JPH05305359A - 容器の深絞り加工方法 - Google Patents

容器の深絞り加工方法

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JPH05305359A
JPH05305359A JP4140999A JP14099992A JPH05305359A JP H05305359 A JPH05305359 A JP H05305359A JP 4140999 A JP4140999 A JP 4140999A JP 14099992 A JP14099992 A JP 14099992A JP H05305359 A JPH05305359 A JP H05305359A
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JP
Japan
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plate
container
blank
deep drawing
die
Prior art date
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Pending
Application number
JP4140999A
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English (en)
Inventor
Yoshio Takeshima
義雄 竹島
Tatsuya Hikita
達也 疋田
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器筒壁部の予め設定された部位に、軸方向
に延びる凹凸を、深絞り加工と同時に形成することので
きる容器の深絞り加工方法を提供すること。 【構成】 ダイス22の面上に置かれた板状ブランクの
外周縁部を、しわ押え26とダイス22との間で挟圧せ
しめつつ、該板状ブランクを、ポンチ30によってダイ
ス穴内に入り込ませて深絞り加工を施すことにより、容
器を成形するに際して、前記板状ブランクとして多角形
形状のものを用いることにより、該板状ブランクの各辺
部に対応する容器筒壁部に対して、深絞り加工と同時
に、軸方向に延びる凹凸18を形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、容器の深絞り加工方法に係り、
特に容器筒壁部の予め設定された部位に、軸方向に延び
る凹凸を、深絞り加工と同時に形成することのできる容
器の深絞り加工方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】板状ブランクから、円筒形や円錐形、或い
は多角筒形等の筒壁部を備えた底付きの容器状製品(以
下、「容器」という)を製作するには、一般に、深絞り
加工が利用されている。かかる深絞り加工は、公知の如
く、ポンチにより、板状ブランクをダイス穴内に入り込
ませて絞り込むことによって行なわれるものであり、ま
た、このような深絞り加工に際しては、製品へのしわの
発生を防止するために、しわ押えによって、板状ブラン
クの外周縁部を、ダイスとの間で挟圧するのが、一般的
である。
【0003】ところで、容器の種類によっては、筒壁部
に対して、装飾や補強等のために、軸方向に延びる凹凸
を形成することが、要求される場合がある。
【0004】ところが、従来の深絞り加工方法では、深
絞り加工と同時に、容器の筒壁部の所定部位に対して凹
凸を形成することが難しく、そのために、筒壁部への凹
凸の形成が要求される場合には、深絞り加工後の別工程
でのプレス加工が必要となり、製作作業が面倒で、コス
トがかかるという問題があったのである。
【0005】なお、従来から、円形ブランクを、しわ押
えせずに円錐絞りすることによって、筒壁部にしわ状の
凹凸を有する円錐容器を成形する方法が知られている
が、かかる方法は、円錐容器における筒壁部の全周に亘
って凹凸を形成することを目的とするものであって、凹
凸の形成部位を予め設定することが出来ず、限られた狭
い範囲の製品の製作にしか適用することができなかっ
た。
【0006】それ故、円筒形状や多角筒形状等の各種の
筒壁形状を有する容器において要求される部位、即ち予
め設定された部位に対して、深絞り加工による容器の成
形と同時に、装飾等のための凹凸を形成する技術は、未
だ、実現されてはいなかったのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、容器筒壁部の予め設定された部位に、軸方
向に延びる凹凸を、深絞り加工と同時に形成することの
できる容器の深絞り加工方法を提供することにある。
【0008】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、ダイス面上に置かれた板状
ブランクの外周縁部を、しわ押えとダイスとの間で挟圧
せしめつつ、該板状ブランクを、ポンチによってダイス
穴内に入り込ませて深絞り加工を施すことにより、容器
を成形するに際して、前記板状ブランクとして多角形形
状のものを用いることにより、該板状ブランクの各辺部
に対応する容器筒壁部に対して、深絞り加工と同時に、
軸方向に延びる凹凸を形成するようにした容器の深絞り
加工方法にある。
【0009】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0010】先ず、図1には、本発明に従う深絞り加工
によって成形される容器の一具体例として、フランジ付
の円筒容器10が、示されている。この円筒容器10
は、円板形状の底壁部12と円筒形状の筒壁部14とを
有しており、筒壁部14の開口周縁部には、外向きのフ
ランジ部16が、一体的に形成されている。また、その
筒壁部14には、周方向に略六等分された位置におい
て、それぞれ、内方に凸となる突部18が、軸方向に延
びる状態で、容器10の装飾や筒壁部14の軸方向強度
の向上等の目的をもって、形成されている。
【0011】そして、このような形状の円筒容器10
を、本発明に従う深絞り加工によって成形する工程が、
図2乃至図6に示されている。以下、かかる深絞り加工
方法を、工程に従って、説明する。
【0012】すなわち、上述の如き円筒容器10を成形
するには、先ず、図2に示されている如き、多角形の板
状ブランク20を、準備する。なお、本実施例では、正
六角形の平面形状を有するものが、用いられる。
【0013】そして、かかる板状ブランク20を、図3
に示されているように、ダイス22上に載置せしめる。
更に、この板状ブランク20の面上に、円形の内孔24
を有するしわ押え(ブランクホルダ)26を重ね合わせ
て、板状ブランク20の外周縁部を、しわ押え26とダ
イス22との間で挟圧保持せしめる。
【0014】次いで、図4に示されているように、しわ
押え26の内孔24を通じて、上方よりダイス穴28内
に挿入されるポンチ30により、板状ブランク20の中
央部を下方に押圧し、それによって、かかる板状ブラン
ク20を、その中央部分から順次、ダイス穴28内に入
り込ませて、深絞り加工せしめる。
【0015】なお、かかる深絞り加工に際して、ダイス
穴28の内径とポンチ30の外径との差(半径寸法差:
d)は、絞り率等にもよるが、一般的なアルミニウム合
金の板状ブランクを用いた加工では、板状ブランク20
の肉厚:tの1.4倍程度に設定されることとなるが、
本実施例では、後述する容器筒壁部14への突部18
(図1参照)の形成が有利に許容され得るように、ダイ
ス穴28とポンチ30との半径寸法差:dを、一般に設
定されるのと同程度か、或いはそれよりも大きく設定す
ることが望ましい。
【0016】そして、このような加工によって、板状ブ
ランク20が、筒状に絞り込まれることとなるが、その
際、かかる板状ブランク20の外周縁部が正六角形状と
されていることから、図5に示されているように、しわ
押え26とダイス22との間で挟圧される周縁部の幅寸
法:bが、周方向において一定とされていない。即ち、
板状ブランク20の周縁部における挟圧幅寸法:bが、
各角部に比して、各辺部の方が小さく、且つ各辺部中央
において、最も小さくされている。
【0017】そのため、深絞り加工に際して、板状ブラ
ンク20の周縁部のうち、各角部が位置する部分には、
各辺の中央部分よりも大きな挟圧力、即ち絞り込みに対
する抵抗力が及ぼされることとなり、各辺の中央部分が
優先的に、ダイス穴28内に入り込み、絞り込まれるこ
ととなる。その結果、絞られた筒壁部においては、各角
部に対応する部分よりも、各辺の中央部分に対応する部
位において、周方向の圧縮力が大きくなり、絞り加工が
或る程度進行すると、各辺の中央部分に対応する部位に
対して周方向の圧縮応力が集中的に作用せしめられる。
それ故、かかる部位(各辺の中央部分に対応する部位)
に対して、周方向に座屈的な変形が生ぜしめられること
となり、それによって、図6に示されている如く、径方
向内方に向って所定高さで突出して軸方向に延びる突部
18が、形成されることとなる。
【0018】すなわち、かかる突部18は、周方向の圧
縮応力が最大となる点、即ち、板状ブランク20の各辺
の中央部分に対応する部位に、それぞれ、位置するよう
に形成されるのである。
【0019】従って、このような加工方法によれば、円
筒容器10を成形するための一回の深絞り加工によっ
て、円筒容器10を成形すると同時に、その筒壁部14
に対して、突部18を形成することができるのである。
【0020】しかも、かかる突部18は、板状ブランク
20の各辺の中央部分に対応する部位に形成されること
となるところから、予め設定した位置に、有利に位置決
めされて形成されることとなる。
【0021】それ故、かかる加工方法によれば、突部1
8の形成位置をも含んで、予め設計された形状の円筒容
器10を、一回の深絞り加工によって得ることができる
のであり、それによって、突部18を有する円筒容器の
製作工程および作業の簡略化が、極めて有効に図られ得
ると共に、突部18による装飾効果や補強効果を、効果
的に得ることが可能となるのである。
【0022】なお、上述の如くして成形された円筒容器
10には、開口周縁部に、或る程度変形した多角形形状
のフランジ部16が形成されることとなるが、このフラ
ンジ部16には、必要に応じて、縁取り加工等が施され
て仕上げられる。なお、このような縁取り加工は、円形
の板状ブランクを用いた従来の深絞り加工でも、一般的
に行われていたものであり、かかる加工によって、容器
の製作作業性が、特に低下するものではない。
【0023】以上、本発明の一実施例について詳述して
きたが、これは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ、限定して解釈されるものではない。
【0024】例えば、前記実施例では、フランジ付円筒
容器10を製作する方法について説明したが、その他、
本発明は、図7に示されている如き、フランジ部を備え
ない絞り抜きの円筒容器34や、図8(a),(b)に
示されている如き、テーパ状の筒壁部14を有する円錐
容器36,38などの製作に際しても、有利に適用され
得るものである。
【0025】また、本発明は、筒壁部が多角筒形状とさ
れた容器や、底壁部に透孔が設けられた穴明き容器等の
製作に対しても、適用することが可能である。
【0026】さらに、前記実施例では、正六角形状の板
状ブランク20を用いたが、使用する板状ブランクの形
状は、目的とする容器の筒壁部の形状や、凹凸を形成す
べき位置および間隔等に応じて変更されるべきものであ
って、限定されるものでなく、各種の正多角形状の他、
各辺長の異なる多角形状の板状ブランクも、必要に応じ
て用いられることとなる。
【0027】更にまた、本発明においては、絞り率やダ
イス穴内径とポンチ外径との差などを適当に設定するこ
とにより、形成される凹凸の突出高さや数をも、予め設
定することが可能となる。
【0028】その他、一々列挙しないが、本発明は、当
業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
【0029】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
方法によれば、成形される容器の筒壁部形状に応じて、
板状ブランクの多角形形状を適当に設定することによ
り、容器の深絞り加工と同時に、その筒壁部の予め設定
された位置に対して、軸方向に延びる凹凸を形成するこ
とができるのであり、それによって、筒壁部に装飾や補
強等のための凹凸を有する容器を、容易に且つ安定して
製作することが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う深絞り加工方法によって製作され
た容器の一具体例を示す斜視図である。
【図2】図1に示された容器の製作に用いられる板状ブ
ランクを示す斜視図である。
【図3】図2に示された板状ブランクを用いて図1に示
された容器を製作する、本発明に従う深絞り加工の一工
程を示す説明図である。
【図4】図2に示された板状ブランクを用いて図1に示
された容器を製作する、本発明に従う深絞り加工の別の
工程を示す説明図である。
【図5】板状ブランクのダイスに対する押え状態を示
す、図3におけるV−V断面に相当する図である。
【図6】図2に示された板状ブランクを用いて図1に示
された容器を製作する、本発明に従う深絞り加工の更に
別の工程を示す説明図である。
【図7】本発明に従う深絞り加工方法が有利に適用され
る容器の別の具体例を示す、図1に対応する斜視図であ
る。
【図8】本発明に従う深絞り加工方法が有利に適用され
る容器の更に別の具体例を示す、図1に対応する斜視図
である。
【符号の説明】
10 円筒容器 12 底壁部 14 筒壁部 18 突部 20 板状ブランク 22 ダイス 26 しわ押え 28 ダイス穴 30 ポンチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイス面上に置かれた板状ブランクの外
    周縁部を、しわ押えとダイスとの間で挟圧せしめつつ、
    該板状ブランクを、ポンチによってダイス穴内に入り込
    ませて深絞り加工を施すことにより、容器を成形するに
    際して、 前記板状ブランクとして多角形形状のものを用いること
    により、該板状ブランクの各辺部に対応する容器筒壁部
    に対して、深絞り加工と同時に、軸方向に延びる凹凸を
    形成するようにしたことを特徴とする容器の深絞り加工
    方法。
JP4140999A 1992-05-06 1992-05-06 容器の深絞り加工方法 Pending JPH05305359A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999025502A1 (fr) * 1997-11-14 1999-05-27 Toyo Kohan Co., Ltd. Procede de production de recipient cylindrique chaudronne et recipient cylindrique chaudronne
JP2022014784A (ja) * 2020-07-07 2022-01-20 Jfeスチール株式会社 試験体の作製方法、及び高張力鋼板の遅れ破壊特性評価方法

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WO1999025502A1 (fr) * 1997-11-14 1999-05-27 Toyo Kohan Co., Ltd. Procede de production de recipient cylindrique chaudronne et recipient cylindrique chaudronne
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