JPH05319469A - 洋菓子ケーキの包装用アルミニウム箔 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洋菓子ケーキの底面と側面を覆う硬質のアル
ミニウム箔１を、洋菓子ケーキに沿って折り曲げ易くす
る。 【構成】 硬質のアルミニウム箔１に、焼なまし処理し
た折目２を付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ショートケーキ等の
洋菓子ケーキの底面と側面を覆う、洋菓子ケーキの包装
用アルミニウム箔に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、ショートケーキ等の洋菓子ケ
ーキの装飾効果を高め、また、形くずれの防止等のため
に、底面と側面をアルミニウム箔によって覆って包装す
ることが行われている。

【０００３】ところで、アルミニウム箔によって洋菓子
ケーキの底面と側面を覆うには、通常、アルミニウム箔
上に洋菓子ケーキを載置し、それからアルミニウム箔の
側部を上方に折り曲げるという方法がとられている。

【０００４】そして、近年は、このアルミニウム箔の包
装も機械化され、アルミニウム箔の側部裏面に空気を吹
き入れることによって、アルミニウム箔を上方に折り曲
げて洋菓子ケーキの側面にアルミニウム箔を沿わせるよ
うにしている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、洋菓
子ケーキの包装には、焼なまし処理のされていない硬質
のアルミニウム箔が使用されている。

【０００６】このため、アルミニウム箔上に洋菓子ケー
キを載置して、アルミニウム箔の側部の裏面に空気を吹
き入れて洋菓子ケーキの側面に沿わせるように持ち上げ
ても、折目部分に永久変形がおこるほど強くは折り曲げ
られず、アルミニウム箔の有する弾性によってアルミニ
ウム箔が元に戻ってアルミニウム箔が開き、洋菓子ケー
キの側面にアルミニウム箔がぴったりと沿わないという
問題があった。

【０００７】また、アルミニウム箔の折目部分に永久変
形がおこるように、アルミニウム箔を洋菓子ケーキの側
面に強く押し付けると、洋菓子ケーキは柔らかいので、
洋菓子ケーキが形くずれし易いという問題がある。

【０００８】そこで、この発明は、空気の吹き付けで容
易に折り曲がって、洋菓子ケーキの側面にぴったり沿
う、アルミニウム箔を提供しようとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、硬質のアルミニウム箔に、焼なまし
処理により折目を付けたのである。

【００１０】

【作用】硬質のアルミニウム箔を焼なまし処理すると、
その部分が軟化する。

【００１１】したがって、硬質のアルミニウム箔の折目
部分を加熱して焼なまし処理しておくと、折目部分が軟
らかくなり、空気の吹き付けによっても容易に折り曲が
って、折目部分が永久変形する。

【００１２】

【実施例】図１に示すアルミニウム箔１は、三角形のシ
ョートケーキ用のものであって、三角形の２辺の位置に
折目２が設けられている。

【００１３】上記アルミニウム箔１は、圧延加工された
ままで、焼なまし処理をしていない硬質の厚さ１５μ
ｍ、２０μｍ程度の素材であり、折目２の部分だけを、
加熱して焼なまし処理している。

【００１４】上記アルミニウム箔１に、図３に示すよう
に、ショートケーキ３を載せて、側部裏面に空気を吹き
入れると、折目２の部分が、焼なまし処理によって軟化
しているため、両側部分が、図２に示すように、上方に
立上がって、折目２部分が永久変形し、ショートケーキ
３の側面にアルミニウム箔１がぴったりと沿う。

【００１５】なお、折目２部分だけではなく、アルミニ
ウム箔１の全面を焼なまし処理すると、全面が軟化する
ので、上記と同様に、ショートケーキ３を載せて、側部
裏面に空気を吹き入れても、両側部分がうまく上方に立
上がらず、ショートケーキ３の側面にアルミニウム箔１
がぴったりとは沿わない。

【００１６】

【発明の効果】以上のように、この発明のアルミニウム
箔は、折目に沿って容易に折り曲げることができるの
で、包装の際における洋菓子ケーキの形くずれを防止で
きると共に、空気の吹き付けを利用した包装機械による
包装が容易に行えるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る包装用アルミニウム箔の平面図

【図２】同上の折り曲げ状態を示す斜視図

【図３】同上の使用状態を示す正面図

【符号の説明】

１ アルミニウム箔 ２ 折目

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 硬質のアルミニウム箔に、焼なまし処理
   した折目を設けた洋菓子ケーキの包装用アルミニウム
   箔。