JPH053105U - ワンタツチ箱の自動組立て装置 - Google Patents

ワンタツチ箱の自動組立て装置

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JPH053105U
JPH053105U JP5779191U JP5779191U JPH053105U JP H053105 U JPH053105 U JP H053105U JP 5779191 U JP5779191 U JP 5779191U JP 5779191 U JP5779191 U JP 5779191U JP H053105 U JPH053105 U JP H053105U
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plate
box
cylinder
shaping
pillow
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JP5779191U
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文夫 亀田
龍二 鋪野
龍三 村山
茂 平井
順 根本
文夫 村松
Original Assignee
三共株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏平状態のワンタッチ組立て箱を自動連続的
に立方形状姿勢に組立て整形し、タイミングよく物品の
自動箱詰装置に供給し、物品の自動箱詰包装化が図れる
装置を提供することにある。 【構成】 偏平状態のワンタッチ組立て箱を横積み収容
するマガジンケースと、最先端のワンタッチ組立て箱の
前面側板に吸着し、これを引き出しながら立方化する引
き出し整形手段と、箱の側板4g,4fを位置決めする
手段と、整形仕上げ手段とからなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、アルミ箔包装材料により包装されたピロー包装品を包装箱 に自動連続的に箱詰包装する装置において、箱詰の前工程としてワンタッチ組立 て箱を自動連続的に立方形状に組立て、箱詰手段に供給する装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
一般に、ピロー包装品としては、錠剤,カプセル剤など医薬品のPTP包装シ ート,せんべい,ビスケットなどの菓子類,化粧補助品など方形状の物品を多数 並設し、これをアルミ箔包装材料やポリプロピレン包装材などによってピロー包 装したもので、このピロー包装品の特色としては、包装体の長手方向両端部に比 較的長く、そして、内部が空洞な耳部と称する突出部が形成されている。このよ うなピロー包装品をそのまま商品として取り扱う菓子や化粧補助品の場合は問題 ないが、ピロー包装品を包装箱に箱詰めするときには、両端から突出している耳 部が邪魔となることから、この耳部を折りたたむ作業が要求されるという不都合 がある。
【0003】 ピロー包装品を箱詰めして出荷する医薬品のPTP包装シート類のピロー包装 としては、耳部に折りぐせが付設し易いアルミ箔が包装材料として使用されてい る。しかしながら現状では、この種PTP包装シートのピロー包装品は人手によ って両端の耳部に折りぐせを付設しながら人手によって組み立てられたワンタッ チ組立て箱に箱詰めしているため、折りぐせを付設する作業と箱の組立て整形に 充分な注意を払わないと、この折ぐせの内側部分にアルミ箔の物性による尖鋭な 突起が生じることがある。
【0004】 このように、折ぐせが付された耳部の内面に生じた尖鋭な突起は、例えば、P TP包装シートの薬剤封入ポケットに対応するアルミ箔部をしばしば破損するこ とがある。破損されたポケット部の薬剤は、外気の湿気などによって変質して効 能通りの薬剤効能を失うことから、薬用として提供できないという重大な課題が ある。従来では、このようなトラブルを解消するためにピロー包装材料の選択に 頼っていた。また、上述のようなワンタッチ組立て箱の組立てや、ピロー包装品 の耳部に折ぐせをつけて箱詰めする作業には多くの人手を要するばかりでなく、 ピロー包装品にバラツキがあり、更に、単純な労働作業であることから就労希望 者が少ないという課題もある。
【0005】 本考案の目的は、偏平状態のワンタッチ組立て箱を自動連続的に立方形状姿勢 に組立て整形し、タイミングよくピロー包装品の自動箱詰装置に供給し、ピロー 包装品の自動箱詰包装化が図れる装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
従来技術の課題を解決する本考案の構成は、物品を箱詰めする手段の上流側に 、偏平状態のワンタッチ組立て箱群を横積収容し、かつ、前面を開口したマガジ ンケースと、該マガジンケースの開口部前方に、シリンダによって水平往復移動 し、上記ワンタッチ組立て箱の前面側板4gを吸着し、これを前方に引き出す成 形手段と、該成形手段の最終引き出し部位に、上記側板4gの位置を規制する位 置規制板67と、組立て箱を上記箱詰め手段に供給するシリンダ65と、このシ リンダ65に設けられ、板面を上記マガジンケース内のワンタッチ組立て箱の上 流側端縁と略同一平面上に配設するとともに、板面を上記位置規制板67の板面 と直交せしめたプッシャープレート66と、上記マガジンケースの開口部一側に 、ワンタッチ組立て箱の側板4eを上記プッシャープレート66方向に押圧する 段違い構造の少くとも、2個の整形ローラ58,60と、ワンタッチ組立て箱の 側板4dと4eの角隅部を押圧する整形仕上げ手段とからなるものである。
【0007】
【実施例】
次に、図について本考案実施例の詳細を説明する。 図1は、本考案装置を使用した自動連続包装装置の概略を示す平面図、図2は 、ピロー包装品の折ぐせ整形装置,箱詰装置部を示す要部の斜視図、図3は、折 ぐせ整形装置部の一部切欠正面図、図4は、ワンタッチ組立て箱の自動組立て装 置と箱詰装置部の平面図、図5〜図8は、ワンタッチ組立て箱の自動組立て装置 の流れ図、図9は、箱詰装置部の平面図、図10は、能書供給装置とワンタッチ 組立て箱のフラック折たたみ装置部の平面図、図11は、ワンタッチ組立て箱の フラップ折たたみ装置の斜視図、図12は、内側フラップの折たたみ状態を示す 斜視図、図13は、蓋板の折たたみ状態と舌片折り込み装置を示す斜視図、図1 4〜図19は、蓋板の挿し込み舌片の折たたみと挿入状態を示す流れ図である。
【0008】 先づ実施例として、本考案装置を使用するピロー包装品、例えば、錠剤,カプ セル剤のPTP包装シート群をアルミ箔包装材料にて包装したピロー包装品の自 動連続包装装置Aの概略を図1によって説明する。この自動連続包装装置Aは、 例えば、10ヶのカプセル剤を各別にポケットに封入したPTP包装シートを1 0枚単位で結束する10束バンド機(図示略)にて結束し、この結束したシート 群の5束を下流側に連設した50束バンド機(図示略)にて結束し、長尺に結束 された束群をアルミ箔包装材料を使用したピロー包装機(図示略)にて連続的に 包装して長手方向両端に耳部1aをもつピロー包装品1を得る。
【0009】 図1に示す2は、上記ピロー包装機の下流側に接続されたベルトコンベアで、 このベルトコンベア2の搬送下手側には、ピロー包装品1の耳部1aに折ぐせを 付設する折ぐせ整形装置Bが連設されている。この折ぐせ整形装置Bの上方には 、整形されたピロー包装品1を箱詰装置Cに搬送するベルトコンベア35の搬送 上手側を接続するとともに、上記箱詰装置Cの上流側にはワンタッチ組立て箱4 を自動的に組立て、この箱4を箱詰装置Cに供給するワンタッチ組立て箱の自動 組立て装置Dが配設されている。
【0010】 上記箱詰装置Cの下流側には、ベルトコンベア5によって接続される能書供給 装置Eが配置してあり、また、この能書供給装置Eの外側方には、チエンなどの 搬送手段により往復移動し、箱4を構成する内フラップ4a,蓋板4bの順に折 たたみ梱包するフラップ折たたみ装置Fが配設されている。上記フラップ折たた み装置Fが往復移動する走行路6の一側には、複数のローラ群構造からなる上記 箱4を構成する蓋板4bの挿し込み舌片4cを折たたみ挿入する舌片折り込み装 置Gが設けられている。図中Hは、その詳細については省略するが、蓋板4bと 箱4の正面側板4dとの間にラベル(図示略)を橋架的に貼着するラベル貼着機 である。ピロー包装品の自動連続包装装置Aは上述のように構成されている。
【0011】 図2,図3について、ピロー包装品1の耳部1aに折ぐせを付設する整形装置 Bの構成を説明する。上記ベルトコンベア2の下流側端部の上部には、ピロー包 装機にて包装処理されたピロー包装品1をベルトコンベア2上に停止させるスト ッパー7が配設してある。また、上記ベルトコンベア2の下流側一側には、図3 に示すように、ベルトコンベア2の搬送面と略同一平面をもつ受板8を配設する とともに、この受板8に対応した上記ベルトコンベア2の他側に、これの上面に 停止待機せるピロー包装品1の検知信号により作動し、上記受板8に設定された ピロー包装品1の整形部位aにピロー包装品1を移動セットさせるプッシャープ レート9aをもつシリンダ9が対向的に配設されている。
【0012】 上記受板8に設定された整形部位aの上部には、上記シリンダ9の押し出し信 号をうけて作動するシリンダ10によって下降し、受板8との間にピロー包装品 1を押圧拘束する押圧板11が配設してある。この押圧板11の上面四隅部には 案内ロッド12が立設されており、この各案内ロッド12に、上記シリンダ10 のピストンロッド10aにとりつけられた作動板13を上下動可能に挿通せしめ るとともに、上記全ての案内ロッド12には、上記押圧板11と作動板14との 間に弾設されたスパイラル発条14が巻装してあって、押圧板11がピロー包装 品1を押圧する際に、適度のクッション作用がピロー包装品1に与えられるよう に構成されている。図中15は上記シリンダ10の取付板,16は上記作動板1 4の上面に立設され、上記取付板15の孔に挿通されたガイドロッドで、このガ イドロッド16によって作動板14を介して上記押圧板11が水平姿勢で正しく ピロー包装品1に押圧接触されるようにしたものである。図中17は、ピロー包 装品1の上流側肩部を誘導し、ピロー包装品1を整形部位aの正しい位置にセッ トするための誘導部材である。
【0013】 上記整形部位aの上,下流側、詳しくは、図3で示すピロー包装品1の紙面左 右側の受板8部に通口18を夫々形成する。19は、ピロー包装品1の耳部1a に対して斜めに臨むように左右対称的に配設したソレノイドであって、この両ソ レノイド19によって昇降する平行2本の作用ロッド20の上端間には、先端を 半円状の弧面21aを形成し、かつ、上記ピロー包装品1の巾より若干広巾に形 成するとともに、上記通口18を通して受板8から上方に突出する整形子21を 設ける。また、上記作用ロッド20は図2から明らかなように、上記ソレノイド 19を構成するロッド22の先端に固定された作動板23に挿通ガイドされ、こ の作動板23と整形子21との間に上記作用ロッド20に巻装されたスパイラル 発条24を介設し、ピロー包装品1と耳部1aと整形子21との接触整形作用に 適度のクッションが与えられるように構成する。25は、上記ソレノイド19の 上端部にとりつけた連結板で、この連結板25の内側端を軸支する機枠26との 間に、図3のように発条27が弾設されている。この発条27と、連結板25と 機枠26の軸支構造は、ソレノイド19の作用で整形子21が図のように、ピロ ー包装品1の耳部1aを下方から上方に向け折ぐせを付設する際に、ソレノイド が垂直姿勢方向に回動できるようにし、整形子21の先端が包装されているPT P包装シートの面にそって無理なく円滑に上昇し、アルミ箔包装材料の内側に尖 鋭部が生じない綺麗な折ぐせを整形付設するようにしたものである。
【0014】 図2のように、上記通口18より外側方の受板8に、方形状の開口28を形成 し、この開口28の下方にピロー包装品1を上昇するシリンダ29を設け、この シリンダ29のプッシャープレート29aが上記開口28を通過しうるようにし てある。また、図2から明らかなように、上記開口28の前,後の受板8上には 、上記整形子21によって形成された折ぐせ部が介入し、かつ、ピロー包装品1 の位置決めをする案内片30が設けられている。尚、上記受板8に設けた開口2 8の位置は、整形部位aにあるピロー包装品1がその巾長だけ外側方に移動され たときに、ピロー包装品1の下面中央部に臨む位置に設ける。その理由は後述の 作用説明で明らかにする。図中46は、ピロー包装品1のセンサーである。
【0015】 31は、上記開口28の上方,前後部に垂設された2枚一組の整形板であって 、該整形板31の巾はピロー包装品1の巾より若干大きく形成するとともに、前 後の両整形板31の間隔は、折ぐせが付設されたピロー包装品1の長さより若干 小さく形成してあり、この両整形板31間をピロー包装品1が通過する際に、ピ ロー包装品1の耳部1aを偏平に圧潰整形させる。また、上記両整形板31の下 端部には、ピロー包装品1を円滑に誘導するための正面形状がラッパ形状の誘導 部31aが形成されている。
【0016】 上記両整形板31の上端間には、軸線を上記ベルトコンベア2の搬送方向にそ った水平姿勢の回動軸32を反復回動可能に軸支し、上記両整形板31間に位置 する上記回動軸32に、常態では垂直姿勢よりややベルトコンベア2方向に傾き 、かつ、下端にピロー包装品1の抱え込み片33aをもつ2本のアーム33を設 ける。そして、上記回動軸32の一端には上記アーム33を約180°の間往復 動させるシリンダ機構34を付設する。
【0017】 上記ベルトコンベア2の上方に配設され、このベルトコンベア2と搬送方向を 同じくした上記ベルトコンベア35の搬送面は、上記回動軸32とベルトコンベ ア35との間に介設した案内板36の上面と略一致させる。
【0018】 37は、上記ベルトコンベア35の上流側上方に配設されたシリンダで、該シ リンダ37はベルトコンベア35の搬送方向と直交する方向に設けるとともに、 このシリンダ37のロッド37a端には、上記案内板36上に90°反転され、 耳部1aを横向き姿勢としたピロー包装品1をベルトコンベア35上に引き寄せ 移乗させるプレート37bが設けてある。従って、常態においては、上記シリン ダ37のロッド37aは一杯に外方にのびており、これの先端に設けたプレート 37bが、上記両整形板31からアーム33によって90°反転されて案内板3 6上に載置される動作に支障をきたさない位置にあることは当然である。折ぐせ を付設する整形装置Bは上述のように構成されている。
【0019】 次に、図1,図2,図4についてピロー包装品1の箱詰装置Cの構成を説明す る。上記ベルトコンベア35の下流側上部に、ベルトコンベア35上を搬送され るピロー包装品1のストッパー38を設けるとともに、このストッパー38にピ ロー包装品1の下流側耳部1aを検知するセンサー39をとりつける。一方、上 記ベルトコンベア35の下手側一側に、平面形状がコ字形をした比較的上下方向 に長尺な枠状のスタッカー40を配設する。このスタッカー40の開口側を、図 に示すようにベルトコンベア35の下流側に直面される。また、このスタッカー 40を構成する上,下流側の側板40a,40bの内面間隔は、上記両整形板3 1の間隔と同様にピロー包装品1の長さより若干小さく形成するとともに、この 側板40a,40bの開口端に、平面形状がラッパ形状の誘導部41を形成する 。また、上記スタッカー40の上方には、スタッカー40内のピロー包装品1を 下方に押動し、箱4内に収容するためのシリンダ42が設けてある。42aはプ ッシャープレートである。
【0020】 上記ベルトコンベア35の下流側の他側には、ストッパー38で停止している ベルトコンベア35上のピロー包装品1をスタッカー40に供給支持させるシリ ンダ43が配設してある。このシリンダ43のロッド43a端にはプッシャープ レート43bが設けてある。そして、このシリンダ43の作動により、予じめ設 定された複数のピロー包装品1がスタッカー40内にセットされる。この実施例 は、2個のピロー包装品1を箱詰めすることから上記スタッカー40の奥行きは 2個分に設定してある。
【0021】 図2,図4に示すように、上記スタッカー40の下方には、後述するワンタッ チ組立て箱の組立て装置Dで自動的に組立てられた箱4が供給支持される受板4 4を設ける。45は供給されるピロー包装品1の位置決めストッパーである。上 記受板44の外側部には、上記ベルトコンベア35の下位で、かつ、ピロー包装 品1が箱詰めされた箱4をこのベルトコンベア35の搬送方向と同一方向に搬送 し、かつ、搬送面が上記受板44の上面と略同一レベルの上記ベルトコンベア5 上に移乗させるシリンダ47が配設されている。このシリンダ47のロッド47 aの先端には箱4を移動するためのプッシャープレート47bがとりつけられて いる。
【0022】 図4に示す48は、上記受板44上に供給されこの受板44に設けた位置決め ストッパー45によって位置決めされた箱4の上流側一側角隅部を押圧支持する シリンダで、このシリンダ48は、ベルトコンベア35の搬送方向に対して45 °の角度姿勢で配設されるとともに、シリンダ48の先端には箱4の角部に適合 する平面形状がL字形の抑え片49がとりつけられている。そして、この抑え片 49による押圧作用で箱4の開口が正常に保持されるとともに、箱4が固定せし められ、シリンダ42によるピロー包装品1の箱詰め作業が適確に行えるように してある。箱詰装置Cは上述のように構成されている。
【0023】 次に、図1,図4〜図8についてワンタッチ組立て箱の自動組立て装置Dの構 成を説明する。上記ベルトコンベア35の中途部下方で、上記箱詰装置Cを構成 する受板44の上流側に、偏平構造で、かつ、組立て前のワンタッチ組立て箱4 のマガジンケース50が配設してあり、このマガジンケース50に集積された最 先端のワンタッチ組立て箱4側が、ベルトコンベア35の搬送方向と直交する外 側方向にとり出され、ピロー包装品1が箱詰めされる立方体形状の箱4に組立て られるように構成してある。
【0024】 図4に示すように、上記マガジンケース50の前面には上記ベルトコンベア3 5の搬送方向と直交する方向に作動するシリンダ51が配設されている。このシ リンダ51のロッド端に設けた支持板52に、シリンダ51の軸線方向にそった 2本の支杆53を平行にとりつけるとともに、この両支杆53の先端間に、前面 2個所にワンタッチ組立て箱4の側板4gに吸着,離脱可能とした吸盤54をも つ作用杆55を設ける。この作用杆55には、特に図示してないが上記吸盤54 に連なる吸気手段がとりつけられる。また、上記作用板55の一側に、ワンタッ チ組立て箱4を検知するセンサー56を設ける。
【0025】 また、図4に示すように、上記マガジンケース50の前方でその下流側に、ベ ルトコンベア35の搬送方向にそった垂直姿勢の取付板57を設け、該取付板5 7の内面、つまり、マガジンケース50側に、この取付板57の板面に直交し、 かつ、先端に上記ワンタッチ組立て箱4の側板4eを押圧規制する比較的径大の 整形ローラ58を軸着した支持杆59を設ける。この支持杆59の上面中途部に 先端にワンタッチ組立て箱4の側板4eを上記整形ローラ58と共同して押圧規 制する小径の整形ローラ60を軸着した回動アーム61の基部を軸支せしめると ともに、この回動アーム61の中途部と上記支持杆59の先端部との間にスパイ ラル発条62を弾設する。そして、このスパイラル発条62の縮小作用方向に引 動される回動アーム61は、図4に示すように、支持杆59と回動アーム61の 軸線が直交する位置が常態となるように、回動アーム61に対しては回動規制用 のストッパー(図示略)が当接されている。即ち、回動アーム61は、図6の矢 印方向には回動するが、図4,図5の状態から反時計方向への回動が阻止されて いる。
【0026】 また、図から明らかなように、上記径小の整形ローラ60は他方の整形ローラ 58より上流側に位置しており、ワンタッチ組立て箱4の整形初期に先づ径大の 整形ローラ58が、次いで小径の整形ローラ60が段階的に作用し、小径の整形 ローラ60が図7に示すように、最終的な仕上げ整形を行うように両整形ローラ 58,60が配置されている。
【0027】 63は、上記整形ローラ58,60を設けた機構の下方に配設されたシリンダ で、このシリンダ63の作動軸線方向は、上記ベルトコンベア35の搬送方向と 45°の角度で交わるようにしてある。このシリンダ63のロッド63a端には 、図4,図8で示すように、立方体状に整形される箱4の下流側の一側角隅部に 適合し押圧するための平面形状がL字形の抑え片64が設けてある。
【0028】 65は、図4,図8のように、正しい立方形状に組立て整形された箱4を、上 述した箱詰装置Cを構成する上記スタッカー40の直下に設けた受板44上に移 行させるためのシリンダで、該シリンダ65のロッド65a端にはプッシャープ レート66がとりつけられている。このプッシャープレート66の板面は、図4 などから明らかなように、常態においてはマガジンケース50内にあるワンタッ チ組立て箱4の上流側端面と略同一面上にある。
【0029】 図4における67は、ベルトコンベア35の搬送方向と平行の板面をもち、か つ、垂直姿勢の位置規制板で、この位置規制板67の内側板面,上記シリンダ6 5のプッシャープレート66の板面、および、上記シリンダ63の抑え片64の 3点によってワンタッチ組立て箱4が立方体状に組立てられるようにしたもので ある。図中68は箱4の誘導板、69は組立てた空の箱4の通過を検知するリミ ットスイッチなどのセンサーである。ワンタッチ組立て箱の組立て装置Dは上述 のように構成される。
【0030】 図9は、ワンタッチ組立て箱4の立方体整形手段と、箱詰装置Cを構成する受 板44部の関連を示しており、上記受板44の下流端縁部にはストッパー70が 立設されている。また、このストッパー70部には空の箱4のセットを検知する センサー71が設けてある。
【0031】 上記ベルトコンベア5の上流側端部には、ピロー包装品1が2個箱詰めされた 箱4の上流側をガイドする案内板72が配設され、また、ベルトコンベア5の外 側縁部には、箱4の側板4gに当接しこれの位置を規制するための規制案内板7 3が配設されている。図中74は、ベルトコンベア5によって搬送される箱4の 案内板である。
【0032】 図10は、2個のピロー包装品1が箱詰めされた箱4の中に能書75を投入収 容させる能書供給装置Eと、箱4の内フラップ4aと蓋板4bとの折たたみ装置 Fと、蓋板4bに連設した挿し込み舌片4cの折り込み装置Gとラベル貼着機H を示している。
【0033】 上記ベルトコンベア5の下流側には、ピロー包装品1が箱詰めされた箱4の進 行を阻止するストッパー76が配設してある。77は、能書75を多数並設収容 したマガジンケースで、このマガジンケース77の前部には、上記ストッパー7 6に箱4が到来した信号により、最先端の能書75を吸着機構(図示略)によっ て吸引し、この能書75を箱4内に投入供給するようにしてある。78は、上記 マガジンケース77の下方に設けられ、かつ、上記ベルトコンベア5の搬送方向 と直交する方向に作用するシリンダで、該シリンダ78の先端に設けたプッシャ ープレート79によって能書75を収容した箱4を、上記ベルトコンベア5の下 流側一側に配設した受台80上に移載させる。能書供給装置Eは上述のように構 成されている。
【0034】 上記受台80は、往復回動するチエンなどの搬送手段(図示略)によって、図 10の実線で示す位置、つまり、上記能書供給装置Eに対応した位置から、仮想 線で示した上記ラベル貼着機Hに対応する位置との間を信号作用により往復移動 するようにしてある。そして、上記受台80上には、上記能書75を投入供給し た箱4を受け入れる開口を形成する上,下流側の枠板81a,81bがとりつけ られている。また、上記下流側の枠板81bは図11のように背が低く形成され ている。
【0035】 図11〜図13について、箱4の内フラップ4a,蓋板4bを折たたむ装置F の構成を説明する。上記枠板81a,81b間にシリンダ78の作用で押込み収 容された箱4の蓋板4bは、図11から明らかなように両枠板81a,81bの 外側端部に位置している。
【0036】 上記上流側の枠板81aの外側端部側方には、上記受台80上に立設し、かつ 、箱4の高さと略同高のステー82を臨ませ、このステー82の上端にシリンダ 83によって正,逆回転駆動する軸84の一端を片持ち支承する。この軸84は 図から明らかなように、上記ベルトコンベア5の搬送方向と平行であるとともに 、上記両枠板81a,81bの外側端間に臨まされている。また、上記軸84に は、常態では略垂直姿勢の蓋板4bの外側面にそう略垂直姿勢で、而も、蓋板4 bの挿し込み舌片4cに至らない高さからなる蓋板4bの折たたみ板85の下端 縁が固定してある。図中86は、枠板81a,81b間に収容された箱4の外側 側板に当接し、箱4を受台80上の定位置にセットさせるストッパー,87は箱 4の外側側板を検知するセンサーである。
【0037】 上記上流側枠板81aの上流側外側の受台80上に、箱4の高さと略同高のス テー88を設け、このステー88の上端中央部に、上記ベルトコンベア5の搬送 方向と平行に作用する水平姿勢のシリンダ89を設ける。このシリンダ89のロ ッド89a端には、上記枠板81a,81b間に収容された箱4の上流側の内フ ラップ4aを折りたたみ、該内フラップ4aの浮上りを押圧規制する抑え片90 を設ける。フラップ折たたみ装置Fは上述のように構成されている。
【0038】 次に、図10,図13〜図19について舌片折り込み装置Gの構成を説明する 。この舌片折り込み装置Gは、図10から明らかなように、上記受台80が往復 移動する走行路6の一側、つまり、上記受台80上の箱4の蓋板4bが通過する 側と反対側に装備される。91は、上記走行路6の一側に設けた細巾長尺の台板 で、この台板91の上流側端には、走行路6を通過する箱4の下流側内フラップ 4aを外方から押圧して折りたたみ誘導し、両内フラップ4aの上面を台板91 の下面にそわせるための上向き弧状の誘導部91aが形成してある。
【0039】 上記台板91の上面略全域上に、断面形状が外向きU字形をした細巾の案内枠 92を設ける。この案内枠92は図14〜図17から明らかなように、上記折た たみ板85によって折たたまれた蓋板4bが乗載されるとともに、蓋板4bと、 これに連設した挿し込み舌片4cとの折目部が案内枠92の上辺端縁線に略一致 するように台板91に付設される。
【0040】 上記案内枠92より外側方で、かつ、上記台板91上の上流側には、図14に 示すようにステー93が垂設されている。そして、このステー93には内側方に ソロバン玉状のテーパー面94aを形成した第1コロ94が回動自在に軸支して あり、この第1コロ94のテーパー面94aと上記案内枠92の上辺外側端縁と の間に上記蓋板4bの挿し込み舌片4cが介入する小さな間隙を形成し、この第 1コロ94のテーパー面94aと案内枠92の端縁とによって挿し込み舌片4c にわずかな内向き折ぐせを付与する。
【0041】 上記第1コロ94から適当な間隔を介した下流側の台板91上に、図15で示 すようにステー95を垂設し、このステー95に外側方に、垂直面96aを形成 したコマ形状の第2コロ96を回動自在に軸支する。そして、この第2コロ96 の垂直面96aと上記案内枠92の上辺内側端縁との間に、上記挿し込み舌片4 cが介入する小さな間隙を設け、上記第2コロ96の垂直面96aと案内枠92 の端縁とによって挿し込み舌片4cに略直角な折ぐせを付与する。
【0042】 上記第2コロ96から適当な間隔を介した下流側の台板91上には、図16で 示すような載頭円錐形状の第3コロ97を回動可能に立設する。この第3コロ9 7の円錐面97aと上記案内枠92の上辺内側端縁との間に、上記蓋板4bの挿 し込み舌片4cが介入するわずかな間隙を形成せしめ、上記第3コロ97の円錐 面97aと案内枠92の端縁とによって上記挿し込み舌片4cに鋭角状の折ぐせ を付与する。
【0043】 図17に示すように、上記第3コロ97から適当な間隔を介した下流側の台板 91上に、比較的径大で、而も、側面形状が偏平の載頭円錐形状をした第4コロ 98を回動自在に立設支承する。この第4コロ98のゆるやかな円錐面98aと 上記案内枠92の上辺内側端縁との間に、上記主フラップ4bの挿し込み舌片4 cが介入する小さな間隙を形成するとともに、上記第4コロ98の一部を案内枠 92に形成された溝内に介入せしめる。そして、上記円錐面98aと案内枠92 の端縁とによって上記挿し込み舌片97aに、殆んど2ッ折りに近い鋭角の大き な折ぐせを付与する。
【0044】 上述のように、第1〜第4コロ94,96,97,98によって蓋板4bと挿 し込み舌片4cの折目部に折ぐせが付与しうるが、箱4を構成する良質な紙材の 復元力により、蓋板4bに対して挿し込み舌片4cが鈍角に復元しようとする。 鈍角姿勢の挿し込み舌片4cでは、これを箱4に挿し込み完全な施蓋ができない 。そこで図18に示すように、上記第4コロ98に近接した下流側の台板91上 に、断面形状がL字形の折ぐせ保持板99を付設せしめる。第4コロ98を通過 した挿し込み舌片4cは、鈍角状に復元することなく直ちに折ぐせ保持板99の 垂直面99aに当接保持される。
【0045】 上記台板91の下流端には、これの長手軸線方向にそったステー100が設け てあり、このステー100の外側面には、上記箱4の蓋板4bの端部上面に接触 してこれを下向きに押圧、即ち、蓋板4bの挿し込み舌片4cを箱4を構成する 側板4dの内面にそって挿入する比較的径大の第5コロ101が回動自在に軸支 されている。この第5コロ101の円周面101aが、蓋板4bの端部上面に接 解しながら挿し込み舌片4cを挿し込むもので、従って、第5コロ101の中心 軸線と箱4を構成する上記側板4dの上端縁との距離が、第5コロ101の半径 と略等しくしてある。フラップ折たたみ装置Gは上述のように構成されている。
【0046】 図11に示すように、上記受台80に付設された両枠板81a,81b間と、 上記蓋板4bの折たたみ板85の軸84の下方との間には開口102が形成され ている。図10に示す103は、上記走行路6の下手側端を介して上記ラベル貼 着機Hに対応させたシリンダで、このシリンダ103のロッド103aには、上 記開口102を通過して完全に施蓋された箱4をラベル貼着機Hに供給するプッ シャープレート104が設けてある。
【0047】
【作用の説明】
次に、上記実施例に基いて本考案装置を含めたピロー包装品の自動連続包装装 置の作用を説明する。ピロー包装機(図示略)で包装されたピロー包装品1は、 図1に示すようにベルトコンベア2によって矢印方向に搬される。このピロー包 装品1はベルトコンベア2の下流端部に設けたストッパー7によってベルトコン ベア2上に停止する。この停止信号によりシリンダ9が作動し、これのプッシャ ープレート9aによってベルトコンベア2上のピロー包装品1を受板8に設定し た整形部位aにピロー包装品1をセットしたのち、シリンダ9は旧位に戻る。
【0048】 ピロー包装品1が受板8の整形部位aにセットされた信号によってシリンダ1 0が作動し、これの押圧板11を下降させてピロー包装品1を受板8上に拘束す る。この拘束作用と同時にソレノイド19が働き、通口18を通して整形子21 によってピロー包装品1の両耳部1aを斜め下方から上方に向けて押動し、両耳 部1aに、不完全ではあるが下向きの折ぐせを付設する。整形子21はソレノイ ド19の作用で旧位に戻る。ソレノイド19が旧状に復した信号をうけて再び上 記シリンダ9が作動し、ベルトコンベア2上に停止待機している後続のピロー包 装品1を受板8の整形部位aに移載セットする。この作用で、耳部1aに折ぐせ が付設されて整形部位aにあった先行のピロー包装品1は、後続のピロー包装品 1の介入によって外側方に押動され、受板8に設けた開口28上に至る。
【0049】 ピロー包装品1が開口28上にセットされたことをセンサー46が検知すると 、垂直姿勢のシリンダ29が働き、これの上端に設けたプッシャープレート29 aによってピロー包装品1を両整形板31間に挟着させながら所定の高さまで上 昇させる。このとき、不完全に予備整形されている耳部1aの折ぐせが、上記両 整形板31の挟持作用によって完全な折ぐせとされる。そして、シリンダ29の 作用でプッシャープレート29aは旧状に戻る。このシリンダ29の旧状復帰信 号をうけてシリンダ機構34が作動せしめられ、回動軸32を約180°回動す るとともに、この回動軸32のアーム33を図2の矢印で示す方向に作用させ、 両整形板31間に挟着支持されていたピロー包装品1を90°反転させ案内板3 6上に移載する。このとき、ピロー包装品1の耳部1aに形成された折ぐせが横 向きとなる。次いで、シリンダ機構34が復帰した信号をうけてシリンダ37が 働き、プレート37bによって案内板36上のピロー包装品1をシリンダ37方 向に引き寄せ、ピロー包装品1を上段のベルトコンベア35の上流側上に移載す る。そしてシリンダ37は旧状に戻る。
【0050】 ベルトコンベア35の上流側上に横向き姿勢で移載されたピロー包装品1は、 図2に示すように、ベルトコンベア35の下流側に搬送され、ストッパー38に よって停止されるとともに、センサー39によって検知される。このセンサー3 9の検知信号によってシリンダ43が作動され、これのプッシャープレート43 bによって上記ピロー包装品1を、スタッカー40の最深部まで挿入し支持させ る。このシリンダ43が旧状に戻ると、後続のピロー包装品1がストッパー38 の部位に到達し、センサー39の信号で再びシリンダ43が作動せしめられ、ピ ロー包装品1を上記と同様な作用でスタッカー40内に給送し、先に挿入支持さ れているピロー包装品1を前方に押し出し、ピロー包装品1に密着した状態で並 設される。
【0051】 スタッカー40内に2個のピロー包装品1が挟着支持され、シリンダ43が旧 復した信号をうけてシリンダ42が働く。そして、このシリンダ42のプッシャ ープレート42aによってスタッカー40内の2個のピロー包装品1を押し下げ 、スタッカー40の直下に設けた受板44上に待機している立方形状に形成され たワンタッチ組立て箱4内に箱詰めする。このときの箱4のフラップ4aと蓋板 4bは垂直状態にある。尚、偏平な姿勢にあるワンタッチ組立て箱4を立方形状 に整形する手段については後述する。
【0052】 2個のピロー包装品1がシリンダ42の作用で箱4内に箱詰めされたのち、シ リンダ42が旧位に戻った信号によって図2に示すシリンダ47が作動せしめら れる。そして、このシリンダ47のプッシャープレート47bによって箱4は、 図4に示すように、ベルトコンベア5の上手側上に移載され、ピロー包装品1は 、図10の仮想線で示すように、ベルトコンベア5の下流側に設けたストッパー 76の位置で停止せしめられる。この停止状態にあるとき、マガジンケース77 内の能書75が、吸着手段(図示略)などによって箱4内に供給される。次いで 、能書75の供給完了信号をうけてシリンダ78が働き、これのプッシャープレ ート79によって箱4を受台80上に設けてある両枠板81a,81b間に供給 セットしたのち、シリンダ78の作用でプッシャープレート79は旧位に戻る。
【0053】 上記両枠板81a,81b間に箱4が供給挿入されたことをセンサー87が検 知すると、この検知信号によってシリンダ89が作動し、ロッド89aの先端に 設けた抑え片90によって上手側の内フラップ4aを、図12に示すように折た たむ。この信号によりチエンなどの搬送手段(図示略)が作動し、受台80が走 行路6にそって矢印方向に移動を開始する。受台80が移動を開始すると、走行 路6の一側に配設した台板91の上流端に設けた誘導部91aによって箱4の下 流側の内フラップ4aが、図12で示すように折たたまれる。この内フラップ4 aが折たたまれると、シリンダ83が作動せしめられ、回動軸84を介して折た たみ板85を内側に傾倒して図13で示すように蓋板4bを折たたむ。このとき 、図13で示すように、上記シリンダ89は旧位に戻っている。この状態で受台 80は、走行路6にそって矢印方向に搬送せしめられる。
【0054】 上記受台80が移動を開始したのち、上記折たたみ板85によって蓋板4bが 折たたまれるので、図13に示すように、蓋板4bの先端部は台板91上に設け た案内枠92上に乗載された状態で移動する。蓋板4bの先端に折目を介して連 設した挿し込み舌片4cは、図14で示すように、第1コロ94のテーパー面9 4aの作用で図のように鈍角状の折ぐせが折目に付与される。次いで、図15で 示すように折目には、第2コロ96の垂直面96aによって更に略直角に近い折 ぐせが付与され、更に、第3コロ96の円錐面97aによって、図16に示すよ うな鋭角状の折ぐせが折目に付与される。更に図17に示すように、第4コロ9 8の偏平な円錐面98aによって折目には2ッ折り状の鋭い折目が付設される。 しかしながら、箱4を構成する良質な紙素材には復元力が作用するため、たとえ 図17で示すように折ぐせを付与しても、そのまま放置すると挿し込み舌片4c が鈍角状に復元することから、図18に示すように、第4コロ98を通過した挿 し込み舌片4cを直ちに折ぐせ保持板99の垂直面99aによって復元力を抑え 、挿し込み舌片4cを垂直姿勢に保持せしめる。次いで、第5コロ101の円周 面101aによって挿し込み舌片4cを箱4に挿入し、箱4に対する施蓋を完了 する。
【0055】 上述のように、蓋板4bの施蓋が完了した箱4を搭載した受台80は、図10 の仮想線で示すように、走行路6の下流側の所定個所に至り停止する。この停止 信号によってシリンダ103が作動し、両枠板81a,81b間に形成された開 口102を通して箱4はラベル貼着機Hに送られ、このラベル貼着機Hで蓋板4 bの挿し込み舌片4c側の側板4dとの間にラベル(図示略)が橋架的に貼着さ れ、施蓋姿勢が固定される。ラベル貼着が完了した箱4は、図10の矢印方向に 送られ全ての箱詰め包装作業は終る。
【0056】 次に、図4〜図9についてワンタッチ組立て箱4の自動組立て装置Dの作用に ついて説明する。例えば、スタッカー40へピロー包装品1を送給するためのシ リンダ43の動作信号に同調してシリンダ51が動作し、図5の仮想線で示すよ うに、吸盤54をマガジンケース50内の最先端のワンタッチ組立て箱4の前面 側板4gに圧接するとともに、センサー56の箱検知信号で作動する真空引きに よって吸盤54をワンタッチ組立て箱4の側板4gに吸着せしめたのち、シリン ダ51を旧位に戻す。シリンダ51が旧状に戻る初期が図5に示されている。シ リンダ51の引き戻し作用により、箱4を構成する下手側の側板4eの外側面が 径大の整形ローラ58に当接してこの側板4eを上手側に押圧する作用が生じ、 次いで、上記整形ローラ58より上手側に配設されている小径の整形ローラ60 によって上記側板4eは、更に、図6,図7に示すように、上手側方向に押動さ れ徐々に立方形に整形される。
【0057】 小径の整形ローラ60はスパイラル発条62の弾力によって常時側板4eの外 側面に押圧せしめられるとともに、上手側方向に押動されながら立方形化する箱 4の上手側の側板4fの外面は、シリンダ65のプッシャープレート66の前面 に押しつけられながらシリンダ51によって外側方に引動せしめられる。そして 、図8に示すように、箱4を構成する側板、つまり、吸盤54が吸着されている 側板4gの外側面が規制案内板73の板面に整合される。このとき、上記径小の 整形ローラ60は側板4eから外れ、スパイラル発条62の作用で旧状に復して いる。
【0058】 上記径小の整形ローラ60が旧復した信号によってシリンダ63が作動し、こ れの先端に付設されているL字形の抑え片64によって、側板4dと4eが交わ る角隅部を図8のように外方から押圧し、ワンタッチ組立て箱4を完成された立 方形状の箱4とする。そして、シリンダ63の作用で上記抑え片64が旧復する と、シリンダ65が作動し、図9で示すように、箱4をスタッカー40の直下に 設けた受板44上に供給する。この箱4の供給信号によってシリンダ48が働き 、L字形の抑え片49を側板4fと4gが交わる角隅部に押圧し、ピロー包装品 1の箱詰め時における箱4の安定と保形を行う。箱詰め後このシリンダ48は旧 位に戻る。
【0059】
【考案の効果】
上述のように本考案の構成によれば、次のような効果が得られる。 (a)偏平状態にあるワンタッチ組立て箱の前面側板4gを、成形手段によって 前方に引き出す作用と、段違い状に配設した整形ローラ58,60が側板4eを 段階的に押圧する作用と、位置規制板67とプッシャープレート66の板面との 相乗作用で簡単に、而も、自動的に組み立てることができ、ピロー包装品などの 自動包装化が図れる。 (b)側板4d,4eが交わる角隅部を整形仕上げ手段によって押圧することに より、ワンタッチ組立て箱の立方形が確定され、ピロー包装品の箱詰ミスのない 箱が自動的に組み立てられ、箱詰め効率の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置を組み込んだ自動連続包装装置の概
略を示す平面図である。
【図2】ピロー包装品の折ぐせ付設装置,箱詰め装置部
を示す要部の斜視図である。
【図3】折ぐせ付設装置部の一部切欠正面図である。
【図4】ワンタッチ組立て箱の自動組立て装置と箱詰装
置部を示す平面図である。
【図5】ワンタッチ組立て箱の自動組立て工程を示す説
明図である。
【図6】ワンタッチ組立て箱の自動組立て工程を示す説
明図である。
【図7】ワンタッチ組立て箱の自動組立て工程を示す説
明図である。
【図8】ワンタッチ組立て箱の自動組立て工程を示す説
明図である。
【図9】箱詰め装置部の一部を省略した平面図である。
【図10】能書供給装置,フラップ折たたみ装置,挿し
込み舌片の折たたみ装置,および、ラベル貼着機の配置
関係を示す平面図である。
【図11】フラップ折たたみ装置の斜視図である。
【図12】内フラップを折たたんだ状態のフラップ折た
たみ装置の斜視図である。
【図13】両フラップ、蓋板を折たたんだ状態のフラッ
プ折たたみ装置の斜視図である。
【図14】第1コロ部の一部切欠側面図である。
【図15】第2コロ部の一部切欠側面図である。
【図16】第3コロ部の一部切欠側面図である。
【図17】第4コロ部の一部切欠側面図である。
【図18】折ぐせ保持板部の一部切欠側面図である。
【図19】第5コロ部の一部切欠側面図である。
【符号の説明】
A ピロー包装品の自動連続包装装置 B 耳部に折ぐせを付設する装置 C 箱詰装置 D ワンタッチ組立て箱の自動組立て装置 4 ワンタッチ組立て箱 44 受板 50 マガジンケース 51 シリンダ 52 支持板 53 支杆 54 吸盤 55 作用杆 56 センサー 57 取付板 58 整形ローラ 59 支持杆 60 整形ローラ 61 回動アーム 62 スパイラル発条 63 シリンダ 63a ロッド 64 抑え片 65 シリンダ 66 プッシャープレート 67 位置規制板 68 箱の誘導板 69 センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 平井 茂 神奈川県平塚市中原上宿字構之内173 三 共株式会社平塚工場内 (72)考案者 根本 順 神奈川県平塚市中原上宿字構之内173 三 共株式会社平塚工場内 (72)考案者 村松 文夫 神奈川県平塚市中原上宿字構之内173 三 共株式会社平塚工場内

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 物品を箱詰めする手段の上流側に、偏平
    状態のワンタッチ組立て箱群を横積収容し、かつ、前面
    を開口したマガジンケースと、該マガジンケースの開口
    部前方に、シリンダによって水平往復移動し、上記ワン
    タッチ組立て箱の前面側板(4g)を吸着し、これを前
    方に引き出す成形手段と、該成形手段の最終引き出し部
    位に、上記側板(4g)の位置を規制する位置規制板
    (67)と、組立て箱を上記箱詰め手段に供給するシリ
    ンダ(65)と、このシリンダ(65)に設けられ、板
    面を上記マガジンケース内のワンタッチ組立て箱の上流
    側端縁と略同一平面上に配設するとともに、板面を上記
    位置規制板(67)の板面と直交せしめたプッシャープ
    レート(66)と、上記マガジンケースの開口部一側
    に、ワンタッチ組立て箱の側板(4e)を上記プッシャ
    ープレート(66)方向に押圧する段違い構造の少くと
    も、2個の整形ローラ(58),(60)と、ワンタッ
    チ組立て箱の側板(4d)と(4e)の角隅部を押圧す
    る整形仕上げ手段とからなることを特徴とするワンタッ
    チ箱の組立て装置。
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