JPH0532161Y2 - - Google Patents

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JPH0532161Y2
JPH0532161Y2 JP1986039094U JP3909486U JPH0532161Y2 JP H0532161 Y2 JPH0532161 Y2 JP H0532161Y2 JP 1986039094 U JP1986039094 U JP 1986039094U JP 3909486 U JP3909486 U JP 3909486U JP H0532161 Y2 JPH0532161 Y2 JP H0532161Y2
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liquid
gas
perforated plate
flow
plate
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、溢流管を有する多孔板を用いた気液
接触装置に係り、特に気液を停滞させることなく
流動させる多孔板の構造に関するもので精留、蒸
留、吸収などの気液接触装置に使用される。
〔従来の技術〕
多孔板を内蔵した精留塔の能力を十分に発揮さ
せるためには、多孔板上の気液の接触を最良に
し、かつ、気液が停滞することなく流動すること
が必要である。例えば、特願昭54−109172号(特
開昭56−33005号公報参照)に記載の気液接触装
置では、多孔板を傾けて精留塔内に設置すること
で気液の泡沫高さを一定にして気液の流動を改善
している。しかし、傾けた多孔板の精留塔への取
付方法、あるいは気液の流動性については考慮さ
れていなかつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
多孔板上の気液の流動を最良にしてより効率の
高い多孔板を提供するには、圧力損失が小さくて
多孔板上を発泡した液体が滑らかに移動するのが
最良である。又、上下の多孔板の距離、すなわち
段間隔を小さくすることは精留塔の製作コスト低
減に大きく寄与する。溢流管を備えた多孔板のよ
うに多孔板上を液が流れる場合、下方よりの上昇
ガスにより液が発泡すると、この流れ抵抗が増大
により液流れの停滞が起こり多孔板上の気液の泡
沫高さ、及び圧力損失が増大する。また、精留塔
の塔径が大きくなると多孔板の強度を維持するた
めに多孔板を分割して製作し、分割された多孔板
と多孔板の合せ面を下方に折り曲げて(リブと呼
んでいる)構成する。多孔板上の気液の泡沫高さ
が高くなると前記リブが液の流れを疎外し、多孔
板上の液の流れに偏流を起こす原因となる。ま
た、泡沫高さが高くなると精留効率の低下や安定
した気液接触を行う安定操作範囲が減小する。上
記従来技術は多孔板を傾けることにより気液の流
動を改善しているが、傾けた多孔板の精留塔内へ
組込み方法や上記のような気液の流動についての
考慮がなされておらず実際に製作するのに問題が
あつた。
本考案の目的は、多孔板を水平に取付けたまま
で多孔板上の発泡している液の流れの停滞を最小
限にして多孔板上の液がスムーズに移動するよう
にし、かつ、泡沫高さを小さくすることにより多
孔板上の気液の流動を最良にすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するためには、多孔板上の泡
沫高さを小さくし、かつ、液の流れ抵抗を小さく
することが課題である。上記目的は、多孔板上を
液が流れる方向と直角方向、又は平行方向に所定
の間隔で複数箇所に小孔の無い板を設置し、気液
の発泡が無い未発泡領域を設けることにより達成
される。
〔作用〕
多孔板上に液の流れ方向と直角又は平行方向に
設けられた小孔の無い板は、多孔板上に気液の発
泡の無い領域を存在させる作用をなす。このた
め、多孔板上の同領域上には気液の泡沫が無い空
間ができる。この空間が泡沫高さの減少に寄与す
る。また、前記したように多孔板上の液の流れ抵
抗は気液が発泡していない時の方が小さくなる。
このため前記発泡しない領域が流れ抵抗を小さく
する作用として働き、多孔板上の流動が滑らかに
なり良好な気液接触装置を提供できる。
〔実施例〕
以下、本考案の第1の実施例を第1図及び第2
図によつて説明する。溢流管を備えた多孔板の種
類は多孔板上を流れる液の流路の数あるいはその
方法の違いにより多種あるが、ここでは多孔板上
の液の流路が2つで、多孔板上を液が旋回しなが
ら流れる方式の溢流管を備えた多孔板について説
明する。
第1図において、1は気液接触装置の外壁、2
は上方の多孔板より流下した液を受けとめる液受
箱、3は下方の多孔板へ液を供給する溢流管、4
は小孔5を規則的にあけた多孔板を示す。多孔板
の各所には小孔の無い板6が液の流れ方向と直角
方向に設けられている。次に本発明の動作を精留
塔内に組込まれた気液接触装置として説明する。
第2図に精留塔の縦断面図として第1図のA−A
断面を示す。
第1図及び第2図より、精留塔上部より供給さ
れた液は溢流管3より、液受箱2に導入される。
液受箱に導入された液は多孔板上に設けられた入
口堰7を乗り越え多孔板上に導入される。前記多
孔板上では前記液と下方より小孔5を通つて上昇
する気体との間で泡沫層を形成し気液接触するこ
とにより物質交換が行われる。液は泡沫層を形成
しながら多孔板上を溢流管方向に向つて移動し、
出口堰8を乗り越えて溢流管3内に導入し、下方
の多孔板へ供給される。第2図に多孔板上で気液
が接触して形成される泡沫層を示す。本考案では
第1図に示すように多孔板上の液の流れと直角方
向小孔の無い板6が設置されているため、同領域
では気液の接触が行われない未発泡領域10が形
成され、泡沫層は形成されない。このため同領域
での泡沫層の高さは上流からの泡沫層の一部が流
入する程度で低く押えることができる。また、多
孔板全体の泡沫層の高に着目すると、前記未発泡
領域上に上流側の泡沫層の一部が流入するため、
多孔板全域にわたつて泡沫層高さを低くできる。
前記したように精留塔が大形化し、塔径が大きく
なると小片の多孔板をつなぎ合わせ一枚の多孔板
を構成する。この場合小片の多孔板のつなぎ目
は、両多孔板の端を下方に押り曲げ(リブと言
う)強度を保ちながら組み立てられる。第2図に
このリブ9を取付けた場合の気液の流動状態も示
した。多孔板を構成する上で、このリブが液の流
れ方向と直角方向に形成される場合、多孔板上の
泡沫層の流れを疎外し、液の停滞を引き起こし、
流動に悪影響を与える。この場合、前記リブの真
下に本発明の小孔の無い板を設けることにより前
記説明のような作用を生み、同領域での泡沫層高
さを小さくすることができる。このため、多孔板
上での発泡した液の移動が滑らかになり良好な気
液の流動が得られる。また、未発泡部を設けるこ
とにより多孔板上の液の流れ抵抗が小さくなるた
め多孔板上での液の停滞が小さくなり圧力損失の
低減に寄与する。第3図に本考案の第2の実施例
を示す。本実施例では多孔板上の液の流れに平行
方向に小孔の無い板を設置したものである。本実
施例によれば多孔板上の液の流れ抵抗がより小さ
くなり、液の停滞を極力小さくでき、圧力損失の
小さい気液接触装置を提供できる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、多孔板に所定の間隔で複数箇
所に小孔の無い板を設けるという簡単な構造で多
孔板上の液の流れ抵抗を小さくでき、また、同領
域での泡沫層を極力小さくでき、全体としての泡
沫層高さも小さくできるため、多孔板上の液の停
滞を少なくすることができる。このため、多孔板
の圧力損失を小さくでき、更に、液量及びガス量
によつて定まる安定した気液接触を行うことがで
きる安定操作範囲が広くなる効果を得る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の第1の実施例を示
す図で、第1図は気液接触装置の横断面図を、第
2図は縦断面図で、第1図のA−A断面を示す。
第3図は第2の実施例を示す気液接触装置の横断
面図である。 1……精留塔外壁、3……溢流管、4……多孔
板、5……小孔、6……小孔の無い板、10……
未発泡領域。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内部に溢流管を備えた多孔板からなる複数段の
    棚段を備え、上方より液体を流下させ下方より気
    体を上昇させて、前記棚段上で液体を円周方向に
    流して気液接触を行わせるようにして成る塔形が
    円形の気液接触装置において、 前記棚段で多孔板上に流体が流れる方向と直角
    方向、又は平行方向に未発泡領域を形成する無孔
    部を所定の間隔で複数箇所に設けたことを特徴と
    する気液接触装置。
JP1986039094U 1986-03-19 1986-03-19 Expired - Lifetime JPH0532161Y2 (ja)

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JPS62151901U JPS62151901U (ja) 1987-09-26
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JP5429083B2 (ja) * 2010-07-09 2014-02-26 株式会社Ihi 棚段塔

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