JPH05320660A - 木酢液回収用連続式炭化炉 - Google Patents

木酢液回収用連続式炭化炉

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Publication number
JPH05320660A
JPH05320660A JP4155967A JP15596792A JPH05320660A JP H05320660 A JPH05320660 A JP H05320660A JP 4155967 A JP4155967 A JP 4155967A JP 15596792 A JP15596792 A JP 15596792A JP H05320660 A JPH05320660 A JP H05320660A
Authority
JP
Japan
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smoke
charcoal
wood vinegar
carbonization
section
Prior art date
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Pending
Application number
JP4155967A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Kanehara
勝 金原
Shuichi Sumiyoshi
秀一 住吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Carbon Co Ltd
Original Assignee
Tokai Carbon Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Carbon Co Ltd filed Critical Tokai Carbon Co Ltd
Priority to JP4155967A priority Critical patent/JPH05320660A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹木類を連続的に炭化する過程で良質木酢液
に転化する煙分のみを分別捕集することにより、高品質
の木炭と木酢液を同時に得ることができる木酢液回収用
連続炭化炉を提供する。 【構成】 燃焼炉1の上部に、原料供給部3と木炭排出
部4を備えるスクリュー搬送機構9の炭化筒2を内設す
る。炭化筒2の原料供給部3と木炭排出部4の間の軸方
向位置に少なくとも3箇所の排煙口11〜15を介設し、こ
のうち排煙口12〜14から分別捕集した煙分を管連結した
木酢液回収設備16で木酢液として回収し、木炭は木炭排
出部4を介して受槽18に回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹木類を連続的に炭化
しながら良質の木酢液と木炭を同時に得ることができる
木酢液回収用連続式炭化炉に関する。
【0002】
【従来の技術】樹木を炭化する際には木炭重量の30〜
40%に相当する量の粗木酢液が留出するが、これから
タール分と油分を除いた木酢液は古くから医療用や脱臭
剤、防腐剤などの原料成分として有用されている。これ
に加え、近時、農園芸分野で木酢液の効用性が新たに認
められている。この効用としては、例えば作物の葉面に
木酢液を薄めて散布すると葉が活性化し、同時に害虫の
駆除や病害の防止に効果がある、木酢液を農薬に混合す
ると農薬効果が高まる、木酢液を土に施すと高濃度で土
壌病害を減らし低濃度では有用な微生物を増殖する作用
があり、根の発根が良好になる、堆肥作りに使用すると
醗酵を促進し、家畜糞尿に混合すると脱臭効果がある、
等の実証例が挙げられている。したがって、木酢液の需
要は農園芸分野を対象として増大する傾向にあり、量産
技術の開発が期待されている。
【0003】従来、木酢液の製造には実開平3−59346
号公報に記載されているように炭焼き炉で木炭を作る場
合に副生物として回収する手段が採られており、木酢液
の回収を主体とした装置は開発されていない。このた
め、回収作業には人力と経験に頼らねばならない要素が
強く、また炉操業がバッチ式である関係で1サイクルに
長期間を必要とするなど、工業的生産方法とは程遠いも
のであった。
【0004】一方、木炭を製造するための専用装置とし
ては、ロータリーキルン炉、スクリュー炉、流動炭化炉
といった各種の連続式炭化炉が使用されているが、これ
らの炉では木酢液の回収は意図されていないため、留出
ガスはそのまま排出するか補助燃料として利用されてい
るに過ぎない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これまで木炭の製造時
に木酢液を同時に回収する方法や装置が開発されていな
い技術的な理由は、木炭と木酢液を得るための温度段階
がそれぞれ相違する点に主要な根拠がある。すなわち、
良質な木炭を得るためには炭化温度を600℃以上に保
持する必要があるが、木酢液を回収する好適な温度は3
00〜400℃の範囲にあり、これを上廻る高温域では
3,4−ベンツピレンやタール分など有害成分の生成を
伴うため実用できなくなる。
【0006】本発明の目的は、樹木類を連続的に炭化す
る過程で良質木酢液に転化する煙分のみを分別捕集する
ことにより、高品質の木炭ならびに木酢液を同時に得る
ことができる木酢液回収用連続式炭化炉を提供しようと
するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による木酢液回収用連続式炭化炉は、燃焼炉
の上部に、原料供給部と木炭排出部を備えるスクリュー
搬送機構の炭化筒を内設し、該炭化筒の上流側に設けた
前記原料供給部と下流側に設けた前記木炭排出部の間の
軸方向位置に少なくとも3箇所の排煙口を介設し、この
うち原料供給部に隣接する排煙口および木炭排出部に隣
接する排煙口を除く排煙口を木酢液回収設備に管連結し
てなることを構成上の特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明の木酢液回収用連続式炭化炉によれば、
樹木原料は燃焼炉の熱源により加熱された炭化筒のスク
リユー搬送機能により連続的に加熱系内を移送されなが
ら炭化される。炭化筒内では熱分解に伴う煙が発生する
が、この煙は炭化筒の原料供給部と木炭排出部との間の
筒壁に設けられた複数の排煙口から系外に排出する。排
煙口は軸方向位置の少なくとも3箇所に介設されている
が、原料供給部に隣接する排煙口から排出する煙分は熱
分解初期の水分を多く含有する初留煙であり、また木炭
排出部に隣接する排煙口から排出する煙分は熱分解が進
み過ぎてタールを多く含む終留出煙となっていて、いず
れも良質の木酢液に転化することができないため木酢液
回収系から除外する。
【0009】したがって、原料供給部に隣接する排煙口
と木炭排出部に隣接する排煙口の間に位置する排煙口か
ら排出する煙分のみを分別捕集して木酢液回収設備に導
く。良質の木酢液に転化する煙温は80〜180℃であ
るから、分別捕集する排煙口には煙温検知と開閉機構を
もつ管理システムを付設しておくことが好ましい。炭化
筒中で完全に炭化された木炭は、木炭排出部から回収さ
れる。このような装置機構による煙の分別捕集作用と炭
化作用を介して、常に良質な木酢液ならびに木炭を連続
的に生産することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明による木酢液回収用連続式炭
化炉を例示した側断面図で、1は燃焼炉、2は上流側に
原料供給部3を下流側に木炭排出部4を各備えた炭化筒
である。燃焼炉1は、燃料導入口5、一次空気導入口
6、二次空気導入口7および燃焼ガス排出口8を有し、
炉内には燃焼温度の制御を容易にし、かつ燃焼ガスが炭
化筒1の壁面に均等に当たるように炎道が形成されてい
る。炭化筒2の内部にはスクリュー搬送機構9が装備さ
れており、端部に不活性ガスまたは空気を導入するため
のガス送入管10が取付けられている。また炭化筒2の上
部壁面には、原料供給部3と木炭排出部4の間の軸方向
位置に合計5箇所の排煙口11、12、13、14、15が介設さ
れており、このうち12〜14の排煙口は木酢液回収設備16
と管連結している。排煙口12〜14には煙温が80〜18
0℃の範囲を外れたら煙捕集を中断する煙温検知システ
ムを設置しておくことが好ましい。
【0011】操業にあたっては、燃焼炉1を燃焼状態に
保ち、原料供給部3から炭化筒2にチップ状その他適宜
な形態に破砕もしくは切断した樹木原料を供給する。樹
木原料はスクリュー搬送機構9で炭化筒2の内部を移送
される過程で熱分解し、徐々に炭化される。炭化筒2に
はガス送入管10を介して窒素ガスおよび/または空気を
導入し、系内を若干加圧に保って空気の侵入を防止する
とともに、原料の炭化状態を調整して原料の燃焼や過度
の炭化現象を防止する。熱分解が開始されると多量の煙
が発生するが、まず80℃未満の煙温で初期に留出した
水分含有量の多い煙は排煙口11から選択的に排出され、
所定の処理が施される。木酢液に転化させるために好適
な煙温80〜180℃の煙分は排煙口12〜14によって分
別的に捕集され、木酢液回収設備16で冷却されて良質な
木酢液として回収される。180℃を煙温を越えるター
ル分の多い煙分は排煙口15から排出されるが、この留分
は可燃性があるため燃焼炉1の補助燃料として再利用す
ることができる。
【0012】樹木原料は炭化筒2内を移送する過程で完
全に炭化されて良質の木炭となり、木炭排出部4のスク
リュー部17を経て受槽18に回収される。
【0013】上記の装置を用い、排煙口12〜14から分別
回収した木酢液(実施例)、排煙口11〜14から回収した
混合木酢液(比較例1)、排煙口12〜15から回収した混
合木酢液(比較例2)につき各種の性状を測定し、その
結果を表1に示した。なお、比較のために市販の精製木
酢液の性状を併せて表1に示した。
【0014】
【表1】
【0015】実施例の木酢液は、未精製品でありながら
比較例3(精製市販品)に近似する性状を呈していた。
比較例1の木酢液は水分が多いため比重が低下してお
り、また比較例2の木酢液は溶解タール分の含有率が高
く透明度が悪い。なお、比較例1および2で回収率が実
施例より高くなっているには、水分やタール分の混入に
基づくものである。
【0016】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の木酢液回収用連
続式炭化炉によれば良質の木酢液と木炭を同時に得るこ
とができる。しかも、装置が連続式であって自動化シス
テムとすることが可能であるから、とくに量産化が期待
されている木酢液を工業的に製造するための装置として
極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る木酢液回収用連続式炭化炉を例示
した側断面図である。
【符号の説明】 1 燃焼炉 2 炭化筒 3 原料供給部 4 木炭排出部 5 燃料導入口 6 一次空気導入口 7 二次空気導入口 8 燃焼ガス排出口 9 スクリュー搬送機構 10 ガス送入管 11 排煙口 12 排煙口 13 排煙口 14 排煙口 15 排煙口 16 木酢液回収設備 17 スクリュー部 18 受槽

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼炉の上部に、原料供給部と木炭排出
    部を備えるスクリュー搬送機構の炭化筒を内設し、該炭
    化筒の上流側に設けた前記原料供給部と下流側に設けた
    前記木炭排出部の間の軸方向位置に少なくとも3箇所の
    排煙口を介設し、このうち原料供給部に隣接する排煙口
    および木炭排出部に隣接する排煙口を除く排煙口を木酢
    液回収設備に管連結してなることを特徴とする木酢液回
    収用連続式炭化炉。
JP4155967A 1992-05-21 1992-05-21 木酢液回収用連続式炭化炉 Pending JPH05320660A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100385928B1 (ko) * 2000-03-24 2003-06-02 서영수 활성탄 및 목초액 제조장치
KR100599584B1 (ko) * 2005-02-04 2006-07-18 박기준 폐목의 탄화장치
JP2009275161A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Chiharu Higashi 木酢液及び木酢液を用いた加工物の製造方法
JP2010531381A (ja) * 2007-06-27 2010-09-24 ジョン・ヒュン・ナム 木酢液加工用炭化炉及びこれを利用した木酢液製造方法

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KR100599584B1 (ko) * 2005-02-04 2006-07-18 박기준 폐목의 탄화장치
JP2010531381A (ja) * 2007-06-27 2010-09-24 ジョン・ヒュン・ナム 木酢液加工用炭化炉及びこれを利用した木酢液製造方法
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