JPH05321885A - 溶液ポンプ - Google Patents
溶液ポンプInfo
- Publication number
- JPH05321885A JPH05321885A JP12170092A JP12170092A JPH05321885A JP H05321885 A JPH05321885 A JP H05321885A JP 12170092 A JP12170092 A JP 12170092A JP 12170092 A JP12170092 A JP 12170092A JP H05321885 A JPH05321885 A JP H05321885A
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- JP
- Japan
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- pump
- bearing
- solution
- solution pump
- rotation
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- Pending
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】金属イオンを含む搬送溶液を取り扱うポンプに
おいて、回転摺動部に金属の析出を防ぐポンプを提供す
る。 【構成】冷却及び潤滑を搬送液体で行なう溶液ポンプに
おいて、シャフト及びベアリングからなる回転摺動部へ
の搬送液体中からの金属の析出を防止するため、シャフ
トあるいはベアリングの少なくとも一方を絶縁体で構成
するか、あるいは、絶縁被覆する。 【効果】回転摺動部への金属析出を防止し、長寿命のポ
ンプを提供する。
おいて、回転摺動部に金属の析出を防ぐポンプを提供す
る。 【構成】冷却及び潤滑を搬送液体で行なう溶液ポンプに
おいて、シャフト及びベアリングからなる回転摺動部へ
の搬送液体中からの金属の析出を防止するため、シャフ
トあるいはベアリングの少なくとも一方を絶縁体で構成
するか、あるいは、絶縁被覆する。 【効果】回転摺動部への金属析出を防止し、長寿命のポ
ンプを提供する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は液体を搬送するポンプに
係り、特に、高導電性で腐食性の液体を搬送するのに好
適な高耐食性ポンプに関する。
係り、特に、高導電性で腐食性の液体を搬送するのに好
適な高耐食性ポンプに関する。
【０００２】
【従来の技術】水溶液等の液体を搬送するポンプでは、
ポンプ構成材は常に腐食性の環境におかれる。特に、ポ
ンプは構成材料が多種であり、しかも電気伝導性の液体
を扱うのが一般的であるため材料の腐食が付随する。こ
のため、ポンプ構成材はステンレス鋼等の耐食材料ある
いはプラスチック等を用いるものが多い。しかし、高温
の液体を搬送するポンプではステンレスが多く、軸受部
では耐食性と摺動特性を確保するため軸受材としてカー
ボンが使われる。
ポンプ構成材は常に腐食性の環境におかれる。特に、ポ
ンプは構成材料が多種であり、しかも電気伝導性の液体
を扱うのが一般的であるため材料の腐食が付随する。こ
のため、ポンプ構成材はステンレス鋼等の耐食材料ある
いはプラスチック等を用いるものが多い。しかし、高温
の液体を搬送するポンプではステンレスが多く、軸受部
では耐食性と摺動特性を確保するため軸受材としてカー
ボンが使われる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来技術はポン
プ構成材の耐食性および摺動特性等については充分な考
慮がなされているが、これは搬送する液体に対するもの
であり、ポンプ自体の構成材料に起因する電気化学特性
にまでは考慮されていなかった。
プ構成材の耐食性および摺動特性等については充分な考
慮がなされているが、これは搬送する液体に対するもの
であり、ポンプ自体の構成材料に起因する電気化学特性
にまでは考慮されていなかった。
【０００４】すなわち、構成材料自体の腐食電位の違い
によるガルバニック挙動による影響である。搬送する液
体中に金属イオンが存在した場合、異種材料接触による
ガルバニック電位差により、液体中の金属イオンが還元
されて金属として析出することに対する考慮がなされて
いない。これが回転摺動部であれば回転不良につなが
る。
によるガルバニック挙動による影響である。搬送する液
体中に金属イオンが存在した場合、異種材料接触による
ガルバニック電位差により、液体中の金属イオンが還元
されて金属として析出することに対する考慮がなされて
いない。これが回転摺動部であれば回転不良につなが
る。
【０００５】本発明の目的は、腐食性媒体液を搬送する
に好適な溶液ポンプを提供することにある。
に好適な溶液ポンプを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した従来
技術の問題点を解決するために、ポンプの回転軸受とベ
アリング間を電気的に絶縁する手段を導入した。すなわ
ち、ポンプ軸受と回転軸を等電位の材料にする、回転軸
あるいは軸受表面を絶縁物で被覆する、軸受あるいは回
転軸のいずれかを絶縁材料で構成する。
技術の問題点を解決するために、ポンプの回転軸受とベ
アリング間を電気的に絶縁する手段を導入した。すなわ
ち、ポンプ軸受と回転軸を等電位の材料にする、回転軸
あるいは軸受表面を絶縁物で被覆する、軸受あるいは回
転軸のいずれかを絶縁材料で構成する。
【０００７】
【作用】一般に溶液を介して金属間に電流が流れる場
合、金属間は電子，溶液中はイオンの移動により行われ
る。したがって、異種材が接触して生じるガルバニック
腐食およびこれに起因する電気化学的現象は、このどち
らかを遮断すればよい。しかし、溶液ポンプの構成上、
搬送液体との接触を皆無にすることはできない。この絶
縁手段は、電子の流れを遮断する作用をする。すなわ
ち、ポンプの回転軸と軸受材料を等電位にすることは、
両材料間のポテンシャルの差をなくすることになり、両
材料間の電子の移動が生じないため電流が流れなく、こ
れに起因する電気化学的酸化還元反応は発生しない。し
たがって、搬送液体中に銅，ニッケル，スズ等の金属イ
オンが存在していても、還元されることはなく金属析出
による回転不良は回避される。さらに、回転軸，軸受の
どちらか一方の絶縁被覆は、両材料間のポテンシャルの
差に起因する電子の移動を阻止する、すなわち材料／溶
液からなる電気回路を遮断し、高電位材料表面での還元
反応による金属の析出を防止してポンプの回転不良を防
止する。また、回転軸あるいは軸受そのものを絶縁材料
で構成する場合の作用も上記と同じである。
合、金属間は電子，溶液中はイオンの移動により行われ
る。したがって、異種材が接触して生じるガルバニック
腐食およびこれに起因する電気化学的現象は、このどち
らかを遮断すればよい。しかし、溶液ポンプの構成上、
搬送液体との接触を皆無にすることはできない。この絶
縁手段は、電子の流れを遮断する作用をする。すなわ
ち、ポンプの回転軸と軸受材料を等電位にすることは、
両材料間のポテンシャルの差をなくすることになり、両
材料間の電子の移動が生じないため電流が流れなく、こ
れに起因する電気化学的酸化還元反応は発生しない。し
たがって、搬送液体中に銅，ニッケル，スズ等の金属イ
オンが存在していても、還元されることはなく金属析出
による回転不良は回避される。さらに、回転軸，軸受の
どちらか一方の絶縁被覆は、両材料間のポテンシャルの
差に起因する電子の移動を阻止する、すなわち材料／溶
液からなる電気回路を遮断し、高電位材料表面での還元
反応による金属の析出を防止してポンプの回転不良を防
止する。また、回転軸あるいは軸受そのものを絶縁材料
で構成する場合の作用も上記と同じである。
【０００８】上記した絶縁の作用を得るには、基本的に
はプラスチックの如き材料が望ましいが、回転部では摺
動による摩耗を考慮する必要があることから、耐摩耗性
が高く、且つ、電気抵抗の大きいアルミナ等のセラミッ
ク材料も使用できる。
はプラスチックの如き材料が望ましいが、回転部では摺
動による摩耗を考慮する必要があることから、耐摩耗性
が高く、且つ、電気抵抗の大きいアルミナ等のセラミッ
ク材料も使用できる。
【０００９】
【実施例】腐食性が極めて高い溶液として、温度の高い
濃厚臭化リチウム水溶液を用いて、本発明の効果を説明
する。搬送溶液として、Ｃｕイオン５００ppm ，Ｆｅイ
オン１０rpm を含む６０％ＬｉＢｒ水溶液を使用し、温
度８０℃で二つのタンク間をポンプで循環させた。試験
時間は二千時間である。試験ポンプには、回転軸と軸受
間を試験液が流れる構造のものを用いた。本発明の実施
例として回転軸にアルミナを被覆したSUS420J2 材を、
軸受にＳｉＣを用いたものを代表に、それ以外に種々の
絶縁処理をしたポンプを用いた。なお比較例としてSUS4
20J2回転軸とカーボン軸受からなる同型のポンプを用い
た。試験結果を表１に示す。
濃厚臭化リチウム水溶液を用いて、本発明の効果を説明
する。搬送溶液として、Ｃｕイオン５００ppm ，Ｆｅイ
オン１０rpm を含む６０％ＬｉＢｒ水溶液を使用し、温
度８０℃で二つのタンク間をポンプで循環させた。試験
時間は二千時間である。試験ポンプには、回転軸と軸受
間を試験液が流れる構造のものを用いた。本発明の実施
例として回転軸にアルミナを被覆したSUS420J2 材を、
軸受にＳｉＣを用いたものを代表に、それ以外に種々の
絶縁処理をしたポンプを用いた。なお比較例としてSUS4
20J2回転軸とカーボン軸受からなる同型のポンプを用い
た。試験結果を表１に示す。
【００１０】
【表１】
【００１１】表から明らかなように従来用いられていた
ポンプの比較例に対し本発明の回転部材を用いれば回転
摺動部への金属銅の析出を解消できる。
ポンプの比較例に対し本発明の回転部材を用いれば回転
摺動部への金属銅の析出を解消できる。
【００１２】
【発明の効果】本発明により、腐食性の媒体溶液を搬送
する溶液ポンプの寿命を向上させることができる。
する溶液ポンプの寿命を向上させることができる。
Claims (3)
- 【請求項１】冷却及び潤滑を搬送液体で行うポンプにお
いて、少なくとも冷却及び潤滑液体と接触する構成部材
の電位差を実質上解消する構成としたことを特徴とする
溶液ポンプ。 - 【請求項２】冷却および潤滑を搬送液体で行なうポンプ
において、少なくともベアリングとシャフト材を電気的
に絶縁することを特徴とする溶液ポンプ。 - 【請求項３】冷却および潤滑を搬送液体で行なうポンプ
において、シャフトあるいはベアリングの少なくとも一
方を絶縁物で構成したことを特徴とする溶液ポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12170092A JPH05321885A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 溶液ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12170092A JPH05321885A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 溶液ポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05321885A true JPH05321885A (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=14817718
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12170092A Pending JPH05321885A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 溶液ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05321885A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005207423A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | General Electric Co <Ge> | ガスタービンエンジンを組立てるための方法及び装置 |
-
1992
- 1992-05-14 JP JP12170092A patent/JPH05321885A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005207423A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | General Electric Co <Ge> | ガスタービンエンジンを組立てるための方法及び装置 |
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