JPH053121Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はヘアスタイルをセツトする場合、頭
髪を巻きつけ、且つ処理液で巻きぐせを作るため
に用いられるヘアカーラーに関する。

〔従来の技術〕

ヘアカーラーの形態は種々のものがあり、太さ
も大小異なるものがある。

そして緩やかなウエーブを作るには太いカーラ
ーを使用し、細かいウエーブを作るには細いカー
ラーを使用していた。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところが、従来のヘアカーラーを使用して、毛
先側を細かく、毛の根元側に至るに従い緩やかと
なるウエーブを連続的に形成することは不可能で
あつた。

そこで、この考案の課題は、上記の問題を解決
する新たなヘアカーラーを提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を解決するために、この考案は、開
放端を有する中空の大径カーラー体と、小径カー
ラー体とから成り、上記大径カーラー体の周部１
箇所に軸方向の小幅長孔を設け、この小幅長孔を
上記開放端に開放すると共に、各カーラー体の周
部複数箇所にカーラー体のほぼ全長に達する軸方
向のスリツトを設け、各カーラー体の端部近くの
同一周方向に、複数個の長ピン挿通孔を貫通形成
し、上記大径カーラー体の内部に上記小径カーラ
ー体を挿入し、上記長ピン挿通孔に長ピンを挿通
して両カーラー体を一体化する構成を採用したの
である。

〔作用〕

小径カーラー体に頭髪の毛先を巻きつけ、所要
巻き数巻いたところで、この小径カーラー体に大
径カーラー体を挿通して被せる。

このとき、小径カーラー体に巻きつけた頭髪に
続いて延びる頭髪を、大径カーラー体の周部一箇
所に設けた軸方向の小幅長孔に通しながら被せ
る。

被せ終えた大径カーラー体に、頭皮に至る残り
の頭髪を巻きつける。巻き終えたところで、両カ
ーラー体の端部近くに設けられた周方向の長ピン
挿通孔に、長ピンを挿通して、両カーラー体を一
体化する。

〔実施例〕

以下、添付図面に基づき、この考案に係るヘア
カーラーの一実施例について説明する。

第１図に示すように、このヘアカーラー１は、
中空の大径カーラー体２と、筒形の小径カーラー
体３とから成る。

上記大径カーラー体２の一端は、開放端４とな
つている。また、周部１箇所にカーラー体のほぼ
全長に達する軸方向の小幅長孔５が形成されてお
り、この小幅長孔５の一端は、上記開放端４に開
放されている。さらに、この大径カーラー体２に
は、周部５箇所にカーラー体のほぼ全長に達する
軸方向のスリツト６が設けられ、上記開放端４側
に、長ピン挿通長孔７が同一周方向の２箇所に貫
通形成されている。

上記大径カーラー体２の他端は、閉塞板８で閉
塞されており、この閉塞板８の内面中央に小径筒
部９が突設されている。

上記小径カーラー体３は、端部１０，１１の外
径が、上記大径カーラー体２の内径とほぼ等しく
形成され、中央部の外径は、端部１０，１１の径
より小さくなつている。

この小径カーラー体３の中央周部４箇所に、カ
ーラー体のほぼ全長に達する軸方向のスリツト１
２が設けられている。

上記端部１０には、長ピン挿通孔１３が同一周
方向の３箇所に貫通形成され、上記大径カーラー
体２の外径と等しい径を有する鍔縁１４が形成さ
れている。

また、上記端部１１の内径は、第３図に示すよ
うに、上記閉塞板８の内面中央に突設された小径
筒部９に嵌まり合う大きさに形成されている。

第２図及び第３図に示すように、上記大径カー
ラー体２の開放端４側から、上記小径カーラー体
３を挿入する。大径カーラ体２の閉塞板８の内面
中央に突設された小径筒部９に、小径カーラー体
３の端部１１が嵌まり合い、大径カーラー体２の
開放端４の開口縁に、小径カーラ体３の鍔縁１４
が当接して、両カーラー体が一体化される。

次に、ヘアカーラー１の使用方法について説明
する。

小径カーラー体３に頭髪１５の毛先側を第７図
の１６に示すように巻きつけ、所要巻き数巻いた
ところで、第６図に示すように、巻き残つている
頭髪１５を大径カーラー体２の小幅長孔５に挿入
しながら、大径カーラー体２を小径カーラー体３
に被せる。

さらに、第７図の１７に示すように、巻き残つ
ている頭髪１５を大径カーラー体２に巻きつけ、
巻き終えると、第３図に示すように、上記長ピン
挿通孔１３及び長ピン挿通長孔７に、ピン頭１８
を有する長ピン１９を挿通する。このとき、第７
図の２０に示すように、長ピン１９はヘアカーラ
ー２０の軸方向と直角に挿通されるので、ヘアカ
ーラ２０から突出する先の部分がてこになつて、
頭髪１５が巻き戻れない。

また、上記長ピン挿通長孔７は２個、上記長ピ
ン挿通孔１３は３個が、それぞれ各カーラー体の
端部近くの同一周方向に形成されていることか
ら、ヘアカーラー１の周方向のどの位置からで
も、軸方向に対しては常に直角に長ピンを挿通す
ることができる。

なお、頭髪１５を小径カーラー体３に巻きつ
け、所要巻き数巻いたところで、大径カーラー体
２を被せると、巻きつけを中途でやめることがで
きる。この場合、大径カーラー体２の閉塞板８の
内面中央に突設された小径筒部９に、小径カーラ
ー体３の端部１１が嵌まり合い、大径カーラー体
２の開放端４の開口縁に、小径カーラー体３の鍔
縁１４が当接するので、ヘアカーラー１がずり落
ちることがない。

〔考案の効果〕

開放端を有する中空の大径カーラー体の周部一
箇所に軸方向の小幅長孔を設け、この小幅長孔を
上記開放端に開放したことから、毛先側を所要巻
き数巻きつけた小径カーラー体を、この開放端側
から大径カーラー体内に挿入することができる。
続いてこの大径カーラー体に頭髪を巻きつける
と、毛先側は細かいウエーブになり、毛の根元側
に至るに従い、緩やかとなるウエーブを連続形成
することができる。

また、大径カーラー体、小径カーラー体のいず
れにも、軸方向に数箇所のスリツトを設けたこと
から、処理液やドライヤーの風が内部にまでよく
行き渡る。

また、各カーラー体の端部近くの同一周方向に
長ピン挿通孔を形成したことから、両カーラー体
の軸方向と直角に長ピンを挿通することができ
る。その結果、上記孔から突出する長ピンの先が
てことなつて、頭髪の巻き戻しを防ぐことができ
る。

さらに、上記長ピン挿通孔は、各カーラー体の
端部近くの同一周方向に複数個形成されているこ
とから、ヘアカーラーの周方向のどの位置からで
も、軸方向に対しては常に直角に長ピンを挿通す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るヘアカーラーの一実施
例の分解斜視図、第２図は同上の結合状態の平面
図、第３図は第２図の−線、第４図は同図の
−線、第５図は同図のＶ−Ｖ線における各拡
大断面図、第６図は同上の使用過程を示す正面
図、第７図は同上の使用状態を示す側面図であ
る。 １，２０……ヘアカーラー、２，１７……大径
カーラー体、３，１６……小径カーラー体、４…
…開放端、５……小幅長孔、６，１２……スリツ
ト、７……長ピン挿通長孔、８……閉塞板、９…
…小径筒部、１０，１１……端部、１３……長ピ
ン挿通孔、１４……鍔縁、１５……頭髪、１８…
…ピン頭、１９……長ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開放端を有する中空の大径カーラー体と、小径
   カーラー体とから成り、上記大径カーラー体の周
   部１箇所に軸方向の小幅長孔を設け、この小幅長
   孔を上記開放端に開放すると共に、各カーラー体
   の周部複数箇所にカーラー体のほぼ全長に達する
   軸方向のスリツトを設け、各カーラー体の端部近
   くの同一周方向に、複数個の長ピン挿通孔を貫通
   形成し、上記大径カーラー体の内部に上記小径カ
   ーラー体を挿入し、上記長ピン挿通孔に長ピンを
   挿通して両カーラー体を一体化したことを特徴と
   するヘアカーラー。