JPH0530589U - フライホイール - Google Patents

フライホイール

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Publication number
JPH0530589U
JPH0530589U JP8688391U JP8688391U JPH0530589U JP H0530589 U JPH0530589 U JP H0530589U JP 8688391 U JP8688391 U JP 8688391U JP 8688391 U JP8688391 U JP 8688391U JP H0530589 U JPH0530589 U JP H0530589U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
flywheel
space
outer periphery
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP8688391U
Other languages
English (en)
Inventor
忠 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP8688391U priority Critical patent/JPH0530589U/ja
Publication of JPH0530589U publication Critical patent/JPH0530589U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量、かつコンパクトなフライホィールを提
供する。 【構成】 外周に沿う環状の空間1を有する本体4を強
靭鋳物材料(例えば球状黒鉛鋳鉄)により薄肉に形成
し、該本体4の前記空間1に高比重の材料(鉛)5を充
填することにより、本体4中心部を軽量化し、外周部に
重量を多く配分することにより慣性モーメントを付加
し、全体として軽量でコンパクト、しかも所要の特性を
キープする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は回転軸に取り付けるフライホィールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
機械等の回転軸に取り付け、その慣性を利用して回転速度の変動を平均化し、 また多量のエネルギを保有させ得るフライホィールは、所要の大きさの慣性モー メントを保有しなければならないので、ある程度の大きさと重量とを必要とする 。従来のフライホィールの一例をあげると、材料としては普通鋳鉄を使用し、外 径は400ないし500mm、幅は20ないし30mmであり、重量は45ない し55Kgである。しかし、例えば車載用のエンジンなど、狭いスペースにフラ イホィールを設けなければならない場合には、前記の大きさや重量が問題になる 。
【0003】 そこで、フライホィールの本来の特性を損なうことなく総体的重量を軽減し得 るよう、図3に示すフライホィールが提案されている。このフライホィールは、 内外2枚の鋼板a,bを内部に空間cを残すようにして絞りだしてケーシングd を形成し、該ケーシングdの前記空間cにケーシングdの外周に沿って周方向へ 延びる鉛のリングeを鋳込み、また前記ケーシングdの側面のクラッチが当接す す部分のみに鋳物材料fを装着している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のフライホィールでは、鉛のリングeをバランス良く鋳込 むことが難しく、クラッチが当接する面をケーシングdを形成する内外2枚の鋼 板a,bとは異なる別途の鋳物材料fで形成しなければならないなどの問題があ る。
【0005】 本考案は、前述の実情に鑑み、鉛のリングを正確に鋳込むことができて、かつ 強靭鋳物材料により本体を形成してクラッチに対応し、かつ軽量化を図り得るフ ライホィールを提供することを目的としてなしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、外周に沿う環状の空間を内部に有する本体を強靭鋳物材料により肉 薄に形成し、該本体の前記空間に高比重の材料を充填した構成としている。
【0007】
【作用】
従って、本考案では、外周に沿い環状に形成した高比重材料が所定の慣性モー メントをフライホィールに付加し、強靱鋳物材料で形成した本体はクラッチが当 接しても支障なく、肉薄に形成した本体が総体的な軽量化に寄与する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0009】 図1は本考案のフライホィールの概略を表す断面図、図2は図1のII−II 矢視図である。外周に沿い環状に延びる空間1を内部に有し、該空間1に通じる 同径の湯口2と押湯口3とを本体4中心に対して対称する位置に備え、中心部を 薄肉になるよう成形し、強靭鋳鉄、例えば球状黒鉛鋳鉄(FCD50またはFC D60)により鋳造した本体4を設ける。なお、前記の空間1を形成するための 中子は、空間1が環状であり本体4鋳造後に中子を突き崩すことが不可能である ので可溶中子(例えばSaltcore)を用いることが好ましい。
【0010】 また、前記空間1に湯口2を介して溶融した鉛5を注湯し、充填する。
【0011】 前記によれば、鋳造した本体4の内部の空間1は正確であり、該空間1に鉛を 充填した本体4はバランスが良く、また強靱鋳鉄を使用して本体4中心部の板厚 を削減しかつ外周に沿う環状の空間1に鉛5を充填することにより、外周に多く の重量を配分し中心部の重量を軽減したので、フライホィールに所要の慣性モー メントを付加し得ると共に全体重量を軽減することができ、コンパクト化を図り 得る。
【0012】 なお、本考案は前述の実施例にのみ限定されるものではなく、本考案の要旨を 逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0013】
【考案の効果】
本考案のフライホィールによれば、下記のごとき種々の優れた効果を奏し得る 。
【0014】 I)鋳物材料により形成した本体の内部の空間は正確であり、該空間に高比重 の材料を充填したので、バランスの良い本体を得ることができる。
【0015】 II)外周に沿う環状の空間に高比重の材料を充填し、強靭鋳物材料を使用し て本体を肉薄としたことにより、外周に多くの重量が配分され、中心部の重量が 軽減されるので、フライホィールに所要の慣性モーメントを付加し得ると共に全 体重量を軽減し得、コンパクト化を図り得る。
【0016】 III)前II)項により、車載用エンジンにおけるフライホィールの前後に 装着する部品の設計の余裕度を拡大し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のフライホィールの概略を表す断面図で
ある。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】従来のフライホィールの一例の概略を表す断面
図である。
【符号の説明】
1 空間 4 本体 5 鉛(高比重の材料)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に沿う環状の空間を内部に有する本
    体を強靭鋳物材料により肉薄に形成し、該本体の前記空
    間に高比重の材料を充填したことを特徴とするフライホ
    ィール。
JP8688391U 1991-09-27 1991-09-27 フライホイール Pending JPH0530589U (ja)

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JP (1) JPH0530589U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020116731A (ja) * 2019-01-21 2020-08-06 優鋼機械股▲分▼有限公司 回転式締結装置

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