JPH05319270A - 移動体の運転システム - Google Patents

移動体の運転システム

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JPH05319270A
JPH05319270A JP4124473A JP12447392A JPH05319270A JP H05319270 A JPH05319270 A JP H05319270A JP 4124473 A JP4124473 A JP 4124473A JP 12447392 A JP12447392 A JP 12447392A JP H05319270 A JPH05319270 A JP H05319270A
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moving body
driving
acceleration
train
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JP4124473A
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Fuminobu Furumura
文伸 古村
Koichi Honma
弘一 本間
Haruhito Kawashima
治仁 川島
Tadashi Takaoka
征 高岡
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】高速・高密度な長距離輸送システムに適した移
動体の運転システムを提供する。 【構成】運転パターン計画装置100と、自動運転装置
200と、駆動制動装置300とからなる移動体の運転
システムであって、運転パターン計画装置100は、外
部から与えられた、ダイヤ情報400と、制限速度情報
500と、信号情報600と、移動体位置速度情報70
0とのすべてまたはその一部を入力して、出発点から到
着点までの複数の経由点情報800を出力するものであ
り、自動運転装置200は、該経由点情報800を入力
して、時々刻々の加減速指令900を出力するものであ
り、駆動制動装置300は、該加減速指令900を入力
して、移動体の運動を制御するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道等の輸送システム
に関し、特に省エネルギー運転や定刻運転を目的とした
移動体の運転システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道などの輸送システムにおける
移動体の運転システムは、例えば安信らによる、「Fuzz
y制御による列車定位置停止制御」、計測自動制御学会
論文集、19巻、11号、873頁から880頁、ある
いは、住田らによる、「営団南北線ワンマン運転用自動
運転装置」、第28回鉄道におけるサイバネテイクス利
用国内シンポジウム論文集、305頁から309頁、に
記載されている。
【0003】それらによると、列車が駅を発進した後、
一定速度までの加速、一定速度を維持する巡航、より低
い速度あるいは停止までの減速、次駅への停止、に至る
一連の運転を自動運転装置におこなわせている。その
際、加速、巡航、減速という運転パターンの順序は、各
駅間で予め固定されるか、あるいは走行中の直前の信号
に従って決定するようになっていた。
【0004】また、対象もすべて鈍行列車のシステム
で、各列車を個別独立に運転制御するようになってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、都市
の地下鉄などのごとく、駅間距離が短く、すべて鈍行列
車の輸送システムを対象としており、都市間鉄道などの
ごとく、駅間距離が長く、急行列車による鈍行列車の追
い越しや、急行列車の途中駅通過のある長距離輸送シス
テムの場合には次の問題があった。
【0006】すなわち、長距離輸送システムの場合に
は、第1に、各駅間で、ダイヤにより同一の列車種でも
余裕時間に差がある。また列車群の運行が乱れた際に
は、通常と異なる余裕時間となる。その際には省エネル
ギーの点から、駅間でとるべき最適な運転パターン、す
なわち加速、巡航、減速、さらに惰行、の順序、切り替
えタイミングを列車ごとに異なったものとする必要があ
る。
【0007】第2に、急行列車の途中駅通過を所定の時
刻にする必要がある。
【0008】第3に、先行列車に接近しすぎるためにむ
だな減速および加速が発生するのを回避する必要があ
る。
【0009】第4に、急行列車による鈍行列車の追い越
しを円滑に、すなわち遅れなく、またむだな減速および
加速なく行う必要がある。
【0010】しかるに、上記従来技術ではこれらの必要
条件を満足する運転が実現できないという問題があっ
た。
【0011】特に、高速・高密度な輸送システムを実現
する際にはこれらは問題であった。
【0012】本発明の目的は、上記従来技術の問題を解
決し、高速・高密度な長距離輸送システムに適した移動
体の運転システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、運転パターン計画装置と、自動運転装置と、駆動制
動装置とからなる移動体の運転システムにおいて、運転
パターン計画装置は、外部から与えられた、ダイヤ情報
と、制限速度情報と、信号情報と、移動体位置速度情報
とのすべてまたはその一部を入力して、出発点から到着
点までの複数の経由点情報を出力するものであり、自動
運転装置は、該経由点情報を入力して、時々刻々の加減
速指令を出力するものであり、駆動制動装置は、該加減
速指令を入力して、移動体の運動を制御するものである
ようにしたものである。
【0014】
【作用】運転パターン計画装置は、外部から与えられ
た、ダイヤ情報と、制限速度情報とに基づいて、エネル
ギー消費を抑えて、次の駅に定刻に到着するために、あ
るいは急行列車が途中駅を所定の時刻に通過するため
に、現在位置から次の駅までの区間でとるべき最適な運
転パターンの順序、切り替えタイミングを列車ごとに決
定する。
【0015】また同じく外部から与えられた、ダイヤ情
報と、制限速度情報と、信号情報と、移動体位置速度情
報とに基づいて、先行列車に接近しすぎるためにむだな
減速および加速が発生するのを回避するために、あるい
は急行列車の場合は鈍行列車の追い越しを円滑に行うた
めに、現在位置から次の駅までの区間でとるべき最適な
運転パターンの順序、切り替えタイミングを列車ごとに
決定する。
【0016】上記により決定されたパターンの切り替え
を行う出発点から到着点までの複数の各経由点につい
て、位置、速度、時刻からなる経由点情報を出力する。
【0017】自動運転装置は、該経由点情報を入力し
て、時々刻々の加減速指令を出力する。
【0018】駆動制動装置は、該加減速指令を入力し
て、移動体の運動を制御する。
【0019】従って、第1に、各駅間で、ダイヤにより
同一の列車種でも余裕時間に差がある場合に、また列車
群の運行が乱れた際にも、列車ごとに省エネルギーの点
から最適な運転が実現できる。
【0020】第2に、急行列車の途中駅通過を所定の時
刻にすることができる。
【0021】第3に、先行列車に接近しすぎるためにむ
だな減速および加速が発生するのを回避することができ
る。
【0022】第4に、急行列車による鈍行列車の追い越
しを円滑に、すなわち遅れなく、またむだな減速および
加速なく行うことができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。
【0024】図1は、本発明による移動体の運転システ
ムの全体構成図である。
【0025】移動体の運転システムは、運転パターン計
画装置(100)と、自動運転装置(200)と、駆動
制動装置(300)とからなる。
【0026】運転パターン計画装置(100)は、外部
から与えられた、ダイヤ情報(400)と、制限速度情
報(500)と、信号情報(600)と、移動体位置速
度情報(700)とのすべてまたはその一部を入力し
て、出発点から到着点までの複数の経由点情報(80
0)を出力するものである。
【0027】自動運転装置(200)は、該経由点情報
(800)を入力して、時々刻々の加減速指令(90
0)を出力するものである。
【0028】駆動制動装置(300)は、該加減速指令
(900)を入力して、移動体の運動を制御するもので
ある。
【0029】図2は、運転パターン計画装置(100)
の第1の機能を示す図である。
【0030】外部から与えられた、ダイヤ情報(40
0)と、制限速度情報(500)とに基づいて、エネル
ギー消費を抑えて、次の駅に定刻に到着するために、あ
るいは急行列車が途中駅を所定の時刻に通過するため
に、現在位置から次の駅までの区間でとるべき最適な運
転パターンの順序、切り替えタイミングを列車ごとに決
定する。
【0031】図3は、ダイヤ情報(400)の構成図で
ある。
【0032】ダイヤ情報(400)は、列車ごとの、各
駅での到着時刻(401)と、出発時刻(402)との
組である。なお、通過駅では到着時刻(401)と、出
発時刻(402)とは同一の値を与える。
【0033】図4は、制限速度情報(500)の構成図
である。
【0034】制限速度情報(500)は、線路上の各区
間ごとの、区間の始点位置(501)と、制限速度(5
02)である。制限速度は線路構造から定まる安全上の
最高値である。
【0035】図5は、運転パターン計画装置(100)
の処理を説明するための図である。
【0036】横軸は距離(503)、縦軸は速度(50
4)を示す。505は制限速度、506は列車の走行曲
線である。508は出発駅、509は到着駅である。
【0037】運転パターン計画装置(100)は、注目
する駅間に対して、与えられた出発駅(508)の出発
時刻(402)と、次の停車駅(509)の到着時刻
(401)と、各区間の制限速度(502)と、列車の
加減速特性、走行抵抗特性、路線の勾配、曲率などの特
性値とに基づいて、駅間の最適な走行曲線(506)を
決定する。最適な走行は例えば、出発および到着時刻で
与えられた所要時間を守り、消費エネルギーを最小にす
るものである。
【0038】列車の運動は次の運動方程式でモデル化で
きる。
【0039】a = (T- B - D - I - C) / m ここに、aは加速度、Tは加速力、 Bはブレーキによる減
速力、Dは空気抵抗力、Iは勾配による減速力、Cは曲率
による減速力、 mは列車の質量である。この運動方程式
を時間に関して1回積分することにより列車の速度を、
また2回積分することにより列車の位置をそれぞれ時間
の関数として得る。 加速力T および減速力B は、速度
とノッチ段数の関数であり、そのパラメータは 加減速
特性により与えられる。減速力Dは、速度の関数であ
り、そのパラメータは 走行抵抗特性により与えられ
る。 減速力 I および 減速力Cは、それぞれ線路の勾配
および曲率の関数である。またmは列車の質量である。
【0040】この列車の運動方程式に基づいて、エネル
ギーを最小化する、制御変数である加減速指令の時間関
数を求める最適化問題として定式化し、該問題を最大原
理、あるいはダイナミックプログラミング等の方法で解
くことができる。この解から得られた走行曲線(50
6)上で、加速、巡航、減速および惰行のパターンの切
り替えを行う、出発点から到着点までの複数の各経由点
(507)について経由点情報(800)を出力する。
【0041】図6は、経由点情報(800)の構成図で
ある。
【0042】経由点情報(800)は、経由点の位置
(801)と、速度(802)と、時刻(803)とか
らなる。
【0043】なお、急行列車で中間の通過駅(510)
がある場合には、ダイヤ情報(400)で与えられる該
駅の通過時刻と、制限速度情報(500)から与えられ
る通過速度とを境界条件として加えて、上記最適化問題
を解けばよい。その際にはまた、該駅も経由点(50
7)とする。
【0044】図7は、運転パターン計画装置(100)
の第2の機能を示す図である。
【0045】外部から与えられた、ダイヤ情報(40
0)と、制限速度情報(500)と、信号情報(60
0)と、移動体位置速度情報(700)とに基づいて、
先行列車に接近しすぎるためにむだな減速および加速が
発生するのを回避するために、あるいは急行列車の場合
は鈍行列車の追い越しを円滑に行うために、現在位置か
ら次の駅までの区間でとるべき最適な運転パターンの順
序、切り替えタイミングを列車ごとに決定する。
【0046】図8は、信号情報(600)の構成図であ
る。
【0047】信号情報(600)は、輸送システムの始
点から終点までの線路の各地点での信号データである。
すなわち一般に閉塞方式では、閉塞区間の始点位置(6
01)と、区間ごとの信号現示規則(602)を与え
る。該規則は、例えば信号現示すなわち信号の色あるい
は制限速度を、先方区間の現示変化に従って変化させる
規則である。例えば注目区間の先方区間の現示が黄色か
ら青に変化した場合に該注目区間の現示を赤から黄色に
変化させるというもので、表の形で与える。また鈍行、
急行などの列車種ごとに与える。
【0048】図9は、移動体位置速度情報(700)の
構成図である。
【0049】移動体位置速度情報(700)は、注目列
車および前後を走行する複数列車の列車番号(701)
と、位置(702)と、速度(703)と、その計測時
刻(704)とからなる。
【0050】図10は、第2の機能に対応する運転パタ
ーン計画装置(100)の別の処理を説明するための図
である。
【0051】横軸は時間(705)を、縦軸は距離(7
06)を示す。移動体位置速度情報(700)により与
えられる各列車の位置、速度の共通の計測時刻が707
であるとする。708は自列車の位置、709は先行列
車の位置を示す。
【0052】運転パターン計画装置(100)は、先行
列車の速度(703)と、信号情報(600)とに基づ
いて、先行列車の軌跡(710)を予測する。予測は例
えば列車の運動方程式を積分することにより行う。この
軌跡(710)と、信号情報(600)とから、接近限
界(711)が求められる。ここで、閉塞区間境界(7
12)は信号情報(600)により与えられる。先行列
車に後続する列車はこの接近限界(711)内に侵入で
きない。
【0053】この接近限界(711)を用いて、自列車
の運転パターンを次のように決めることができる。ま
ず、自列車が位置708から、先行列車に接近しすぎる
ためにむだな減速および加速が発生するのを回避するた
めには、自列車の軌跡(713)が接近限界(711)
の境界点(714)に接するように運転すればよい。ま
た、先行列車が鈍行で、自列車が駅(715)で、ダイ
ヤ情報(400)により指定された通過時刻(716)
に該先行列車を追い抜く場合には、接近限界(711)
に侵入せずに指定位置(717)に至る軌跡(713)
をとるように運転すればよい。これによってあるいは急
行列車の場合は鈍行列車の追い越しを円滑に行うことが
できる。なお、これらの軌跡(713)の決定には制限
速度情報(500)によって与えられる各区間の制限速
度を守ことは勿論である。
【0054】上記により決定された、境界点(714)
および駅通過の指定位置(717)も経由点(507)
とし、該経由点(507)について、位置(801)
と、速度(802)と、時刻(803)とからなる経由
点情報(800)を出力する。
【0055】なお、以上の第1および2の機能に加え
て、運転パターン計画装置(100)に次の第3の機能
を持たせてもよい。
【0056】すなわち、ダイヤ情報(400)と、制限
速度情報(500)と、信号情報(600)とを外部か
ら入力し、すべての列車の運転パターンを同時に決定す
る。その際各列車が、先行列車の信号から定まる接近限
界(711)に侵入せずに走行し、しかも全列車合計の
消費エネルギーが最小になるようにする。これも第1の
機能と同様に制約つきの最適化問題として定式化でき、
最大原理、あるいはダイナミックプログラミング等の方
法で解くことができる。
【0057】次に、自動運転装置(200)は、運転パ
ターン計画装置(100)が作成した経由点情報(80
0)を入力して、時々刻々の加減速指令(900)を出
力するものである。
【0058】加減速指令(900)は、通常加速にはノ
ッチの段数、減速にはブレーキの段数である。
【0059】自動運転装置(200)は、経由点情報
(800)が与えられる度に、時刻(803)に、位置
(801)と、速度(802)を実現する運転をおこな
うように加減速指令(900)を決定する。具体的に
は、加速、巡航すなわち一定速度の維持、惰行、減速等
のモードにわけて処理する。例えば、前掲の安信らによ
る論文に示されているごとく、安全性、余裕時間、乗り
心地などの複数の基準をファジイ評価により総合評価し
て、時々刻々の加減速指令(900)を決定する。処理
の時間刻みは、モード、移動体の性能にも依存するが、
0.1秒程度とする。
【0060】駆動制動装置(300)は、自動運転装置
(200)が出力する加減速指令(900)を入力し
て、移動体の運動を制御するものである。
【0061】すなわち加減速指令(900)を受け取る
度に、該指令で指示されたノッチ段数あるいはブレーキ
段数に従い、駆動装置あるいは制動装置を制御する。
【0062】次に、本実施例を車上に搭載する際の構成
を示す。
【0063】図11は、第1の実施例の車上搭載の第1
の構成図である。
【0064】運転パターン計画装置(100)と、自動
運転装置(200)と、駆動制動装置(300)とがす
べて移動体(1400)に搭載されたものである。
【0065】図12は、第1の実施例の車上搭載の第2
の構成図である。
【0066】自動運転装置(200)と、駆動制動装置
(300)とが、移動体(1400)に搭載される。
【0067】運転パターン計画装置(100)は地上に
設置され、自動運転装置(200)とは、伝送路(15
00)により接続されている。
【0068】経由点情報(800)は、該伝送路(15
00)を介して運転パターン計画装置(100)から自
動運転装置(200)に伝送される。
【0069】図13は、第1の実施例の車上搭載の第3
の構成図である。
【0070】自動運転装置(200)と、駆動制動装置
(300)とが、移動体(1400)に搭載される。
【0071】運転パターン計画装置(100)は地上に
設置され、該装置で作成された経由点情報(800)が
記憶媒体(1600)に記録されて出力される。ここ
で、記憶媒体(1600)は例えばICカードが用いられ
る。
【0072】経由点情報(800)は、該記憶媒体(1
600)を介して自動運転装置(200)に入力され
る。
【0073】なお、この構成では、経由点情報(80
0)は、走行開始後は、時々刻々の最新情報を反映して
更新することが困難である。当日の計画された走行ダイ
ヤに基づく、静的な最適運転パターンである。従って、
運転パターン計画装置(100)は、前述の第1の機能
のみを持つ。
【0074】次に、本発明による移動体の運転システム
の別の実施例について述べる。
【0075】図14は、本発明による移動体の運転シス
テムの別の全体構成図である。
【0076】運転パターン計画装置(101)と、表示
装置(1000)と、加減速指令入力装置(1300)
と、駆動制動装置(300)とからなる。
【0077】図15は、第2の実施例における運転パタ
ーン計画装置(101)の構成図である。
【0078】運転パターン計画装置(101)は、経由
点情報作成機能(102)と、運転指示情報作成機能
(103)とを持つ。
【0079】経由点情報作成機能(102)は、外部か
ら与えられた、ダイヤ情報(400)と、制限速度情報
(500)と、信号情報(600)と、移動体位置速度
情報(700)とのすべてまたはその一部を入力して、
出発点から到着点までの複数の経由点情報(800)を
出力するものであり、構成および機能は前述の第1の実
施例における運転パターン計画装置(100)と同様で
ある。
【0080】運転指示情報作成機能(103)は、ダイ
ヤ情報(400)と、制限速度情報(500)と、信号
情報(600)と、移動体位置速度情報(700)との
すべてまたはその一部および該経由点情報(800)か
ら、運転指示情報(1100)を作成するものである。
【0081】表示装置(1000)は、該運転指示情報
(1100)を運転士(1200)に表示するものであ
る。
【0082】加減速指令入力装置(1300)は、運転
士(1200)が、該表示された運転指示情報(110
0)に従い加減速指令(900)を入力するもので、通
常の加速ノッチ、ブレーキノッチである。
【0083】駆動制動装置(300)は、該加減速指令
(900)を入力して、移動体の運動を制御するもので
あり、構成および機能は前述の第1の実施例と同様であ
る。
【0084】運転指示情報作成機能(103)が作成
し、表示装置(1000)に表示する運転指示情報(1
100)の例は次のもである。
【0085】その1は、図5に相当するもので、距離と
速度の関係を示す。制限速度(505)、走行曲線(5
06)、経由点(507)に、現在位置(511)を重
ねて表示する。運転士(1200)は表示された経由点
(507)を狙って運転すればよい。
【0086】その2は、図10に相当するもので、時間
と距離の関係を示す。自列車の位置(708)、先行列
車の位置(709)、先行列車の軌跡(710)、接近
限界(711)、自列車の軌跡(713)、境界点(7
14)、指定位置(715)などを表示する。運転士
(1200)は表示された境界点(714)あるいは指
定位置(715)を狙って運転すればよい。
【0087】次に、本実施例を車上に搭載する際の構成
を示す。
【0088】図16は、第2の実施例の車上搭載の第1
の構成図である。
【0089】運転パターン計画装置(101)と、表示
装置(1000)と、加減速指令入力装置(1300)
と、駆動制動装置(300)とのすべてが移動体(14
00)に搭載されたものである。
【0090】図17は、第2の実施例の車上搭載の第2
の構成図である。
【0091】表示装置(1000)と、加減速指令入力
装置(1300)と、駆動制動装置(300)とが、移
動体(1400)に搭載される。
【0092】運転パターン計画装置(101)は地上に
設置され、表示装置(1000)とは、伝送路(150
0)により接続される。
【0093】運転指示情報(1100)は、該伝送路
(1500)を介して運転パターン計画装置(101)
から表示装置(1000)に伝送される。
【0094】図18は、第2の実施例の車上搭載の第3
の構成図である。
【0095】表示装置(1000)と、加減速指令入力
装置(1300)と、駆動制動装置(300)とが、移
動体(1400)に搭載される。
【0096】運転パターン計画装置(101)は地上に
設置され、該装置で作成された運転指示情報(110
0)が記憶媒体(1600)に記録されて出力される。
【0097】ここで、記憶媒体(1600)は例えばIC
カードが用いられる。
【0098】運転指示情報(1100)は、該記憶媒体
(1600)を介して表示装置(1000)に入力され
る。
【0099】なお、この構成では、運転指示情報(11
00)は、走行開始後は、時々刻々の最新の外部情報を
反映して更新することが困難である。当日の計画された
走行ダイヤに基づく、静的な最適運転パターンである。
従って、運転パターン計画装置(101)により作成さ
れる経由点情報(800)は、前述の運転パターン計画
装置(100)の第1の機能に相当する機能のみにより
作成されるものである。
【0100】本実施例によれば、都市間鉄道などのごと
く、駅間距離が長く、急行列車による鈍行列車の追い越
しや、急行列車の途中駅通過のある、高速・高密度な長
距離輸送システムの省エネルギーかつ、定時運転を実現
できるという効果がある。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、各駅間で、余裕時間お
よび先行列車の位置速度に応じて、最適な運転パターン
の順序、切り替えタイミングを列車ごとに決定して、そ
れらに従った運転を行うことができるので、都市間鉄道
などのごとく、駅間距離が長く、急行列車による鈍行列
車の追い越しや、急行列車の途中駅通過のある、高速・
高密度な長距離輸送システムの省エネルギーかつ、定時
運転を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による移動体の運転システムの全体構成
図。
【図2】運転パターン計画装置の第1の機能を示す図。
【図3】ダイヤ情報の構成図。
【図4】制限速度情報の構成図。
【図5】運転パターン計画装置の処理を説明するための
図。
【図6】経由点情報の構成図。
【図7】運転パターン計画装置の第2の機能を示す図。
【図8】信号情報の構成図。
【図9】移動体位置速度情報の構成図。
【図10】運転パターン計画装置の別の処理を説明する
ための図。
【図11】第1の実施例の車上搭載の第1の構成図であ
る。
【図12】第1の実施例の車上搭載の第2の構成図であ
る。
【図13】第1の実施例の車上搭載の第3の構成図であ
る。
【図14】本発明による移動体の運転システムの別の全
体構成図。
【図15】本発明による運転パターン計画装置の別の構
成図。
【図16】第2の実施例の車上搭載の第1の構成図であ
る。
【図17】第2の実施例の車上搭載の第2の構成図であ
る。
【図18】第2の実施例の車上搭載の第3の構成図であ
る。
【符号の説明】
100…運転パターン計画装置、101…運転パターン
計画装置、102…経由点情報作成機能、103…運転
指示情報作成機能、200…自動運転装置、300…駆
動制動装置、400…ダイヤ情報、401…到着時刻、
402…出発時刻、500…制限速度情報、501…区
間の始点位置、502…制限速度、503…距離、50
4…速度、505…制限速度、506…走行曲線、50
7…経由点、508…出発駅、509…停車駅、510
…通過駅、511…現在位置、600…信号情報、60
1…閉塞区間の始点位置、602…信号現示規則、70
0…移動体位置速度情報、701…列車番号、702…
位置、703…速度、704…時刻、705…時間、7
06…距離、707…計測時刻、708…自列車の位
置、709…先行列車の位置、710…先行列車の軌
跡、711…接近限界、712…閉塞区間境界、713
…自列車の軌跡、714…境界点、715…駅、716
…通過時刻、717…指定位置、800…経由点情報、
801…位置、802…速度、803…時刻、900…
加減速指令、1000…表示装置、1100…運転指示
情報、1200…運転士、1300…加減速指令入力装
置、1400…移動体、1500…伝送路、1600…
記憶媒体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高岡 征 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転パターン計画装置(100)と、自動
    運転装置(200)と、駆動制動装置(300)とから
    なる移動体の運転システムであって、 運転パターン計画装置(100)は、 外部から与えられた、ダイヤ情報(400)と、制限速
    度情報(500)と、信号情報(600)と、移動体位
    置速度情報(700)とのすべてまたはその一部を入力
    して、出発点から到着点までの複数の経由点情報(80
    0)を出力するものであり、 自動運転装置(200)は、該経由点情報(800)を
    入力して、時々刻々の加減速指令(900)を出力する
    ものであり、 駆動制動装置(300)は、該加減速指令(900)を
    入力して、移動体の運動を制御するものであることを特
    徴とする移動体の運転システム。
  2. 【請求項2】運転パターン計画装置(101)と、表示
    装置(1000)と、加減速指令入力装置(1300)
    と、駆動制動装置(300)とからなる移動体の運転シ
    ステムであって、 運転パターン計画装置(101)は、 外部から与えられた、ダイヤ情報(400)と、制限速
    度情報(500)と、信号情報(600)と、移動体位
    置速度情報(700)とのすべてまたはその一部を入力
    して、運転指示情報(1100)を出力するものであ
    り、 表示装置(1000)は、該運転指示情報(1100)
    を入力して、該情報を運転士(1200)に表示するも
    のであり、 加減速指令入力装置(1300)は、運転士(120
    0)が、該表示された運転指示情報(1100)に従い
    加減速指令(900)を入力するものであり、 駆動制動装置(300)は、該加減速指令(900)を
    入力して、移動体の運動を制御するものであることを特
    徴とする移動体の運転システム。
  3. 【請求項3】上記運転パターン計画装置(100)と、
    自動運転装置(200)と、駆動制動装置(300)と
    が、移動体(1400)に搭載されたものである請求項
    第1項記載の移動体の運転システム。
  4. 【請求項4】上記自動運転装置(200)と、駆動制動
    装置(300)とが、移動体(1400)に搭載されて
    おり、 運転パターン計画装置(100)と自動運転装置(20
    0)とは、伝送路(1500)により接続されており、 経由点情報(800)が、該伝送路(1500)を介し
    て運転パターン計画装置(100)から自動運転装置
    (200)に伝送されるものである請求項第1項記載の
    移動体の運転システム。
  5. 【請求項5】において、 自動運転装置(200)と、駆動制動装置(300)と
    が、移動体(1400)に搭載されており、 運転パターン計画装置(100)で作成された経由点情
    報(800)が記憶媒体(1600)に記録され、 該記憶媒体(1600)を介して経由点情報(800)
    が自動運転装置(200)に入力されるものである請求
    項第1項記載の移動体の運転システム。
  6. 【請求項6】上記運転パターン計画装置(101)と、
    表示装置(1000)と、加減速指令入力装置(130
    0)と、駆動制動装置(300)とが、移動体(140
    0)に搭載されたものである請求項2項に記載の移動体
    の運転システム。
  7. 【請求項7】において、 上記表示装置(1000)と、加減速指令入力装置(1
    300)と、駆動制動装置(300)とが、移動体(1
    400)に搭載されており、 運転パターン計画装置(101)と表示装置(100
    0)とは、伝送路(1500)により接続されており、 運転指示情報(1100)が、該伝送路(1500)を
    介して運転パターン計画装置(101)から表示装置
    (1000)に伝送されるものである請求項第2項記載
    の移動体の運転システム。
  8. 【請求項8】上記表示装置(1000)と、加減速指令
    入力装置(1300)と、駆動制動装置(300)と
    が、移動体(1400)に搭載されており、 運転パターン計画装置(101)で作成された運転指示
    情報(1100)が記憶媒体(1600)に記録され、 該記憶媒体(1600)を介して運転指示情報(110
    0)が表示装置(1000)に入力されるものである請
    求項第2項記載の移動体の運転システム。
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