JPH05305007A - 歯間清掃用ブラシ - Google Patents

歯間清掃用ブラシ

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Publication number
JPH05305007A
JPH05305007A JP9635691A JP9635691A JPH05305007A JP H05305007 A JPH05305007 A JP H05305007A JP 9635691 A JP9635691 A JP 9635691A JP 9635691 A JP9635691 A JP 9635691A JP H05305007 A JPH05305007 A JP H05305007A
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JP
Japan
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metal wire
twisted
metal
rubber
cleaning brush
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Application number
JP9635691A
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English (en)
Inventor
Masunobu Kamimura
増信 上村
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Micro Co Ltd
Original Assignee
Micro Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、歯間に挿入する際、その挿入箇所を
傷付けることが無く、しかも使用の際の違和感を無くし
安心して使用できるだけでなく、使用感を向上し、更に
金属捩じり線の弾性を向上したり、金属捩じり線を補強
して当該金属捩じり線を折れ難くした、歯間清掃用ブラ
シを提供することを目的とする。 【構成】本発明は、金属捩じり線間に短繊維を捩じり止
めして形成した歯間清掃用のブラシにおいて、上記金属
捩じり線を構成する金属線が天然樹脂及び/又は合成樹
脂或いはゴムから選ばれた少なくとも1種の層で被覆さ
れていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、歯と歯の間を清掃する
ために用いられる歯間清掃用ブラシに関し、特に歯間に
挿入した際にその挿入箇所を傷付けることが無く、しか
も金属が直接歯頸部や歯肉に触れることにより知覚過敏
を惹起したりする弊害や違和感を無くし使用感を向上さ
せるのであり、更に金属捩じり線を構成する金属線が天
然樹脂及び/又は合成樹脂或いはゴムから選ばれた少な
くとも1種の層で被覆することによって金属捩じり線の
弾性を向上したり、金属捩じり線を補強して当該金属捩
じり線を折れ難くした歯間清掃用ブラシに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】歯槽濃漏歯は、歯のまわりの歯垢が原因
とされている。ところが、通常の歯ブラシによるブラッ
シングでは歯間の清掃が不充分であるため、歯間の清掃
には歯間ブラシが使用されている。
【0003】従来、この種、歯間清掃用ブラシとして
は、金属捩じり線間に短繊維を捩じり止めして形成した
ブラシ部における金属捩じり線の基部を支持体に埋め込
んだものが数多く提案されている(例えば、実開昭59
ー31938号公報、実開平1ー143934号公報、
実開平1ー179526号公報)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の歯間清掃用
ブラシは、短繊維を捩じり止めして固定する金属捩じり
線が裸の状態であり、このため歯間の清掃の際や歯垢を
除去する際に金属と、歯頸部や歯肉が直接接触し、知覚
過敏を生じたり、違和感を与え、更にはこの金属捩じり
線によって歯や歯肉を傷付ける場合があった。
【0005】一般に歯間ブラシの使用対象者は歯肉の後
退が認められたり、歯間空隙のある人で、年配者が多
い。
【0006】多くの場合、健全なエナメル質に金属が接
触するのでなく、露出象牙質或いはエナメル質の薄い
歯、およびセメント質に接触する。このように、ただで
さえ知覚過敏を起こしやすい部位に金属を接触させるの
は従来の歯間ブラシの持つ大きな欠陥であった。
【0007】従って、従来のものは歯間の歯垢(プラー
ク)除去という目的は達しても、使用時或いは使用後の
大きな不快感を伴っていた。知覚過敏を惹起する大きな
原因ともなっていた。
【0008】特に、金属捩じり線の材質としては鉄やス
テンレス鋼などが多く用いられており、しかも歯間清掃
用ブラシを、歯間の清掃や歯垢の除去等、口腔内で使用
する際には、口腔内の細菌による食物の分解によって唾
液や水分はpH(水素イオン濃度)が酸性になってい
る。このため鉄やニッケル或いはクロム等の金属、特に
イオン化傾向が水素(H)より大きな金属、これらの
内、特に鉄などは口腔内で鉄イオンなどの金属イオンを
放出し、この金属イオンが歯との間の電食等によって歯
を弱くする恐れがあり、特に虫歯や知覚過敏に対する悪
影響が懸念される。
【0009】更に、金属捩じり線が直接歯や歯頸に触れ
ることにより生じる不安感や違和感によってその使用を
ためらう場合があり、この点は、特に老人等の間で著し
いのである。
【0010】本発明は、上記技術的課題を解決すべく完
成されたものであって、短繊維を捩じり止めして固定す
るための金属捩じり線を構成する金属線が天然樹脂及び
/又は合成樹脂或いはゴムから選ばれた少なくとも1種
の層で被覆されていることにより、これを歯間に挿入し
た際に直接金属と歯や歯肉が衝突したり、接触すること
がないので、その挿入箇所を傷付けることが無く、しか
も歯や歯肉を一層保護し、更に使用の際の違和感を無く
し安心して使用できるだけでなく、使用感を向上するの
であり、又、金属捩じり線を構成する金属線が天然樹脂
及び/又は合成樹脂或いはゴムから選ばれた少なくとも
1種の層で被覆されていることによって金属捩じり線の
弾性を向上したり、金属捩じり線を補強して当該金属捩
じり線を折れ難くした、歯間清掃用ブラシを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の歯間清掃用ブラ
シは、上記目的を達成するために、以下に述べる技術的
手段を講じたものである。即ち、本発明の歯間清掃用ブ
ラシは、金属捩じり線間に短繊維を捩じり止めして形成
した歯間清掃用のブラシにおいて、上記金属捩じり線を
構成する金属線が天然樹脂及び/又は合成樹脂或いはゴ
ムから選ばれた少なくとも1種の層で被覆されているも
のである。
【0012】本発明で用いられる金属捩じり線として
は、歯間部に挿入する際にその力で折れない程度の強度
を有するものであれば特に限定されるものではなく、
又、この金属捩じり線を構成する金属線は、後述するよ
うに、天然樹脂及び/又は合成樹脂或いはゴムから選ば
れた少なくとも1種で被覆されるので錆の発生を問題に
する必要がなく、従って、使用中や保存中に錆が発生す
るような金属、例えば鋼なども使用可能である。
【0013】本発明で好適に用いられる金属捩じり線を
構成する金属線としては鉄、ニッケル、クロム、チタ
ン、タングステン、ケイ素、コバルト、ジルコニウム、
錫、バナジュウム、セレン、テルル、ホウ素、マンガン
又は銅から選ばれた少なくとも1種からなる金属、或い
はこれらの金属製の合金、で形成されているものが挙げ
られるが、これらのうち鉄、ニッケル、クロム、チタ
ン、タングステン、ケイ素又はコバルト等の素材から選
ばれた少なくとも2種で形成された超硬合金が、一層折
れ難く、しかも歯間部での清掃力が向上したり、歯垢の
除去を行い易いので好ましい。
【0014】又、本発明において、上記金属捩じり線を
構成する金属線の直径は0.1〜0.7mmのものが好ま
しく、この直径が、0.1mm未満では強度が不充分で
歯間部への挿入の際に折れたり、曲がったりするのでそ
の挿入が困難になり、しかも強度が弱いので歯垢を除去
し難くなる恐れがあり、一方、0.7mmを超えると太
過ぎて歯間部への挿入が困難になったり、金属捩じり線
が邪魔になって歯垢の除去が不充分になる恐れがあり、
従って、いずれの場合も好ましくなく、故に、これらの
観点より、特に金属線の直径が0.2〜0.6mmのもの
が望ましいのである。
【0015】そして、本発明においては、上記金属捩じ
り線を構成する金属線が天然樹脂及び/又は合成樹脂或
いはゴムから選ばれた少なくとも1種の層で被覆されて
いる点に最も大きな特徴を有する。
【0016】即ち、本発明においては、上記目的を達成
するために、 金属捩じり線を構成する金属線が天然
樹脂及び/又は合成樹脂の層で被覆されていてもよく、
又は、これに代えて、 金属捩じり線を構成する金属
線がゴムの層で被覆されていてもよく、更に、これらに
代えて、 金属捩じり線を構成する金属線が、天然樹
脂及び/又は合成樹脂或いはゴムの組み合わせからなる
複数の層、例えば(イ)天然樹脂及び/又は合成樹脂或
いはゴムとの組み合わせからなる層、(ロ)天然樹脂及
び/又は合成樹脂とゴム更に天然樹脂及び/又は合成樹
脂との組み合わせからなる層、(ハ)ゴムと天然樹脂及
び/又は合成樹脂との組み合わせからなる層、(ニ)ゴ
ムと天然樹脂及び/又は合成樹脂更にゴムとの組み合わ
せからなる層等、任意の組み合わせからなる層で被覆す
ることが可能である。
【0017】本発明において、金属捩じり線を構成する
金属線が複数の層で被覆するにあたり、当該金属線と密
着性の良い天然樹脂及び/又は合成樹脂或いはゴムの層
で金属線を被覆し、更にこの層の露出面を安全・衛生性
の高い樹脂層で被覆したり、金属線と密着性の良い天然
樹脂及び/又は合成樹脂或いはゴムの層で金属線を被覆
し、次に、この層の露出面を適度の弾性を有する天然樹
脂及び/又は合成樹脂或いはゴムの層で被覆し、更にこ
の中間層の露出面を安全・衛生性の高い樹脂層で被覆す
る等、優れた被覆線が得られるので望ましい。
【0018】本発明で用いられる天然樹脂としては特に
限定されるものではないが、特に金属捩じり線を構成す
る金属線を被覆し得るものが望ましい。つまり金属捩じ
り線を構成する金属線を直接被覆するために用いられる
天然樹脂は当該金属線を被覆し得るものでなければなら
ないが、中間層や外層に用いられる天然樹脂は必ずしも
金属線を被覆し得ないものでも良く、その内外の層との
密着性が良ければよいのである。
【0019】又、本発明で用いられる合成樹脂としては
特に限定されるものではないが金属捩じり線を構成する
金属線を被覆し得るものが望ましく、熱可塑性樹脂又は
熱硬化性樹脂のいずれの合成樹脂で形成されたものでも
よい。つまり金属捩じり線を構成する金属線を直接被覆
するために用いられる合成樹脂は当該金属線を被覆し得
るものでなければならないが、中間層や外層に用いられ
る合成樹脂は必ずしも金属線を被覆し得ないものでも良
く、その内外の層との密着性が良ければよいのである。
【0020】具体的には、例えばポリカーボネート、芳
香族或いは脂肪族のポリアミド、ポリスルホン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリビニルア
ルコール、ポリアクリロニトリル、ポリアセタール、メ
チルメタクリレート、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−塩化ビニリデン
系樹脂、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポ
リフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリアミドイミド、ビスマレイミド・トリアジン、
エポキシ樹脂、ポリアミノビスマレイミド、ポリアセタ
ール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサル
ホン、ポリアリレート、ポリオキシベンゾイル等の合成
樹脂で形成された層が挙げられるのであり、これらは単
層、或いは2種以上の層を用いることができる。
【0021】本発明で用いられるゴムとしては特に限定
されるものではないが、金属捩じり線を構成する金属線
を被覆し得るものが望ましい。つまり金属捩じり線を構
成する金属線を直接被覆するために用いられるゴムは当
該金属線を被覆し得るものでなければならないが、中間
層や外層に用いられるゴムは必ずしも金属線を被覆し得
ないものでも良く、その内外の層と密着性が良ければよ
いのである。
【0022】具体的には、例えばアクリロニトリルブタ
ジエンゴム、ブタジエンゴム、シリコーンゴム、ポリサ
ルファイドゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム等の天
然ゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチ
レン、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、多硫化ゴ
ム、アダクトゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)、ニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、塩化ゴム、
塩酸ゴム、イソブチレン−イソプレンゴム(IIR)、ア
クリルゴム又はフッ素ゴム等が挙げられる。
【0023】又、金属捩じり線を構成する金属線を被覆
するにあたり、金属線を被覆する樹脂及び/又はゴムの
全層の厚さとしては0.6mm以下であれば特に限定さ
れるものではないが、一般に0.005〜0.5mm、特
に0.01〜0.25mmの範囲とするのが望ましく、こ
の厚さが、0.6mmを超えると厚くなり過ぎる結果、
金属線の直径を小さくしなければならないので所要の強
度が得られ難くなるだけでなく、後述する短繊維の捩じ
り止めして固定するのが困難になって製造上問題が生じ
るのであり、一方、0.005mm未満になると均一な
被膜が得られ難くなる上、ピンホールが生じて錆が発生
する場合があり、商品価値が低下する恐れがあるので望
ましくない。
【0024】そして、本発明においては、上記金属捩じ
り線に短繊維が捩じり止めして固定されていることによ
り、ブラシ部が形成されるが、この短繊維としては天然
繊維又は合成繊維で形成されたものが挙げられる。
【0025】この天然繊維や合成繊維としては従来から
使用されているものが挙げられる。
【0026】又、このブラシ部における短繊維は先端か
ら基端まで同じ長さのものを用いても良いが、特に歯間
に挿入し易くしたり、食物等の汚れ物を掻き出し易くし
たり、歯や歯肉を傷つけないようにするために、先細り
テーパ状とすると共に、先端部を球状等の丸みがあるよ
うに構成するのが望ましい。
【0027】ところで、本発明の歯間清掃用ブラシは、
金属線を天然樹脂及び/又は合成樹脂或いはゴムの層で
被覆された被覆金属線を捩じった金属捩じり線間に短繊
維を捩じり止めして形成したもの、或いはこのようにし
て形成したブラシ部における金属捩じり線の基部を支持
体(把持体)に埋め込んだものをいい、単なるブラシ状
のものだけでなく、ブラシを支持体(把持体)に固定し
たもののいずれも含まれるのであり、支持体(把持体)
は必須の構成要件ではない。
【0028】
【作用】本発明の歯間清掃用ブラシは、上記構成を有
し、短繊維を捩じり止めして固定するための金属捩じり
線を構成する金属線が天然樹脂及び/又は合成樹脂或い
はゴムから選ばれた少なくとも1種の層で被覆されてい
ることにより、これを歯間に挿入した際に直接金属と歯
や歯肉が衝突したり接触することがないので、その挿入
箇所を傷付けることが無いのであり、しかも歯や歯肉に
接触するのは天然樹脂及び/又は合成樹脂或いはゴムか
ら選ばれた少なくとも1種の層であるので、歯や歯肉に
対して穏やかで歯や歯肉を一層保護する作用を有するの
である。
【0029】また、このように、本発明の歯間清掃用ブ
ラシにおいては、使用の際に、直接金属と歯や歯肉が衝
突したり接触することがないので、違和感が無く安心し
て使用できるだけでなく、使用感を向上する作用を有す
るのである。
【0030】更に、本発明の歯間清掃用ブラシにおいて
は、金属捩じり線を構成する金属線が天然樹脂及び/又
は合成樹脂或いはゴムから選ばれた少なくとも1種の層
で被覆されているのであり、この層は可撓性を有した
り、例えば金属捩じり線の支持体(把持体)との境界部
位における応力を吸収することによって金属捩じり線の
弾性を向上したり、金属捩じり線を補強して当該金属捩
じり線を折れ難くする作用を有するのである。
【0031】ところで、本発明の歯間清掃用ブラシにお
いては、金属捩じり線を構成する金属線が天然樹脂及び
/又は合成樹脂或いはゴムから選ばれた少なくとも1種
の層で被覆されているので鋼等の使用中や保存中に錆易
い金属で形成されていても錆が発生しない作用を有する
のである。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが本発明はこれに限定されるものではない。図1は本
発明の1実施例に係る歯間清掃用ブラシの正面図であ
り、図2〜図4は本発明で用いられる被覆金属線の横断
面図である。
【0033】図1において、1は歯間清掃用ブラシであ
り、該歯間清掃用ブラシ1は、直線状の金属線4aを二
つ折りに折り返して形成した金属捩じり線2間に短繊維
3を捩じり止めしてブラシ部1aが形成されている基本
的構造において、以下に述べる特徴を有するものであ
る。
【0034】そして、本発明の特徴は、図2〜図4に示
すように、上記金属捩じり線2を構成する金属線4aが
天然樹脂及び/又は合成樹脂或いはゴムから選ばれた少
なくとも1種の層で被覆されている点にある。
【0035】即ち、本発明で用いられる被覆された金属
線4としては、金属線4aが、図2に示すように天然樹
脂又は合成樹脂或いはゴムからなる単層、例えば天然樹
脂層又は合成樹脂層からなる樹脂層5のみで被覆されて
いるもの、又は、これに代えて、図3に示すように天然
樹脂層又は合成樹脂層からなる樹脂層5とゴム層6の組
み合わせからなる二層で被覆されているもの、更に、こ
れらに代えて、図4に示すように天然樹脂層又は合成樹
脂層からなる樹脂層5とゴム層6更に天然樹脂層又は合
成樹脂層からなる樹脂層5との組み合わせからなる三層
で被覆されているもの、が挙げられるが、本発明におい
てはこれに限定されるものではなく、種々の組み合わせ
のものを任意に選択、使用できるのである。
【0036】この場合において、外層に用いられる樹脂
やゴムとしては安全・衛生性の良いものを選択して使用
することを要する。
【0037】又、本発明において、上記ブラシ部1aに
おける短繊維3は、図1及び図6更に図7に示すよう
に、先端から基端まで同じ長さのものを用いても良い
が、特に歯間に挿入し易くしたり、食物等の汚れ物を掻
き出し易くしたり、歯や歯肉を傷つけないようにするた
めに、図5に示すように、短繊維3を先細りテーパ状と
したものが良い。これらの場合、歯肉を一層傷つけない
ようにするために、先端部は球状等の丸みがあるように
構成するのが望ましい。
【0038】ところで、本発明の歯間清掃用ブラシ1
は、図6に示すように、金属線4aを天然樹脂及び/又
は合成樹脂或いはゴムの層で被覆された被覆金属線4を
捩じった金属捩じり線2間に短繊維3を捩じり止めして
形成しものでも良い。この場合、金属捩じり線2のブラ
シ部1a側と反対側が把持体1bとなるのである。
【0039】また、本発明の歯間清掃用ブラシ1は、図
1又は図5或いは図7に示すように、ブラシ部1aにお
ける金属捩じり線2の基部を支持体(把持体)7に埋め
込んだものでも良く、支持体(把持体)7は必須の構成
要件ではない。
【0040】本発明で用いられる金属捩じり線2として
は、歯間部に挿入する際にその力で折れない程度の強度
を有するものであれば特に限定されるものではなく、
又、この金属捩じり線2を構成する金属線4aは、上述
のように、天然樹脂及び/又は合成樹脂或いはゴムから
選ばれた少なくとも1種で被覆されるので錆の発生を問
題にする必要がなく、従って、使用中や保存中に錆が発
生するような金属、例えば鋼なども使用可能である。
【0041】本発明で好適に用いられる金属捩じり線2
を構成する金属線4aとしては鉄、ニッケル、クロム、
チタン、タングステン、ケイ素、コバルト、ジルコニウ
ム、錫、バナジュウム、セレン、テルル、ホウ素、マン
ガン又は銅から選ばれた少なくとも1種からなる金属、
或いはこれらの金属製の合金、で形成されているものが
挙げられるが、これらのうち鉄、ニッケル、クロム、チ
タン、タングステン、ケイ素又はコバルト等の素材から
選ばれた少なくとも2種で形成された超硬合金が、一層
折れ難く、しかも歯間部での清掃力が向上したり、歯垢
の除去を行い易いので好ましい。
【0042】又、本発明において、上記金属捩じり線2
を構成する金属線4aの直径は0.1〜0.7mmのもの
が好ましく、この直径が、0.1mm未満では強度が不
充分で歯間部への挿入の際に折れたり、曲がったりする
のでその挿入が困難になり、しかも強度が弱いので歯垢
を除去し難くなる恐れがあり、一方、0.7mmを超え
ると太過ぎて歯間部への挿入が困難になったり、金属捩
じり線2が邪魔になって歯垢の除去が不充分になる恐れ
があり、従って、いずれの場合も好ましくなく、故に、
これらの観点より、特に金属線4aの直径が0.2〜
0.6mmのものが望ましいのである。
【0043】本発明で用いられる天然樹脂としては特に
限定されるものではないが、特に金属捩じり線2を構成
する金属線4aを被覆し得るものが望ましい。つまり金
属捩じり線2を構成する金属線4aを直接被覆するため
に用いられる天然樹脂は当該金属線4aを被覆し得るも
のでなければならないが、中間層や外層に用いられる天
然樹脂は必ずしも金属線4aを被覆し得ないものでも良
く、その内外の層との密着性が良ければよいのである。
【0044】又、本発明で用いられる合成樹脂としては
特に限定されるものではないが金属捩じり線2を構成す
る金属線4aを被覆し得るものが望ましく、熱可塑性樹
脂又は熱硬化性樹脂のいずれの合成樹脂で形成されたも
のでもよい。つまり金属捩じり線2を構成する金属線4
aを直接被覆するために用いられる合成樹脂は当該金属
線4aを被覆し得るものでなければならないが、中間層
や外層に用いられる合成樹脂は必ずしも金属線4aを被
覆し得ないものでも良く、その内外の層との密着性が良
ければよいのである。
【0045】具体的には、例えばポリカーボネート、芳
香族或いは脂肪族のポリアミド、ポリスルホン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリビニルア
ルコール、ポリアクリロニトリル、ポリアセタール、メ
チルメタクリレート、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−塩化ビニリデン
系樹脂、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポ
リフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリアミドイミド、ビスマレイミド・トリアジン、
エポキシ樹脂、ポリアミノビスマレイミド、ポリアセタ
ール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサル
ホン、ポリアリレート、ポリオキシベンゾイル等の合成
樹脂で形成された層が挙げられるのであり、これらは単
層、或いは2種以上の層を用いることができる。
【0046】本発明で用いられるゴムとしては特に限定
されるものではないが、金属捩じり線2を構成する金属
線4aを被覆し得るものが望ましい。つまり金属捩じり
線2を構成する金属線4aを直接被覆するために用いら
れるゴムは当該金属線4aを被覆し得るものでなければ
ならないが、中間層や外層に用いられるゴムは必ずしも
金属線4aを被覆し得ないものでも良く、その内外の層
と密着性が良ければよいのである。
【0047】具体的には、例えばアクリロニトリルブタ
ジエンゴム、ブタジエンゴム、シリコーンゴム、ポリサ
ルファイドゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム等の天
然ゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチ
レン、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、多硫化ゴ
ム、アダクトゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)、ニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、塩化ゴム、
塩酸ゴム、イソブチレン−イソプレンゴム(IIR)、ア
クリルゴム又はフッ素ゴム等が挙げられる。
【0048】又、金属捩じり線2を構成する金属線4a
を被覆するにあたり、当該金属線4aを被覆する樹脂及
び/又はゴムの全層の厚さとしては0.6mm以下であ
れば特に限定されるものではないが、一般に0.005
〜0.5mm、特に0.01〜0.25mmの範囲とする
のが望ましく、この厚さが、0.6mmを超えると厚く
なり過ぎる結果、金属線4aの直径を小さくしなければ
ならないので所要の強度が得られ難くなるだけでなく、
後述する短繊維3の捩じり止めして固定するのが困難に
なって製造上問題が生じるのであり、一方、0.005
mm未満になると均一な被膜が得られ難くなる上、ピン
ホールが生じて錆が発生する場合があり、商品価値が低
下する恐れがあるので望ましくない。
【0049】そして、本発明においては、上記金属捩じ
り線2に短繊維3が捩じり止めして固定されていること
により、ブラシ部1aが形成されるが、この短繊維3と
しては天然繊維又は合成繊維で形成されたものが挙げら
れる。
【0050】この天然繊維や合成繊維としては従来から
使用されているものが挙げられる。
【0051】ところで、本発明の歯間清掃用ブラシ1を
評価するために以下の方法で当該歯間清掃用ブラシ1を
得た。即ち、まず直径0.25mmの鋼線4aに脂肪族
ポリアミドで0.03mmの被覆層5を形成した。次
に、この被覆鋼線4を用い、ポリアミド製の短繊維3を
用い、公知の方法で、図5に示す構造の歯間清掃用ブラ
シ1を形成した。
【0052】また、比較例として、直径0.25mmの
鋼線4aを用いた以外は、上記実施例と同様にして歯間
ブラシを形成した。
【0053】この実施例のものと比較例のものとを、そ
れぞれパネラー10名に使用してもらいその評価を受け
た。
【0054】その結果、実施例のものは歯間に挿入した
際に直接金属と歯や歯肉が衝突したり接触することがな
いので、その挿入箇所を傷付けることが無いことが認め
られ、歯や歯肉に対して穏やかであることが確認された
のに対し、比較例のものは歯間に挿入した際に直接金属
と歯や歯茎が衝突したり接触するので、その挿入箇所を
傷付けることがあり、又、歯肉から出血したり、著しい
場合は歯肉が腫れることが認められた。
【0055】また、上述の点とも関連するが、比較例の
ものは、使用の際に、直接金属と歯や歯肉が衝突したり
接触するので、違和感があり、特に老人は使用をためら
うことが多く、このためパネラーの変更も余儀なくされ
たのに対し、実施例のものは、使用の際に、直接金属と
歯や歯肉が衝突したり接触することがないので、違和感
が無く安心して使用できるとの評価を全員から得た。
【0056】更に、実施例のものは10回使用しても異
常は認められなかったが、比較例のものは2回使用する
と折れたり錆が発生して使用できなくなることが認めら
れた。
【0057】ところで、本発明の歯間清掃用ブラシにお
いては、金属捩じり線を構成する金属線が天然樹脂及び
/又は合成樹脂或いはゴムから選ばれた少なくとも1種
の層で被覆されているので鋼等の使用中や保存中に錆易
い金属で形成されていても錆が発生しないことが確認さ
れた。
【0058】
【発明の効果】本発明の歯間清掃用ブラシは、上記構成
を有し、短繊維を捩じり止めして固定するための金属捩
じり線を構成する金属線が天然樹脂及び/又は合成樹脂
或いはゴムから選ばれた少なくとも1種の層で被覆され
ていることにより、これを歯間に挿入した際に直接金属
と歯や歯肉が衝突したり接触することがないので、その
挿入箇所を傷付けることが無いのであり、しかも歯や歯
肉に接触するのは天然樹脂及び/又は合成樹脂或いはゴ
ムから選ばれた少なくとも1種の層であるので、歯や歯
肉に対して穏やかで歯や歯茎を一層保護する結果、安全
性や信頼性が高いのである。
【0059】また、このように、本発明の歯間清掃用ブ
ラシにおいては、使用の際に、直接金属と歯や歯肉が衝
突したり接触することがないので、違和感が無く安心し
て使用できるだけでなく、従来のものに比べて、使用感
を向上するのである。
【0060】更に、本発明の歯間清掃用ブラシにおいて
は、金属捩じり線を構成する金属線が天然樹脂及び/又
は合成樹脂或いはゴムから選ばれた少なくとも1種の層
で被覆されているのであり、この層は可撓性を有した
り、例えば金属捩じり線の支持体(把持体)との境界部
位における応力を吸収することによって金属捩じり線の
弾性を向上したり、金属捩じり線を補強して当該金属捩
じり線を折れ難く、この結果、耐久性が向上し、至極経
済的である。
【0061】ところで、本発明の歯間清掃用ブラシにお
いては、金属捩じり線を構成する金属線が天然樹脂及び
/又は合成樹脂或いはゴムから選ばれた少なくとも1種
の層で被覆されているので鋼等の使用中や保存中に錆易
い金属で形成されていても錆が発生しないのであり、こ
の結果、一層材料の選択が自由且つ任意に行えるだけで
なく、金属イオンの生成による弊害を防止できる効果を
有するのである。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る歯間清掃用ブラ
シの正面図である。
【図2】図2は本発明で用いられる被覆金属線の横断面
図である。
【図3】図3は本発明で用いられる被覆金属線の他の実
施例を示す横断面図である。
【図4】図4は本発明で用いられる被覆金属線の更に他
の実施例を示す横断面図である。
【図5】図5は本発明の好適な実施例に係る歯間清掃用
ブラシの正面図である。
【図6】図6は本発明の更に他の実施例に係る歯間清掃
用ブラシの正面図である。
【図7】図7は本発明の他の実施例を示す歯間清掃用ブ
ラシの正面図である。
【0063】
【符号の説明】
1 歯間清掃用ブラシ 1a ブラシ部 1b 把持体 2 金属捩じり線 3 短繊維 4 被覆金属線 4a 金属線 5 樹脂層 6 ゴム層 7 支持体(把持体)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属捩じり線間に短繊維を捩じり止めして
    形成した歯間清掃用のブラシにおいて、上記金属捩じり
    線を構成する金属線が天然樹脂及び/又は合成樹脂或い
    はゴムから選ばれた少なくとも1種の層で被覆されてい
    る歯間清掃用ブラシ。
  2. 【請求項2】金属捩じり線を構成する金属線が鉄、ニッ
    ケル、クロム、チタン、タングステン、ケイ素、コバル
    ト、ジルコニウム、錫、バナジュウム、セレン、テル
    ル、ホウ素、マンガン又は銅から選ばれた少なくとも1
    種からなる金属、或いは合金で形成されている請求項1
    に記載の歯間清掃用ブラシ。
  3. 【請求項3】金属捩じり線を構成する金属線が超硬合金
    で形成されている請求項1又は2に記載の歯間清掃用ブ
    ラシ。
  4. 【請求項4】金属捩じり線を構成する金属線が直径0.
    1〜0.7mmのものである請求項1ないし3のいずれか
    に記載の歯間清掃用ブラシ。
  5. 【請求項5】金属捩じり線を構成する金属線が直径0.
    2〜0.6mmのものである請求項1ないし4のいずれか
    に記載の歯間清掃用ブラシ。
  6. 【請求項6】金属捩じり線を構成する金属線が天然樹脂
    及び/又は合成樹脂からなる層で被覆されている請求項
    1ないし5のいずれかに記載の歯間清掃用ブラシ。
  7. 【請求項7】金属捩じり線を構成する金属線がゴムから
    なる層で被覆されている請求項1ないし6のいずれかに
    記載の歯間清掃用ブラシ。
  8. 【請求項8】金属捩じり線を構成する金属線が天然樹脂
    及び/又は合成樹脂とゴムの組み合わせからなる複数の
    層で被覆されている請求項1ないし7のいずれかに記載
    の歯間清掃用ブラシ。
  9. 【請求項9】短繊維が天然繊維又は合成繊維で形成され
    ている請求項1ないし8のいずれかに記載の歯間清掃用
    ブラシ。
  10. 【請求項10】金属捩じり線に短繊維が捩じり止めして
    形成されたブラシ部が先細りテーパ状に形成されている
    と共に、先端部を球状等の丸みがあるように構成されて
    いる請求項1ないし9のいずれかに記載の歯間清掃用ブ
    ラシ。 【0001】
JP9635691A 1991-04-01 1991-04-01 歯間清掃用ブラシ Pending JPH05305007A (ja)

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