JPH05322655A - 自動変角3次元分光光度計 - Google Patents
自動変角3次元分光光度計Info
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- JPH05322655A JPH05322655A JP12360392A JP12360392A JPH05322655A JP H05322655 A JPH05322655 A JP H05322655A JP 12360392 A JP12360392 A JP 12360392A JP 12360392 A JP12360392 A JP 12360392A JP H05322655 A JPH05322655 A JP H05322655A
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Landscapes
- Spectrometry And Color Measurement (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シーン光沢による影響に拘わらず迅速かつ自
動的に測定対象の物体を3次元的に分光測色する。 【構成】 光源14から射出された光が試料F及び参照
白色板Wに照射される。この各反射光を分光器60が光
の波長毎に光量を計測する。参照白色板Wは試料Fと所
定角度を成している。この試料回転部30を軸37に回
転、試料Fを法線を軸に回転、光源部12を軸37に回
転、あおりプレート34を軸31にあおることによっ
て、3次元分光光度計10の入射角、受光角、方位角、
試料回転角を所定の角度条件に変更する。この角度条件
のときの分光反射率を計測する。試料Fの分光反射率
は、白色塗板Wの計測値によって求めた基準の照度特性
及び受光特性で計測した分光立体角反射率に換算するた
めの補正値で補正される。
動的に測定対象の物体を3次元的に分光測色する。 【構成】 光源14から射出された光が試料F及び参照
白色板Wに照射される。この各反射光を分光器60が光
の波長毎に光量を計測する。参照白色板Wは試料Fと所
定角度を成している。この試料回転部30を軸37に回
転、試料Fを法線を軸に回転、光源部12を軸37に回
転、あおりプレート34を軸31にあおることによっ
て、3次元分光光度計10の入射角、受光角、方位角、
試料回転角を所定の角度条件に変更する。この角度条件
のときの分光反射率を計測する。試料Fの分光反射率
は、白色塗板Wの計測値によって求めた基準の照度特性
及び受光特性で計測した分光立体角反射率に換算するた
めの補正値で補正される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変角3次元分光光
度計にかかり、特に、織物等の複雑な反射特性の物体を
自動的に3次元分光測色する自動変角3次元分光光度計
に関する。
度計にかかり、特に、織物等の複雑な反射特性の物体を
自動的に3次元分光測色する自動変角3次元分光光度計
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、塗料等の品質管理等のために
光や塗料等の色を測定することが行われているが、受光
方向によって計測される光量や色の度合いが異なる複雑
な形状の試料、例えば繊維やメタリック塗装等の面を適
正に測色すること、すなわち、物体の分光立体角反射率
の3次元計測を行う装置はなかった。
光や塗料等の色を測定することが行われているが、受光
方向によって計測される光量や色の度合いが異なる複雑
な形状の試料、例えば繊維やメタリック塗装等の面を適
正に測色すること、すなわち、物体の分光立体角反射率
の3次元計測を行う装置はなかった。
【0003】ところで、このような物体を測色すること
ができる装置として、物体の色を測定する測色装置や色
度計等の光度計がある。この光度計には、2次元自動変
角分光光度計や3次元自動変角光度計のように、単に試
料の測定位置における一義的な測色を行うのではなく試
料への入射角及び試料で反射された光を受光する受光素
子への受光角等を変角することにより立体的な反射率を
求め測色する光度計がある。
ができる装置として、物体の色を測定する測色装置や色
度計等の光度計がある。この光度計には、2次元自動変
角分光光度計や3次元自動変角光度計のように、単に試
料の測定位置における一義的な測色を行うのではなく試
料への入射角及び試料で反射された光を受光する受光素
子への受光角等を変角することにより立体的な反射率を
求め測色する光度計がある。
【0004】この2次元自動変角分光光度計は、図16
(1)に示すように、試料F表面の法線との成す角度
で、光源の入射角θ及び受光素子の受光角Ψを、CPU
(中央演算処理装置)を有するパーソナルコンピュータ
により変角制御し、分光立体角反射率を計測するもので
ある。
(1)に示すように、試料F表面の法線との成す角度
で、光源の入射角θ及び受光素子の受光角Ψを、CPU
(中央演算処理装置)を有するパーソナルコンピュータ
により変角制御し、分光立体角反射率を計測するもので
ある。
【0005】しかしながら、このような2次元自動変角
分光光度計の変角制御は、検出部を固定し(図示せ
ず)、光源部200と試料台204を回転して入射角θ
及び受光角φを変角させることによる計測のため、3次
元的に分光立体角反射率を求めることはできない。
分光光度計の変角制御は、検出部を固定し(図示せ
ず)、光源部200と試料台204を回転して入射角θ
及び受光角φを変角させることによる計測のため、3次
元的に分光立体角反射率を求めることはできない。
【0006】これに対して、3次元自動変角光度計は、
図16(2)に示すように、手動で試料Fを回転させる
3次元の変角機構を有し、光源部を固定し(図示せ
ず)、試料Fを回転、検出部202と試料台204を回
転させることによって変角させて3次元的に光度を計測
するものである。
図16(2)に示すように、手動で試料Fを回転させる
3次元の変角機構を有し、光源部を固定し(図示せ
ず)、試料Fを回転、検出部202と試料台204を回
転させることによって変角させて3次元的に光度を計測
するものである。
【0007】しかしながら、この3次元自動変角光度計
は試料Fの反射強度を求めるのみのため、分光反射率の
計測による分光測色ができない。この分光測色のために
は分光器等を配設すればよいが、3次元自動変角光度計
は可動部が光量を計測するための検出部202にあるた
めに、この可動部に分光器等の大型の光学機器を配設す
ることは困難であった。
は試料Fの反射強度を求めるのみのため、分光反射率の
計測による分光測色ができない。この分光測色のために
は分光器等を配設すればよいが、3次元自動変角光度計
は可動部が光量を計測するための検出部202にあるた
めに、この可動部に分光器等の大型の光学機器を配設す
ることは困難であった。
【0008】従って、試料Fの3次元分光立体角反射率
を求めるためには、2次元自動変角分光光度計による計
測データと、3次元自動変角光度計による計測データと
に基づいて推定することによって求めていた。
を求めるためには、2次元自動変角分光光度計による計
測データと、3次元自動変角光度計による計測データと
に基づいて推定することによって求めていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記2
次元自動変角分光光度計による計測データと、3次元自
動変角光度計による計測データとから分光立体角反射率
の3次元計測データを求めることは多大な時間や人手を
必要とすると共に得られたデータは推定によるため誤差
が避けられない、という問題があった。
次元自動変角分光光度計による計測データと、3次元自
動変角光度計による計測データとから分光立体角反射率
の3次元計測データを求めることは多大な時間や人手を
必要とすると共に得られたデータは推定によるため誤差
が避けられない、という問題があった。
【0010】また、分光立体角反射率R(λ)は、物体
から反射する波長λの分光放射束と完全拡散反射面から
反射する波長λの分光放射束との比(JIS-Z8105,Z8722
)によって求めるものである。この分光立体角反射率
を、より短時間で求めるために、硫酸バリウムが塗布さ
れたガラス板等の参照白色板Sを用いて参照白色板Sの
反射光と試料Fの反射光との計測値に基づいて分光立体
角反射率を求めるダブルビーム方式がある。このダブル
ビーム方式では、同一光源から射出される光を参照白色
板Sと試料Fとの各々に同一条件、すなわち入射角度及
び受光角度で照射し、以下の式(1)に基づいて試料F
の分光立体角反射率を求めることができる。
から反射する波長λの分光放射束と完全拡散反射面から
反射する波長λの分光放射束との比(JIS-Z8105,Z8722
)によって求めるものである。この分光立体角反射率
を、より短時間で求めるために、硫酸バリウムが塗布さ
れたガラス板等の参照白色板Sを用いて参照白色板Sの
反射光と試料Fの反射光との計測値に基づいて分光立体
角反射率を求めるダブルビーム方式がある。このダブル
ビーム方式では、同一光源から射出される光を参照白色
板Sと試料Fとの各々に同一条件、すなわち入射角度及
び受光角度で照射し、以下の式(1)に基づいて試料F
の分光立体角反射率を求めることができる。
【0011】 R(λ)=RW (λ)・r(λ)/rW (λ) −−−(1) 但し、 R (λ):試料Fの分光立体角反射率 RW (λ):標準白色板Cの分光立体角反射率 r (λ):試料Fの参照白色板Sに対する相対分光立
体角反射率 rW (λ):標準白色板Cの参照白色板Sに対する相対
分光立体角反射率。
体角反射率 rW (λ):標準白色板Cの参照白色板Sに対する相対
分光立体角反射率。
【0012】しかしながら、参照白色板Sを用いた場合
に入射角の小さい領域では均等拡散であった表面が入射
角が大きくなると正反射(入射角θ及び受光角φが略同
一の角度)方向に強い反射光のピークが現れる現象(シ
ーン光沢)が知られている。このシーン光沢の領域では
均等拡散の均等性が崩れ、このシーン光沢の領域におけ
る分光立体角反射率を正確に求める方法は確立されてい
なかった。
に入射角の小さい領域では均等拡散であった表面が入射
角が大きくなると正反射(入射角θ及び受光角φが略同
一の角度)方向に強い反射光のピークが現れる現象(シ
ーン光沢)が知られている。このシーン光沢の領域では
均等拡散の均等性が崩れ、このシーン光沢の領域におけ
る分光立体角反射率を正確に求める方法は確立されてい
なかった。
【0013】本発明は、上記問題を解決すべく成された
もので、シーン光沢による影響に拘わらず迅速かつ自動
的に測定対象の物体を3次元分光測色することができる
自動変角3次元分光光度計を得ることが目的である。
もので、シーン光沢による影響に拘わらず迅速かつ自動
的に測定対象の物体を3次元分光測色することができる
自動変角3次元分光光度計を得ることが目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、試料と基準板とが所定角度を成すように配
設される載置手段と、前記試料および基準板へ同一光源
からの光を照射する照射手段と、前記試料および基準板
からの各光量を、所定波長または所定波長帯毎に計測す
る計測手段と、前記試料へ照射される光の入射角度、前
記計測手段が受光する試料からの光の受光角度、前記試
料の法線を軸として回転される前記試料の回転角度、前
記試料の法線と前記試料への入射光軸とを含む入射平面
に対して前記試料の法線と前記計測手段への検出光軸と
を含む検出平面が成す方位角度、の各角度を変更する角
度変更手段と、拡散反射面を有する板を前記試料配設位
置に配設し、正反射領域以外のときには該板の基準角度
条件における基準計測値と、前記基準角度条件と異なる
所定角度条件における該板の計測値と、に基づいて補正
値を求め、かつ、正反射領域のときには前記所定角度条
件における該板の該正反射領域近傍の計測値または該正
反射領域近傍の補正値に基づいて補間によって正反射領
域の補正値を求める補正値演算手段と、前記計測手段に
よって計測された前記試料、前記基準板の計測値、およ
び前記補正値演算手段によって求めた補正値に基づいて
試料の分光立体角反射率を求める反射率演算手段と、を
備えたことを特徴としている。
に本発明は、試料と基準板とが所定角度を成すように配
設される載置手段と、前記試料および基準板へ同一光源
からの光を照射する照射手段と、前記試料および基準板
からの各光量を、所定波長または所定波長帯毎に計測す
る計測手段と、前記試料へ照射される光の入射角度、前
記計測手段が受光する試料からの光の受光角度、前記試
料の法線を軸として回転される前記試料の回転角度、前
記試料の法線と前記試料への入射光軸とを含む入射平面
に対して前記試料の法線と前記計測手段への検出光軸と
を含む検出平面が成す方位角度、の各角度を変更する角
度変更手段と、拡散反射面を有する板を前記試料配設位
置に配設し、正反射領域以外のときには該板の基準角度
条件における基準計測値と、前記基準角度条件と異なる
所定角度条件における該板の計測値と、に基づいて補正
値を求め、かつ、正反射領域のときには前記所定角度条
件における該板の該正反射領域近傍の計測値または該正
反射領域近傍の補正値に基づいて補間によって正反射領
域の補正値を求める補正値演算手段と、前記計測手段に
よって計測された前記試料、前記基準板の計測値、およ
び前記補正値演算手段によって求めた補正値に基づいて
試料の分光立体角反射率を求める反射率演算手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0015】
【作用】本発明の自動変角3次元分光光度計は、載置手
段に所定角度を成すように配設される試料と基準板と
へ、各々同一光源からの光を照射手段によって照射し
て、試料および基準板からの各光量を光の波長または所
定波長帯毎に計測手段によって計測し、各々の計測値に
基づいて試料の分光立体角反射率を求めている。この基
準板は、標準白色板、や参照白色板を用いることができ
る。
段に所定角度を成すように配設される試料と基準板と
へ、各々同一光源からの光を照射手段によって照射し
て、試料および基準板からの各光量を光の波長または所
定波長帯毎に計測手段によって計測し、各々の計測値に
基づいて試料の分光立体角反射率を求めている。この基
準板は、標準白色板、や参照白色板を用いることができ
る。
【0016】角度制御手段は、試料へ照射される光の入
射角度、計測手段が受光する試料からの光の受光角度、
試料の法線を軸として回転される試料の回転角度、試料
の法線と試料への入射光軸とを含む入射平面に対して試
料の法線と計測手段への検出光軸とを含む検出平面が成
す方位角度、の各角度を変更する。このように各々の角
度を変更することによって、照射手段、計測手段及び試
料等は3次元的に位置、すなわち上記の各角度を変更で
き、この計測値によって3次元分光立体角反射率を求め
ることが可能となる。
射角度、計測手段が受光する試料からの光の受光角度、
試料の法線を軸として回転される試料の回転角度、試料
の法線と試料への入射光軸とを含む入射平面に対して試
料の法線と計測手段への検出光軸とを含む検出平面が成
す方位角度、の各角度を変更する。このように各々の角
度を変更することによって、照射手段、計測手段及び試
料等は3次元的に位置、すなわち上記の各角度を変更で
き、この計測値によって3次元分光立体角反射率を求め
ることが可能となる。
【0017】ここで、分光立体角反射率を求めるため
に、例えば、入射角を固定し、受光角を変化させて分光
立体角反射率を求めるとき、計測手段の受光領域に対応
する試料の領域(受光視野)の全てにわたり充分に光が
照射されている場合には輝度が測定され、反射光の角度
分布は方向性がなく一定の値となるが、受光角が大きく
なり受光視野が広がる場合にはこの受光視野内に光が照
射されることになり、部分反射光束が測定されることに
なる。また、3次元的に試料に対する諸々の角度の関係
を変化させたときは、試料と基準板、例えば参照白色板
とにおける照度が異なる場合がある。従って、3次元的
に分光立体角反射率を求めると、角度条件によっては求
めた分光立体角反射率が適正でない場合がある。更に、
試料や基準板等の反射板に対する入射角が大きくなる
と、正反射方向に、例えば入射平面と検出平面とが同一
で入射角と受光角が略同一の方向のとき、シーン光沢が
生じ、求めた分光立体角反射率が適正でない場合もあ
る。
に、例えば、入射角を固定し、受光角を変化させて分光
立体角反射率を求めるとき、計測手段の受光領域に対応
する試料の領域(受光視野)の全てにわたり充分に光が
照射されている場合には輝度が測定され、反射光の角度
分布は方向性がなく一定の値となるが、受光角が大きく
なり受光視野が広がる場合にはこの受光視野内に光が照
射されることになり、部分反射光束が測定されることに
なる。また、3次元的に試料に対する諸々の角度の関係
を変化させたときは、試料と基準板、例えば参照白色板
とにおける照度が異なる場合がある。従って、3次元的
に分光立体角反射率を求めると、角度条件によっては求
めた分光立体角反射率が適正でない場合がある。更に、
試料や基準板等の反射板に対する入射角が大きくなる
と、正反射方向に、例えば入射平面と検出平面とが同一
で入射角と受光角が略同一の方向のとき、シーン光沢が
生じ、求めた分光立体角反射率が適正でない場合もあ
る。
【0018】そこで、補正値演算手段は、拡散反射面を
有する板を試料の配設位置に配設し、正反射領域以外の
とき該板の基準角度条件における基準計測値と、前記基
準角度条件と異なる所定角度条件における該板の計測値
と、に基づいて、例えば、比によって補正値を求めてい
る。この拡散反射面を有する板としては、白色塗板を用
いることができる。また、補正値演算手段は、正反射領
域のときには該正反射領域近傍の計測値または該正反射
領域近傍の補正値に基づいて補間によって正反射領域の
補正値を求めている。反射率演算手段は、所定角度条件
における試料の計測値と該角度条件における補正値演算
手段によって求めた補正値とに基づいて分光立体角反射
率を求めている。
有する板を試料の配設位置に配設し、正反射領域以外の
とき該板の基準角度条件における基準計測値と、前記基
準角度条件と異なる所定角度条件における該板の計測値
と、に基づいて、例えば、比によって補正値を求めてい
る。この拡散反射面を有する板としては、白色塗板を用
いることができる。また、補正値演算手段は、正反射領
域のときには該正反射領域近傍の計測値または該正反射
領域近傍の補正値に基づいて補間によって正反射領域の
補正値を求めている。反射率演算手段は、所定角度条件
における試料の計測値と該角度条件における補正値演算
手段によって求めた補正値とに基づいて分光立体角反射
率を求めている。
【0019】従って、例えば、補正値を試料の計測値に
乗算すれば、基準の照度特性及び受光角度特性、すなわ
ち、基準板、例えば標準白色板の校正時の条件で計測し
た分光立体角反射率に換算することができる。これによ
って、3次元的に試料に対する諸々の角度の関係を変化
させたときであっても、適正に分光立体角反射率を求め
ることができ、また、シーン光沢が生じて適正に計測す
ることができない角度領域であっても、最適に補正され
た分光立体角反射率を求めることができる。
乗算すれば、基準の照度特性及び受光角度特性、すなわ
ち、基準板、例えば標準白色板の校正時の条件で計測し
た分光立体角反射率に換算することができる。これによ
って、3次元的に試料に対する諸々の角度の関係を変化
させたときであっても、適正に分光立体角反射率を求め
ることができ、また、シーン光沢が生じて適正に計測す
ることができない角度領域であっても、最適に補正され
た分光立体角反射率を求めることができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
細に説明する。
【0021】図1に示したように、本実施例の3次元分
光光度計10は、光源部12を備えており、この光源部
12はランプハウス13(図2参照)内にランプ14を
備えている。このランプ14は、電源が投入されること
により点灯する。ランプ14の上下には、入射された光
を平行光束にするレンズ22、24が配設されており、
レンズ22、24から射出される光の光軸L3、L4が
鉛直軸を含む同一平面上で平行になるように、ランプ1
4から射出される光がミラー16、18によってレンズ
22、24へ案内される。レンズ22の射出側にはフィ
ルタホルダ23が配設され、例えばレンズ22、24の
各々から射出される光の光量や波長分布が一致するよう
にフィルターが挿入可能となっている。
光光度計10は、光源部12を備えており、この光源部
12はランプハウス13(図2参照)内にランプ14を
備えている。このランプ14は、電源が投入されること
により点灯する。ランプ14の上下には、入射された光
を平行光束にするレンズ22、24が配設されており、
レンズ22、24から射出される光の光軸L3、L4が
鉛直軸を含む同一平面上で平行になるように、ランプ1
4から射出される光がミラー16、18によってレンズ
22、24へ案内される。レンズ22の射出側にはフィ
ルタホルダ23が配設され、例えばレンズ22、24の
各々から射出される光の光量や波長分布が一致するよう
にフィルターが挿入可能となっている。
【0022】また、ランプハウス13は長尺状のランプ
ベース28の一端に固定され(図2参照)、ランプベー
ス28の他端は鉛直軸37に軸着されている。
ベース28の一端に固定され(図2参照)、ランプベー
ス28の他端は鉛直軸37に軸着されている。
【0023】光源部12の射出側には試料回転部30が
配設される。試料回転部30は鉛直軸37を中心軸とし
て回転可能な試料台ベース36(図2参照)を備えてお
り、試料台ベース36の上面にはコ字状の固定部材32
が上方に開口部が向くように固定されている。固定部材
32のコ字状内部の上面には試料Fと反射率を比較する
ための参照白色板Sが所定角度で傾斜して取付られてい
る。このように、参照白色板を傾斜させることによっ
て、正反射方向のシーン光沢を回避することができる。
なお、この角度は、小さ過ぎる(数度)とシーン光沢の
影響を十分回避できない、あるいは、大き過ぎる(数1
0度)と参照白色板の照度が低下して測定誤差が生ずる
等の場合があるため、参照白色板を含めた光学系に応じ
て適切な角度範囲(例えば、5〜30°)とする必要が
ある。さらには、シーン光沢を回避できる最小の角度と
するのが望ましい。
配設される。試料回転部30は鉛直軸37を中心軸とし
て回転可能な試料台ベース36(図2参照)を備えてお
り、試料台ベース36の上面にはコ字状の固定部材32
が上方に開口部が向くように固定されている。固定部材
32のコ字状内部の上面には試料Fと反射率を比較する
ための参照白色板Sが所定角度で傾斜して取付られてい
る。このように、参照白色板を傾斜させることによっ
て、正反射方向のシーン光沢を回避することができる。
なお、この角度は、小さ過ぎる(数度)とシーン光沢の
影響を十分回避できない、あるいは、大き過ぎる(数1
0度)と参照白色板の照度が低下して測定誤差が生ずる
等の場合があるため、参照白色板を含めた光学系に応じ
て適切な角度範囲(例えば、5〜30°)とする必要が
ある。さらには、シーン光沢を回避できる最小の角度と
するのが望ましい。
【0024】固定部材32の中腹部には軸31を有した
あおりプレート34が、鉛直軸37と直交する軸を中心
軸として回動(図2矢印D方向)可能にされている。こ
のあおりプレート34の中心付近は測定領域50とさ
れ、モータ38の回動によってあおりプレート34に取
付られた試料Fがあおられる。また軸31にはモータ3
8の回転軸が固定されている。このモータ38は、ステ
ッピングモータで構成されかつ制御装置90(図3参
照)に接続され、所定のパルス信号が入力されると所定
角度だけ回転するようになっている。なお、測定領域5
0には、標準白色板C及び白色塗板Wが配設可能とされ
る。また、あおりプレート34にはモータ40が取り付
けられている。このモータ40は、ステッピングモータ
で構成されかつ制御装置90(図3参照)に接続され、
所定のパルス信号が入力されると所定角度だけ回転する
ようになっている。従って、モータ40が回転するとあ
おりプレート34に取付られた試料F等が同一面上、す
なわち試料Fの法線を軸として回転(図2矢印C方向)
する。
あおりプレート34が、鉛直軸37と直交する軸を中心
軸として回動(図2矢印D方向)可能にされている。こ
のあおりプレート34の中心付近は測定領域50とさ
れ、モータ38の回動によってあおりプレート34に取
付られた試料Fがあおられる。また軸31にはモータ3
8の回転軸が固定されている。このモータ38は、ステ
ッピングモータで構成されかつ制御装置90(図3参
照)に接続され、所定のパルス信号が入力されると所定
角度だけ回転するようになっている。なお、測定領域5
0には、標準白色板C及び白色塗板Wが配設可能とされ
る。また、あおりプレート34にはモータ40が取り付
けられている。このモータ40は、ステッピングモータ
で構成されかつ制御装置90(図3参照)に接続され、
所定のパルス信号が入力されると所定角度だけ回転する
ようになっている。従って、モータ40が回転するとあ
おりプレート34に取付られた試料F等が同一面上、す
なわち試料Fの法線を軸として回転(図2矢印C方向)
する。
【0025】上記試料台ベース36は、図示は省略した
が、いわゆる回転ステージの一方に固定され、この回転
ステージの他方は3次元分光光度計10の図示しない装
置本体に固定される。同様に、上記ランプベース28も
本体に固定された回転ステージの移動側に固定される。
なお、各々の回転中心軸は鉛直軸37と同一となるよう
に形成される。
が、いわゆる回転ステージの一方に固定され、この回転
ステージの他方は3次元分光光度計10の図示しない装
置本体に固定される。同様に、上記ランプベース28も
本体に固定された回転ステージの移動側に固定される。
なお、各々の回転中心軸は鉛直軸37と同一となるよう
に形成される。
【0026】試料台ベース36の下方には、試料台ベー
ス36を回転、すなわち試料回転部30を鉛直軸37を
軸として回転(図2矢印B方向)するためのモータ4
2、及びランプベース28を鉛直軸37を軸として回
転、すなわち光源部12を回転(図2矢印A方向)する
ためのモータ44が配設されている。また、これらのモ
ータ42、44によって回転される試料台ベース36及
びランプベース28の角度は、エンコーダ46、48に
よって検出され、エンコーダ46、48は回転角度に応
じた電気信号を出力する。このエンコーダ46、48
は、制御装置90(図3参照)に接続されている。
ス36を回転、すなわち試料回転部30を鉛直軸37を
軸として回転(図2矢印B方向)するためのモータ4
2、及びランプベース28を鉛直軸37を軸として回
転、すなわち光源部12を回転(図2矢印A方向)する
ためのモータ44が配設されている。また、これらのモ
ータ42、44によって回転される試料台ベース36及
びランプベース28の角度は、エンコーダ46、48に
よって検出され、エンコーダ46、48は回転角度に応
じた電気信号を出力する。このエンコーダ46、48
は、制御装置90(図3参照)に接続されている。
【0027】試料回転部30の反射側には、試料回転部
30の測定領域50及び参照白色板Sに対応してミラー
72、74が配設されている。このミラー72及びミラ
ー74へ至る光路L5、L6は略平行とされる。ミラー
72は、光路L5を経た光がセクター部70へ至るよう
に案内する。同様に、ミラー74は、光路L6を経た光
がセクター部70へ至るように案内する。
30の測定領域50及び参照白色板Sに対応してミラー
72、74が配設されている。このミラー72及びミラ
ー74へ至る光路L5、L6は略平行とされる。ミラー
72は、光路L5を経た光がセクター部70へ至るよう
に案内する。同様に、ミラー74は、光路L6を経た光
がセクター部70へ至るように案内する。
【0028】ミラー72、74の射出側には、分光器6
0へ照射する光を選択するセクター部70が配設されて
いる。すなわちセクター部70は、制御装置90に接続
された図示しない駆動手段により回動され(図3参
照)、試料回転部30に配設された測定物(例えば、試
料F)と参照白色板Sとの拡散反射光を交互に分光器6
0へ照射する。
0へ照射する光を選択するセクター部70が配設されて
いる。すなわちセクター部70は、制御装置90に接続
された図示しない駆動手段により回動され(図3参
照)、試料回転部30に配設された測定物(例えば、試
料F)と参照白色板Sとの拡散反射光を交互に分光器6
0へ照射する。
【0029】分光器60は、複数の光電変換素子を有し
たフォトダイオードアレイ62を備えており、フォトダ
イオードアレイ62には分光器60に入射された光がレ
ンズ及び凹面回折格子を介して照射される。従って、分
光器60に案内された光は、回折格子で波長または波長
帯毎に分散されフォトダイオードアレイ62の各波長ま
たは波長帯に対応した素子によって光電変換される。こ
のフォトダイオードアレイ62は、制御装置90(図3
参照)に接続されている。
たフォトダイオードアレイ62を備えており、フォトダ
イオードアレイ62には分光器60に入射された光がレ
ンズ及び凹面回折格子を介して照射される。従って、分
光器60に案内された光は、回折格子で波長または波長
帯毎に分散されフォトダイオードアレイ62の各波長ま
たは波長帯に対応した素子によって光電変換される。こ
のフォトダイオードアレイ62は、制御装置90(図3
参照)に接続されている。
【0030】なお、上記光路L5上には減光板部76に
配設されたNDフィルタ等の減光素子が挿入可能とさ
れ、モータ80の回動によって減光率を変更できるよう
になっている。同様に、光路L6上にも減光板部78に
配設されたNDフィルタ等の減光素子が挿入可能とさ
れ、モータ82の回動によって減光率を変更できるよう
になっている。また、光路L5上にはフィルタホルダ8
4が配設され、フィルタ等が常設できるようになってい
る。
配設されたNDフィルタ等の減光素子が挿入可能とさ
れ、モータ80の回動によって減光率を変更できるよう
になっている。同様に、光路L6上にも減光板部78に
配設されたNDフィルタ等の減光素子が挿入可能とさ
れ、モータ82の回動によって減光率を変更できるよう
になっている。また、光路L5上にはフィルタホルダ8
4が配設され、フィルタ等が常設できるようになってい
る。
【0031】図3に示すように、制御装置90は、CP
U92、ROM93、RAM94、入力ポート96、出
力ポート97がバス95によって接続されかつ相互にデ
ータやコマンドが送受が可能なマイクロコンピュータを
含んで構成されている。
U92、ROM93、RAM94、入力ポート96、出
力ポート97がバス95によって接続されかつ相互にデ
ータやコマンドが送受が可能なマイクロコンピュータを
含んで構成されている。
【0032】入力ポート96には、所定の増幅率のAM
P64に接続されたアナログ信号をデジタル信号に変換
するためのAD変換器66が接続されている。また、入
力ポート96にはエンコーダ46、48の検出信号(角
度)をデジタル信号に変換するための検出回路47、4
9が接続されている。
P64に接続されたアナログ信号をデジタル信号に変換
するためのAD変換器66が接続されている。また、入
力ポート96にはエンコーダ46、48の検出信号(角
度)をデジタル信号に変換するための検出回路47、4
9が接続されている。
【0033】出力ポート97には、駆動手段21、セク
ター部70、モータ80、モータ82が接続され、かつ
ドライバ39、41、43、45を介してモータ38、
40、42、44に接続されている。
ター部70、モータ80、モータ82が接続され、かつ
ドライバ39、41、43、45を介してモータ38、
40、42、44に接続されている。
【0034】なお、制御装置90には、図示は省略した
が、計測結果、計測手順及び状況等を操作者に知らせる
表示装置が接続されている。また、計測結果等が出力さ
れる出力装置も接続されている。
が、計測結果、計測手順及び状況等を操作者に知らせる
表示装置が接続されている。また、計測結果等が出力さ
れる出力装置も接続されている。
【0035】以下、本実施例の作用を計測手順と共に説
明する。先ず、分光立体角反射率R(λ)計測に先立
ち、上記構成の3次元分光光度計10の変角制御のため
の角度変換について図4を参照し説明する。
明する。先ず、分光立体角反射率R(λ)計測に先立
ち、上記構成の3次元分光光度計10の変角制御のため
の角度変換について図4を参照し説明する。
【0036】試料Fを固定して光源14及びフォトダイ
オードアレイ62を、試料Fに対して直交座標系で移動
して計測する場合、試料Fの法線Nと入射光軸L3との
成す角度が入射角θ、法線Nとフォトダイオードアレイ
62への射出光路L5との成す角度が受光角φであり、
法線Nと入射光軸L3とを含む入射面P1、法線Nと射
出光路L5とを含む受光面P2との成す角度が方位角
Ψ、試料Fの回転の位置基準となる基準方位線Q1と試
料面と入射面P1と交差する線Q2との成す角度を試料
方位角Ψoとする。3次元計測は、これらの角度(θ、
φ、Ψ、Ψo)を変化させて3次元計測を行うことがで
きる。
オードアレイ62を、試料Fに対して直交座標系で移動
して計測する場合、試料Fの法線Nと入射光軸L3との
成す角度が入射角θ、法線Nとフォトダイオードアレイ
62への射出光路L5との成す角度が受光角φであり、
法線Nと入射光軸L3とを含む入射面P1、法線Nと射
出光路L5とを含む受光面P2との成す角度が方位角
Ψ、試料Fの回転の位置基準となる基準方位線Q1と試
料面と入射面P1と交差する線Q2との成す角度を試料
方位角Ψoとする。3次元計測は、これらの角度(θ、
φ、Ψ、Ψo)を変化させて3次元計測を行うことがで
きる。
【0037】本実施例の3次元分光光度計10は、試料
Fに対する入射光軸L3と射出光路L5とが同一面上に
形成されている(図2参照)。従って、試料F、光源及
びフォトダイオードアレイ62を移動して、光度計測面
P3が入射光軸L3と射出光路L5とを含むような面を
形成するようにすればよい。すなわち、光度計測面P3
及び試料Fが直交するときの試料Fの法線N’と上記法
線Nとの成す角度があおり角ξとなり、入射角及び受光
角は、法線N’を基準とする入射角θ’、受光角φ’と
なる。また、光度計測面P3と試料面とが交差する線Q
3と、上記線Q2との成す角度が試料Fの面内回転角δ
となる。この関係を式で示すと、以下の式(2)にな
る。
Fに対する入射光軸L3と射出光路L5とが同一面上に
形成されている(図2参照)。従って、試料F、光源及
びフォトダイオードアレイ62を移動して、光度計測面
P3が入射光軸L3と射出光路L5とを含むような面を
形成するようにすればよい。すなわち、光度計測面P3
及び試料Fが直交するときの試料Fの法線N’と上記法
線Nとの成す角度があおり角ξとなり、入射角及び受光
角は、法線N’を基準とする入射角θ’、受光角φ’と
なる。また、光度計測面P3と試料面とが交差する線Q
3と、上記線Q2との成す角度が試料Fの面内回転角δ
となる。この関係を式で示すと、以下の式(2)にな
る。
【0038】 G(θ’,φ’,ξ,δ)=F(θ,φ,Ψ,Ψo) −−−−(2) 但し、 G(θ’,φ’,ξ,δ) :本実施例の3次元分光光
度計10における角度条件 F(θ ,φ ,Ψ,Ψo):試料固定のときの角度条
件。
度計10における角度条件 F(θ ,φ ,Ψ,Ψo):試料固定のときの角度条
件。
【0039】従って、試料Fに対して直交座標系で規定
される角度(θ、φ、Ψ、Ψo)は、本実施例の3次元
分光光度計10における変更可能な角度(θ’,φ’,
ξ,δ)に変換できる。
される角度(θ、φ、Ψ、Ψo)は、本実施例の3次元
分光光度計10における変更可能な角度(θ’,φ’,
ξ,δ)に変換できる。
【0040】次に、図5のフローチャートを参照し、計
測手順について説明する。3次元分光光度計10の電源
が投入されると、ステップ110へ進み、標準校正を行
う。この標準校正は、標準白色板Cを用い、既知の値で
ある標準白色板Cの分光立体角反射率Rw(λ)が出力
されるように本実施例の3次元分光光度計10の計測デ
ータを校正するためのものである。なお、このときの角
度条件(基準角度条件)は、標準白色板を試料台にセッ
トし3次元分光光度計10の入射角θ’=45°、3次
元分光光度計10の受光角φ’=0°、あおり角ξ=0
°で行う。また、この分光立体角反射率は、上記式
(1)の演算によって求めた値が出力される。従って、
この校正終了後に出力される計測値は、分光立体角反射
率となる。
測手順について説明する。3次元分光光度計10の電源
が投入されると、ステップ110へ進み、標準校正を行
う。この標準校正は、標準白色板Cを用い、既知の値で
ある標準白色板Cの分光立体角反射率Rw(λ)が出力
されるように本実施例の3次元分光光度計10の計測デ
ータを校正するためのものである。なお、このときの角
度条件(基準角度条件)は、標準白色板を試料台にセッ
トし3次元分光光度計10の入射角θ’=45°、3次
元分光光度計10の受光角φ’=0°、あおり角ξ=0
°で行う。また、この分光立体角反射率は、上記式
(1)の演算によって求めた値が出力される。従って、
この校正終了後に出力される計測値は、分光立体角反射
率となる。
【0041】標準校正が終了すると、ステップ120へ
進み、角度補正値Kのための計測及び演算を行う。すな
わち、この角度補正値は、試料回転部30の測定領域5
0に高光沢の白色塗板Wをセットして、試料Fを計測す
るときと同等の複数の角度条件で白色塗板Wの反射光を
計測し、以下の式(3)に基づいて各角度補正値Kを演
算する。なお、この角度条件の各角度は、上記の式
(2)に基づいて3次元直交座標系の角度を本実施例の
3次元分光光度計10の角度に変換したものである。
進み、角度補正値Kのための計測及び演算を行う。すな
わち、この角度補正値は、試料回転部30の測定領域5
0に高光沢の白色塗板Wをセットして、試料Fを計測す
るときと同等の複数の角度条件で白色塗板Wの反射光を
計測し、以下の式(3)に基づいて各角度補正値Kを演
算する。なお、この角度条件の各角度は、上記の式
(2)に基づいて3次元直交座標系の角度を本実施例の
3次元分光光度計10の角度に変換したものである。
【0042】 K(θ’,φ’,ξ,δ,λ)=M(θ’,φ’,ξ,δ,λ)/C(λ) −−−(3) 但し、 K(θ’,φ’,ξ,δ,λ):角度補正値 M(θ’,φ’,ξ,δ,λ):白色塗板計測値(分光
立体角反射率) C(λ) :3次元分光光度計の入
射角45°、受光角0°、あおり角0°、面内回転角0
°、のときの白色塗板計測値(分光立体角反射率) θ’ :3次元分光光度計の入
射角 φ’ :3次元分光光度計の受
光角 ξ :あおり角 δ :面内回転角 λ :波長。
立体角反射率) C(λ) :3次元分光光度計の入
射角45°、受光角0°、あおり角0°、面内回転角0
°、のときの白色塗板計測値(分光立体角反射率) θ’ :3次元分光光度計の入
射角 φ’ :3次元分光光度計の受
光角 ξ :あおり角 δ :面内回転角 λ :波長。
【0043】従って、この角度補正値Kは、校正時の基
準角度条件と異なる角度条件で計測した分光立体角反射
率を、3次元分光光度計の受光角φ’=0°、あおり角
ξ=0°、面内回転角δ=0°のときの角度条件(照度
特性及び受光特性)で計測したときの分光立体角反射率
R(λ)に換算する補正係数となる。このように角度補
正値を求めることによって、受光角を変更したときの部
分反射光束による反射光の角度分布の変化を補正するこ
とができる。
準角度条件と異なる角度条件で計測した分光立体角反射
率を、3次元分光光度計の受光角φ’=0°、あおり角
ξ=0°、面内回転角δ=0°のときの角度条件(照度
特性及び受光特性)で計測したときの分光立体角反射率
R(λ)に換算する補正係数となる。このように角度補
正値を求めることによって、受光角を変更したときの部
分反射光束による反射光の角度分布の変化を補正するこ
とができる。
【0044】ここで、一般に分光光度計の計測時参照用
の白色板は、参照白色板Sが用いられている。この参照
白色板Sは拡散反射の反射率の均等性に優れているが、
拡散反射率の均等性が崩れる正反射領域やシーン光沢が
生じる角度領域が大きい(図6(1)参照)。このた
め、本実施例では、正反射方向には鋭い反射光のピーク
を有するものの、この均等性が崩れる角度領域が参照白
色板Sより少ない白色塗板Wを角度補正用の白色板とし
て用いている(図6(2)参照)。
の白色板は、参照白色板Sが用いられている。この参照
白色板Sは拡散反射の反射率の均等性に優れているが、
拡散反射率の均等性が崩れる正反射領域やシーン光沢が
生じる角度領域が大きい(図6(1)参照)。このた
め、本実施例では、正反射方向には鋭い反射光のピーク
を有するものの、この均等性が崩れる角度領域が参照白
色板Sより少ない白色塗板Wを角度補正用の白色板とし
て用いている(図6(2)参照)。
【0045】なお、本実施例では、正反射領域、すなわ
ち白色塗板Wの均等拡散が崩れる角度領域(本実施例で
は、θ’−7°≦φ’≦θ’+7°)における角度補正
値は、白色塗板Wの拡散反射領域(φ’<θ’−7°、
φ’>θ’+7°)の計測データによる補間値を角度補
正値として用いる。これにより、シーン光沢を帯びる角
度領域における正反射方向の強反射光により、計測デー
タが変動し求める分光反射率が変動することがない。従
って、均等拡散の角度領域でない角度領域においても最
適な分光反射率の計測を行うことができる(図6(2)
破線参照)。なお、上記正反射領域の角度補正値は、拡
散反射領域の角度補正値を補間して求めてもよい。
ち白色塗板Wの均等拡散が崩れる角度領域(本実施例で
は、θ’−7°≦φ’≦θ’+7°)における角度補正
値は、白色塗板Wの拡散反射領域(φ’<θ’−7°、
φ’>θ’+7°)の計測データによる補間値を角度補
正値として用いる。これにより、シーン光沢を帯びる角
度領域における正反射方向の強反射光により、計測デー
タが変動し求める分光反射率が変動することがない。従
って、均等拡散の角度領域でない角度領域においても最
適な分光反射率の計測を行うことができる(図6(2)
破線参照)。なお、上記正反射領域の角度補正値は、拡
散反射領域の角度補正値を補間して求めてもよい。
【0046】角度補正値の演算が終了すると、ステップ
130へ進み、試料F、例えば、織物、を試料回転部3
0の測定領域50に配設して、試料Fを計測し、分光反
射率R(λ)を以下に示した式(4)に基づいて求め
る。
130へ進み、試料F、例えば、織物、を試料回転部3
0の測定領域50に配設して、試料Fを計測し、分光反
射率R(λ)を以下に示した式(4)に基づいて求め
る。
【0047】 R(θ’,φ’,ξ,δ,λ) =D(θ’,φ’,ξ,δ,λ)/K(θ’,φ’,ξ,δ,λ) −−−(4) 但し、 R(θ’,φ’,ξ,δ,λ):試料Fの分光立体角反
射率 D(θ’,φ’,ξ,δ,λ):試料計測値。
射率 D(θ’,φ’,ξ,δ,λ):試料計測値。
【0048】従って、求められた分光立体角反射率R
(λ)は、計測した試料計測値Dが角度補正値Kによっ
て、3次元分光光度計の受光角φ’=0°、あおり角ξ
=0°、面内回転角δ=0°のときの角度条件(照度特
性及び受光特性)で計測したときの分光立体角反射率R
(λ)に換算された反射率となる。
(λ)は、計測した試料計測値Dが角度補正値Kによっ
て、3次元分光光度計の受光角φ’=0°、あおり角ξ
=0°、面内回転角δ=0°のときの角度条件(照度特
性及び受光特性)で計測したときの分光立体角反射率R
(λ)に換算された反射率となる。
【0049】分光反射率R(λ)の演算が終了すると、
ステップ140へ進み、以下に示した式(5)、
(6)、(7)に基づいて三刺激値X,Y,Zを求め、
表色計算を行い、この計算が終了した後、求めた値が表
示及び出力される。
ステップ140へ進み、以下に示した式(5)、
(6)、(7)に基づいて三刺激値X,Y,Zを求め、
表色計算を行い、この計算が終了した後、求めた値が表
示及び出力される。
【0050】
【数1】
【0051】以上のようにして求めた3次元分光反射率
及び表色の計測結果を以下に示す。図7には、入射角θ
が70°、方位角Ψが180°、試料方位角Ψoが0°
のときの三刺激値のY値と受光角φとの関係を示した。
従来、均等な拡散反射でない角度領域ではシーン光沢に
よって求めた反射率は大きくなり、三刺激値のY値は、
正反射方向の角度領域で谷となったが、本実施例では参
照白色板Sより均等拡散が崩れる角度領域が少ない白色
塗板Wを用い、かつシーン光沢が発生する角度領域(正
反射領域)の計測値を均等拡散の角度領域の計測値で補
正するため、正反射方向の強反射光により、求めた分光
反射率が変動することがなく、最適な分光反射率の計測
を行うことができる。
及び表色の計測結果を以下に示す。図7には、入射角θ
が70°、方位角Ψが180°、試料方位角Ψoが0°
のときの三刺激値のY値と受光角φとの関係を示した。
従来、均等な拡散反射でない角度領域ではシーン光沢に
よって求めた反射率は大きくなり、三刺激値のY値は、
正反射方向の角度領域で谷となったが、本実施例では参
照白色板Sより均等拡散が崩れる角度領域が少ない白色
塗板Wを用い、かつシーン光沢が発生する角度領域(正
反射領域)の計測値を均等拡散の角度領域の計測値で補
正するため、正反射方向の強反射光により、求めた分光
反射率が変動することがなく、最適な分光反射率の計測
を行うことができる。
【0052】図12及び図13は入射角θが0°、試料
方位角Ψoが0°のときの三刺激値のY値の3次元分布
を示したものである。また、図14及び図15は入射角
θが60°、試料方位角Ψoが0°のときの三刺激値の
Y値の3次元分布を示したものである。このように、入
射角θが0°のときはY値は方位角Ψが変化しても均等
反射しているが、入射角θが変化し60°になると、方
位角Ψの変化に伴って不均等に反射することが理解され
る。
方位角Ψoが0°のときの三刺激値のY値の3次元分布
を示したものである。また、図14及び図15は入射角
θが60°、試料方位角Ψoが0°のときの三刺激値の
Y値の3次元分布を示したものである。このように、入
射角θが0°のときはY値は方位角Ψが変化しても均等
反射しているが、入射角θが変化し60°になると、方
位角Ψの変化に伴って不均等に反射することが理解され
る。
【0053】図8は入射角θを60°、方位角Ψを0
°、試料方位角Ψoを0°に夫々固定し、受光角φを0
°〜75°まで変化させたときの分光立体角反射率Rの
変化の様子を示したものである。この角度条件で色差表
示を行った。これを図9に示す。なお、この色差表示に
は、L* a* b* 表色系(CIELAB)を用い、見や
すくするために同心円座標に変換して打点した。また、
図10は入射角θを60°、方位角Ψを90°、試料方
位角Ψoを0°に夫々固定し、受光角φを0°〜75°
まで変化させたときの分光立体角反射率Rの変化の様子
を示したものであり、上記と同様にこの角度条件で色差
表示を行った。これを図11に示す。
°、試料方位角Ψoを0°に夫々固定し、受光角φを0
°〜75°まで変化させたときの分光立体角反射率Rの
変化の様子を示したものである。この角度条件で色差表
示を行った。これを図9に示す。なお、この色差表示に
は、L* a* b* 表色系(CIELAB)を用い、見や
すくするために同心円座標に変換して打点した。また、
図10は入射角θを60°、方位角Ψを90°、試料方
位角Ψoを0°に夫々固定し、受光角φを0°〜75°
まで変化させたときの分光立体角反射率Rの変化の様子
を示したものであり、上記と同様にこの角度条件で色差
表示を行った。これを図11に示す。
【0054】このように、方位角Ψが0°のときは受光
角φが変化しても表色結果の変化は少ないが、方位角Ψ
が90°のときは受光角φの変化に伴って色相がP(慣
用的には紫)からPB(慣用的には青紫)方向へ変化す
ることが理解される。
角φが変化しても表色結果の変化は少ないが、方位角Ψ
が90°のときは受光角φの変化に伴って色相がP(慣
用的には紫)からPB(慣用的には青紫)方向へ変化す
ることが理解される。
【0055】以上説明したように、従来の2次元の分光
測色や3次元変角光度計で得ることができなかった分光
反射率の3次元分布を、3次元分光光度計10の角度
(θ’,φ’,ξ,δ)を変更することによって、自動
的に求めることができる。更に、シーン光沢が発生する
正反射領域であっても拡散反射領域の計測値によって補
間したデータを用いるため、正確に分光反射率を求める
ことができる。
測色や3次元変角光度計で得ることができなかった分光
反射率の3次元分布を、3次元分光光度計10の角度
(θ’,φ’,ξ,δ)を変更することによって、自動
的に求めることができる。更に、シーン光沢が発生する
正反射領域であっても拡散反射領域の計測値によって補
間したデータを用いるため、正確に分光反射率を求める
ことができる。
【0056】なお、本実施例では、上記のように多量の
計測データを演算処理するために、3次元分光光度計1
0における入射角θ’、及び受光角φ’を各々所定角度
単位(例えば、10°)で小分割したグループ分けを行
い、角度条件を並び代えた測定条件テーブルを作成し、
これに基づいて自動計測することによって、高速化を図
っている。本発明者は、入射角θ’、及び受光角φ’の
各々を10°単位で分割した測定条件テーブルによって
自動計測したときに、従来の略半分の時間(約48時
間)で計測できたことを確認した。
計測データを演算処理するために、3次元分光光度計1
0における入射角θ’、及び受光角φ’を各々所定角度
単位(例えば、10°)で小分割したグループ分けを行
い、角度条件を並び代えた測定条件テーブルを作成し、
これに基づいて自動計測することによって、高速化を図
っている。本発明者は、入射角θ’、及び受光角φ’の
各々を10°単位で分割した測定条件テーブルによって
自動計測したときに、従来の略半分の時間(約48時
間)で計測できたことを確認した。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、3
次元の分光立体角反射率を自動的に計測することがで
き、織物等複雑な反射特性を持つ物体の3次元分光側色
が容易にできる、という効果がある。
次元の分光立体角反射率を自動的に計測することがで
き、織物等複雑な反射特性を持つ物体の3次元分光側色
が容易にできる、という効果がある。
【0058】また、正反射方向のシーン光沢が生じるこ
とによって正確な反射率の計測ができない角度領域であ
っても、その周辺領域の計測値または補正値により補間
するため、最適な立体角反射率を求めることができる、
という効果がある。
とによって正確な反射率の計測ができない角度領域であ
っても、その周辺領域の計測値または補正値により補間
するため、最適な立体角反射率を求めることができる、
という効果がある。
【図1】本発明の実施例に係る3次元分光光度計の概略
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図2】本実施例の光源部及び試料回転部を示した斜視
図である。
図である。
【図3】本実施例の制御装置の構成を示したブロック図
である。
である。
【図4】試料に対する光の角度関係を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】3次元分光光度計の制御装置の制御を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図6】(1)は参照白色板の拡散反射の状態を示す線
図である。(2)は本実施例に用いた白色塗板の拡散反
射の状態を示す線図である。
図である。(2)は本実施例に用いた白色塗板の拡散反
射の状態を示す線図である。
【図7】受光角とY値(三刺激値)の関係を示す特性曲
線である。
線である。
【図8】受光角を変化させたときの分光立体角反射率を
示す特性曲線である。
示す特性曲線である。
【図9】図8の色相環図である。
【図10】受光角を変化させたときの分光立体角反射率
を示す特性曲線である。
を示す特性曲線である。
【図11】図10の色相環図である。
【図12】Y値の3次元分布の上面及び正面図である。
【図13】図12の斜視図である。
【図14】Y値の3次元分布の正面及び側面図である。
【図15】図14の上面図である。
【図16】(1)は、従来の2次元自動変角分光光度計
を示す斜視図である。(2)は、従来の3次元自動変角
光度計を示す斜視図である。
を示す斜視図である。(2)は、従来の3次元自動変角
光度計を示す斜視図である。
W 白色塗板 F 試料 10 3次元分光光度計 12 光源部 30 試料回転部 60 分光器 90 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 和彦 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 馬場 護郎 東京都中央区勝どき3丁目11番3号 株式 会社村上色彩技術研究所内 (72)発明者 高木 淳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 高岡 仁 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 試料と基準板とが所定角度を成すように
配設される載置手段と、 前記試料および基準板へ同一光源からの光を照射する照
射手段と、 前記試料および基準板からの各光量を、所定波長または
所定波長帯毎に計測する計測手段と、 前記試料へ照射される光の入射角度、前記計測手段が受
光する試料からの光の受光角度、前記試料の法線を軸と
して回転される前記試料の回転角度、前記試料の法線と
前記試料への入射光軸とを含む入射平面に対して前記試
料の法線と前記計測手段への検出光軸とを含む検出平面
が成す方位角度、の各角度を変更する角度変更手段と、 拡散反射面を有する板を前記試料配設位置に配設し、正
反射領域以外のときには該板の基準角度条件における基
準計測値と、前記基準角度条件と異なる所定角度条件に
おける該板の計測値と、に基づいて補正値を求め、か
つ、正反射領域のときには前記所定角度条件における該
板の該正反射領域近傍の計測値または該正反射領域近傍
の補正値に基づいて補間によって正反射領域の補正値を
求める補正値演算手段と、 前記計測手段によって計測された前記試料、前記基準板
の計測値、および前記補正値演算手段によって求めた補
正値に基づいて試料の分光立体角反射率を求める反射率
演算手段と、 を備えたことを特徴とする自動変角3次元分光光度計。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04123603A JP3095525B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 自動変角3次元分光光度計 |
US08/061,093 US5502799A (en) | 1992-05-15 | 1993-05-14 | Rendering apparatus, multispectral image scanner, and three-dimensional automatic gonio-spectrophotometer |
EP93107885A EP0570003B1 (en) | 1992-05-15 | 1993-05-14 | Three-dimensional automatic gonio-spectrophotometer |
EP99104775A EP0961475B1 (en) | 1992-05-15 | 1993-05-14 | Multispectral image scanner |
DE69329131T DE69329131T2 (de) | 1992-05-15 | 1993-05-14 | Dreidimensionaler automatischer Gonio-Spektrophotometer |
DE69333663T DE69333663T2 (de) | 1992-05-15 | 1993-05-14 | Multispektraler Abtaster |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04123603A JP3095525B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 自動変角3次元分光光度計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05322655A true JPH05322655A (ja) | 1993-12-07 |
JP3095525B2 JP3095525B2 (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=14864703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04123603A Expired - Fee Related JP3095525B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 自動変角3次元分光光度計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3095525B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07190922A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-28 | Nec Corp | 分光光度計 |
US5590251A (en) * | 1993-08-06 | 1996-12-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Color reproducing device for reproducing matched colors and an outputting device for outputting information for reproducing a color of a coated surface |
WO2008010592A1 (fr) * | 2006-07-21 | 2008-01-24 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Procédé pour estimer une réflectance |
JP2008151642A (ja) * | 2006-12-18 | 2008-07-03 | Toyota Motor Corp | 測色装置 |
JP2008164628A (ja) * | 2004-07-28 | 2008-07-17 | Byk Gardner Gmbh | 光表面特性の測角検査装置 |
JP2018004424A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 有限会社パパラボ | 斜光照明撮像装置 |
JP2018009987A (ja) * | 2016-07-04 | 2018-01-18 | 株式会社リコー | 計測システム、反射率計算方法及びプログラム |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP04123603A patent/JP3095525B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5590251A (en) * | 1993-08-06 | 1996-12-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Color reproducing device for reproducing matched colors and an outputting device for outputting information for reproducing a color of a coated surface |
JPH07190922A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-28 | Nec Corp | 分光光度計 |
JP2008164628A (ja) * | 2004-07-28 | 2008-07-17 | Byk Gardner Gmbh | 光表面特性の測角検査装置 |
WO2008010592A1 (fr) * | 2006-07-21 | 2008-01-24 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Procédé pour estimer une réflectance |
US8035817B2 (en) | 2006-07-21 | 2011-10-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method for estimating reflectance |
JP4868258B2 (ja) * | 2006-07-21 | 2012-02-01 | トヨタ自動車株式会社 | 反射率推定方法 |
JP2008151642A (ja) * | 2006-12-18 | 2008-07-03 | Toyota Motor Corp | 測色装置 |
JP2018004424A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 有限会社パパラボ | 斜光照明撮像装置 |
JP2018009987A (ja) * | 2016-07-04 | 2018-01-18 | 株式会社リコー | 計測システム、反射率計算方法及びプログラム |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3095525B2 (ja) | 2000-10-03 |
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