脱用押しボタン(36)と、前記引掛金具(34)
    を確実に離脱せしめるために、前記引掛金具(34)とロ
    ープ(40)を接続する中継金具(41)に併せて設けられ
    たコイルばね(39)とを具備し、前記引掛金具(34)の
    先端部が前記傾斜部(35B)を滑動した後、前記引掛部
    (35A)に収容されることによって、前記引掛金具(3
    4)のセットが完了し、水圧または前記押しボタン(3
    6)の操作によって、前記ダイアフラム(31)が前記コ
    イルばね(37)に抗して密閉室(32)側に押圧された
    時、前記引掛金具(34)の先端部が前記引掛部(35A)
    から開放され、また前記コイルばね(39)の張力によっ
    て引掛金具(34)が確実に離脱するようにしたことを特
    徴とする海難報知用ブイ等に用いる自動離脱装置。
JP10557489U 1989-09-08 1989-09-08 海難報知用ブイ等に用いる自動離脱装置 Expired - Fee Related JPH072390Y2 (ja)

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