JPH05304739A - 水中キャンドモータ - Google Patents

水中キャンドモータ

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Publication number
JPH05304739A
JPH05304739A JP13413092A JP13413092A JPH05304739A JP H05304739 A JPH05304739 A JP H05304739A JP 13413092 A JP13413092 A JP 13413092A JP 13413092 A JP13413092 A JP 13413092A JP H05304739 A JPH05304739 A JP H05304739A
Authority
JP
Japan
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load
side plate
plate
outer side
frame
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Pending
Application number
JP13413092A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Iwata
實 岩田
Masahiko Kishi
雅彦 岸
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷側及び反負荷側ブラケット及びその周辺
部品をステンレス鋼板の板金製とする際の問題点を解消
し、剛性が大きく寸法精度が確保出来るブラケット及び
その周辺部品を備えた水中キャンドモータを提供する。 【構成】 負荷側フレーム側板3に固定され一方のラジ
アル軸受21を支持するとともにポンプとの連結を行う
負荷側ブラケット18と、反負荷側フレーム側板4に固
定され他方のラジアル軸受42を支持する反負荷側ブラ
ケット38とを備えた水中キャンドモータにおいて、負
荷側及び反負荷側フレーム側板3,4をステンレス鋼板
をプレス成形して形成するとともに、負荷側ブラケット
18をステンレス鋼板をプレス成形した外側側板16と
内側側板17とにより構成し、外側側板16にポンプと
連結するためのインロー嵌合部16aを形成するととも
に内側側板17に一方のラジアル軸受21を保持させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中キャンドモータに
係り、特にステンレス鋼板をプレス成形して製作する水
中ポンプ用キャンドモータに関する。
【0002】
【従来の技術】水中モータポンプは、錆による赤水発
生、腐食によるモータの井戸への落下、地下水汚染等に
対応するために耐食性が要求されており、この要求を満
たすため、ステンレススチールで製作することが要求さ
れている。一方、ポンプとの連結を機械的に確実にする
ため、特に水中モータのポンプ連結側ブラケット(負荷
側ブラケット)は、機械的剛性及び心合わせ精度の確保
等のために機械的強度が必要とされ、又、回転子を支承
するためにラジアル軸受を同心に精度良く支持する機能
をも必要とされている。
【0003】また、ポンプ反連結側ブラケット(反負荷
側ブラケット)は、ラジアル軸受を同心に支持する機能
と、ポンプ運転に伴って発生する全スラスト荷重及び回
転体の全重量を支持するため、剛性と精度が必要とされ
ている。しかも、反負荷側ブラケットは、ロータ室内に
封入する防錆、潤滑、不凍及び冷却等を目的とするプロ
ピレングリコールを主成分とするインヒビターの水溶液
がモータの運転停止に伴って膨張収縮の体積変化する際
の吸収装置、例えばダイヤフラムを収納する部屋をも合
わせ構成している。このため、従来、機械的剛性が高
く、高精度が得られ、且つ、複雑な形状が容易に製作可
能な、ねずみ鋳鉄による鋳造品によってブラケットを製
作し、この鋳造品に防錆塗装する等の方法で耐食性を向
上させるようにしている。また、特公昭52−1360
3号で見られるように、ねずみ鋳鉄製のブラケットの外
周(ポンプ揚水の接液部)にステンレススチール製のプ
レス製カバーを取付けることによって、耐食性を向上さ
せる一方、機械的剛性、強度及び寸法精度はねずみ鋳鉄
によって確保している。しかしながら、上述したプレス
製カバーはブラケットに被せてあるだけであるため、ブ
ラケットとプレス製カバーとの間にスキマが生じ、この
スキマには水が浸入していく構造となっている。このた
め、ステンレススチール製のカバーがスキマ腐食により
侵されるとともにねずみ鋳鉄部も水の浸入によって腐食
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ねずみ鋳鉄によって製
作したブラケットは、防錆塗装を施しても最近における
水質の悪化汚染等による塩素イオン濃度の増大や高温度
での使用等を考慮すると塗装の効果が短期間でなくな
り、耐食性、寿命及びメンテナンスに対して問題が生じ
ている。特にポンプモータの寿命に対してユーザーの希
望寿命に適合出来ないケースも、しばしば生じている。
【0005】また、特公昭52−13603号に見られ
るように、ねずみ鋳鉄製のブラケットにステンレス製カ
バーを被せるという方法では、耐食性を確保するために
は十分な措置とはなっていなかった。このため、ステン
レススチールの鋳物、あるいはロストワックス法による
精密鋳造による高精度のステンレススチール鋳物で対処
している例もあるが、これは極めて、高価となり、大量
生産する必要のあるこの種モータには適さないという問
題点があった。そして、ねずみ鋳鉄の場合もステンレス
スチール鋳物の場合も重量が重いという欠点があり、近
時の軽量化要請に対応することが出来ないという欠点を
も併せ持っていた。そこで、ステンレススチールの板金
製にすることが考えられるが、水中モータの負荷側及び
反負荷側ブラケット部分は、前述したように機械的剛
性、強度ならびに回転体の同心度確保等が必要とされ
る。即ち、前記ブラケットは、ポンプ枠体が固定され、
ポンプ回転体重量、ポンプのスラスト荷重を支持し、且
つモータ始動、運転に伴うラジアル荷重、磁気吸引力に
耐える強度、精度が必要であるため、前記部品を単純に
ステンレス鋼板のプレス成形により形成しても、機械的
剛性及び強度が不足し、現実問題としてはステンレス鋼
板で前記部品を製作することは不可能とされていた。
【0006】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、従来の負荷側及び反負荷側ブラケット及びその周辺
部品をステンレス鋼板の板金製とする際の問題点を解消
し、剛性が大きく寸法精度が確保出来るブラケット及び
その周辺部品を備えた水中キャンドモータを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明の水中キャンドモータの1態様は、フレー
ムと該フレームの両端に設けられた負荷側及び反負荷側
フレーム側板とキャンとにより形成された筒状の密閉室
内に設けられた固定子と、前記キャンと同心上に配設さ
れその両端部でラジアル軸受によって回転自在に支持さ
れた回転子と、前記負荷側フレーム側板に固定され前記
一方のラジアル軸受を支持するとともにポンプとの連結
を行う負荷側ブラケットと、前記反負荷側フレーム側板
に固定され前記他方のラジアル軸受を支持する反負荷側
ブラケットとを備えた水中キャンドモータにおいて、前
記負荷側及び反負荷側フレーム側板をステンレス鋼板を
プレス成形して形成するとともに、前記負荷側ブラケッ
トをステンレス鋼板をプレス成形した外側側板と内側側
板とにより構成し、前記外側側板にポンプと連結するた
めのインロー嵌合部を形成するとともに前記内側側板に
前記一方のラジアル軸受を保持させたことを特徴とする
ものである。
【0008】また、本発明の水中キャンドモータの他の
態様は、フレームと該フレームの両端に設けられた負荷
側及び反負荷側フレーム側板とキャンとにより形成され
た筒状の密閉室内に設けられた固定子と、前記キャンと
同心上に配設されその両端部でラジアル軸受によって回
転自在に支持された回転子と、前記負荷側フレーム側板
に固定され前記一方のラジアル軸受を支持するとともに
ポンプとの連結を行う負荷側ブラケットと、前記反負荷
側フレーム側板に固定され前記他方のラジアル軸受を支
持する反負荷側ブラケットとを備えた水中キャンドモー
タにおいて、前記負荷側及び反負荷側フレーム側板をス
テンレス鋼板をプレス成形して形成するとともに、前記
反負荷側ブラケットをステンレス鋼板をプレス成形した
外側側板と内側側板とにより構成し、前記内側側板に前
記他方のラジアル軸受を保持させるとともに前記外側側
板にダイヤフラムを収容する部屋を形成したことを特徴
とするものである。
【0009】
【作用】前述した構成からなる本発明の一態様によれ
ば、負荷側ブラケットをステンレス鋼板を所定形状にプ
レス成形した外側側板と内側側板とにより構成したた
め、ステンレス鋼板をプレス加工(塑性変形)して所定
形状にしたことにより剛性、強度が確保されると共に、
プレス加工により材料そのものが硬化して強度向上が達
成され、全体として剛性、強度が確保される。特に、外
側側板は同心上及び又は同心円状に波形形状にプレス絞
りを複数個設けることにより剛性を出している。したが
って、本発明の負荷側ブラケットは、ポンプとの連結が
確実にできるとともに回転子を支承するためのラジアル
軸受を同心に精度良く支持することができる。
【0010】また、本発明の他の態様によれば、反負荷
側ブラケットをステンレス鋼板を所定形状にプレス成形
した外側側板と内側側板とにより構成したため、ステン
レス鋼板をプレス加工(塑性変形)して所定形状にした
ことにより剛性、強度が確保されると共に、プレス加工
により材料そのものが硬化して強度向上が達成され、全
体として剛性、強度が確保される。特に、内側側板は同
心円状に波形形状にプレス絞りを複数個設けることによ
り剛性を出している。したがって、本発明の反負荷側ブ
ラケットは、ラジアル軸受を同心に支持することができ
るとともに、ポンプ運転に伴って発生する全スラスト荷
重及び回転体の全重量を支持することができる。しか
も、反負荷側ブラケットは、ダイヤフラムを収納する部
屋をも合わせ構成している。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る水中キャンドモータの実
施例を図面を参照して説明する。図1は水中キャンドモ
ータの一実施例を示す断面図であり、図2は図1の側面
図である。図1及び図2に示されるように水中キャンド
モータはステンレス鋼板製の円筒形フレーム1を備え、
この円筒形フレーム1内にはステータコア2が収容され
固定されている。円筒形フレーム1の両側には、ステン
レス鋼板をプレス成形して製作した負荷側フレーム側板
(上部フレーム側板)3及び反負荷側フレーム側板(下
部フレーム側板)4が圧入して溶着されている。そし
て、両フレーム側板3,4の内径側にキャン5が溶接に
よって固着され、固定子室6,7が形成されている。円
筒形フレーム1とキャン5はステータコア2の内外径に
接触してステータコア2を支持している。
【0012】ステータコア2には固定子コイル8が巻回
されており、固定子室6と7はステータコア2の外周部
の切欠き又は連通孔及びスロットの空間部(図示せず)
により連通している。固定子室6,7には絶縁油と絶縁
油の熱による膨張収縮に比例した乾燥空気が充填され、
固定子室6,7内の圧力上昇を調節している。
【0013】負荷側フレーム側板3には、端子台ケース
10が水密(気密)に溶接固着されている。一方、電源
引込み用(給電用)ケーブル13は負荷側フレーム側板
3に固定され、ケーブル13の先端コネクター部は端子
台ケース10内に挿入され圧縮されて水密(気密)に取
付けられている。また、端子台ケース10には端子台1
5が固定されていて、ケーブル13の先端コネクター部
(メス側)が端子台15のピン部(オス側)に挿入され
電気的に連結されている。そして、端子台15の反ピン
側より口出線により固定子コイル8に電力が供給される
ようになっている。
【0014】また、負荷側フレーム側板3には、外側側
板16と内側側板17とから構成される負荷側ブラケッ
ト18が固定されている。外側側板16は図3(a)及
び図3(b)に示されるようにステンレス鋼板をプレス
成形して同心状の波形形状に折曲形成されている。な
お、図3(a)は外側側板16の側面図、図3(b)は
図3(a)のIII(b)−III(b)線断面図である。外
側側板16には、図3(a)に示されるように、同心上
にボルトを収容するための凹部16bとケーブル13を
取り付けるための凹部16cが形成されている。このよ
うに外側側板16を同心状の波形形状に折曲形成すると
ともに、同心上に凹部16b,16cを形成することに
より、外側側板16の剛性及び強度を高めている。ま
た、内側側板17は同様にステンレス鋼板をプレス成形
して、複数の段部を有した階段状に成形されている。そ
して、内側側板17は負荷側フレーム側板3に嵌合さ
れ、外側側板16は内側側板17に嵌合され、これら内
外側側板16,17は、負荷側フレーム側板3に固着さ
れたネジ部材19にスタッドボルト20を螺合すること
により、負荷側フレーム側板3に固定されている。
【0015】内側側板17にはセラミックからなるラジ
アル軸受21が保持され、このラジアル軸受21は主軸
22に嵌着又は溶着されたタングステンカーバイト(W
C)からなる軸スリーブ23と摺接し、主軸22を回転
支承するようになっている。軸スリーブ23の端面はテ
フロンシート25を介してスラストディスク26と摺接
し、アッパースラスト荷重を支持するようになってい
る。また、外側側板16は中間板27と協働してその上
端部でオイルシール28を保持するようになっており、
オイルシール28はロータ室の最上部に位置している。
そして、内外側側板16,17及び中間板27によって
形成された空間にOリング29が嵌装され、負荷側フレ
ーム側板3と内側側板17との間にもOリング30が嵌
装され、モータ封入液のシールがなされている。
【0016】外側側板16の上端外周面は、ポンプとの
インロー嵌合部16aを構成している。このインロー嵌
合部16aはプレス成形時に一体に形成されている。ま
た、外側側板16にはシールカバー32が嵌合され、こ
のシールカバー32にテフロンシート33を介してサン
ドスリンガ34が嵌合されている。そして、テフロンシ
ート33によってオイルシール部へのスラリーの侵入を
最小限に抑えている。主軸22は出力軸端が上方にのび
ており、軸端はスプライン22a又はキー(図示せず)
等の方法で負荷即ちポンプと連結されるようになってい
る。なお、スプライン22aは前記サンドスリンガ34
によってスラリーから保護されており、即ち、サンドス
リンガ34はスプラインプロテクタをも構成している。
【0017】一方、反負荷側フレーム側板4には、内側
側板36と外側側板37とから構成される反負荷側ブラ
ケット38が固定されている。内側側板36はステンレ
ス鋼板をプレス成形して同心状の波形形状に折曲形成さ
れている。また外側側板37は同様にステンレス鋼板を
プレス成形して同心状の波形形状に形成され、その中央
部にダイヤフラム室を形成している。
【0018】内側側板36は反負荷側フレーム側板4に
嵌合され、外側側板37は内側側板36に嵌合され、こ
れら内側側板36及び外側側板37は、反負荷側フレー
ム側板4に固着されたネジ部材39にスタッドボルト4
0を螺合することにより、反負荷側フレーム側板4に固
定されている。そして、内側側板36、外側側板37及
び中間板41によって形成された空間にOリング57が
嵌装され、反負荷側フレーム側板4と内側側板36との
間にもOリング58が嵌装され、モータ封入液のシール
がなされている。
【0019】前記内側側板36にはセラミックからなる
ラジアル軸受42が保持され、このラジアル軸受42は
主軸22に嵌着又は溶着されたタングステンカーバイト
(WC)からなる軸スリーブ43と摺接し、主軸22を
回転支承するようになっている。また主軸22には、ス
ラストディスク45が嵌着され、スラストディスク45
にはスラストカーボン46がピン47又は接着等により
固定されている。このスラストカーボン46の下端面は
スラスト軸受摺動面として作用し、スラストパッド48
と接触摺動し、モータ運転時には流体潤滑によるくさび
膜を形成し、大きなスラスト荷重負担力を発生する。
【0020】スラストパッド48は金属製で、図4
(a),(b)に示すように各セグメントに分割された
摺動面を有する摺動部48aがリブ部48bを介して同
一の土台48cにつながった構造である。スラストパッ
ド48はゴム等の弾性体の軸受シート49を介して内側
側板36の上にネジ53で固定されている。
【0021】図5は上記軸受の動作を説明するための図
であり、同図(a)は負荷がない場合、同図(b)は負
荷がある場合をそれぞれ示す。同図(a)に示すように
負荷が無い場合は、スラストパッド48にはスラスト方
向の荷重が加わらないから、摺動部48aは変形するこ
とがない。しかしながら、負荷がかかった場合はスラス
トパッド48にはスラスト方向の荷重が加わるため、同
図(b)に示すように摺動部48aはリブ部48bを中
心として下方向にその荷重に応じて弾性変形し、スラス
トカーボン46と摺動部48aとの間にくさび状の液膜
を形成するから、高い耐荷重性能を得ることができる。
また、同時に負荷がかかった場合はスラストパッド48
と内側側板36の間に介在する軸受シート49は弾性変
形しスラストカーボン46の摺動面及び内側側板36の
上面の製造上の誤差による振れを吸収し、スラストパッ
ド48の摺動部48aの摺動面の片当りを防ぎ、各摺動
部48aの摺動状態を均一に保つことが可能となる。
【0022】主軸22にはロータコア50が嵌着、焼嵌
め又は接着等により固定されており、ロータコア50に
は二次導体51がダイキャスト又は打ち込み溶接等によ
り配設されている。
【0023】一方、外側側板37には、ダイヤフラム5
2が収納されている。ダイヤフラム52は外側側板37
のシール面の凹部37aとダイヤフラム52の凸部52
aとを嵌合して同心にかつ水密に外側側板37とエンド
カバー55によって挟持されている。エンドカバー55
は、脚部55aを有しており、外側側板37の外周部に
嵌合され、且つネジ56によってスタッドボルト40に
締付され固定されている。また、外側側板37には封入
液を真空加圧封入するためのプラグ59が設けられてい
る。封入液は、軸受の潤滑、冷却、防錆及び凍結防止等
の目的で封入したインヒビター入りのイオン交換水又は
清浄な水の水溶液からなっている。
【0024】以上説明したように本実施例によれば、負
荷側ブラケット18をステンレス鋼板を所定形状にプレ
ス成形した外側側板16と内側側板17とにより構成し
たため、ステンレス鋼板をプレス加工(塑性変形)して
所定形状にしたことにより剛性、強度が確保されると共
に、プレス加工により材料そのものが硬化して強度向上
が達成され、全体として剛性、強度が確保される。特
に、外側側板16は同心上及び又は同心円状に波形形状
にプレス絞りを複数個設けることにより剛性を出してい
る。したがって、本実施例の負荷側ブラケット18は、
ポンプとの連結が確実にできるとともに回転子を支承す
るためのラジアル軸受21を同心に精度良く支持するこ
とができる。
【0025】また、本実施例によれば、反負荷側ブラケ
ット38をステンレス鋼板を所定形状にプレス成形した
内側側板36と外側側板37とにより構成したため、ス
テンレス鋼板をプレス加工(塑性変形)して所定形状に
したことにより剛性、強度が確保されると共に、プレス
加工により材料そのものが硬化して強度向上が達成さ
れ、全体として剛性、強度が確保される。特に、内側側
板36は同心上及び又は同心円状に波形形状にプレス絞
りを複数個設けることにより剛性を出している。したが
って、本発明の反負荷側ブラケット38は、ラジアル軸
受42を同心に支持することができるとともに、ポンプ
運転に伴って発生する全スラスト荷重及び回転体の全重
量を支持することができる。しかも、反負荷側ブラケッ
ト38は、ダイヤフラム52を収納する部屋をも合わせ
構成している。
【0026】図6は本発明に係る水中キャンドモータの
他の実施例を示す断面図である。本実施例に示す水中キ
ャンドポンプは、負荷側の構成は図1に示す実施例と全
く同様であるが、反負荷側の構成が異なっている。即
ち、反負荷側フレーム側板4には内側側板61と外側側
板62とから構成される反負荷側ブラケット63が固定
されている。内側側板61はステンレス剛板をプレス形
成して同心状の波形形状に折曲形成されている。また外
側側板62は同様にステンレス剛板をプレス成形して同
心状の波形形状に形成され、その中央部にダイヤフラム
室62aを形成している。そして、内側側板61は反負
荷側フレーム側板4に嵌合され、この内側側板61は、
反負荷側フレーム側板4に固着されたネジ部材65に締
付ボルト66を螺合することにより、反負荷側フレーム
側板4に固定されている。主軸22の下端(反負荷側下
端)には、スラストディスク68が嵌着され、スラスト
ディスク68にはスラストカーボン69がピン70又は
接着等により固定されている。このスラストカーボン6
9の下端面はスラスト軸受摺動面として作用し、スラス
トパッド71と接触摺動し、モータ運転時には流体潤滑
によるくさび膜を形成し、大きなスラスト荷重負担力を
発生する。スラストパッド71の構造は図4及び図5に
示すスラストパッド48と同一であるため説明は省略す
る。
【0027】内側側板61にはセラミックからなるラジ
アル軸受(反負荷側ラジアルメタル)73が嵌合固定さ
れており、このラジアル軸受73と摺動する部分の主軸
22側にはタングステンカーバイト(WC)からなる軸
スリーブ74が嵌着又は溶着されている。主軸22には
ロータコア50が嵌着、焼嵌め又は接着等により固定さ
れている。ロータコア50には二次導体51がダイキャ
スト又は打ち込み溶接により配設されている。内側側板
61と外側側板62とは接続部材75を介してスタッド
ボルト76により締結固定されている。
【0028】外側側板62にはスラストパッド71を支
持する中間板78が保持されており、外側側板62及び
中間板78によって負荷即ちポンプ(図示せず)の発生
するスラスト力及びロータ重量を担持する。また、外側
側板62はダイヤフラム室を形成し、ダイヤフラム80
を収納するようになっている。ダイヤフラム80は外側
側板62のシール面の凹部62aとダイヤフラム80の
凸部80aとを嵌合して同心にかつ水密に外側側板62
とエンドカバー81によって挟持されている。エンドカ
バー81は、脚部81aを有しており、外側側板62の
外周部に嵌合され、且つネジ83によってスタッドボル
ト76に締付され固定されている。また、内側側板61
には封入液を真空加圧封入するためのプラグ59が設け
られている。
【0029】図7は本発明に係る水中キャンドモータの
更に他の実施例を示す断面図である。本実施例に示す水
中キャンドモータは、負荷側ブラケットがステンレス鋳
鋼によって形成された例である。
【0030】すなわち、負荷側ブラケット90はステン
レス鋳鋼によって形成されており、図1及び図6に示す
実施例とは異なって複数のプレス成形品には分割されて
いない。負荷側ブラケット90は負荷側フレーム側板3
に固着されたネジ部材92に締付ボルト91を螺合する
ことにより、負荷側フレーム側板3に固定されている。
負荷側ブラケット90は、ラジアル軸受93を支持する
とともにオイルシール94を支持するようになってい
る。負荷側のその他の構成は図1に示す実施例と同様で
あるため、図1に示す部品と同一の作用をなす部品には
同一符号を付し、説明を省略する。
【0031】また、反負荷側の構成も図1に示す実施例
と略同一であり、異なった点は、外側側板95が下端近
傍のダイヤフラム係合部で終端していることである。反
負荷側のその他の構成は図1に示す実施例と同様であ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、負
荷側ブラケットをステンレス鋼板を所定形状にプレス成
形した外側側板と内側側板とにより構成したため、ステ
ンレス鋼板をプレス加工(塑性変形)して所定形状にし
たことにより剛性、強度が確保されると共に、プレス加
工により材料そのものが硬化して強度向上が達成され、
全体として剛性、強度が確保される。したがって、本発
明の負荷側ブラケットは、ポンプとの連結が確実にでき
るとともに回転子を支承するためのラジアル軸受を同心
に精度良く支持することができる。
【0033】また、本発明によれば、反負荷側ブラケッ
トをステンレス鋼板を所定形状にプレス成形した外側側
板と内側側板とにより構成したため、ステンレス鋼板を
プレス加工(塑性変形)して所定形状にしたことにより
剛性、強度が確保されると共に、プレス加工により材料
そのものが硬化して強度向上が達成され、全体として剛
性、強度が確保される。したがって、本発明の反負荷側
ブラケットは、ラジアル軸受を同心に支持することがで
きるとともに、ポンプ運転に伴って発生する全スラスト
荷重及び回転体の全重量を支持することができる。しか
も、反負荷側ブラケットは、ダイヤフラムを収納する部
屋をも合わせ構成している。
【0034】さらに、本発明によれば、負荷側及び反負
荷側ブラケットと、負荷側及び反負荷側フレーム側板を
ステンレス鋼板のプレス加工により形成できるため、大
幅な軽量化が図れる。例えばねずみ鋳鉄製モータ〔3相
1馬力(Hp)(0.75kW)〕の場合、通常13〜15
kgであるが、ステンレス鋼板によって製作したモータの
場合、8〜8.5kgと大幅に軽量化が達成される。ま
た、モータ放熱の効率がモータ外側を板金で製作するこ
とにより大幅に向上し、ねずみ鋳鉄製のものよりモータ
の小形化が図れる。さらに、接液部の部品が全てステン
レススチールで形成されているため、赤水、腐食の問題
が全て解決され、製品の外観性も向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水中キャンドモータの一実施例を
示す断面図であり、図2のI−I線断面図である。
【図2】本発明に係る水中キャンドモータの一実施例を
示す側面図である。
【図3】本発明に係る水中キャンドモータにおける外側
側板を示す図である。
【図4】本発明に係る水中キャンドモータにおけるスラ
スト軸受の構造を示す説明図である。
【図5】図4に示すスラスト軸受の動作を示す説明図で
ある。
【図6】本発明に係る水中キャンドモータの他の実施例
を示す断面図である。
【図7】本発明に係る水中キャンドモータの更に他の実
施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 円筒形フレーム 2 ステータコア 3 負荷側フレーム側板(上部フレーム側板) 4 反負荷側フレーム側板(下部フレーム側板) 5 キャン 6,7 固定子室 8 固定子コイル 16 外側側板 17 内側側板 18 負荷側ブラケット 21 ラジアル軸受 22 主軸 27 中間板 28 オイルシール 36 内側側板 37 外側側板 38 反負荷側ブラケット 41 中間板 42 ラジアル軸受

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームと該フレームの両端に設けられ
    た負荷側及び反負荷側フレーム側板とキャンとにより形
    成された筒状の密閉室内に設けられた固定子と、前記キ
    ャンと同心上に配設されその両端部でラジアル軸受によ
    って回転自在に支持された回転子と、前記負荷側フレー
    ム側板に固定され前記一方のラジアル軸受を支持すると
    ともにポンプとの連結を行う負荷側ブラケットと、前記
    反負荷側フレーム側板に固定され前記他方のラジアル軸
    受を支持する反負荷側ブラケットとを備えた水中キャン
    ドモータにおいて、前記負荷側及び反負荷側フレーム側
    板をステンレス鋼板をプレス成形して形成するととも
    に、前記負荷側ブラケットをステンレス鋼板をプレス成
    形した外側側板と内側側板とにより構成し、前記外側側
    板にポンプと連結するためのインロー嵌合部を形成する
    とともに前記内側側板に前記一方のラジアル軸受を保持
    させたことを特徴とする水中キャンドモータ。
  2. 【請求項2】 前記外側側板はその内端部において軸封
    部材を保持することを特徴とする請求項1記載の水中キ
    ャンドモータ。
  3. 【請求項3】 前記内外側側板間に中間板を介装し、こ
    れら内外側側板及び中間板とによって囲まれた空間にシ
    ール部材を介装したことを特徴とする請求項1記載の水
    中キャンドモータ。
  4. 【請求項4】 前記外側側板を同心状の波形形状に折曲
    形成したことを特徴とする請求項1記載の水中キャンド
    モータ。
  5. 【請求項5】 フレームと該フレームの両端に設けられ
    た負荷側及び反負荷側フレーム側板とキャンとにより形
    成された筒状の密閉室内に設けられた固定子と、前記キ
    ャンと同心上に配設されその両端部でラジアル軸受によ
    って回転自在に支持された回転子と、前記負荷側フレー
    ム側板に固定され前記一方のラジアル軸受を支持すると
    ともにポンプとの連結を行う負荷側ブラケットと、前記
    反負荷側フレーム側板に固定され前記他方のラジアル軸
    受を支持する反負荷側ブラケットとを備えた水中キャン
    ドモータにおいて、前記負荷側及び反負荷側フレーム側
    板をステンレス鋼板をプレス成形して形成するととも
    に、前記反負荷側ブラケットをステンレス鋼板をプレス
    成形した外側側板と内側側板とにより構成し、前記内側
    側板に前記他方のラジアル軸受を保持させるとともに前
    記外側側板にダイヤフラムを収容する部屋を形成したこ
    とを特徴とする水中キャンドモータ。
  6. 【請求項6】 前記内側側板にスラスト軸受を保持させ
    たことを特徴とする請求項5記載の水中キャンドモー
    タ。
  7. 【請求項7】 前記外側側板にスラスト軸受を保持させ
    たことを特徴とする請求項5記載の水中キャンドモー
    タ。
  8. 【請求項8】 前記内外側側板間に中間板を介装し、こ
    れら内外側側板及び中間板とによって囲まれた空間にシ
    ール部材を介装したことを特徴とする請求項5記載の水
    中キャンドモータ。
  9. 【請求項9】 前記内側側板を同心状の波形形状に折曲
    形成したことを特徴とする請求項5記載の水中キャンド
    モータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112531956A (zh) * 2020-10-30 2021-03-19 北京精密机电控制设备研究所 一种舷外深水压力自平衡推进电机

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