JPH0531424U - 電話ケーブル心線対照器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 電話配線ケーブル（５）の心線対照等の作
業等を実施する場合、当該電話回線の通信中の有無の確
認は線端部分弾器（２）において１回線づつ実施してい
たが、非能率でありかつ通信を妨害することもあった。
その欠点を除くのが目的である。 【構成】 ケーブル心線対照器具（１）に対し、電話配
線ケーブル（５）の線端部分弾器（２）とマルチ接続し
たリード線ケーブル（３）をコネクタ（４）を介して接
続し、線端部分弾器（２）収容の全回線について、その
回線が収容回線か未収容回線かが即座に確認が可能で、
かつ収容回線の利用状態が非通信状態から通信状態へ、
また通信状態から非通信状態への変化が瞬時に確認が可
能となり、電話配線ケーブル（５）の心線対照等の作業
を実施する場合において通信中の回線に妨害が発生しな
いように改善した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、電話ケーブル心線対照器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、電話配線ケーブル（５）の心線対照等の作業を実施する場合は、当該 電話回線の通信中の有無の確認を、電話配線ケーブル（５）の線端部分弾器（２ ）において携帯受話器等により聴話等の確認方法により実施されてきた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これは次のような欠点があった。 当該回線が通信中の有無の確認は携帯受話器等により聴話等の確認による方法 がとられてきたが確認の方法が不確実であった。そのため電話配線ケーブル（５ ）の線端部分弾器（２）より電話配線ケーブル（５）の心線対照等の各種作業を 実施した場合に通信を妨害することがあった。 （イ）通信中の有無の確認は携帯受話器等では１回線ずつであり手間がかかっ た。 （ロ）確認時に非通信中の状態の電話回線が確認直後に通信中の状態に変化す る場合並びに、各種作業中に通信中の状態に変化した場合は通信を妨害すること があった。 （ハ）通信中の状態であっても、聴話時点で無音状態の場合は通信中の状態で あるとの判断が難しく、この状態を非通信中であるものと誤った判断で各種作業 に入った場合は通信を妨害することがあった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

ケーブル心線対照器具（１）に対し、電話配線ケーブル（５）の１００回線用 の線端部分弾器（２）とマルチ接続された１００対のリード線ケーブル（３）の 線端部分をコネクタ（４）を介して接続する。なお接続された電話回線の各回線 に電話回線等の収容状態・通信中の有無の確認は、２色発光ダイオード（８）１ 個・ダイオード（９）２個・１０ＫΩ抵抗（１０）１個を内蔵した回線表示機能 （７）を各電話回線１回線に１個計１００個を装着したもので目視確認を実施す る。電話配線ケーブル（５）の心線対照等は、ジャック（１２）２個を内蔵した 接続ジャック盤（１１）を電話回線１回線に１個計１００個を装着したもので実 施する。 本考案は、以上の構成よりなる電話ケーブル心線対照器具である。

【０００５】

【作用】

ケーブル心線対照器具（１）において、電話回線の収容状態・通信中の有無の 確認のため回線表示機能（７）を各回線１回線に１個を装着する。 回線表示機 能（７）が緑発光の状態の時は電話回線が収容されている状態であることを示す 。 回線表示機能（７）が赤発光の状態の時は電話回線等が通信中の状態である ことを示す。 回線表示機能（７）が未発光の状態の時は空き回線であることを示す機能を有 し、ケーブル心線対照器具（１）と外部との電話配線ケーブル（５）との心線対 照作業または、電話配線ケーブル（５）の心線の切替え作業等は回線表示機能（ ７）が緑発光、または未発光の状態の時に実施すれば、通信中の回線に妨害を与 えることなく実施できる。 なお接続ジャック盤（１１）に２心コードの両端に１回線用プラグを目的の接 続ジャック盤（１１）に挿入接続すれば、電話配線ケーブル（５）の線端部分弾 器（２）に接続されているジャンバー線（６）の代わりに一時的に電話回線の収 容を切替えが可能となる。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。 ケーブル心線対照器具（１）に対し、電話配線ケーブル（５）の１００回線用 の線端部分弾器（２）とマルチ接続された１００対のリード線ケーブル（３）の 線端部分をコネクタ（４）を介して接続する。なお接続された電話回線の各回線 に電話回線等の収容状態・通信中の有無の確認のため、２色発光ダイオード（８ ）１個・ダイオード（９）２個・１０ＫΩ抵抗（１０）１個を内蔵した回線表示 機能（７）を１００個と、電話配線ケーブル（５）の心線対照等が可能なジャツ ク（１２）を２個内蔵した接続ジャック盤（１１）を１００個装着する。 ケーブル心線対照器具（１）の回線表示機能（７）並びに接続ジャック盤（１ １）を１００個装着し、その配列順は縦４列配置・横２５列配置に対し順次１か ら１００までの番号を設定する。 本案は以上のような構造で、これを使用して電話配線ケーブル（５）の心線対 照等の作業を実施する場合は、当該回線の回線表示機能（７）が緑発光か、また は未発光状態の回線について実施すれば、通信の妨害は発生しない。 当該回線の回線表示機能（７）が赤発光の状態の回線については緑発光の状態 となるまで待機して実施すれば、通信の妨害は発生しない。 なお電話配線ケーブル（５）の収容回線の一時的なケーブル心線切替えの必要 がある場合は、電話配線ケーブル（５）の線端部分弾器（２）のジャンバー線（ ６）を切替え接続することなく、接続ジャック盤（１１）に対し２心コードの両 端に１回線用プラグを装着したコードで目的の接続ジャック盤（１１）に挿入接 続することにより切替えを簡単に実施することができる。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は電話回線の収容状態の確認が電話配線ケーブル（５）の線端部分弾器 （２）に収容されている１００回線全回線について、その回線が収容回線か未収 容回線かが即座に確認が可能で、さらにその収容回線が非通信状態から通信状態 へ、また通信状態から非通信状態への変化が瞬時に確認が可能となるケーブル心 線対照器具（１）である。電話配線ケーブル（５）の心線対照等における電話回 線の状態の確認作業は正確でかつ簡単となり、通信中の電話回線に対する通信の 妨害等が全く発生を防止できる装置である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の概念図である。

【図２】本考案の回線表示機能の回路図である。

【符号の説明】

（１）ケーブル心線対照器具 （２）線端部分弾器 （３）リード線ケーブル （４）コネクタ （５）電話配線ケーブル （６）ジャンバー線 （７）回線表示機能 （８）２色発光ダイオード （９）ダイオード （１０）１０ＫΩ抵抗 （１１）接続ジャツク盤 （１２）ジャック

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケーブル心線対照器具（１）に対し電話
   配線ケーブル（５）の線端部分弾器（２）とマルチ接続
   されたリード線ケーブル（３）の線端部分にコネクタ
   （４）を設け、それを介して接続される電話回線各１回
   線に対し、その回線の収容状態・通信中の有無の確認の
   ため、２色発光ダイオード（８）１個・ダイオード
   （９）２個・１０ＫΩ抵抗（１０）１個を内蔵した回線
   表示機能（７）１個と、ジャック（１２）２個を内蔵し
   た接続ジャック盤（１１）１個を設けた電話ケーブル心
   線対照器具。