JPH05309252A - 真球度の高い球状粒子の製造方法 - Google Patents

真球度の高い球状粒子の製造方法

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JPH05309252A
JPH05309252A JP4116040A JP11604092A JPH05309252A JP H05309252 A JPH05309252 A JP H05309252A JP 4116040 A JP4116040 A JP 4116040A JP 11604092 A JP11604092 A JP 11604092A JP H05309252 A JPH05309252 A JP H05309252A
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inorganic powder
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added
particles
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JP4116040A
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English (en)
Inventor
Naohide Kanai
尚秀 金井
Michiyo Kojima
三千代 児島
Ichiro Kakei
一郎 加計
Yasuo Nishikawa
康生 西川
Toshiharu Yoshikawa
逸治 吉川
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Osaka Yogyo KK
Original Assignee
Osaka Cement Co Ltd
Osaka Yogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた強度、破壊靱性および耐摩耗性を有する
と同時に、真球度が高く且つ粒径が揃った球状粒子の製
造方法を提供することを主な目的とする。 【構成】無機粉末を非極性有機溶媒中に分散させた懸濁
液に、水性バインダーを添加・攪拌することにより無機
粉末からなる核造粒物を形成させ、さらに水性バインダ
ーおよび無機粉末を逐次交互に添加し、攪拌することに
より、該核造粒物に無機粉末を着肉させ、粒径0.05
〜20mmの球状粒子を製造することを特徴とする真球
度の高い球状粒子の製造方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真球度の高い球状粒子
の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】近年、ファインセラミックス
は、各種産業分野において構造材料、機能材料などに幅
広く利用されている。これらファインセラミックスは、
アルミナ、ジルコニアなどの原料粉末から製造されてい
るが、セラミックス製品の精密化に伴い、原料粉末の微
小化、均一化、高純度化などが要求されている。
【0003】ところで、ファインセラミックスの原料粉
末の調製は、その殆どが粉砕によって行なわれている。
代表的な粉砕法としては、ボールミル法、媒体撹拌ミル
による方法などがある。これらの粉砕法では、ボールと
して金属製又はセラミックス製のボールが多く用いられ
る。しかし、これら従来のボールでは、ボールミルの稼
働中にボール同士の衝突・摩擦によってボール表面が摩
耗されたり、或いはボール自体が破壊されてしまうこと
がある。この場合、ボールの材質成分が原料粉末中に混
入すれば、セラミックス原料の純度の低下により、セラ
ミックス製品の性能に悪影響を及ぼすことになる。
【0004】上記問題を解決するために、新しいボール
の製造方法として特開平2−56231号公報に開示さ
れている方法がある。この方法は、液中造粒法によっ
て、一定の球状粒子を製造するものである。
【0005】しかしながら、この方法によって得られる
ボールを用いて原料粉末の粉砕を行なっても、ボールの
摩耗或いは破壊による小片の混入を未だ十分に防ぐこと
はできない。しかも、上記方法では、ボールの粒径、粒
度分布などを自由に制御するのが困難であり、特に直径
5mm以上という比較的大きなボールの製造は事実上不
可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた強
度、破壊靱性および耐摩耗性を有すると同時に、真球度
が高く且つ粒径が揃った球状粒子の製造方法を提供する
ことを主な目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記従来技
術における問題点に鑑み、ボールとなるセラミックス粒
子の強度、破壊靱性、耐摩耗性などと共に、その形状に
ついても検討した結果、粒子の真球度が予想以上に摩耗
或いは破壊に関与していることに着目した。そして、真
球度の高い粒子を製造する方法について鋭意研究を重ね
た結果、液中から粒子を調製する方法において、造粒を
一時に行なわず、一旦核造粒物を形成させ、次いでこの
核造粒物に無機粉末の着肉を逐次に行なう場合には、限
りなく真球に近く且つ粒径の揃った球状粒子が得られる
ことを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、無機粉末を非極性有
機溶媒中に分散させた懸濁液に、水性バインダーを添加
・攪拌することにより無機粉末からなる核造粒物を形成
させ、さらに水性バインダーおよび無機粉末を逐次交互
に添加し、攪拌することにより、該核造粒物に無機粉末
を着肉させ、粒径0.05〜20mmの球状粒子を製造
することを特徴とする真球度の高い球状粒子の製造方
法、及びこれにより得られる球状粒子を焼成することを
特徴とする真球度の高い焼結球状粒子の製造方法に係る
ものである。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。
【0010】まず、粒子の材質となる無機粉末を非極性
有機溶媒中に分散させて懸濁液を調製する。本発明で用
いる無機粉末は特に限定されず、酸化物系、非酸化物系
のものなどのいずれの粉末でも良い。具体的には、例え
ばアルミナ粉末、ジルコニア粉末、チタニア粉末、炭化
ケイ素粉末、窒化ケイ素粉末、その他炭酸カルシウム、
フェライト類などが挙げられる。無機粉末の粒径は、通
常0.1〜20μm程度のものを用いるのが好ましい。
無機粉末の添加は、そのままの形態で添加することもで
きるが、予め後記の非極性有機溶媒にホモジナイザーな
どで調製した分散液として加えても良い。また、上記非
極性有機溶媒(以下、単に「有機溶媒」という。)は、
公知のものをそのまま使用することができ、例えばケロ
シン、流動パラフィン、n−ヘキサン、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素、芳
香族炭化水素等が例示できる。なお、有機溶媒中に分散
させる無機粉末の配合量は、通常0.2〜20重量%程
度であることが好ましい。
【0011】次に、上記懸濁液に水性バインダーを添加
して撹拌を行ない、核造粒物を形成させる。本発明では
水性バインダーとは水又は高分子物質水溶液を示す。高
分子物質は水可溶性のものであれば良く、例えばポリビ
ニルアルコール、カルボキシルメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロースなどのセルロース誘導体、そ
の他公知の水溶性アクリル系高分子などを使用すること
ができる。水を用いる場合は精製水を使用することが好
ましい。水性バインダーの添加量は、通常無機粉末に対
し5〜25重量%程度となるようにすれば良い。
【0012】なお、水性バインダーはそのままの状態で
も添加できるが、予め上記有機溶媒に界面活性剤0.0
1〜2%程度を加えてW/O型の乳化状態とし、これを
添加する場合には、水性バインダーを均一に有機溶媒中
に分散させ、核造粒物に均等に付着させることが可能と
なる。この場合に使用できる界面活性剤としては、陽イ
オン系、陰イオン系、非イオン系などの汎用されている
界面活性剤を使用できる。
【0013】上記の工程では、水性バインダーは極性溶
媒としての性質を有しているため、この添加により水性
バインダーと親水性である無機粉末とが互いに付着し、
凝集を起こし、その後の撹拌によって球状の核造粒物が
好適に形成される。このように本発明では、無機粉末を
凝集させて球状とすることが重要であるので、その撹拌
方法も円筒容器中で高速回転させる方法などを採用する
ことが望ましい。
【0014】次いで、核造粒物を形成させた後、新たに
水性バインダーの添加および無機粉末の添加を前記と同
様に逐次交互に行なう。水性バインダーの添加量は通常
核造粒物に対して通常3〜20重量%程度、また無機粉
末の添加量は通常核造粒物に対して通常20〜100重
量%程度とするのが好ましい。
【0015】この工程において、まず水性バインダーの
添加により、親水性である無機粉末の表面が水性バイン
ダーに覆われて十分濡れた状態となり、無機粉末と付着
し易い状態となる。続いて、無機粉末の添加・攪拌によ
り、無機粉末が核造粒物の表面に容易に付着し、薄い粉
体層を形成する。そして再び水性バインダーの添加によ
り、この粉体層が濡れた状態となる。このように、水性
バインダーと無機粉末の添加を逐次繰り返すことによっ
て、核造粒物に無機粉末が次第に着肉されていく。そし
て、粒子が所望の粒径になった段階で、上記操作を中止
し、溶媒中より常法に従って取り出せば、所望の大きさ
を有する、真球度の高い球状粒子が得られる。
【0016】また、得られた球状粒子は、常法に従って
焼成することにより、優れた強度、破壊靱性および耐摩
耗性を有する、真球度の高い焼結球状粒子が得られる。
【0017】
【発明の効果】本発明の製造方法では、核造粒物を形成
させた後に逐次着肉を行なうので、比較的大きな粒径を
有する、真球度が高く且つ粒径の揃った球状粒子を得る
ことができる。また、その粒子の大きさも自由にコント
ロールできるので、およそ0.05〜20mm程度の範
囲内で各種用途に見合った大きさの粒子を好適に製造す
ることが可能である。
【0018】また、本発明により得られる焼結球状粒子
は、優れた耐摩耗性、圧壊強度等を有し、ファインセラ
ミックス製品の原料粉末の粉砕、混合、分散等において
優れた効果を発揮することができる。
【0019】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特
徴とするところをより一層明瞭にする。
【0020】実施例1 ジルコニア微小粒子の製造 (a)造粒試験装置 図1に示すように、内径110mm、高さ150mmの
円筒容器が30℃の恒温槽中に設置され、スターラー
(回転数可変240〜3000rpm)に接続している
インペラーが当該容器に取り付けられている造粒試験装
置を使用した。なお、上記インペラーは図2(a)に示
すタービン型のものを2.5cm間隔で3枚を固定し
た。使用したインペラーは、直径7.5cm、刃の幅1
cmであり、最下部のインペラーは底から3cmの高さ
に設置した。
【0021】(b)原料粉末 原料粉末としては、3mol%イットリア固溶部分安定
化ジルコニア粉末(平均粒子径0.63μm、比表面積
10.1m2 /g)を使用した。
【0022】(c)水性バインダー 水性バインダーは、ポリビニルアルコール(PVA)
(重合度約500、鹸化度約88%)の2%水溶液を用
いた。また、その添加方法は、予めPVA水溶液を市販
灯油に20容量%加え、ホモジナイザーを用いてW/O
エマルションの形としたPVA水溶液含有エマルション
を、攪拌された系内に添加した。原料粉末に対する水性
バインダーの量は8.3重量%とした。
【0023】(1)核造粒物の形成 前記装置の円筒容器内に、有機溶媒として市販灯油12
00mlを投入し、インペラーの回転数700rpmの
攪拌下、原料粉末15gを添加して十分分散させた後、
上記PVA水溶液含有エマルション6.25mlを容器
中央上部より静かに添加し、45分間攪拌を行なった。
これにより平均粒径約0.12mm程度のほぼ球状の粒
子を得た。得られた粒子をビデオハイスコープシステム
を用いて撮影した像より、その粒子の最長径(a)/最
短径(b)を求めることにより真球度の測定を行なっ
た。その結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】得られた粒子は、外観上球状を呈している
が、表1からわかるようにその平均真球度は1.13で
あり、未だ充分に満足できる値ではなかった。
【0026】(2)逐次交互添加による造粒 上記で得られた核造粒物を含む系内で、さらに攪拌を続
けながらPVA水溶液含有エマルションを6.25ml
添加して10分間攪拌後、原料粉末15gを徐々に加
え、45分間さらに攪拌した。これにより、粒径約0.
15mmの大きさの球状粒子が得られた。得られた粒子
を前記(4)と同様の方法で真球度の測定を行なった。
その結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】表2より、逐次交互添加による造粒によ
り、真球度の向上が認められた。
【0029】さらに、上記の系に対して、PVA水溶液
含有エマルション6.25mlおよび原料粉末15gの
添加を交互に3回繰り返し、攪拌して造粒を行なった。
得られた粒子について上記と同様に真球度の測定を行な
った。この結果を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】上記で得られた粒子群の約半分量(総液量
1200ml)を取り出し、上記と同様の逐次交互添加
操作をさらに6回繰り返した。なお、この場合、1回に
加えるPVA水溶液含有エマルション及び原料粉末の添
加量はそれぞれ12.5ml及び30gとした。得られ
た粒子について上記と同様に真球度の測定を行なった。
この結果を表4に示す。
【0032】
【表4】
【0033】さらに、上記で得られた粒子群の約70%
(総液量1200ml)を取り出し、上記と同様の逐次
交互添加をさらに6回繰り返した。なお、この場合、1
回に加えるPVA水溶液含有エマルション及び原料粉末
の添加量はそれぞれ25ml及び60gとした。得られ
た粒子について上記と同様に真球度の測定を行なった。
この結果を表5に示す。
【0034】
【表5】
【0035】表4及び表5の結果より、本発明方法の逐
次交互添加を行なうことによって非常に真球度の高い球
状粒子が得られることがわかる。また、逐次交互添加の
回数が増えるほど、その真球度は限りなく1.00に近
付くことも明らかである。
【0036】(3)球状粒子の焼成 上記で得られた球状粒子を1500℃で3時間焼成し
て、球状粒子の焼結体を得た。得られた焼結球状粒子の
特性について調べた結果を表6に示す。なお、からずり
摩耗率の測定は、容量400mlのポットミルに得られ
たボール200gと水200mlとを仕込み、回転数2
00rpmで48時間運転時の単位時間当たりの平均摩
耗率を求めることにより行なった。
【0037】
【表6】
【0038】この結果より、本発明により得られる球状
粒子は、充分な大きさの粒径を有し、且つ優れた真球
度、耐摩耗性及び圧壊強度を発揮していることが明らか
であり、ファインセラミックス用粉末の粉砕・混合、分
散のために使用するボールとして好適であることがわか
る。
【0039】実施例2 アルミナ微小粒子の製造 (a)造粒試験装置 インペラーとして図2(b)に示すファンタービン型
(7.5cm)を使用した以外は、実施例1と同様の造
粒試験装置を使用した。
【0040】(b)原料粉末 原料粉末としては、アルミナ粉末(平均粒子径0.52
μm、比表面積4.4m2 /g)を使用した。
【0041】(c)水性バインダー 水性バインダーは精製水を用いた。また、その添加方法
は、予め精製水をm−キシレンに20容量%加え、さら
に極少量のアニオン系界面活性剤(アルキルベンゼンス
ルホン酸カルシウム塩)を添加し、ホモジナイザーを用
いてW/Oエマルションの形とした精製水含有エマルシ
ョンを、攪拌された系内に添加した。
【0042】(1)核造粒物の形成 前記装置の円筒容器内に、有機溶媒としてm−キシレン
1200mlを投入し、インペラーの回転数700rp
mの攪拌下、原料粉末15gを添加して十分分散させ
た。その後、上記精製水含有エマルション5.5mlを
容器中央上部より静かに添加し、40分間攪拌を行な
い、核造粒物を形成させた。
【0043】(2)逐次交互添加による造粒 さらに、上記の系に対して、実施例1と同様の方法で精
製水含有エマルション5.5mlを添加して10分間攪
拌し、次に原料粉末15gを添加して30分間攪拌する
という操作を交互に10回繰り返し、造粒を行なった。
得られた粒子について実施例1と同様に真球度の測定を
行なった。この結果を表7に示す。
【0044】
【表7】
【0045】表7の結果より、逐次交互添加を行なうこ
とによって非常に真球度の高い球状粒子が得られること
がわかる。
【0046】(3)球状粒子の焼成 上記で得られた球状粒子を1700℃で3時間焼成し
て、球状粒子の焼結体を得た。得られた焼結体の特性に
ついて調べた結果を表8に示す。
【0047】
【表8】
【0048】表8より、本発明の焼結球状粒子はファイ
ンセラミックス製品の原料粉末の粉砕、混合、分散等の
用途に適したものであることがわかる。
【0049】実施例3 炭化ケイ素微小粒子の製造 (a)造粒試験装置 実施例1と同様の造粒試験装置を使用した。
【0050】(b)原料粉末 原料粉末としては、炭化ケイ素粉末(平均粒子径0.3
2μm、比表面積12.5m2 /g)を使用した。
【0051】(c)水性バインダー 水性バインダー及びその添加方法は実施例1と同様にし
た。
【0052】(1)核造粒物の形成 前記装置の円筒容器内に、有機溶媒として試薬1級ケロ
シン1200mlを投入し、インペラーの回転数900
rpmの攪拌下、原料粉末20gを添加して十分分散さ
せた。その後、上記PVA水溶液含有エマルション10
mlを容器中央上部より静かに添加し、60分間攪拌を
行ない、核造粒物を形成させた。
【0053】(2)逐次交互添加による造粒 さらに、上記の系に対して、実施例1と同様の方法でP
VA水溶液含有エマルション10mlを添加して10分
間攪拌し、次に原料粉末20gを添加して60分間攪拌
するという操作を交互に10回繰り返し、造粒を行なっ
た。得られた粒子について実施例1と同様に真球度の測
定を行なった。この結果を表9に示す。
【0054】
【表9】
【0055】(3)球状粒子の焼成 上記で得られた球状粒子をアルゴン雰囲気下2000℃
で3時間焼成して、球状粒子の焼結体を得た。得られた
焼結体の特性について調べた結果を表10に示す。
【0056】
【表10】
【0057】表10より、本発明の焼結球状粒子はファ
インセラミックス製品の原料粉末の粉砕、混合、分散等
の用途に適したものであることがわかる。
【0058】比較例1 実施例1と同様の造粒試験装置、原料粉末、水性バイン
ダー及び有機溶媒を用い、本発明の製造方法によらない
造粒を行なった。
【0059】まず、円筒容器内に市販灯油1200ml
を投入し、インペラーの回転数700rpmの攪拌下、
原料粉末75gを添加し、充分分散させた後、PVA水
溶液含有エマルション31.35mlを6.25mlず
つ5回に分け、攪拌下にこれを容器中央上部より徐々に
添加した。添加の時間間隔は30分とし、全量を添加し
た後も45分間攪拌を行なった。
【0060】得られた造粒物は、約0.24mm程度の
大きさであり、中には小さい粒子が複数個凝集したダン
ゴ状の粒子も数多く見られた。これら粒子の真球度を実
施例1と同様に方法で測定した結果を表11に示す。
【0061】
【表11】
【0062】表11より、本発明の製造方法によらない
方法で造粒された粒子は、真球度が非常に低いことがわ
かる。
【0063】次いで、この粒子を1500℃で3時間焼
成した。得られた焼結体の特性について調べた結果を表
12に示す。
【0064】
【表12】
【0065】表12より、本発明方法によらない粒子
は、真球度はもとより、耐摩耗性及び圧壊強度にも劣っ
ており、本発明方法による焼結球状粒子のほうが、より
優れた効果を発揮できることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で使用した造粒試験装置の概略図であ
る。
【図2】造粒試験装置で用いたインペラーの形状の概略
図である。
【符号の説明】
1…スターラー 2…回転計 3…インペラー 4…恒温槽 5…恒温循環器 6…円筒容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加計 一郎 和歌山県那賀郡岩出町大字山980−2 ア ーバンコンフォート岩出409 (72)発明者 西川 康生 大阪府貝塚市石才530−8−402 (72)発明者 吉川 逸治 大阪府豊中市寺内1−5−12−403

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機粉末を非極性有機溶媒中に分散させた
    懸濁液に、水性バインダーを添加・攪拌することにより
    無機粉末からなる核造粒物を形成させ、さらに水性バイ
    ンダーおよび無機粉末を逐次交互に添加し、攪拌するこ
    とにより、該核造粒物に無機粉末を着肉させ、粒径0.
    05〜20mmの球状粒子を製造することを特徴とする
    真球度の高い球状粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】無機粉末を非極性有機溶媒中に分散させた
    懸濁液に、水性バインダーを添加・攪拌することにより
    無機粉末からなる核造粒物を形成させ、さらに水性バイ
    ンダーおよび無機粉末を逐次交互に添加し、攪拌するこ
    とにより、該核造粒物に無機粉末を着肉し、これにより
    得られる粒径0.05〜20mmの球状粒子を焼成する
    ことを特徴とする真球度の高い焼結球状粒子の製造方
    法。
JP4116040A 1992-05-08 1992-05-08 真球度の高い球状粒子の製造方法 Pending JPH05309252A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004502683A (ja) * 2000-07-01 2004-01-29 クラリアント・ゲーエムベーハー 特性を改良したフェノチアジン顆粒の製造法

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