JPH05306663A - 列型燃料噴射ポンプ - Google Patents

列型燃料噴射ポンプ

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Publication number
JPH05306663A
JPH05306663A JP11014492A JP11014492A JPH05306663A JP H05306663 A JPH05306663 A JP H05306663A JP 11014492 A JP11014492 A JP 11014492A JP 11014492 A JP11014492 A JP 11014492A JP H05306663 A JPH05306663 A JP H05306663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eccentric pin
fuel
driver
control sleeve
injection pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP11014492A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Ono
哲男 小野
Koji Nagaya
浩司 長屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP11014492A priority Critical patent/JPH05306663A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 噴射ポンプ内に燃料が供給される状態でプレ
ストローク調整作業を容易に行える列型燃料噴射ポンプ
を提供する。 【構成】 燃料噴射ポンプの出荷時、逃し弁44を開い
て燃料室29の圧力を低下する。その後、偏心ピン回動
ドライバ36を回動し、偏心ピン26を回動し、制御ス
リーブ22の上下位置を調節し、燃料圧送開始時期を決
める初期位置を設定する。制御スリーブ22の初期位置
を設定した後、スクリュウ固定ドライバ34を回動し、
偏心ピン26をコントロールロッド24に対し解放状態
から係止状態に切替える。その後、逃し弁44を閉じる
ことでプランジャ14のプレストローク調整作業を終了
する。これにより、コントロールロッド24の周囲の燃
料の圧力によって偏心ピン回動ドライバ36およびスク
リュウ固定ドライバ34の操作が妨げられない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼル機関に用い
られるプレストローク可変燃料噴射ポンプに関するもの
で、特に、プレストローク調整時の作業性を高められる
ようにした燃料噴射ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディーゼル機関の駆動力を受
けて回転するカムによりプランジャを往復動させて燃料
を吐出する列型燃料噴射ポンプにおいて、前記プランジ
ャに摺動自在に設けられる制御スリーブをステップモー
タの駆動力で回転させ、その制御スリーブの位置によっ
て燃料噴射率を変更可能にする可変プレストロークポン
プがある。この場合、ステップモータによって駆動さ
れ、かつ制御スリーブの位置を制御するコントロールロ
ッド周囲の燃料室内の燃料が充満される状態でプレスト
ローク調整できるものでは、調整窓の蓋の取り外し作業
ならびに燃料の供給と停止の繰り返し作業が省けるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
燃料噴射ポンプによると、燃料室に燃料を供給すること
で発生する圧力により偏心ピン回転ドライバおよびスク
リュウ回転ドライバが外部に押し出されようとすること
から、プレストローク調整時、その圧力に打勝つ反力を
作用させるように偏心ピン回転ドライバおよびスクリュ
ウ回転ドライバを押えながら所定のプレストローク位置
に調整するため、作業が煩雑になるという問題がある。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、燃料供給時に発生する圧力を逃が
すことによりプレストローク調整作業を容易にするよう
にした列型燃料噴射ポンプを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明による列型燃料噴射ポンプは、カムシャフトの
回転に応動してシリンダ内を往復動するともに燃料を圧
送するプランジャと、このプランジャの外周に摺動可能
に設けられ、前記シリンダ内に吸入される燃料の圧送開
始時期を調節する制御スリーブと、この制御スリーブの
軸線に直交し、連結機構を介し該制御スリーブを駆動す
るコントロールロッドと、前記コントロールロッドの貫
通孔に収容され、前記制御スリーブの上下位置を調節可
能に該制御スリーブにピンが嵌合される偏心ピンと、前
記偏心ピンを前記コントロールロッドに係止可能な係止
手段と、前記偏心ピンに係合して該偏心ピンを回動可能
な偏心ピン回動ドライバと、前記偏心ピン回動ドライバ
を回動かつ軸移動可能に支持するとともに、前記係止手
段を係止状態または解放状態に切替え可能に前記係止手
段を駆動する係止手段固定ドライバと、この係止手段固
定ドライバを回動かつ軸移動可能にポンプ本体に支持す
る調整治具本体と、前記調整治具本体の内部の燃料を低
圧側に逃がす逃し弁とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】燃料噴射ポンプの出荷時、逃し弁を開いて燃料
室の圧力を低下し、その後燃料圧送開始時期を決める制
御スリーブの位置を全気筒について同位置になるよう調
節する。すなわち、偏心ピン回動ドライバを回動し、偏
心ピンを回動して制御スリーブの上下位置を調節する。
制御スリーブの初期位置の決定後、係止手段固定ドライ
バを回動し、偏心ピンをコントロールロッドに対し解放
状態から係止状態に切替える。その後、逃し弁を閉じる
ことでプランジャのプレストローク調整作業を終了す
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1〜図6は、本発明の第1実施例によるプレ
ストローク可変列型燃料噴射ポンプを示す。図2に示す
ように、直方体状のポンプ本体1の左右端部にはフライ
ウエイト2とガバナ3が設けられ、フライウエイト2の
上方にあるポンプ本体外壁側面にステップモータ4が固
定されている。ポンプ本体1の頂面にはその長手方向に
エンジン気筒数と同数の燃料吐出口6が突き出してい
る。
【0008】ディーゼル機関に連結されて回転されるフ
ライウエイト2は、ポンプ本体1内の底部を貫通するカ
ムシャフト7の一端に固定されている。カムシャフト7
には、燃料吐出口6に対応する個数の図示しないカムが
設けられ、カムの外周にローラを介してタペットが圧縮
コイルスプリングの付勢力により押し付けられている。
これにより、カムの回転にともないタペットに当接する
プランジャ14が上下動する。プランジャ14の上下動
によりポンプ本体1内の燃料高圧室16の燃料がデリバ
リバルブ18を経て燃料吐出口6から吐出される。
【0009】図1に示す燃料高圧室16を形成するシリ
ンダ20内に挿入されるプランジャ14の外周には、プ
ランジャ14に対し回動自在に制御スリーブ22が嵌合
しており、この制御スリーブ22は、ポンプ本体1の頂
部を貫通して回転自在に支持されるコントロールロッド
24に偏心ピン26によって連結されている。偏心ピン
26は、図3に示すように、コントロールロッド24の
所定位置に開口される貫通孔28内に挿入され、貫通孔
28の外部に突き出される球状先端部26aが制御スリ
ーブ22の外壁に形成される凹溝22aに嵌合されてい
る。
【0010】偏心ピン26は、貫通孔28内にねじ込ま
れるロックスクリュウ35によってフランジ部26bが
コントロールロッド24に圧接されて固定される。また
偏心ピン26の球状先端部26aと反対側にはマイナス
状凸部26cが形成されている。調整治具本体30は、
図4に示す形状であり、ポンプ本体1にボルト31によ
り固定される。ポンプ本体1内の燃料室29の気密はO
リング32により保持される。そして、環状の調整治具
本体30の内部に摺動自在に収容されるスクリュウ固定
ドライバ34がロックスクリュウ35の凹部35aまで
案内される。また筒状のスクリュウ固定ドライバ34の
内部には偏心ピン回転ドライバ36が軸移動かつ回動可
能に取付けられている。
【0011】偏心ピン回転ドライバ36は、その形状が
図5および図6に示されるように、中実筒状で、先端に
マイナス形状の凹溝36aが形成される。この凹溝36
aは偏心ピン26の凸部26cに嵌合可能な大きさおよ
び形状である。偏心ピン回転ドライバ36の中途部には
Oリング嵌合用の環状溝36b、36cが形成される。
また凹溝36aと反対側の端部には取っ手部36dが形
成される。
【0012】スクリュウ固定ドライバ34は、その形状
が図7〜図9に示されるように、円筒状で、図5および
図6に示す偏心ピン回転ドライバ36を摺動可能な内径
に設定されており、その一端に凸部34a、34bが形
成され、中途部に図3に示す調整治具本体30の内周壁
に摺動可能な大径部34cが形成され、そのほぼ中央に
Oリング嵌合用の凹溝34dが形成される。スクリュウ
固定ドライバ34の他端は外径部が正六角形状、内径部
が円状の筒部34eが形成される。
【0013】そして、図3に示すように、燃料室29の
気密はOリング41により保持され、偏心ピン回転ドラ
イバ36とスクリュウ固定ドライバ34との気密がOリ
ング42により保持される。また、油路45に設けられ
る燃料逃し弁44の開度を調節すると、燃料室29の圧
力が調節される。これにより、偏心ピン回転ドライバ3
6およびスクリュウ固定ドライバ34が外部に押し出さ
れる力を排除できる。したがって、ロックスクリュウ3
5の固定時および偏心ピン26の回動時に小さな力で安
全に容易に調整作業ができる。
【0014】プレストローク調整時、燃料室29に燃料
を供給させたままの状態で図3に示す偏心ピン回転ドラ
イバ36の凹溝36aに嵌合する偏心ピン26を回動さ
せ、球状先端部26aの上下位置を微調整し、球状先端
部26aが嵌合する制御スリーブ22の上下位置を決
め、プレストロークを初期セットする。このとき、偏心
ピン回転ドライバ36とスクリュウ固定ドライバ34の
気密はOリング42で保持される。
【0015】次に、スクリュウ固定ドライバ34の凸部
34a、34bを用いてスクリュウ35の凹部35aに
合わせてロックスクリュウ35をねじ締めし、ロックス
クリュウ押付け部35bにより偏心ピン26をコントロ
ールロッド24に固定する。その後プレストロークの確
認を行ない初期セットを完了する。次に、本発明の第2
実施例を図10および図11に示す。第2実施例は、8
気筒ディーゼル機関用列型噴射ポンプに適用した例であ
り、偏心ピン回転ドライバ36とスクリュウ固定ドライ
バ34とを収容する調整治具本体50を一体化した例で
ある。この一体化された調整治具本体50を取付ける
と、全気筒プレストローク調整を同時に行なえ、圧送開
始時期調整作業を容易にできる効果がある。
【0016】本発明の他の実施例として、偏心ピン回転
ドライバ36の先端形状をマイナス溝形状に代えて六角
形状にすることもできる。またOリング32、41、4
2に代えて、オイルシールを用いることもできる。さら
には、燃料室の圧力を燃料逃し弁により逃すこともでき
る。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
燃料噴射ポンプの燃料圧送開始時期を調節する制御スリ
ーブの位置を調整するための治具の脱着ならびに配管脱
着工数を大幅に低減できるという効果がある。また噴射
ポンプに燃料を供給したままの状態でプレストロークを
調整できるので調整が容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図2】本発明を適用した列型噴射ポンプを示す第1実
施例の側面図である。
【図3】調整治具本体周囲の偏心ピンとスクリュウ固定
ドライバとを嵌合した状態を示す拡大断面図である。
【図4】本発明の第1実施例による調整治具本体を示す
断面図である。
【図5】本発明の第1実施例による偏心ピン回転ドライ
バを示す側面図である。
【図6】図5に示すA部分の斜視図である。
【図7】本発明の第1実施例によるスクリュウ固定ドラ
イバを示す断面図である。
【図8】図7に示すB部分を示す斜視図である。
【図9】図7に示すC部分を示す斜視図である。
【図10】本発明の第2実施例による列型噴射ポンプを
示す側面図である。
【図11】図10に示すD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 ポンプ本体 14 プランジャ 20 シリンダ 22 制御スリーブ 24 コントロールロッド 26 偏心ピン 30 調整治具本体 34 スクリュウ固定ドライバ(係止手段) 36 偏心ピン回転ドライバ 44 逃し弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムシャフトの回転に応動してシリンダ
    内を往復動するとともに燃料を圧送するプランジャと、 このプランジャの外周に摺動可能に設けられ、前記シリ
    ンダ内に吸入される燃料の圧送開始時期を調節する制御
    スリーブと、 この制御スリーブの軸線に直交し、連結機構を介し該制
    御スリーブを駆動するコントロールロッドと、 前記コントロールロッドの貫通孔に収容され、前記制御
    スリーブの上下位置を調節可能に該制御スリーブにピン
    が嵌合される偏心ピンと、 前記偏心ピンを前記コントロールロッドに係止可能な係
    止手段と、 前記偏心ピンに係合して該偏心ピンを回動可能な偏心ピ
    ン回動ドライバと、 前記偏心ピン回動ドライバを回動かつ軸移動可能に支持
    するとともに、前記係止手段を係止状態または解放状態
    に切替え可能に前記係止手段を駆動する係止手段固定ド
    ライバと、 前記係止手段固定ドライバを回動かつ軸移動可能にポン
    プ本体に支持する調整治具本体と、 前記調整治具本体の内部の燃料を低圧側に逃がす逃し弁
    とを備えたことを特徴とする列型燃料噴射ポンプ。
JP11014492A 1992-04-28 1992-04-28 列型燃料噴射ポンプ Pending JPH05306663A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11014492A JPH05306663A (ja) 1992-04-28 1992-04-28 列型燃料噴射ポンプ

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11014492A JPH05306663A (ja) 1992-04-28 1992-04-28 列型燃料噴射ポンプ

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JPH05306663A true JPH05306663A (ja) 1993-11-19

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ID=14528161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11014492A Pending JPH05306663A (ja) 1992-04-28 1992-04-28 列型燃料噴射ポンプ

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JP (1) JPH05306663A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1006268A2 (en) * 1998-12-05 2000-06-07 Lucas Industries Limited Governor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1006268A2 (en) * 1998-12-05 2000-06-07 Lucas Industries Limited Governor
EP1006268B1 (en) * 1998-12-05 2006-04-05 Delphi Technologies, Inc. Governor

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