JPH05319339A - 自動二輪車のハンドルバー囲繞構造 - Google Patents

自動二輪車のハンドルバー囲繞構造

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JPH05319339A
JPH05319339A JP3021551A JP2155191A JPH05319339A JP H05319339 A JPH05319339 A JP H05319339A JP 3021551 A JP3021551 A JP 3021551A JP 2155191 A JP2155191 A JP 2155191A JP H05319339 A JPH05319339 A JP H05319339A
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Hidetaka Okumura
英隆 奥村
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 前部カバー自体の剛性を向上してカバー合わ
せ精度を向上できるとともに、カバー内の部品配置スペ
ースが犠牲にされることのない自動二輪車のハンドルバ
ー囲繞構造を提供する。 [構成] 前部カバーと後部カバーとからなる前後2分
割型ハンドルカバーと、前照灯,及び左,右方向指示灯
18によってハンドルバーの周囲を囲む場合に、上記前
部カバーを、上記左,右方向指示灯18の上部,下部を
覆う上部,下部カバーで構成するとともに、該上部,下
部カバーを、上記方向指示灯18の後方に位置し、かつ
該方向指示灯18の後面27bに沿う形状の接続壁25
bで接続する。また、上記方向指示灯18のレンズ26
及びこれを支持するランプケース27を車幅方向外方に
延長し、該延長部の端面18cより上記ハンドルバーを
外方に延出させるハンドル開口の一部を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハンドルバーをハンド
ルカバー,前照灯,及び方向指示灯で囲むようにした自
動二輪車のハンドルバー囲繞構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばスクータ型自動二輪車では、ハン
ドルバーをハンドルカバー,前照灯,及び左,右の方向
指示灯で囲むのが一般的である。このようなハンドルバ
ー囲繞構造として、従来、例えば、上記ハンドルカバー
を、前部カバーと後部カバーとからなる前後2分割型と
し、さらに前部カバーを、上部カバーとこれに間隔を設
けて配置され、かつ接続壁で接続された下部カバーとで
構成するとともに、該上部,下部カバー間の中央に前照
灯を、その左,右に左,右方向指示灯を並べて配置する
場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来構造
のように、前部カバーを上部カバーとこれに間隔を設け
て接続された下部カバーとで構成し、両カバー間に左,
右方向指示灯を配置する構造を採用した場合、上部カバ
ーと下部カバーとの接続部分の構造の如何によっては該
前部カバー自体の剛性が不足してこれと後部カバーとの
カバー合わせ精度が低下したり、あるいは接続壁の内方
突出によってカバー内の部品配置スペースが犠牲になっ
たりする懸念がある。本発明は上記従来の状況に鑑みて
なされたもので、前部カバー自体の剛性を向上してカバ
ー合わせ精度を向上できるとともに、カバー内の部品配
置スペースが犠牲にされることのない自動二輪車のハン
ドルバー囲繞構造を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前部カバーと
後部カバーとからなる前後2分割型ハンドルカバーと、
上記前部カバーの中央,及び左,右側部に配設された前
照灯,及び左,右方向指示灯によってハンドルバーの周
囲を囲むようにした自動二輪車のハンドルバー囲繞構造
において、上記前部カバーを、上記前照灯,及び左,右
方向指示灯の上部,下部を覆う上部,下部カバーで構成
するとともに、該上部,下部カバーを、上記方向指示灯
の後方に位置し、かつ該方向指示灯の後面に沿う形状の
接続壁で接続し、上記方向指示灯のレンズ及びこれを支
持するランプケースを車幅方向外方に延長し、該延長部
の端面により上記ハンドルバーを外方に延出させるハン
ドル開口の一部を構成したことを特徴としている。
【0005】
【作用】本発明に係るハンドルバー囲繞構造によれば、
以下の2点から上部カバーと下部カバーとの接続剛性が
向上し、従ってそれだけ前部カバー自体の剛性も向上
し、その結果後部カバーとのカバー合わせ精度が向上す
る。即ち、第1に上部,下部カバーを接続する接続壁を
方向指示灯の後面に沿う形状にしたので該接続壁を直線
状に形成した場合に比較してその接続剛性が向上する。
第2に方向指示灯のレンズ及びランプケースを両方とも
ハンドル開口まで延長したので、上部,下部カバーの接
続機能を果たす方向指示灯自体の剛性が向上することと
なり、これらの点から上部,下部カバーの接続剛性が向
上する。また接続壁を方向指示灯の後面に沿う形状にし
たので、この接続壁がカバー内空間に大きく突出するこ
とはなく、従って接続壁が部品配置スペースを狭小化す
る問題を回避できる。さらにまた、方向指示灯のレンズ
及びランプケースを外方に延長し、その延長端面でハン
ドル開口の一部を構成したので、該ハンドル開口が途切
れ部分の無い連続した形状となり、それだけ外観を向上
できるとともに、走行風の流れを良好にして走行抵抗を
軽減できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1ないし図11は本発明の一実施例による自動二
輪車のハンドルバー囲繞構造を説明するための図であ
り、図1ないし図4は図5又は図7のI-I 線〜IV-IV線
断面図、図5は前部カバーの正面図、図6ないし図8は
操向ハンドル部分の平面図,正面図,側面図、図9はヘ
ッドパイプ部分の断面側面図,図10は図9のX-X 線断
面図、図11は該実施例構造を採用した自動二輪車の左
側面図である。
【0007】図において、1はスクータ型自動二輪車で
あり、これの車体フレーム2はいわゆるアンダーボーン
型のもので、ヘッドパイプ2aに側面視略L字状のメイ
ンフレーム2bの上端を接続し、該メインフレーム2b
の下端に左右一対のサイドフレーム2cの前端を接続
し、該サイドフレーム2cを上方に立ち上げ、さらに後
方に延長した構造になっている。上記メインフレーム2
bとサイドフレーム2cとの接続部は、下方に屈曲され
ており、該屈曲部にフートボード14を搭載することに
より低床の足載部15が構成されている。
【0008】上記ヘッドパイプ2aにより下端で前輪3
を軸支する前フォーク4の操向軸4aが左右に操向自在
に軸支されており、該操向軸4aの上端にはハンドルバ
ー5の支柱5aが嵌装され、固定ブラケット5dをボル
ト締めすることにより固定されている。また上記操向軸
4aとヘッドパイプ2aの上端との間にはヘッド軸受2
8が介設されている。このヘッド軸受28は上記ヘッド
パイプ2a内に圧入された外輪28aと上記操向軸4a
にねじ込み装着された六角ナット状の内輪28bとの間
に鋼球28cを多数配置した構造のものである。なお、
28dはロックナット、29は上記ヘッド軸受28に装
着された樹脂製のカバーであり、このカバー29は上記
ハンドル5の支柱5a,ヘッドパイプ2aに沿って配索
される各種のケーブル30を上記六角ナット状の内輪2
8b等から保護するためのものである。
【0009】また、上記左右のサイドフレーム2cの後
方屈曲部付近によりユニットスイング式エンジンユニッ
ト6が上下揺動可能に懸架支持されており、該エンジン
ユニット6の伝動ケース6aの後端部により後輪7が支
持されている。また上記エンジンユニット6及び後輪7
の上方にはシート8が搭載されており、該シート8の下
方には収納ボックス9,燃料タンク10が搭載されてい
る。上記自動二輪車1の後部、つまり上記シート8の下
方部分は環状のサイドカバー11及び左右一対のサイド
モールカバー12で囲まれ、また前部、つまり上記ヘッ
ドパイプ2a付近はフロントカバー13で囲まれてい
る。また該自動二輪車1の中央部、つまり上記足載部1
5の左,右側面部分は、上記フロントカバー13の後方
延長部と上記サイドモールカバー12の前方延長部とで
覆われている。
【0010】そして上記ハンドルバー5の周囲は、ハン
ドルカバー16と、前照灯17,及び左,右の方向指示
灯18とによって囲繞されている。上記ハンドルカバー
16は、前部カバー19と後部カバー20とからなる前
後2分割型のものであり、該前部,後部カバー19,2
0の分割ラインLは側面から見て上記ハンドルバー5の
支柱5a付近と略ラップして上方に延びており、その上
端部にハンドルバー5を外方に延出させるハンドル開口
5bが形成されている。上記後部カバー20は正面から
見ると大略T字状をなしており、その縦辺部下端が支柱
5aのブラケット22aにボルト21aで固定され、そ
の横辺部の左,右2個所がハンドルバー5のブラケット
22bの上端にボルト21bで固定されている。また上
記後部カバー20の上面部には速度計,燃料計等を備え
た計器盤31が配設されている。
【0011】また上記前部カバー19は、正面から見る
と大略T字状をなしており、その縦辺部の左,右2箇所
が上記後部カバー20の縦辺部にボルト21cで固定さ
れ、その横辺部の左,右2個所が上記ブラケット22b
の下端にボルト21dで固定されている。そしてこの前
部カバー19の横辺部は、上記前照灯17,左,右方向
指示灯18の上側を覆う上部カバー23と下側を覆う下
部カバー24とから構成されており、その左,右部分同
士がこれらに一体形成された接続壁25で接続されてい
る。この接続壁25は上記前照灯17と方向指示灯18
との境界に位置する境界壁25aと、上記左,右方向指
示灯18の後方に位置する後壁25bとからなる。上記
後壁25bは上記方向指示灯18の後面に略沿う形状に
なっており、横断面して平面から見ると円弧状をなし
(図1参照)、縦断面して側方から見ると大略L字状を
なしている(図2,3参照)。
【0012】上記左,右方向指示灯18は、透明樹脂等
からなるレンズ26と、これを支持するためのランプケ
ース27とから構成されている。上記レンズ26は前部
カバー19の上部,下部カバー23,24及び前照灯1
7のレンズ面とを滑らかに連続させる形状になってい
る。また上記ランプケース27は車両前後方向に延びて
ランプ18aを保持するランプ保持壁27aとこれの後
端部から球面状に延びるリフレクタ壁27bとからな
り、該リフレクタ壁27bの内面は金属めっきを施すこ
とにより反射面となっている。
【0013】また上記左,右方向指示灯18は、以下の
如くして前部カバー19に取り付けられている。即ち、
上記リフレクタ壁27bに一体形成されたボス部27d
を上記後壁25bの固定座25cにボルト18bで固定
するとともに(図2参照)、上記ランプケース27と上
記レンズ26との結合周縁の上辺部分を上部カバー23
に一体形成された受座23bに圧接させた状態で(図4
参照)、該上辺部分に形成された係止爪27eを上記上
部カバー23の係止孔23a内に係止させる(図3参
照)ことによって上記前部カバー19に取り付けられて
いる。また上記方向指示灯18の結合周縁の車幅方向外
側部分は外方に延長されており、該延長部27c,及び
26aの外側端面18cは、上記後部,下部カバー2
3,24に形成されたハンドル開口5bの一部を構成し
ており、これにより該ハンドル開口5bは上部,下部カ
バー間部分で途切れることなく連続した形状となってい
る。なお、17aは前照灯17のランプである。
【0014】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例に係るハンドルバー囲繞構造によれば、上
部カバー23と下部カバー24との接続剛性が以下の2
点から向上し、それだけ前部カバー19自体の剛性が向
上し、後部カバー20とのカバー合わせが良好となる。
即ち、第1に、上部,下部カバー23,24を接続する
接続壁25の後壁25を方向指示灯17のリフレクタ壁
27bに沿う形状、つまり平面視円弧状で、かつ側面視
L字状に形成したので、該接続壁25を従来のような直
線状に形成した場合に比較してその接続剛性が向上す
る。第2に、方向指示灯18のレンズ26及びランプケ
ース27を両方ともハンドル開口5bまで延長したの
で、上部,下部カバー23,24同士の接続機能を果た
す方向指示灯18自体の剛性が向上し、これによっても
上部,下部カバーの接続剛性が向上する。
【0015】また接続壁25の後壁25bを方向指示灯
18のリフレクタ壁27bに沿う形状にしたので、この
後壁25bがカバー内空間に大きく突出することはな
く、従ってそれだけ部品配置スペースの狭小化を回避で
きる。さらにまた、方向指示灯18のレンズ26及びラ
ンプケース27を外方に延長し、その延長端面18cで
ハンドルバーを外方に延出させるハンドル開口5bの一
部を構成したので、該開口5bが途切れ部分の無い連続
した形状となり、それだけ外観を向上できるとともに、
走行風の流れを良好にして走行抵抗を軽減できる。また
上述のように接続壁25の後壁25bをリフレクタ壁2
7bに沿う形状にしたので、上記ハンドル開口5bから
カバー内を見た場合、方向指示灯18の後面及びこれの
近傍部分が上記後壁25bに隠れるこことなりなり、こ
の点からも外観を向上できる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明に係る自動二輪車の
ハンドルバー囲繞構造によれば、上部,下部カバーを方
向指示灯の後壁に沿う形状の接続壁で接続するととも
に、方向指示灯のレンズとランプケースとを2枚重ねの
状態で外方に延長したので、上部カバーと下部カバーと
の接続剛性,ひいては前部カバー自体の剛性が向上し、
後部カバーとのカバー合わせが良好になる効果があり、
また上記2枚重ね状態での外方延長部によってハンドル
開口の一部を構成したので、該開口部分の外観を向上で
きるとともに、走行風抵抗を軽減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5のI-I 線断面図である。
【図2】図5のII-II 線断面図である。
【図3】図7のIII-III 線断面図である。
【図4】図5のIV-IV 線断面図である。
【図5】本発明の一実施例の前部カバーの正面図であ
る。
【図6】上記実施例のハンドルバー部分の平面図であ
る。
【図7】上記ハンドルバー部分の正面図である。
【図8】上記ハンドルバー部分の側面図である。
【図9】上記実施例のヘッドパイプ部分の一部断面側面
図である。
【図10】図9のX-X 線断面図である。
【図11】上記実施例構造を備えた自動二輪車の左側面
図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車 5 ハンドルバー 5b ハンドル開口 16 ハンドルカバー 17 前照灯 18 方向指示灯 18c 延長部の端面 19 前部カバー 20 後部カバー 23 上部カバー 24 下部カバー 25b 後壁(接続壁) 26 レンズ 27 ランプケース 27b リフレクタ壁(方向指示灯の後面)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部カバーと後部カバーとからなる前後
    2分割型ハンドルカバーと、上記前部カバーの中央,及
    び左,右側部に配設された前照灯,及び左,右方向指示
    灯によってハンドルバーの周囲を囲むようにした自動二
    輪車のハンドルバー囲繞構造において、上記前部カバー
    を、上記前照灯,及び左,右方向指示灯の上部,下部を
    覆う上部,下部カバーで構成するとともに、該上部,下
    部カバーを上記方向指示灯の後方に位置し、かつ該方向
    指示灯の後面に沿う形状の接続壁で接続し、上記方向指
    示灯のレンズ及びこれを支持するランプケースを車幅方
    向外方に延長し、該延長部の端面により上記ハンドルバ
    ーを外方に延出させるハンドル開口の一部を構成したこ
    とを特徴とする自動二輪車のハンドルバー囲繞構造。
JP3021551A 1991-01-21 1991-01-21 自動二輪車のハンドルバー囲繞構造 Expired - Fee Related JP2992096B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009226975A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両のヘッドライト支持構造
JP2009274724A (ja) * 2009-08-25 2009-11-26 Honda Motor Co Ltd ウィンカ取付構造体

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JP4683502B2 (ja) * 2009-08-25 2011-05-18 本田技研工業株式会社 ウィンカ取付構造体

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