JPH0531177A - 血液採取器具 - Google Patents

血液採取器具

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JPH0531177A
JPH0531177A JP3187878A JP18787891A JPH0531177A JP H0531177 A JPH0531177 A JP H0531177A JP 3187878 A JP3187878 A JP 3187878A JP 18787891 A JP18787891 A JP 18787891A JP H0531177 A JPH0531177 A JP H0531177A
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 採血手段と、柔軟な材質から形成され、薬液
が収容された血液収容空間を内部に備え、採血チューブ
を介して前記採血手段と接続された血液採取用容器と、
前記採血チューブの途中に設けられた分岐管と、該分岐
管の開口した端部側に接続された、気体は通すが血液は
通さないフィルタと、該フィルタと前記採血チューブの
連通を阻止し、必要時に連通を可能とする連通阻止手段
とを備えたことを特徴とする血液採取器具。 【効果】 赤血球の破壊、損傷、それに伴う溶血等の心
配のない検査用の血液を簡単な操作で得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液採取器具に関し、
より具体的には、検査用の血液の採取が容易であるとと
もに、採取した検査用の血液を損傷させることなく長期
間保存することができる血液採取器具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、軟質塩化ビニル樹脂等の軟質合成
樹脂製の血液保存容器の普及によって、ひとりの献血者
から得られた全血は、無菌的に各成分、例えば濃厚赤血
球、血漿、血小板あるいは抗血友病因子等に分画され、
必要な成分だけを患者に輸血する成分輸血が一般化して
いる。
【0003】これは、必要成分だけを輸血することによ
って、患者の身体的負担を軽減し、免疫等による副作用
を少なくするために行われるものである。
【0004】ところで、輸血に先だって、供血者の血液
が受血者の血液に適合するかどうかを判断するために、
いわゆる交差適合試験が行われている。
【0005】その理由は、受血者と供血者がABO式同
型であることを輸血前に確認する必要があるからであ
り、また、たとえ同型であっても、どちらかに不規則抗
体が発生していて、そのために凝集または溶血がおこる
かどうかを調べる必要があるからである。
【0006】このような交差適合試験を行う方法として
は、採血管に接続された採血チューブを検査用のパイロ
ットチューブとして利用する方法がある。
【0007】この方法を以下に説明する。
【0008】まず、血液を採取して各成分に分離するに
は、たとえば図8に示すような血液採取器具を用いる。
【0009】この血液採取器具90は、先端に採血針6
1が接続されている採血チューブ63を備えた抗凝固剤
入採血用親バッグ65に血液成分移送用の連結チューブ
67が取付けられ、該連結チューブ67は第2の子バッ
グ69に接続されるとともに、該連結チューブ67から
分岐管71を介して第1の子バッグ73に接続してい
る。
【0010】連結チューブ67は抗凝固剤が他のバッグ
に移動しないよう通常は閉塞され、血液が分離され、一
部の成分が他のバッグに移されるとき開放される。
【0011】また、連結チューブ67は分岐管75を介
して赤血球保存液入バッグ77に接続されている。
【0012】赤血球保存液入バッグ77には、赤血球保
存期間を延長させるために開発されたグルコース、アデ
ニンおよびコロイド浸透圧調整剤(マンニット)を含有
する生理食塩水等が収納されている。
【0013】この赤血球保存液入バッグ77もチューブ
に通常は閉塞し、液を移動させる時に開放する手段が設
けられている。
【0014】このような血液採取器具を用いて血液を採
取する場合、まず、採血チューブ63を軽くループ状に
して採血針を献血者に刺し、採血針61を介して採取さ
れた全血を採血チューブ63を通じて親バッグ65に採
血する。
【0015】親バッグ65内には、あらかじめACD−
A液やCPD液などと呼ばれる抗凝固ならびに血球保存
の機能を有する薬液が充填されているので、採取された
血液は、これら薬液と混和される。
【0016】次に、所定の採血量が得られると、採血チ
ューブ63のループを引っ張って採血針61側において
かたく結び、採血針61を献血者から抜く。
【0017】さらに、採血チューブ63内に残っている
血液の凝固を避けるために、採血チューブ63をローラ
ーペンチ等でしごき、採血チューブ63内の血液を親バ
ッグ65内に移動させ、CPD液等の薬液とよく混和さ
せた後、ローラーをゆるめることにより、押しつぶされ
ていた採血チューブが自らの弾性により復元し、その
際、薬液と混和された血液が再び採血チューブ63に流
入する。
【0018】このようにして血液の充満した採血チュー
ブ63をチューブシーラーまたはアルミリングを用いて
一定間隔でシールすることにより、検査用のセグメント
血が封入された複数のパイロットチューブを得ることが
できる。使用するとき、パイロットチューブを切り離し
て用いる。
【0019】なお、採血チューブ63のうち、親バッグ
65寄りの少なくとも一連の番号が付されたチューブ部
分は、親バッグ65から切り離されずに残されるので、
この残されたチューブ部分に付された番号と、パイロッ
トチューブに付された番号を照合することにより、得ら
れたパイロットチューブがどの献血者のものなのかが特
定される。
【0020】一方、親バッグ65内に採取された血液
は、その後、分離すべき血液成分の種類に応じた遠心分
離操作がなされ、親バッグ65内において分離された上
層の血液成分が第1の子バッグ73内へ移送された後、
さらに遠心分離操作がなされて上層成分が第2の子バッ
グ69へ移送される。
【0021】また、遠心分離操作後の親バッグ65内に
は濃厚赤血球が残存しているため、前記赤血球保存液入
りバッグ77内に収納されている赤血球保存液が連結チ
ューブ67を介して親バッグ65内へ移送され、濃厚赤
血球と混和される。これにより濃厚赤血球の保存期間が
延長されることになる。
【0022】しかしながら、上述のような操作で検査用
のセグメント血を得るには、採血チューブ63をローラ
ーペンチ等でしごく作業が行われるために、しごく作業
により赤血球が破壊されて溶血が生じる等、赤血球への
悪影響が問題となるものであった。
【0023】一方、得られたパイロットチューブ内に封
入された検査用のセグメント血には、前述のようにAC
D−A液やCPD液等の薬液が混和されているが、これ
らACD−A液やCPD液の赤血球保存期間は冷蔵下に
おいて通常約3週間である。よって、3週間を越えてか
ら親バッグ65内の血液成分を輸血しようとしてもパイ
ロットチューブ内のセグメント血には溶血が生じていて
輸血直前の交差適合試験ができないという問題があっ
た。
【0024】そこで、前述のように、親バッグ65内で
CPD液等と混和された血液を採血チューブ63内に流
入させた後にすぐにシール・切断しないで、親バッグ6
5内に赤血球保存液を移送し赤血球と混和した後、再び
採血チューブ63内の血液をローラーペンチ等で親バッ
グ65内にしごき入れ、ローラーをゆるめて採血チュー
ブ63の弾性を利用し、赤血球保存液と混和された血液
を採血チューブ63内に流入させ、その後シール・切断
することにより、検査用のセグメント血が封入されたパ
イロットチューブを得ることも考えられる。
【0025】しかし、このような操作は、採血チューブ
63をローラーペンチ等でしごく作業が2回行われるこ
とにより、煩雑化するとともに、しごく作業により赤血
球が破壊されて、溶血が生じる等、赤血球への悪影響が
問題となる。
【0026】また、ローラーペンチ等によるしごきの際
に、採血チューブ63内にあったCPD液等が混和され
た血液と親バッグ65中にあった赤血球保存液が混和さ
れた血液との置換がなされるが、その精度が必ずしも高
くないという問題もあった。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、採血の時の
採血チューブ内の抗凝固されていない血液をローラーペ
ンチ等の他の道具を必要とせずに血液バッグ内へ移送さ
せ、また抗凝固された血液をチューブ内へ流入させるよ
うにすることを目的とする。
【0027】また、本発明は、血液採取容器内の赤血球
保存液と混和された血液を、採血チューブに効率よくか
つ安全に送り出すことができ、これにより首尾よくセグ
メント血が封入されたパイロットチューブを得ることを
可能とする血液採取器具を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的は、採血手段
と、柔軟な材質から形成され、血液収容空間を内部に備
え、該血液収容空間には薬液が収容され、採血チューブ
を介して前記採血手段と接続された血液採取用容器と、
前記採血チューブの途中に設けられた分岐管と、該分岐
管の開口した端部側に接続された、気体は通すが血液は
通さないフィルタと、該フィルタと前記採血チューブの
連通を阻止し、必要なときに連通を可能とする連通阻止
手段とを備えたことを特徴とする血液採取器具によって
達成される。 また、上記目的は、採血手段と、柔軟な
材質から形成され、血液収容空間を内部に備え、該血液
収容空間には薬液が収容され、採血チューブを介して前
記採血手段と接続された血液採取用容器と、一端が前記
血液採取用容器に接続されるとともに前記血液収容空間
と連通可能な流路を有するサンプル採取用チューブと、
該サンプル採取用チューブの開口した他端側に接続され
た、気体は通すが血液は通さないフィルタと、該フィル
タと前記血液収容空間の連通を阻止し、必要なときに連
通を可能とする連通阻止手段とを備えたことを特徴とす
る血液採取器具によって達成される。
【0029】前記フィルタは、好ましくは、平均空孔径
が0.2〜50μm、耐水圧が0.15〜3.0kgf
/cm2、通気度が2.0秒以下の焼結フィルタであ
る。これにより、血液や細菌等を実質的に通過させるこ
となく、気体のみを通過させることができ、従って、採
取した血液を漏出させることなく、安全かつ速やかに採
血チューブ内の血液を血液採取用容器内に収容すること
ができ、また、抗凝固した血液を漏出させることなく、
安全かつ速やかに前記チューブ内を赤血球保存液と混和
された血液で充填することができる。
【0030】また、前記焼結フィルタは、細孔内にスタ
ーチ等の水膨潤性の粉体が封入されていてもよい。この
場合、血液と接触したフィルタは粉体が膨潤し、バルブ
の作用をして気体も血液も通さなくなる。
【0031】前記焼結フィルタは、ポリエチレン、ポリ
プロピレンやナイロン等の樹脂を粉末にして型に入れた
後、加熱圧縮して成型した焼結フィルタから構成され
る。この中でも、特に、ポリエチレンから成型された焼
結フィルタが好ましく用いられる。
【0032】樹脂粉末の平均粒度としては、20〜50
0μmのものが用いられ、特に150〜250μmのも
のが好ましく用いられる。
【0033】ここで、フィルタ31の平均空孔径は、
0.2〜50μm、好ましくは10〜20μmに調整さ
れることが必要である。すなわち、平均空孔径が0.2
〜50μmであれば、血液、細菌などを実質的に通さ
ず、かつ適度な通気度を有するために、採血チューブ7
内に残存していた血液を親バッグ内に落下、収容する操
作が安全かつ、速やかに行える。また、血液採取用容器
を軽く圧迫することにより、速やかに赤血球保存液と混
和された血液を採血チューブに送り出すことができる。
【0034】また、フィルタ31の厚さとしては、適度
な強度をもち、血液、細菌などを実質的に通さず、かつ
適度な通気度を有するようにするためには、2〜3mm
が好ましく、特に1.5〜2.5mmが好ましい。
【0035】さらに、フィルタ31の耐水圧(室温で、
フィルタの片面側から5秒間静水圧を加圧し、水が漏れ
ない圧力)は、0.15kgf/cm2以上、好ましく
は0.2〜0.3kgf/cm2に調整されることが必
要である。すなわち、耐水圧が0.15kgf/cm2
を下回ると、血液が漏出する虞れがあり、0.3kgf
/cm2を越えると通気性が低下し、採血チューブ7内
に残存していた血液を親バッグ内に落下、収容する操
作、および赤血球保存液と混和された血液を採血チュー
ブに送り出す操作を速やかに行うことができない。
【0036】また、フィルター31の通気度は、2.0
秒以下(B型 Gurley Densometerによる測定で、室温で
大気圧中で100mlの空気が通過するのに要する時
間)であることが必要である。
【0037】特に、フィルター31の材質としてポリエ
チレンを用いる場合、大気圧で、金型にポリエチレン粉
体(平均粒度200μm)を所定量入れ、120〜20
0℃(好ましくは140〜160℃)で、5〜20分
(好ましくは10分)加熱することによって、平均空孔
径10〜15μm、耐水圧約0.2kgf/cm2、通
気度0.2秒、厚さ2.5mmの好ましい通気性フィル
ターが得られる。
【0038】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づき詳細に
説明する。 (実施例1)図1に、本発明に係る血液採取器具92の
第1の態様を示す。
【0039】献血者からの全血を採取するための血液採
取用容器(以下「親バッグ1」という。)は、塩化ビニ
ル樹脂等の軟質合成樹脂から形成され、その周縁部3を
高周波加熱等によりヒートシールされており、血液収容
用の内部空間5を有する。
【0040】また、親バッグ1の上部には、前記内部空
間5に連通する軟質合成樹脂製の採血チューブを7が連
結されている。
【0041】この親バッグ1の内部空間5には、薬液と
して、たとえば、ACD−A(クエン酸ナトリウム2.
20%、クエン酸0.80%およびブドウ糖2.20
%)液、CPD(クエン酸ナトリウム2.63%、クエ
ン酸0.327%、ブドウ糖2.32%およびリン酸1
ナトリウム0.251%)液、CPDA−1(クエン酸
ナトリウム2.63%、クエン酸0.327%、ブドウ
糖2.90%、リン酸1ナトリウム0.251%および
アデニン0.0275%)液等の抗凝固液のいずれかが
収納されており、また、前記採血チューブ7の先端には
採血手段として採血針9が取付けられている。
【0042】また、前記親バッグ1には、血液成分移送
チューブ13および分岐管15を介して血液成分採取用
容器(以下「第1の子バッグ17」という。)が接続さ
れ、さらに血液成分移送チューブ13および分岐管15
を介して血液成分採取用容器(以下「第2の子バッグ2
1」という。)が接続されている。
【0043】さらに、前記親バッグ1には、チューブ1
3、分岐管23および赤血球保存液移送チューブ25を
介して赤血球保存液収納容器27が連結されている。チ
ューブ13の親バッグ側には連通阻止手段があり、また
チューブ25の赤血球保存液収納容器27側に連通阻止
手段が設けられている。
【0044】上記説明では、血液成分採取用の子バッグ
が2つある態様としたが、子バッグは分離すべき血液成
分の種類によって少なくとも1つあればよく、たとえば
1つしかない場合や3つ以上ある場合等が考えられる。
【0045】ここで、赤血球保存液移送チューブ25
は、血液成分移送チューブ13および分岐管23を介さ
ずに直接、親バッグ1と連結するようにしてもよい。
【0046】なお、第1の子バッグ17および第2の子
バッグ21は、分岐管15を介さずに別個の2本の血液
成分移送チューブ13を用いてそれぞれ親バッグ1と直
接接続することもできる。
【0047】また、この場合、2本の血液成分移送チュ
ーブ13は、それぞれ親バッグ1と直接接続することな
く、該チューブ13の他端に設けたコネクタ(図示しな
い)を介して親バッグ1と必要なときに接続するように
してもよい。
【0048】赤血球保存液収納容器27内には、たとえ
ばグルコース、アデニンおよびコロイド浸透圧調整剤
(マンニット)を含有する生理食塩水、アスコルビン酸
ー2−リン酸ナトリウム塩、グルコースなどの単糖類お
よび/またはマルトースのようなオリゴ糖を含む溶液あ
るいは単糖類のモノリン酸化誘導体を含有する溶液等の
赤血球保存液が収容されている。
【0049】また、採血チューブ7の途中には分岐管2
9が設けられ、該分岐管29の開口した端部には、後述
する連通阻止手段33を介して、気体は通すが血液は通
さないフィルタ31が接続されている。
【0050】一方、分岐管29と前記フィルタ31との
間には、前記採血チューブ7とフィルタ31との連通を
阻止し、必要なときに連通を許容する連通阻止手段33
が設けられている。
【0051】第2図は、第1図に点線で示す円部分の拡
大断面図であり、分岐管29、連通阻止手段33および
フィルタ31を示している。
【0052】連通阻止手段33は、軟質塩化ビニル樹脂
等から形成された通液ポート35と、ポリカーボネート
や硬質塩化ビニル樹脂等の硬質合成樹脂から形成される
とともに外径が通液ポート35の内径とほぼ等しい中空
部37と、その先端に一体的に設けられ、通液ポート3
5の内径よりも小さく、かつ管状体39の内径よりも大
きな外径を有する中実柱状部41よりなり、中空部37
の外面において通液ポート35の内壁に固着されてい
る。
【0053】そして中空部37と中実柱状部41との境
界近傍には破断して中空部37の中実柱状部41との接
続端を開口可能とする薄肉脆弱部43が形成されてい
る。
【0054】使用前にあっては中実柱状部41によって
採血チューブ7とフィルタ31との連通は阻止されてい
る。
【0055】そして、必要なときに通液ポート35の外
部を指等で押圧し、中実柱状部41を薄肉脆弱部43に
おいて破断し、中空部37の中実柱状部41との接続端
を開口させ、採血チューブ7とフィルタ31とを連通さ
せる。
【0056】なお、必要により中実柱状部41の端面に
は、該中実柱状部41の外径長に相当する長さの長辺を
有する平板状突出部45(第2図においては、長辺側に
対して直角方向から見たときの短辺側を示す。)が形成
され、中実柱状部41の切断後に中実柱状部41片が管
状体39を閉塞しないようにするのが望ましい。
【0057】一方、管状体39の端部にはフィルタ31
が取着されている。
【0058】次に、このような血液採取器具を用いた採
取操作を図1および図2を参照しながら以下に説明す
る。
【0059】まず、採血チューブ7を軽くループ状に結
び、献血者より採血針9および採血チューブ7を介して
全血を親バッグ1に収容する。
【0060】続いて、採血チューブ7は採血針9側の部
分Iにおいてループを引っ張ることによりかたく結ば
れ、切断・シールされて採血針9から分離される。
【0061】続いて、連通阻止手段33の中実柱状部4
1を薄肉脆弱部43において破断し、中空部37を開口
させ、採血チューブ7とフィルタ31とを連通させる。
これにより採血チューブ7は、フィルタ31を介して外
気と連通するため、採血チューブ7の親バッグ1側部分
IIに残存していた血液は重力により親バッグ1内へ落下
する。
【0062】次に採血チューブ7のA点をクランプした
後、親バッグ1内において採取した血液とCPD液等の
抗凝固液をよく混和させる。
【0063】続いて、親バッグ1中に収容された血液
は、約2000rpmで遠心操作され、上層の多血小板
血漿層と下層の赤血球層とに分離される。
【0064】さらに上層の多血小板血漿層は、チューブ
13の連通阻止手段を開放して、親バッグ1を下方側よ
り加圧することにより血液成分移送チューブ13および
分岐管15を介して第1の子バッグ17へ移送され、血
液成分移送チューブ13のB点をシールして切り離され
る。
【0065】続いて子バッグ17を約3500rpmで
遠心操作することにより血小板のみを沈降させる。
【0066】次に上層の血漿成分のみを分岐管15を介
して子バッグ21に移送した後、C点をシールして切り
離し、血漿製剤として成分輸血に使用する。
【0067】一方、赤血球保存液収納容器27内に収納
されている赤血球保存液を、チューブ25の連通阻止手
段を開放して、赤血球保存液移送チューブ25、分岐管
23および血液成分移送チューブ13を介して親バッグ
1内に移送し、上述の遠心操作により分離された赤血球
層とよく混和する。
【0068】次に、A点のクランプを開放し、親バッグ
1を軽く圧迫することにより赤血球保存液と混和された
血液を採血チューブ7側に送り出すと、採血チューブ
7、分岐管29および連通阻止手段33等に残存してい
た空気はフィルタ31を通過して外気へ放散され、一
方、フィルタ31は血液を通さないため、血液が洩れる
こともなく、採血チューブ7のIIの部分には赤血球保存
液と混和された血液が充填されることになる。
【0069】そこで、4点シーラー等を用いて上記血液
が充填された採血チューブ7のIIの部分を切断・シール
し、必要な数だけのセグメント血が封入されたパイロッ
トチューブを得る。
【0070】このようにして得られたセグメント血中に
は赤血球保存液が混和されているため、冷蔵下において
約6週間程度溶血させることなく赤血球を保存すること
ができる。
【0071】したがって、親バッグ1内に保存された赤
血球を成分輸血する際に、輸血直前の交差適合試験を上
記セグメント血を用いて行うことができる。 (実施例2)次に、本発明に係る血液採取器具の第2の
態様を図3に示す。
【0072】1に示した第1の態様と異なるのは、親バ
ッグ1に別途サンプル採取用チューブ51が接続され、
該チューブ51と親バッグ1との接続部に連通阻止手段
33が設けられているとともに、該チューブ51の他端
にフィルタ31が配設されている点である。
【0073】この第2の態様の血液採取器具の使用方法
を以下説明する。
【0074】まず、親バッグ1に採血後、採血チューブ
7をA点でシール・切断する。
【0075】次に赤血球保存液を親バッグ1内に導入し
て赤血球と混和させるまでの血液成分分離操作は第1の
態様とほぼ同じであるが、第2の態様においては、その
後、初めて連通阻止手段33の中実柱状部41を薄肉脆
弱部43において切断し、親バッグ1の血液収容空間5
とフィルタ31を連通する。
【0076】次に親バッグ1を圧迫すると、赤血球保存
液と混和された血液は前記サンプル採取用チューブ51
内に導入されることになる。
【0077】そして該チューブ51内に存在していた空
気はフィルタ31を通過し、該チューブ51内は血液で
充填される。
【0078】その後、第1の態様と同様、4点シーラー
等を用いて該チューブ51が切断・シールされ、必要な
数のセグメント血が封入されたパイロットチューブが得
られる。 (実施例3)さらに、本発明に係る血液採取器具の第3
の態様を第4図に示す。
【0079】第3の態様が前記第2の態様と異なるの
は、サンプル採取用チューブ51が親バッグ1の下部に
接続されているとともに該チューブ51の他端部に連通
阻止手段33ならびにフィルタ31が設けられている点
である。
【0080】この第3の態様の血液採取器具の使用方法
は、第2の態様とほぼ同様であるが、サンプル採取用チ
ューブ51が親バッグ1の下部に接続されているため、
親バッグ1の下方に沈降した赤血球を該チューブ51内
に導入しやすいという利点がある。 (実施例4)次に、本発明に係る血液採取器具の第4の
態様を図5に示す。
【0081】第4の態様が前記第1の態様と異なるの
は、第1の子バッグ17が血液成分移送チューブ13お
よび分岐管15を介して親バッグ1に連結され、さらに
血液成分移送チューブ13、分岐管15および赤血球保
存液移送チューブ25を介して赤血球保存液収納容器2
7が連結されており、第2の子バッグ21は、血液成分
移送チューブ13および分岐管23を介して親バッグ1
と連結されている点である。
【0082】第4の態様による血液採取器具を用いた採
血操作を以下に説明する。
【0083】まず、献血者より採血針9および採血チュ
ーブ7を介して全血を親バッグ1に約400ml採血す
る。
【0084】続いて、採血チューブ7は、採血針9側の
部分Iにおいてループ状にかたく結ばれ、切断・シール
されて採血針9から分離される。
【0085】さらに、前記第1の態様における操作と同
様に連通阻止手段33を操作し、採血チューブ7とフィ
ルタ31とを連通させ、採血チューブ7の親バッグ1側
部分IIに残存していた血液を重力により親バッグ1内へ
導入させる。
【0086】次に、採血チューブ7のA点をクランプし
た後、親バッグ1内において採取した血液とCPD液等
の抗凝固液をよく混和させる。
【0087】続いて、親バッグ1中に収容された血液
は、約3500rpmで5分間遠心操作され、上層の血
漿成分、中間層のバフィコートと呼ばれる血小板および
白血球の混合層と下層の赤血球層に分離される。
【0088】さらに、上層の血漿層は、親バッグ1を下
方側より押圧することにより血液成分移送チューブ13
および分岐管15を介して第1の子バッグ17へ移送さ
れる。このとき親バッグ1内において血漿成分の移送に
より赤血球層の上端が親バッグ1の上方に移動すること
になる。
【0089】次に親バッグ1内上方に若干残存している
血漿、濃厚血小板および白血球の混合層ならびに赤血球
の一部(計約32g)を血液成分移送チューブ13およ
び分岐管23を介して第2の子バッグ21に移送する。
【0090】続いて、第1の子バッグ17内の血漿成分
約51gを第2の子バッグ21に移送する。このとき、
第2の子バッグ21内の血液成分の重量は約83gであ
る。さらに、赤血球保存液収納容器27内に収納されて
いる赤血球保存液を、赤血球保存液移送チューブ25、
分岐管15および血液成分移送チューブ13を介して親
バッグ1内に移送し、赤血球層とよく混和する。
【0091】次に、血液成分移送チューブ13の親バッ
グ1近傍のD点をクレンメ等でクランプして閉塞し、親
バッグ1を軽く圧迫することにより、赤血球保存液と混
和された濃厚赤血球を採血チューブ7側に送り出す。
【0092】このとき、採血チューブ7、分岐管29お
よび連通阻止手段33等に残存していた空気はフィルタ
31を通過して外気に放散され、一方、フィルタ31は
血液を通さないため、血液が洩れることもなく、採血チ
ューブ7のIIの部分には赤血球保存液と混和された濃厚
赤血球が充填されることになる。
【0093】そこで、4点シーラー等を用いて上記血液
が充填された採血チューブ7のIIの部分を切断・シール
し、必要な数だけのセグメント血が封入されたパイロッ
トチューブを得る。
【0094】このようにして得られたセグメント血中に
は赤血球保存液が混和されているため、冷蔵下において
約6週間程度溶血させることなく赤血球を保存すること
ができる。
【0095】したがって、親バッグ1内に保存された赤
血球を成分輸血する際に、輸血直前の交差適合試験を上
記セグメント血を用いて行うことができる。
【0096】続いて、血液成分移送チューブ13のE点
とF点をチューブシーラーを用いてシール・切断し、第
2の子バッグ21を800rpmで6.5分間遠心操作
する。これにより、第2の子バッグ21内に上層の濃厚
血小板と下層の白血球・赤血球混合層とに分離される。
【0097】さらに、第2の子バッグ21内上層の濃厚
血小板約40gを、すでに前段階の操作により赤血球保
存液が移送されて空になっている赤血球保存液収納容器
27に移送し、成分輸血用として使用に供する。
【0098】一方、血液成分移送チューブ13は、G点
においてシール・切断され、第2の子バッグ21内に残
存している白血球および赤血球は廃棄される。 (実施例5)次に、本発明に係る血液採取器具の第5の
態様を第6図に示す。
【0099】第5の態様が前記第1の態様と異なるの
は、赤血球保存液収納容器27を有していない点であ
る。
【0100】第5の態様による血液採取器具を用いた採
血操作を以下に説明する。
【0101】まず、献血者より採血針9および採血チュ
ーブ7を介して全血を親バッグ1に収容する。
【0102】続いて、採血チューブ7は採血針9側の部
分Iにおいてループ状にかたく結ばれ、切断・シールさ
れて採血針9から分離される。
【0103】さらに、連通阻止手段33の中実柱状部4
1を薄肉脆弱部43において破断し、中空部37を開口
させ、採血チューブ7とフィルタ31とを連通させる。
これにより採血チューブ7は、フィルタ31を介して外
気と連通するため、採血チューブ7の親バッグ1側部分
IIに残存していた血液は重力により親バッグ1内へ落下
する。
【0104】次に採血チューブ7のA点をクランプした
後、親バッグ1内において採取した血液とCPD液等の
抗凝固液をよく混和させる。
【0105】続いて、親バッグ1内に収容された血液
は、約2000rpmで遠心操作され、上層の多血小板
血漿層と下層の赤血球層とに分離される。
【0106】さらに上層の多血小板血漿層は、親バッグ
1を下方側より加圧することにより血液成分移送チュー
ブ13および分岐管15を介して第1の子バッグ17へ
移送され、血液成分移送チューブ13のB点をシールし
て切り離される。
【0107】続いて第1の子バッグ17を約3500r
pmで遠心操作することにより血小板のみを沈降させ
る。
【0108】次に上層の血漿成分のみを分岐管15を介
して第2の子バッグ21に移送した後、C点をシールし
て切り離し、血漿製剤として成分輸血に使用する。
【0109】続いて、A点のクランプを開放し、親バッ
グ1を軽く圧迫することによりCPD液等の抗凝固液と
混和された血液を採血チューブ7側に送り出すと、採血
チューブ7、分岐管29および連通阻止手段33等に残
存していた空気はフィルタ31を通過して外気へ放散さ
れ、一方、フィルタ31は血液を通さないため、血液が
洩れることもなく、採血チューブ7のIIの部分には抗凝
固液と混和された血液が充填されることになる。
【0110】そこで、4点シーラー等を用いて上記血液
が充填された採血チューブ7のIIの部分を切断・シール
し、必要な数だけのセグメント血が封入されたパイロッ
トチューブを得る。
【0111】このようにして得られたセグメント血中に
はCPD液等の抗凝固液が混和されることになる。
【0112】したがって、親バッグ1内に分離された赤
血球ならびに採血チューブ7に導入された検査用血液の
保存期間は約3週間であるが、従来のように採血チュー
ブ7をローラーペンチ等でしごく操作が不要であるた
め、赤血球の破壊、損傷およびそれに伴う溶血の問題が
生じないという効果が得られる。
【0113】また、第5の態様においては血液成分採取
用の子バッグが2つ設けられているが、全血を赤血球と
血漿に分離する目的であれば、図示はしないが、子バッ
グを一つだけ有するダブルバッグと呼ばれるタイプとし
てもよく、さらに全血の採血・保存のみが目的であれ
ば、子バッグをまったく有しない、いわゆるシングルバ
ッグと呼ばれる採血バッグのみとしてもよく、これらの
態様も本発明は包含するものである。
【0114】このような、いわゆるシングルバッグおよ
びひダブルバッグにおいても本発明によれば、従来のよ
うに採血チューブ7をローラーペンチ等でしごく操作が
不要となり、前述の赤血球の破壊防止等の効果を得るこ
とができる。 (実施例6)次に、本発明に係る血液採取器具の第6の
態様を第7図に示す。
【0115】第6の態様が前記第5の態様と異なるの
は、採血針9の代わりに採血手段としてプラスチック製
びん針109を用いる点である。ここで、プラスチック
製びん針109は、人体ではなく、後述する赤血球分画
バッグに刺通される。
【0116】なお、プラスチック製びん針の代わりにプ
ラスチック製雄型テーパー筒状部を有するコネクタ等を
用いてもよい。
【0117】また、血液採取用容器としては、親バッグ
1の代わりに赤血球採取用バッグ101を用いる。
【0118】そして、赤血球採取用バッグ101内に
は、あらかじめ薬液として赤血球保存液が収容されてい
る。
【0119】また、子バッグは有していない。
【0120】第6の態様による血液採取器具を用いた採
血操作を以下に説明する。
【0121】まず、別途用意された血液バッグシステム
を用いて赤血球のみ分画・収容された赤血球分画バッグ
(図示しない。)を準備する。
【0122】次に、血液採取器具92が備えるプラスチ
ック製びん針109を前記赤血球分画バッグの排出口に
刺通・連結し、赤血球成分を赤血球採取用バッグ101
に移送する。
【0123】続いて、採血チューブ7は採血針9側の部
分Iにおいてループ状にかたく結ばれ、切断・シールさ
れてプラスチック製びん針109から分離される。
【0124】さらに、連通阻止手段33の中実柱状部4
1を薄肉脆弱部43において破断し、中空部37を開口
させ、採血チューブ7とフィルタ31とを連通させる。
これにより採血チューブ7は、フィルタ31を介して外
気と連通するため、採血チューブ7の赤血球採取用バッ
グ101側部分IIに残存していた血液は重力により赤血
球採取用バッグ101内へ落下する。
【0125】次に採血チューブ7のA点をクランプした
後、赤血球採取用バッグ101内において採取した赤血
球と赤血球保存液をよく混和させる。
【0126】続いて、A点のクランプを開放し、赤血球
採取用バッグ101を軽く圧迫することにより赤血球保
存液と混和された赤血球成分を採血チューブ7側に送り
出すと、採血チューブ7、分岐管29および連通阻止手
段33等に残存していた空気はフィルタ31を通過して
外気へ放散され、一方、フィルタ31は血液を通さない
ため、血液が洩れることもなく、採血チューブ7のIIの
部分には赤血球保存液と混和された赤血球が充填される
ことになる。
【0127】そこで、4点シーラー等を用いて上記血液
が充填された採血チューブ7のIIの部分を切断・シール
し、必要な数だけのセグメント血が封入されたパイロッ
トチューブを得る。
【0128】このようにして得られたセグメント血中に
は赤血球保存液が混和されることになる。
【0129】したがって、採血チューブ7をローラーペ
ンチ等でしごく操作が不要であるため、赤血球の破壊、
損傷およびそれに伴う溶血の問題が生じないという効果
が得られる。
【0130】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明は採血手
段と、柔軟な材質から形成され、血液収容空間を内部に
備え、該血液収容空間には薬液が収容され、採血チュー
ブを介して前記採血手段と接続された血液採取用容器
と、前記採血チューブの途中に設けられた分岐管と、該
分岐管の開口した端部側に接続された、気体は通すが血
液は通さないフィルタと、該フィルタと前記採血チュー
ブの連通を阻止し、必要なときに連通を可能とする連通
阻止手段とを備えてなる、血液採取器具から構成され
る。
【0131】また本発明は、採血手段と、柔軟な材質か
ら形成され、血液収容空間を内部に備え、該血液収容空
間には薬液が収容され、採血チューブを介して前記採血
手段と接続された血液採取用容器と、一端が前記血液採
取用容器に接続されるとともに前記血液収容空間と連通
可能な流路を有するサンプル採取用チューブと、該サン
プル採取用チューブの開口した他端側に接続された、気
体は通すが血液は通さないフィルタと、該フィルタと前
記血液収容空間の連通を阻止し、必要なときに連通を可
能とする連通阻止手段とを備えてなる、血液採取器具か
らなる。
【0132】よって、本発明に係る血液採取器具を用い
て採血した後、採血チューブ内に残存する血液を血液採
取容器中へ落し入れる際や採血チューブをパイロットチ
ューブとして利用して検査用血液を得る際に、従来のよ
うにローラーペンチ等で採血チューブをしごく操作が不
要となり、赤血球の破壊、損傷およびそれに伴う溶血等
の問題を招くことがないという優れた効果を奏するもの
である。
【0133】また、前記血液収容空間に収容される薬液
を抗凝固液とし、一方、赤血球保存液が収納されるとと
もに赤血球保存液移送チューブを介して前記血液採取用
容器と連通可能な赤血球保存液収納容器をさらに備える
ことにより、血液成分の保存性をより一層向上させるこ
とができるとともにパイロットチューブ中に封入された
検査用のセグメント血中にも赤血球保存液等の薬液を混
入させることができるため、セグメント血の保存可能期
間が長期化し、溶血が生じることなく輸血直前の交差適
合試験を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る血液採取器具の第1の態
様を示す図である。
【図2】図2は、図1に点線で示す円部分の拡大断面図
である。
【図3】図3は、本発明に係る血液採取器具の第2の態
様を示す図である。
【図4】図4は、本発明に係る血液採取器具の第3の態
様を示す図である。
【図5】図5は、本発明に係る血液採取器具の第4の態
様を示す図である。
【図6】図6は、本発明に係る血液採取器具の第5の態
様を示す図である。
【図7】図7は、本発明に係る血液採取器具の第6の態
様を示す図である。
【図8】図8は、従来の血液採取器具を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】採血手段と、 柔軟な材質から形成され、血液収容空間を内部に備え、
    該血液収容空間には薬液が収容されるとともに採血チュ
    ーブを介して前記採血手段と接続された血液採取用容器
    と、 前記採血チューブの途中に設けられた分岐管と、 該分岐管の開口した端部側に接続された、気体は通すが
    血液は通さないフィルタと、 該フィルタと前記採血チューブの連通を阻止し、必要な
    ときに連通を可能とする連通阻止手段とを備えたことを
    特徴とする血液採取器具。
  2. 【請求項2】採血手段と、 柔軟な材質から形成され、血液収容空間を内部に備え、
    該血液収容空間には薬液が収容され、採血チューブを介
    して前記採血手段と接続された血液採取用容器と、 一端が前記血液採取用容器に接続されるとともに前記血
    液収容空間と連通可能な流路を有するサンプル採取用チ
    ューブと、 該サンプル採取用チューブの開口した他端側に接続され
    た、気体は通すが血液は通さないフィルタと、 該フィルタと前記血液収容空間の連通を阻止し、必要な
    ときに連通を可能とする連通阻止手段とを備えたことを
    特徴とする血液採取器具。
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