JPH0531474A - ボーキサイト残滓の処理方法およびボーキサイト残滓を用いた建材の製造方法 - Google Patents
ボーキサイト残滓の処理方法およびボーキサイト残滓を用いた建材の製造方法Info
- Publication number
- JPH0531474A JPH0531474A JP3190269A JP19026991A JPH0531474A JP H0531474 A JPH0531474 A JP H0531474A JP 3190269 A JP3190269 A JP 3190269A JP 19026991 A JP19026991 A JP 19026991A JP H0531474 A JPH0531474 A JP H0531474A
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- JP
- Japan
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- bauxite
- residual slag
- mixture
- treatment
- building material
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- Pending
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来、産業廃棄物として放置される有害なボ
ーキサイト残滓の処理と、該ボーキサイト残滓の再生活
用 【構成】 ボーキサイト残滓と粗ガラス粉との混合物を
加熱処理して塊状に固化することを特徴とする処理手段
と、ボーキサイト残滓と粗ガラス粉の混合物を主材と
し、これに着色材と艶出し材を混加し、加熱処理してこ
れら混合物を一体に融合した後、成形することを特徴と
する建材製造手段 【効果】 処理方法により有害な粉状ボーキサイト残滓
を無害の塊状として廃棄処理を安易にし、建材製造法に
よって無価値のボーキサイト残滓を実用的に再生利用で
きた。
ーキサイト残滓の処理と、該ボーキサイト残滓の再生活
用 【構成】 ボーキサイト残滓と粗ガラス粉との混合物を
加熱処理して塊状に固化することを特徴とする処理手段
と、ボーキサイト残滓と粗ガラス粉の混合物を主材と
し、これに着色材と艶出し材を混加し、加熱処理してこ
れら混合物を一体に融合した後、成形することを特徴と
する建材製造手段 【効果】 処理方法により有害な粉状ボーキサイト残滓
を無害の塊状として廃棄処理を安易にし、建材製造法に
よって無価値のボーキサイト残滓を実用的に再生利用で
きた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は産業廃棄物と見做される
アルミニウム精製に使用したボーキサイトの残滓の処理
と、該ボーキサイト残滓を主材料とする建材の製造法に
関する。
アルミニウム精製に使用したボーキサイトの残滓の処理
と、該ボーキサイト残滓を主材料とする建材の製造法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】ボーキサイトを原料とするアルミニウム
の精製において生ずる大量のボーキサイトの残滓は、産
業廃棄物として、その処理には万全な措置を必要とする
が、現在においては満足な処理方法はなく、仕方なく環
境汚染の影響のない山野等の土中に埋入し、或いは単に
野積みにして放置せざるを得ない状態である。
の精製において生ずる大量のボーキサイトの残滓は、産
業廃棄物として、その処理には万全な措置を必要とする
が、現在においては満足な処理方法はなく、仕方なく環
境汚染の影響のない山野等の土中に埋入し、或いは単に
野積みにして放置せざるを得ない状態である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウムを抽出し
た後のボーキサイトの残滓は１００〜２００メッシュの
灰色微粉末で、この残滓はなお略１，７００カロリーの
熱量を保有し、長い期間放置した場合大気中の湿気を吸
収し、大量の熱と有毒ガスを放出し、この作用によって
ボーキサイト泥となり、周辺環境を汚染し多大の悪影響
を及ぼすことは既に周知であり、これを排除することが
要望される。
た後のボーキサイトの残滓は１００〜２００メッシュの
灰色微粉末で、この残滓はなお略１，７００カロリーの
熱量を保有し、長い期間放置した場合大気中の湿気を吸
収し、大量の熱と有毒ガスを放出し、この作用によって
ボーキサイト泥となり、周辺環境を汚染し多大の悪影響
を及ぼすことは既に周知であり、これを排除することが
要望される。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記有害なボー
キサイト残滓を無害化するための処理方法と、更にボー
キサイトの残滓を利用して有用な建材を製造する方法を
提供するもので、ボーキサイト残滓処理方法としては、
ボーキサイト残滓と粗ガラス粉の混合物とを、粗ガラス
の融点以上の温度で加熱処理することを特徴とし、ボー
キサイト残滓を用いた建材の製造方法は、ボーキサイト
残滓と粗ガラス粉との混合物を主体とし、これに着色材
と艶出し材とを加えて、粗ガラスの融点以上の温度で加
熱処理した後、所定形状に成形することを特徴とする。
キサイト残滓を無害化するための処理方法と、更にボー
キサイトの残滓を利用して有用な建材を製造する方法を
提供するもので、ボーキサイト残滓処理方法としては、
ボーキサイト残滓と粗ガラス粉の混合物とを、粗ガラス
の融点以上の温度で加熱処理することを特徴とし、ボー
キサイト残滓を用いた建材の製造方法は、ボーキサイト
残滓と粗ガラス粉との混合物を主体とし、これに着色材
と艶出し材とを加えて、粗ガラスの融点以上の温度で加
熱処理した後、所定形状に成形することを特徴とする。
【０００５】尚、本発明におけるボーキサイト残滓と
は、アルミニウム精製に使用した後のいわゆるアルミ粕
および該アルミ粕が大気中の湿気を吸収して変質するボ
ーキサイト泥を含み、また粗ガラスはガラスの原石を、
そのまま粉砕したものである。
は、アルミニウム精製に使用した後のいわゆるアルミ粕
および該アルミ粕が大気中の湿気を吸収して変質するボ
ーキサイト泥を含み、また粗ガラスはガラスの原石を、
そのまま粉砕したものである。
【０００６】
【実施例】本発明によるボーキサイト残滓の処理に関す
る実施例を次に説明する。 ボーキサイト（１００〜２００メッシュ） ４０Ｋｇ 粗ガラス粉（８０メッシュ） ２０Ｋｇ をミキサーに投入し、毎分２０回程度の回転速度で約５
分間撹拌混合した後、ロータリキルンに移してこれに必
要量の水を注加し、毎分１５回程度の回転速度でロータ
リキルンを回転すれば、混合物中のボーキサイト残滓
は、該残滓の持つ１，７００カロリーの熱量によって高
熱を発し、この熱によって粗ガラス粉は溶融し、ボーキ
サイト残滓の粉末間に浸透する。この際ボーキサイト残
滓の保有熱量で不足の場合は、更に適度に加熱する。
る実施例を次に説明する。 ボーキサイト（１００〜２００メッシュ） ４０Ｋｇ 粗ガラス粉（８０メッシュ） ２０Ｋｇ をミキサーに投入し、毎分２０回程度の回転速度で約５
分間撹拌混合した後、ロータリキルンに移してこれに必
要量の水を注加し、毎分１５回程度の回転速度でロータ
リキルンを回転すれば、混合物中のボーキサイト残滓
は、該残滓の持つ１，７００カロリーの熱量によって高
熱を発し、この熱によって粗ガラス粉は溶融し、ボーキ
サイト残滓の粉末間に浸透する。この際ボーキサイト残
滓の保有熱量で不足の場合は、更に適度に加熱する。
【０００７】この加熱処理によってボーキサイト残滓は
メッシュ３００〜４００のボーキサイト泥となり、これ
を所定形状の型枠に移して放置冷却させ、必要によって
は更に圧縮して固化させる。
メッシュ３００〜４００のボーキサイト泥となり、これ
を所定形状の型枠に移して放置冷却させ、必要によって
は更に圧縮して固化させる。
【０００８】尚、粗ガラス粉の溶融用加熱温度を低下さ
せるために粗ガラス粉中に炭酸ナトリウム粉末を少量混
入することがある。
せるために粗ガラス粉中に炭酸ナトリウム粉末を少量混
入することがある。
【０００９】かくて、有害なボーキサイト残滓は、溶融
ガラスをバインダーとして無害の塊状に固結成形され、
取扱い運搬等を安易にし、排気処理が有利となる。
ガラスをバインダーとして無害の塊状に固結成形され、
取扱い運搬等を安易にし、排気処理が有利となる。
【００１０】次にボーキサイト残滓を主体とした黒色建
材の製造法について説明する。 ボーキサイト残滓（１００〜２００メッシュ） ４０Ｋｇ 粗ガラス粉（８０メッシュ） ２０Ｋｇ を、ミキサー内で充分に撹拌混合した後黒色着色材とし
て那智黒、富士の黒砂等の粉末（１００メッシュ）を重
量比で５％よび艶出し材として那智黒石、富士の黒砂利
等の小砕石（１０ミリ以下）を１０％を加えて撹拌した
後、これらの混合物をロータリキルンに移し、必要量の
水を注加し、ボーキサイト残滓の保有熱量と補足熱量に
よりボーキサイト残滓をボーキサイト泥に変質させ、か
つ粗ガラス粉を溶融させ、該溶融ガラスをバインダーと
して全混合物の粒子を一体に融合する。この時点でロー
タリキルン内から融合した混合物を所定の鉄製形枠内に
移して、これが冷却固化する以前にプレスにより形枠内
で融合物を圧延して所定の板状または塊状に成形した
後、放冷して完全に固化した時点で形枠内から取出して
整形、研磨して建材を得る。
材の製造法について説明する。 ボーキサイト残滓（１００〜２００メッシュ） ４０Ｋｇ 粗ガラス粉（８０メッシュ） ２０Ｋｇ を、ミキサー内で充分に撹拌混合した後黒色着色材とし
て那智黒、富士の黒砂等の粉末（１００メッシュ）を重
量比で５％よび艶出し材として那智黒石、富士の黒砂利
等の小砕石（１０ミリ以下）を１０％を加えて撹拌した
後、これらの混合物をロータリキルンに移し、必要量の
水を注加し、ボーキサイト残滓の保有熱量と補足熱量に
よりボーキサイト残滓をボーキサイト泥に変質させ、か
つ粗ガラス粉を溶融させ、該溶融ガラスをバインダーと
して全混合物の粒子を一体に融合する。この時点でロー
タリキルン内から融合した混合物を所定の鉄製形枠内に
移して、これが冷却固化する以前にプレスにより形枠内
で融合物を圧延して所定の板状または塊状に成形した
後、放冷して完全に固化した時点で形枠内から取出して
整形、研磨して建材を得る。
【００１１】尚、白色建材を製造する場合には、ボーキ
サイト残滓と粗ガラス粉との混合物を主材として、これ
に上記の黒色着色材と艶出し材に代えて、白色着色材と
して花崗岩、石灰岩、白竜石等の粉末（１００メッシ
ュ）を重量比で５％と、艶出し材として石灰岩、花崗岩
等の小砕石（１０ミリ以下）を１０％を混加して上記方
法と同じ手段により製造する。
サイト残滓と粗ガラス粉との混合物を主材として、これ
に上記の黒色着色材と艶出し材に代えて、白色着色材と
して花崗岩、石灰岩、白竜石等の粉末（１００メッシ
ュ）を重量比で５％と、艶出し材として石灰岩、花崗岩
等の小砕石（１０ミリ以下）を１０％を混加して上記方
法と同じ手段により製造する。
【００１２】また、上記建材の製造に際し、建材のひゞ
割防止用として適当長さの繊条石綿を少量混入する場合
もある。
割防止用として適当長さの繊条石綿を少量混入する場合
もある。
【００１３】尚、建材としては一般建材用の人造石、装
飾用板状用材その他墓石等を含むもので、夫々の目的材
質に対応して主材への混加物を選択する。
飾用板状用材その他墓石等を含むもので、夫々の目的材
質に対応して主材への混加物を選択する。
【００１４】
【発明の効果】本発明によるボーキサイト残滓の処理法
によるときは、従来野放し状態に放置される産業廃棄物
として有害なボーキサイト残滓を粗ガラスをバインダー
として塊状に固化することができ、ボーキサイト残滓の
有害成分をガラス質で包容したので、大気中に放出する
も無害であり、かつ廃棄処理における取扱い搬送等を安
易にし、また建材製造法によれば、従来廃棄物として処
理されるボーキサイトの残滓を有効に利用し、これを主
材として簡易な手段により堅硬で、強度的に耐久性があ
り、色彩、光沢、感触に優れた建材を得られる効果を有
する。
によるときは、従来野放し状態に放置される産業廃棄物
として有害なボーキサイト残滓を粗ガラスをバインダー
として塊状に固化することができ、ボーキサイト残滓の
有害成分をガラス質で包容したので、大気中に放出する
も無害であり、かつ廃棄処理における取扱い搬送等を安
易にし、また建材製造法によれば、従来廃棄物として処
理されるボーキサイトの残滓を有効に利用し、これを主
材として簡易な手段により堅硬で、強度的に耐久性があ
り、色彩、光沢、感触に優れた建材を得られる効果を有
する。
Claims (2)
- 【請求項１】 ボーキサイト残滓と粗ガラス粉の混合物
を、粗ガラスの融点以上の温度で加熱処理することを特
徴とするボーキサイト残滓の処理方法。 - 【請求項２】 ボーキサイト残滓と粗ガラス粉との混合
物を主体とし、これに着色材と艶出し材とを加えて粗ガ
ラスの融点以上で加熱処理した後、所定形状に成形する
ことを特徴とするボーキサイト残滓を用いた建材の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3190269A JPH0531474A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | ボーキサイト残滓の処理方法およびボーキサイト残滓を用いた建材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3190269A JPH0531474A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | ボーキサイト残滓の処理方法およびボーキサイト残滓を用いた建材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0531474A true JPH0531474A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16255344
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3190269A Pending JPH0531474A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | ボーキサイト残滓の処理方法およびボーキサイト残滓を用いた建材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0531474A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102992357A (zh) * | 2012-09-29 | 2013-03-27 | 贵州绿水青山环保科技有限公司 | 一种赤泥中碱的回收方法 |
| CN102992378A (zh) * | 2012-09-29 | 2013-03-27 | 贵州绿水青山环保科技有限公司 | 一种赤泥浆料处理方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0268187A (ja) * | 1988-09-02 | 1990-03-07 | Tomoo Tomita | 都市ゴミ及び石炭などの焼却ダスト並びに鉱石など産業残渣のガラス固化再利用システム |
-
1991
- 1991-07-30 JP JP3190269A patent/JPH0531474A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0268187A (ja) * | 1988-09-02 | 1990-03-07 | Tomoo Tomita | 都市ゴミ及び石炭などの焼却ダスト並びに鉱石など産業残渣のガラス固化再利用システム |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102992357A (zh) * | 2012-09-29 | 2013-03-27 | 贵州绿水青山环保科技有限公司 | 一种赤泥中碱的回收方法 |
| CN102992378A (zh) * | 2012-09-29 | 2013-03-27 | 贵州绿水青山环保科技有限公司 | 一种赤泥浆料处理方法 |
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