JPH05321842A - 固液混合物の搬送方法および装置 - Google Patents

固液混合物の搬送方法および装置

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JPH05321842A
JPH05321842A JP4131255A JP13125592A JPH05321842A JP H05321842 A JPH05321842 A JP H05321842A JP 4131255 A JP4131255 A JP 4131255A JP 13125592 A JP13125592 A JP 13125592A JP H05321842 A JPH05321842 A JP H05321842A
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JP
Japan
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solid
cylinder member
liquid mixture
fluid
unit
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Application number
JP4131255A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Tanaka
龍夫 田中
Koichi Hatanaka
耕一 畑中
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】固形食品あるいは、固形物を含有する食品等の
固液混合物を衛生的でかつ固形物の損傷を極力低減でき
る固液混合物の搬送方法及び装置を提供する。 【構成】待機状態ではユニットを直列に接続した3つの
ユニットともに内筒と外筒の間の空間部5は流体で満た
されている。(b)ではユニットAの流体が排出されユ
ニット1の内筒内部が減圧状態となり固形物10を含有
する固液混合物11が当該ユニット1内に吸引される。
(c)ではユニットBの流体も排出され固液混合物はユ
ニットBの内部まで引き込まれる。(d)ではユニット
Cの流体が排出されると同時にユニットAの流体が供給
されユニットA、B内部の固液混合物11が、ユニット
BおよびユニットCに移送される。(e)ではユニット
Bの流体が供給されてユニットB内部の固液混合物がユ
ニットCに移送され、下流側に吐出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固形食品あるいは、固
形物を含有する食品等の固液混合物の搬送方法、さらに
詳しくは、パイプライン等により外気との接触を遮断し
ながら上記混合物をインラインで衛生的に連続処理する
場合等における搬送方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来技術及び解決しようとする問題点】固形食品ある
いは、固形物を含有する食品にかかる固液混合物をパイ
プライン等により外気との接触を遮断しつつ搬送する場
合に問題となることは、固形物の搬送中の損傷を防止す
ることすなわち搬送中の良好な保形性を確保することが
困難であるこということである。また、搬送中にパイプ
ライン内での詰まり現象が生じるという問題がある。そ
のため、比較的大きな固形物を含有する固液混合物の搬
送には、手作業やベルトコンベアあるいは、バケットコ
ンベアのような開放系の搬送形態がとられている。しか
し、このような搬送方法では、固液混合物が外気と接触
するため、衛生的な管理が難しくなる。したがって、開
放系の搬送方法による固液混合物にかかる食品の形態と
しては、多くの場合、賞味期間が短い日配品、あるいは
包装後殺菌処理をする缶詰やレトルト食品となる。
【0003】固液混合物中の固形物が損傷する原因は、
このような固液混合物を取り扱う食品製造装置における
大半の搬送装置がステンレス等の硬い材料で構成されて
いるためと考えられる。製品としての固液混合物は種々
の形態をとるとともに、食品特有のこわれやすさを有し
ているため、これをステンレス等の硬い材料からなる装
置を用いて、損傷を与えずに搬送することは極めて難し
い。搬送工程において、パイプライン等によってインラ
イン方式で連続的に搬送するために、羽根の枚数を少な
くしたロータリーポンプ、一軸偏芯ポンプあるいはサイ
ンカーブを応用したポンプ等、様々な形のポンプが開発
されているが、これらのものは搬送混合物中の固形物に
対して機械的衝撃を与えてしまうため固形物の損傷を完
全に防ぐことは出来ない。粒径が約5mm 程度以下の小さ
な固形物では、固形物が流体と一体となって流れるため
特に問題とはならないが、粒径が大きくなるほど影響が
大きくなる。
【0004】また、これまでは、インラインで連続的に
搬送するためには、固形物を搬送する媒体として全体量
の約4割以上の液体と加える必要がある。また、同じ条
件で搬送する場合には、固形物の比率が高いほど固形物
の損傷が大きい。本発明は、このような事情に鑑み、固
形食品あるいは、固形物を含有する食品等の固液混合物
を衛生的でかつ固形物の損傷を極力低減することができ
る固液混合物の搬送方法及び装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】固液混合物の固形物を損
傷しないように搬送するために、生体内の蠕動運動のよ
うに搬送方向上流から下流に搬送面積の拡大部または収
縮部が移動するように搬送路を構成する。すなわち、本
発明の1つの特徴によれば、固液混合物の搬送方法が提
供されており、これによれば、固液混合物の搬送方向に
延び閉断面構造の剛性体によって構成される外筒部材と
柔軟性材料から構成される内筒部材とを用意し、前記搬
送方向の所定の長さ毎に該外筒部材内面と内筒部材外面
との間に独立した空間部が前記搬送方向に並んで形成さ
れるように前記外筒部材の内面に内筒部材とを結合し、
搬送方向上流側の空間部から順次下流側の空間部に対し
て流体の供給及び排出を反復しておこなうことによって
上流から下流に向かって次々に移動する搬送路の拡大部
及び収縮部を形成する工程とが設けられる。
【0006】さらに、本発明の別の特徴によれば、固液
混合物の搬送装置が提供されておりこの装置は、固液混
合物の搬送方向に延び閉断面構造の剛性体によって構成
される外筒部材と、前記外筒部材の内面に前記搬送方向
の所定の長さ毎に該外筒部材に固定される固定部を有す
る柔軟性材料から構成される内筒部材と、該外筒部材内
面と内筒部材外面との間に画成される空間部に流体を供
給または排出して前記空間部の容積を変更することによ
って実質的に内筒部材によって固液混合物の搬送路面積
を変化させる搬送面積変更手段と、前記混合物の搬送方
向に複数並んで設けられる前記空間部に対し、搬送方向
上流側の空間部から順次下流側の空間部に対し流体を供
給及び排出が反復して生じさせこれによって搬送路の拡
大部及び収縮部が交互にかつ上流から下流にむかって移
動するように前記搬送面積変更手段を制御する制御手段
とを備えたことを特徴とする。
【0007】この内筒部材を構成する柔軟性のある材料
は、食品と接するため衛生的な材質であることが必要で
ある。一般的には、シリコンゴムが用いられる。外筒部
材は衛生上の観点からステンレス鋼等が用いられる。ま
た、内部の動作を外部から確認する必要がある場合に
は、ガラスやアクリル樹脂が好適である。この内外筒部
材間に供給または排出される流体は、空気のような圧縮
性流体でも水のような非圧縮性流体でもよい。空気のよ
うな圧縮性流体を用いると固形物の形状変化に伴う圧力
変化を柔らかく吸収させることができる。また、水のよ
うな非圧縮性流体を用いると、流体の移動が速いので制
御の応答性を高めることができる。
【0008】
【作用】本発明によれば、搬送路は剛性ある外筒部材
と、柔軟性ある内筒部材との2重構造になっており、内
筒部材は搬送方向に向かって所定の間隔で全周が外筒部
材の内面に固定されており、これによって、内筒と外筒
との間に搬送方向に並ぶ複数の独立した空間部が形成さ
れることになる。それぞれの空間部は外部から気体また
は液体である作動流体を導入することによって搬送路の
面積を変更する搬送面積変更手段を制御するようになっ
ている。この搬送面積変更手段は典型的にはポンプ、シ
リンダ装置等で形成される。
【0009】搬送装置を運転する場合には、搬送方向に
並ぶ複数の空間部に関し、上流側に位置する空間部から
順次作動流体を排出する。作動流体の空間部への流入に
ともなって、空間部から流体が排出されて空間部の体積
は減少する。このとき、外筒部材は剛体であるので変形
しないが、内筒部材は柔軟性部材で構成されているので
内筒部材が搬送路の外方に向かって後退し、搬送路の径
を大きくする。これによって、上流側から固形物が拡大
した搬送路部分に導入される。一方、所定量の固液混合
物が導入された空間部の上流端側に位置する空間部に
は、作動流体が導入される。これによって、固液混合物
は内筒の迫り出しに押されて、作動流体が導入されてい
ない空間部のある下流側すなわち、拡大部となっている
下流側に押し出される。つぎに、当該拡大部にかかる空
間部のすぐ下流側の空間部から作動流体が排出され、固
液混合物は同様にさらに下流側に移動させられる。この
作動流体の導入排出のタイミングは、制御手段によって
制御される。制御手段は、たとえば、電気信号を発生す
るコントローラ及びこの信号に応じて搬送面積変更手段
の起動、停止を行う電磁弁、リミットスイッチ等で構成
される。
【0010】
【実施例】図1に、固形食品あるいは、固形物を含有す
る食品に係る固液混合物の搬送装置の基本構成単位であ
る搬送ユニット1の構成を示す。図1において、本例に
かかる搬送ユニット1は、搬送路の外部を構成する剛性
体で構成されるサニタリー配管と呼ばれる外筒部材2
と、該外筒部材の内部に配置され柔軟性のある薄肉シリ
コンゴム製のチューブで構成される内筒部材3を備えて
いる。内筒部材3の両端部は全周にわたって外筒部材2
の内面に結合リング4を介して結合されている。これに
よって、外筒部材2と内筒部材3との間には液密また
は、空密性の空間部5が形成される。外筒部材2は両端
にフランジ部2aを備えており、このフランジ部2a及
びガスケット2bを介して複数個を搬送方向に連結する
ことができる。そして、連結する個数を調整することよ
って所望の長さの搬送路を構成することができる。
【0011】この空間部5は、外筒部材2の外面に取付
けられた継手6及び流体配管7を介してシリンダ装置な
どの流体供給排出装置8に接続されている。そして、流
体供給排出装置8の作動によって、流体配管7を介して
空間部5の作動流体(本例では水)が供給され、また空
間部5から排出されるようになっている。流体供給排出
装置8の動作を制御するためにコントローラ9が設けら
れる。コントローラ9は流体供給排出装置8の起動、停
止、排出を行うための信号を出力する。
【0012】図2を参照すると、この搬送ユニットを3
つ直列に接続することによって構成された搬送装置が示
されている。この搬送装置の動作を説明する。図2
(a)の状態は、待機状態であって、ユニットを直列に
接続した3つのユニットともに内筒と外筒の間の空間部
5は流体で満たされている。第1工程(b)では最も上
流側にあるユニットAの流体が排出されユニット1の内
筒内部が減圧状態となり固形物10を含有する固液混合
物11が当該ユニット1内に吸引される。第2工程
(c)ではユニットAに引き続きユニットAの下流のユ
ニットBの流体も排出され固液混合物はユニットBの内
部まで引き込まれるて導入される。第3工程(d)では
ユニットCの流体が排出されると同時にユニットAの流
体が供給されユニットAおよびユニットB内部の固液混
合物11が、ユニットBおよびユニットCに移送され
る。第4工程(e)ではさらに、ユニットBの流体が供
給されることによりユニットB内部の固液混合物がユニ
ットCに移送され、ユニットCから下流側に吐出され
る。このあと連続して運転する場合は第1工程(b)に
移り、終了する場合は、(a)の待機状態になる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、固形物含有の食品の製
造工程などで頻繁に必要となる固液混合物の搬送工程に
おいて、生体内の蠕動運動に近い搬送形態をを実現させ
た。この結果、(1)搬送する固液混合物が大気に開放
されない衛生的なインライン方式であって、(2)生産
効率の高い自動化に対応できる連続システムを用い、
(3)しかも、固形食品あるいは、固形物を含有する食
品等にかかる固液混合物を固形物の損傷を極力抑えつ
つ、固液混合物の搬送を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る固液混合物搬送装置の
概略断面図、
【図2】搬送装置の作動を説明する概略断面図である。
【符号の説明】 1 搬送ユニット 2 外筒部材 3 内筒部材 4 結合リング 5 空間部 6 継手 7 流体配管 8 流体供給排出装置 9 コントローラ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固液混合物の搬送方向に延びる剛性体によ
    って構成される外筒部材と柔軟材料から構成される内筒
    部材とを用意し、前記搬送方向の所定の長さ毎に該外筒
    部材内面と内筒部材外面との間に独立した空間部が前記
    搬送方向に並んで形成されるように前記外筒部材の内面
    に内筒部材とを結合し、搬送方向上流側の空間部から順
    次下流側の空間部に対して流体の供給及び排出を反復し
    ておこなうことによって次々に移動する搬送路の拡大部
    及び収縮部を形成する工程とを備えたことを特徴とする
    固液混合物の搬送方法。
  2. 【請求項2】固液混合物の搬送方向に延び閉断面構造の
    剛性体によって構成される外筒部材と、前記外筒部材の
    内面に前記搬送方向の所定の長さ毎に該外筒部材に固定
    される固定部を有する柔軟材料から構成される内筒部材
    と、該外筒部材内面と内筒部材外面との間に画成される
    空間部に流体を供給または排出して前記空間部の容積を
    変更することによって実質的に内筒部材によって固液混
    合物の搬送路面積を変化させる搬送面積変更手段と、前
    記混合物の搬送方向に複数並んで設けられる前記空間部
    に対し、搬送方向上流側の空間部から順次下流側の空間
    部に対し流体を供給及び排出を反復して生じさせこれに
    よって搬送路の拡大部及び収縮部が交互に移動するよう
    に前記搬送面積変更手段を制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする固液混合物の搬送装置。
JP4131255A 1992-05-25 1992-05-25 固液混合物の搬送方法および装置 Pending JPH05321842A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006141881A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Tohoku Univ 蠕動運動搬送装置
JP2017219594A (ja) * 2016-06-03 2017-12-14 株式会社リコー 粉体搬送装置、粉体搬送方法及び画像形成装置
CN112135684A (zh) * 2018-05-21 2020-12-25 学校法人中央大学 捏合方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006141881A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Tohoku Univ 蠕動運動搬送装置
JP2017219594A (ja) * 2016-06-03 2017-12-14 株式会社リコー 粉体搬送装置、粉体搬送方法及び画像形成装置
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