JPH05317046A - 磁場印加実験用恒温振盪装置 - Google Patents
磁場印加実験用恒温振盪装置Info
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- JPH05317046A JPH05317046A JP12183692A JP12183692A JPH05317046A JP H05317046 A JPH05317046 A JP H05317046A JP 12183692 A JP12183692 A JP 12183692A JP 12183692 A JP12183692 A JP 12183692A JP H05317046 A JPH05317046 A JP H05317046A
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- Japan
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- constant temperature
- magnetic field
- shaking
- tank
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M27/00—Means for mixing, agitating or circulating fluids in the vessel
- C12M27/16—Vibrating; Shaking; Tilting
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M41/00—Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation
- C12M41/12—Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation of temperature
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Thermal Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】培養容器を恒温状態にして振盪する構造を小型
化すると共に,ボア内に結露を発生させない磁場印加実
験用恒温振盪装置を提供する。 【構成】培養容器3を収容して該培養容器3を所定温度
に保つ恒温槽5を磁場発生装置10内部に振盪可能に配
設する。恒温槽5の上面に培養容器3を出し入れ可能に
する開口部4を設け,該開口部4と収容した培養容器3
との隙間を密閉部材16で密封し,恒温槽5全体を密閉
構造にすると共に,該恒温槽5ごと培養容器3を振盪す
ることにより恒温振盪装置2の体積の小型化を図ること
ができ,恒温槽5全体を密閉構造にしたことで,恒温槽
5内の液体熱媒体が槽外に蒸発することがなくなり,磁
場環境を形成する内部に結露を発生させない。
化すると共に,ボア内に結露を発生させない磁場印加実
験用恒温振盪装置を提供する。 【構成】培養容器3を収容して該培養容器3を所定温度
に保つ恒温槽5を磁場発生装置10内部に振盪可能に配
設する。恒温槽5の上面に培養容器3を出し入れ可能に
する開口部4を設け,該開口部4と収容した培養容器3
との隙間を密閉部材16で密封し,恒温槽5全体を密閉
構造にすると共に,該恒温槽5ごと培養容器3を振盪す
ることにより恒温振盪装置2の体積の小型化を図ること
ができ,恒温槽5全体を密閉構造にしたことで,恒温槽
5内の液体熱媒体が槽外に蒸発することがなくなり,磁
場環境を形成する内部に結露を発生させない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,微生物や細胞等を接種
した培地を収容する培養容器を磁場環境内で一定温度の
もとに振盪して,強磁場環境における生体への影響を実
験するための磁場印加実験用恒温振盪装置に関する。
した培地を収容する培養容器を磁場環境内で一定温度の
もとに振盪して,強磁場環境における生体への影響を実
験するための磁場印加実験用恒温振盪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から用いられている生物培養用恒温
振盪装置の例を図4〜図7に示す。この装置の目的は,
微生物や細胞等を接種した培地41を収容する培養容器
33の周囲に一定温度の水あるいはエチレングリコール
等の液体熱媒体を循環させて,培地41を一定温度に保
ちながら,空気の供給が必要な場合には振盪を加えて,
培地41に接種した微生物等を培養すると共に,この装
置を磁場環境内で動作させて強磁場環境下での生体への
影響を実験することにある。図4において,培養容器3
3は振盪枠34内にバネ部材40で支持されて収容され
ており,培養容器33の出し入れはバネ部材40を拡げ
ることで可能とし,振盪枠34はアルミニウム材等を粗
い格子状に組み合わせて形成されているので,液体熱媒
体を培養容器33の周囲に自由に循環させることができ
る。振盪枠34には振盪用車輪37が取り付けられてお
り,振盪枠34を恒温槽35内に侵漬させたとき,恒温
槽35の上辺部に設置された振盪用レール39に載り,
振盪枠34に加えられる加振力により所定幅で振動移動
できるように構成されている。上記のように培養容器3
3を収容した恒温槽35を磁場環境内に配置するときに
は,図5(平面図),図6(側面図),図7(正面図)
に示すように,恒温槽35の両側面に移動用車輪38を
設けて,磁場環境を形成する超電導磁石のボア42内
へ,該ボア42の内部にまで敷設された移動用レール4
3上を移動して,ボア42内に収容される。振盪枠34
を振盪させるときには,移動用車輪38に設けたブレー
キ44を作動させて恒温槽35を移動用レール43上に
停止させ,振盪枠34に取り付けた振盪棒36に加振力
を作用させる。
振盪装置の例を図4〜図7に示す。この装置の目的は,
微生物や細胞等を接種した培地41を収容する培養容器
33の周囲に一定温度の水あるいはエチレングリコール
等の液体熱媒体を循環させて,培地41を一定温度に保
ちながら,空気の供給が必要な場合には振盪を加えて,
培地41に接種した微生物等を培養すると共に,この装
置を磁場環境内で動作させて強磁場環境下での生体への
影響を実験することにある。図4において,培養容器3
3は振盪枠34内にバネ部材40で支持されて収容され
ており,培養容器33の出し入れはバネ部材40を拡げ
ることで可能とし,振盪枠34はアルミニウム材等を粗
い格子状に組み合わせて形成されているので,液体熱媒
体を培養容器33の周囲に自由に循環させることができ
る。振盪枠34には振盪用車輪37が取り付けられてお
り,振盪枠34を恒温槽35内に侵漬させたとき,恒温
槽35の上辺部に設置された振盪用レール39に載り,
振盪枠34に加えられる加振力により所定幅で振動移動
できるように構成されている。上記のように培養容器3
3を収容した恒温槽35を磁場環境内に配置するときに
は,図5(平面図),図6(側面図),図7(正面図)
に示すように,恒温槽35の両側面に移動用車輪38を
設けて,磁場環境を形成する超電導磁石のボア42内
へ,該ボア42の内部にまで敷設された移動用レール4
3上を移動して,ボア42内に収容される。振盪枠34
を振盪させるときには,移動用車輪38に設けたブレー
キ44を作動させて恒温槽35を移動用レール43上に
停止させ,振盪枠34に取り付けた振盪棒36に加振力
を作用させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】超電導磁界によるリニ
アモーターカーや核磁気共鳴イメージングなど強磁場環
境に曝される機会が増加することを予測して,強磁場環
境における生体への影響を実験するために,上記のよう
な装置が必要になる。前記のような磁気装置が発生する
磁場と同等の磁場環境は永久磁石や常伝導磁石では得ら
れず,超電導磁石を用いて強磁場環境を構成することに
なるが,超電導磁石によって構成されるボアの容積は,
当然のことながら大きくなるほど高価なものとなり,上
記従来例に示される恒温槽を収容するボアは大きな容積
を必要とし,装置全体の高価格化を招く問題点があっ
た。また,上記従来例装置における恒温槽の上部は開放
状態にあるため,水などの液体熱媒体の蒸発によりボア
内部に結露が生じ,滴下する結露水が培養容器内に入
り,培養容器内を汚染する。生物培養においては培養容
器内の汚染は致命的で,避けねばならない問題点を有し
ている。本発明は上記問題点に鑑みて創案されたもの
で,培養容器を恒温状態にして振盪する構造を小型化す
ると共に,ボア内に結露を発生させない磁場印加実験用
恒温振盪装置を提供することを目的とする。
アモーターカーや核磁気共鳴イメージングなど強磁場環
境に曝される機会が増加することを予測して,強磁場環
境における生体への影響を実験するために,上記のよう
な装置が必要になる。前記のような磁気装置が発生する
磁場と同等の磁場環境は永久磁石や常伝導磁石では得ら
れず,超電導磁石を用いて強磁場環境を構成することに
なるが,超電導磁石によって構成されるボアの容積は,
当然のことながら大きくなるほど高価なものとなり,上
記従来例に示される恒温槽を収容するボアは大きな容積
を必要とし,装置全体の高価格化を招く問題点があっ
た。また,上記従来例装置における恒温槽の上部は開放
状態にあるため,水などの液体熱媒体の蒸発によりボア
内部に結露が生じ,滴下する結露水が培養容器内に入
り,培養容器内を汚染する。生物培養においては培養容
器内の汚染は致命的で,避けねばならない問題点を有し
ている。本発明は上記問題点に鑑みて創案されたもの
で,培養容器を恒温状態にして振盪する構造を小型化す
ると共に,ボア内に結露を発生させない磁場印加実験用
恒温振盪装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用する手段は,培養容器を収容して該培養
容器を所定温度に保つ恒温槽を磁場発生装置内部に振盪
可能に配設した磁場印加実験用恒温振盪装置において,
前記恒温槽の上面に前記培養容器を出し入れ可能にする
開口部を設け,該開口部と収容した培養容器との隙間を
密閉部材で密封し,恒温槽全体を密閉構造にすると共
に,該恒温槽ごと前記培養容器を振盪するようにしたこ
とを特徴とする磁場印加実験用恒温振盪装置として構成
される。
に本発明が採用する手段は,培養容器を収容して該培養
容器を所定温度に保つ恒温槽を磁場発生装置内部に振盪
可能に配設した磁場印加実験用恒温振盪装置において,
前記恒温槽の上面に前記培養容器を出し入れ可能にする
開口部を設け,該開口部と収容した培養容器との隙間を
密閉部材で密封し,恒温槽全体を密閉構造にすると共
に,該恒温槽ごと前記培養容器を振盪するようにしたこ
とを特徴とする磁場印加実験用恒温振盪装置として構成
される。
【0005】
【作用】本発明によれば,培養容器を振盪枠等の振盪部
材を介することなく直接恒温槽内に収容して,恒温槽を
振盪させることにより恒温振盪装置の体積の小型化を図
ると共に,恒温槽に培養容器を出し入れするための開口
部を設け,この開口部と収容した培養容器との隙間を密
閉部材で密封して,恒温槽全体を密閉構造にしたこと
で,恒温槽内の液体熱媒体が槽外に蒸発することがなく
なり,磁場環境を形成する内部での結露の発生が解消さ
れる。
材を介することなく直接恒温槽内に収容して,恒温槽を
振盪させることにより恒温振盪装置の体積の小型化を図
ると共に,恒温槽に培養容器を出し入れするための開口
部を設け,この開口部と収容した培養容器との隙間を密
閉部材で密封して,恒温槽全体を密閉構造にしたこと
で,恒温槽内の液体熱媒体が槽外に蒸発することがなく
なり,磁場環境を形成する内部での結露の発生が解消さ
れる。
【0006】
【実施例】以下,添付図面を参照して,本発明を具体化
した実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,
以下の実施例は本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定するものではない。ここに,図1
は本発明の実施例に係る恒温振盪装置の構成を示す斜視
図,図2は磁場印加状態の構成を示す側面図,図3は縦
位置のボア内に恒温振盪装置を収容した実施例態様を示
す平面図(a)と断面図(b)である。
した実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,
以下の実施例は本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定するものではない。ここに,図1
は本発明の実施例に係る恒温振盪装置の構成を示す斜視
図,図2は磁場印加状態の構成を示す側面図,図3は縦
位置のボア内に恒温振盪装置を収容した実施例態様を示
す平面図(a)と断面図(b)である。
【0007】図1は磁場印加実験用恒温振盪装置1の恒
温振盪装置2を構成する部分を示しており,恒温槽5に
はその上面に培養容器であるフラスコ3を出し入れする
ための開口部4が所要数設けられている。フラスコ3を
開口部4から恒温槽5に入れるには,フラスコ3の首部
に設けたネジ部に密封蓋16を螺合させ,該密封蓋16
と恒温槽5の上面との間にOリング18を配して密封蓋
16のフランジ部をボルト19で恒温槽5に固定する。
この構成によって,フラスコ3と開口部4との間の隙間
が閉じられ,恒温槽5内は密閉構造となる。前記密封蓋
16の上面は網目構造として開放状態となっているの
で,フラスコ3内への空気流通は損なわれず,恒温槽5
が振盪されるときには,よりスムーズに空気流通が促進
され,微生物あるいは細胞等が接種された培地11に空
気を供給することができる。恒温槽5の短側面には給水
口8aと排水口8bとが設けられて,フラスコ5を所定
温度に保つように所定温度に調整された水を循環させ
る。また,恒温槽5の長側面には振盪及び移動用の車輪
7が取り付けられており,恒温槽5を振盪及び移動用の
レール9上を移動させて磁場発生装置内への出し入れさ
せると共に,振盪軸6に連結されて振盪を受ける恒温槽
5をレール9上で支持する。上記恒温振盪装置2は,強
磁場環境内で動作することから渦電流の発生を防ぐため
に金属材料の使用を避け,本実施例においては恒温槽5
と振盪軸6とはポリカーボネイト,車輪7にはテフロン
を用いて形成した。
温振盪装置2を構成する部分を示しており,恒温槽5に
はその上面に培養容器であるフラスコ3を出し入れする
ための開口部4が所要数設けられている。フラスコ3を
開口部4から恒温槽5に入れるには,フラスコ3の首部
に設けたネジ部に密封蓋16を螺合させ,該密封蓋16
と恒温槽5の上面との間にOリング18を配して密封蓋
16のフランジ部をボルト19で恒温槽5に固定する。
この構成によって,フラスコ3と開口部4との間の隙間
が閉じられ,恒温槽5内は密閉構造となる。前記密封蓋
16の上面は網目構造として開放状態となっているの
で,フラスコ3内への空気流通は損なわれず,恒温槽5
が振盪されるときには,よりスムーズに空気流通が促進
され,微生物あるいは細胞等が接種された培地11に空
気を供給することができる。恒温槽5の短側面には給水
口8aと排水口8bとが設けられて,フラスコ5を所定
温度に保つように所定温度に調整された水を循環させ
る。また,恒温槽5の長側面には振盪及び移動用の車輪
7が取り付けられており,恒温槽5を振盪及び移動用の
レール9上を移動させて磁場発生装置内への出し入れさ
せると共に,振盪軸6に連結されて振盪を受ける恒温槽
5をレール9上で支持する。上記恒温振盪装置2は,強
磁場環境内で動作することから渦電流の発生を防ぐため
に金属材料の使用を避け,本実施例においては恒温槽5
と振盪軸6とはポリカーボネイト,車輪7にはテフロン
を用いて形成した。
【0008】上記のように構成された恒温振盪装置2
は,図2に示すように振盪機10と温度調節した水を循
環させるポンプ12とが接続され,超電導磁石からなる
磁場発生装置13のボア14内に出し入れ自在に配置し
て磁場印加実験用恒温振盪装置1が構成される。恒温槽
5に設けられた給水口8aと排水口8bとにホース15
a,15bを挿入して,ホース15a,15bをポンプ
12に接続し,所定温度に調節された水を循環させる。
本実施例における温度調節はポンプ12内に配置した温
度調節装置によって10〜70℃の範囲で±0.05℃
の精度で調節できるように構成した。また,恒温槽5と
振盪機10とを振盪軸6で連結し,必要に応じて恒温槽
5を振盪できるように構成する。恒温槽5は側面に設け
られた車輪7でレール9上に載置されるので,振盪軸6
から振盪を受けて自在に振盪幅で往復移動して,フラス
コ3に振盪が加えられる。本実施例における振盪速度は
0〜180c/minの間で可変とし,振盪幅は40mm
とした。磁場発生装置13のボア14内と外部との間に
はレール9が敷設されており,恒温槽5をその車輪7に
よりボア14内に出し入れすることができる。磁場発生
装置13は超電導磁石によるもので,最高7テスラの磁
場が発生可能なもので,ボア14の直径は160mm,長
さは700mmのものを使用した。図3(a)(b)に示
す構成は,縦位置に開口するボア20を設けた磁場発生
装置21に恒温振盪装置23を収容したもので,恒温槽
24は1個のフラスコ25を密封構造で収容して,ボア
20内に縦方向に設けられたレール26に添って振盪を
受ける。この構成によれば,フラスコ25を出し入れし
たり,培地の状態を観察するにも,ボア20内から取り
出す必要がなく,取扱いに至便な構成となっている。
は,図2に示すように振盪機10と温度調節した水を循
環させるポンプ12とが接続され,超電導磁石からなる
磁場発生装置13のボア14内に出し入れ自在に配置し
て磁場印加実験用恒温振盪装置1が構成される。恒温槽
5に設けられた給水口8aと排水口8bとにホース15
a,15bを挿入して,ホース15a,15bをポンプ
12に接続し,所定温度に調節された水を循環させる。
本実施例における温度調節はポンプ12内に配置した温
度調節装置によって10〜70℃の範囲で±0.05℃
の精度で調節できるように構成した。また,恒温槽5と
振盪機10とを振盪軸6で連結し,必要に応じて恒温槽
5を振盪できるように構成する。恒温槽5は側面に設け
られた車輪7でレール9上に載置されるので,振盪軸6
から振盪を受けて自在に振盪幅で往復移動して,フラス
コ3に振盪が加えられる。本実施例における振盪速度は
0〜180c/minの間で可変とし,振盪幅は40mm
とした。磁場発生装置13のボア14内と外部との間に
はレール9が敷設されており,恒温槽5をその車輪7に
よりボア14内に出し入れすることができる。磁場発生
装置13は超電導磁石によるもので,最高7テスラの磁
場が発生可能なもので,ボア14の直径は160mm,長
さは700mmのものを使用した。図3(a)(b)に示
す構成は,縦位置に開口するボア20を設けた磁場発生
装置21に恒温振盪装置23を収容したもので,恒温槽
24は1個のフラスコ25を密封構造で収容して,ボア
20内に縦方向に設けられたレール26に添って振盪を
受ける。この構成によれば,フラスコ25を出し入れし
たり,培地の状態を観察するにも,ボア20内から取り
出す必要がなく,取扱いに至便な構成となっている。
【0009】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば,培養容器を
振盪枠等の振盪部材を介することなく直接恒温槽内に収
容して,恒温槽を振盪させることにより,恒温振盪装置
の体積の小型化が図られているので,この恒温振盪装置
を収容する磁場発生装置のボア容積も小さく構成するこ
とができ,装置全体の小型化,低コスト化をはかること
ができる。また,恒温槽に培養容器を出し入れするため
の開口部を設け,この開口部と収容した培養容器との隙
間を密閉部材で密封して,恒温槽全体を密閉構造にした
ことで,恒温槽内の液体熱媒体が槽外に蒸発することが
なくなり,磁場環境を形成する内部に結露の発生が解消
されるため,結露水が培養容器内に入り内部を汚染する
ような生物培養の致命的な欠陥が解消される。
振盪枠等の振盪部材を介することなく直接恒温槽内に収
容して,恒温槽を振盪させることにより,恒温振盪装置
の体積の小型化が図られているので,この恒温振盪装置
を収容する磁場発生装置のボア容積も小さく構成するこ
とができ,装置全体の小型化,低コスト化をはかること
ができる。また,恒温槽に培養容器を出し入れするため
の開口部を設け,この開口部と収容した培養容器との隙
間を密閉部材で密封して,恒温槽全体を密閉構造にした
ことで,恒温槽内の液体熱媒体が槽外に蒸発することが
なくなり,磁場環境を形成する内部に結露の発生が解消
されるため,結露水が培養容器内に入り内部を汚染する
ような生物培養の致命的な欠陥が解消される。
【図1】本発明の実施例に係る磁場印加実験用恒温振盪
装置の恒温振盪装置部分の構成を示す斜視図。
装置の恒温振盪装置部分の構成を示す斜視図。
【図2】実施例に係る磁場印加実験用恒温振盪装置の構
成を示す側面図。
成を示す側面図。
【図3】 別実施例に係る磁場印加実験用恒温振盪装置
の平面図(a)と側面図(b)。
の平面図(a)と側面図(b)。
【図4】従来例に係る恒温振盪装置の構成を示す斜視
図。
図。
【図5】従来例に係る恒温振盪装置の構成を示す平面
図。
図。
【図6】従来例に係る恒温振盪装置の構成を示す側面
図。
図。
【図7】従来例に係る恒温振盪装置の構成を示す正面
図。
図。
1…磁場印加実験用恒温振盪装置 2…恒温振盪装置 3…フラスコ(培養容器) 4…開口部 5…恒温槽 6…振盪軸 10…振盪機 13…磁場発生装置 14…ボア 16…密封蓋(密閉部材) 18…Oリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神門 剛 神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会 社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 松本 清 神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会 社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】培養容器を収容して該培養容器を所定温度
に保つ恒温槽を磁場発生装置内部に振盪可能に配設した
磁場印加実験用恒温振盪装置において,前記恒温槽の上
面に前記培養容器を出し入れ可能にする開口部を設け,
該開口部と収容した培養容器との隙間を密閉部材で密封
し,恒温槽全体を密閉構造にすると共に,該恒温槽ごと
前記培養容器を振盪するようにしたことを特徴とする磁
場印加実験用恒温振盪装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12183692A JPH05317046A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 磁場印加実験用恒温振盪装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12183692A JPH05317046A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 磁場印加実験用恒温振盪装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05317046A true JPH05317046A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=14821136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12183692A Pending JPH05317046A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 磁場印加実験用恒温振盪装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05317046A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102008009920A1 (de) * | 2008-02-15 | 2009-08-20 | Aj Innuscreen Gmbh | Mobiles Gerät für die Nukleinsäureisolierung |
ITTO20121085A1 (it) * | 2012-12-17 | 2014-06-18 | Davide Maselli | Dispositivo e metodo per la selezione cellulare |
CN104770213A (zh) * | 2015-04-20 | 2015-07-15 | 何翔 | 一种液体菌种深层发酵培养装置 |
EP3020798A4 (en) * | 2013-07-09 | 2017-02-08 | Universal Bio Research Co., Ltd. | Culture device, culture system, and culture method |
-
1992
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