JPH05306246A - アリル型エーテルの製造法 - Google Patents
アリル型エーテルの製造法Info
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- JPH05306246A JPH05306246A JP4107865A JP10786592A JPH05306246A JP H05306246 A JPH05306246 A JP H05306246A JP 4107865 A JP4107865 A JP 4107865A JP 10786592 A JP10786592 A JP 10786592A JP H05306246 A JPH05306246 A JP H05306246A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Epoxy Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 分子中に少なくとも1つの水酸基を持つ化合
物と、 (R1〜R5はそれぞれ独立に、水素、炭素数1〜20
の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜20の脂環式炭化水素
基、芳香族炭化水素基または複素環式炭化水素基を表
す)で示されるアリル型アルコールとを、パラジウム化
合物と有機燐化合物を組合わせてなる触媒、または白金
化合物と有機燐化合物を組合わせてなる触媒の存在下、
溶媒中において、もしくは溶媒なしに反応を行うことを
特徴とするアリル型エーテルの製造法。 【効果】 アリルフェニルエーテルなどのアリル型エー
テルの塩の副生を伴うことなく、容易に効率良く製造す
ることができる。
物と、 (R1〜R5はそれぞれ独立に、水素、炭素数1〜20
の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜20の脂環式炭化水素
基、芳香族炭化水素基または複素環式炭化水素基を表
す)で示されるアリル型アルコールとを、パラジウム化
合物と有機燐化合物を組合わせてなる触媒、または白金
化合物と有機燐化合物を組合わせてなる触媒の存在下、
溶媒中において、もしくは溶媒なしに反応を行うことを
特徴とするアリル型エーテルの製造法。 【効果】 アリルフェニルエーテルなどのアリル型エー
テルの塩の副生を伴うことなく、容易に効率良く製造す
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】アリル型エーテルはシランカップ
リング剤の原料あるいはエポキシ樹脂用モノマーの原料
として非常に有用である。本発明は、アリル型アルコー
ルとアルコールより選択的にアリル型エーテルを製造す
る新規な方法に関する。
リング剤の原料あるいはエポキシ樹脂用モノマーの原料
として非常に有用である。本発明は、アリル型アルコー
ルとアルコールより選択的にアリル型エーテルを製造す
る新規な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、アリルメチルエーテルは硫酸の
ような酸触媒が存在下アリルアルコールとメタノールを
反応させることにより合成することが可能である。しか
し、この方法では、アリルメチルエーテルの生成に伴
い、ジメチルエーテルおよびジアリルエーテルが副生す
るため選択的にアリルメチルエーテルを得ることはでき
ない。
ような酸触媒が存在下アリルアルコールとメタノールを
反応させることにより合成することが可能である。しか
し、この方法では、アリルメチルエーテルの生成に伴
い、ジメチルエーテルおよびジアリルエーテルが副生す
るため選択的にアリルメチルエーテルを得ることはでき
ない。
【0003】選択的にアリルエーテルを得る方法として
は、ナトリウムメトキシサイドとアリルクロライドを反
応させる方法が古くからよく知られている。
は、ナトリウムメトキシサイドとアリルクロライドを反
応させる方法が古くからよく知られている。
【化2】 しかし、この方法ではナトリウムメトキシサイドをあら
かじめメタノールと金属ナトリウムより合成する必要が
あり、また、反応に伴い塩が副生するため製法が繁雑で
あるため不都合である。
かじめメタノールと金属ナトリウムより合成する必要が
あり、また、反応に伴い塩が副生するため製法が繁雑で
あるため不都合である。
【0004】また、BF3・Et2O触媒の存在下アリル
ジフェニルフォスフェートとフェノールを反応させるこ
とにより、アリルフェニルエーテルが合成されることが
報告されている〔佛願保男ら,日本化学会誌 12,2
338−2346,1973年〕。
ジフェニルフォスフェートとフェノールを反応させるこ
とにより、アリルフェニルエーテルが合成されることが
報告されている〔佛願保男ら,日本化学会誌 12,2
338−2346,1973年〕。
【化3】
【0005】しかし、この方法では、原料であるアリル
ジフェニルフォスフェートをあらかじめ合成する必要が
あり、工業的には向かない。
ジフェニルフォスフェートをあらかじめ合成する必要が
あり、工業的には向かない。
【化4】
【0006】更に、遷移金属を触媒として用いた反応例
も報告されている。モリブデン、タングステンおよびVI
II族の金属から選ばれる触媒量の金属の存在下炭酸アリ
ルエステルとフェノル類似化合物を反応させることによ
りアリルエーテルが合成できることが報告されている
〔U.S.Pat.No.4,507,492〕。
も報告されている。モリブデン、タングステンおよびVI
II族の金属から選ばれる触媒量の金属の存在下炭酸アリ
ルエステルとフェノル類似化合物を反応させることによ
りアリルエーテルが合成できることが報告されている
〔U.S.Pat.No.4,507,492〕。
【0007】しかし、この場合もあらかじめ、アリル炭
酸エステルを合成する必要があるため製法が繁雑であ
り、工業的には向かない。
酸エステルを合成する必要があるため製法が繁雑であ
り、工業的には向かない。
【化5】
【0008】更に、(PhCN)2PdCl2触媒の存在
下−40℃でビニルエチルエーテルとアリルアルコール
の反応により、アリルビニルエーテルが70%の収率で
得られることが報告されている〔J.E.McKeon
P.Fitton andA.A.Griswold
Tetrahedron 28 227 1972
年〕。
下−40℃でビニルエチルエーテルとアリルアルコール
の反応により、アリルビニルエーテルが70%の収率で
得られることが報告されている〔J.E.McKeon
P.Fitton andA.A.Griswold
Tetrahedron 28 227 1972
年〕。
【化6】
【0009】しかし、この反応は25℃で行なうとアリ
ルエーテルは得られず、アセタールおよびアルコールが
生成する。極低温において反応を行なう必要があり、や
はり、工業的には向かない。Cynthia M.Du
mlaoらはこの反応の詳細を重水素ラベル化合物を用
い検討を行なっており、反応機構を提出している。この
中で、アリルアルコールとメタノールよりアリルメチル
エーテルが合成できることを示している〔Cynthi
a M.Dumulao John WFrancis
and Patrick M.Henry Orga
no metallics 10 1400 1991
年〕。アリルアルコールとメタノールよりPd(II)触
媒の存在下、直接アリルメチルエーテルを合成する最初
の例であるが、上述のように、不安定な触媒であるため
工業的には現実性に乏しい。
ルエーテルは得られず、アセタールおよびアルコールが
生成する。極低温において反応を行なう必要があり、や
はり、工業的には向かない。Cynthia M.Du
mlaoらはこの反応の詳細を重水素ラベル化合物を用
い検討を行なっており、反応機構を提出している。この
中で、アリルアルコールとメタノールよりアリルメチル
エーテルが合成できることを示している〔Cynthi
a M.Dumulao John WFrancis
and Patrick M.Henry Orga
no metallics 10 1400 1991
年〕。アリルアルコールとメタノールよりPd(II)触
媒の存在下、直接アリルメチルエーテルを合成する最初
の例であるが、上述のように、不安定な触媒であるため
工業的には現実性に乏しい。
【0010】直接アリル型アルコールとアルコールより
アリル型エーテルを製造する方法はあらかじめアリル燐
酸エステルやアリル炭酸エステルのような高活性なアリ
ル化合物を合成する必要もなく、また塩の副生を伴うこ
ともないことより、最も合理的であるにも拘らず、未だ
工業的に実施し得る製法は確立されていない。これは、
アリルアルコールはアリル炭酸エステルあるいはアリル
燐酸エステルに比べ反応性が乏しいため、十分に活性化
し得る有効な触媒が開発されていないためである。
アリル型エーテルを製造する方法はあらかじめアリル燐
酸エステルやアリル炭酸エステルのような高活性なアリ
ル化合物を合成する必要もなく、また塩の副生を伴うこ
ともないことより、最も合理的であるにも拘らず、未だ
工業的に実施し得る製法は確立されていない。これは、
アリルアルコールはアリル炭酸エステルあるいはアリル
燐酸エステルに比べ反応性が乏しいため、十分に活性化
し得る有効な触媒が開発されていないためである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】アリル型アルコールを
アリル源に用いて、アリルフェニルエーテルなどのアリ
ル型エーテルの塩の副生を伴うことなく、容易に効率良
く製造することができる方法を提供する。
アリル源に用いて、アリルフェニルエーテルなどのアリ
ル型エーテルの塩の副生を伴うことなく、容易に効率良
く製造することができる方法を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アリル型
アルコールをアリル源に用いてアリル型エーテル化合物
を得る際の反応条件について、鋭意研究を重ねた結果、
パラジウム化合物、または白金化合物が、有機燐化合物
の共存下O−アリル化反応に対し有効に触媒として働く
ことを見出し、この知見に基づき本発明をなすに至っ
た。
アルコールをアリル源に用いてアリル型エーテル化合物
を得る際の反応条件について、鋭意研究を重ねた結果、
パラジウム化合物、または白金化合物が、有機燐化合物
の共存下O−アリル化反応に対し有効に触媒として働く
ことを見出し、この知見に基づき本発明をなすに至っ
た。
【0013】本発明の請求項1の発明は、分子中に少な
くとも1つの水酸基を持つ化合物と、前記一般式〔化
1〕で示されるアリル型アルコールとを、パラジウム化
合物と有機燐化合物を組合わせてなる触媒、または白金
化合物と有機燐化合物を組合わせてなる触媒の存在下、
溶媒中において、もしくは溶媒なしに反応を行うことを
特徴とする、アリル型エーテル化合物を高収率かつ高選
択的に製造する方法を提供するものである。
くとも1つの水酸基を持つ化合物と、前記一般式〔化
1〕で示されるアリル型アルコールとを、パラジウム化
合物と有機燐化合物を組合わせてなる触媒、または白金
化合物と有機燐化合物を組合わせてなる触媒の存在下、
溶媒中において、もしくは溶媒なしに反応を行うことを
特徴とする、アリル型エーテル化合物を高収率かつ高選
択的に製造する方法を提供するものである。
【0014】本発明の請求項2の発明は、パラジウム化
合物が酢酸パラジウム又は塩化パラジウムから選ばれた
少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載
のアリル型エーテルの製造法である。
合物が酢酸パラジウム又は塩化パラジウムから選ばれた
少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載
のアリル型エーテルの製造法である。
【0015】本発明の請求項3の発明は、有機燐化合物
がPh2P(CH2)2PPh2,Ph2P(CH2)3PPh2,Ph2
P(CH2)4PPh2であることを特徴とする請求項1に
記載のアリル型エーテルの製造法である。
がPh2P(CH2)2PPh2,Ph2P(CH2)3PPh2,Ph2
P(CH2)4PPh2であることを特徴とする請求項1に
記載のアリル型エーテルの製造法である。
【0016】本発明の請求項4の発明は、反応系内にア
ルカリを共存させることを特徴とする請求項1に記載の
アリル型エーテルの製造法である。
ルカリを共存させることを特徴とする請求項1に記載の
アリル型エーテルの製造法である。
【0017】本発明に用いられる、分子中に少なくとも
1つの水酸基を持つ化合物は、具体的には以下のような
ものを挙げることができる。 CH3OH,CF3OH,CH3CH2OH,CH3CH2CH2
OH(CH3)2CHOH,CH3(CH2)2CH2OH(CH3)
2CH2CHOH,(CH3)3COH,CH2(OH)CH2O
H,CH3CH(OH)CH2OH,CH2=CHCH2OH,
CH2(OH)CH(OH)CH2OHC(CH2OH)4,C
H3CH2C(CH2OH)3,
1つの水酸基を持つ化合物は、具体的には以下のような
ものを挙げることができる。 CH3OH,CF3OH,CH3CH2OH,CH3CH2CH2
OH(CH3)2CHOH,CH3(CH2)2CH2OH(CH3)
2CH2CHOH,(CH3)3COH,CH2(OH)CH2O
H,CH3CH(OH)CH2OH,CH2=CHCH2OH,
CH2(OH)CH(OH)CH2OHC(CH2OH)4,C
H3CH2C(CH2OH)3,
【0018】
【化7】 これらに限定されるものではない。
【0019】本発明に用いられるアリル型アルコールは
前記一般式〔化1〕に示した化合物であり、具体的には
次のようなものを挙げることができるが、これらに限定
されるものではない。 CH2=CHCH2OH,CH2=C(Me)CH2OH,
MeCH=CHCH2OH,(Me)2C=CHCH2O
H,C8H17(Me)C=CHCH2OH,Et(Me)
C=CHCH2OH,(Me)2C=C(Me)CH2O
H,CH2=CHCH(Me)OH,
前記一般式〔化1〕に示した化合物であり、具体的には
次のようなものを挙げることができるが、これらに限定
されるものではない。 CH2=CHCH2OH,CH2=C(Me)CH2OH,
MeCH=CHCH2OH,(Me)2C=CHCH2O
H,C8H17(Me)C=CHCH2OH,Et(Me)
C=CHCH2OH,(Me)2C=C(Me)CH2O
H,CH2=CHCH(Me)OH,
【0020】CH2=CHC(Me)2OH,PhCH=
CHCH2OH,Ph(Me)C=CHCH2OH,CH2
=C(Ph)CH2OH,CH3CH=C(Ph)CH2O
H,CyCH=CHCH2OH,CH2=C(Cy)CH2
OH(Me;メチル基、Et;エチル基、Cy;シクロ
基を表す)
CHCH2OH,Ph(Me)C=CHCH2OH,CH2
=C(Ph)CH2OH,CH3CH=C(Ph)CH2O
H,CyCH=CHCH2OH,CH2=C(Cy)CH2
OH(Me;メチル基、Et;エチル基、Cy;シクロ
基を表す)
【0021】本発明に有用なパラジウム化合物として
は、具体的には次のようなものを挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。 PdCl2,PdBr2,PdI2,Pd(OAc)2,P
d(dba)2,Pd2(dba)3,Pd(acac)2,K
2PdCl4,K2PdCl6,K2Pd(NO3)4,Pd
Cl2(C2H4)2,Pd(π−C3H5)2,PdCl
2(COD)2,Pd(COD)2,PdCl2(N
H3)2,PdCl2(NEt3)2,Pd(NO3)2(N
H3)4,
は、具体的には次のようなものを挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。 PdCl2,PdBr2,PdI2,Pd(OAc)2,P
d(dba)2,Pd2(dba)3,Pd(acac)2,K
2PdCl4,K2PdCl6,K2Pd(NO3)4,Pd
Cl2(C2H4)2,Pd(π−C3H5)2,PdCl
2(COD)2,Pd(COD)2,PdCl2(N
H3)2,PdCl2(NEt3)2,Pd(NO3)2(N
H3)4,
【0022】Pd(PMe3)4,Pd(PEt3)4,P
d〔P(n−Pr)3〕4,Pd〔P(iso−P
r)3〕4,Pd〔P(n−Bu)3〕4,Pd(PP
h3)4,Pd(CO2)(PPh3)2,Pd(C2H4)(P
Ph3)2,PdCl2(PPh3)2,PdCl2〔P(n−
Bu)3〕2,PdBr2(PPh3)2,PdBr2〔P(n
−Bu)3〕2,PdCl2〔P(OMe)3〕2,PdI2
〔P(OMe)3〕2,PdCl(Ph)(PPh3)2 (Ac;アセチル基、dba;ジベンジリデンアセト
ン、acac;アセチルアセトナト基、C2H4;エチ
レン、COD;1,5−シクロオクタジエニル基、π−
C3H5;パイアリル基、Me;メチル基、Et;エチル
基、n−Pr;ノルマルプロピル基、iso−Pr;イ
ソプロピル基、n−Bu;ノルマルブチル基を表す)
d〔P(n−Pr)3〕4,Pd〔P(iso−P
r)3〕4,Pd〔P(n−Bu)3〕4,Pd(PP
h3)4,Pd(CO2)(PPh3)2,Pd(C2H4)(P
Ph3)2,PdCl2(PPh3)2,PdCl2〔P(n−
Bu)3〕2,PdBr2(PPh3)2,PdBr2〔P(n
−Bu)3〕2,PdCl2〔P(OMe)3〕2,PdI2
〔P(OMe)3〕2,PdCl(Ph)(PPh3)2 (Ac;アセチル基、dba;ジベンジリデンアセト
ン、acac;アセチルアセトナト基、C2H4;エチ
レン、COD;1,5−シクロオクタジエニル基、π−
C3H5;パイアリル基、Me;メチル基、Et;エチル
基、n−Pr;ノルマルプロピル基、iso−Pr;イ
ソプロピル基、n−Bu;ノルマルブチル基を表す)
【0023】また、本発明に有用な白金化合物として、
具体的には次のようなものを挙げることができるが、こ
れらに限定されるものではない。 PtCl2,PtCl4,PtBr2,PtBr4,PtI
2,PtI4,Na2〔PtCl4〕・4H2O,K2〔Pt
Cl4〕,(NH4)2〔PtCl4〕,H2〔PtCl6〕・
6H2O,Na2〔PtCl6〕・6H2O,K2〔PtC
l6〕,(NH4)2〔PtCl6〕,Na2〔PtBr4〕・
4H2O,K2〔PtBr4〕,(NH4)2〔PtBr4〕,
H2〔PtBr6〕・6H2O,Na2〔PtBr6〕・6
H2O,K2〔PtBr6〕,(NH4)2〔PtBr6〕,
具体的には次のようなものを挙げることができるが、こ
れらに限定されるものではない。 PtCl2,PtCl4,PtBr2,PtBr4,PtI
2,PtI4,Na2〔PtCl4〕・4H2O,K2〔Pt
Cl4〕,(NH4)2〔PtCl4〕,H2〔PtCl6〕・
6H2O,Na2〔PtCl6〕・6H2O,K2〔PtC
l6〕,(NH4)2〔PtCl6〕,Na2〔PtBr4〕・
4H2O,K2〔PtBr4〕,(NH4)2〔PtBr4〕,
H2〔PtBr6〕・6H2O,Na2〔PtBr6〕・6
H2O,K2〔PtBr6〕,(NH4)2〔PtBr6〕,
【0024】Na2〔PtI6〕・6H2O,K2〔PtI
6〕,(NH4)2〔PtI6〕,H2〔Pt(OH)6〕,
H2〔Pt(OH)6〕,K2〔Pt(OH)6〕,〔Pt
(C5H7O2)2〕,〔Pt(NH3)4Cl2・H2O,c
is−〔PtCl2(NH3)2〕,trans−〔Pt
Cl2(NH3)2〕,〔Pt(NH3)4・PtCl4〕,
PtCl2(C6H5CN)2,〔Pt(C2H8N2)2〕C
l2,〔Pt(C2H8N2)3〕Cl4,K2〔Pt(SC
N)4〕,〔Pt(NH3)6〕Cl4・H2O,〔PtC
l(NH3)5〕Cl3・H2O,trans−〔PtCl
4(NH3)2〕,
6〕,(NH4)2〔PtI6〕,H2〔Pt(OH)6〕,
H2〔Pt(OH)6〕,K2〔Pt(OH)6〕,〔Pt
(C5H7O2)2〕,〔Pt(NH3)4Cl2・H2O,c
is−〔PtCl2(NH3)2〕,trans−〔Pt
Cl2(NH3)2〕,〔Pt(NH3)4・PtCl4〕,
PtCl2(C6H5CN)2,〔Pt(C2H8N2)2〕C
l2,〔Pt(C2H8N2)3〕Cl4,K2〔Pt(SC
N)4〕,〔Pt(NH3)6〕Cl4・H2O,〔PtC
l(NH3)5〕Cl3・H2O,trans−〔PtCl
4(NH3)2〕,
【0025】cis−〔PtCl4(NH3)2〕,ci
s−PtCl2(PPh3)2,Pt(PPh3)4,Pt
(CO)2(PPh3)2,trans−〔PtI(M
e)(PEt3)2〕,cis−〔PtI(Me)(PE
t3)2〕,trans−〔PtPh2(PEt3)2〕,
cis−〔PtPh2(PEt3)2〕,K〔PtCl
3(C2H4)〕,Pt(π−C3H5)2,Pt(COD)
2,PtCl2(COD) (C5H8O2;2,4−ペンタンジオナト基、C6H5CN;
ベンゾニトリル、C2H8N2;エチレンジアミンを表
す)
s−PtCl2(PPh3)2,Pt(PPh3)4,Pt
(CO)2(PPh3)2,trans−〔PtI(M
e)(PEt3)2〕,cis−〔PtI(Me)(PE
t3)2〕,trans−〔PtPh2(PEt3)2〕,
cis−〔PtPh2(PEt3)2〕,K〔PtCl
3(C2H4)〕,Pt(π−C3H5)2,Pt(COD)
2,PtCl2(COD) (C5H8O2;2,4−ペンタンジオナト基、C6H5CN;
ベンゾニトリル、C2H8N2;エチレンジアミンを表
す)
【0026】本発明で使用される有機燐化合物として
は、一般式;PR6R7R8または
は、一般式;PR6R7R8または
【化8】 で表わされる単座または二座配位燐化合物〔上記式中、
R6〜R13 は炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、炭素
数4〜20の脂環式炭化水素基または芳香族炭化水素基
を表す〕および多座配位燐化合物等が有効である。
R6〜R13 は炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、炭素
数4〜20の脂環式炭化水素基または芳香族炭化水素基
を表す〕および多座配位燐化合物等が有効である。
【0027】単座配位燐化合物;具体例 PMe3,PEt3,P(n−Pr)3,P(iso−P
r)3,P(n−Bu)3,P(iso−Bu)3,P(t
−Bu)3,PPh3,PCy3,PBn3,P(n−C10
H21)3,PPhMe2,PPh2Me,PPhEt2,P
Ph2Et,PPh(n−Pr)2,PPh2(n−P
r),PPh(iso−Pr)2,PPh2(iso−P
r),PPh(n−Bu)2,PPh(n−Bu),P
Ph(iso−Bu)2,PPh2(iso−Bu),P
Ph(t−Bu)2,P(o−C6H4Me)3,P(m−
C6H4Me)3,P(p−C6H4Me)3,
r)3,P(n−Bu)3,P(iso−Bu)3,P(t
−Bu)3,PPh3,PCy3,PBn3,P(n−C10
H21)3,PPhMe2,PPh2Me,PPhEt2,P
Ph2Et,PPh(n−Pr)2,PPh2(n−P
r),PPh(iso−Pr)2,PPh2(iso−P
r),PPh(n−Bu)2,PPh(n−Bu),P
Ph(iso−Bu)2,PPh2(iso−Bu),P
Ph(t−Bu)2,P(o−C6H4Me)3,P(m−
C6H4Me)3,P(p−C6H4Me)3,
【0028】PPh2〔2,4,6−C6H2Me3〕,P
PhBn2,PPh2Bn,P(CH=CH2)3,PPh
2(CH=CH2),P(m−C6H4Cl)3,P(p−
C6H4Cl)3,P(m−C6H4F)3,P(p−C6H4
F)3,PPh2(m−C6H4F),PPh2(p−C6H
4F),PPh2(C6F5),P(o−C6H4OMe)3,P
(p−C6H4OMe)3,PPh2(o−C6H4OMe),P
Ph2(p−C6H4OMe),P(OEt)3,P(OP
h)3,P〔O(iso−Pr)〕3,PPh2(OM
e),PPh(OEt)2,PPh2(OEt),PPh
〔O(iso−Pr)〕2,PPh〔O(n−Bu)〕2,P
Ph2〔O(o−C6H4Cl)〕
PhBn2,PPh2Bn,P(CH=CH2)3,PPh
2(CH=CH2),P(m−C6H4Cl)3,P(p−
C6H4Cl)3,P(m−C6H4F)3,P(p−C6H4
F)3,PPh2(m−C6H4F),PPh2(p−C6H
4F),PPh2(C6F5),P(o−C6H4OMe)3,P
(p−C6H4OMe)3,PPh2(o−C6H4OMe),P
Ph2(p−C6H4OMe),P(OEt)3,P(OP
h)3,P〔O(iso−Pr)〕3,PPh2(OM
e),PPh(OEt)2,PPh2(OEt),PPh
〔O(iso−Pr)〕2,PPh〔O(n−Bu)〕2,P
Ph2〔O(o−C6H4Cl)〕
【0029】二座配位燐化合物;具体例 Me2PCH2PMe,Et2P(CH2)2PEt2,Et2
P(CH2)3PEt2,Et2P(CH2)4PEt2,E
t2P(CH2)5PEt2,(n−Bu)2P(CH2)2
P(n−Bu)2,(t−Bu)2P(CH2)2P(t−
Bu)2,(n−Bu)2P(CH2)3P(n−B
u)2,(t−Bu)2P(CH2)3P(t−Bu)2,
(n−Bu)2P(CH2)4P(n−Bu)2,(t−B
u)2P(CH2)4P(t−Bu)2,(n−Bu)2P
(CH2)5P(n−Bu)2,(t−Bu)2P(C
H2)5P(t−Bu)2,
P(CH2)3PEt2,Et2P(CH2)4PEt2,E
t2P(CH2)5PEt2,(n−Bu)2P(CH2)2
P(n−Bu)2,(t−Bu)2P(CH2)2P(t−
Bu)2,(n−Bu)2P(CH2)3P(n−B
u)2,(t−Bu)2P(CH2)3P(t−Bu)2,
(n−Bu)2P(CH2)4P(n−Bu)2,(t−B
u)2P(CH2)4P(t−Bu)2,(n−Bu)2P
(CH2)5P(n−Bu)2,(t−Bu)2P(C
H2)5P(t−Bu)2,
【0030】Ph2PCH2PPh2,Ph2P(CH2)3
PPh2,Ph2P(CH2)3PPh2,Ph2P(C
H2)4PPh2,Ph2P(CH2)5PPh2,Ph2P
(CH2)6PPh2,
PPh2,Ph2P(CH2)3PPh2,Ph2P(C
H2)4PPh2,Ph2P(CH2)5PPh2,Ph2P
(CH2)6PPh2,
【0031】(+)−DIOP,(−)−DIOP〔但し、
DIOP=2S,3S−O−イソプロピリデン−2,3
−ジヒドロキシ−1,4−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)−ブタンを表す〕 (+)−NORPHOS〔但し、NORPHOS=(2
S,3S)−(+)−2,3−ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)ビシクロ(2,2,1)ヘプト−5−エンを表
す〕
DIOP=2S,3S−O−イソプロピリデン−2,3
−ジヒドロキシ−1,4−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)−ブタンを表す〕 (+)−NORPHOS〔但し、NORPHOS=(2
S,3S)−(+)−2,3−ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)ビシクロ(2,2,1)ヘプト−5−エンを表
す〕
【0032】(R)−(+)−BINAP,(S)−
(−)−BINAP〔但し、BINAP=2,2′−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)−1,1′−バイナフチルを
表す〕(S,S)−CHIRAPHOS〔但し、CHI
RAPHOS=(2S,3S)−(−)−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)−ブタンを表す〕 1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン (R)−(+)−1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)
プロパン
(−)−BINAP〔但し、BINAP=2,2′−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)−1,1′−バイナフチルを
表す〕(S,S)−CHIRAPHOS〔但し、CHI
RAPHOS=(2S,3S)−(−)−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)−ブタンを表す〕 1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン (R)−(+)−1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)
プロパン
【0033】多座配位燐化合物;具体例 PhP〔CH2CH2PPh2〕2 〔但し、t−Bu;ターシャリブチル基、Bn;ベンジ
ル基、(+),(−);旋光性、(+);右旋性、(−);
左旋性、R,S;絶対配置を表すR,S表示法、S;左
まわり、R:右まわりを表す〕などを挙げることができ
るが、これらに限定されるものできない。
ル基、(+),(−);旋光性、(+);右旋性、(−);
左旋性、R,S;絶対配置を表すR,S表示法、S;左
まわり、R:右まわりを表す〕などを挙げることができ
るが、これらに限定されるものできない。
【0034】本発明の方法に於いては、前述のごときパ
ラジウム化合物と有機燐化合物を組み合わせてなる触
媒、または白金化合物と有機燐化合物を組み合わせてな
る触媒を、アリル型アルコールの1モルに対して1/1
0〜1/100,000、好ましくは1/50〜1/2
0,000モルの量で用いるのが望ましい。また、この
場合、有機燐化合物は、パラジウム化合物のパラジウム
金属に対するモル比、または、白金化合物の白金金属に
対するモル比で、1〜100、好ましくは1〜20の量
で用いるのが望ましく、パラジウム化合物または、白金
化合物中に有機燐化合物が含まれている場合は更に有機
燐化合物を加える必要がないこともある。
ラジウム化合物と有機燐化合物を組み合わせてなる触
媒、または白金化合物と有機燐化合物を組み合わせてな
る触媒を、アリル型アルコールの1モルに対して1/1
0〜1/100,000、好ましくは1/50〜1/2
0,000モルの量で用いるのが望ましい。また、この
場合、有機燐化合物は、パラジウム化合物のパラジウム
金属に対するモル比、または、白金化合物の白金金属に
対するモル比で、1〜100、好ましくは1〜20の量
で用いるのが望ましく、パラジウム化合物または、白金
化合物中に有機燐化合物が含まれている場合は更に有機
燐化合物を加える必要がないこともある。
【0035】本反応は、アルカリを添加しなくても進行
するが、より高い収率を実現するためにはアルカリを添
加することは有利である。この目的に用いることのでき
るアルカリとして、以下のようなものを挙げることがで
きる。即ち、NaH,KH,CaH2などのアルカリ金
属、アルカリ土類金属ヒドリド化合物、NaOMe,N
aOEt,NaOPhなどのアルカリ金属アルコラード
化物、NaOH,KOHなどのアルカリ金属水酸化物、
Na3PO4,Na3BO4,Na4P2O7などの無機酸のア
ルカリ金属塩、蟻酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、プロ
ピオン酸ナトリウム、アクリル酸ナトリウム、安息香酸
ナトリウム、シクロヘキシルカルボン酸ナトリウム、オ
クタン酸ナトリウム、などの有機酸のアルカリ金属塩、
マレイン酸ナトリウム、フタル酸ナトリウム、イソフタ
ル酸ナトリウム、テレフタル酸ナトリウムなどの二価カ
ルボン酸のアルカリ金属塩などである。アルカリの添加
量は、アリル型アルコールに対するモル比で1〜1/1
000、好ましくは1/5〜1/20の量であることが
望ましい。
するが、より高い収率を実現するためにはアルカリを添
加することは有利である。この目的に用いることのでき
るアルカリとして、以下のようなものを挙げることがで
きる。即ち、NaH,KH,CaH2などのアルカリ金
属、アルカリ土類金属ヒドリド化合物、NaOMe,N
aOEt,NaOPhなどのアルカリ金属アルコラード
化物、NaOH,KOHなどのアルカリ金属水酸化物、
Na3PO4,Na3BO4,Na4P2O7などの無機酸のア
ルカリ金属塩、蟻酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、プロ
ピオン酸ナトリウム、アクリル酸ナトリウム、安息香酸
ナトリウム、シクロヘキシルカルボン酸ナトリウム、オ
クタン酸ナトリウム、などの有機酸のアルカリ金属塩、
マレイン酸ナトリウム、フタル酸ナトリウム、イソフタ
ル酸ナトリウム、テレフタル酸ナトリウムなどの二価カ
ルボン酸のアルカリ金属塩などである。アルカリの添加
量は、アリル型アルコールに対するモル比で1〜1/1
000、好ましくは1/5〜1/20の量であることが
望ましい。
【0036】本発明の方法は、溶媒の存在下に、もしく
は溶媒のなしに実施することができる。用いることが可
能な溶媒の例としては、メタノール、エタノール、n−
プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、n
−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール、t−
ブチルアルコール、エチレングリコール、プロピレング
リコール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、o−
キシレン、m−キシレン、p−キシレン、メシチレン等
の芳香族炭化水素類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
ノナン、デカン等の脂肪族炭化水素類、アセトニトリ
ル、ベンゾニトリル、アクリロニトリル、アジポニトリ
ル等のニトリル類、クロロベンゼン、ジクロベンゼン、
四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲ
ン化炭化水素類、ジブチルエーテル、ジオキサン、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリ
コールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエー
テル類、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリ
ブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン等の三級アミ
ン類、水、トリアリルイソシアヌレート、ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドン、N−メチルスクシン
イミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド化
合物などを挙げることができるが、これらに限定される
ものではない。
は溶媒のなしに実施することができる。用いることが可
能な溶媒の例としては、メタノール、エタノール、n−
プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、n
−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール、t−
ブチルアルコール、エチレングリコール、プロピレング
リコール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、o−
キシレン、m−キシレン、p−キシレン、メシチレン等
の芳香族炭化水素類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
ノナン、デカン等の脂肪族炭化水素類、アセトニトリ
ル、ベンゾニトリル、アクリロニトリル、アジポニトリ
ル等のニトリル類、クロロベンゼン、ジクロベンゼン、
四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲ
ン化炭化水素類、ジブチルエーテル、ジオキサン、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリ
コールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエー
テル類、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリ
ブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン等の三級アミ
ン類、水、トリアリルイソシアヌレート、ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドン、N−メチルスクシン
イミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド化
合物などを挙げることができるが、これらに限定される
ものではない。
【0037】本反応における反応温度は、とくに厳密な
制御を必要としないが、50〜150℃の温度範囲が好
ましい。
制御を必要としないが、50〜150℃の温度範囲が好
ましい。
【0038】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明の主旨を逸脱しない限りこれらの
実施例によって限定されるものではない。なお生成物の
収率はアミド化合物を基準とし、ガスクロマトグラフに
よる内標法により求めた。生成物の同定は、IRスペク
トル、NMRスペクトル、及びマススペクトルにより行
った。
に説明するが、本発明の主旨を逸脱しない限りこれらの
実施例によって限定されるものではない。なお生成物の
収率はアミド化合物を基準とし、ガスクロマトグラフに
よる内標法により求めた。生成物の同定は、IRスペク
トル、NMRスペクトル、及びマススペクトルにより行
った。
【0039】実施例1 アルゴン雰囲気下、耐圧容器にパラジウム化合物として
Pd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐化合物と
して1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン17
1mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトルエ
ン10ml、アリル型アルコールとしてアリルアルコール
2.91g(50mmol)及び、アルコールとしてエタノ
ール4.61g(100mmol)を加え、撹拌下110℃
で3時間反応を行なった。分析の結果、アリルアルコー
ル基準の収率で、アリルエチルエーテルが80.1%生
成した。
Pd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐化合物と
して1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン17
1mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトルエ
ン10ml、アリル型アルコールとしてアリルアルコール
2.91g(50mmol)及び、アルコールとしてエタノ
ール4.61g(100mmol)を加え、撹拌下110℃
で3時間反応を行なった。分析の結果、アリルアルコー
ル基準の収率で、アリルエチルエーテルが80.1%生
成した。
【0040】実施例2 アルゴン雰囲気下、耐圧容器にパラジウム化合物として
Pd(acac)230.5mg(0.1mmol)、有機燐化合物
として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン12
8mg(0.3mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトルエン
10ml、アリル型アルコールとしてアリルアルコール
2.91g(50mmol)及び、アルコールとしてエタノ
ール2.31g(50mmol)を加え、撹拌下110℃で
3時間反応を行なった。分析の結果、アリルアルコール
基準の収率で、アリルエチルエーテルが50.2%生成
した。
Pd(acac)230.5mg(0.1mmol)、有機燐化合物
として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン12
8mg(0.3mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトルエン
10ml、アリル型アルコールとしてアリルアルコール
2.91g(50mmol)及び、アルコールとしてエタノ
ール2.31g(50mmol)を加え、撹拌下110℃で
3時間反応を行なった。分析の結果、アリルアルコール
基準の収率で、アリルエチルエーテルが50.2%生成
した。
【0041】実施例3 アルゴン雰囲気下、耐圧容器に白金化合物としてPtC
l2(PPh3)2158mg(0.2mmol)、有機燐化合物
として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン1
71mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトル
エン10ml、アリル型アルコールとしてアリルアルコー
ル2.91g(50mmol)及び、アルコールとしてエタ
ノール2.31g(50mmol)を加え、撹拌下110℃
で5時間反応を行なった。分析の結果、アリルアルコー
ル基準の収率で、アリルエチルエーテルが10.5%生
成した。
l2(PPh3)2158mg(0.2mmol)、有機燐化合物
として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン1
71mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトル
エン10ml、アリル型アルコールとしてアリルアルコー
ル2.91g(50mmol)及び、アルコールとしてエタ
ノール2.31g(50mmol)を加え、撹拌下110℃
で5時間反応を行なった。分析の結果、アリルアルコー
ル基準の収率で、アリルエチルエーテルが10.5%生
成した。
【0042】実施例4 アルゴン雰囲気下、耐圧容器にパラジウム化合物として
Pd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐化合物
として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン1
71mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトル
エン10ml、アリル型アルコールとしてメタリルアルコ
ール3.60g(50mmol)及び、アルコールとしてエタ
ノール2.31g(50mmol)を加え、撹拌下120℃
で6時間反応を行なった。分析の結果、メタリルアルコ
ール基準の収率で、メタリルエチルエーテルが50.0
%生成した。
Pd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐化合物
として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン1
71mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトル
エン10ml、アリル型アルコールとしてメタリルアルコ
ール3.60g(50mmol)及び、アルコールとしてエタ
ノール2.31g(50mmol)を加え、撹拌下120℃
で6時間反応を行なった。分析の結果、メタリルアルコ
ール基準の収率で、メタリルエチルエーテルが50.0
%生成した。
【0043】実施例5 アルゴン雰囲気下、耐圧容器にパラジウム化合物として
Pd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐化合物
として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン1
71mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトル
エン10ml、アリル型アルコールとしてシンナミルアル
コール6.72g(50mmol)及び、アルコールとして
エタノール2.31g(50mmol)を加え、撹拌下12
0℃で6時間反応を行なった。分析の結果、シンナミル
アルコール基準の収率で、シンナミルエチルエーテルが
31.2%生成した。
Pd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐化合物
として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン1
71mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトル
エン10ml、アリル型アルコールとしてシンナミルアル
コール6.72g(50mmol)及び、アルコールとして
エタノール2.31g(50mmol)を加え、撹拌下12
0℃で6時間反応を行なった。分析の結果、シンナミル
アルコール基準の収率で、シンナミルエチルエーテルが
31.2%生成した。
【0044】実施例6 アルゴン雰囲気下、耐圧容器にパラジウム化合物として
Pd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐化合物
として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン1
71mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトル
エン10ml、アリル型アルコールとしてアリルアルコー
ル2.91g(50mmol)及び、アルコールとして2,
2,2−トリフルオロエタノール5.00g(50mmo
l)を加え、さらに、アルカリとしてナトリウムフェノ
キサイド0.24g(2mmol)を入れ、撹拌下120℃で
6時間反応を行なった。分析の結果、アリルアルコール
基準の収率で、アリル−2,2,2−トリフルオロエチ
ルエーテルが70.5%生成した。
Pd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐化合物
として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン1
71mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトル
エン10ml、アリル型アルコールとしてアリルアルコー
ル2.91g(50mmol)及び、アルコールとして2,
2,2−トリフルオロエタノール5.00g(50mmo
l)を加え、さらに、アルカリとしてナトリウムフェノ
キサイド0.24g(2mmol)を入れ、撹拌下120℃で
6時間反応を行なった。分析の結果、アリルアルコール
基準の収率で、アリル−2,2,2−トリフルオロエチ
ルエーテルが70.5%生成した。
【0045】実施例7 アルゴン雰囲気下、耐圧容器にパラジウム化合物として
Pd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐化合物
として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン1
71mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトル
エン10ml、アリル型アルコールとしてアリルアルコー
ル2.91g(50mmol)及び、アルコールとしてグリ
シドール3.75g(50mmol)を加え、撹拌下75℃
で6時間反応を行なった。分析の結果、アリルアルコー
ル基準の収率で、アリルグリシジルエーテルが20.8
%生成した。
Pd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐化合物
として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン1
71mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトル
エン10ml、アリル型アルコールとしてアリルアルコー
ル2.91g(50mmol)及び、アルコールとしてグリ
シドール3.75g(50mmol)を加え、撹拌下75℃
で6時間反応を行なった。分析の結果、アリルアルコー
ル基準の収率で、アリルグリシジルエーテルが20.8
%生成した。
【0046】実施例8 アルゴン雰囲気下、耐圧容器にパラジウム化合物として
Pd(OAc)211.3mg(0.05mmol)、有機燐化合物
として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン1
28mg(0.3mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトル
エン10ml、アリル型化合物としてアリルエーテル2.
50g(25mmol)及び、アルコールとしてエタノール
2.31g(50mmol)を加え、撹拌下110℃で4時
間反応を行なった。分析の結果、エタノール基準の収率
で、アリルエチルエーテルが31.2%生成した。
Pd(OAc)211.3mg(0.05mmol)、有機燐化合物
として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン1
28mg(0.3mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトル
エン10ml、アリル型化合物としてアリルエーテル2.
50g(25mmol)及び、アルコールとしてエタノール
2.31g(50mmol)を加え、撹拌下110℃で4時
間反応を行なった。分析の結果、エタノール基準の収率
で、アリルエチルエーテルが31.2%生成した。
【0047】実施例9 アルゴン雰囲気下、耐圧容器にパラジウム化合物として
Pd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐化合物と
して1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン17
1mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトルエン
10ml、アリル型化合物としてアリルエーテル6.00
g(60mmol)及び、フェノール1.90g(20mmol)
を加え、撹拌下90℃で4時間反応を行なった。分析の
結果、フェノール基準の収率で、アリルフェニルエーテ
ルが55.0%生成した。
Pd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐化合物と
して1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン17
1mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒としてトルエン
10ml、アリル型化合物としてアリルエーテル6.00
g(60mmol)及び、フェノール1.90g(20mmol)
を加え、撹拌下90℃で4時間反応を行なった。分析の
結果、フェノール基準の収率で、アリルフェニルエーテ
ルが55.0%生成した。
【0048】実施例10〜18は、次の方法により行な
った(表1)。アルゴン雰囲気下、耐圧容器にパラジウ
ム化合物としてPd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、
有機燐化合物(表1)0.4mmolを入れ、続いて、溶媒(表
1)10mlを入れ、アリル型アルコールとしてアリルア
ルコール2.91g(50mmol)及び、アルコールとして
エタノール2.31g(50mmol)を加え、撹拌下11
0℃で3時間反応を行なった。分析結果を表1に示す。
った(表1)。アルゴン雰囲気下、耐圧容器にパラジウ
ム化合物としてPd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、
有機燐化合物(表1)0.4mmolを入れ、続いて、溶媒(表
1)10mlを入れ、アリル型アルコールとしてアリルア
ルコール2.91g(50mmol)及び、アルコールとして
エタノール2.31g(50mmol)を加え、撹拌下11
0℃で3時間反応を行なった。分析結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】実施例19〜23は、次の方法により行な
った。アルゴン雰囲気下、耐圧容器にパラジウム化合物
としてPd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐
化合物として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブ
タン171mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒とし
てトルエン10ml、アリル型アルコールとしてアリルア
ルコール2.91g(50mmol)及び、アルコール(表
2)150mmolを加え、撹拌下110℃で3時間反応を
行なった。分析結果を表2に示す。
った。アルゴン雰囲気下、耐圧容器にパラジウム化合物
としてPd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐
化合物として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブ
タン171mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒とし
てトルエン10ml、アリル型アルコールとしてアリルア
ルコール2.91g(50mmol)及び、アルコール(表
2)150mmolを加え、撹拌下110℃で3時間反応を
行なった。分析結果を表2に示す。
【0051】
【表2】
【0052】実施例24〜26は、次の方法により行な
った。アルゴン雰囲気下、耐圧容器にパラジウム化合物
としてPd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐
化合物として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブ
タン171mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒とし
てトルエン10ml、アリル型アルコールとしてアリルア
ルコール1.18g(20mmol)及び、フェノール(表
3)20mmolを加え、撹拌下反応を行なった。反応条
件、分析結果を表3に示す。
った。アルゴン雰囲気下、耐圧容器にパラジウム化合物
としてPd(OAc)222.5mg(0.1mmol)、有機燐
化合物として1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブ
タン171mg(0.4mmol)を入れ、続いて、溶媒とし
てトルエン10ml、アリル型アルコールとしてアリルア
ルコール1.18g(20mmol)及び、フェノール(表
3)20mmolを加え、撹拌下反応を行なった。反応条
件、分析結果を表3に示す。
【0053】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 43/215 8619−4H // C07B 61/00 300
Claims (4)
- 【請求項1】 分子中に少なくとも1つの水酸基を持つ
化合物と、次の〔化1〕; 【化1】 (R1〜R5はそれぞれ独立に、水素、炭素数1〜20の
脂肪族炭化水素基、炭素数4〜20の脂環式炭化水素
基、芳香族炭化水素基または複素環式炭化水素基を表
す)で示されるアリル型アルコールとを、パラジウム化
合物と有機燐化合物を組合わせてなる触媒、または白金
化合物と有機燐化合物を組合わせてなる触媒の存在下、
溶媒中において、もしくは溶媒なしに反応を行うことを
特徴とするアリル型エーテルの製造法。 - 【請求項2】 パラジウム化合物が酢酸パラジウム又は
塩化パラジウムから選ばれた少なくとも1つであること
を特徴とする請求項1に記載のアリル型エーテルの製造
法。 - 【請求項3】 有機燐化合物がPh2P(CH2)2PPh2,
Ph2P(CH2)3PPh2,Ph2P(CH2)4PPh2(Phは
フェニル基を表す)であることを特徴とする請求項1に
記載のアリル型エーテルの製造法。 - 【請求項4】 反応系内にアルカリを共存させることを
特徴とする請求項1に記載のアリル型エーテルの製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04107865A JP3116542B2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | アリル型エーテルの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04107865A JP3116542B2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | アリル型エーテルの製造法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH05306246A true JPH05306246A (ja) | 1993-11-19 |
JP3116542B2 JP3116542B2 (ja) | 2000-12-11 |
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ID=14470044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP04107865A Expired - Fee Related JP3116542B2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | アリル型エーテルの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3116542B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1066464C (zh) * | 1994-12-23 | 2001-05-30 | 陶氏化学公司 | 烯丙醚、硫醚与胺化合物的制备方法 |
JP2004107340A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-04-08 | Mitsubishi Chemicals Corp | アリル化合物の製造方法 |
JP2004107339A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-04-08 | Mitsubishi Chemicals Corp | アリル化合物の製造方法及び縮合系共重合体 |
JP2012188419A (ja) * | 2011-02-24 | 2012-10-04 | Kuraray Co Ltd | 非対称アリルエーテル化合物の製造方法 |
JP2014028766A (ja) * | 2012-07-31 | 2014-02-13 | Kuraray Co Ltd | アリルエーテル化合物の製造方法 |
-
1992
- 1992-04-27 JP JP04107865A patent/JP3116542B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
CN1066464C (zh) * | 1994-12-23 | 2001-05-30 | 陶氏化学公司 | 烯丙醚、硫醚与胺化合物的制备方法 |
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