JPH05316316A - 静電記録装置 - Google Patents

静電記録装置

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JPH05316316A
JPH05316316A JP4118917A JP11891792A JPH05316316A JP H05316316 A JPH05316316 A JP H05316316A JP 4118917 A JP4118917 A JP 4118917A JP 11891792 A JP11891792 A JP 11891792A JP H05316316 A JPH05316316 A JP H05316316A
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JP4118917A
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Haruko Nishikawa
治子 西川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、データ量の多少にかかわらず記録画
像の濃度むらやブロック濃度むらを少なくする。 【構成】静電記録へッド13に対し与えられる画信号を画
信号回路17により静電記録のためのデータに変換する際
に、このデータ変換に要する時間情報に基づいて速度制
御回路18により静電記録へッド13の群分割されたマルチ
スタイラス記録針および制御電極をドライブするために
順次選択する周期tを決定するとともに、この周期tに
より静電記録ヘッド13の1ライン分の記録に要する時間
Tを決定し、この時間Tに反比例した記録速度で記録紙
を静電記録ヘッド13に供給させるように記録紙巻き取り
モータ駆動回路19を制御するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチスタイラスタ静
電記録方法を採用した静電記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、静電記録装置として、複数の記録
針を列状に配列し、この記録針列に沿って記録針に隣接
または対向させて複数の制御電極を配置してなる静電記
録へッドを設け、このような静電記録へッドに記録紙を
対向させ、静電記録へッドの制御電極に記録に必要な電
圧(記録電圧)の約1/2の電圧を順次シーケンシャル
に印加し、記録針に記録電圧の約1/2の画信号電圧を
印加することにより、記録針直下に位置された記録紙に
静電潜像を形成するようにしたマルチスタイラスタ静電
記録方法を採用したものが知られている。
【0003】図6(a)は記録針1が列状に配列され、
この記録列の両サイドに制御電極2、2を配置した静電
記録ヘッド、図6(b)は記録針1に記録紙3を介して
制御電極4を対向配置した静電記録ヘッドをそれぞれ示
している。ここでは、図6(a)に示す静電記録ヘッド
を例に説明する。
【0004】このような静電記録ヘッドでは、図7
(a)に示すように主走査ラインを形成する記録針列1
nの両サイドに複数の制御電極2、2を対向配置し、各
制御電極2を所定本数の記録針1に対応させている。
【0005】また、このような配置関係にある記録針1
と制御電極2の配線構造は図7(b)に示すようになっ
ている。なお、同図には、制御電極の片方のみを示して
いる。この場合、記録針列1nは所定本数毎にブロック
化され、各ブロックは一つ置きにA系列ブロック(A1
,A2 ,…)、B系列ブロック(B1 ,B2 ,…)に
分けられ、各系列ブロック毎に独立して画信号電圧を印
加できるようになっている。また、制御電極2は、各々
独立して電圧印加可能となっていて、記録針列1nの各
ブロックに対して隣接する二つの制御電極2が半分づつ
またがるようには配置されている。
【0006】そして、画像記録を行う場合には、隣り合
った制御電極2を選択する。例えば、制御電極C−1、
C−2を選択したとすると、これら制御電極C−1、C
−2に対して記録電圧の約半分の電圧(例えば+300
V)を印加し、一方、これら制御電極C−1、C−2に
またがるA系列ブロックの記録針1部分に記録電圧の約
半分の画信号電圧(例えば−300V)を印加する。す
ると、これら電圧が同時に印加された領域では、その電
位差が記録電圧(600V)に達することになり、記録
針直下の記録紙上に画信号に応じた静電潜像が形成され
る。勿論、この場合、同時に電圧印加されないために、
記録電圧に達しなかった領域では、記録は行われない。
【0007】このようにしてシーケンシャルに電圧印加
する制御電極2を選択しながら、A系列ブロックまたは
B系列ブロックの各記録針1に画信号を与えることによ
り画信号に応じた記録が行われていき、制御電極2の選
択が一巡したところで、1主走査ライン分の記録を終了
するようになる。つまり、このようにして群分割された
マルチスタイラス電極針1と分割された制御電極2を一
定周期tで順次選択しながらドライブすることで主走査
ライン分の記録が行われるようになっている。ところ
で、記録紙3に対し記録針1と制御電極2により印加さ
れる電圧は、記録紙3の導電処理層に電荷が誘起されて
始めて有効に作用することになる。
【0008】図8および図9を参照して記録紙3の導電
処理層に電荷が誘起される原理、および誘起された電荷
による電位状態を説明する。ここで、図8(a)は図6
(a)に示す静電記録ヘッドの等価回路、図8(b)は
図6(b)に示す静電ヘッドの等価回路をそれぞれ示
し、図6と同一部分には同符号を付している。また、図
8において、3は記録紙を示し、この記録紙3は、基紙
3a上に導電処理層3bが形成され、さらにその上に誘
電体層3cが形成される構造になっている。
【0009】この場合、図8(a)に示す構造のもの
は、記録針1および制御電極2、2に対して誘電体層3
cが静電容量、記録紙導電処理層3bが抵抗体として扱
われる。また、図8(b)に示す構造のものは、記録針
1および制御電極4に対して誘電体層3cが静電容量、
記録紙導電処理層3bが抵抗体、基紙3aが静電容量と
抵抗の並列回路として扱われる。
【0010】しかして、図8(a)に示す等価回路で示
される静電記録ヘッドに対して図9(a)に示す矩形波
電圧VC を印加したとすると、記録紙導電処理層3bの
電位状態は、図9(b)に示すようになる。すなわち、
電圧印加直後は、容量結合のインピーダンスは0と見做
せるので、記録紙導電処理層3bに制御電極2、2に印
加された電圧と同じ電圧VC が誘起される。しかし、記
録紙導電処理層3bの抵抗要素を通って電荷が注入され
ていくにしたがって、電位は下降する。そして、印加電
圧がOFFになった瞬間に、その下降電圧分VCCが残留
電位−VCCとして記録紙導電処理層3bに残る。この電
位は、記録紙導電処理層3bの抵抗要素を通して放電し
所定時間後には消滅する。
【0011】ところが、この放電が十分に行われないう
ちに同じ制御電極2、2に電圧が印加されると、図9
(b)に示すように記録紙導電処理層3bに誘起される
電位は、印加電圧VC から残留電位VCCを差し引いた電
位Vd となる。また、隣接する制御電極Cn 、CN+1 に
電圧が印加された場合には、図9(c)に示すような電
位状態となり、電圧印加した制御電極の外側まで広がっ
て電位が誘起されることになる。
【0012】このように制御電極2によって与えられる
電位の実行的な作用が容量結合効果と記録紙導電処理層
3bの抵抗によって歪んでしまうと、ある制御電極2、
2を選択してから、この近傍の制御電極を選択するまで
の経過時間や電極間距離によって電位状態が複雑な影響
を受けることになり、このため記録紙3上に形成される
静電潜像が様々に変動し、その結果として記録画像に濃
度むらとして現れる問題があった。なお、図8(b)に
示す等価回路で示される静電記録ヘッドについても同様
なことがいえる。
【0013】従って、このような静電記録ヘッドにより
全面黒の記録を行うと、これより得られる静電潜像を現
像した記録結果の濃度分布は、図10(a)に示すよう
なものとなり、各系列ブロック内で画像濃度の不均一が
生じる。この時の記録画像のプリントドットを模式的に
示すと図11のようになる。
【0014】そして、図9(b)に示すように主走査ラ
インの一列において濃度むらがある場合は、記録紙を順
次副走査方向にシフトさせて、同じ系列ブロック選択順
序で記録を行うと、図11に示すように濃度むらが副走
査方向に引き延ばされたものとなり、特に、各系列ブロ
ックの境界部分での濃度むらは濃度差が大きくなる。こ
のような濃度むらをブロック濃度むらという。
【0015】ここで、ブロック濃度むらの発生原因を考
えると、図9(a)に示す矩形波電圧VC を印加する周
期(具体的には0Vである時間)を長くすれば濃度むら
は少なくすることができる。しかし、こうすると記録時
間がいたずらに長くなるため、実際にはブロック濃度む
らを解消できるほどの効果は望めない。
【0016】一方、静電記録は2値記録であるため、予
め画信号を変換しておく必要がある。図12は、画信号
を変換するための画信号回路5を示している。この画信
号回路5は、CADデータなどに用いられるベクトルデ
ータ(どの点からどの点まで線を引くか)をラスタデー
タ(あるラインのあるドットデータが有りか無いかのデ
ータ)に変換するデータ変換回路51、変換されたラス
タデータを蓄積するメモリ52からなっている。この場
合、メモリ52にラスタデータを蓄積しながら、この蓄
積されるラスタデータを画信号としてヘッド駆動回路6
に与えることで、これらデータ蓄積と静電記録ヘッド7
での画信号の記録とを時間的に並行して行うようにして
いる。
【0017】ところで、1主走査ライン分の記録にかか
る時間Tは、シーケンシャルに制御電極を選択しながら
記録針群に画信号を印加して記録を行うため、常に一定
であるが、データ変換回路51でのベクタデータからラ
スタデータへの変換時間は、データ量に応じて変化する
ため一定とはいえない。例えば、地図等のようにデータ
量が多い場合には、データ変換に時間がかかることにな
る。
【0018】このため、仮に1主走査ライン分の記録に
かかる時間Tよりも、データ変換回路51でのデータ変
換時間が長くなると、メモリ52に蓄積されたラスタデ
ータは徐々に減少し、最後はなくなり、静電記録ヘッド
7での記録が止ってしまう。そして、変換回路51での
データ変換が進み、メモリ52にラスタデータが蓄積さ
れると、再び静電記録ヘッド7での記録を開始するよう
になる。
【0019】ところが、このように、静電記録ヘッド7
での記録が止まり、記録紙が現像器の上方に停止してし
まうと、この部分の現像が進み現像器の痕が画像に現れ
てしまうことがある。
【0020】このため、従来では、このような不都合が
起こらないように、データ変換回路51のデータ変換に
時間がかかり、メモリ52に残るラスタデータの量が少
なくなった場合には、静電記録ヘッド7での1主走査ラ
イン分の記録に要する時間Tを長くするように制御して
いる。
【0021】これを実現するのに、図12に示す速度制
御回路8を接続している。この速度制御回路8は1ライ
ン記録時間Tの制御手段81と1/Tで速度を変更する
手段82を有し、このうちの1/Tで速度を変更する手
段82により1主走査ライン分の記録に要する時間Tに
反比例した記録速度で記録紙を走行させるように記録紙
巻き取りモータ駆動回路9を制御するようにしている。
そこで、従来では、通常記録時に図13(a)に示すよ
うに静電記録ヘッド7での1主走査ライン分の記録時間
Tの周期を一定にしているものを、データ量の関係で記
録速度を遅くしたい場合は、同図(b)に示すように静
電記録ヘッドの群分割されたマルチスタイラス電極針と
分割された制御電極を順次選択する周期tを一定とした
ままで、次ラインに記録が始まるまでの休止時間TG を
調整することで実質の記録時間Tを長くして静電記録ヘ
ッド7での記録速度を遅らせるようにしている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】このように、データ変
換回路51でのデータ変換時間に応じて静電記録ヘッド
7での記録速度を変化させるようにすれば、多少データ
量に変動があっても適切な画像出力を得られる。しか
し、厳密には、記録速度が変化すると現像時間も変動す
るため、それにともなって記録濃度も変わってくる。
【0023】このことは、CAD画像など濃淡が少な
く、塗り潰し部分の少ない画像においては、濃度変化が
微妙でほとんど気にならないが、塗り潰しの多い画像や
多階調の画像を記録する場合は、微小な濃度変化も段差
となり目立つようになり、濃度変化は避けなければなら
ない。
【0024】ところが、一般に、塗り潰しの多い画像や
多階調の画像はデータ量が多くデータ変換に時間がかか
るため、速度制御回路8により記録速度を変化させるこ
とは、必至であり、このため、濃度変化が生じ、画像の
美観が損なわれてしまうという問題がある。
【0025】さらに、塗り潰しの多い画像や多階調の画
像を記録する場合、低速の一定速度で記録されたとして
も、周期tは一定であるため、ブロック濃度むらを抑制
させるようなことにもならない。
【0026】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、データ量の多少にかかわらず、現像濃度むらやブロ
ック濃度むらの少ない良質の記録画像を得ることができ
る静電記録装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、群分割された
マルチスタイラス電極針および制御電極から構成される
静電記録へッド、この静電記録へッドに対し与えられる
画信号を静電記録のためのデータに変換する手段、この
手段でのデータ変換に要する時間情報に基づいて前記静
電記録へッドの群分割されたマルチスタイラス記録針お
よび制御電極をドライブするために順次選択する周期t
を決定する手段、この手段で決定された周期tにより前
記静電記録ヘッドの1ライン分の記録に要する時間Tを
制御するとともに該時間Tに反比例した記録速度で前記
静電記録ヘッドに記録紙が供給されるように制御する手
段により構成されている。
【0028】
【作用】この結果、本発明によれば静電記録へッドに対
し与えられる画信号を静電記録のためのデータ変換する
に要する時間情報に基づいて静電記録へッドの群分割さ
れたマルチスタイラス記録針および制御電極をドライブ
するために順次選択する周期tが決定され、この周期t
により静電記録ヘッドの1ライン分の記録に要する時間
Tが決定され、この時間Tに反比例して静電記録ヘッド
に対する記録紙の記録速度が決定されるようになる。従
って、データ変換時間に応じて静電記録ヘッドでの記録
速度を変化させるとともに、周期tを変化させるように
できることから、データ量の多少にかかわらず、濃度む
ら、ブロック濃度むらを少なくすることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従い説明す
る。図1は静電記録装置の概略構成を示している。図に
おいて、11は記録紙ロールで、この記録紙ロール11
には記録紙12が巻装されている。
【0030】記録紙ロール11に巻装された記録紙12
は、静電記録へッド13上に供給され、ここで画信号に
応じた静電潜像を形成されるようになっている。この場
合、静電記録へッド13に対向してゴムローラ14を配
置していて、記録紙12を静電記録へッド13上に所定
の力で押圧するようにしている。そして、画信号に応じ
た静電潜像を形成された記録紙12は、現像器15に送
られ現像されるようにしている。
【0031】静電記録へッド13は、上述した図7
(a)に示すよう群分割されたマルチスタイラス電極針
と分割された制御電極から構成されている。また、静電
記録へッド13は、上述した図7(b)に示すような構
成したヘッド駆動回路16によりマルチスタイラス電極
針と制御電極を一定周期で順次選択されながらドライブ
され1主走査ラインの記録を行うようになっている。
【0032】ヘッド駆動回路16には、画信号回路17
と速度制御回路18を接続している。この場合、画信号
回路17は、図2に示すように画信号として与えられる
ベクトルデータを静電記録のためのラスタデータに変換
するデータ変換回路171、この変換されたラスタデー
タを蓄積するメモリ172からなっている。ここで、デ
ータ変換回路171は、ベクトルデータをラスタデータ
に変換するに要する変換時間TD の情報を速度制御回路
18に与えるようにしている。
【0033】また、速度制御回路18は、図3に示すよ
うにtの制御手段181、1ライン記録時間Tの制御手
段182、1/Tで速度を変更する手段183からなっ
ている。ここで、tの制御手段181は、静電記録ヘッ
ド13の群分割されたマルチスタイラス記録針と分割さ
れた制御電極をドライブするため順次選択する周期tを
上記データ変換回路171の変換時間TD の情報に基づ
いて決定するものである。1ライン記録時間Tの制御手
段182は、周期tの決定により静電記録ヘッド13の
1主走査ライン分の記録に要する時間Tを制御するもの
である。そして、1/Tで速度を変更する手段183
は、1主走査ライン分の記録に要する時間Tに反比例し
た記録速度で記録紙を静電記録ヘッド13に供給させる
ように記録紙巻き取りモータ駆動回路19を制御するよ
うにしている。次に、以上のように構成した実施例の動
作を説明する。
【0034】いま、ベクトルデータからなる画信号が画
信号回路17に与えられると、画信号回路17では、図
2に示すようにデータ変換回路171によりベクトルデ
ータをラスタデータに変換し、ここで変換したラスタデ
ータをメモリ172に蓄積し、これと同時に、メモリ1
72に蓄積されるラスタデータを画信号としてヘッド駆
動回路16に与えるようにする。また、このデータ変換
回路171は、ベクトルデータをラスタデータに変換す
るのに要する変換時間TD の情報を速度制御回路18に
与える。
【0035】すると、速度制御回路18では、tの制御
手段181にてデータ変換回路171の変換時間TD の
情報に基づいて静電記録へッド13のマルチスタイラス
記録針と制御電極を順次選択する周期tを決定し、次い
で、1ライン記録時間Tの制御手段182にて静電記録
ヘッドの1主走査ライン分の記録に要する時間Tを決定
し、さらに1/Tで速度を変更する手段183にて主走
査ライン分の記録に要する時間Tに反比例した記録速度
で記録紙を静電記録ヘッド13に供給させるように記録
紙巻き取りモータ駆動回路19を制御するようになる。
【0036】これにより、静電記録へッド13上に供給
された記録紙12に画信号に応じた静電潜像が形成さ
れ、そして、この静電潜像を形成した記録紙12が現像
器15上に送られ現像されることにより画像出力が得ら
れることになる。
【0037】この場合、画信号回路17のデータ変換回
路171でベクトルデータをラスタデータに変換するの
に要する変換時間TD が1主走査ライン分の記録に要す
る最短時間TN より短い場合は、データ変換回路171
によりデータ変換したラスタデータをメモリ172に蓄
積しながら、このメモリ172に蓄積されるラスタデー
タをヘッド駆動回路16に与え記録するような動作が同
時に進行することになる。図4(a)は、この時の様子
を示すもので、周期tは所定の値に設定され、1主走査
ライン分の記録に要する時間Tは、通常記録状態に維持
される。
【0038】一方、画像中に塗り潰し部分などが現れ、
データ量が多くなってデータ変換回路171でのデータ
変換に要する変換時間TD が1主走査ライン分の記録に
要する最短時間TN より長くなると、速度制御回路18
のtの制御手段181では、図4(b)に示すように変
換時間TD に応じて周期tを長くするように決定する。
これにより、静電記録へッド13の群分割されたマルチ
スタイラス電極針と分割された制御電極を順次選択して
ドライブするタイミングの周期が長く設定されるように
なる。
【0039】また、周期tを長くすると、1ライン記録
時間Tの制御手段182で1主走査ライン分の記録に要
する時間Tを長くなるように決定するので、1/Tで速
度を変更する手段183により時間Tに反比例して制御
される記録紙巻き取りモータ駆動回路19は記録紙12
に対する静電記録ヘッド13での記録速度を遅らせるよ
うになる。
【0040】従って、このようにすればデータ変換回路
171でのデータ変換時間に応じて静電記録ヘッド13
での記録速度を変化させるとともに、周期tを変化させ
るようにできることから、特にデータ量の多い記録速度
の低速時において静電記録へッド13の群分割されたマ
ルチスタイラス電極針と分割された制御電極を順次選択
してドライブするタイミングの周期を長く設定すること
ができるので、データ量の多小にかかわらず、濃度むら
を少なくできるとともに、ブロック濃度むらも少なくす
ることが可能となり、これにより良質の記録画像を得ら
れることになる。次に、図5は、本発明の他の実施例の
概略構成を示すものである。
【0041】この場合、濃淡の塗り潰しが多い画像のよ
うに、そのデータ量が多くラスタデータへの変換時間が
長くかかることが事前に分かっているようなものについ
ては、予め記録速度を遅くしておけばよいわけで、これ
には図5に示すように速度制御回路18に対して速度切
り替えスイッチ20を設け、このスイッチ20の操作に
より記録速度を強制的に遅らせるように決定すればよ
い。
【0042】こうすれば、簡単に図4(b)に示すよう
な周期tが得られ、安定した低速で記録が行われ、現像
濃度むら、ブロック濃度をなくした画像が得られるよう
になる。また、多階調の画像を扱う場合、画信号回路1
7のデータ変換回路171に疑似多階調変換回路171
1を設けるようにすることもできる。なお、図5は、図
2と同一部分には、同符号を付して示している。その
他、本発明は上記実施例にのみ限定されず、要旨を変更
しない範囲で適宜変形して実施できる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、データ量の多少にかか
わらず、現像濃度むらやブロック濃度むらの少ない良質
の記録画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成を示す図。
【図2】実施例の画信号回路の概略構成を示す図。
【図3】実施例の速度制御回路の概略構成を示す図。
【図4】実施例の動作を説明するための図。
【図5】本発明の他の実施例の概略構成を示す図。
【図6】静電記録ヘッドの構成を示す図。
【図7】静電記録ヘッドの制御電極と記録針との関係お
よび配線構造を示す図。
【図8】静電記録ヘッドと記録紙の等価回路を示す図。
【図9】濃度むら発生原理を説明するための図。
【図10】従来の静電記録方法および記録された画像の
濃度分布を示す図。
【図11】従来の静電記録方法による記録画像の濃度状
態を示す図。
【図12】従来の静電記録装置の一例の概略構成を示す
図。
【図13】従来の静電記録装置の動作を説明するための
図。
【符号の説明】
11…記録紙ロール、12…記録紙、13…静電記録へ
ッド、14…ゴムローラ、15…現像器、16…ヘッド
駆動回路、17…画信号回路、171…データ変換回
路、172…メモリ、18…速度制御回路、181…t
の制御手段、182…1ライン記録時間Tの制御手段、
183…1/Tで速度を変更する手段、19…記録紙巻
き取りモータ駆動回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 群分割されたマルチスタイラス電極針お
    よび制御電極から構成される静電記録へッドと、 この静電記録へッドに対し与えられる画信号を静電記録
    のためのデータに変換する手段と、 この手段でのデータ変換に要する時間情報に基づいて前
    記静電記録へッドの群分割されたマルチスタイラス記録
    針および制御電極をドライブするために順次選択する周
    期tを決定する手段と、 この手段で決定された周期tにより前記静電記録ヘッド
    の1ライン分の記録に要する時間Tを制御するとともに
    該時間Tに反比例した記録速度で前記静電記録ヘッドに
    記録紙が供給されるように制御する手段とを具備したこ
    とを特徴とする静電記録装置。
JP4118917A 1992-05-12 1992-05-12 静電記録装置 Withdrawn JPH05316316A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4118917A JPH05316316A (ja) 1992-05-12 1992-05-12 静電記録装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0881837A1 (en) * 1997-05-30 1998-12-02 STMicroelectronics S.r.l. Post-processing method for reducing artifacts in block-coded digital images, and post-processing device for actuating such method

Cited By (2)

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