JPH05314896A - カラー受像管の製造方法 - Google Patents

カラー受像管の製造方法

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JPH05314896A
JPH05314896A JP12153692A JP12153692A JPH05314896A JP H05314896 A JPH05314896 A JP H05314896A JP 12153692 A JP12153692 A JP 12153692A JP 12153692 A JP12153692 A JP 12153692A JP H05314896 A JPH05314896 A JP H05314896A
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JP
Japan
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support portion
shaped support
pressing
frame structure
rod
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Withdrawn
Application number
JP12153692A
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English (en)
Inventor
Nobumitsu Aihara
伸光 相原
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多数の帯状グリッド素体を一方向に架張したマ
スク構体を用いるカラー受像管の製造方法において、フ
レーム構体加圧時における棒状支持部の局部変形による
帯状グリッド素体のしわやピッチむらの発生を防ぐ。 【構成】初期のフレーム構体12と完成されたマスク構
体におけるフレーム構体12の棒状支持部10の形状差
の定数倍からなる包絡面を固定面13ならびに加圧面1
4として備えた加圧装置により、帯状グリッド素体の架
張を行なう。これにより、棒状支持部10は、加圧終了
点において固定面13と加圧面14の各面全体で面接触
し加圧されるので、1点への応力集中を防ぐことができ
る。よって、加圧時の棒状支持部10の局部変形を生じ
ることがなくなり、完成したマスク構体の形状を考慮し
た面形状で加圧しているため、加圧解散後も所定の張力
分布が得られ、しわやピッチむらの発生を抑えることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー受像管に関し、特
にその色選別電極が多数の帯状グリッド素体を架張して
形成されるマスク構体を有するカラー受像管の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー受像管の色選別電極として、例え
ば、図2に示すような多数の帯状グリッド素体23を用
いた構造のものがある。これは、低炭素鋼薄板に一般に
は垂直方向に延びる多数の電子ビーム通過孔となるスリ
ットがエッチングにより形成され(各スリット間に帯状
グリッド素体23が形成されている)、色選別電極とな
っている。この帯状グリッド素体23を1対の略コ字形
の弾性支持部11と略L字形の棒状支持部10からなる
フレーム構体12上に架張してマスク構体24を形成し
ている。この場合、フレーム構体12への取付けに当っ
ては、棒状グリッド素体23が所要の張力をもって架張
されるように棒状支持部10を互いに引き寄せる向きに
外力を与えて(加圧して)所定量たわませ、この状態で
帯状グリッド素体23を抵抗溶接もしくはレーザ溶接に
て固着する。その後、加圧を開放することでフレーム構
体12の復元力により帯状グリッド素体23に張力を与
えるいわゆるターンバックル方式がとられ、完成したマ
スク構体24となる。
【0003】帯状グリッド素体23の架張方法は、特公
昭55−40978号公報に示されるように、1個もし
くは複数個の突出点を有する突出体を軸について自由に
回転できるように取付け、この突出点を棒状支持部に接
触すなわち点接触の状態で押圧するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のマスク構体で
は、帯状グリッド素体に所定の張力を与えるためにフレ
ーム構体を加圧するにあたって、その棒状支持部の比較
的外寄りの外側面を、1個もしくは複数個の突出点を有
する突出部を介していた。従って、図3に示すように、
棒状支持部は点により加圧されるため、加圧点30付近
において縦側辺31が局部変形32を生じる。この状態
で帯状グリッド素体は固着されるため、加圧を開放する
とこの付近での帯状グリッド素体の張力分布が不均衡と
なり、しわやピッチむらが発生するという問題点があっ
た。
【0005】本発明の目的は、帯状グリッド素体の張力
分布が均一でしわやピッチむらのないカラー受像管の製
造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー受像管の
製造方法は、相対向する略L字形の棒状支持部と、略コ
字形の弾性支持部とを備えたフレーム構体に前記棒状支
持体と直角方向に架張された多数の帯状グリッド素体を
溶接により固着しマスク構体を得るために前記フレーム
構体の前記棒状支持部を押圧する工程を含むカラー受像
管の製造方法において、前記棒状支持部の外側面に渡っ
て面により接触する固定面と加圧面により押圧する工程
を含み、前記固定面と前記加圧面が初期のフレーム構体
と完成したマスク構体におけるフレーム構体の棒状支持
部の形状変位量の定数倍からなる包絡面を有し、前記包
絡面を形成する定数が、1.05〜1.30である。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0008】図1は本発明の一実施例のマスク構体を加
圧する工程を説明する加圧装置の平面図である。
【0009】図1に示すように、この加圧装置は、主
に、フレーム構体1の1対からなる棒状支持部10の外
側面に接触する固定面13と加圧をかける加圧面14か
らなっており、フレーム構体12はその間に位置してい
る。この固定面13ならびに加圧面14の形状は、帯状
グリッド素体を架張する以前の初期のフレーム構体12
の棒状支持部10の外側面と完成されたマスク構体にお
けるフレーム構体12の棒状支持部10の外側面の外枠
変位量を定数倍した数値からなる包絡面となっている。
【0010】フレーム構体12の加圧は、固定面13側
の棒状支持部10の外側面を固定面13の所定位置に配
置した後、加圧面14を固定面13へ徐々に近づける加
圧方向15に移動させて実施する。この加圧作業におい
て、当初、加圧装置の各面とフレーム構体12の棒状支
持部10の外側面形状とは一致していないため、点接触
の状態となる。しかしながら、加圧が進むにつれてフレ
ーム構体12の棒状支持部10の外側面は、加圧装置の
固定面13と加圧面14に沿うようになり、加圧終了点
においては完全に面接触の状態で、フレーム構体12が
加圧される。この状態で帯状グリッド素体を固着し、加
圧を開放すると帯状グリッド素体とフレーム構体2の互
いの復元力が釣り合った形状となる。
【0011】この固定面13ならびに加圧面14の形状
について説明する。
【0012】フレーム構体12の構造上、棒状支持部1
0はその中央において剛性が低く、略コ字状の弾性支持
部11の取付け部は剛性が高いため、同じ加圧を与えて
も中央と取付け部での変位量は異なってくる。完成した
マスク構体が所定の張力分布を得るときの形状は一意に
決まっていることから、所定の張力分布を得るために
は、フレーム構体12の加圧に際し、その加圧量すなわ
ち変位量を変える必要がある。先にも述べたように、完
成されたマスク構体は帯状グリッド素体とフレーム構体
12の互いの復元力が釣り合った状態にあるため、加圧
終了点における大きさ(相対する棒状支持部10の間
隔)よりも大きくなることから、所定の張力分布となる
形状を得るためには加圧終了点において、あらかじめフ
レーム構体12をその形状より小さく縮める必要があ
る。この際、これらの加圧は帯状グリッド素体ならびに
フレーム構体12ともに弾性領域内で実施されるためそ
の変位量と応力は比例関係にあることから、フレーム構
体12全周に渡って完成されたマスク構体におけるフレ
ーム構体12の形状と初期のフレーム構体12の形状の
差すなわち最終変位量の定数倍となる。従って、固定面
13と加圧面14の形状は棒状支持部10の各場所にお
ける最終変位量の定数倍からなる包絡面で形成されれば
よい。
【0013】帯状グリッド素体,フレーム構体12の材
料、また、フレーム構体12の構造によりその倍率は異
なってくるが、例えば、帯状グリッド素体に低酸素鋼、
フレーム構体12にクロム鋼を用い、弾性支持部のベッ
セル点(2つの支点を有する棒体に、ほぼ直交する等分
布荷重を与えた時、棒体の両端部分の変位量と中央部分
の変位量が等しくなるような2つの支点の位置)に取付
けられたフレーム構体12の場合、実験を行なったとこ
ろ、1.05倍より小さい時は加圧開放後の帯状グリッ
ド素体への張力が不足となり、たわみを生じてしまう。
また、1.30倍を越える場合は張力がかかりすぎるた
め帯状グリッド素体が弾性限界を越え塑性変形によりし
わの発生や時には帯状グリッド素体自身が切れることが
あることから、1.05〜1.30倍が適している。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、帯状グリ
ッド塑体の架張方法としてフレーム構体の棒状支持部を
加圧するに際し、初期のフレーム構体と完成されたマス
ク構体におけるフレーム構体の棒状支持部の形状変位量
の定数倍からなる包絡面を固定面ならびに加圧面とした
ため、加圧終了点において面接触の状態でフレーム構体
は加圧されて帯状グリッドが固着される。このように、
面にて棒状支持部を加圧しているため1点への応力集中
を防ぐことができ、縦側辺の局部変形を生じることがな
く、また、完成されたマスク構体において所定の張力分
布が得られ、しわやピッチむらの発生を抑える効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のマスク構体を加圧する工程
を説明する加圧装置の平面図である。
【図2】従来のマスク構体の一例の斜視図である。
【図3】従来の架張方法による棒状支持部の加圧点の拡
大斜視図である。
【符号の説明】
10 棒状支持部 11 弾性支持部 12 フレーム構体 13 固定面 14 加圧面 15 加圧方向 23 帯状グリッド素体 24 マスク構体 30 加圧点 31 縦側辺 32 局部変形

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する略L字形の棒状支持部と、略
    コ字形の弾性支持部とを備えたフレーム構体に前記棒状
    支持体と直角方向に架張された多数の帯状グリッド素体
    を溶接により固着しマスク構体を得るために前記フレー
    ム構体の前記棒状支持部を押圧する工程を含むカラー受
    像管の製造方法において、前記棒状支持部の外側面に渡
    って面により接触する固定面と加圧面により押圧する工
    程を含むことを特徴とするカラー受像管の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記固定面と前記加圧面が初期のフレー
    ム構体と完成したマスク構体におけるフレーム構体の棒
    状支持部の形状変位量の定数倍からなる包絡面を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のカラー受像管の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記包絡面を形成する定数が、1.05
    〜1.30であることを特徴とする請求項2記載のカラ
    ー受像管の製造方法。
JP12153692A 1992-05-14 1992-05-14 カラー受像管の製造方法 Withdrawn JPH05314896A (ja)

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