JPH0531802U - 回転式面切削工具 - Google Patents

回転式面切削工具

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JPH0531802U
JPH0531802U JP9056491U JP9056491U JPH0531802U JP H0531802 U JPH0531802 U JP H0531802U JP 9056491 U JP9056491 U JP 9056491U JP 9056491 U JP9056491 U JP 9056491U JP H0531802 U JPH0531802 U JP H0531802U
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rotary
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cutting
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三郎 落合
鈴男 林
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株式会社ダイア
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過酷な使用条件下におけるベアリングの寿命
を延ばす。 【構成】 ベアリング64の回転円盤52側にシール部
材78を設けて潤滑剤の漏れを防止する一方、回転円盤
52と反対側の部分にはピン装着部材66に一体にカバ
ー部90を設けて、取付軸62のねじ部60やベアリン
グ64を覆蓋し、回転円盤52の回転に伴う遠心力等に
拘らず潤滑剤の漏れを確実に防止するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、一軸まわりに回転駆動される回転部材の外周部に回転可能に取り付 けられ、被削面との接触によって回転させられることによりその被削面を切削す る回転式面切削工具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(a)一軸まわりに回転駆動される回転部材の外周部に、その回転部材の回転 軸線に対して略直交する方向に突設される取付軸と、(b)その取付軸まわりに 配設されるベアリングと、(c)そのベアリングを介して前記取付軸まわりの回 転自在に配設されるとともに多数の切削ピンが放射状に突き出すように設けられ た環状部材とを備えて、前記回転部材の外周部に複数配設され、その回転部材の 回転軸線と直角な被削面に前記切削ピンの先端が押圧された状態でその回転部材 が回転駆動されることにより、前記環状部材が前記取付軸まわりに回転させられ て前記切削ピンにより前記被削面を切削する回転式面切削工具が、例えば道路面 に塗装された路面表示塗料や、床面或いは壁面などに固着されたモルタルなどを 除去する研削機などに用いられている。このような回転式面切削工具は、環状部 材が自転させられつつ公転させられ、その環状部材に放射状に突設された多数の 切削ピンが被削面に衝突しつつ摺接させられるので、高消去能率および良好な仕 上げ面が得られる特徴があるが、ベアリングに激しい衝撃が繰り返し加えられる ところから摩耗や焼付きが生じ易く、一対のシール部材によって潤滑剤を密封し た潤滑剤封入ベアリングが採用されているのが普通である。
【0003】 図11および図12は、かかる従来の回転式面切削工具の一例であり、一軸線 Oまわりに回転駆動される回転部材10の外周部には、その一軸線Oと略直交す る方向に取付軸12が螺合されるとともに、その取付軸12には円環状の環状部 材14がベアリング16を介して回転自在に配設されている。取付軸12のねじ 部18は、ボンドが塗布されて回転部材10にねじ込まれており、取付軸12は ガードリング20を介して回転部材10に離脱不能に固設される。ベアリング1 6は一対のシール部材22によって潤滑剤を密封したもので、球状の転動体24 が潤滑されるようになっており、止め輪26によって環状部材14に一体的に取 り付けられているとともに取付軸12に嵌合され、その取付軸12のねじ部28 に螺合されるナット30によって取付軸12に組み付けられている。ベアリング 16とガードリング20との間にはフェルト32が介在させられている一方、ベ アリング16とナット30との間には平座金34および皿ばね座金36が介在さ せられている。また、環状部材14の外周部には、焼入れ鋼製の切削ピン38が 放射状に突き出すように立設されており、この切削ピン38の先端が被削面40 に接触する状態で回転部材10が一軸線Oまわりに回転駆動されることにより、 環状部材14が取付軸12まわりに回転させられて切削ピン38により被削面4 0が切削される。かかる切削ピン38の材質や長さ等は、その摩耗期間とベアリ ング16の寿命とが略同程度となるように設定されており、それ等が寿命に達し た場合には、ナット30を緩めてベアリング16を環状部材14と共に取付軸1 2から取り外して交換すれば良い。なお、ベアリング16の寿命はシール部材2 2からの潤滑剤の漏れ、特に回転部材10の回転に伴う遠心力に起因する回転部 材10と反対側からの漏れにより、十分な潤滑作用が得られなくなって焼付き等 が生じることによるものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、近年、工具の高寿命化が強く要望されており、切削ピンについては 超硬合金等の硬質材料の採用により比較的簡便に対処できるものの、ベアリング については適当な対応策がなく、工具の高寿命化に対する要求を満足させること はできなかった。複数のベアリングを並べて配設することも考えられているが、 切削ピンの寿命に比べると必ずしも十分に満足できるものではなかった。
【0005】 本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところはベ アリングの寿命を延ばすことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本考案は、前記(a)一軸まわりに回転駆動さ れる回転部材の外周部に、その回転部材の回転軸線に対して略直交する方向に突 設される取付軸と、(b)その取付軸まわりに配設されるベアリングと、(c) そのベアリングを介して前記取付軸まわりの回転自在に配設されるとともに多数 の切削ピンが放射状に突き出すように設けられた環状部材とを備えて、前記回転 部材の外周部に複数配設され、その回転部材の回転軸線と直角な被削面に前記切 削ピンの先端が押圧された状態でその回転部材が回転駆動されることにより、前 記環状部材が前記取付軸まわりに回転させられて前記切削ピンにより前記被削面 を切削する回転式面切削工具において、(d)前記ベアリングの前記回転部材側 に設けられて、そのベアリングを潤滑する潤滑剤の漏れを防止するシール部材と 、(e)前記環状部材の前記回転部材と反対側の端部に前記取付軸および前記ベ アリングを覆蓋するように設けられ、内部に前記潤滑剤を保持するカバー部材と を有することを特徴とする。
【0007】
【作用および考案の効果】
このような回転式面切削工具においては、ベアリングの回転部材側にはシール 部材が設けられて潤滑剤の漏れが防止される一方、回転部材と反対側には、取付 軸およびベアリングを覆蓋するように環状部材にカバー部材が設けられ、遠心力 等に拘らず潤滑剤の漏れが確実に防止されるようになっているため、ベアリング が長期間に亘って良好に潤滑されるようになり、ベアリングの寿命が大幅に向上 する。したがって、切削ピンとして超硬合金等の硬質材料を採用することにより 、切削工具全体としての寿命がバランス良く向上させられる。
【0008】 ここで、取付軸およびベアリングを覆蓋するようにカバー部材が設けられ、そ の内部に潤滑剤が保持されるようになっていることから、ベアリングや切削ピン が寿命となった際にそれ等を取付軸から取り外そうとすると、潤滑剤を取り除く など面倒な作業が必要となるが、上記取付軸を、前記回転部材に螺合されるねじ 部を有するとともにそのねじ部に螺合されたロックナットによりその回転部材に 一体的に固設されるようにし、前記ベアリング,環状部材,およびカバー部材が 一体的に組み付けられた状態でその回転部材に着脱可能に取り付けられるように すれば、潤滑剤をカバー部材の内部に保持したまま工具全体を交換できるように なり、工具交換作業が容易となる利点がある。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の幾つかの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】 図1は、道路面においてアクリル樹脂により塗着された路面表示塗料や、床面 或いは壁面などに固着されたモルタルなどを除去するための図示しない研削機に おいて、一軸線Oの右まわりに回転駆動されるロータアッセンブリ50を示す平 面図である。ロータアッセンブリ50は、上記一軸線Oまわりに回転駆動される 回転部材としての回転円盤52と、その回転円盤52の外周部に等角度間隔で取 り付けられた複数(この実施例では3個)の回転式面切削工具54とから構成さ れており、回転式面切削工具54は何れも一軸線Oと直交する直線上に配設され ている。回転円盤52の外周面には、回転式面切削工具54が取り付けられる部 分に、一軸線Oと直交する直線と直角な平坦面56がそれぞれ設けられている。
【0011】 回転式面切削工具54は、図1のII−II断面である図2および図2の右方から 見た図3に示されているように、両端にねじ部58,60が設けられた取付軸6 2と、ベアリング64を介して取付軸62の軸まわりの回転自在に配設されたピ ン装着部材66とを備えている。前記回転円盤52の平坦面56には、前記一軸 線Oと直交する方向にねじ穴68が設けられており、取付軸62は、ねじ部58 がねじ穴68に螺合されるとともに、予めねじ部58に螺合されたロックナット 70が平坦面56と密接するように回転操作されることにより、回転円盤52に 一体的に固設されている。ロックナット70には、図4に示されているように外 周部に4個の工具係止溝72が設けられており、ロックナット70は、その工具 係止溝72に回転工具が係止されて回転操作されるようになっている。上記ねじ 穴68およびねじ部58のねじは左ねじとされている。
【0012】 前記ベアリング64は、取付軸62に前記ねじ部60側から嵌合されていると ともに、そのねじ部60にナット74が螺合されることにより、取付軸62に設 けられたフランジ部76に押圧されて取付軸62に組み付けられている。ベアリ ング64のフランジ部76側、すなわち回転円盤52側の部分には、内輪と外輪 との間に円環形状のシール部材78が配設され、球状の転動体80を潤滑するカ ーボンや二硫化モリブデンが添加されたグリス等の潤滑剤の漏れが防止されるよ うになっている。また、ベアリング64とロックナット70との間にはフェルト 82が介在させられている一方、ベアリング64とナット74との間には平座金 84および皿ばね座金86が介在させられている。なお、上記ねじ部60および ナット74のねじも左ねじとされている。
【0013】 ピン装着部材66は、円環形状の本体部88とその本体部88の一端に一体に 設けられたカップ状のカバー部90とから成り、本体部88の外周面には多数の 超硬合金製の切削ピン92a,92b(以下、特に区別しない場合には単に切削 ピン92という)が2列で放射状に立設されている。切削ピン92a,92bは それぞれ45゜間隔で8本ずつろう付などによって固設されているが、切削ピン 92bは周方向において切削ピン92aの間に位置させられている。かかるピン 装着部材66は、本体部88においてベアリング64の外側に嵌合されていると ともに、止め輪94が嵌め付けられることによりベアリング64に離脱不能に組 み付けられている。また、カバー部90は、取付軸62のねじ部60やナット7 4、ベアリング64等を覆蓋しており、このカバー部90の内部には前記カーボ ンや二硫化モリブデンが添加されたグリス等の潤滑剤が充填されている。上記本 体部88は環状部材に相当し、カバー部90はカバー部材に相当する。
【0014】 このような回転式面切削工具54の組付けは、先ず、取付軸62にベアリング 64を嵌合して、平座金84および皿ばね座金86を嵌め入れた後、ねじ部60 にナット74を左まわりに回転操作して螺合することにより、ベアリング64を 取付軸62に組み付ける。その後、切削ピン92が立設されたピン装着部材66 のカバー部90内に潤滑剤を充填した状態で、そのピン装着部材66をベアリン グ64に嵌合し、止め輪94によりピン装着部材66をベアリング64に対して 離脱不能とする。そして、このようにベアリング64およびピン装着部材66が 組み付けられた取付軸62のねじ部58側からフェルト82を嵌め入れるととも に、そのねじ部58にロックナット70を螺合する。ロックナット70がフラン ジ部76に密接させられ、ロックナット70と取付軸62との間に所定の相対回 転抵抗が付与された状態において、そのロックナット70を左まわりに回転操作 して取付軸62のねじ部58を回転円盤52のねじ穴68に螺合する。ねじ部5 8とねじ穴68との螺合により取付軸62の回転が停止した後、更にロックナッ ト70を左まわりに回転操作して平坦面56に密接させることにより、取付軸6 2は回転円盤52に強固に固設され、回転式面切削工具54が回転円盤52に取 り付けられる。
【0015】 このようにして3個の回転式面切削工具54が回転円盤52に取り付けられた ロータアッセンブリ50は、前記路面表示塗料やモルタル等の被削面40に対し て一軸線Oが垂直となり、且つ各回転式面切削工具54の切削ピン92が被削面 40に押圧される状態で、一軸線Oまわりに回転駆動される。切削ピン92と被 削面40との接触摩擦により、ピン装着部材66は取付軸62の軸心まわりに回 転しつつ一軸線Oまわりに公転させられ、この回転に伴う切削ピン92の被削面 40に対する打撃および滑りの相乗作用により、被削面40が能率良く削り取ら れる。この時、ロータアッセンブリ50が図1において一軸線Oの右まわりに回 転駆動されるのに伴い、各回転式面切削工具54のピン装着部材66は図3にお いて左まわりに回転させられるが、取付軸62のねじ部58やねじ穴68のねじ は左ねじであるため、ベアリング64の転がり抵抗により左まわり方向の回転力 が取付軸62に作用しても、その取付軸62が緩んで回転式面切削工具54がが たついたり回転円盤52から脱落したりする恐れがない。ベアリング64を取付 軸62に固定しているナット74も左ねじであるため、ナット74が緩んでベア リング64やピン装着部材66ががたついたり取付軸62から脱落したりするこ ともない。
【0016】 一方、長期間の使用により切削ピン92が摩耗限度に達したりベアリング64 が焼き付いたりして回転式面切削工具54が寿命に達した場合には、ロックナッ ト70を右まわりに回転操作して取付軸62のねじ部58に対して緩めるととも に、更にロックナット70を右まわりに回転操作することにより、取付軸62を 右まわりに回転させてねじ穴68から離脱させる。そして、新たな回転式面切削 工具54を回転円盤52に取り付ければ良い。なお、ロックナット70について は工具交換時に必要に応じて再使用できることは勿論、取り外した回転式面切削 工具54を分解して、取付軸62等を再度使用して新たな回転式面切削工具54 を組み立てることも可能である。
【0017】 ここで、かかる本実施例の回転式面切削工具54は、ベアリング64の回転円 盤52側にはシール部材78が設けられて潤滑剤の漏れが防止されている一方、 回転円盤52と反対側の部分は、ピン装着部材66に一体に設けられたカバー部 90により取付軸62およびベアリング64が覆蓋され、回転円盤52の回転に 伴う遠心力等に拘らず潤滑剤の漏れが確実に防止されるようになっているため、 ベアリング64が長期間に亘って良好に潤滑される。これにより、ベアリング6 4の寿命が大幅に向上し、超硬合金にて構成されている切削ピン92の高寿命化 と相俟って、工具全体としての寿命がバランス良く向上させられ、長期間の使用 が可能となる。カバー部90内の潤滑剤は、回転円盤52およびピン装着部材6 6の回転に伴って流動させられるため、必ずしもカバー部90内の空間に隙間な く充填しておく必要はない。
【0018】 また、本実施例の回転式面切削工具54は、ベアリング64やピン装着部材6 6が取付軸62に一体的に組み付けられた状態で回転円盤52に対して取り付け られるとともに取り外されるようになっているため、寿命に達して工具交換する 際には、潤滑剤をカバー部90内に保持したまま工具全体を交換でき、潤滑剤を 取り除く等の面倒な作業が不要で工具交換を容易且つ迅速に行い得る利点がある 。
【0019】 次に、本考案の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において上記第1 実施例と共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0020】 図5に示した回転式面切削工具100は、前記ベアリング64と並列にベアリ ング102を配設したもので、切削ピン92と被削面40との間の滑り摩擦に起 因する捩り力が、取付軸62の軸心方向に離間した2位置で受けられるようにな るため、ベアリング64の負担が軽減されてその寿命が一層向上する利点がある 。なお、ベアリング102にはシール部材は設けられておらず、カバー部90内 の潤滑剤はベアリング64まで自由に流動できるようになっている。また、取付 軸62のベアリング装着部やピン装着部材66の本体部88の長さ寸法は、ベア リング102の追加に伴って前記実施例より長くされている。
【0021】 図6および図7に示した回転式面切削工具106は、前記ピン装着部材66の 代わりに別体に構成された環状部材108およびカバー部材110を備えている とともに、取付軸62は、フランジ部76がガードリング112を介して回転円 盤52の平坦面56に当接させられた状態において、ねじ部58に塗布されたボ ンドによりねじ穴68に一体的に固設されるようになっている。環状部材108 およびガードリング112は、前記図11および図12の従来例における環状部 材14,ガードリング20と実質的に同じもので、環状部材108は止め輪11 4によってベアリング64に一体的に組み付けられている。また、カバー部材1 10はカップ形状を成しており、内部に潤滑剤が充填された状態において3本の ボルト116により環状部材108に一体的に固設されるようになっている。
【0022】 かかる回転式面切削工具106を回転円盤52に取り付ける際には、先ず、回 転円盤52のねじ穴68にボンドにより取付軸62を固設しておき、止め輪11 4により環状部材108が一体的に組み付けられたベアリング64をねじ部60 側から嵌合するとともに、平座金84および皿ばね座金86をそのねじ部60に 嵌め入れてナット74を螺合する。そして、カバー部材110内に潤滑剤を充填 した状態で、そのカバー部材110をボルト116により環状部材108に固設 すれば良い。また、工具交換を行う場合には、ボルト116を緩めてカバー部材 110を取り外した後、ナット74を緩めてベアリング64および環状部材10 8を交換すれば良い。この場合に、取付軸62はボンドによりねじ穴68に固設 されるため、ねじ部58およびねじ穴68のねじは必ずしも左ねじである必要は ない。
【0023】 ここで、図11および図12に示されている従来の回転式面切削工具は、工具 交換の際に緩めるナット30が外部に露出しているため、切削除去した路面表示 塗料等の削り屑がそのナット30に付着し易く、ナット30を緩める前に削り屑 を除去する面倒な作業を必要としていたのに対し、本実施例ではナット74がカ バー部材110によって覆蓋されているため削り屑等が付着する恐れがなく、ナ ット74の緩め作業を容易に行うことができる。
【0024】 図8および図9に示した回転式面切削工具120は、環状部材122に雌ねじ を形成するとともにカバー部材124に雄ねじを形成し、カバー部材124を環 状部材122に対してねじ結合するようにしたもので、カバー部材124の外周 部には4個の工具係止溝126が設けられている。この場合には、切削ピン92 を利用して環状部材122の回転を阻止した状態で、カバー部材124をその環 状部材122に対して取り付けたり取り外したりすれば良い。
【0025】 図10の回転式面切削工具130は、前記図5の回転式面切削工具100に比 較して、一対のベアリング64および102の代わりに、球状の転動体132が 2列で設けられた複列ベアリング134が用いられており、その複列ベアリング 134は、回転円盤52側の端部にのみシール部材136を備えている。かかる 回転式面切削工具130も図5の回転式面切削工具100と同様の作用効果が得 られるが、1個の複列ベアリング134を設けるだけで良いため組付けが簡単に なるとともに、軸方向寸法が短くなる利点がある。
【0026】 以上、本考案の幾つかの実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本考案は 更に別の態様で実施することもできる。
【0027】 例えば、前記実施例ではピン装着部材66や環状部材108,122が止め輪 94,114によってベアリング64,134に組み付けられるようになってい たが、本願出願人が先に出願した実願平3−33374号に記載されているよう に、ピン装着部材66や環状部材108,122を部分的にかしめてベアリング 64,134に組み付けることも可能である。
【0028】 また、前記実施例では取付軸62が回転円盤52の回転軸線Oに対して直交す る方向に突設されるようになっていたが、僅かに傾斜させたり周方向へオフセッ トさせたりしても良い。
【0029】 また、前記実施例では2列の切削ピン92a,92bが周方向において交互に 位置するようになっていたが、この切削ピン92の数や立設位置を適宜変更でき ることは勿論である。
【0030】 また、前記図2,図5および図10の実施例ではカバー部90を一体に備えた ピン装着部材66が採用されていたが、環状部材としての本体部88とカバー部 90とを別体に構成して溶接などにより一体的に固設するようにしても良い。
【0031】 その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基づいて種々の変更,改 良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である回転式面切削工具が取
り付けられたロータアッセンブリの平面図である。
【図2】図1におけるII−II断面を示す図である。
【図3】図2の回転式面切削工具を右方向から見た図で
ある。
【図4】図2の回転式面切削工具に備えられているロッ
クナットを単独で示す図である。
【図5】本考案の他の実施例の断面図で、図2に対応す
る図である。
【図6】本考案の更に別の実施例の断面図で、図2に対
応する図である。
【図7】図6の回転式面切削工具を右方向から見た図で
ある。
【図8】本考案の更に別の実施例の断面図で、図2に対
応する図である。
【図9】図8の回転式面切削工具を右方向から見た図で
ある。
【図10】本考案の更に別の実施例の断面図で、図2に
対応する図である。
【図11】従来の回転式面切削工具の一例を示す断面図
である。
【図12】図11の回転式面切削工具を右方向から見た
図である。
【符号の説明】
40:被削面 52:回転円盤(回転部材) 54,100,106,120,130:回転式面切削
工具 58:ねじ部 62:取付軸 64,102:ベアリング 70:ロックナット 78,136:シール部材 88:本体部(環状部材) 90:カバー部(カバー部材) 92a,92b:切削ピン 108,122:環状部材 110,124:カバー部材 134:複列ベアリング(ベアリング) O:回転部材の回転軸線

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一軸まわりに回転駆動される回転部材の外
    周部に、該回転部材の回転軸線に対して略直交する方向
    に突設される取付軸と、 該取付軸まわりに配設されるベアリングと、 該ベアリングを介して前記取付軸まわりの回転自在に配
    設されるとともに多数の切削ピンが放射状に突き出すよ
    うに設けられた環状部材とを備えて、前記回転部材の外
    周部に複数配設され、該回転部材の回転軸線と直角な被
    削面に前記切削ピンの先端が押圧された状態で該回転部
    材が回転駆動されることにより、前記環状部材が前記取
    付軸まわりに回転させられて前記切削ピンにより前記被
    削面を切削する回転式面切削工具において、 前記ベアリングの前記回転部材側に設けられて、該ベア
    リングを潤滑する潤滑剤の漏れを防止するシール部材
    と、 前記環状部材の前記回転部材と反対側の端部に前記取付
    軸および前記ベアリングを覆蓋するように設けられ、内
    部に前記潤滑剤を保持するカバー部材とを有することを
    特徴とする回転式面切削工具。
  2. 【請求項2】前記取付軸は、前記回転部材に螺合される
    ねじ部を有するとともに該ねじ部に螺合されたロックナ
    ットにより該回転部材に一体的に固設されるようになっ
    ており、前記ベアリング,環状部材,およびカバー部材
    が一体的に組み付けられた状態で該回転部材に着脱可能
    に取り付けられるものである請求項1に記載の回転式面
    切削工具。
JP1991090564U 1991-10-08 1991-10-08 回転式面切削工具 Expired - Lifetime JPH0750082Y2 (ja)

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JPH0531802U true JPH0531802U (ja) 1993-04-27
JPH0750082Y2 JPH0750082Y2 (ja) 1995-11-15

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JP1991090564U Expired - Lifetime JPH0750082Y2 (ja) 1991-10-08 1991-10-08 回転式面切削工具

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JP (1) JPH0750082Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6184224U (ja) * 1984-11-08 1986-06-03
JPH01174709A (ja) * 1987-12-28 1989-07-11 Gakunan Koki Kk 道路区画線消去装置

Patent Citations (2)

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JPH0750082Y2 (ja) 1995-11-15

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