JPH05311540A - 制電性布帛 - Google Patents

制電性布帛

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JPH05311540A
JPH05311540A JP4139841A JP13984192A JPH05311540A JP H05311540 A JPH05311540 A JP H05311540A JP 4139841 A JP4139841 A JP 4139841A JP 13984192 A JP13984192 A JP 13984192A JP H05311540 A JPH05311540 A JP H05311540A
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JP
Japan
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flame
fabric
fibers
cloth
antistatic
Prior art date
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Pending
Application number
JP4139841A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Sogo
完次 十河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP4139841A priority Critical patent/JPH05311540A/ja
Publication of JPH05311540A publication Critical patent/JPH05311540A/ja
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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防炎性の施された布帛に紡出時に制電性を付
与するか又は制電性を付与した繊維を混織又は部分的に
混織することによつて制電性とかつ耐炎性とを備えた布
帛を提供する。 【構成】 耐炎性を付与した合成繊維と電気抵抗値が10
8 Ω/cm 以下の導電性合成繊維を交撚及び/又は混織さ
れてなる耐炎性を有する制電性布帛を提供するものであ
り、かつ耐炎性を有する合成繊維布帛の経糸又は緯糸の
何れかに布帛全体に対して0.01重量%以上、5重量%以
下の導電性繊維を混用し、かつ交撚及び/又は混織され
た導電性繊維間の間隔が5cm以下であること。 【効果】 静電気障害が無くしかも耐炎性が大な合成繊
維布帛が大量に安価に提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐炎性能を備えた布帛に
導電性繊維を交撚及び/又は混織することによつて耐炎
性能と制電性能とを共に具備した複合布帛に関し、被服
やインテリア、エクステリア製品用、特にコンピユ−タ
−室用などの高度に制電性の要求される分野等に使用し
て有効な静電気障害防止と耐炎性とを兼ね備えた合成繊
維布帛を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】近時火炎予防の観点から布帛の耐炎性の
要請が強い。天然繊維、合成繊維は衣料やカ−ペツト、
カ−テン又は車両用シ−ト等に大量に使用されるため布
帛の耐炎性の要求が高まりつつあり、難燃素材を使用し
たもの又は難燃材をコ−テイングした布帛等が種々開発
されている。また一方天然繊維、合成繊維は摩擦により
帯電することはよく知られている。特に合成繊維類の摩
擦帯電は顕著であり、衣服が身体にまつわり付いたり、
放電による火花を発したり、放電火花によるシヨツクを
受けたり、塵埃を静電気的に吸着して汚れやすくなった
り、或は発火により爆発等を招く危険性さえある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来から開発さ
れている種々な難燃素材を使用して耐炎性能を付与した
布帛、特に合成繊維の布帛は安全性の面から問題があ
り、充分満足できる状態ではない。それらは天然繊維特
に合成繊維は制電処理が全然施されていないために生ず
るトラブルである。
【0004】本発明は上記に鑑み、防炎処理の施された
布帛に紡出時又は繊維に制電性を付与した繊維を混繊又
は部分的に混織することによつて制電性を具備し、かつ
防炎性を兼ね備えた布帛を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は耐炎性を付与し
た合成繊維と電気抵抗値が108 Ω/cm 以下の導電性合成
繊維とを交撚及び/又は混織されてなることを特徴とす
る耐炎性を有する制電性布帛に関するものであり、更に
本発明は耐炎性を有する合成繊維布帛の経糸又は緯糸の
何れかに該布帛全体に対して0.01重量%以上、5重量%
以下の導電性繊維を混用し、かつ該布帛において交撚及
び又は混織された導電性繊維間の間隔が経糸、緯糸の何
れかに使用される場合も5cm以下であることが必要であ
る。
【0006】従来から繊維材料に耐炎性を付与する方法
としては、特に合成繊維布帛の場合、布帛に耐炎剤が含
有される糸中に又は布帛表面に耐炎剤を付与する方法が
ある。該方法に使用される耐炎剤としては燐酸アンモニ
ウム等の燐の化合物、スルフアミン酸アンモニウム、硼
砂、硼酸等の硼素系化合物、臭化アンモニウム等のアン
モニア系無機化合物、トリスクロロエチレンホスフエ−
ト等のハロゲン化燐のエステル等があるが、本発明にお
いては、JIS−K7210で規定された燃焼酸素指数(又
は限界酸素指数)(LOI値という)が26〜40を有する
従来の如何なる耐炎繊維も使用可能である。LOI値が
26未満の耐炎性繊維は耐炎性が乏しく、本発明には使用
できず、またLOI値が40を超過するもLOI値の飛躍
的な向上が認められないため、本発明においてはLOI
値の上限は40程度である。本発明に使用される耐炎性布
帛はすべて上記のLOI値を満足するものである。
【0007】更に耐炎性布帛に併用される制電性を付与
された合成繊維についても格別に限定されるものではな
く、紡糸時に金属の配合された合成繊維、従来から使用
されている金属繊維、金属メツキ繊維、金属の複合繊
維、カ−ボンの練込み等のフイラメント糸更に芯層及び
鞘層と導電性カ−ボンブラツクを含有した中間層からな
る芯鞘繊維又は酸化錫、酸化亜鉛、酸化銅等の錫、ニツ
ケル、銅又はアルミニウムの導電性金属化合物を含有す
る芯鞘繊維等電気抵抗値が108 Ω/cm 以下の如何なる導
電性繊維も使用可能である。
【0008】本発明はLOI値が26〜40の前記した耐炎
布帛に電気抵抗値が108 Ω/cm 以下の導電糸をどのよう
に配合した布帛の構成にするかは特に限定するものでは
なく、二重組織に配置しても問題はなく、導電繊維の布
帛重量に対する混用率は0.01重量%以上、5重量%以下
が望ましい。また布帛における導電糸相互の間隔は5cm
以下を必要とする。
【0009】導電糸の布帛重量全体に占める割合が0.01
重量%未満、もしくは導電糸の相互の間隔が5cmを超過
すると布帛の帯電防止性能が著しく低下して本発明の目
的を達成することができない。また導電糸を5重量%以
上を混用しても、導電防止性能の向上は混用率の多い割
には向上せず、経済的に無駄である。好適な使用繊維範
囲は0.03重量%以上、3重量%以下である。
【0010】上記の様に構成された布帛は帯電防止性能
を有し、しかも耐炎性に優れた安全性の高い布帛が得ら
れる。しかも製造が容易で通常の方法によつてインテリ
ア又はエクステリア用布帛を大量に安価に供給すること
が可能である。
【0011】
【実施例】
〔実施例1〕 燐の含有量が燐単体に換算して4000ppm
である共重合150d/48 フイラメントのポリエステルフイ
ラメント糸の仮撚加工糸とポリエステル繊維紡糸時に導
電性低融点金属を配合した20d の単繊維フイラメントの
との交撚糸を製造し、該交撚糸を燐を含有した150d共重
合ポリエステルフイラメント加工糸の経糸に2cmの間隔
で挿入した経糸密度100 本/吋、緯糸密度75本/吋の織
物を製造した。該織物を常法により染色して布帛の摩擦
帯電圧を測定した。測定方法はJISL−10946 法に準
拠した。その結果0.8 KVであり、優れた帯電防止性を
有することが確認された。また耐炎性は日本防炎協会の
防炎性能試験のうち45°メセナミンバスケツト法に基づ
いて測定した結果、防炎製品の性能基準である最大炭化
長、120mm 以下、平均炭化長100mm 以下を満足するもの
であつた。
【0012】
【発明の効果】本発明の効果を纏めると下記の通りであ
る。本発明は従来のLOI値が26〜40範囲の耐炎性布帛
を使用し、従来の電気抵抗値が108 Ω/cm 以下の導電性
繊維を所望の間隔で経糸又は緯糸に打込んだ合成繊維布
帛であり、しかも被服、インテリア又はエクステリア製
品に使用して静電気障害が無く、かつ耐炎性が大で、優
れた安全性の高い製品が大量に安価に供給される。特に
耐炎性を付与した合成繊維に制電性を付与した合成繊維
を交撚した交撚糸を使用することによつて安全、確実に
耐炎性と制電性とを備えた合成繊維布帛が安価に製造可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】経二重組織で導電性糸を裏組織に配列した織物
の側断面図。
【図2】通常の導電糸を配列した織物組織のモデル図で
ある。
【符号の説明】
1.緯糸 2.経糸 3.経糸(制電糸と交撚混織糸)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D03D 15/00 101 7199−3B D06M 11/00 13/00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防炎処理の施された合成繊維と電気抵抗
    値が108 Ω/cm 以下の導電性を有する合成繊維とを交撚
    及び/又は混織されてなることを特徴とする耐炎性を有
    する制電性布帛。
  2. 【請求項2】 耐炎性を有する合成繊維布帛の経糸又は
    緯糸の何れかに該布帛全体に対して0.01重量%以上、5
    重量%以下の導電性合成繊維を混用し、かつ経糸、緯糸
    の何れかに使用される場合も布帛における導電性合成繊
    維間の間隔が5cm以下であることを特徴とする請求項1
    記載の耐炎性を有する制電性布帛。
JP4139841A 1992-05-02 1992-05-02 制電性布帛 Pending JPH05311540A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103498240A (zh) * 2013-09-02 2014-01-08 苏州东茂纺织实业有限公司 一种抗静电高捻乱麻面料
CN103835055A (zh) * 2014-03-20 2014-06-04 严旭东 一种具有抗静电功能的面料
CN104000328A (zh) * 2014-05-23 2014-08-27 常熟市明鹿无纺织有限公司 抗静电面料
JP2016145430A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 ユニチカトレーディング株式会社 難燃制電性布帛及び衣服
CN107050998A (zh) * 2017-02-27 2017-08-18 辽宁鸿盛环境技术集团有限公司 一种无机纤维机织滤料及制备方法

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