JPH05313068A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

Info

Publication number
JPH05313068A
JPH05313068A JP4119183A JP11918392A JPH05313068A JP H05313068 A JPH05313068 A JP H05313068A JP 4119183 A JP4119183 A JP 4119183A JP 11918392 A JP11918392 A JP 11918392A JP H05313068 A JPH05313068 A JP H05313068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
focus
lens
focusing
plane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4119183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3084130B2 (ja
Inventor
Susumu Kikuchi
奨 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP04119183A priority Critical patent/JP3084130B2/ja
Publication of JPH05313068A publication Critical patent/JPH05313068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3084130B2 publication Critical patent/JP3084130B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/36Systems for automatic generation of focusing signals using image sharpness techniques, e.g. image processing techniques for generating autofocus signals
    • G02B7/38Systems for automatic generation of focusing signals using image sharpness techniques, e.g. image processing techniques for generating autofocus signals measured at different points on the optical axis, e.g. focussing on two or more planes and comparing image data

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】視野内にある全ての物体面に対して同様な画質
を有し、且つ焦点の合った画像が得られ、しかも任意の
対象物体に対して適応的に処理が可能で、操作も容易な
画像入力装置を提供すること。 【構成】レンズ駆動装置102は、レンズ101を駆動
して物体面に於ける合焦位置を移動させる。加算器24
0及び画像メモリ250は、レンズ駆動装置102によ
り合焦位置を移動させながらTVカメラ103で撮像さ
れた画像信号間の累積加算を行う。CPU230は、レ
ンズ101により決定される駆動速度関数v(a)の特
性と、マルチエリア測距装置220により測定された各
物体までの距離情報に基づいて計算された補正関数w
(a)とにより、視野内の複数の物体面の像の空間周波
数的特性が上記累積加算画像に於いて最も均一に近くな
るようにレンズ駆動装置102を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光学顕微鏡等光
学機器を使用した物体像の撮影に用いて好適な画像入力
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】既知のように、光学結像系を有する画像
入力装置では、その入力画像の性質は、レンズなどの光
学結像素子や撮像素子の特性に依存する。一般に、光学
系の開口が大きくなると、解像度が向上する代わりに、
焦点深度が浅くなる傾向がある。そこで、従来の画像入
力装置に於いて焦点深度を増大させるには、絞りなどで
開口の大きさを制御する方法が用いられている。しか
し、所望の物体面の範囲に合った画像を得るのは、光学
系の特性上困難で、また操作制御も難しかった。
【0003】そこで、光学結像系の焦点深度を越える範
囲に対象物体が存在する場合に、焦点の合った物体面
(以下、合焦面と略記する)の範囲を増大させた画像を
得る方法として、特開昭60−68312号公報に開示
される方法が提案されている。これは、光学顕微鏡に於
いて、撮影視野内の試料の最も凸なる部位に焦点を合わ
せたときの試料と鏡筒間の距離と、試料の最も凹なる部
位に焦点を合わせたときの試料と鏡筒間の距離との間
で、撮影露出時間内に一方の距離から他方の距離まで試
料と鏡筒の少なくとも一方を光学顕微鏡の光軸方向に走
査させるように構成したものである。この方法によれ
ば、フィルム上に光量を順次積算することにより、焦点
の合った部位のみがこれに応じて露光されることになる
ため、結果的に全体として焦点の合った撮影像が得られ
る。
【0004】ところがこの公報に開示された方法では、
試料の凸部と凹部しか考慮しておらず、また焦点はずれ
の画像が一定のバックグラウンドの強度になると仮定し
ているため、視野内に存在する全ての対象物体に対して
同様に焦点の合った画像を得ることはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の光
学結像歪を有する画像入力装置に於いて焦点深度の調節
を行うためには、絞りなどの開口制御を用いていたが、
所望の焦点深度を実現するのは困難で、操作も難しかっ
た。また、従来提案されている焦点深度増大のための画
像入力方法では、視野内にある全ての物体面に対して同
様な画質を有する画像を得ることはできなかった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、視野内にある全ての物体面に対して同様な画質を有
し、且つ焦点の合った画像が得られ、しかも任意の対象
物体に対して適応的に処理が可能で、操作も容易な画像
入力装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像入力装置は、光学結像系と、前記光学
結像系により結像された物体の像を電気的信号に変換す
る撮像手段と、物体面に於ける合焦位置を移動させる合
焦面移動手段と、前記合焦面移動手段により合焦位置を
移動させながら前記撮像手段により得られた画像信号間
の累積加算を行うための加算手段と画像メモリでなる累
積加算手段と、視野内の複数の物体面の像の空間周波数
的特性が、前記累積加算手段により得られる累積加算画
像に於いて最も均一に近くなるように、前記合焦面移動
手段を駆動制御する合焦面制御手段とを備えることを特
徴としている。
【0008】
【作用】即ち、本発明による画像入力装置では、合焦面
制御手段によって、撮像手段により得られた画像信号間
の累積加算を行うための加算手段と画像メモリでなる累
積加算手段により得られる累積加算画像に於いて、視野
内の複数の物体面の像の空間周波数的特性が最も均一に
近くなるように、物体面に於ける合焦位置を移動させる
合焦面移動手段を駆動制御するようにしている。
【0009】つまり、合焦位置(合焦面)を所定の範囲
にわたって移動させながら入力画像を累積加算すると、
その範囲内にある対象物体面に焦点の合った画像情報が
累積加算画像内に含まれることになる。従って、複数の
対象物体面が異なる位置に存在する場合でも合焦面の移
動範囲を適当に設定することによって、それら全ての対
象物体面の合焦情報を取り込むことが可能である。その
場合、累積加算画像内のある対象物体面の画像には合焦
情報だけではなく非合焦情報、つまりぼけ画像も加算さ
れていることになる。ところが実際は、合焦情報が支配
的に影響するため非合焦情報を加算することによる画像
の劣化の影響は少ない。また、本発明による画像入力装
置は、累積加算画像内で各対象物体面の画像の空間周波
数的特性が最も均一に近くなるように合焦面を駆動制御
する構成を有し、これにより累積加算画像内に於ける各
対象物体面の画質、つまり合焦性のばらつきを補正する
作用を有する。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の第1の実施例の構成を示す図
である。本実施例に於ける画像入力装置は、大きく撮像
装置100,画像プロセッサ200,TVモニタ30
0,コントロールユニット400に分けられる。
【0011】このうち、撮像装置100は、レンズ10
1,レンズ駆動装置102,TVカメラ103とで構成
される。レンズ駆動装置102は、画像プロセッサ20
0内のCPU230からの指令信号により所定の位置に
合焦面が設定されるように構成されると共に、レンズ1
01内に含まれる焦点レンズ(図示せず)の位置を検出
するためのエンコーダ(図示せず)が内蔵され、合焦面
の位置の情報がCPU230へ送られるようになってい
る。レンズ101により結像され、TVカメラ103に
より撮像されて得られた画像信号は、画像プロセッサ2
00内のA/D変換器210によりディジタル信号に変
換される。
【0012】本構成では、TVカメラ103から視野内
の各物体面までの距離を測定する前処理と、前処理によ
り得られた距離情報を基に視野内にある全ての物体面に
焦点の合った画像を合成する本処理との2段階の動作が
行われる。
【0013】まず、前処理に関する構成について説明す
る。撮像装置100から入力され、A/D変換器210
によりディジタル変換された画像信号は、マルチエリア
測距装置220に入力される。このマルチエリア測距装
置220は、図2の(A)に示すように構成され、画像
を分割した各小領域のコントラストを測定することによ
り、視野内の各物体面までの距離が計測されるようにな
っている。つまり、ディジタル画像信号は、マルチエリ
ア測距装置220に入力されると、まずバンドパスフィ
ルタ(BPF)221により所定の周波数帯域のみ抽出
された後に、2乗器222で2乗され、この信号が加算
器223,ラッチ224,及びメモリ225により累積
加算される。
【0014】以上の動作は、図2の(B)に示すよう
に、各分割画像内の全画素について累積加算されるよう
にアドレス制御され、最終的にメモリ225には、各分
割画像の所定の周波数の周波数帯域に於けるパワーの累
積値(=コントラスト)が記録される。
【0015】以上の動作は、レンズ駆動装置102によ
り、合焦面が少しづつ移動されるにつれ繰り返し行わ
れ、メモリ225には図2の(C)に示すようなコント
ラストの合焦位置に対する特性(=コントラストカー
ブ)が記録される。
【0016】そして、CPU230では、各分割画像の
コントラストカーブの頂点の位置と、レンズ駆動装置1
02内の不図示エンコーダから送られてきた合焦位置に
対応するデータ値とから、各分割画像に結像された物体
面の距離が計測される。
【0017】次に、本処理では次のような構成による動
作が行われる。即ち、前述のような前処理により求めら
れた各物体面までの距離情報を基に、レンズ駆動装置1
02により所定の物体面に合焦させて撮像装置100に
より入力された画像信号は、A/D変換器210により
ディジタル信号に変換された後に、加算器240及び画
像メモリ250によって画像単位に累積加算される。所
定の複数の物体面に合焦させて入力・加算した後に、画
像メモリ250に記録された画像信号は、空間フィルタ
260により所定の中域−高域の空間周波数を強調する
フィルタリングが行われ、その出力は、D/A変換器2
70によりアナログビデオ信号に変換されて、TVモニ
タ300に表示される。
【0018】なお、CPU230は、以上の動作制御を
行い、またコントロールユニット400は、、CPU2
30と接続され、マン=マシンインターフェースとして
操作者の指令を装置に伝える構成になっている。
【0019】次に、本処理に於ける合焦面の設定法につ
いて説明する。レンズ101は通常、複数のレンズ群で
構成されるが、合焦位置は、この内の焦点レンズと呼ば
れるレンズを光軸方向に駆動することにより設定され
る。図3の(A)に、焦点レンズの駆動量と合焦位置と
の関係の例を示す。同図に於いて、横軸はレンズの駆動
量を示すエンコーダアドレス値a、縦軸はエンコーダア
ドレス値aに対する合焦位置h(a)を表す。
【0020】一方、合焦位置h(a)に対する焦点深度
(被写界深度)d(a)は、近似的に次の(1)式で表
される。即ち、 d(a)=d2 (a)−d1 (a) …(1) ただし、
【0021】
【数1】
【0022】f:焦点距離、 p:撮像素子の分解能により決定される係数、 k:光学系により決定される係数。 上記(2)式で表されるd1 (a)は焦点深度の近点
を、また上記(3)式で表されるd2 (a)は焦点深度
の遠点をそれぞれ表している。
【0023】これらの関係を用いて、レンズの駆動速度
関数v(a)を次の(4)式に示すように定義する。即
ち、 v(a)={c/h(a)}d(a) …(4)
【0024】つまり、上記(4)式は、レンズの駆動に
対して物体側で合焦位置が等速度で移動するように、合
焦位置h(a)の逆数をとり、また各合焦面での焦点深
度d(a)に比例して画像が入力されるように補正した
ものである。従って、このレンズの駆動速度関数v
(a)に基づくレンズの駆動を行えば、物体面に於いて
合焦面の設定間隔に疎密が発生するのを防ぐことがで
き、且つ焦点深度の大きくなる物体面に於いて、必要以
上に細かい間隔で画像を入力するのを防止できる。な
お、合焦位置h(a),焦点深度d(a),レンズの駆
動速度関数v(a)の関係を図3の(B)に示す。
【0025】次に、視野内の物体の配置を考慮したレン
ズの駆動法について説明する。図4の(A)に例として
示すように、視野内の対象物がA1 〜A3 の位置にある
とする。このとき、レンズの駆動速度関数v(a)に基
づいて、A1 からA3の位置まで合焦位置を移動させな
がら画像を入力,累積加算しても、各物体の像の質は均
一にならない。なぜなら、上記(1)式乃至(3)式に
示したように、合焦位置をTVカメラ103から遠い物
体面に設定する程、焦点深度は深くなる傾向があり、各
対象物体に合焦面を合わせたときの他の物体の劣化状態
に差がでるためである。つまり、最も遠い位置A3 にあ
る対象物の像は、比較的カメラ103に近い物体面に焦
点を合わせても劣化が少ないのに対して、最も近い位置
1 にある対象物の像は、合焦面が遠ざかると急速に劣
化し、A3 の位置に合焦させたときにはほとんど構造が
見えなくなるほどぼける。従って、累積加算後の画像内
で位置A1 の物体・像は、位置A3 の物体の像に比べて
劣化が大きいことが予想される。
【0026】そこで、累積加算画像内に於ける各物体の
像の劣化が均一になるような補正関数w(a)を以下の
ように設定する。まず、物体面A1 ,A2 ,A3 にそれ
ぞれ加重係数C1 ,C2 ,C3 をかけた時の錯乱円直径
の平均値δj (j=1,2,3)を求め、累積加算画像
に於いて最も劣化が大きいA1 と最も小さいA2 につい
ての平均値δ1 ,δ2 が最も近くなるように加重係数を
求める。実際には、次の(5)式のような計算を行う。
【0027】
【数2】
【0028】ただし、 tij:Ai とAj の距離 (i,j=1,2,3) δj (tij):合焦面がAi の位置にある時のAj の位
置での錯乱円の直径。 そして、次の(6)式で表されるfを拘束条件
【0029】
【数3】 の下で最小になるようにラグランジュ(Lagrange)の未
定乗数法を適用する。
【0030】
【数4】 ただし、
【0031】
【数5】 ここで、上記(7)式で定義したψを、加重係数C
j (j=1,2,3)で偏微分し、0とおく。
【0032】
【数6】 この(8)式と(9)式とから4元1次連立方程式が立
ち、これを解くことにより、加重係数Cj (j=1,
2,3)が求められる。
【0033】次に、これら加重係数Cj を多次曲線で補
間することにより、補正関数w(a)が得られる。図4
の(B)に、加重係数C1 ,C2 ,C3 及び補正関数w
(a)の例を示す。
【0034】最終的に、レンズの駆動速度関数v
w (a)は、上記(4)式で求めた駆動速度関数v
(a)に補正関数w(a)をかけた関数として求められ
る。即ち、 vw (a)=v(a)・w(a)={c/h(a)}d(a)w(a) …(10)
【0035】装置構成に於いては、レンズ101により
駆動速度関数v(a)が決定されるので、この駆動速度
関数v(a)の特性を予めCPU230内のROMなど
に記録しておき、また、補正関数w(a)については、
マルチエリア測距装置220により測定された各物体ま
での距離情報に基づいて、CPU230に於いて計算す
る。
【0036】なお、レンズ駆動装置102が駆動速度関
数v(a)に基づいてレンズを駆動するように最初から
構成しておいても良い。また、画像プロセッサ200内
に設けたROMに数通りの補正関数w(a)を記憶して
おき、各物体までの距離情報を入力として、最も近い条
件の補正関数w(a)を呼び出すように構成しても良
い。
【0037】なお、空間フィルタ260は、劣化像をも
累積加算された画像をより鮮鋭なものにするために、中
域−高域の空間周波数を強調するのに用いられるている
ものである。
【0038】以上のように、本実施例では、カメラレン
ズを用いた画像入力装置に於いて、視野内にあり、距離
の異なる物体に対して同等な画質で焦点の合った画像を
合成でき、しかも任意の対象物体の条件に対して適応的
に最適な処理が行えるようになる。
【0039】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
図に本発明の第2の実施例の構成を示す。構成は大きく
顕微鏡装置500,TVカメラ600,ステージ駆動装
置ドライバ700,画像プロセッサ200,TVモニタ
300,コントロールユニット400に分けられる。こ
のうち、画像プロセッサ200,TVモニタ300,コ
ントロールユニット400は、それぞれ上記第1の実施
例と同様のものであり、よってその説明は省略する。
【0040】顕微鏡装置500には、ステージ駆動装置
501及びステージ位置エンコーダ502が設けられて
おり、画像プロセッサ200内にあるCPU230から
の指令に基づいて動作されるステージ駆動装置ドライバ
700により、顕微鏡装置500のステージに対して光
軸方向に所定の動作制御が行われる。TVカメラ600
は、顕微鏡装置500の鏡筒の上に設置されており、顕
微鏡画像が撮像される。
【0041】本第2の実施例に於いても、動作は前処理
と本処理の2段階で行われる。前処理は、前述した第1
の実施例と同様で、ステージ駆動装置501によりステ
ージを光軸方向に移動しながらマルチエリアのコントラ
ストを計測することにより、視野内の各対象物体面まで
の距離が計測される。
【0042】本処理でも、上記第1の実施例と同様、前
処理により求められた各対象物体面までの距離を基に合
焦面が所定の複数の位置に設定され、入力される画像が
累積加算される。
【0043】以下に、本第2の実施例に於ける合焦面の
設定方法について説明する。説明を簡単にするために、
図6に示すような複数の物体面で構成される層状構造の
対象物を仮定する。
【0044】本第2の実施例の方法では、各物体面に対
して上下共ある距離dr の範囲が含まれるように合焦面
を設定する。つまり、図6に示すように、z1 の位置に
ある物体面1に対してはz1u=z1 −dr からz1h=z
1 +dr の範囲、同様にz2の位置にある物体面2に対
してはz2u=z2 −dr からz2h=z2 +dr の範囲、
その位置にある物体面3に対してはz3u=z3 −dr
らz3h=z3 +dr の範囲が含まれるようにする。従っ
て、全ての物体面に対しては、図6によると、z2uから
3hまでと、z1uからz1hまで合焦面を移動させながら
画像を入力し、累積加算すれば良い。
【0045】以下に、上述したような方法の作用につい
て説明する。まず、ある物体面sに焦点を合わせたとき
の対象物体面tの入力画像を、次の(11)式で表現す
る。即ち、 gt(x,y;t,s)=h(x,y;t,s) *f1(x,y)+n(x,y) …(11) ただし、 h(x,y;t,s) :物体面sに合焦させたときの対象面tの
伝達関数(PSF)、 ft(x,y):対象面tの原画像、 n(x,y) :加法的に加わるノイズ、 gt(x,y;t,s):観測される対象面tの画像、 *:コンボリューションを表すオペレータ。 なお、顕微鏡光学系の場合、PSFは、
【0046】
【数7】 に依存すると考えて構わない。そこで以下、(t,s)
をzと書き改めることにする。
【0047】ここで、合焦面を離散的に変えながら画像
を入力し、加算することを考える。加算画像内における
対象面tの画像は、上記(11)式を基に導かれる次の
(12)式で表すことができる。
【0048】
【数8】 ただし、
【0049】
【数9】
【0050】ここで、ha(x,y)を、次の(13)式に示
すように、原画像ft(x,y)の結像に寄与している関数成
分hr(x,y)と、ほとんどノイズしか伝達しない劣化の大
きな関数成分hn(x,y)との和と考える。 ha(x,y)=hr(x,y)+hn(x,y) …(13) ただし、
【0051】
【数10】 r:結像に寄与するデフォーカス範囲を表す番号。
【0052】
【数11】 この場合、gta(x,y) は、次の(16)式で表される。
【0053】
【数12】
【0054】ただし、 M=N−(2b+1):ノイズが支配的な入力画像の
数、 Ct :ft(x,y)の空間平均値。
【0055】上記(16)式に於いて、第1項はインフ
ォーカス(in-focus)画像、第3項は大きな劣化により
画像の構造が消失したバイアス項、第4項はノイズと解
釈される。従って、全ての物体面について結像に寄与し
ている関数成分hr(x,y)が完全に含まれるような範囲に
合焦面を設定すれば、全ての物体面について上記(1
6)式が同様に成立する。つまり、加算後の画像に於け
る各対象面の劣化状態が均一になる。また、対象面によ
って空間平均値Ct が変化しないならば、S/Nを含め
て均一性が成立する。結像に寄与している範囲dr は、
光学結像系の特性により適当に定めれば良いが、例とし
て光学結像系の焦点深度やOTFに最初に0点が現れる
デフォーカス量を基準にする方法が考えられる。
【0056】顕微鏡に於ける対物レンズのようにNAの
大きな光学結像系の場合は、焦点深度は比較的浅く、焦
点はずれによるぼけ方は合焦面の前後でほとんど違いが
なく、且つ合焦面の位置に対しても焦点深度やOTFと
いった光学的特性が変わらないという性質がある。この
ような光学系を有する画像入力装置に対して、本第2の
実施例は、任意の構造を有する対象物体に対し適応的に
処理を行い、各対象物体面の像の周波数特性及びS/N
が均一になるような画像を入力する装置を提供すること
ができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
視野内にある全ての物体面に対して同様な画質を有し、
且つ焦点の合った画像が得られ、しかも任意の対象物体
に対して適応的に処理が可能で、操作も容易であるよう
な実用上有用な画像入力装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る画像入力装置のブ
ロック構成図である。
【図2】(A)は図1中のマルチエリア測距装置の詳細
を示すブロック図、(B)は分割画像を示す図、(C)
は(A)図中のメモリに記録されるコントラストカーブ
のグラフである。
【図3】(A)は焦点レンズの駆動量と合焦位置との関
係を示すグラフであり、(B)は合焦位置h(a),焦
点深度d(a),レンズの駆動速度関数v(a)の関係
を示すグラフである。
【図4】(A)は視野内の対象物の配置関係を示す図で
あり、(B)は加重係数C1 ,C2 ,C3 及び補正関数
w(a)の例を示すグラフである。
【図5】本発明の第2の実施例に係る画像入力装置のブ
ロック構成図である。
【図6】複数の物体面で構成される層状構造の対象物を
示す図である。
【符号の説明】
100…撮像装置、200…画像プロセッサ、220…
マルチエリア測距装置、230…CPU、240…加算
器、250…画像メモリ、300…TVモニタ、400
…コントロールユニット、500…顕微鏡装置、600
…TVカメラ、700…ステージ駆動装置ドライバ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学結像系と、 前記光学結像系により結像された物体の像を電気的信号
    に変換する撮像手段と、 物体面に於ける合焦位置を移動させる合焦面移動手段
    と、 前記合焦面移動手段により合焦位置を移動させながら前
    記撮像手段により得られた画像信号間の累積加算を行う
    ための加算手段と画像メモリでなる累積加算手段と、 視野内の複数の物体面の像の空間周波数的特性が前記累
    積加算手段により得られる累積加算画像に於いて最も均
    一に近くなるように、前記合焦面移動手段を駆動制御す
    る合焦面制御手段と、 を具備することを特徴とする画像入力装置。
JP04119183A 1992-05-12 1992-05-12 画像入力装置 Expired - Fee Related JP3084130B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04119183A JP3084130B2 (ja) 1992-05-12 1992-05-12 画像入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04119183A JP3084130B2 (ja) 1992-05-12 1992-05-12 画像入力装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05313068A true JPH05313068A (ja) 1993-11-26
JP3084130B2 JP3084130B2 (ja) 2000-09-04

Family

ID=14754968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04119183A Expired - Fee Related JP3084130B2 (ja) 1992-05-12 1992-05-12 画像入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3084130B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11264937A (ja) * 1998-03-18 1999-09-28 Olympus Optical Co Ltd 顕微鏡
JP2001516108A (ja) * 1997-09-11 2001-09-25 ミュラー・マルクス・エル 光学的に検出可能なデータを収集して記憶する方法
WO2007037439A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Olympus Corporation 焦点位置決定方法、焦点位置決定装置、微弱光検出装置及び微弱光検出方法
JP2009206831A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Kyocera Corp 撮像装置、画像生成方法、および電子機器
JP2011107669A (ja) * 2009-06-23 2011-06-02 Sony Corp 生体サンプル像取得装置、生体サンプル像取得方法及び生体サンプル像取得プログラム
EP2688284A1 (en) * 2011-03-14 2014-01-22 Panasonic Corporation Imaging device, imaging method, integrated circuit, and computer program
US8767092B2 (en) 2011-01-31 2014-07-01 Panasonic Corporation Image restoration device, imaging apparatus, and image restoration method
US8890996B2 (en) 2012-05-17 2014-11-18 Panasonic Corporation Imaging device, semiconductor integrated circuit and imaging method
US8994298B2 (en) 2011-02-24 2015-03-31 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Movement control apparatus, movement control method, and movement control circuit
US9076204B2 (en) 2010-11-08 2015-07-07 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Image capturing device, image capturing method, program, and integrated circuit
US9083880B2 (en) 2011-03-02 2015-07-14 Panasonic Corporation Imaging device, semiconductor integrated circuit, and imaging method

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2512117B1 (en) 2009-12-07 2015-08-05 Panasonic Corporation Imaging device and control method for same
US8412036B2 (en) 2009-12-07 2013-04-02 Panasonic Corporation Imaging apparatus and method of controlling the apparatus
WO2012140899A1 (ja) 2011-04-15 2012-10-18 パナソニック株式会社 撮像装置、半導体集積回路および撮像方法
CN103168271B (zh) 2011-10-12 2017-03-08 松下知识产权经营株式会社 摄像装置、半导体集成电路以及摄像方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001516108A (ja) * 1997-09-11 2001-09-25 ミュラー・マルクス・エル 光学的に検出可能なデータを収集して記憶する方法
JPH11264937A (ja) * 1998-03-18 1999-09-28 Olympus Optical Co Ltd 顕微鏡
WO2007037439A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Olympus Corporation 焦点位置決定方法、焦点位置決定装置、微弱光検出装置及び微弱光検出方法
US8174686B2 (en) 2005-09-29 2012-05-08 Olympus Corporation Focal position determining method, focal position determining apparatus, feeble light detecting apparatus and feeble light detecting method
JP2009206831A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Kyocera Corp 撮像装置、画像生成方法、および電子機器
JP2011107669A (ja) * 2009-06-23 2011-06-02 Sony Corp 生体サンプル像取得装置、生体サンプル像取得方法及び生体サンプル像取得プログラム
US9235040B2 (en) 2009-06-23 2016-01-12 Sony Corporation Biological sample image acquiring apparatus, biological sample image acquiring method, and biological sample image acquiring program
US9076204B2 (en) 2010-11-08 2015-07-07 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Image capturing device, image capturing method, program, and integrated circuit
US8767092B2 (en) 2011-01-31 2014-07-01 Panasonic Corporation Image restoration device, imaging apparatus, and image restoration method
US8994298B2 (en) 2011-02-24 2015-03-31 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Movement control apparatus, movement control method, and movement control circuit
US9083880B2 (en) 2011-03-02 2015-07-14 Panasonic Corporation Imaging device, semiconductor integrated circuit, and imaging method
EP2688284A1 (en) * 2011-03-14 2014-01-22 Panasonic Corporation Imaging device, imaging method, integrated circuit, and computer program
EP2688284A4 (en) * 2011-03-14 2014-03-12 Panasonic Corp PICTURE GENERATING DEVICE, PICTURE PRODUCTION PROCESS, INTEGRATED CIRCUIT, AND COMPUTER PROGRAM
US9300855B2 (en) 2011-03-14 2016-03-29 Panasonic Corporation Imaging apparatus, imaging method, integrated circuit, and computer program
US8890996B2 (en) 2012-05-17 2014-11-18 Panasonic Corporation Imaging device, semiconductor integrated circuit and imaging method

Also Published As

Publication number Publication date
JP3084130B2 (ja) 2000-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8537225B2 (en) Image pickup apparatus and image conversion method
US8023000B2 (en) Image pickup apparatus, image processing apparatus, image pickup method, and image processing method
JP4582423B2 (ja) 撮像装置、画像処理装置、撮像方法、及び画像処理方法
JP5036599B2 (ja) 撮像装置
JP3084130B2 (ja) 画像入力装置
JP2006333061A (ja) 手ぶれ補正装置
CN108737726B (zh) 图像处理设备和方法、摄像设备和计算机可读存储介质
WO2011099239A1 (ja) 撮像装置および撮像方法、ならびに前記撮像装置のための画像処理方法
JP4145308B2 (ja) 手ぶれ補正装置
JP2011188481A (ja) 撮像装置
JP5144724B2 (ja) 撮像装置、画像処理装置、撮像方法、及び画像処理方法
JP5419403B2 (ja) 画像処理装置
EP1881451A2 (en) Edge-driven image interpolation
JP3412713B2 (ja) ピント調整方法
JPH1042184A (ja) フイルムスキャナーの自動焦点調節装置
JP3109819B2 (ja) 自動焦点調節装置
JP2505835B2 (ja) テレビカメラの焦点調整方法及び装置
JP2004310504A (ja) 画像処理方法
JP2925172B2 (ja) 自動追尾装置
JP2021071516A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP3725606B2 (ja) 撮影装置
EP1522961A2 (en) Deconvolution of a digital image
JP2883648B2 (ja) 画像入出力装置
JP2002277730A (ja) 電子カメラの自動焦点制御方法、装置及びプログラム
JP2780296B2 (ja) 画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000613

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080630

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090630

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees