JPH05308859A - 農業用栽培ハウスの空調装置 - Google Patents
農業用栽培ハウスの空調装置Info
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- JPH05308859A JPH05308859A JP4117645A JP11764592A JPH05308859A JP H05308859 A JPH05308859 A JP H05308859A JP 4117645 A JP4117645 A JP 4117645A JP 11764592 A JP11764592 A JP 11764592A JP H05308859 A JPH05308859 A JP H05308859A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Greenhouses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特に農業用ビニールハウス栽培における作物
の品質向上や成育調整のために、所要の冷却機能を確保
しつつ効率的な除湿が可能であり、しかも装置自体コン
パクト化した空調装置を提供する。 【構成】 ハウス内部の冷却時、遮蔽扉２３は定常位置
にあって蒸発器２１の風上前面の全面が開放され、通風
路Ｃが遮蔽される。蒸発器２１の風上前面の全面開放に
より、ハウス内から所要量の空気を取り込んで冷却が行
われる。また、ハウス内部の除湿を行う場合は、遮蔽扉
２３を定常位置から回動させて蒸発器２１の風上前面ま
たは風下後面の少なくとも一方の一部を遮蔽し、通風路
Ｃを遮断する。即ち、蒸発器２１におけるハウス内部に
空気の取り込みを制限して減少させると共に、制限され
た空気は開放された通風路Ｃから逃がしてハウス内に戻
す。
の品質向上や成育調整のために、所要の冷却機能を確保
しつつ効率的な除湿が可能であり、しかも装置自体コン
パクト化した空調装置を提供する。 【構成】 ハウス内部の冷却時、遮蔽扉２３は定常位置
にあって蒸発器２１の風上前面の全面が開放され、通風
路Ｃが遮蔽される。蒸発器２１の風上前面の全面開放に
より、ハウス内から所要量の空気を取り込んで冷却が行
われる。また、ハウス内部の除湿を行う場合は、遮蔽扉
２３を定常位置から回動させて蒸発器２１の風上前面ま
たは風下後面の少なくとも一方の一部を遮蔽し、通風路
Ｃを遮断する。即ち、蒸発器２１におけるハウス内部に
空気の取り込みを制限して減少させると共に、制限され
た空気は開放された通風路Ｃから逃がしてハウス内に戻
す。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、特に農業用ビニールハ
ウス栽培において作物の成育に効果的な冷房及び除湿の
両機能の調整が可能な空調装置に関するものである。
ウス栽培において作物の成育に効果的な冷房及び除湿の
両機能の調整が可能な空調装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、農業用ビニールハウス栽培に
おいていちごや花、そして野菜などの作物の成育を促進
させる手段の一つに、特に夏季の盛りでは栽培温度を所
定温度にまで下げて冷却することで、栽培物の品質を高
めたり、生産の調整を行っている。また、近年の農業用
ビニールハウス栽培では、冷却のみでなく除湿も併せて
調整することにより、病虫害などを防ぐ研究も進歩して
きている。こうした農業用ビニールハウス栽培における
冷房及び除湿の両空調には、多くは汎用パッケージエア
コンが使用されてきた。
おいていちごや花、そして野菜などの作物の成育を促進
させる手段の一つに、特に夏季の盛りでは栽培温度を所
定温度にまで下げて冷却することで、栽培物の品質を高
めたり、生産の調整を行っている。また、近年の農業用
ビニールハウス栽培では、冷却のみでなく除湿も併せて
調整することにより、病虫害などを防ぐ研究も進歩して
きている。こうした農業用ビニールハウス栽培における
冷房及び除湿の両空調には、多くは汎用パッケージエア
コンが使用されてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、汎用パッケー
ジエアコンの場合、概して容量的な送風量の不足によ
り、ハウス内部の容積が大きくなるほど、隅々まで空調
を均一に行きわたらせることは困難である。また、除湿
を行う場合、一般的には送風量を減少させ、冷媒が蒸発
器内で蒸発するときの蒸発温度を下げている。ところ
が、汎用パッケージエアコンでは除湿のために送風量を
下げることは、もともと送風量の不足からくる冷房不十
分な事情をさらに促進させてしまう。このような事情か
ら、現状の汎用パッケージエアコンでは、除湿のために
送風量を下げることは無理であり、冷房と除湿の両機能
を兼備させること自体困難である。
ジエアコンの場合、概して容量的な送風量の不足によ
り、ハウス内部の容積が大きくなるほど、隅々まで空調
を均一に行きわたらせることは困難である。また、除湿
を行う場合、一般的には送風量を減少させ、冷媒が蒸発
器内で蒸発するときの蒸発温度を下げている。ところ
が、汎用パッケージエアコンでは除湿のために送風量を
下げることは、もともと送風量の不足からくる冷房不十
分な事情をさらに促進させてしまう。このような事情か
ら、現状の汎用パッケージエアコンでは、除湿のために
送風量を下げることは無理であり、冷房と除湿の両機能
を兼備させること自体困難である。
【０００４】また、除湿という問題に関して、冷房装置
で一般的にいえることは、例えば熱交換器がフィンアン
ドチューブ式構造のものであれば、送風量を減少させ
て、冷媒が蒸発器内で蒸発するときの蒸発温度を下げる
ことで除湿を行うようにしている。また、蒸発器から吹
き出された冷気の冷え過ぎを防止するために、凝縮器か
ら延びる凝縮配管などの再加熱設備を配置した構造とす
ることにより、装置が複雑化するという不具合がある。
で一般的にいえることは、例えば熱交換器がフィンアン
ドチューブ式構造のものであれば、送風量を減少させ
て、冷媒が蒸発器内で蒸発するときの蒸発温度を下げる
ことで除湿を行うようにしている。また、蒸発器から吹
き出された冷気の冷え過ぎを防止するために、凝縮器か
ら延びる凝縮配管などの再加熱設備を配置した構造とす
ることにより、装置が複雑化するという不具合がある。
【０００５】従って、本発明の目的は、特に農業用ビニ
ールハウス栽培における作物の品質向上や成育調整のた
めに、所要の冷却機能を確保しつつ効率的な除湿が可能
であり、しかも装置自体コンパクト化した空調装置を提
供することにある。
ールハウス栽培における作物の品質向上や成育調整のた
めに、所要の冷却機能を確保しつつ効率的な除湿が可能
であり、しかも装置自体コンパクト化した空調装置を提
供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明による農業用栽培ハウスの空調装置は、ハウ
ジングと、ハウジング内に配置されかつ送風機による空
気循環路に配置された蒸発器と、を備えたものに係り、
蒸発器がハウジングに設けられたハウス内空気の導入口
及び導出口に臨みかつハウジングの両側面との間に設け
られた通風路を介して配置され、空気循環方向で蒸発器
の風上前面または風下後面の少なくとも一方に左右一対
の遮蔽扉が回動自在に設けられた構成になっている。
に、本発明による農業用栽培ハウスの空調装置は、ハウ
ジングと、ハウジング内に配置されかつ送風機による空
気循環路に配置された蒸発器と、を備えたものに係り、
蒸発器がハウジングに設けられたハウス内空気の導入口
及び導出口に臨みかつハウジングの両側面との間に設け
られた通風路を介して配置され、空気循環方向で蒸発器
の風上前面または風下後面の少なくとも一方に左右一対
の遮蔽扉が回動自在に設けられた構成になっている。
【０００７】
【作用】本発明によれば、ハウス内を所要温度に下げて
冷却するときは、遮蔽扉は定常位置にあって蒸発器の風
上前面及び風下後面の全面を開放し、ハウジングとの間
の通風路は遮断されている。即ち、蒸発器の全面開放に
より、ハウス内から所要量の空気を取り込んで冷却が行
われる。
冷却するときは、遮蔽扉は定常位置にあって蒸発器の風
上前面及び風下後面の全面を開放し、ハウジングとの間
の通風路は遮断されている。即ち、蒸発器の全面開放に
より、ハウス内から所要量の空気を取り込んで冷却が行
われる。
【０００８】また、ハウス内部の除湿を行う場合は、遮
蔽扉を定常位置から回動させて蒸発器の風上前面または
風下後面の少なくとも一方の一部を遮蔽し、ハウジング
との間の通風路を開放する。即ち、蒸発器におけるハウ
ス内部空気の取り込みを制限して減少させると共に、制
限された空気は開放された通風路から逃がしてハウス内
に戻す。このようにして、蒸発器内を通る２２送風量が
下げられると、蒸発器における蒸発温度が下がり、除湿
された空気はハウス内に送り込まれる。
蔽扉を定常位置から回動させて蒸発器の風上前面または
風下後面の少なくとも一方の一部を遮蔽し、ハウジング
との間の通風路を開放する。即ち、蒸発器におけるハウ
ス内部空気の取り込みを制限して減少させると共に、制
限された空気は開放された通風路から逃がしてハウス内
に戻す。このようにして、蒸発器内を通る２２送風量が
下げられると、蒸発器における蒸発温度が下がり、除湿
された空気はハウス内に送り込まれる。
【０００９】除湿中、ハウス内部の温かい空気のうち、
蒸発器を通過できないものは両側の通風路を通って抜
け、抜けた地点で蒸発器を通過して除湿された空気に混
合される。蒸発器を通過した除湿空気と未通過のハウス
内部の温かい空気との混合によって、ハウス内部の過冷
を防止できると共に、大風量を確保してハウス内への送
風が可能である。
蒸発器を通過できないものは両側の通風路を通って抜
け、抜けた地点で蒸発器を通過して除湿された空気に混
合される。蒸発器を通過した除湿空気と未通過のハウス
内部の温かい空気との混合によって、ハウス内部の過冷
を防止できると共に、大風量を確保してハウス内への送
風が可能である。
【００１０】
【実施例】以下、本発明による農業栽培用ハウスの空調
装置の実施例を図に基づいて説明する。
装置の実施例を図に基づいて説明する。
【００１１】図１及び図２は、空調ユニット１０の平面
断面図及び冷却回路を示す。空調ユニット１０のハウジ
ング１１は仕切り板１８によって一方側の第１室Ａと他
方側の第２室Ｂに隔成されている。仕切り板１８を境界
にして、第１室Ａはビニールハウス３０の外部３１に臨
んで外気導入口１２から外気の導入が可能であり、圧縮
機１５及び凝縮器１６と、凝縮器１６の下流側に送風機
１７が配置されている。即ち、第１室Ａ内では、凝縮器
１６に圧縮機１５からの加圧冷媒ガスを導入し、これに
導入口１２から導入された外気を接触させることができ
る。
断面図及び冷却回路を示す。空調ユニット１０のハウジ
ング１１は仕切り板１８によって一方側の第１室Ａと他
方側の第２室Ｂに隔成されている。仕切り板１８を境界
にして、第１室Ａはビニールハウス３０の外部３１に臨
んで外気導入口１２から外気の導入が可能であり、圧縮
機１５及び凝縮器１６と、凝縮器１６の下流側に送風機
１７が配置されている。即ち、第１室Ａ内では、凝縮器
１６に圧縮機１５からの加圧冷媒ガスを導入し、これに
導入口１２から導入された外気を接触させることができ
る。
【００１２】また、ハウジング１１の第２室Ｂはハウス
３０の内部３２に臨み、凝縮器１６に回路で接続された
蒸発器２１と、この蒸発器２１の風下後面側に配置され
た送風機２４を備えている。第２室Ｂには蒸発器２１に
ハウス内部３２の空気を導入する導入口１９，２０が設
けられ、また蒸発器２１からの冷却空気をハウス内部３
２に向けて吹き出すための吹き出し口２５が送風機２４
の近傍に設けられている。吹き出し口２５にはハウス３
０の長さ方向に延びるダクト３３が接続され、ダクト３
３からハウス３０内全域にわたって冷気を供給するシス
テムである。
３０の内部３２に臨み、凝縮器１６に回路で接続された
蒸発器２１と、この蒸発器２１の風下後面側に配置され
た送風機２４を備えている。第２室Ｂには蒸発器２１に
ハウス内部３２の空気を導入する導入口１９，２０が設
けられ、また蒸発器２１からの冷却空気をハウス内部３
２に向けて吹き出すための吹き出し口２５が送風機２４
の近傍に設けられている。吹き出し口２５にはハウス３
０の長さ方向に延びるダクト３３が接続され、ダクト３
３からハウス３０内全域にわたって冷気を供給するシス
テムである。
【００１３】また、図２に示すように、以上の機器の他
に膨脹弁４０、蒸発器２１からのドレンを排水する容器
のドレンパン４１などによって冷却回路が形成される。
周知のように、冷却回路は圧縮機１５、凝縮器１６、膨
脹弁４０及び蒸発器２１が順に接続されて構成され、圧
縮機１５で加圧された冷媒ガスは高温高圧になって凝縮
器１６に導入され、ここで冷却されて液化する。この液
は膨脹弁４０を通って蒸発器２１に噴出し、導入口１
９，２０から導入されたハウス内部３２の空気から熱を
奪って蒸発し、送風機２４の作動で冷却空気をハウス３
０の内部３２に送り込むようになっている。
に膨脹弁４０、蒸発器２１からのドレンを排水する容器
のドレンパン４１などによって冷却回路が形成される。
周知のように、冷却回路は圧縮機１５、凝縮器１６、膨
脹弁４０及び蒸発器２１が順に接続されて構成され、圧
縮機１５で加圧された冷媒ガスは高温高圧になって凝縮
器１６に導入され、ここで冷却されて液化する。この液
は膨脹弁４０を通って蒸発器２１に噴出し、導入口１
９，２０から導入されたハウス内部３２の空気から熱を
奪って蒸発し、送風機２４の作動で冷却空気をハウス３
０の内部３２に送り込むようになっている。
【００１４】蒸発器２１は、フィンアンドチューブ構造
の熱交換器であり、その左右両側にはヘアピン部２２を
有し、ヘアピン部２２が突出した分だけハウジング１１
の両側面との間にはそれぞれ間隙が設けられ、この間隙
を通風路Ｃとしている。通風路Ｃはヘアピン部２２に熱
交換フイン（図示せず）が介装されていないため、通風
抵抗が小さなものとなっている。
の熱交換器であり、その左右両側にはヘアピン部２２を
有し、ヘアピン部２２が突出した分だけハウジング１１
の両側面との間にはそれぞれ間隙が設けられ、この間隙
を通風路Ｃとしている。通風路Ｃはヘアピン部２２に熱
交換フイン（図示せず）が介装されていないため、通風
抵抗が小さなものとなっている。
【００１５】また、蒸発器２１のハウス内空気導入口１
９，２０に臨む風上前面には、その左右両側に一対のダ
ンパ（遮蔽扉）２３、２３が観音開き可能に、それぞれ
ヒンジ２３ａ、２３ａを介して角度ほぼ９０°の範囲で
回動自在に設けられている。ダンパ２３は図１のような
実線位置にあるときは、蒸発器２１の風上前面の中央部
を除き両側一部を遮蔽して正面面積を少なくしている。
即ち、蒸発器２１は左右２枚のダンパ２３、２３による
合計面積分だけ遮蔽され、ハウス内部３２の空気が導入
口１９、２０から蒸発器２１に通過する量を制限するよ
うになっている。また、ダンパ２３は蒸発器２１の風上
前面の全面を開放する方向に回動し、ハウジング１１と
の間の両側通風路Ｃ、Ｃを閉じる定常位置に向かって回
動可能である。
９，２０に臨む風上前面には、その左右両側に一対のダ
ンパ（遮蔽扉）２３、２３が観音開き可能に、それぞれ
ヒンジ２３ａ、２３ａを介して角度ほぼ９０°の範囲で
回動自在に設けられている。ダンパ２３は図１のような
実線位置にあるときは、蒸発器２１の風上前面の中央部
を除き両側一部を遮蔽して正面面積を少なくしている。
即ち、蒸発器２１は左右２枚のダンパ２３、２３による
合計面積分だけ遮蔽され、ハウス内部３２の空気が導入
口１９、２０から蒸発器２１に通過する量を制限するよ
うになっている。また、ダンパ２３は蒸発器２１の風上
前面の全面を開放する方向に回動し、ハウジング１１と
の間の両側通風路Ｃ、Ｃを閉じる定常位置に向かって回
動可能である。
【００１６】蒸発器２１において左右一対のダンパ２
３、２３が設けられる位置としては、好ましくは実施例
のように風上前面側であるが、更に風下後面側にも左右
一対のダンパ２３、２３を設けてあってもよい。
３、２３が設けられる位置としては、好ましくは実施例
のように風上前面側であるが、更に風下後面側にも左右
一対のダンパ２３、２３を設けてあってもよい。
【００１７】ダンパ２３の回動軸であるヒンジ２３ａに
は、例えばこの軸線上にレバーハンドルを設けて、ハン
ドルの手動操作によってダンパ２３を回動させる機構も
可能である。また、温度をセンサで検出して、この検出
信号に基づいたマイコンなどによる電子制御でアクチュ
エータを作動させ、ダンパ２３の回動開きを自動調節可
能にすることもできる。
は、例えばこの軸線上にレバーハンドルを設けて、ハン
ドルの手動操作によってダンパ２３を回動させる機構も
可能である。また、温度をセンサで検出して、この検出
信号に基づいたマイコンなどによる電子制御でアクチュ
エータを作動させ、ダンパ２３の回動開きを自動調節可
能にすることもできる。
【００１８】また、蒸発器２１の風下後面側には送風機
２４が配置され、この送風機２４はハウジング１１に設
けた吐出ダクト口２５に臨み、蒸発器２１で冷却された
冷気をハウス内部３２に吹き込むようになっている。
２４が配置され、この送風機２４はハウジング１１に設
けた吐出ダクト口２５に臨み、蒸発器２１で冷却された
冷気をハウス内部３２に吹き込むようになっている。
【００１９】図３以下の図面に示すように、吐出ダクト
口２５にはハウス全長方向に延びる伸縮自在な供給ダク
ト３３が接続されている。ビニールハウス３０の内部に
は全長にわたってレール３４が設けられ、このレール３
４には夜冷カーテン３５が伸縮する方向に折り畳み可能
に吊られている。農業界では一般に周知のように、苺な
どの育苗時において一定期間、苗を１０℃前後で夜間冷
却することを夜冷といっており、夜冷カーテン３５はそ
のためにビニールハウス３０内部を更に中仕切りするも
のである。図で明らかなように、供給ダクト３３は夜冷
カーテン３５の内側に設けられ、この夜冷カーテン３５
と共にレール３４によって伸縮自在である。
口２５にはハウス全長方向に延びる伸縮自在な供給ダク
ト３３が接続されている。ビニールハウス３０の内部に
は全長にわたってレール３４が設けられ、このレール３
４には夜冷カーテン３５が伸縮する方向に折り畳み可能
に吊られている。農業界では一般に周知のように、苺な
どの育苗時において一定期間、苗を１０℃前後で夜間冷
却することを夜冷といっており、夜冷カーテン３５はそ
のためにビニールハウス３０内部を更に中仕切りするも
のである。図で明らかなように、供給ダクト３３は夜冷
カーテン３５の内側に設けられ、この夜冷カーテン３５
と共にレール３４によって伸縮自在である。
【００２０】次に、以上の構成による実施例の空調装置
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【００２１】冷却回路における冷却ユニット１０の起動
でビニールハウス３０の内部３２が冷却される。冷却ユ
ニット１０では一対のダンパ２３、２３がその定常位置
にて蒸発器２１の風上前面全体を開放し、左右の通風路
Ｃを遮断している。第１室Ａでは、圧縮機１５で加圧さ
れた冷媒ガスは高温高圧になって凝縮器１６に導入さ
れ、ここで冷却されて液化する。この液は膨脹弁４０を
通って蒸発器２１に噴出し、導入口１９，２０から導入
されたハウス内部３２の空気から熱を奪って蒸発し、送
風機２４の作動で冷却空気をハウス３０の内部３２に送
り込む。
でビニールハウス３０の内部３２が冷却される。冷却ユ
ニット１０では一対のダンパ２３、２３がその定常位置
にて蒸発器２１の風上前面全体を開放し、左右の通風路
Ｃを遮断している。第１室Ａでは、圧縮機１５で加圧さ
れた冷媒ガスは高温高圧になって凝縮器１６に導入さ
れ、ここで冷却されて液化する。この液は膨脹弁４０を
通って蒸発器２１に噴出し、導入口１９，２０から導入
されたハウス内部３２の空気から熱を奪って蒸発し、送
風機２４の作動で冷却空気をハウス３０の内部３２に送
り込む。
【００２２】一方、ハウス内部３２を除湿する場合、蒸
発器２１の左右一対のダンパ２３、２３を定常位置から
それぞれヒンジ２３ａ、２３ａを介して回動させ、蒸発
器２１の風上前面の中央部を除いてその両側一部を遮蔽
し開放面積を少なくする。即ち、蒸発器２１は左右２枚
のダンパ２３、２３による合計面積分だけ遮蔽され、ハ
ウス内部３２の空気が導入口１９、２０から蒸発器２１
に通過する量を制限する。このようにして、送風量が下
げられると、蒸発器２１における蒸発温度が下がり、蒸
発器２１の表面の絶対湿度と通過空気の絶対湿度との差
が広がり、蒸発器２１の表面の蒸気の凝縮が盛んになる
と共に、水蒸気の拡散作用もあり、除湿が促進される。
除湿された空気はダクト３３からハウス３２内に送り込
まれる。
発器２１の左右一対のダンパ２３、２３を定常位置から
それぞれヒンジ２３ａ、２３ａを介して回動させ、蒸発
器２１の風上前面の中央部を除いてその両側一部を遮蔽
し開放面積を少なくする。即ち、蒸発器２１は左右２枚
のダンパ２３、２３による合計面積分だけ遮蔽され、ハ
ウス内部３２の空気が導入口１９、２０から蒸発器２１
に通過する量を制限する。このようにして、送風量が下
げられると、蒸発器２１における蒸発温度が下がり、蒸
発器２１の表面の絶対湿度と通過空気の絶対湿度との差
が広がり、蒸発器２１の表面の蒸気の凝縮が盛んになる
と共に、水蒸気の拡散作用もあり、除湿が促進される。
除湿された空気はダクト３３からハウス３２内に送り込
まれる。
【００２３】この除湿中、ハウジング１１との間の両側
通風路Ｃ、Ｃは開放されているから、導入口１９，２０
から導入された周辺のハウス内部３２の温かい空気のう
ち、蒸発器２１を通過できないものは両側通風路Ｃ、Ｃ
を通ってダクト口２５に達し、ここで蒸発器２１を通過
して除湿された空気に混合される。ダンパ２３、２３に
よる蒸発器２１の一部遮蔽によって発生する空気の通風
抵抗といった問題は、蒸発器２１を未通過の空気が通風
抵抗の小さな両側通風路Ｃ、Ｃを通ってダクト口２５に
達っすることで解消され、ハウス内に均一に送風するた
めの風量が確保される。蒸発器２１を未通過のハウス内
部３２の温かい空気と除湿空気との混合によって、これ
は従来の再加熱コイル的に機能することを意味してお
り、ハウス内部３２の過冷を防止できると共に、大風量
を確保してダクト３３への送風が可能である。
通風路Ｃ、Ｃは開放されているから、導入口１９，２０
から導入された周辺のハウス内部３２の温かい空気のう
ち、蒸発器２１を通過できないものは両側通風路Ｃ、Ｃ
を通ってダクト口２５に達し、ここで蒸発器２１を通過
して除湿された空気に混合される。ダンパ２３、２３に
よる蒸発器２１の一部遮蔽によって発生する空気の通風
抵抗といった問題は、蒸発器２１を未通過の空気が通風
抵抗の小さな両側通風路Ｃ、Ｃを通ってダクト口２５に
達っすることで解消され、ハウス内に均一に送風するた
めの風量が確保される。蒸発器２１を未通過のハウス内
部３２の温かい空気と除湿空気との混合によって、これ
は従来の再加熱コイル的に機能することを意味してお
り、ハウス内部３２の過冷を防止できると共に、大風量
を確保してダクト３３への送風が可能である。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による農業
用栽培ハウスの空調装置は、作物の品質向上や成育調整
のために、所要の冷却に必要な大風量を確保しつつ、効
率的な除湿が可能であり、しかも装置は従来のように過
冷却にならないように熱交換器に再加熱用コイルを別に
設ける必要もなく、単にダンパ（遮蔽扉）の開閉機構の
みであり、コンパクト化が図れる利点がある。
用栽培ハウスの空調装置は、作物の品質向上や成育調整
のために、所要の冷却に必要な大風量を確保しつつ、効
率的な除湿が可能であり、しかも装置は従来のように過
冷却にならないように熱交換器に再加熱用コイルを別に
設ける必要もなく、単にダンパ（遮蔽扉）の開閉機構の
みであり、コンパクト化が図れる利点がある。
【図１】本発明による農業用栽培ハウスの空調装置の実
施例の平面断面図
施例の平面断面図
【図２】本発明にも適用できる一般的な冷却回路
【図３】実施例の空調装置が採用されたビニールハウス
の斜視図
の斜視図
【図４】ビニールハウスの部分側面断面図
【図５】ビニールハウスの正面断面図
【図６】ビニールハウスにおける伸縮ダクトの伸縮態様
を示す部分側面断面図
を示す部分側面断面図
１０…空調ユニット、１１…ハウジング、１５…圧縮
機、１６…凝縮器、２１…蒸発器、２３…ダンパ（遮蔽
扉）、１７、２４…送風機、３０…ビニールハウス、３
１…ハウス外部、３２…ハウス内部、３３…ダクト、Ｃ
…通風路。
機、１６…凝縮器、２１…蒸発器、２３…ダンパ（遮蔽
扉）、１７、２４…送風機、３０…ビニールハウス、３
１…ハウス外部、３２…ハウス内部、３３…ダクト、Ｃ
…通風路。
Claims (1)
- 【請求項１】 ハウジングと、ハウジング内に配置され
かつ送風機による空気循環路に配置された蒸発器と、を
備えた空調装置において、 蒸発器がハウジングに設けられたハウス内空気の導入口
及び導出口に臨みかつハウジングの両側面との間に設け
られた通風路を介して配置され、空気循環方向で蒸発器
の風上前面または風下後面の少なくとも一方に左右一対
の遮蔽扉が回動自在に設けられたことを特徴とする農業
用栽培ハウスの空調装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4117645A JPH05308859A (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 農業用栽培ハウスの空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4117645A JPH05308859A (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 農業用栽培ハウスの空調装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05308859A true JPH05308859A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=14716816
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4117645A Pending JPH05308859A (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 農業用栽培ハウスの空調装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05308859A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009137215A3 (en) * | 2008-05-05 | 2010-01-07 | Carrier Corporation | Integrated computer equipment container and cooling unit |
| JP2010038479A (ja) * | 2008-08-07 | 2010-02-18 | Sanyo Electric Co Ltd | 農事用空調機 |
| JP2010038478A (ja) * | 2008-08-07 | 2010-02-18 | Sanyo Electric Co Ltd | 農事用空調機 |
| JP2020085412A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 熱交換装置 |
-
1992
- 1992-05-11 JP JP4117645A patent/JPH05308859A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009137215A3 (en) * | 2008-05-05 | 2010-01-07 | Carrier Corporation | Integrated computer equipment container and cooling unit |
| US8310829B2 (en) | 2008-05-05 | 2012-11-13 | Carrier Corporation | Integrated computer equipment container and cooling unit |
| JP2010038479A (ja) * | 2008-08-07 | 2010-02-18 | Sanyo Electric Co Ltd | 農事用空調機 |
| JP2010038478A (ja) * | 2008-08-07 | 2010-02-18 | Sanyo Electric Co Ltd | 農事用空調機 |
| JP2020085412A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 熱交換装置 |
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