JPH05317996A - コイルライン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タレットパンチプレスへの材料の搬入から、
打抜きを完了した製品及びスクラップの搬出を完全自動
化する。 【構成】 ライン３の上流側に設置されてライン３へコ
イル材２を供給するアンコイラ１と、アンコイラ１より
供給されたコイル材２を矯正し、かつルーピング部３ａ
を経てタレットパンチプレス本体６へ供給するレベラ４
と、上記タレットパンチプレス本体６の上流側と下流側
に設置され、かつコイル材２をライン３方向及びこれと
直交する方向へ移動して、コイル材２の打抜き位置をタ
レットパンチプレス本体６の打抜き位置へ位置決めする
ジグザグフィーダ５，７と、上記タレットパンチプレス
本体６により打抜き加工された製品とスクラップをそれ
ぞれ搬出する製品搬出手段及びスクラップ搬出手段とよ
りなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はタレットパンチプレス
による打抜き加工を可能にしたコイルラインに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来タレットパンチプレスは、シート状
のワークを打抜き加工することが多く、このため、ワー
クの搬入から、打抜きの完了したワークの搬出までを自
動化する場合には、タレットパンチプレスのワーク搬入
側に、堆積したワークを一枚ずつタレットパンチプレス
へ搬入するワーク搬入装置を、またワーク搬出側には、
加工の完了したワークの搬出するワーク搬出装置を設置
する必要があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし堆積したワーク
を一枚ずつ分離してタレットパンチプレスへ搬入するワ
ーク搬入装置は構造が複雑なため高価であると共に、ワ
ークの重送（ダブルブランク）が発生した場合作業が中
断されるため、休止時間が多くなって生産性が悪いなど
の不具合もある。また搬入するワークがなくなった場合
その都度ワークを補給する作業を必要とするため、完全
な自動化は難しいなどの不具合もあった。この発明はか
かる従来の不具合を改善するためになされたもので、コ
イル材をタレットパンチプレスにより打抜き加工するよ
うにしたコイルラインを提供して、打抜き作業の完全自
動化を図ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、ラインの上流側に設置されてラインへコ
イル材を供給するアンコイラと、アンコイラより供給さ
れたコイル材を矯正し、かつルーピング部を経てタレッ
トパンチプレス本体へ供給するレベラと、上記タレット
パンチプレス本体の上流側と下流側に設置され、かつコ
イル材をライン方向及びこれと直交する方向へ移動し
て、コイル材の打抜き位置をタレットパンチプレス本体
の打抜き位置へ位置決めするジグザグフィーダと、上記
タレットパンチプレス本体により打抜き加工された製品
とスクラップをそれぞれ搬出する製品搬出手段及びスク
ラップ搬出手段を設けたものである。

【０００５】

【作 用】上記構成により材料の搬入から打抜き加工
の完了した製品やスクラップを全て自動的に行なえるた
め、打抜き加工の完全自動化が可能となる。

【０００６】

【実 施 例】この発明の一実施例を図面を参照して詳
述する。図１はコイルラインの平面図、図２は同側面図
で、これら図において１は双頭式のアンコイラを示す。
上記アンコイラ１はターンテーブル１ａ上に２基のコイ
ル材装着部１ｂ，１ｃ有していて、これらコイル材装着
部１ｂ，１ｃの一方１ｂに装着されたコイル材２がライ
ン３の上流側に停止されて、ライン３へコイル材２を供
給している間に他方のコイル材装着部１ｃへ次に供給す
るコイル材２を自動的にセットできるようになってい
る。

【０００７】４は上記アンコイラ１の下流側に設置され
たレベラで、アンコイラ１よりライン３へ供給されたコ
イル材２を多数のローラ４ａにより上下方向により加圧
して、コイル材２の巻きぐせを取除くようになってお
り、このレベラ４で平坦に矯正されたコイル材２はルー
ピング部３ａでループ２ｄが形成された後、タレットパ
ンチプレス本体６の上流側と下流側に設置されたジグザ
グフィーダ５，７の上流側ジグザグフィーダ５，７へ供
給されている。上記ジグザグフィーダ５，７は図示しな
いＮＣ装置により制御されて同時に同方向へコイル材２
を移動し、コイル材２の打抜き位置をタレットパンチプ
レス本体６の打抜き位置Ａへ位置決めするもので、図３
に示すように、ベッド５ａ上に、ライン３と直交する方
向へ移動自在な移動台５ｂを有している。上記移動台５
ｂにはコイル材２を上下方向より狭圧するフィードロー
ラ５ｃ，５ｄを有していて、上側のフィードローラ５ｃ
はアクチェエータ５ｅにより上方へ解放できるようにな
っており、下流側のジグザグフィーダ７もほぼ同一構成
となっている。

【０００８】また上記各ジグザグフィーダ５，７には移
動台５ｂ，７ｂをライン３と直交する方向へ駆動するサ
ーボモータ（図示せず）がそれぞれ設けられていて、こ
れらサーボモータをＮＣ装置により同時に制御すること
により、上流側のジグザグフィーダ５と、下流側のジグ
ザグフィーダ７のローラ５ｃ，７ｃ間に図４に示すよう
に保持されたコイル材２がライン３方向（Ｘ軸方向）へ
移動されながら、同時にライン３と直交する方向（Ｙ軸
方向）へも移動されて、コイル材２の打抜き位置がタレ
ットパンチプレス本体６の打抜き位置Ａへ位置決めされ
るようになっている。

【０００９】一方タレットパンチプレス本体６は、同期
回転する上タレット６ａと下タレット６ｂを有してい
て、これらタレット６ａ，６ｂにセットされた金型（図
示せず）によりジグザグフィーダ５，７により位置決め
されたコイル材２を打抜き加工するようになっており、
金型で打抜かれた製品２ａはテーブル６ｃの一部に設け
られた製品排出シュート６ｄによりテーブル６ｃの下方
に設けられた製品搬出コンベヤ９に図５に示すように落
下されて、製品コンベヤ９により搬出され、打抜かれた
ものがスクラップ２ｂの場合は、テーブル６ｃに設けら
れたスクラップ排出シュート６ｅによりテーブル６ｃの
下方に設けられたスクラップ搬出コンベヤ１０に図６に
示すように落下されて、スクラップ搬出コンベヤ１０に
より搬出されるようになっている。

【００１０】また上記タレットパンチプレス本体６の下
流側に設置されたジグザグフィーダ７のさらに下流側に
は、シャー１１が設置されていて、コイル材２側が製品
２ａの場合、この製品２ａの切断個所２ｃを図７に示す
ようにシャー１１で切断し、コイル材２がスクラップ２
ｂの場合は、スクラップ２ｂをシャー１１により細断し
てコンベヤ１２で搬出するようになっている。

【００１１】次に作用を説明すると、アンコイラ１によ
りライン３の上流側により供給されたコイル材２は、レ
ベラ４と上流側ジグザグフィーダ５間のルーピング部３
ａでループ２ｄが形成された後ジグザグフィーダ５を介
してタレットパンチプレス本体６へ供給され、さらに先
端は下流側のジグザグフィーダ７へ達している。この状
態で各ジグザグフィーダ５，７によるコイル材２のＸ軸
方向及びＹ軸方向の送り量がＮＣ装置により制御され
て、コイル材２の打抜き位置がタレットパンチプレス本
体６の打抜き位置Ａに位置決めされ、上タレット６ａと
下タレット６ｂに設けられた金型の間でコイル材２が打
抜き加工される。コイル材２より打抜かれたワークが製
品２ａの場合は、製品排出シュート６ｄにより製品搬出
コンベヤ９へ排出され、スクラップ２ｂの場合は、スク
ラップ排出シュート６ｅによりスクラップ搬出コンベヤ
１０へ排出される。

【００１２】一方加工の終了したコイル材２は、下流側
ジグザグフィーダ７よりシャー１１へ送られ、コイル材
２が製品２ａの場合は、シャー１１により所定の切断個
所２ｃが、またスクラップ２ｂの場合は所定の大きさに
細断されて、それぞれコンベヤ１２によりライン３より
搬出される。以下上記動作を繰返すことにより、タレッ
トパンチプレス本体６への材料の供給から、加工の終了
した製品２ａ及びスクラップ２ｂの搬出を全て自動的に
行なえるようになる。

【００１３】

【発明の効果】この発明は以上詳述したように、ライン
にタレットパンチプレスを設置して、アンコイラにより
ライン供給されたコイル材をタレットパンチプレスの上
流側及び下流側に設置したジグザグフィーダで打抜き位
置を位置決めし、タレットパンチプレスでコイル材を連
続的に打抜き加工するようにしたもので、加工の完了し
た製品とスクラップは、それぞれ別の搬送手段で搬送す
るようにしたことから、タレットパンチプレスへの材料
の搬入から加工の完了した製品及びスクラップの搬出を
完全自動化することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例になるコイルラインの平面
図である。

【図２】この発明の一実施例になるコイルラインの側面
図である。

【図３】コイルラインに設置されたジグザグフィーダの
詳細図である。

【図４】ジグザグフィーダによる打抜き位置の位置決め
を示す作用説明図である。

【図５】タレットパンチプレスで打抜かれた製品の排出
状態を示す説明図である。

【図６】タレットパンチプレスで打抜かれたスクラップ
の排出状態を示す説明図である。

【図７】打抜き加工の完了したコイル材の切断位置を示
す説明図である。

【符号の説明】

１…アンコイラ、２…コイル材、２ａ…製品、２ｂ…ス
クラップ、３…ライン、３ａ…ルーピング部、４…レベ
ラ、５，７…ジグザグフィーダ、６…タレットパンチプ
レス本体、Ａ…打抜き位置。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ライン３の上流側に設置されてライン３
   へコイル材２を供給するアンコイラ１と、アンコイラ１
   より供給されたコイル材２を矯正し、かつルーピング部
   ３ａを経てタレットパンチプレス本体６へ供給するレベ
   ラ４と、上記タレットパンチプレス本体６の上流側と下
   流側に設置され、かつコイル材２をライン３方向及びこ
   れと直交する方向へ移動して、コイル材２の打抜き位置
   をタレットパンチプレス本体６の打抜き位置Ａへ位置決
   めするジグザグフィーダ５，７と、上記タレットパンチ
   プレス本体６により打抜き加工された製品２ａとスクラ
   ップ２ｂをそれぞれ搬出する製品搬出手段及びスクラッ
   プ搬出手段とを具備してなるコイルライン。
2. 【請求項２】 タレットパンチプレス本体６の下流側に
   設置されたジグザグフィーダ７のさらに下流側に、タレ
   ットパンチプレス本体６により加工の完了したコイル材
   ２を切断するシャー１１を設置してなる請求項１記載の
   コイルライン。