JPH0531927B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、容器開口内に密着挿入するための管
形、２室式の調量装置であつて、閉じられた底部
と、場合により内部に縦軸線の方向に移動可能な
注出路のための案内孔を備えた閉じられたカバー
面とが、設けられており、カバー面の領域に容器
の傾倒によつてこのカバー面に隣接した環状のギ
ヤツプを介して容器内部から充填されるようにな
つている調量室が、かつ底部の領域に容器の傾倒
を戻すことによつて調量室から充填されるように
なつている貯蔵室が設けられており、貯蔵室と調
量室とが貯蔵室へ向かつて拡開したロート状の挿
入体によつて接続路の維持下に分離されており、
挿入体が注出路へ移行していてしかも貯蔵室と外
部とを接続している形式のものに関する。

従来の技術 上記のような調量装置はUS−Ａ−3023937から
公知である。しかしこの調量装置は粒状または粉
末の流動物に調節されており、したがつてこの形
では液体の調量に使用可能ではない。特にこの調
量装置ではロートの領域に大きな生産物通過開口
があるために精密で調量装置の位置に左右されな
い。しかも常に一定である調量は可能ではない。

FR−Ａ−1071053からロート状の挿入体を備え
た調量装置が公知であり、ここではロート状の挿
入体が同心的に、周縁部でもつて管室の内面に密
着するまで延びるように調量装置内に配置されて
いてしかもロート状の挿入体は周縁部にくさび形
の開口を有している。

更にFR−Ａ−1070404から、容器開口内に密に
挿入するために調量室と貯蔵室とを備えた２室式
調量装置が公知であり、ここでは調量室は環状の
ギヤツプを有し、かつ貯蔵室は容器内室へのもう
１つの開口を有している。

更に調量室の領域に容器内部への開口並びに調
量室および貯蔵室と注出路との間に通過開口を有
する調量装置がFR−Ａ−1026309から公知であ
る。

貯蔵室も調量室も備えた別の調量装置がUS−
Ａ−1916819およびFR−Ａ−2360872に記載され
ている。

US−Ａ−2804103では星形のステーを備えたビ
ン閉鎖装置が挙げられている。

US−Ａ−3841534、US−Ａ−2021004、US−
Ａ−1877808には移動可能に支承された注出路を
備えた調量装置が記載させている。

発明が解決しようとする問題点 本発明の課題は、流動阻害が起こらず、かつ任
意の注出位置で調量速度並びに調量精確性が保証
される、高い調量精確性を持つた２室式の液体製
品のための調量装置をできる限り少ない数の、大
量生産で経済的に製作できる構成部材から構成す
ることである。

問題点を解決するための手段 上記の課題を解決するための本発明の手段は、
冒頭に記載の形式の調量装置において、ロート状
の挿入体が同心的に、周縁部でもつて管室の内面
へ密着するまで延びるように調量装置内に配置さ
れていてしかも周縁部にくさび形の開口を有して
おり、かつ環状のギヤツプと開口の先端部との間
にもう１つの、調量室の最大充填高さを規定する
開口が形成されていることである。

実施態様 挿入体に固定的に結合された注出路がカバー面
のガイド孔内に調量装置の縦軸線の方向に有利に
は移動可能に支承されている。この場合管状ロー
ト流出部をカバー面に取付けられた管状の開口部
材内で案内するかまたは例えば半径方向に星形に
突出したアームを介して円筒状の管室として構成
された調量装置壁の内面上で案内することができ
る。このような手段によつて意想外に簡単な形式
で調量すべき量について予め調節可能な調量装置
が得られる。

調量室が側方の孔状の流入口の他にカバーに近
い調量装置周面に環状のギヤツプを有している
と、調量室の迅速な充填に関して有利である。こ
の場合には調量装置の倒立位置状態で調量される
流体は全方向から同時に頂部に位置するカバーか
ら調量室内を、孔状の流入口の高さ位置に達する
まで上昇することができる。

本発明による調量装置は縦軸線に対して対称的
に構成されているので、調量装置は予備調量のと
きにも主調量のときにも任意の方向に傾倒させる
ことができる。調量装置は容器に対する入口を適
切に構成した場合に容器を完全に空にすることが
できる。調量するためには可動部材、例えばボー
ルは必要なく、片手操作が問題なく可能である。
最後に本発明による調量装置は複雑な成形部材を
必要としない、それというのも調量装置は主とし
て頂部と底部にカバーを備えた円筒状体と、該円
筒状体内に場合により移動可能に支承されたロー
ト状体のみから構成されているからである。

実施例 第１図に示された２室式の調量装置は容器２の
頂部に設けられた容器開口１内に密着挿入され
る、有利には円筒状の管室３から成つている。管
室３は縦軸線４に対して対称的に構成されるべき
である。管室３は容器内部５に向いた内側の端部
に閉じられた底部６を有し、かつ底部６とは反対
側の外側の端部に注出路８のための案内孔７を除
いて閉じられたカバー面９を有している。案内孔
７は、注出路８のための縦軸線４の方向のガイド
を構成する開口部材１０を備えていてもよい。注
出路８は管室３の内部に突入した端部で、底部６
に向かつてロート状に拡開していて、しかも周縁
部に有利にはくさび形の開口１１を有する挿入体
１２に続いている。挿入体１２の開口部以外の縁
部ないしは最大の周縁部１３は管室３の内面１４
に密着して接触しなければならない。したがつて
注出路８はロートとして構成された挿入体１２の
導出管を構成する。

管室３の、容器に対する入口は少なくとも１つ
の側方の開口１５から成つている。開口１５は直
立状態の調量装置でみてくさび形の開口１１の面
もしくは頂部よりも上方に位置している。管室３
の、容器に対する入口は付加的にほぼ環状のギヤ
ツプ１６として、有利にはカバー面９の近くに形
成されていてもよい。

構造を安定するためには、半径方向のアーム
（第２図参照）を有する星形スペーサ７等を用い
て注出路８を管室３の内面１４に対して支持する
と、有利である。星形スペーサ１７の各アームの
挿入体１２側の面には縦軸線４の方向に延びる、
ほぼ３角形のウエブ１８が、星形スペーサ１７の
各アームと注出路８の外面との間に安定化に役立
つ接合が生じるように一体形成されている。この
ような構成の星形スペーサ１７は射出成形法で容
易に製作され、かつ同時に、特にウエブ１８と協
働して調量装置の組立を容易にするための手段と
しても働く。

調量過程に当たり、容器２を容器開口１内に挿
入された、全体的に符号１９で示した流体調量装
置と一緒に転倒させて倒立位置へもたらす、かか
る旋回位置において予備調量室として用いられ
る、カバー面９に近い調量室２０は容器内部５か
ら開口１５の高さまでしか調量流体で充填されな
い。容器２、せいぜい流体がくさび状の開口１１
の頂部を越えることができない程度に可撓性であ
ることが許される。容器と調量装置の材料は有利
にはガラスの剛性に近い価を持つべきである。

容器２をほぼ鉛直の出発位置へ戻すときに流体
は調量室２０からロート状の挿入体１２の周縁部
１３に形成された開口１１を経て管室３の底部６
に近い、主調量室として構成された貯蔵室２１内
へ流入する。このときに容器２内が低圧になるた
めに流体は貯蔵室２１内をロート状の挿入体１２
に設けられた開口１１のくさび形状の下縁までか
もしくは頂部までしか上昇しない。更に流体がロ
ート状の挿入体１２内まで上昇することは可能で
はない、それというのも調量室２０と貯蔵室２１
との間でもはや圧力補償および流体の補償は起こ
り得ないからである。

容器２を再度旋回させると貯蔵室２１内へ調量
装入された流体はロート状の挿入体１２と注出路
８とを経て流出する。同時に調量室２０は、容器
２が倒立状態にあるために上記のように再び充填
される。

案内孔７もしくは開口部材１０に対して相対的
に注出路８が縦軸線の方向に移動させることによ
つて、挿入体１２ないしは開口１１のくさび形状
の頂部の底部６に対する相対的な位置を変化さ
せ、それにより調量に当たり注出路８から流出す
る流体量を連続的に変化させるかもしくは予め調
節することができる。

発明の効果 本発明による構成によれば調量室はその主要部
分において流動阻害が起こり得ない程の大きな横
断面を持ている。同時に調量室と貯蔵室との開口
がこれらの室相互間の狭い移行部を成しているの
で、高度な調量精確さが保証される。これに関連
して挙げると、複数の開口を挿入体の周縁部に有
利には均一に分配して設けると有利である。各開
口は挿入体の周縁部から中央へ向かつて先細にな
つたくさび形状に構成されていると、有利な場合
がある。調量室と貯蔵室との間の開口が狭いの
で、この開口は流動開始のためいわばきつかけを
成している。場合により発生したメニスカスは比
較的強い粘稠な流体の場合でも開口の縁で、特に
先細の形の所でこわれるので、問題のない調量が
可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による調量装置の１実施例の縦
断面図、第２図は第１図による調量装置の部分図
である。 １……容器開口、２……容器、３……管室、４
……縦軸線、５……容器内部、６……底部、７…
…案内孔、８……注出路、９……カバー面、１０
……開口部材、１１……開口、１２……挿入体、
１３……周縁部、１４……内面、１５……開口、
１６……ギヤツプ、１７……星形スペーサ、１８
……ウエブ、１９……調量装置、２０……調量
室、２１……貯蔵室。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 容器開口１に密着挿入するための管形、２室
   式の調量装置１９であつて、閉じられた底部６
   と、場合により内部に縦軸線４の方向に移動可能
   な注出路８のための案内孔７を備えた閉じられた
   カバー面９とが設けられており、カバー面９の領
   域に容器２の傾倒によつてこのカバー面に隣接し
   た環状のギヤツプ１６を介して容器内部５から充
   填されるよになつている調量室２０が、かつ底部
   ６の領域に容器２の傾倒を戻すことによつて調量
   室２０から充填されるようになつている貯蔵室２
   １が設けられており、貯蔵室２１と調量室２０と
   が貯蔵室へ向かつて拡開したロート状の挿入体１
   ２によつて接続路の維持下に分離されており、挿
   入体が注出路８へ移行していてしかも貯蔵室２１
   と外部とを接続している形式のものにおいて、ロ
   ート状の挿入体１２が同心的に、周縁部１３でも
   つて管室３の内面１４へ密着するまで延びるよう
   に調量装置１９内に配置されていてしかも周縁部
   １３にくさび形の開口１１を有しており、かつ環
   状のギヤツプ１６と開口１１の先端部との間にも
   う１つの、調量室の最大充填高さを規定する開口
   １５が形成されていることを特徴とする管形、２
   室式の調量装置。 ２ 注出器８が調量室２０の内面１４に対して支
   持されている、特許請求の範囲第１項記載の調量
   装置。