JPH0532155Y2 - - Google Patents

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JPH0532155Y2
JPH0532155Y2 JP1986155726U JP15572686U JPH0532155Y2 JP H0532155 Y2 JPH0532155 Y2 JP H0532155Y2 JP 1986155726 U JP1986155726 U JP 1986155726U JP 15572686 U JP15572686 U JP 15572686U JP H0532155 Y2 JPH0532155 Y2 JP H0532155Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、点数計算用の点棒もしくはチツプ等
を必要とすることなく麻雀の点数授受を迅速、容
易かつ正確に行なうことができる麻雀の点数授受
処理装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来麻雀における点数の授受は、各対局者がゲ
ーム開始当初に均等に配分された持点数に相当す
る多数の棒点を所持し、ゲーム開始後点数授受の
際にはその授受点数に相当する点棒のやりとりを
なすもしくは点棒の代りにそれに相当するチツプ
のやりとりをなすことによつて行なつていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、斯かる点棒もしくはチツプのやりとり
によつて麻雀の点数授受を行なう場合には、通常
各自25000点もしくは28000点等の持点で競技を行
なうので、点棒としては10000点棒、5000点棒、
1000点棒、100点棒と多岐の種類に亘り、それを
持点数に応じて多数本所持しなければならず、そ
のため次の難点を有していた。
イ 点棒の一部がゲーム中に紛失するおそれがあ
り、それによつて紛失した点棒の取り寄せを行
なう必要が生じその手間が煩瑣であるばかりで
なく、持点の正確性が損われるおそれも生ず
る。
ロ 手持の点棒の数が多くなると、持点の計数に
手間どり、正確な持点を迅速に確認することが
困難となる。
ハ 授受点数に適合する点棒を所持していない場
合には、他の競技者に点棒の両替をしてもらつ
たり、授受点数より大の点棒にて支払いおつり
の点棒の授受をしなければならずその手間が煩
瑣である。また、所持している持点数を越える
支払点数の機会が生じてもゲーム続行が可能な
場合においては、不足分を対局者から借りなけ
ればならず、その貸借の有無を一々覚えていた
り記録したりしなければならないとともに、そ
の貸借の有無を忘れてしまうことにより持点数
の正確性が損われるおそれもある。
ニ 点棒授受に際し、点棒の計数と授受の有無に
つき誤認を生ずるおそれがある。
ホ 点棒の不正なやりとりのおそれがあり、それ
によつて持点の正確性が損われるおそれがあ
る。
ヘ 点棒の計数とやりとりの手間によりゲームの
時間が長くなる。
ト リーチ棒の提出の有無につき誤認を生ずるお
それがある。
チ 全自動の麻雀卓においては、卓内への点棒の
混入により機械が故障するおそれがある。
本考案は、斯かる点数計算用の点棒もしくはチ
ツプ等を必要とすることなく麻雀の点数の授受を
可能となすことによつて、上記従来技術の有する
諸難点を解消し、麻雀の点数授受を迅速、容易、
正確なものとなすことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
しかして本考案は、前記目的を達成するため
に、次の手段をとつている。すなわち装置は、麻
雀卓の各辺に設けられて制御手段と電気的に接続
されている操作手段と、この操作手段と次の外部
表示手段とに電気的に接続し授受点数の管理制御
を行なう制御手段と、麻雀卓の隅角部に適宜数設
けられて制御手段と電気的に接続されている外部
表示手段とにより構成されている。そして、操作
手段は、授受点数の表示信号とその点数の授受信
号および持点の確認信号を制御手段に送るキーボ
ードと、制御手段よりの指令に基づき授受点数と
授受の信号もしくは持点を表示する表示パネルと
からなつている。また制御手段は、マイクロコン
ピユータ等により構成され、全対局者の持点の合
計点数(総点数)を記憶しており、操作手段より
の授受点数の入力信号に基づきその授受点数を記
憶するとともにそれを当該操作手段の表示パネル
および外部表示手段の表示パネルに表示指令をな
し、かつ、その操作手段よりの点数の授受信号に
基づきその支払い点数と受取り点数の入力信号を
比較照合し後者が前者を越えない場合に当該対局
者の持点の変動の演算処理をなし外部表示手段に
表示されていた授受点数の消去指令をなすととも
に、各競技者の持点(夫々の合計点数)を記憶
し、さらに操作手段よりの持点確認の入力信号を
基づき当該操作手段の表示パネルに当該競技者の
持点(合計点数)の表示指令をなすべく形成され
ている。また、外部表示手段は、制御手段よりの
表示指令に基づき授受点数およびその授受の有無
を表示パネルに表示するものである。
〔作用〕
上記手段により構成された本考案に係る装置は
次のとおり作用する。
麻雀卓の適当な個所或いは外部に配置されてい
る電源スイツチをONにすると、各手段は動作可
能な状態となり、麻雀卓の隅角部に配置されてい
る外部表示手段の表示パネルには制御手段にあら
かじめ記憶されている全対局者の持点の合計点数
(総点数、たとえば各自の持点を25000点とする
と、25000×4=100000点)が表示される。そし
て制御手段において、麻雀卓の各辺に配置されて
いる各操作手段に対応する各対局者の最初の持点
(25000点づつ)をあらかじめ記憶している場合に
は、各対局者は各操作手段のキーボードにおける
T釦(トータル釦)を押して持点確認の信号を制
御手段に送ると、各操作手段の表示パネルには
夫々25000点の持点が表示されるとともに、外部
表示手段の表示パネルには0点(総点数が各競技
者に配分されたことの表示)が表示される。この
場合制御手段が各対局者の最初の持点をあらかじ
め記憶していないときには、各対局者は操作手段
のキーボードにおけるプラス(+)釦と25000点
の数字釦を押すことによつて同様の表示がなさ
れ、制御手段に各対局者の最初の持点が記憶され
る。ゲーム開始後いずれかの対局者間に点数授受
の機会が生じた場合には、その点数を支払うべき
対局者は自己の操作手段のキーボードにてマイナ
ス(−)釦(点数支払の信号)と支払うべき点数
に相当する数字釦を押して点数支払信号を制御手
段に送る。すると、制御手段はその授受点数(支
払点数)を記憶すると同時に点数支払信号を入力
した操作手段の表示パネルと外部表示手段の表示
パネルにその表示指令を送り、その操作手段の表
示パネルには支払点数(マイナスの記号と支払点
数に相当する数字)の表示がなされ、外部表示手
段の表示パネルには単にその支払点数に相当する
数字のみによる授受点数の表示がなされる。そし
てその授受点数の受取の権利を有する対局者は、
自己の操作手段のキーボードにてプラス(+)釦
(点数受取の信号)と受取るべき点数に相当する
数字釦を押して点数受取信号を制御手段に送る。
すると制御手段は、その授受点数(受取点数)を
記憶すると同時にその点数受取信号を入力した操
作手段の表示パネルにその授受点数(受取点数)
の表示指令を送り、当該表示パネルにはその受取
点数(プラスの記号と受取点数に相当する数字)
の表示がなされる。そして制御手段は前記支払点
数の入力信号と受取点数の入力信号とを比較照合
し、受取点数の入力信号が支払点数の入力信号従
つて外部表示手段の表示パネルに表示されている
授受点数を越えない場合には、当該操作手段に対
応する持点の変動を演算処理してそれを記憶する
とともに、その点数授受の完了により外部表示手
段の表示パネルに表示されていた授受点数の消去
指令をなし、それに基づきその表示は0となる。
また、このときの授受点数の支払者と受取者が自
己の操作手段のキーボードにてT釦を押して持点
確認の信号を制御手段に送ると、授受点数の支払
者の操作手段の表示パネルにはそれ以前の持点よ
り支払点数を減算された合計点数の表示がなされ
る一方、授受点数の受取者の操作手段の表示パネ
ルにはそれ以前の持点に受取点数が加算された合
計点数の表示がなされる。そして再度T釦を押す
と操作手段の表示パネルからは表示されていた合
計点数の表示が消え、先程やりとりされた授受点
数の表示と授受信号の表示が以後における点数の
授受の機会が生ずるまでそのまま表示される。以
後ゲーム終了まで斯かる点数授受の表示と計数動
作が繰り返され、ゲーム終了時に各対局者が自己
の操作終了のキーボードにおけるT釦を押すと表
示パネルには最終時の持点(合計点数)が表示さ
れるので、それによつて順位の確認をなす。
〔実施例〕
次に、別紙図面について本考案実施の一例を説
明する。本考案は上記のとおり大別すると、操作
手段Aと、制御手段Bと、外部表示手段Cとに分
けられる。第1図はこれら各手段の電気的接続構
成を概略的に説明したブロツク図、第2図はこれ
ら各手段を麻雀卓に配設した状態を概略的に説明
した平面図、第3図は操作手段Aの平面図であ
る。
操作手段Aは、A1〜A4の4個に分けられてお
り、A1〜A4の各操作手段は第2図示の如く麻雀
卓1の各辺上面に配置されている。A1〜A4の各
操作手段はキーボード2と表示パネル3とからな
つており、キーボード2は、第3図示の如く1〜
9と00(=×100)と000(=×1000)との数字釦と
+(プラス)、−(マイナス)、C(クリア)、T(ト

タル)、A+(オールプラス)の符号釦とを有して
いる。この数字釦は授受点数の入力信号を打ち込
むためのもの、プラス(+)とマイナス(−)の
符号釦はこの打ち込んだ授受点数の授受信号(支
払か受取かの信号)を入力するためのもので、プ
ラス(+)釦は受取信号用、マイナス(−)釦は
支払信号用である。C(クリア)釦は打ち込んだ
授受点数を訂正する場合の消去用、T(トータル)
釦は各自の持点(合計点数)確認の入力信号用、
A+(オールプラス)釦は、表示されている授受
点数を受取る際にプラス(+)釦と数字釦を押す
代りに用いるものであり、授受点数の受取信号入
力用である。各キーボード2は制御手段Bのイン
ターフエース5と電気的に接続されており、各表
示パネル3は駆動回路4を介して制御手段Bのイ
ンターフエース5と電気的に接続されている。し
たがつてキーボード2にて授受点数と授受いずれ
かの信号を制御手段Bに入力すると、表示パネル
3には授受点数と授受いずれかの符号が表示され
る。またT釦を押した場合には制御手段Bを介し
て表示パネル3にそのときの持点(合計点数)が
表示される。
制御手段Bはマイクロコンピユータ等により構
成され、インターフエース5と中央処理装置
(CPU)6と記憶部7(ROM、RAM)とからな
つている。記憶部7は、全対局者の合計持点数
(総点数)とそれより均等に配分された各操作手
段A1〜A4に対応する各対局者のゲーム開始当初
の持点をあらかじめ記憶しているもしくはゲーム
開始当初各自が当初の持点の受取信号を入力する
ことによりその各対局者の持点を記憶しており、
操作手段A1〜A4のいずれからか授受点数および
授受のいずれかの信号が入力されると、当該操作
手段に対応してその入力された授受点数および授
受いずれかの信号を記憶する。一方CPU6は授
受点数および授受の信号入力に伴い、記憶部7を
走査してその授受点数の表示指令を外部表示手段
Cに送るとともにその授受点数および授受いずれ
かの信号の表示指令を当該操作手段の表示パネル
3に夫々送る。また、CPU6は当該操作手段か
らの授受点数および授受の信号入力により、双方
の入力信号を比較照合し受取点数の入力信号が支
払点数の入力信号従つて外部表示手段に表示され
ている授受点数を越えないときに当該操作手段に
対応する持点(合計点数)の演算処理をなすとと
もにその授受点数の授受が完了したとき外部表示
手段Cに表示されていた授受点数の消去指令をな
し、記憶部7は当該操作手段に対応する演算処理
による変動した持点(合計点数)を記憶する。こ
のときの点数授受に無関係な操作手段に対応する
対局者の持点(合計点数)は、変動しないそれ以
前の点数が記憶部7に記憶されている。そして、
各操作手段A1〜A4よりキーボード2におけるT
釦を押して持点(合計点数)確認の信号が制御手
段Bに入力された場合には、CPU6は記憶部7
を走査して当該操作手段に対応する持点(合計点
数)を選択しそれを当該操作手段の表示パネル3
に表示指令を送る。なお、T釦を押すとこのよう
に当該操作手段に対応する対局者の持点(合計点
数)がその表示パネル3に表示されるものである
が、再度T釦を押すと表示パネル3より持点表示
が消え、その直前になされた授受点数の表示が現
われる。したがつて、操作手段A1〜A4の表示パ
ネル3になされた授受点数および授受いずれか
(支払、受取の別)の表示は次の点数授受の機会
が生じその信号を入力するまではそのまま表示さ
れるようになつている。
外部表示手段Cは、麻雀卓1の対向隅角部に一
対配置された表示パネル81,82からなるもの
で、駆動回路9を介して制御手段Bのインターフ
エース5に電気的に接続されている。この外部表
示手段Cの表示パネル81,82には、操作手段A1
〜A4より制御手段Bに授受点数の表示と授受の
信号が入力された際に、制御手段Bよりの表示指
令に基づきその授受点数の表示がなされるととも
に点数授受の完了に伴う制御手段Bよりの消去指
令に基づき0点表示がなされる。したがつて表示
パネル81,82に表示された授受点数はその点数
授受が完了するまで(表示された授受点数を越え
ない点数の数字釦とプラス(+)釦による受取信
号の入力がなされるまで)そのまま表示される。
なお、この外部表示手段Cにおける表示パネル8
,82は必ずしも一対設けなくても1つのみでも
さしつかえない。
なお、装置の電源スイツチは麻雀卓1の適宜位
置たとえば外部表示手段Cの表示パネル81,82
の近接位置もしくは麻雀卓1の外部(店内の適当
位置等)等適宜位置に配置し、また、電源は交直
いずれでもさしつかえないが停電等における便宜
を考慮すると電池使用が好ましい。
しかして次に、上記実施例に係る装置の使用方
法について説明する。
1 第4図はゲーム開始に当たり電源スイツチを
ONにした状態で、制御手段Bが全対局者の合
計点数(総点数)のみならずこれを均等に配分
したゲーム開始当初の各対局者(各操作手段
A1〜A4に対応)の持点をもあらかじめ記憶部
7に記憶している場合には、先ずCPU6は記
憶部7を走査してインターフエース5を介して
外部表示手段Cに総点数の表示指令を駆動回路
9を通して送り、これに基づき外部表示手段C
においては表示パネル81と82に総点数の表示
がなされる。たとえば各自の持点数を25000点
とすると、総点数は25000×4=100000点の表
示がなされる。
2 そして、各対局者が各操作手段A1〜A4のキ
ーボード2のT釦を押すと、制御手段Bにイン
ターフエース5を介して各持点の確認信号が入
力され、CPU6は記憶部7を走査して各対局
者のゲーム開始当初の持点を選択し、インター
フエース5を介して各操作手段A1〜A4の各表
示パネル3に持点表示指令を駆動回路4を通し
て送り、これに基づき各操作手段A1〜A4の各
表示パネル3には第5図示の如く夫々均等配分
の持点(25000点)の表示がなされる。そして、
各操作手段A1〜A4に総点数の均等配分がなさ
れたので、CPU6はインターフエース5を介
して外部表示手段Cに表示されていた総点数の
消去指令を送り、これに基づき表示パネル81
2は0点の表示がなされる。なお、制御手段
Bがあらかじめ対局者のゲーム開始当初の持点
を記憶している場合には、各対局者はその持点
の受取信号を入力することにより同様の表示が
なされる。
3 次に、たとえばA1の対局者がA2の対局者に
3900点の振り込み(放銃すなわち支払義務の発
生)をしたとすると、A1の対局者は自己の操
作手段のキーボード2において支払信号のマイ
ナス(−)釦と支払点数の3900点に相当する数
字釦を押す。すると、A1の対局者が3900点の
支払義務を有する旨の授受点数と授受(支払)
の信号が制御手段Bに入力され、記憶部7はこ
れを記憶し、CPU6はこれを走査して操作手
段A1の表示パネル3にその授受点数および授
受(支払)の信号の表示指令を送るとともに、
外部表示手段Cにその授受点数の表示指令をな
す。したがつてこの場合には、第6図示の如
く、操作手段A1の表示パネル3には「−3900
点」の表示がなされるとともに外部表示手段C
の表示パネル81,82には「3900点」の表示が
なされる。このとき、操作手段A2〜A4の表示
パネル3にはまだ持点の変動がないので夫々従
前の持点(25000点)の表示がなされている。
4 そして、このA1の対局者が振り込んだ授受
点数3900点を受取る権利を有するA2の対局者
は、自己の操作手段のキーボード2において授
受信号のうち受取信号のプラス(+)釦と受取
点数の3900点に相当する数字釦を押す。する
と、A2の対局者が3900点の受取権利を有する
旨の授受点数と授受(受取)の信号が制御手段
Bに入力され、記憶部7はこれを記憶し、
CPU6はこれを走査して操作手段A2の表示パ
ネル3にその授受点数および授受(受取)の信
号の表示指令を送り、第7図示の如くA2の表
示パネルに「+3900点」の表示がなされる。
そして、CPU6は操作手段A2による受取点
数の入力信号と外部表示手段Cの表示パネル8
,82に表示されている授受点数したがつて操
作手段A1による支払点数の入力信号とを比較
照合し、受取点数の入力信号が支払点数の入力
信号したがつて外部表示手段に表示されている
授受点数を越えない場合には、外部表示手段C
にその授受点数(受取点数に相当する点数)の
表示の消去指令をなすとともに操作手段A1
A2に対応する持点をその点数授受により演算
処理し、記憶部7はその演算結果により変動し
た操作手段A1,A2に対応する持点を記憶する。
したがつてこの場合、各表示パネルの表示は
第8図示の如く、表示されていた授受点数と一
致する点数授受の完了に伴い外部表示手段Cの
表示パネル81,82は0点の表示がなされ、
A1,A2の表示パネルには夫々「−3900点」、
「+3900点」とその点数授受の有無が表示され
ている。また、A3,A4の表示パネルにはこの
点数授受と無関係のため夫々従前の持点の
「25000点」の表示がなされている。
なお、A2の対局者は前記プラス(+)釦と
3900点の数字釦の操作による受取点数の信号入
力に代えて同様の意味の「A+」の釦操作をな
してもよい。また、仮りにA2の対局者による
受取点数の入力信号が外部表示手段Cの表示パ
ネル81,82に表示されている授受点数を越え
ている場合には表示パネル81,82に表示され
ている授受点数の表示は消去されないととも
に、A1,A2に対応する持点変動の演算処理も
なされない。したがつてこの場合にはA2の対
局者はC(クリア)釦を押し受取点数の入力信
号を正しくやり直すこととなる。
5 しかしてこの状態においてA1,A2の対局者
が夫々自己の操作手段のキーボード2にてT釦
を押すと、制御手段Bにインターフエース5を
介してその持点の確認信号が入力され、CPU
6は記憶部7を走査して前記3900点の点数授受
に伴う演算処理に基づくA1,A2の持点の変動
を確認し、その変動後の持点の表示指令をイン
ターフエース5を介してA1,A2の表示パネル
に送る。したがつてこの場合には、第9図示の
如く、A1の表示パネル3には21100点(25000
−3900=21100)、A2の表示パネル3には28900
点(25000+3900=28900)の表示がなされ、
A3,A4は持点の変動がないのでT釦を押して
もその表示パネル3には夫々従前の持点
(25000点)が表示されている。
そして、A1,A2の操作手段において再度T
釦を押すと、その夫々の表示パネル3より持点
表示が消え、その直前になされた前記3900点の
点数授受の表示(A1は−3900点、A2は+3900
点)が再び表示されて第8図の状態に戻る。
6 次に、たとえばA3,A4の対局者がリーチを
かけ、A3の対局者が満貫の役をツモにより上
がつた場合(このとき、A2の対局者が親、そ
の他は子とする)には第10図〜第14図の状
態となる。すなわち、A3,A4の対局者がリー
チをかけたときには、夫々自己の操作手段のキ
ーボード2にてマイナス(−)釦と1000点の数
字釦を押す。すると、A3,A4の対局者が夫々
1000点の支払義務を有する旨の授受点数と授受
(支払)の信号が制御手段Bに入力され、記憶
部7はこれを記憶し、CPU6はこれを走査し
て操作手段A3,A4の表示パネル3にその授受
点数および授受(支払)の信号の表示指令を送
るとともに、外部表示手段Cにその授受点数の
表示指令をなす。したがつてこの場合には、第
10図示の如く、操作手段A3,A4の表示パネ
ル3には夫々「−1000点」の表示がなされると
ともに外部表示パネル81,82には「2000点」
(1000+1000)の表示がなされる。このとき
A1,A2の表示パネル3には前回の授受点数と
授受の有無の表示がすなわち夫々「−3900点」
と「+3900点」の表示がなされている。
しかして、A3の対局者は子の満貫をツモに
より上がつたのでその得点8000点とリーチによ
る供出点2000点の合計10000点の受取権利を有
する一方、親であるA2の対局者は4000点、子
であるA1,A4の対局者は各2000点の支払義務
を有している。したがつて、A2の対局者は
「−4000点」、A1,A4の対局者は各「−2000点」
の授受点数と授受(支払)の信号を夫々キーボ
ード2を介して制御手段Bに入力する。すると
制御手段BにおいてこのA1,A2,A4の夫々の
授受点数と授受(支払)の信号が記憶されると
ともに、この各操作手段の表示パネル3と外部
表示手段Cの表示パネル81,82にその表示指
令がなされ、第11図示の状態となる。すなわ
ち、A1の表示パネルには「−2000点」、A2の表
示パネルには「−4000点」、A4の表示パネルに
は「−3000点」(支払点数−2000点+リーチの
供出点−1000点)が表示され、外部表示手段C
の表示パネル81,82には「10000点」(A2の支
払点−4000点+A1の支払点−2000点+A4の支
払点−2000点+リーチによる供出点−2000点)
が表示される。このとき操作手段A3の表示パ
ネル3にはリーチによる供出点「−1000点」の
表示がなされている。なお、A4の表示パネル
に支払点−2000点とリーチによる供出点−1000
点とが加算されて−3000点の表示がなされるの
は、このときこのリーチによる供出点−1000点
の授受がまだ完了されていないからであり、表
示パネルに表示されている授受点数の表示が既
に点数授受完了されている場合には加算表示は
されず、新たに入力した授受点数の表示のみが
なされる。そして、上がりによる得点8000点と
リーチによる供出点2000点の合計1000点の受取
権利を有するA3の対局者は、自己の操作手段
のキーポード2にてプラス(+)釦と10000点
の数字釦の操作により「+10000点」の授受点
数と授受(受取)の信号を制御手段Bに送ると
各表示パネルは第12図示の状態となる。この
とき前記と同様A3の対局者は「+10000点」の
釦操作に代えて「A+」の釦操作をしてもよ
い。そして制御手段Bは外部表示手段Cの表示
パネル81,82に表示されている(記憶部7に
記憶されている)授受点数とA3の対局者から
の授受点数の受取信号による受取点数とが一致
しており後者の受取点数が前者の授受点数を越
えていないので、この点数授受に伴うA1〜A4
の各操作手段に対応する持点変動の演算処理を
なすとともに、外部表示手段Cの表示パネル8
,82に表示されている10000点の授受点数の
表示の消去指令をなし、各表示パネルの表示は
第13図示の状態となる。そしてこの状態にお
いてA1〜A4の各対局者が夫々T釦を押すと各
操作手段の表示パネル3および外部表示手段の
表示パネル81,82は第14図示の表示とな
る。すなわち、A1は「19100点」(従前の持点
21100−今回の支払点数2000)、A2は「24900
点」(従前の持点28900−今回の支払点数4000)、
A3は「34000点」(従前の持点25000−リーチ供
出点1000+今回の受取点数10000)、A4
「22000点」(従前の持点25000−リーチ供出点
1000−今回の支払点数2000)の表示がなされ、
外部表示手段Cの表示パネル81,82の表示は
表示されていた10000点の点数授受の完了によ
り0点の表示がなされている。そしてA1〜A4
の対局者が再度T釦を押すとその持点表示が消
え第13図の表示が再び現われる。
7 なお、リーチをかけてもその回に上がる者が
なかつたとき(点数授受の機会が発生しなかつ
たとき)は、受取点数の信号が入力されないの
でそのリーチ供出点は外部表示手段Cの表示パ
ネル81,82にそのまま表示され、次回に持ち
越されることとなる。また同時に複数の者が上
がることが可能な場合であつてリーチによる供
出点があるときは、このリーチによる供出点を
同時に上がつた複数の者が受取ることができ
ず、夫々の上がり役に応じた点数授受のみがな
されリーチによる供出点の受取信号は入力され
ないので、同様にリーチによる供出点は外部表
示手段の表示パネル81,82に表示されたまま
次回に持ち越される。
しかして以上の如き動作を繰り返し終局時に各
自がT釦を押して夫々の持点を確認することによ
り順位が決定される。
〔考案の効果〕
本考案は叙上のように構成したので、上述の従
来技術の諸難点を解消し次の効果を有している。
a 従来のように多種類の点棒もしくはチツプを
多数用意する必要がなく、点棒紛失による不都
合がない。すなわち、紛失した点棒を取り寄せ
る手間は不要であり、点棒紛失によつて持点の
正確性が損われるということはない。
b 従来のように支払点数に適合する点棒を所持
していない場合に対局者間にて点棒の両替をな
したりおつりの点棒のやりとりが不要であり、
点数授受を迅速、容易に行なうことができる。
c 点数授受に際し点棒の数え違いがなく、点数
授受を正確になすことができる。
d 従来のように所持している点棒が支払点数よ
り少ない場合に対局者に不足の点棒を借りる必
要がなく、点棒の貸借の事実を忘れてしまうこ
とによる持点の正確性が損われるというおそれ
がない。なお、自己の所持する持点を越えた点
数の支払の機会が発生したときその時点でゲー
ムを終了する方法をとる場合には、その点数支
払信号を入力することができず従つてその授受
点数による演算処理もなされないように制御手
段をプログラムしておくことも可能である。
e リーチをかけてリーチによる供出点を提出し
た際にはその操作手段の表示パネルと外部表示
手段の表示パネルにその旨が表示されるので、
従来の点棒によるリーチの供出点の提出の場合
のようにリーチの供出点の有無につき誤認を生
じるおそれがない。
f そのときなされた授受点数と授受の有無は該
当する操作手段の表示パネルと外部表示手段の
表示パネルに表示され、しかも常に次の点数授
受の機会が発生するまでその直前になされた授
受点数と授受の有無が表示され、かつ表示され
た授受点数を越えない受取点数の入力信号がな
されたときに限りその点数の授受(持点変動の
演算処理と記憶)がなされるので、点数授受に
際し支払つた、受け取らないの誤認が生ずるお
それがないとともに、随時表示パネルの確認を
なすことにより対局者間における不正な点数授
受を防止できる。
g 従来のように持点確認に際し一々点棒を計数
する必要がなく表示パネルに持点表示をなすこ
とにより、持点の確認を瞬時に行なうことがで
きる。
h 全自動麻雀卓に実施した場合には、従来のよ
うに点棒混入による機械の故障を生ずるおそれ
がない。
以上の如く、本考案においては従来の点棒もし
くはチツプを用いることなく麻雀の点数授受を行
なうことができ、そしてその点数授受を迅速、容
易、正確に行なうことができてゲーム時間の大巾
な短縮を図ることができ、さらに全自動麻雀卓に
実施した場合点棒混入によるトラブル発生を防止
でき実用上有益である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案実施の一例を示すもので、第1図
は本考案装置における操作手段と制御手段と外部
表示手段相互の接続構成を概略的に示したブロツ
ク図、第2図は同上の手段を麻雀卓に配設した状
態を説明する平面図、第3図は操作手段の平面
図、第4図a,b〜第14図a,bはゲーム時に
おける使用説明図である。 1……麻雀卓、A……操作手段、2……キーボ
ード、3……表示パネル、4……駆動回路、B…
…制御手段、5……インターフエース、6……
CPU、7……記憶部、C……外部表示手段、8
,82……表示パネル、9……駆動回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 授受点数の表示信号とその点数の授受信号およ
    び持ち点の確認信号を制御手段に送るキーボード
    と、制御手段よりの指令に基づき授受点数もしく
    は持ち点を表示する表示パネルとを有し麻雀卓の
    各辺に設けられた操作手段と、全対局者の持ち点
    の合計点数(総点数)を記憶しており、操作手段
    よりの授受点数の入力信号に基づきその授受点数
    を記憶するとともにそれを当該操作手段の表示パ
    ネルおよび外部表示手段の表示パネルに表示指令
    をなし、かつ、その操作手段よりの点数の授受信
    号に基づきその支払い点数と受取り点数の入力信
    号を比較照合し後者が前者を越えない場合に当該
    対局者の持ち点変動の演算処理をなし外部表示手
    段に表示されていた授受点数の消去指令をなすと
    ともに各対局者の持ち点(各合計点数)を記憶
    し、さらに操作手段よりの持ち点確認の入力信号
    に基づき当該操作手段の表示パネルに当該対局者
    の持ち点(合計点数)の表示指令をなす制御手段
    と、麻雀卓の隅角部に適宜数設けられ、制御手段
    よりの表示指令に基づき授受点数およびその授受
    の有無を表示パネルに表示する外部表示手段とか
    らなることを特徴とする麻雀の点数授受処理装
    置。
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