JPH05304320A - 超伝導薄膜トランジスタ及びその作製方法 - Google Patents

超伝導薄膜トランジスタ及びその作製方法

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JPH05304320A
JPH05304320A JP3089541A JP8954191A JPH05304320A JP H05304320 A JPH05304320 A JP H05304320A JP 3089541 A JP3089541 A JP 3089541A JP 8954191 A JP8954191 A JP 8954191A JP H05304320 A JPH05304320 A JP H05304320A
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JP
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film
gate electrode
resist
superconducting material
substrate
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JP3089541A
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Hisashi Otani
久 大谷
Shoji Miyanaga
昭治 宮永
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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    • H10N60/20Permanent superconducting devices
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸化物超伝導材料を用い、遠距離近接効果を
利用したプレーナー型の超伝導薄膜トランジスタを再現
性良く得る。 【構成】 遠距離近接効果を利用したプレーナー型の超
伝導トランジスタを得る為に、従来のレジスト等と、高
温アニール工程においてレジストと同様の役割を果たす
層間分離膜を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高歩留りで、生産性の高
い薄膜型の超伝導電界効果型トランジスタ(以下TFT
と記す)の構造およびその作製方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、超電導材料はNb-Ge(例えばNb3Ge)
の金属材料が用いられている。これらの材料において
は、コヒーレント長が比較的長い為、超電導材料の間に
絶縁物を挟んだジョセフソン素子等の作製も比較的容易
であり、また近接効果を用いたトランジスターの様な素
子も実際に作製可能であった。また従来の金属を用いた
超電導材料の場合には、構造として異方性がないために
配向性等を考えることなく電子装置の作製が可能である
という利点も確かにあった。
【0003】しかし、これらの金属材料を用いた超電導
材料はTc( 超電導臨界温度を以下単にTcという) が小さ
く23K またはそれ以下しかない。これに対し、工業上の
応用を考えるならば、このTcが液体窒素温度(77K )以
上であるとさらに有効であることは言うまでもなく、そ
のため酸化物超伝導材料を用いた電子装置の確立が強く
求められていた。
【0004】にもかかわらず、今まで酸化物超伝導材料
を用いた電子装置の確立が果たされていなかった背景に
は、酸化物超伝導材料が本質的に持つコヒーレント長の
短さと、構造の異方性、及びプロセスにおける高温アニ
ールの必要性からであった。しかしながら、最近になっ
て複数個の酸化物超伝導材料の間に酸化物超伝導材料の
ペアレントマテリアルのごときペロブスカイト型構造を
有する非超伝導材料を挟むと、従来の近接効果よりも酸
化物超伝導材料間が離れていても超伝導電流が流れると
いう現象が確認され、遠距離近接効果と呼ばれている。
この現象の理由は定かではないが、遠距離近接効果を用
いれば、酸化物超伝導材料を使用したトランジスターの
如き電子装置が作製できる可能性がある。しかし、他の
問題によって現在のところ、遠距離近接効果を用いた電
子装置の確立には至っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の遠距
離近接効果を用いた電子装置、中でも特に超伝導トラン
ジスターの構造、及びプロセスを確立することを目的と
するものである。
【0006】構造としては、酸化物超伝導材料がabプ
レーン方向にコヒーレント長が長く、単結晶の薄膜を用
いるのが望ましいことは自明であるので、必然的にc軸
配向膜を用いたプレーナー型の構造が望ましい。しかし
ながら、この理想の構造を作製するプロセスが発見され
ていなかったため、従来はコヒーレント長が短いab軸
方向に接合した積層型や、不完全なプレーナー型の電子
装置しか得られていなかった。
【0007】また、プロセスから見ても、従来の半導体
プロセスで用いられたレジスト等は、酸化物超伝導材料
の成膜温度に耐えられず、そのためレーザー等を用い
た、サブミクロンを加工するためには決して適している
とはいえない方法に頼ってきた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる酸化物超
電導材料を用いた、理想的な構造を有する電子装置を提
供することを目的とする。ここでいう理想的な電子装
置、具体的には理想的なトランジスターとは、酸化物超
伝導材料を利用した電界効果型トランジスタであって、
ゲート電極に印可する電界によってソース、ドレイン間
に流れる超伝導電流を制御するために、絶縁基板上に前
記酸化物超伝導材料と概略同一のペロブスカイト型構造
を有する非超伝導体層からなるチャネル形成領域とゲイ
ト電極となる導電体の層とからなる積層を有し、前記チ
ャネル形成領域に対して横接合となるべく、酸化物超伝
導材料が前記基板に対してc軸配向した膜よりなるソー
ス、ドレイン領域を有し、全体としてコヒーレント長が
長いabプレーン方向にプレイナー型の構造を有するこ
とを特徴とする超伝導トランジスタである。もちろん前
記超伝導トランジスタは集積化が可能なように薄膜トラ
ンジスター(以下TFTと省略)であることは言うまで
もない。
【0009】前述の超伝導トランジスタにおいて、絶縁
基板はその種類は問わないが、その上に超伝導材料より
なる薄膜をエピタキシャルに成長させることが可能であ
る必要があり、例えば、アルミナ、YSZ ( イットリア・
スタビライズド・ジルコン)、酸化マグネシウム (Mg
O),ジルコニア、イットリア、チタン酸ストロンチウム
(SrTiO3)、ガラスまたは酸化物超電導材料と同一主成分
材料の非超電導材料、あるいは金属等の基体上に酸化物
非超電導薄膜を形成して複合基体を用いることが望まし
い。また、前記基板が透光性を有するか否かで作製プロ
セスが若干変わる。また、ソース、ドレインを形成する
酸化物超伝導材料もその種類は問わないが、本発明の趣
旨より液体窒素温度以上で動作することが望ましいた
め、例えば(A1-X Bx)yCuzOw x=0.1 〜1.0,y=2.0 〜
4.0,z=1.0 〜4.0,w=4.0 〜10.0を有し、構造として
ペロブスカイト型構造を有し、AはY(イットリウム),Gd
( ガドリニウム),Yb( イッテルビウム),Eu( ユ−ロピウ
ム),Tb( テルビウム),Dy( ジスプロシウム),Ho (ホルミ
ウム),Er( エルビウム),Tm( ツリウム),Lu( ルテチウ
ム),Sc( スカンジウム) 及びその他のランタノイドより
選ばれた1種または複数種の元素よりなり、BはBa( バ
リウム),Sr( ストロンチウム),Ca( カルシウム) より選
ばれた1種または複数種の元素を有する酸化物超電導材
料等を用いることが望ましい。
【0010】上記の構造を有する超伝導トランジスター
を可能とするためには、従来とは全く異なったプロセス
が必要である。そのプロセスとは、基板材料が透光性を
有するか否かで若干異なるが、非透光性基板に対して
は、非透光性絶縁基板上に設けられたチャネル形成領域
となる前記酸化物超伝導材料と概略同一のペロブスカイ
ト型構造を有する非超伝導体層と、ゲート絶縁膜となる
絶縁膜層とゲート電極となる導電体の層とからなる積層
に対して、前記積層を島状に形成する工程と、前記島状
に形成された積層体のゲート電極部分となる導電体の層
の側面を選択的にエッチングする工程と、層間分離膜を
積層する工程と、前記層間分離膜上にポジ型のレジスト
を塗布する工程と、前記島状に形成された積層上部をマ
スクして前記ポジ型のレジストを感光させる工程と、前
記感光したポジ型レジスト部分を除去し前記層間分離膜
を選択的にエッチングすることにより、前記ゲート電極
部分となる導電体周囲に前記層間分離膜を残す工程と、
ソース、ドレイン領域となる酸化物超伝導材料よりなる
膜を成膜する工程と、前記ゲイト電極部分となる導電体
側面の選択的にエッチングされた部分に残った層間分離
膜を除去することにより前記ゲイト電極部分となる導電
体側面の選択的にエッチングされた部分に残った層間分
離膜の外側に成膜されたソース、ドレイン領域となる酸
化物超伝導材料よりなる膜を層間分離膜と共に除去する
工程とによりソース領域、ドレイン領域とゲイト電極を
設けることを特徴とするプロセスである。
【0011】上記のプロセスにおいては、例えば、アル
ミナ、YSZ ( イットリア・スタビライズド・ジルコン)
等からなる適当な非透光性絶縁基板上にチャネル形成領
域となる前記酸化物超伝導材料と概略同一のペロブスカ
イト型構造を有する非超伝導体層と、ゲイト電極となる
アルミ、クロム、モリブデン、銀、リンまたはボロンが
高濃度に添加されたシリコン、またはこれらの合金から
なる導電体の層をパターニングなしに積層することを特
徴の一つとする。
【0012】従来は、成膜工程とパターニング工程を複
雑に繰り返して電界効果型超伝導トランジスタを作製し
ていたが、本発明の構成をとると従来に比較して単純な
プロセスですむ。
【0013】チャネル形成領域となる前記酸化物超伝導
材料と概略同一のペロブスカイト型構造を有する非超伝
導体層は、スパッタ法、プラズマCVD法、熱CVD
法、分子線エピタキシー法等によってエピタキシャルに
成膜される単結晶膜が望ましい。
【0014】また、単結晶非超伝導体膜を成膜する際
に、これらのBサイトイオンとその周囲のOサイトイオ
ンとからなる平面が、超伝導材料のabプレーンと並行
にそろえることは、遠距離近接効果を用いる上で大きな
が効果ある。
【0015】基板上に積層されたチャネル形成領域とな
る酸化物超伝導材料と概略同一のペロブスカイト型構造
を有する非超伝導体層と、ゲイト電極となる導電体の層
とからなる積層を第1のマスクを用いて所定の形状に形
成することによって電界効果型超伝導トランジスタのチ
ャネル形成領域、ゲイト電極を形成する。
【0016】もちろんここでレーザーを用いたレーザー
パターニングを行い所定の形状を得てもよい。
【0017】レジストを感光させるマスクパターン(こ
の場合は第1のマスク)としては、クロムまたは酸化ク
ロムのマスクパターンを用いた。
【0018】島状に形成された積層に対して選択的なエ
ッチングを行いゲート電極となる導電体を選択的にエッ
チングするのは、本発明の構成において最も重要な工程
である。
【0019】即ち、ゲイト電極の周囲を選択的にエッチ
ングすることによって生じたエッチングされた部分に充
填物を詰め、この後の工程においてソース、ドレイン領
域となる酸化物超伝導材料よりなる膜を成膜した際にこ
の充填物によって、ゲイト電極とソース、ドレイン領域
を形成する酸化物超伝導材料よりなる膜とがコンタクト
することを防止するのである。
【0020】この充填物としては、例えば炭素を主成分
とする膜を用いることができる。即ち、ゲイト電極の周
囲を選択的にエッチングした後に、前記ゲイト電極上部
に残っているレジストを除去し、その上に例えば炭素を
主成分とする膜をスパッタ法、プラズマCVD法、熱C
VD法等によって成膜する。その後ポジ型のレジストを
塗布し、マスク3を通して露光を行なうと、炭素を主成
分とする膜の上にチャネルの上に相当する部分だけレジ
ストを残すことができる。その後、NF3 等を用いて選
択エッチングを行い、先のゲイト電極となる銀等の層の
選択的にエッチングされた周囲に炭素を主成分とする膜
が充填物として残ることになるのである。
【0021】ゲイト電極周囲のオーバーエッチング部分
に充填物を設けるのは、後にこの充填物を600 〜1000度
の熱アニールによって飛翔せしめる、あるいは水ないし
有機溶媒の処理によって溶解、除去せしめるく場合に充
填物の外側に成膜されている酸化物超伝導材料よりなる
膜を同時に取り除くためである。
【0022】この方法は、リフトオフ法と呼ばれる方法
であり、半導体装置作製の際にパターニング工程によく
用いられる手法である。
【0023】上記のようにリフトオフ法によってゲイト
電極周囲の充填物もろとも酸化物超伝導材料よりなる膜
の一部を取り除いてしまい、この酸化物超伝導材料より
なる膜はソース領域とドレイン領域とに分割される。
【0024】上記の工程の後に第2のマスクを用いてポ
ジ型またはネガ型のレジストを素子領域形状に感光また
は非感光させ、このレジストを用いたドライエッチング
工程によりいわゆる素子間分離を行ない、プレーナー型
の電界効果型超伝導トランジスタを形成することができ
る。
【0025】上記の例は、基板が非透光性である場合で
あり、基板が透光性である場合には、更にプロセスの簡
略化が可能である。そのプロセスとは、透光性絶縁基板
上に設けられたチャネル形成領域となる前記酸化物超伝
導材料と概略同一のペロブスカイト型構造を有する非超
伝導体層とゲート絶縁膜となる絶縁膜層とゲート電極と
なる導電体の層とからなる積層に対して、前記積層を島
状に形成する工程と、前記島状に形成された積層体のゲ
ート電極部分となる導電体の層の側面を選択的にエッチ
ングする工程と、層間分離膜として炭素を主成分とする
膜を積層する工程と、前記層間分離膜上にポジ型のレジ
ストを塗布する工程と、透光性絶縁基板裏面から前記ポ
ジ型のレジストを感光させるための光を照射し、前記島
状に形成された積層のチャネル形成領域をマスクとして
前記ポジ型のレジストを感光させる工程と、前記感光し
たポジ型レジスト部分を除去することにより前記ゲイト
電極部分となる導電体側面の選択的にエッチングされた
部分に残った層間分離膜の外側に成膜されたソース、ド
レイン領域となる酸化物超伝導材料よりなる膜を層間分
離膜と共に除去する工程とによりソース領域、ドレイン
領域とゲイト電極を設けることを特徴とするプロセスで
ある。
【0026】上記のプロセスにおいては、例えば、酸化
マグネシウム (MgO) 、チタン酸ストロンチウム(SrTiO
3)、等からなる適当な透光性絶縁基板上に、非透光性絶
縁基板を用いた例と同様にチャネル形成領域となる前記
酸化物超伝導材料と概略同一のペロブスカイト型構造を
有する非超伝導体層と、ゲイト電極となるアルミ、クロ
ム、モリブデン、銀、リンまたはボロンが高濃度に添加
されたシリコン、またはこれらの合金からなる導電体の
層をパターニングなしに積層することが特徴の一つであ
る。
【0027】チャネル形成領域となる前記酸化物超伝導
材料と概略同一のペロブスカイト型構造を有する非超伝
導体層は、スパッタ法、プラズマCVD法、熱CVD
法、分子線エピタキシー法等によってエピタキシャルに
成膜される単結晶膜が望ましい。
【0028】また、単結晶非超伝導体膜を成膜する際
に、これらのBサイトイオンとその周囲のOサイトイオ
ンとからなる平面が、超伝導材料のabプレーンと並行
にそろえることは、遠距離近接効果を用いる上で大きな
が効果ある。
【0029】基板上に積層されたチャネル形成領域とな
る酸化物超伝導材料と概略同一のペロブスカイト型構造
を有する非超伝導体層と、ゲイト電極となる導電体の層
とからなる積層を第1のマスクを用いて所定の形状に形
成することによって電界効果型超伝導トランジスタのチ
ャネル形成領域、ゲイト電極を形成する。
【0030】もちろんここでレーザーを用いたレーザー
パターニングを行い所定の形状を得てもよいことは前例
と同様である。
【0031】レジストを感光させるマスクパターン(こ
の場合は第1のマスク)としては、クロムまたは酸化ク
ロムのマスクパターンを用いた。
【0032】島状に形成された積層に対して選択的なエ
ッチングを行いゲート電極となる導電体を選択的にエッ
チングするのは、本発明の構成において最も重要な工程
である。
【0033】即ち、ゲイト電極の周囲を選択的にエッチ
ングすることによって生じたエッチングされた部分に充
填物を詰め、この後の工程においてソース、ドレイン領
域となる酸化物超伝導材料よりなる膜を成膜した際にこ
の充填物によって、ゲイト電極とソース、ドレイン領域
を形成する酸化物超伝導材料よりなる膜とがコンタクト
することを防止するのである。
【0034】この充填物としては、例えば炭素を主成分
とする透光性を有する膜を用いることができる。
【0035】即ち、ゲイト電極の周囲を選択的にエッチ
ングした後に、前記ゲイト電極上部に残っているレジス
トを除去し、その上に例えば炭素を主成分とする膜をス
パッタ法、プラズマCVD法、熱CVD法等によって成
膜する。その後ポジ型のレジストを塗布し、基板の裏側
より透光性を有する炭素膜を通して露光を行なうと、選
択的にゲイト電極となる銀等の層がエッチングされた時
にエッチングされなかったチャネル形成領域となる半導
体層が露光をするための光(一般には5000Å以下の
UV光)をマスクすることになるので、炭素を主成分と
する膜の上にチャネルの上に相当する部分だけレジスト
を残すことができる。その後、NF3 等を用いて選択エ
ッチングを行い、先のゲイト電極となる銀等の層の選択
的にエッチングされた周囲に炭素を主成分とする膜が充
填物として残ることになるのである。
【0036】ゲイト電極周囲のオーバーエッチング部分
に充填物を設けるのは、後にこの充填物を600 〜1000度
の熱アニールによって飛翔せしめる、あるいは水ないし
有機溶媒の処理によって溶解、除去せしめるく場合に充
填物の外側に成膜されている酸化物超伝導材料よりなる
膜を同時に取り除くためである。
【0037】この方法は、リフトオフ法と呼ばれる方法
であり、半導体装置作製の際にパターニング工程によく
用いられる手法である。
【0038】上記のようにリフトオフ法によってゲイト
電極周囲の充填物もろとも酸化物超伝導材料よりなる膜
の一部を取り除いてしまい、この酸化物超伝導材料より
なる膜はソース領域とドレイン領域とに分割される。
【0039】上記の工程の後に第2のマスクを用いてポ
ジ型またはネガ型のレジストを素子領域形状に感光また
は非感光させ、このレジストを用いたドライエッチング
工程によりいわゆる素子間分離を行ない、プレーナー型
の電界効果型超伝導トランジスタを形成することができ
る。以上が透光性基板を用いた際のプロセスである。
【0040】以上の工程において、TFTを作製するの
にマスク合わせは、非透光性基板を用いた際は3回、透
光性基板を用いた際は2回で済むことが本発明の構成の
最大の特徴である。
【0041】また、以上の工程において選択的にエッチ
ングされたゲイト電極周囲に充填物を成膜する工程の後
にチャネル形成領域となる酸化物超伝導材料と概略同一
のペロブスカイト型構造を有する非超伝導体層を選択的
にエッチングすることは、電界効果型超伝導トランジス
タの特性を高める上では大変効果がある。
【0042】これは、チャネル形成領域となる部分がゲ
イト電極部分よりも大きすぎるとチャネル形成領域にお
ける抵抗が問題となってしまうことを防ぐためである。
【0043】以下に本発明の構成を用いて電界効果型超
伝導トランジスタを作製する実施例を示し、本発明の構
成を詳細に説明する。
【0044】
【実施例】(実施例1)本実施例では、本発明の構成を
用いて透光性基板であるマグネシア基板の(100)面
上に電界効果型超伝導トランジスタ(以下STFTと記
す)を設ける方法を説明する。
【0045】本実施例においては、一つのSTFTを設
けるのみであるが、同様な作製方法によって多数のST
FTを同時に作製することができることはいうまでもな
い。
【0046】本実施例の作製工程を図1を用いて説明す
る。
【0047】まず、図1(A)においてマグネシア基板
21上にポジ型レジスト22を、1000Å〜1μm、
好ましくは3000Å〜5000Åの厚さに、スピンコ
ート法によって塗布、成膜する。その後、80度C、3
0分間プリベイクを行なった。もちろん基板としては、
マグネシア基板以外の透光性絶縁基板を用いてもよい。
【0048】次にチャネル形成領域となるべき部分の上
に酸化クロムのマスクパターンを用いてマスクをかけ
て、i線を用いたステッパーによって露光して、チャネ
ル形成領域となるべき部分以外のレジストを除去した。
残ったレジスト23の幅、すなわちチャネル長は0.4
μmであった。本実施例においてはi線を用いたが、チ
ャネル長がハーフミクロン前後であればg線でも十分に
対応可能であった。露光後、残ったレジストを100度
C、30分間ポストベイクを行なった。
【0049】その後前記透光性絶縁基板及びレジストの
上に、炭素を主成分とする膜24をプラズマCVD法に
よって約5000Åの厚さに成膜した。すなわち出発物
質としてエチレン、NF3 、水素を用い、反応圧力50
Pa、高周波エネルギは13.56MHzを10〜50
Wとして、アモルファスな膜、または50〜200Wと
してセミアモルファスな膜を形成させた。
【0050】この際、プラズマCVD装置の反応炉に
は、ターボ分子ポンプとロータリーポンプを直列に接続
し大気からの反応炉内への逆流を防ぎ、酸素の混入率を
極力抑えた。また、前記排気系とは別系統でクライオポ
ンプ等の高真空排気系を設け、さらに成膜時の酸素濃度
を低くすることは、効果がある。
【0051】次に、剥離液に浸し超音波振動を与えるこ
とにより、前記レジスト23を除去し、合わせてレジス
ト23上に積層した炭素を主成分とする膜をリフトオフ
によって除去する。その結果、チャネル形成領域を除い
た部分の上をカバーする様に炭素を主成分とする膜25
が残る。該炭素を主成分とする膜25は次のチャネルを
作製する高温プロセスにおいて、あたかもレジストの様
に機能することとなる。すなわち、次にMOCVD法等
を用いてチタン酸ストロンチウム膜26よりなるチャネ
ルを形成する際、前記チタン酸ストロンチウム膜26を
基板上に結晶表面に(100)面がでるようにエピタキ
シャルに成膜する工程において、基板温度を400度C
〜800度C、例えば500度Cまで昇温する必要があ
り、現在のレジストではこの様な高温ではマスクとして
機能しないため、前記炭素を主成分とする膜25をマス
クとして使用するものである。また、前記チタン酸スト
ロンチウム膜26の上に、後にゲート電極として作用す
るべく、銀よりなる膜27を真空蒸着法によって形成し
た。
【0052】次いで、これら全体を酸素雰囲気中600
度Cにおいてアニールすることにより、前記炭素を主成
分とする膜25の構成元素を酸化することにより気体と
して飛翔せしめ、結果として2回目のリフトオフによっ
て、チャネル28及びゲート電極29を形成することが
可能となった。
【0053】その後、チャネル28及びゲート電極29
を被うように、ポジ型レジスト30を、1000Å〜1
μm、好ましくは3000Å〜5000Åの厚さに、塗
布、成膜する。その後のプリベークの工程は前述の通り
である。露光の工程は、本実施例については透光性基板
を使用しているため、基板21の裏側からi線を照射す
ることにより行なった。その結果、i線が当たった部分
が除去され、ゲート電極上部に保護膜31を設けること
ができた。尚、この露光工程においては、ゲート電極2
9がマスクとして作用するため、特にマスク合わせを行
う必要がないという特徴を有する。ところで、前述の様
にゲート電極29の上を被ってレジストを成膜するのは
以下の理由による。ゲートを構成する上で、最も重要な
ポイントの一つに、チャネルの大きさと、ゲート電極の
大きさの比がある。すなわち、チャネルの大きさに比し
て、ゲート電極の大きさが大き過ぎる場合には、ソース
からの電流の一部がゲートに流れ込み、特性を悪化す
る。逆にチャネルの大きさに比して、ゲート電極の大き
さが小さ過ぎる場合には、電界が十分にかからず、その
ためこの場合もやはり特性が悪化する。そして、この比
を最適化するためには、チャネルもしくはゲート電極を
選択的に、かつ横方向にのみエッチングすることが必要
であるが、本実施例においては、ゲート電極を酸で横方
向にのみエッチングするために上部をレジストで被った
のである。勿論、ゲート電極29を厚く成膜しておき、
上部をレジストで被うことなくエッチングすることも可
能であるが、積層方向のデバイスサイズを一定にできな
いため、本発明の方法が優れていると考えられる。
【0054】次いで、上述の様にゲート電極29の上に
レジスト31を設けたまま、これら全体を硝酸溶液に浸
けて、ゲート電極29のみを選択的にオーバーエッチン
グ32することができた。この際に、酸処理の時間が長
すぎると、オーバーエッチングし過ぎるだけでなく、チ
ャネル領域等にもダメージを与えるため注意が必要であ
った。その後、レジストを剥離液で除去せしめ、チャネ
ル33と、ゲート電極34を完成することができた。
【0055】次に、上記チャネル33と、ゲート電極3
4を被って、炭素を主成分とする膜35をプラズマCV
D法によって、約5000Åの厚さに成膜した。この膜
は、炭素を主成分とする膜24と同様に高い耐熱性を有
する必要があるため、出発物質としてエチレン、N
3 、水素を用い、反応圧力50Pa、高周波エネルギ
は13.56MHzを10〜50Wとして、アモルファ
スな膜、または50〜200Wとしてセミアモルファス
な膜を形成させた。
【0056】続けて、前記の炭素を主成分とする膜35
の上に、ポジ型レジスト36を、1000Å〜1μm、
好ましくは3000Å〜5000Åの厚さに、塗布、成
膜した。その後のプリベークの工程は前述の通りであ
る。露光の工程は、本実施例については透光性基板を使
用しており、また、炭素を主成分とするアモルファスな
膜、またはセミアモルファスな膜も透光性を有するため
に、基板21の裏側からg線を照射することにより行な
った。勿論、基板及び炭素を主成分とする膜によって吸
収される分がかなりあるために、光源の強度を強くして
長時間露光する等の対策が必要であることは言うまでも
ない。その結果、g線が当たった部分が除去され、チャ
ネル形成領域上の炭素を主成分とする膜上に、保護膜3
7を形成することができた。尚、本露光工程以外は全て
i線のステッパを用いたが、本露光工程においては、炭
素を主成分とする膜が比較的短波長側に吸収端を有する
ため、g線を使用した。
【0057】次に、保護膜37を設けたまま、これら全
体をNF3 によって選択エッチングし、チャネル形成領
域の上部に成膜されている部分以外の炭素を主成分とす
る膜を除去した。その結果、図1(N)に示されるよう
な構成となった。その後、保護膜37を剥離液によって
除去し、図1(O)に示されるような構成とした。
【0058】ソース、ドレイン領域を形成すべく酸化物
超伝導材料からなる膜38を活性酸素のアシストによる
分子線エピタキシー法によって基板温度500度Cで約
1000Åの厚さに成膜した。この成膜法を選んだの
は、現在の技術において、最も低温化が可能であり、ま
たエピタキシャルに成長せしめることが可能だからであ
る。炭素を主成分とする膜よりなる保護膜37が、更に
高温のプロセスに耐えられる様に作製可能であるか、保
護膜37の材料を違う材料で更に耐熱性を有する材料に
変更せしめた場合には、MOCVD等の方法の方が産業
上有用であることは言うまでもない。前記酸化物超伝導
材料は今回は(A1-X Bx)yCuzOw x=0.1 〜1.0,y=2.0
〜4.0,z=1.0 〜4.0,w=4.0 〜10.0を有し、構造とし
てペロブスカイト型構造を有し、AはY(イットリウム),
Gd( ガドリニウム),Yb( イッテルビウム),Eu( ユ−ロピ
ウム),Tb( テルビウム),Dy( ジスプロシウム),Ho (ホル
ミウム),Er( エルビウム),Tm( ツリウム),Lu( ルテチウ
ム),Sc( スカンジウム) 及びその他のランタノイドより
選ばれた1種または複数種の元素よりなり、BはBa(バ
リウム),Sr( ストロンチウム),Ca( カルシウム) より選
ばれた1種または複数種の元素を有する酸化物超電導材
料より、AとしてYを、BとしてBaを用いた材料を選
んで使用したが、他の材料でも良い。
【0059】次いで、これら全体を酸素雰囲気中600
度Cにおいてアニールすることにより、前記炭素を主成
分とする保護膜37の構成元素を酸化することにより気
体として飛翔せしめ、結果として3回目のリフトオフに
よって、ソース、ドレイン、ゲートを独立に形成せしめ
た。
【0060】素子が一つである場合には、上記工程で全
て終了であるが、素子を集積化せしめるためには、最後
に層間分離を施せばよく、これは従来の技術で対応可能
である。
【0061】上記プロセスによって得られたSTFTの
液体窒素温度(77K)における動作結果を最後に述べ
る。
【0062】ゲート電極に印加せしめた電圧Vgの絶対
値が約0〜50mVの場合、ソース、ドレイン間の超伝
導電流は確認されなかったが、それを越えた電圧を印加
せしめると、有限の電流Icの存在が観測された。特
に、Vgの絶対値が約100mVを越えた場合に、I−
Vカーブの立ち上がりが鋭くなり、実用的であると考え
られる。Vgの絶対値が約100mVの際に、Icは約
90μAであり、スイッチング速度は〜10ps、消費
電力は〜μWのオーダーであった。
【0063】(実施例2)本実施例では、本発明の構成
を用いて非透光性基板であるYSZ基板上に電界効果型
超伝導トランジスタ(以下STFTと記す)を設ける方
法を説明する。YSZを選んだ理由としては、酸化物超
伝導材料と熱膨張係数がもっとも近い材料だからであ
る。本実施例においても、一つのSTFTを設けるのみ
であるが、同様な作製方法によって多数のSTFTを同
時に作製することができることは実施例1同様言うまで
もない。
【0064】本実施例の作製工程を図2を用いて説明す
る。
【0065】まず、図2(A)においてYSZ基板12
1上にポジ型レジスト122を、1000Å〜1μm、
好ましくは3000Å〜5000Åの厚さに、ディップ
コートによって塗布、成膜した。その後、80度C、3
0分間プリベイクを行なった。もちろん基板としては、
YSZ基板以外の非透光性絶縁基板を用いてもよいが、
前述の熱膨張係数の問題により、YSZ基板が優れてい
る。
【0066】次にチャネル形成領域となるべき部分の上
に酸化クロムのマスクパターンを用いてマスクをかけ
て、g線を用いたステッパーによって露光して、チャネ
ル形成領域となるべき部分以外のレジストを除去した。
残ったレジスト123の幅、すなわちチャネル長は0.
8μmであり、g線でも十分に対応可能であった。露光
後、残ったレジストを100度C、30分間ポストベイ
クを行なった。
【0067】その後前記非透光性絶縁基板及びレジスト
の上に、炭素を主成分とする膜124をプラズマCVD
法によって約3000Åの厚さに成膜した。すなわち、
実施例1と同様に出発物質としてエチレン、NF3 、水
素を用い、反応圧力50Pa、高周波エネルギは13.
56MHzを10〜50Wとして、アモルファスな膜、
または50〜200Wとしてセミアモルファスな膜を形
成させた。
【0068】この際、プラズマCVD装置の反応炉に
は、ターボ分子ポンプとロータリーポンプを直列に接続
し大気からの反応炉内への逆流を防ぎ、酸素の混入率を
極力抑えた。また、前記排気系とは別系統でクライオポ
ンプ等の高真空排気系を設け、さらに成膜時の酸素濃度
を低くすることは、効果がある。
【0069】次に、剥離液に浸し超音波振動を与えるこ
とにより、前記レジスト123を除去し、合わせてレジ
スト123上に積層した炭素を主成分とする膜をリフト
オフによって除去した。その結果、チャネル形成領域を
除いた部分の上をカバーする様に炭素を主成分とする膜
125が残った。該炭素を主成分とする膜125は、実
施例1と同様に次のチャネルを作製する高温プロセスに
おいて、あたかもレジストの様に機能する為である。す
なわち、次にMOCVD法等を用いて、酸化物超伝導材
料のペアレントマテリアルの1つである、La2 CuO
4 よりなるチャネル形成層126を形成する際、前記L
2 CuO4 よりなるチャネル形成層126を基板上に
c軸配向するようにエピタキシャルに成膜する工程にお
いて、基板温度を400度C〜800度C、例えば45
0度Cまで昇温する必要があり、現在のレジストではこ
の様な高温ではマスクとして機能しないため、前記炭素
を主成分とする膜125をマスクとして使用するもので
ある。また、前記La2 CuO4 よりなるチャネル形成
層126の上に、後にゲート電極として作用するべく、
クロムよりなる膜127をスパッタ法によって形成せし
めた。
【0070】次いで、これら全体を酸素雰囲気中600
度Cにおいてアニールすることにより、前記炭素を主成
分とする膜125の構成元素を酸化することにより気体
として飛翔せしめ、結果として2回目のリフトオフによ
って、チャネル128及びゲート電極129を形成する
ことが可能となった。
【0071】その後、チャネル128及びゲート電極1
29を被うように、ポジ型レジスト130を、1000
Å〜1μm、好ましくは3000Å〜5000Åの厚さ
に、塗布、成膜する。その後のプリベークの工程は前述
の通りである。露光の工程は、本実施例については非透
光性基板を使用しているため、基板121の上方からg
線をマスクを通して照射することにより行なった。その
結果、g線が当たった部分が除去され、ゲート電極上部
に保護膜131を設けることができた。ところで、前述
の様にゲート電極29の上を被ってレジストを成膜する
のは以下の理由による。ゲートを構成する上で、最も重
要なポイントの一つに、チャネルの大きさと、ゲート電
極の大きさの比がある。すなわち、チャネルの大きさに
比して、ゲート電極の大きさが大き過ぎる場合には、ソ
ースからの電流の一部がゲートに流れ込み、特性を悪化
する。逆にチャネルの大きさに比して、ゲート電極の大
きさが小さ過ぎる場合には、電界が十分にかからず、そ
のためこの場合もやはり特性が悪化する。そして、この
比を最適化するためには、チャネルもしくはゲート電極
を選択的に、かつ横方向にのみエッチングすることが必
要であるが、本実施例においては、ゲート電極を酸で横
方向にのみエッチングするために上部をレジストで被っ
たのである。勿論、ゲート電極129を厚く成膜してお
き、上部をレジストで被うことなくエッチングすること
も可能であるが、積層方向のデバイスサイズを一定にで
きないため、本発明の方法が優れていると考えられる。
【0072】次いで、上述の様にゲート電極129の上
にレジスト131を設けたまま、これら全体をクロム混
酸溶液に浸けて、ゲート電極129のみを選択的にオー
バーエッチング132することができた。この際に、酸
処理の時間が長すぎると、オーバーエッチングし過ぎる
だけでなく、チャネル領域等にもダメージを与えるため
注意が必要であった。その後、レジストを剥離液で除去
せしめ、チャネル133と、ゲート電極134を完成す
ることができた。
【0073】次に、上記チャネル133と、ゲート電極
134を被って、炭素を主成分とする膜135をプラズ
マCVD法によって、約7000Åの厚さに成膜した。
この膜は、炭素を主成分とする膜124と同様に高い耐
熱性を有する必要があるため、出発物質としてエチレ
ン、NF3 、水素を用い、反応圧力50Pa、高周波エ
ネルギは13.56MHzを10〜50Wとして、アモ
ルファスな膜、または50〜200Wとしてセミアモル
ファスな膜を形成させた。
【0074】続けて、前記の炭素を主成分とする膜13
5の上に、ポジ型レジスト136を、1000Å〜1μ
m、好ましくは3000Å〜5000Åの厚さに、塗
布、成膜した。その後のプリベークの工程は前述の通り
である。露光の工程は、本実施例については非透光性基
板を使用しているため、基板121の上方からg線を、
マスクを通して照射することにより行なった。その結
果、g線が当たった部分が除去され、チャネル形成領域
上の炭素を主成分とする膜上に、保護膜137を形成す
ることができた。
【0075】次に、保護膜137を設けたまま、これら
全体をNF3 によって選択エッチングし、チャネル形成
領域の上部に成膜されている部分以外の、炭素を主成分
とする膜を除去した。その結果、図2(N)に示される
ような構成となった。その後、保護膜137を剥離液に
よって除去し、図2(O)に示されるような構成とし
た。
【0076】ソース、ドレイン領域を形成すべく酸化物
超伝導材料からなる膜138を活性酸素のアシストによ
る分子線エピタキシー法によって基板温度500度Cで
約500Åの厚さに成膜した。この成膜法を選んだの
は、現在の技術において、最も低温化が可能であり、ま
たエピタキシャルに成長せしめることが可能だからであ
る。炭素を主成分とする膜よりなる保護膜137が、更
に高温のプロセスに耐えられる様に作製可能であるか、
保護膜137の材料を違う材料で更に耐熱性を有する材
料に変更せしめた場合には、MOCVD等の方法の方が
産業上有用であることは言うまでもない。前記酸化物超
伝導材料は今回は(A1-X Bx)yCuzOw x=0.1 〜1.0,y=
2.0 〜4.0,z=1.0 〜4.0,w=4.0 〜10.0を有し、構造
としてペロブスカイト型構造を有し、AはY(イットリウ
ム),Gd( ガドリニウム),Yb( イッテルビウム),Eu( ユ−
ロピウム),Tb( テルビウム),Dy( ジスプロシウム),Ho
(ホルミウム),Er( エルビウム),Tm( ツリウム),Lu( ル
テチウム),Sc( スカンジウム)及びその他のランタノイ
ドより選ばれた1種または複数種の元素よりなり、Bは
Ba( バリウム),Sr( ストロンチウム),Ca( カルシウム)
より選ばれた1種または複数種の元素を有する酸化物超
電導材料より、AとしてHoを、BとしてBaを用いた
材料を選んで使用したが、他の材料でも良いことは言う
までもない。
【0077】次いで、これら全体を酸素雰囲気中600
度Cにおいてアニールすることにより、前記炭素を主成
分とする保護膜137の構成元素を酸化することにより
気体として飛翔せしめ、結果として3回目のリフトオフ
によって、ソース、ドレイン、ゲートを独立に形成せし
めた。
【0078】素子が一つである場合には、上記工程で全
て終了であるが、素子を集積化せしめるためには、最後
に層間分離を施せばよく、これは従来の技術で対応可能
である。
【0079】上記プロセスによって得られたSTFTの
液体窒素温度(77K)における動作結果を最後に述べ
る。
【0080】ゲート電極に印加せしめた電圧Vgの絶対
値が約0〜70mVの場合、ソース、ドレイン間の超伝
導電流は確認されなかったが、それを越えた電圧を印加
せしめると、有限の電流Icの存在が観測された。特
に、Vgの絶対値が約120mVを越えた場合に、I−
Vカーブの立ち上がりが鋭くなり、実用的であると考え
られる。Vgの絶対値が約120mVの際に、Icは約
110μAであり、スイッチング速度は〜10ps、消
費電力は〜μWのオーダーであった。
【0081】(実施例3)本実施例では、本発明の構成
を用いて透光性基板であるチタン酸ストロンチウムの
(100)面を有する基板を用い、ゲートのチャネルも
基板と同様のチタン酸ストロンチウム膜の(100)面
を使用した。
【0082】酸化物超伝導材料は今回は(A1-X Bx)yCuzO
w x=0.1 〜1.0,y=2.0 〜4.0,z=1.0 〜4.0,w=4.
0 〜10.0を有し、構造としてペロブスカイト型構造を有
し、AはY(イットリウム),Gd( ガドリニウム),Yb( イッ
テルビウム),Eu( ユ−ロピウム),Tb( テルビウム),Dy(
ジスプロシウム),Ho (ホルミウム),Er( エルビウム),Tm
( ツリウム),Lu( ルテチウム),Sc( スカンジウム) 及び
その他のランタノイドより選ばれた1種または複数種の
元素よりなり、BはBa( バリウム),Sr( ストロンチウ
ム),Ca( カルシウム) より選ばれた1種または複数種の
元素を有する酸化物超電導材料より、AとしてYを、B
としてBaを用いた材料を選んで使用した。
【0083】また、実施例1、2においては、高温プロ
セスにおけるレジスト代わりに(層間分離膜として)、
炭素を主成分とする材料を用いたが、本実施例において
は弗化ベリリウムを用いた。前記材料は、標準状態にお
いて約800度Cで昇華性を有する材料であり、そのた
め除去する工程は、減圧状態で約750度C以上に昇温
することによって行なった。但し、この場合には、酸化
物超伝導材料からなるソース、ドレインの特性を良くす
るために、最後に酸素中アニールを行う必要があった。
その他の工程は実施例1と同様で、チャネル長は0.2
5μm、ゲート電極には銀を使用し、電子線リソグラフ
ィーの技術を用いて作製した。
【0084】ゲート電極に印加せしめた電圧Vgの絶対
値が約0〜30mVの場合、ソース、ドレイン間の超伝
導電流は確認されなかったが、それを越えた電圧を印加
せしめると、有限の電流Icの存在が観測された。特
に、Vgの絶対値が約50mVを越えた場合に、I−V
カーブの立ち上がりが鋭くなり、実用的であると考えら
れる。Vgの絶対値が約50mVの際に、Icは約60
μAであり、スイッチング速度は〜10ps、消費電力
は〜μWのオーダーであった。
【0085】
【発明の効果】本発明の構成であるゲイト電極を選択的
にエッチングし、基板の上方ないし裏面から感光させる
ことによってゲイト電極周囲に充填物を残し、この充填
物を用いてゲイト電極とソース、ドレイン電極並びにソ
ース、ドレイン領域の形成を行なうことで、従来よりも
少ないマスク合わせと、高信頼性を確保することが可能
になった。そして上記プロセスを開発したことにより、
電界効果型超伝導トランジスタ(STFT)をより理想
の構造に近い構成とせしめることが可能となった
【図面の簡単な説明】
【図1】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの
作製方法の例。
【図2】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【符号の説明】
21 マグネシア基板 22 ポジ型レジスト 23 チャネル形成領域となるべき部分に残ったレジ
スト 24 炭素を主成分とする膜 25 チャネル形成領域を除いた部分の上をカバーす
る様に炭素を主成分とする膜 26 チタン酸ストロンチウム膜 27 ゲート電極として作用するべく、銀よりなる膜 28 チャネル 29 ゲート電極 30 ポジ型レジスト 31 ゲート電極の上のレジスト 32 オーバーエッチング 33 チャネル 34 ゲート電極 35 炭素を主成分とする膜 36 ポジ型レジスト 37 炭素を主成分とする膜よりなる保護膜 38 ソース、ドレイン領域を形成する酸化物超伝導
材料からなる膜 121 YSZ基板 122 ポジ型レジスト 123 チャネル形成領域となるべき部分に残ったレ
ジスト 124 炭素を主成分とする膜 125 チャネル形成領域を除いた部分の上をカバー
する様に炭素を主成分とする膜 126 La2 CuO4 の膜 127 ゲート電極として作用するべく、クロムより
なる膜 128 チャネル 129 ゲート電極 130 ポジ型レジスト 131 ゲート電極の上のレジスト 132 オーバーエッチング 133 チャネル 134 ゲート電極 135 炭素を主成分とする膜 136 ポジ型レジスト 137 炭素を主成分とする膜よりなる保護膜 138 ソース、ドレイン領域を形成する酸化物超伝
導材料からなる膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月15日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの作
製方法の例。
【図2】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの作
製方法の例。
【図3】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの作
製方法の例。
【図4】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの作
製方法の例。
【図5】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの作
製方法の例。
【図6】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの作
製方法の例。
【図7】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの作
製方法の例。
【図8】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの作
製方法の例。
【図9】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの作
製方法の例。
【図10】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの
作製方法の例。
【図11】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの
作製方法の例。
【図12】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの
作製方法の例。
【図13】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの
作製方法の例。
【図14】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの
作製方法の例。
【図15】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの
作製方法の例。
【図16】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの
作製方法の例。
【図17】 透光性基板を用いた、本発明のSTFTの
作製方法の例。
【図18】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図19】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図20】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図21】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図22】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図23】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図24】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図25】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図26】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図27】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図28】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図29】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図30】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図31】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図32】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図33】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【図34】 非透光性基板を用いた、本発明のSTFT
の作製方法の例。
【符号の説明】 21・・・マグネシア基板 22・・・ポジ型レジスト 23・・・チャネル形成領域となるべき部分に残ったレ
ジスト 24・・・炭素を主成分とする膜 25・・・チャネル形成領域を除いた部分の上をカバー
する様に炭素を主成分とする膜 26・・・チタン酸ストロンチウム膜 27・・・ゲート電極として作用するべく、銀よりなる
膜 28・・・チャネル 29・・・ゲート電極 30・・・ポジ型レジスト 31・・・ゲート電極の上のレジスト 32・・・オーバーエッチング 33・・・チャネル 34・・・ゲート電極 35・・・炭素を主成分とする膜 36・・・ポジ型レジスト 37・・・炭素を主成分とする膜よりなる保護膜 38・・・ソース、ドレイン領域を形成する酸化物超伝
導材料からなる膜 121・・・YSZ基板 122・・・ポジ型レジスト 123・・・チャネル形成領域となるべき部分に残った
レジスト 124・・・炭素を主成分とする膜 125・・・チャネル形成領域を除いた部分の上をカバ
ーする様に炭素を主成分とする膜 126・・・LaCuOの膜 127・・・ゲート電極として作用するべく、クロムよ
りなる膜 128・・・チャネル 129・・・ゲート電極 130・・・ポジ型レジスト 131・・・ゲート電極の上のレジスト 132・・・オーバーエッチング 133・・・チャネル 134・・・ゲート電極 135・・・炭素を主成分とする膜 136・・・ポジ型レジスト 137・・・炭素を主成分とする膜よりなる保護膜 138・・・ソース、ドレイン領域を形成する酸化物超
伝導材料からなる膜

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物超伝導材料を利用した電界効果型
    トランジスタであって、ゲート電極に印可する電界によ
    ってソース、ドレイン間に流れる超伝導電流を制御する
    ために、絶縁基板上に前記酸化物超伝導材料と概略同一
    のペロブスカイト型構造を有する非超伝導体層からなる
    チャネル形成領域とゲイト電極となる導電体の層とから
    なる積層を有し、前記チャネル形成領域に対して横接合
    となるべく、酸化物超伝導材料が前記基板に対してc軸
    配向した膜よりなるソース、ドレイン領域を有し、全体
    としてコヒーレント長が長いabプレーン方向にプレイ
    ナー型の構造を有することを特徴とする超伝導薄膜トラ
    ンジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、チャネル領域を形成
    する非超伝導体層は、前記酸化物超伝導材料のペアレン
    トマテリアルよりなることを特徴とする超伝導薄膜トラ
    ンジスタ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、ゲート電極は銀より
    なることを特徴とする超伝導薄膜トランジスタ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、酸化物超伝導材料は
    液体窒素温度(77K)以上で超伝導性を有することを特
    徴とする超伝導薄膜トランジスタ。
  5. 【請求項5】 酸化物超伝導材料を利用した電界効果型
    トランジスタの作製方法であって、非透光性絶縁基板上
    に設けられたチャネル形成領域となる前記酸化物超伝導
    材料と概略同一のペロブスカイト型構造を有する非超伝
    導体層と、ゲート絶縁膜となる絶縁膜層とゲート電極と
    なる導電体の層とからなる積層に対して、前記積層を島
    状に形成する工程と、前記島状に形成された積層体のゲ
    ート電極部分となる導電体の層の側面を選択的にエッチ
    ングする工程と、層間分離膜を積層する工程と、前記層
    間分離膜上にポジ型のレジストを塗布する工程と、前記
    島状に形成された積層上部をマスクして前記ポジ型のレ
    ジストを感光させる工程と、前記感光したポジ型レジス
    ト部分を除去し前記層間分離膜を選択的にエッチングす
    ることにより、前記ゲート電極部分となる導電体周囲に
    前記層間分離膜を残す工程と、ソース、ドレイン領域と
    なる酸化物超伝導材料よりなる膜を成膜する工程と、前
    記ゲイト電極部分となる導電体側面の選択的にエッチン
    グされた部分に残った層間分離膜を除去することにより
    前記ゲイト電極部分となる導電体側面の選択的にエッチ
    ングされた部分に残った層間分離膜の外側に成膜された
    ソース、ドレイン領域となる酸化物超伝導材料よりなる
    膜を層間分離膜と共に除去する工程とによりソース領
    域、ドレイン領域とゲイト電極を設けることを特徴とす
    る超伝導薄膜トランジスタの作製方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、層間分離膜は、酸化
    物超伝導材料よりなる膜を成膜する工程における基板温
    度以上の融点ないし昇華点を有し、その後の600〜1000
    度の熱アニールによって飛翔せしめることが可能な材料
    よりなることを特徴とする超伝導薄膜トランジスタの作
    製方法。
  7. 【請求項7】 請求項5において、層間分離膜は、酸化
    物超伝導材料よりなる膜を成膜する工程における基板温
    度以上の融点ないし昇華点を有し、その後の水ないし有
    機溶媒の処理によって溶解、除去せしめることが可能な
    材料よりなることを特徴とする超伝導薄膜トランジスタ
    の作製方法。
  8. 【請求項8】 酸化物超伝導材料を利用した電界効果型
    トランジスタの作製方法であって、透光性絶縁基板上に
    設けられたチャネル形成領域となる前記酸化物超伝導材
    料と概略同一のペロブスカイト型構造を有する非超伝導
    体層とゲート絶縁膜となる絶縁膜層とゲート電極となる
    導電体の層とからなる積層に対して、前記積層を島状に
    形成する工程と、前記島状に形成された積層体のゲート
    電極部分となる導電体の層の側面を選択的にエッチング
    する工程と、層間分離膜として炭素を主成分とする膜を
    積層する工程と、前記層間分離膜上にポジ型のレジスト
    を塗布する工程と、透光性絶縁基板裏面から前記ポジ型
    のレジストを感光させるための光を照射し、前記島状に
    形成された積層のチャネル形成領域をマスクとして前記
    ポジ型のレジストを感光させる工程と、前記感光したポ
    ジ型レジスト部分を除去することにより前記ゲイト電極
    部分となる導電体側面の選択的にエッチングされた部分
    に残った層間分離膜の外側に成膜されたソース、ドレイ
    ン領域となる酸化物超伝導材料よりなる膜を層間分離膜
    と共に除去する工程とによりソース領域、ドレイン領域
    とゲイト電極を設けることを特徴とする超伝導薄膜トラ
    ンジスタの作製方法。
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