JPH05320064A - 被煎じ物の煎じ方法 - Google Patents

被煎じ物の煎じ方法

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JPH05320064A
JPH05320064A JP4149930A JP14993092A JPH05320064A JP H05320064 A JPH05320064 A JP H05320064A JP 4149930 A JP4149930 A JP 4149930A JP 14993092 A JP14993092 A JP 14993092A JP H05320064 A JPH05320064 A JP H05320064A
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hot water
substance
infused
reishi
decoction
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JP4149930A
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English (en)
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Takashi Sato
孝 佐藤
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CHIYOU SHIYUUTETSU
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CHIYOU SHIYUUTETSU
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被煎じ物中の有効成分が破壊されにくく、効
果的に被煎じ物中からその有効成分を抽出できる被煎じ
物の煎じ方法を提供すること。 【構成】 霊芝などの被煎じ物を75℃±10℃のお湯
に投入してこれを数時間以上煎じてその成分を抽出する
こと。また前記お湯に、前記被煎じ物の他に、牡蛎の殻
の粉砕したものを投入して有機天然カルシウム分を抽出
せしめること。また前記お湯の中に、セラミック遠赤外
線放射体を具備せしめ、該お湯によって温められたセラ
ミック遠赤外線放射体から放射される遠赤外線を該お湯
に照射せしめること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漢方薬や薬草等の被煎
じ物を効果的に煎じることができる被煎じ物の煎じ方法
に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来漢方
薬や薬草などの被煎じ物を煎じるには、一般に器の中に
お湯と漢方薬を入れ、これを火にかけて沸騰させて弱火
にし、その水量を1/2,1/3に煮詰めることによっ
て行っていた。
【0003】しかしながら被煎じ物、例えば霊芝を上記
方法で煎じた場合、該霊芝が長時間沸騰状態に置かれる
ため、煎じられて抽出された霊芝中の低沸点化合物が損
なわれてしまうという問題点があった。
【0004】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、被煎じ物中の有効成分が破壊されに
くく、効果的に被煎じ物中からその有効成分を抽出でき
る被煎じ物の煎じ方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、霊芝などの被煎じ物を75℃±10℃のお
湯に投入してこれを数時間以上煎じてその成分を抽出す
ることとした。
【0006】また本発明は、前記お湯に、前記被煎じ物
の他に、有機天然カルシウム分を含む物質を投入して同
時に煎じ、その有機天然カルシウム分を抽出せしめるこ
ととした。
【0007】また本発明は、前記お湯の中にセラミック
遠赤外線放射体を具備せしめ、該お湯によって温められ
たセラミック遠赤外線放射体から放射される遠赤外線を
該お湯に照射せしめることとした。
【0008】
【作用】上記の如く低温で被煎じ物を煎じるので、被煎
じ物中の有効成分が破壊されず、効果的に被煎じ物中か
らその有効成分を抽出できる。
【0009】またお湯の中に有機天然カルシウム分を含
む物質を投入した場合は、該物質から有機天然カルシウ
ム分等を抽出でき、さらにPHを酸性から中性にするこ
とができる。
【0010】また被煎じ物を煎じるお湯に遠赤外線を照
射すれば、お湯が活性化され、被煎じ物の有効成分がよ
り多く抽出される。
【0011】
【実施例】まずここで本発明の方法を実現するために用
いる煎じ器について説明しておく。図1は本発明の各実
施例に用いる煎じ器を示す図であり、同図(a)は側断
面図、同図(b)は平面図である。同図に示すようにこ
の煎じ器1は、容器1の底面12にヒータ30を固定
し、また該容器10の下面にスカート部18を設けて構
成されている。以下各構成部品について説明する。
【0012】容器10はほぼ円筒状に形成され、その側
面11には注ぎ口15と取っ手16が取り付けられ、そ
の底面12の中央には、円形の貫通穴17が設けられて
いる。この貫通穴17には下記するヒータ30の突起3
3が挿入され、パッキン40,41を介して該突起33
に螺合されたナット43,45がその上下から締め付け
られ、これによってヒータ30の突起33は、容器10
の底面12の貫通穴17に水密状に固定されている。一
方スカート部18の側面には金属端子19が2本取り付
けられており(同図には1本のみ示す)、前記ヒータ3
0のリード線35が接続されている。またこの容器10
の上部開口には蓋20が被せられている。
【0013】このスカート部18を含む容器10全体及
び蓋20は、陶器或いは磁器で形成されている。
【0014】図2はヒータ30を示す斜視図である。同
図に示すようにヒータ30は、円板状の加熱部31と、
該加熱部31の下面中央部から下方向に向かって突出す
る筒状の突起33と、該突起33の内部から下方に向か
って引き出されるリード線35によって構成されてい
る。
【0015】ここで加熱部31は発熱体であるPTCサ
ーミスタ(Positive Temperature Coefficient Thermis
tor)の外周をステンレス板で防水状にケーシングして
構成されている。
【0016】このPTCサーミスタは、チタン酸バリウ
ムを主成分として微量の希土類元素を加え、炉で焼き固
めたセラミック半導体で構成されており、その特性とし
ては、常温で102〜105Ωcmの低い抵抗値をとり、あ
る温度(キュリー点)以上では抵抗値が急激に上昇して
108〜1010Ωcmの高抵抗値をとるものである。
【0017】従ってこのPTCサーミスタに電圧を印加
すると、温度がキュリー点に至るまでは抵抗値が低いた
め電流が急速に流れて急速加温ができ、温度がキュリー
点以上となったときは抵抗値が急激に増加して電流値が
急激に制限される。従ってその加温温度はキュリー点付
近で一定となる。つまりこのヒータ30には特別な温度
調節回路を設けなくても、リード線35から所定の一定
電圧を加えるだけで、加熱部31の温度を所望の一定値
(この実施例の場合は75℃)に保持できる(即ち自動
温度調節機能を有する)ものである。
【0018】一方ステンレス板からなる加熱部31の外
周面は、遠赤外線放射体の粉末を混合したテフロンを塗
布し焼き付け加工されるか、或いは遠赤外線の粉末を他
の剥離性の少ない塗料に混合し塗布されている。ここで
この遠赤外線放射体は、遠赤外線を放射する焼成セラミ
ックで構成されており、その材質としては、例えば、コ
ージライト(2MgO・2Al23・5SiO2)、或
いはスピネル(MgO・Al23)、或いはジルコン系
のもの(例えばZrO2・SiO2が主体でこれに酸化マ
ンガンMnOとか酸化鉄FeOを混入したもの)、或い
はこれらを相互に混合したもの等が用いられる。
【0019】なお突起33の外周には前記ナット43,
45を螺合するためのねじが切ってある。
【0020】そしてこの煎じ器1の容器10内に水を入
れ、金属端子19を所定電圧の電源に接続する。これに
よってヒータ30の加熱部31は前述のように所定温度
まで加熱され、水は一定温度(この実施例の場合は75
℃)のお湯に保持される。
【0021】そして該一定温度に加熱保持されたお湯の
中に被煎じ物、例えば霊芝を投入し、これを煎じるので
ある。
【0022】次に本発明にかかる被煎じ物の煎じ方法の
実施例について説明する。 〔第1実施例〕この実施例の煎じ方法は、霊芝を75℃
のお湯に投入してこれを長時間(8時間)煎じ、これに
よって霊芝に含まれる多種類の低沸点化合物(有効成
分)を分解させずに、他の有効成分とともに有効に抽出
するものである。
【0023】一方従来一般に行われている霊芝の煎じ方
法は、霊芝を入れたお湯を沸騰し弱火にして該お湯の量
を例えば1/2になるまで煎じてその有効成分を抽出さ
せるものであるが、この方法によっては、低沸点化合物
が分解してしまい、該成分が有効に抽出できない。
【0024】ここで本実施例を用いて煎じた煎じ液の成
分分析の結果と、従来の土瓶を用いて上記従来の方法で
煎じた煎じ液の成分分析の結果を以下に示す。
【0025】この成分分析に用いた試料は、以下の3つ
である。 試料:上記煎じ器1に霊芝20gと水800mlを入
れ、これらを75℃で8時間煎じた後、水を加えて全量
1000mlとした液(本実施例)。
【0026】試料:従来の土瓶に霊芝20gと水80
0mlを入れ、これらを100℃で65分間煎じて容量を
1/2とした後、水を加えて全量1000mlとした煎じ
液(従来例)。
【0027】試料:従来の土瓶に霊芝20gと水80
0mlを入れ、これらを100℃で8時間煎じた後、水を
加えて全量1000mlとした煎じ液(参考例)。
【0028】ここで図3は、試料の低沸点化合物成分
のガスクロマトグラフィーによる成分分析の結果を示す
図、図4は試料の低沸点化合物成分のガスクロマトグ
ラフィーによる成分分析の結果を示す図、図5は試料
の低沸点化合物成分のガスクロマトグラフィーによる成
分分析の結果を示す図である。
【0029】これらの図からわかるように、試料の場
合は、多糖類以外の低沸点化合物成分も多種類抽出され
ているが、試料,の場合は、多糖類以外の低沸点化
合物成分はほとんど抽出されていない。
【0030】つまりこの試験によって、試料の方が試
料,よりもより効果的に霊芝中の有効成分が抽出さ
れることが確認できた。
【0031】〔第2実施例〕この実施例の煎じ方法は、
第1実施例と同様に霊芝を75℃のお湯に投入してこれ
を長時間(8時間)煎じるのであるが、このとき同時に
該お湯の中に牡蛎の殻の粉砕したものを投入して該牡蛎
殻から有機天然カルシウム分を抽出せしめるものであ
る。この実施例によれば、上記第1実施例と同様に霊芝
に含まれる多種類の低沸点化合物(有効成分)を分解さ
せずに他の有効成分とともに有効に抽出できるばかり
か、さらに牡蛎殻から有機天然カルシウム分,たん白質
を抽出でき、さらにPHを酸性から中性にすることがで
きる。
【0032】なおこの実施例では牡蛎殻を用いたが、有
機天然カルシウム分を含有するものであれば他の物質で
もかまわない(例えば他の貝類の殻,サンゴ等)。
【0033】ここで本実施例の実験結果を以下に示す。
この実験に用いた試料は、霊芝20gと牡蛎殻0g、霊
芝20gと牡蛎殻10g、霊芝20gと牡蛎殻20g、
霊芝20gと牡蛎殻40gの4種類であり、前記煎じ器
1内に該試料のそれぞれと水800mlを入れ、75℃で
8時間抽出した後、水を加えて1000mlとした。そし
て該抽出液中の多糖類と、カルシウムと、リンと、たん
白質と、ヘキサン可溶分と、PHを、それぞれ各種試験
方法を用いて検出した。
【0034】図6はその検出結果を示す図である。同図
に示すように牡蛎殻を加えると抽出液のPHがアルカリ
性に傾き、牡蛎殻をいれない場合酸性だったものが中性
に近くなる。これによって酸性に傾きやすい人体に有効
な飲物となった。また、人体に必要な栄養分であるたん
白質とカルシウムが増加した。但しむやみに牡蛎殻の配
合割合を増やしても効果は認められず、霊芝20gに対
して牡蛎殻10gで十分かと考えられる。むしろもう少
し牡蛎殻の配合割合を減らしても良いと考えられる。
【0035】図7は本実施例の他の実験結果を示す図で
ある。同図に示すは本実施例であり、は従来例であ
る。ここで本実施例は前記煎じ器1内に霊芝20gと
牡蛎殻20gと水800mlを入れこれらを75℃で10
時間煎じた後、水を加えて1000mlとした煎じ液であ
り、従来例は土瓶に霊芝20gと水800mlを入れこ
れらを100℃で65分間煎じてその容量を1/2とし
た後、水を加えて1000mlとした煎じ液である。そし
て該抽出液中の各種有効成分を、それぞれ各種試験方法
を用いて検出した。
【0036】この実験結果からも、PHは中性となり、
たん白質とカルシウム分が増加することがわかる。
【0037】図8は本実施例のさらに他の実験結果を示
す図である。同図に示す′は本実施例であり、′は
従来例である。ここで本実施例′は前記煎じ器1内に
霊芝20gと牡蛎殻20gと水800mlを入れこれらを
75℃で8時間煎じた後、水を加えて1000mlとした
煎じ液であり、従来例′は土瓶に霊芝20gと水80
0mlを入れこれらを100℃で65分間煎じた後、水を
加えて1000mlとした煎じ液である。そして図8はそ
れぞれのPHとイオン濃度と共振周波数のピーク値を示
している。
【0038】本実施例′の方法で煎じた抽出液は共振
周波数のピーク値が高く、イオン濃度も高く、これは即
ち有機物質(アミノ酸類)が多く溶解混入していること
を意味していると考えられる。従ってこの点からもこの
抽出液には人体に必要な栄養分がより多く抽出されてい
ることがわかる。またPHが中性に近くなっている点
は、前記図6に示す実験結果と同じである。
【0039】〔第3実施例〕この実施例は、第2実施例
と同様に霊芝と牡蛎の殻の粉砕したものを75℃のお湯
に投入してこれを長時間(8時間)煎じるのであるが、
このとき該霊芝と牡蛎の殻を金網又はいわゆるお茶パッ
クに入れたものである。この実施例によれば、霊芝と牡
蛎の殻を直接前記煎じ器1に投入した場合に比べて、各
有効成分の抽出がより有効に行われる。
【0040】ここで本実施例の実験結果を以下に示す。
この実験に用いた試料は、霊芝10gと牡蛎殻10gで
あり、これらを下記する金網50(図11,図12参
照)に入れたものと、いわゆるお茶パックに入れたもの
と、なにものにも入れないものとを用意し、これらを前
記煎じ器1内に入れ、水800mlを入れ、75℃で8時
間抽出した後、水を加えて1000mlとした。そして該
抽出液中の多糖類と、カルシウムと、リンと、たん白質
と、ヘキサン可溶分と、PHを、それぞれ各種試験方法
を用いて検出した。
【0041】図9はその検出結果を示す図である。同図
に示すように試料を煎じ器1に直入れした場合に比べ
て、試料を金網やお茶パックに入れた状態で煎じ器1に
入れて煎じた方が、より有効成分が抽出されることがわ
かった。これは、金網やお茶パックに試料を入れておく
と、水中に浮いた状態となり、お湯の対流の影響をより
受け易いためと思われる。なお図9に示す検出結果の数
値が前記図6に示す検出結果の数値よりも全体に少ない
のは、試料とした霊芝と牡蛎殻の量が少ないためであ
る。
【0042】〔第4実施例〕この実施例は、被煎じ物を
煎じるお湯の中にセラミック遠赤外線放射体を収納し、
お湯によって温められたセラミック遠赤外線放射体から
放射される遠赤外線を該お湯に照射せしめるものであ
る。この実施例によれば、セラミック遠赤外線放射体か
ら放射される遠赤外線によってお湯が活性化され、霊芝
の有効成分がより多く抽出される。
【0043】ここで本実施例の実験結果を以下に示す。
この実験においては、下記するセラミック遠赤外線放射
体内蔵の金網50(図11,図12参照)内に霊芝を入
れたものと、セラミック遠赤外線放射体を内蔵しない金
網内に霊芝を入れたものを用意し、これらを前記煎じ器
1(但しこの煎じ器1のヒータ30の加熱部31の外周
面には、遠赤外線放射体が塗布等されていないものを用
いた)内に入れて所定量の水を入れ、75℃で10時間
煎じた。そして両抽出液の共振周波数のピーク値と、P
Hと、イオン濃度をそれぞれ各種試験方法を用いて検出
した。
【0044】図10はその検出結果を示す図であり、P
H,イオン濃度,共振周波数のピーク値を示している。
同図に示すようにセラミック遠赤外線放射体を内蔵した
金網を用いた抽出液の方が、内蔵しない金網を用いた抽
出液よりも共振周波数のピーク値が高く、イオン濃度も
高い。これは即ち抽出液の誘電率が大きく有機物質(ア
ミノ酸類)が多く溶解混入していることを意味してい
る。つまり遠赤外線を照射した抽出液の方が人体に必要
な栄養分がより多く抽出されていることがわかる。
【0045】ここで図11は前記実験に用いた金網50
を示す概略断面図である。また図12は該金網50の斜
視図であり、同図(a)は閉じた状態を示し、同図
(b)は開いた状態を示している。両図に示すようにこ
の金網50は、金属製の網を略半球状に形成した2組の
網部材51,53を開閉自在に接続し、一方の網部材5
3の内部に仕切り網55を取り付け、該仕切り網55に
よって仕切られた空間内に多数個のセラミックの塊57
を収納して構成されている。このセラミックの塊57の
材質としては、遠赤外線を効果的に放射する材料を用
い、例えば、コージライト、スピネル、ジルコン系のも
の、或いはこれらを相互に混合したもの等が用いられ
る。またこの金網50には金属製の鎖56とフック58
が取り付けられている。
【0046】そして該網部材51,53内に霊芝と牡蛎
殻を入れ、それぞれの外周端に取り付けたリング状の金
具52,54同士を接合して固定金具55で両者を球状
に一体化する。そしてこの金網50を前記煎じ器1内に
投入してフック58を前記図1に示す煎じ器1の上端開
口部分に掛け、この状態で霊芝を煎じるのである。
【0047】なおセラミックの塊57を用いる代わり
に、前記煎じ器1のヒータ30の加熱部31の外周面に
遠赤外線放射体を塗布等したものを用いても同様の効果
が生じる。
【0048】以上本発明にかかる被煎じ物の煎じ方法の
実施例を種々説明したが、本発明はこれに限られず例え
ば以下のような変更が可能である。 上記実施例においてはお湯の温度を75℃としたが、
本発明はこれに限られず、その上下10℃程度でも同様
の効果を生ずる。
【0049】上記実施例においては霊芝を用いたが、
本発明はこれに限られず、他の各種漢方薬、薬草、お
茶、紅茶等、煎じることによってその有効成分を抽出す
る被煎じ物であれば、どのようなものであっても良い。
【0050】上記実施例においては被煎じ物を煎じる
ために図1に示す煎じ器1を用いたが、本発明はこれに
限られず、他の構造の煎じ器を用いても良いことは言う
までもない。
【0051】上記実施例においては、被煎じ物を煎じ
る時間を8時間としたが、本発明はこれに限られず、数
時間(例えば4,5時間)以上であれば、12時間で
も、一昼夜でもよい。長時間煎じても、お湯は沸騰せず
煮詰められないので、抽出された有効成分はほとんど破
壊されず、煎じ液中により有効成分が蓄積される。
【0052】なお被煎じ物の中には高温でなければ効
果的に抽出できない成分もある。このような場合は、上
述のように被煎じ物を75℃±10℃のお湯に投入して
これを数時間以上煎じて(1番煎じ)低沸点化合物を抽
出した後に、該被煎じ物を再び100℃のお湯で煎じ
(2番煎じ)、両者を混合すればよい。このようにすれ
ば、75℃±10℃では抽出しにくい成分も2番煎じで
容易に抽出でき、より有効である。なお2番煎じの際の
お湯の温度を100℃以下の低温としてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる被煎じ物の煎じ方法によれば、以下のような優れた
効果を有する。 被煎じ物中の有効成分が破壊されず、効果的に該被煎
じ物中からその有効成分を抽出できる。
【0054】お湯の中に有機天然カルシウム分を含む
物質を投入した場合は、該物質から有機天然カルシウム
分等を抽出でき、さらにPHを酸性から中性にすること
ができる。
【0055】被煎じ物を煎じるお湯の中にセラミック
遠赤外線放射体を収納して該お湯に遠赤外線を照射すれ
ば、低温(75℃程度)でもお湯が活性化され、被煎じ
物中の低沸点化合物のような有効成分がより多く抽出さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例に用いる煎じ器を示す図であ
る。
【図2】ヒータ30を示す斜視図である。
【図3】本発明の方法を用いて霊芝を煎じた煎じ液の低
沸点化合物成分のガスクロマトグラフィーによる成分分
析の結果を示す図である。
【図4】従来の方法を用いて霊芝を煎じた煎じ液の低沸
点化合物成分のガスクロマトグラフィーによる成分分析
の結果を示す図である。
【図5】参考例の方法を用いて霊芝を煎じた煎じ液の低
沸点化合物成分のガスクロマトグラフィーによる成分分
析の結果を示す図である。
【図6】第2実施例の実験結果を示す図である。
【図7】第2実施例の他の実験結果を示す図である。
【図8】第2実施例のさらに他の実験結果を示す図であ
る。
【図9】各種フィルターを用いて霊芝と牡蛎殻を煎じた
煎じ液の成分分析の結果を示す図である。
【図10】お湯に遠赤外線を照射したものとしないもの
の煎じ液の成分分析の結果を示す図である。
【図11】実験に用いた金網50を示す概略断面図であ
る。
【図12】金網50の斜視図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被煎じ物を75℃±10℃のお湯に投入
    してこれを数時間以上煎じ、その成分を抽出することを
    特徴とする被煎じ物の煎じ方法。
  2. 【請求項2】 前記お湯には、前記被煎じ物の他に、有
    機天然カルシウム分を含む物質を投入して同時に煎じ、
    その有機天然カルシウム分を抽出せしめることを特徴と
    する請求項1記載の被煎じ物の煎じ方法。
  3. 【請求項3】 前記お湯の中にはセラミック遠赤外線放
    射体を具備せしめ、該お湯によって温められたセラミッ
    ク遠赤外線放射体から放射される遠赤外線を該お湯に照
    射せしめることを特徴とする請求項1又は2記載の被煎
    じ物の煎じ方法。
  4. 【請求項4】 前記被煎じ物は霊芝であることを特徴と
    する請求項1又は2又は3記載の被煎じ物の煎じ方法。
JP4149930A 1992-05-18 1992-05-18 被煎じ物の煎じ方法 Pending JPH05320064A (ja)

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