JPH0531429A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JPH0531429A
JPH0531429A JP21458991A JP21458991A JPH0531429A JP H0531429 A JPH0531429 A JP H0531429A JP 21458991 A JP21458991 A JP 21458991A JP 21458991 A JP21458991 A JP 21458991A JP H0531429 A JPH0531429 A JP H0531429A
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JP
Japan
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coating
die
point
smoothing
film
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JP21458991A
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English (en)
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Shogo Sato
章吾 佐藤
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 層間の境界面が平滑で塗布厚ムラがなく、ま
た上層の塗膜品質を劣化することのない多層塗布装置を
提供する。 【構成】 連続的に走行する可撓性支持体上にダイ先端
に設けたリップ部より塗料を押し出しながら塗布するエ
クストルージョン型の塗布装置において、1つのダイに
複数のリップ部を形成する。そして、リップ部間には、
各リップ部で塗布された塗膜をダイから離間せしめるた
めの空隙部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイコーターと称され
るエクストルージョン型の塗布装置に関するものであ
り、特に多層塗りに適した塗布装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、塗布型の磁気記録媒体を製造する
際の磁性塗料の塗布方法としては、グラビアロール方式
やリバースロール方式等に代表されるように、ロールを
用いるロール塗布方式が主流となっている。しかしなが
ら、これらのロール塗布方式においては、ロールからベ
ースフィルムへの塗料転写不良による塗布厚ムラのため
の出力変動や塗料飛散によるドロップ・アウト、余剰供
給塗料が混合工程に戻されることによる塗料品質の劣化
等の問題があり、特に高速塗布になるにしたがってこれ
らの問題が顕著になる傾向にある。
【0003】また、例えばロール塗布方式によっていわ
ゆる2層タイプの磁気記録媒体を製造しようとすると、
同一工程を2回繰り返すことが必要となり、工程が複雑
となって製造コストが上昇する等の不都合が生ずる。し
かも、前記ロール塗布方式では、上層1μmの塗布が難
しく、ビデオテープ等の製造においてはほとんど応用さ
れていないのが実情である。
【0004】近年、これらの問題を解決し得る新しい塗
布方式として、エクストルージョン(ダイ)方式が注目
され、塗布型磁気記録媒体の製造工程において、既に一
部実用化されている。エクストルージョン方式は、先端
部に所定幅の狭隘なスリットを有するとともに、この先
端部近傍をドクターエッジ化してなるダイを用い、移動
中の支持体表面に向けて連続的に押し出した塗料を前記
ドクターエッジ化した面によって均一な厚さをもって支
持体上に塗布するというものであり、これまで写真フィ
ルムや印画紙等の分野において用いられてきたものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記エクス
トルージョン方式の塗布装置において、2層塗りを行う
技術としては、概ね次の3つの技術が挙げられる。第1
は、特開平2−261562号公報や特開平2−268
862号公報等に開始されるように、ダイに設けられた
2つのポケットから単一スリットに同時に異なる塗料を
送り込む方法である。第2は、特開昭63−88080
号公報や特開平2−251265号公報等に開示される
ように、ダイに2つのスリットを設け、フロントエッジ
面、センターエッジ面、バックエッジ面に沿って順次連
続的に走行する支持体に対してこれら2つのスリットか
ら塗料を押し出す方法である。第3は、特開平3−15
3号公報等に開示されるように、全く別体に形成される
2つのダイを用いて各層を別々に塗布する方法である。
【0006】しかしながら、前記いずれの方法を採用し
た場合にも、塗布厚ムラの少ない2層同時塗布は難し
い。例えば、前記第1の技術では、単一スリット中に2
種類の塗料を2液層流で流すことになり、境界で混じり
合って得られる2層塗膜の境界面が平滑になり難く、い
ずれの層にも塗布厚にムラが生ずる。前記第2の技術で
も、最初のスリットで塗布された塗布層は、センターエ
ッジ面と接触した状態で次のスリットへと移行していく
ので、塗料状態のまま次の層がその上に塗布されること
になり、先の第1の技術と同様、境界で混じり合ってい
ずれの層にも塗布厚にムラが生ずる。また、第3の技術
では、下層塗布から上層塗布に至るまでの距離が長くな
り、下層の乾燥によって上層との溶剤のバランスが崩れ
て塗布し難くなり、やはり塗布厚にムラが生ずる。
【0007】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであって、各層間に平滑な境界面が形
成され、しかも各層の塗布厚ムラを少なくすることが可
能な塗布装置を提供することを目的とする。さらに本発
明は、各層別塗りであってもその間の塗布距離を短くす
ることができ、上層塗料の塗布性を劣化させることがな
く高い塗膜品質が得られる塗布装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、連続的に走行する可撓性支持体上にダ
イ先端に設けられたリップ部より塗料を押し出しながら
塗布するエクストルージョン型の塗布装置において、前
記ダイには複数のリップ部が一体的に設けられ、各リッ
プ部間には可撓性支持体上の塗布層をダイと離間せしめ
るための空隙部が設けられていることを特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】本発明の塗布装置においては、第1のリップ部
で塗布された下層塗膜はこの第1のリップ部で面出しさ
れ、ダイに設けられた空隙部においてダイから離間され
る。したがって、層間の境界面が平滑化される。また、
このとき、各リップ部が1つのダイに一体的に設けられ
ていることから、リップ部間の距離を小さなものとする
ことができ、下層の乾燥による上層との溶剤のバランス
の崩れが解消される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】実施例1 本実施例の塗布装置は、塗布型の磁気記録媒体の製造工
程において磁性塗料の2層塗りに使用されるもので、図
1に示すように、ダイ(エクストルーダ)1に磁性塗料
を供給し、これをガイドロール2,3等を介して走行さ
れるベースフィルム4上に塗布するものである。
【0012】上記ダイ1は、第1のリップ部5と第2の
リップ部6を有してなり、第1のリップ部5は第1のフ
ロントブレード7、第1のスムージングブレード8及び
両ブレード7,8間の隙間であり下層塗料が押し出され
る第1のスリット9により構成され、また第2のリップ
部6は第2のフロントブレード10、第2のスムージン
グブレード11及び両ブレード10,11間の隙間であ
り上層塗料が押し出される第2のスリット12により構
成されている。なお、各リップ部5,6においては、ベ
ースフィルム4の上流側(進入側)をフロントブレー
ド、下流側をスムージングブレードと呼ぶこととする。
【0013】また、各リップ部5,6のスリット9,1
2は、塗料が押し出される隙間となるものであって、通
常0.01〜2mm程度の非常に狭い隙間とされるとと
もに、各スリット9,12の背面側には、それぞれこの
スリット9,12と通ずるポケット13,14が円柱状
の空間として形成されている。そして、このポケット1
3,14には、図示しない塗料供給口が設けられてお
り、ここから下層塗料あるいは上層塗料がポケット1
3,14内へ供給されるようになされている。したがっ
て、前記各ポケット13,14は、塗料供給装置から圧
送された塗料を受ける空間となりアキュームレータの機
能を持つことになる。
【0014】さらに、上記第1のリップ部5と第2のリ
ップ部6との間の領域には、ダイ1を切り欠く如く空隙
部15が設けられ、これにより前記第1のリップ部5と
第2のリップ部6はそれぞれ独立したリップ部として構
成されている。
【0015】このように構成される塗布装置において
は、ベースフィルム4は、先ず第1のリップ部5を構成
するフロントブレード7及びスムージングブレード8に
沿って走行され、その表面にはスリット9から押し出さ
れる下層塗料が塗布される。これによって形成された下
層塗膜は、スムージングブレード8によって面出しさ
れ、前記空隙部15において一度ダイ1から離間するこ
とになる。
【0016】このとき、前記空隙部15がそれほど大き
な空間ではないことから、その内部には溶剤が充満した
状態となり、したがって前記下層塗膜の乾燥が抑制さ
れ、上層を塗布する際の弊害が最小限に抑えられる。次
いで、上記ベースフィルム4は、第2のリップ部6を構
成するフロントブレード10及びスムージングブレード
11に沿って走行され、前記下層塗膜の表面にスリット
12から押し出される上層塗料が塗布される。
【0017】以上が本実施例の塗布装置の概略構成であ
るが、かかる塗布装置においては、リップ部5,6の形
状、特にフロントブレード7,10の先端面(フロント
ブレード面)7a,10a及びスムージングブレード
8,11の先端面(スムージングブレード面)8a,1
1aの形状が塗膜の品質に大きく影響する。そこで、以
下、これらフロントブレード面7a,10a及びスムー
ジングブレード面8a,11aの形状について図2を参
照しながら詳述する。
【0018】先ず、第1のリップ部5において、スムー
ジングブレード面8aは、円滑な塗料の流れを得るため
に、曲面形状とする必要がある。フロントブレード面7
aについても、ベースフィルム4の走行性等を考慮する
と、曲面形状とすることが好ましい。そこで、本実施例
では、スムージングブレード面8aを曲率半径R2 =6
0mmの曲面とし、フロントブレード面7aを曲率半径
1 =10mmあるいは60mmの曲面とした。
【0019】また、スムージングブレード面8aにおい
てベースフィルム4を塗料によって浮上させるには、ス
ムージングブレード面8aの上流側端部とベースフィル
ム4との間の空間をクサビ形として圧力を高める必要が
あることから、スムージングブレード8の上流側端部に
ベースフィルム4に対して適切な角度を持った平面部分
8bを設ける。本実施例においては、前記平面部分8b
の長さL1 は、1mm<L1 ≦1.5mmである。これ
は、平面部分8bの長さが短いと、すなわちL1 が1m
m以下であると、この平面部分8bとベースフィルム4
で囲まれる空間内における塗料圧力が急激に上昇し、塗
布状態が不安定になり、逆に1.5mmを越えて長すぎ
ると平面部分8bを設けた意味が薄れるからである。上
記平面部分8bとベースフィルム4で囲まれる空間内に
おいては、塗料圧力は緩やかに上昇した方がよく、かか
る見地から前記範囲は決められたものである。
【0020】上述のフロントブレード面7a及びスムー
ジングブレード面8aにおいて、スリット9からの塗料
の押し出し方向(図中、矢印X方向)における先端部
は、フロントブレード面7aでは下流側端部(点A)で
あり、スムージングブレード面8aでは平面部分8bの
終端部(点B)である。本実施例では、前記フロントブ
レード面7aの先端部(図中点A)において接線t1
引いたときに、前記スムージングブレード面8aの先端
部(図中点B)がこの接線t1 の延長線上に位置するよ
うに設定する。なお、ここで点Bが接線t1 上に完全に
一致するのが理想的であるが、加工精度等による若干の
ズレは許容されるものとする。
【0021】前記点Bが前記接線t1 よりも後退した位
置にあると、すなわちスムージングブレード面8aより
もフロントブレード面7aが前方(塗料押し出し方向)
に突出していると、フロントブレード面7aの下流側端
部(点A)においてベースフィルム4に対して過大な接
触圧が加わり、ベースフィルム4が折り曲げられて傷や
削り粉等が発生する虞れがある。逆に、前記点Bが前記
接線t1 よりも前進した位置にあると、すなわちフロン
トブレード面7aよりスムージングブレード面8aが突
出すると、フロントブレード面7aの下流側端部におい
てベースフィルム4との隙間が大きくなりすぎ、空気の
巻き込みや空気圧によるスジムラが発生する。また、フ
ロントブレード面7aが後退しすぎると、スムージング
ブレード面8aとベースフィムル4で加圧された塗料が
フロントブレード面7a上に逆流(オーバーフロー)
し、塗布不能となる。
【0022】また、上述の点Aにおける接線t1 と点B
においてスムージングブレード面8aに引いた接線t2
のなす角α1 は、0°≦α1 ≦15°とすることが好ま
しい。これは、前記角度α1 が大きすぎるとベースフィ
ルム4がB点で強く折れ曲がり、過大な圧力上昇を伴う
こと、ベースフィルム4上のゴミや塗料中の凝集物、異
物等が引っ掛かり易くなり安定な塗布ができないこと等
の理由による。また、ベースフィルム7の入口角度を浅
くすることは、すなわち角度α1 をマイナス側(0°未
満)に設定することは、A点を後退することになり、先
の要件を満たすことができなくなる。
【0023】一方、前記スムージングブレード8の上流
側端部に設けた平面部分8bの角度は、浅くする方向が
好ましく、点Aにおける接線t1 となす角θ1 で1〜4
5°とすることが好ましい。塗料流動解析の結果、前記
平面部分8b付近の塗料中に大きな渦が発生しており、
あまり角度θ1を大きくしすぎると、ベースフィルム4
上のゴミや塗料中の凝集物、異物等が蓄積されてスジが
発生し易くなる。
【0024】第2のリップ部6においても同様であり、
スムージングブレード面11aの曲率半径R4 は60m
m、フロントブレード面10aの曲率半径R3 は10m
mあるいは60mmである。また、フロントブレード面
10aの先端部(図中点E)において接線t3 を引いた
ときに、スムージングブレード面11aの先端部(図中
点F)がこの接線t3 の延長線上に位置するように設定
されるとともに、スムージングブレード11の上流側端
部にベースフィルム4に対して適切な角度を持った平面
部分11bが設けられている。
【0025】前記平面部分11bの長さL2 は、1mm
<L2 ≦1.5mmであり、点Eにおける接線t3 と点
Fにおいてスムージングブレード面11aに引いた接線
4 のなす角α2 は0°≦α1 ≦15°、またスムージ
ングブレード11の上流側端部に設けた平面部分11b
と点Eにおける接線t3 となす角θ2 は1〜45°であ
る。
【0026】次に、上記第1のリップ部5と第2のリッ
プ部6の位置関係であるが、ここでは第1のリップ部5
を構成するスムージングブレード面8aの下流側端部
(点D)における接線t5 上に第2のリップ部6のフロ
ントブレード面7aの先端(点A)が位置するようにす
る。すなわち、スムージングブレード面8aの点Dにお
ける接線t5 とフロントブレード面7aの点Eにおける
接線t3 とは一致している。
【0027】また、第1のリップ部5の終端部(点D)
から第2のリップ部6における塗布開始位置(点A)ま
での距離Wは下層塗膜の乾燥を抑制する上で重要であ
り、短いほどよい。これは第1のリップ部5で形成され
た下層塗膜が空気と接触する表面積が大きくなると乾燥
しやすくなり、上層を塗布する際に溶剤のバランスが崩
れる虞れがあるからである。そこで、ここでは距離Wを
5〜100mmとする。前記距離Wが100mmを越え
ると、下層塗膜の乾燥が問題となり、上層塗膜の品質が
劣化する虞れがある。また、前記距離Wを5mm未満と
して、且つ空隙部15を設けることは、現状の加工技術
では難しい。なお、本実施例においては、両リップ部
5,6とベースフィルム4で形成される空間(空隙部1
5)が両端部を除いて閉鎖空間となっており、溶剤ガス
で充満できることから、この点からも下層塗膜の乾燥が
抑制され、上層塗布への弊害が最小限に抑えられる。
【0028】実施例2 本実施例は、スムージングブレード面の形状を変更した
実施例である。その他の装置構成は先の実施例1と同様
であり、したがって同一の部材には同一の符号を付して
その詳細な説明は省略する。
【0029】図3は、本実施例におけるフロントブレー
ド面7a、10a及びスムージングブレード面8a、1
1aの形状を拡大して示すものである。すなわち、本実
施例においては、先の実施例1と異なり、スムージング
ブレード8、11の上流側端部に平面部分8b、11b
が設けられておらず、スムージングブレード面8a、1
1aは連続した曲面のみから構成され、点B−点C間の
曲面あるいは点F−点G間の曲面とベースフィルム4と
の間の空間をクサビ形状としてクサビ圧力を発生するも
のである。
【0030】したがって、点B及び点Fがフロントブレ
ード面7aの下流側端部の点Aにおける接線t1 上、あ
るいはフロントブレード面10aの下流側端部の点Eに
おける接線t3 上に位置されるとともに、点Cにおける
接線t6 と前記接線t1 とのなす角度ψ1 あるいは点G
における接線t7 と前記接線t3 とのなす角度ψ2 が1
°〜45°に設定されている。ここで、点B、点Fを接
線t1 、接線t3 の延長線上に位置させる理由は、先の
実施例1で述べた通りである。また、接線t6 と前記接
線t1 とのなす角度ψ1 及び接線t7 と前記接線t3
のなす角度ψ2 を前記範囲に限定したのは、クサビ圧力
を発生させるためには1°以上必要であり、45°を越
えるとクサビ形状中で大きな渦が発生し異物が蓄積され
てスジが発生し易くなることによる。
【0031】また、スムージングブレード面8aの下流
側端部(点D)においてスムージングブレード面8aに
引いた接線t5 とフロントブレード面7aの下流側端部
の点Aにおける接線t1 とがなす角度β1、さらにはス
ムージングブレード面11aの下流側端部(点H)にお
いてスムージングブレード面11aに引いた接線t8
フロントブレード面10aの下流側端部の点Eにおける
接線t3 とがなす角度β2 を0°〜45°とする。な
お、その他の設定は、先の実施例1と同様である。以上
のように、スムージングブレード面8a、10aを単純
なR形状とすることによって、塗料のスムーズな流れを
得ることができると同時に、スジの原因となるベースフ
ィルム7上のゴミや塗料中の凝集物、異物が引っ掛かり
難くすることができる。
【0032】以上、本発明を適用した実施例について説
明してきたが、本発明がこれら実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、寸法、材
質、形状等、適宜変更可能であることは言うまでもな
い。例えば、上記各実施例は2層塗りの装置であるが、
リップ部の数を増やしていけば3層以上の多層塗布も可
能である。
【0033】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明においては、ダイに複数のリップ部を一体的に設ける
とともに、これらリップ部間に空隙部を形成し、下層表
面を平滑に形成した直後に上層を塗布するようにしてい
るので、平滑な境界面が得られ、各層の塗布厚ムラを少
なくすることができる。さらに、本発明においては、リ
ップ部が1つのダイに一体的に設けられていることか
ら、リップ部間の距離を小さなものとすることができ、
下層の乾燥を最小限に抑え、上層の塗布性を劣化させる
ことなく高い塗膜品質を確保することができる。さら
に、本発明の塗布装置は、1つのダイに複数の単層リッ
プ部を設けるものであることから、装置を小型化するこ
とができ、個々に条件を調整する必要がないことから容
易に多層塗布が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した塗布装置の概略構成例を示す
模式図である。
【図2】本発明を適用した一実施例におけるリップ部の
形状を示す模式図である。
【図3】本発明を適用した他の実施例におけるリップ部
の形状を示す模式図である。
【符号の説明】
1・・・ダイ 4・・・ベースフィルム(支持体) 5,6・・・リップ部 7,10・・・フロントブレード 8,11・・・スムージングブレード 9,12・・・スリット 15・・・空隙部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 連続的に走行する可撓性支持体上にダイ
    先端に設けられたリップ部より塗料を押し出しながら塗
    布するエクストルージョン型の塗布装置において、 前記ダイには複数のリップ部が一体的に設けられ、各リ
    ップ部間には可撓性支持体上の塗布層をダイと離間せし
    めるための空隙部が設けられていることを特徴とする塗
    布装置。
JP21458991A 1991-07-31 1991-07-31 塗布装置 Pending JPH0531429A (ja)

Priority Applications (4)

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JP21458991A JPH0531429A (ja) 1991-07-31 1991-07-31 塗布装置
US07/917,233 US5376178A (en) 1991-07-31 1992-07-23 Coating apparatus
DE4225449A DE4225449C2 (de) 1991-07-31 1992-07-31 Extrusions-Beschichtungsvorrichtung
FR9209586A FR2679797B1 (fr) 1991-07-31 1992-07-31 Appareil de revetement par extrusion.

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7785654B2 (en) 2001-03-16 2010-08-31 Kao Corporation Method of producing cosmetics-impregnated sheet

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7785654B2 (en) 2001-03-16 2010-08-31 Kao Corporation Method of producing cosmetics-impregnated sheet

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Effective date: 20010703