JPH05309098A - 超音波メス用保護カバー - Google Patents

超音波メス用保護カバー

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JPH05309098A
JPH05309098A JP4119256A JP11925692A JPH05309098A JP H05309098 A JPH05309098 A JP H05309098A JP 4119256 A JP4119256 A JP 4119256A JP 11925692 A JP11925692 A JP 11925692A JP H05309098 A JPH05309098 A JP H05309098A
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JP
Japan
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protective cover
tip
handpiece
gallbladder
ultrasonic
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Pending
Application number
JP4119256A
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English (en)
Inventor
Morihito Idemoto
守人 出本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作が制約される内視鏡下手術において使用
される超音波メス用の、周辺の血管等を損傷させること
なく安全に手術ができ、かつ、先端が孤形状のチップに
対しても十分な量のイリゲーション液を供給できる構造
を有する保護カバーを提供する。 【構成】 保護カバー5は、外表面が平滑な円筒形の剛
性体からなる直線状の本体部10と、弾性体からなる先
端部11とで構成され、さらには、先端部は本体部に対
して着脱可能に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波振動により生物
組織もしくは体腔内の異物を破砕、除去する機能を備え
た、超音波外科手術装置のハンドピースの保護カバーに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波振動によって生物組織を破砕もく
しは、切断、分離する外科手術装置としては、白内障で
硬化した水晶体を破砕・吸引除去する眼科用や、脳、脊
推、消化器官等に生ずる腫瘍や血腫を破砕・吸引除去す
る一般外科用の、軟組織を対象とした外科手術装置が知
られている。更に最近では、硬組織を超音波振動にて切
断・分離できる超音波手術装置が使用されている。
【0003】また、低侵襲および非侵襲にて治療を行な
う各種の手技、装置が開発されている中で、特に消化器
分野において、腹腔鏡を用いて胆嚢を摘出する手術が、
開腹手術と比較して手術侵襲が少ないため、回復も早
く、入院の日数が短くて社会復帰も早くでき、術後の痛
みが軽く、手術創がきわめて小さい等の理由により広く
普及しつつある。
【0004】この手術は、開腹せずに腹腔内を炭酸ガス
等により気腹させ、トロカールを用いて内視鏡や鉗子、
電気メス等を挿入し、内視鏡の視野下にて胆嚢の摘出作
業をする。そのポイントは、Calot三角部から安全
に、かつ正確に胆嚢管および胆嚢動脈を剥離し、クリッ
ピングして切断し、更に肝床部より胆嚢底部を剥離して
胆嚢を鉗子で把持し、体外に除去するものである。
【0005】しかし、胆石症の全症例に本内視鏡下手術
を適用しようとすると、通常の処置具のみを用いたので
は、胆嚢の炎症度、胆石の位置、胆嚢管や胆嚢動脈等の
形状および患者の年令等の条件によって、動脈及び肝床
部からの多量出血や、胆嚢管及び胆嚢動脈の固定が難し
い等の問題を生じ、手術途中から開腹手術に切り換えね
ばならなくなる危険がある。これに対して、電気メスの
先端形状の改良による止血効果の向上や、レーザーメス
を用いて止血する等の対策がとられているが、煙による
視野妨害や、胆嚢管及び胆嚢動脈の剥離には鉗子の機械
的引き裂き力が用いられているため、根本的な出血防止
とはなっていない。
【0006】そこで、血管などの弾性体を選択的に温存
できる超音波振動による外科手術装置を用いて、これら
の手術を実施することが試みられている。しかし、トロ
カールより超音波外科手術装置のハンドピースを挿入す
るため、トロカールの挿入孔とハンドピース挿入部との
すきまから炭酸ガスが漏れる恐れがあった。
【0007】また、内視鏡の狭い視野下で操作を行なう
ため、開腹手術のようにハンドピースを持ち変えて挿入
位置を変えることができないことや、図4に示したよう
に胆嚢(30)につながっている胆嚢管(33)を剥離
する場合、ハンドピース先端のチップ(32)の挿入方
向が、体外から腹腔内に穿刺されているトロカールの方
向によって制限されるため、周辺の小血管等を保護カバ
ー(31)の先端(34)で損傷し、大出血となる恐れ
があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の超音
波外科手術用ハンドピース保護カバーのこのような問題
点を解決することを目的としたもので、内視鏡下の狭い
術野における操作時の周辺組織等への損傷を防ぎ、か
つ、気腹用炭酸ガスの漏れを防止し、安全に血管等の剥
離を行なうことができる保護カバーを提供しようとする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、超音波振
動により生物組織や体腔内の異物を破砕もしくは切断分
離、除去する超音波外科手術装置の、ハンドピース前方
のチップ部を覆い液体通路を形成する保護カバーであっ
て、外表面が平滑な円筒形の剛性体からなる直線状の本
体部と、弾性体からなる先端部より構成されることを特
徴とする保護カバーであり、さらには、弾性体からなる
先端部が、剛性体からなる本体部に対して着脱可能に形
成されていることを特徴とする。
【0010】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明
する。図1は、本発明の一実施例となる保護カバー
(5)を装着したハンドピース(1)の外観図で、図2
および図3はハンドピース前方の保護カバー(5)を装
着した部位の断面図である。
【0011】ハンドピース(1)は、超音波振動子を内
蔵しており、超音波外科手術装置内の超音波発振器より
ケーブル(2)を通じて高周波電力の供給を受け、超音
波振動を発生させる。この超音波振動をジョイント
(3)とチップ(4)とで構成される振動伝達具によっ
て伝達拡大され、チップ(4)の先端で生物組織を破砕
する。保護カバー(5)に設けられているイリゲーショ
ンニップル(6)より、保護カバー(5)の内腔の液体
通路(7)を通じてイリゲーション液を供給し、チップ
(4)の先端部から噴出されて破砕片を乳化し、更に、
図示していないがチップ(4)、ジョイント(3)、お
よび超音波振動子の内部の吸引孔を通じて、吸引ニップ
ル(8)より乳化した組織片を体外に吸引除去する。
【0012】液体通路(7)は、Oリング(9)によっ
てシールされている。Oリング(9)は、保護カバー
(5)を保持する要であって、ジョイント(3)の振動
の節部近辺に位置させるのが良く、設置する数は、ジョ
イント(3)の振動分布、および保護カバー(5)とチ
ップ(4)との間隔によって決められるが、1〜3ヶが
適切である。また、Oリング(9)の材質は、フッ素樹
脂系又はシリコーン樹脂系のゴム状弾性体が好ましい。
【0013】保護カバー(5)は、剛性体からなる直線
状の本体部(10)と弾性体からなる先端部(11)を
有しており、本体部(10)は円筒状で、その外表面
は、トロカールの挿入孔内面とのすきまをなくすため
に、精密研磨により平滑に仕上げ、または、表面にシリ
コーンオイル系の潤滑剤をコーティングされている。先
端部(11)は、図2に示すように本体部(10)の先
端の凹凸部にはめ込み嵌合できる構造で、先端部(1
1)のみを適時交換できるようになっている。
【0014】また、図3に示すように、チップ(4’)
の先端が弧形状に湾曲している場合には、先端部(1
1’)の形状も湾曲部(12)を設けて、チップ
(4’)の先端までイリゲーション液が供給されるよう
にする。また、先端部(11’)は、弾性体で出来てい
るので、このような孤形状のチップ(4’)への着脱の
際でも、先端部(11’)自体が容易に変形し、チップ
(4’)の先端を損傷することはない。
【0015】保護カバーの材質は特に限定されるもので
はないが、本体部(10)は重量、耐薬品性、耐熱性な
どの点から、熱可塑系の樹脂、特にポリスルホン、ポリ
エーテルスルホン、ポリエーテルイミド、PPO樹脂等
のエンジニアリングプラスチックが好ましく、先端部
(11)、(11’)の材質は、耐熱性、半透明性等の
点からシリコーン樹脂系の弾性体を用いるのが好まし
い。
【0016】
【発明の効果】本発明に従うと、超音波振動を用いた外
科手術用ハンドピースによる内視鏡下での手術におい
て、周辺の血管等を損傷させることなく安全に手術がで
き、かつ、先端が弧形状のチップに対しても十分なイリ
ゲーション液量を先端まで供給でき、また、先端部のみ
を容易に脱着、交換できるので、感染防止が図れ、ハン
ドピース用保護カバーとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となる保護カバーを装着した
ハンドピースの外観図である。
【図2】保護カバーの構造の一例を示す断面図である。
【図3】保護カバーの構造の他の例を示す断面図であ
る。
【図4】従来の保護カバーを用いたハンドピースによる
手術例を示す図である。
【符号の説明】
1 ハンドピース 2 ケーブル 3 ジョイント 4、4’ チップ 5 保護カバー 6 イリゲーションニップル 7 液体通路 9 Oリング 10 本体部 11、11’ 先端部 12 湾曲部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動により生物組織や体腔内の異
    物を破砕もしくは切断分離、除去する超音波外科手術装
    置の、ハンドピース前方のチップ部を覆い液体通路を形
    成する保護カバーであって、外表面が平滑な円筒形の剛
    性体からなる直線状の本体部と、弾性体からなる先端部
    より構成されることを特徴とする保護カバー。
  2. 【請求項2】 弾性体からなる前記先端部が、剛性体か
    らなる本体部に対して着脱可能に形成されていることを
    特徴とする請求項(1)記載の保護カバー。
  3. 【請求項3】 弾性体からなる前記先端部が孤形状に湾
    曲していることを特徴とする請求項(1)もしくは請求
    項(2)記載の保護カバー。
JP4119256A 1992-05-12 1992-05-12 超音波メス用保護カバー Pending JPH05309098A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4119256A JPH05309098A (ja) 1992-05-12 1992-05-12 超音波メス用保護カバー

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JP4119256A JPH05309098A (ja) 1992-05-12 1992-05-12 超音波メス用保護カバー

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018078829A1 (ja) * 2016-10-28 2018-05-03 オリンパス株式会社 超音波手術器具
CN112826585A (zh) * 2021-01-05 2021-05-25 华中科技大学同济医学院附属协和医院 一种心脏移植用手术电刀及其使用方法

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