JPH0548159A - 酸化物超伝導体装置及びその製造方法 - Google Patents

酸化物超伝導体装置及びその製造方法

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JPH0548159A
JPH0548159A JP3205135A JP20513591A JPH0548159A JP H0548159 A JPH0548159 A JP H0548159A JP 3205135 A JP3205135 A JP 3205135A JP 20513591 A JP20513591 A JP 20513591A JP H0548159 A JPH0548159 A JP H0548159A
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JP
Japan
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layer
oxide superconductor
insulator
normal conductor
insulator layer
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Withdrawn
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JP3205135A
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Hideki Yamawaki
秀樹 山脇
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 SNS構造またはSIS構造よりなる酸化物
超伝導体装置に関し、超伝導電流の流れる方向が超伝導
体結晶のa−b軸方向となるようにし、超伝導体層の成
長がそれに接する常伝導体層または絶縁体層の結晶性の
影響を受けることがないようにし、常伝導体層または絶
縁体層を薄膜化するのに精密制御を必要とすることのな
いようにする酸化物超伝導体装置の製造方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 基体1上の一部領域に第1の酸化物超伝導体
層2と絶縁体層3との積層体を形成し、フォトレジスト
層5を形成し、アニールをなしたる後フォトレジスト層
5を除去して第1の酸化物超伝導体層2の側壁を常伝導
体層または絶縁体層6に転換し、絶縁体層3上と絶縁体
層3の側壁と常伝導体層または絶縁体層6の側壁と基体
1上とに第2の酸化物超伝導体層7を形成するように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超伝導体層と常伝導体
層と超伝導体層との積層構造(以下、SNS構造と云
う。)または超伝導体層と絶縁体層と超伝導体層との積
層構造(以下、SIS構造と云う。)よりなる酸化物超
伝導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のSNS構造またはSIS構造を有
する超伝導体装置は、第1の超伝導体層上に常伝導体層
または絶縁体層が形成され、その上に第2の超伝導体層
が形成された積層構造をなしている。
【0003】例えば、Bi−Sr−Ca−Cu−O系酸
化物超伝導体よりなるSNS構造を製造する場合には、
(100)面を有するMgO基板上にBi−Sr−Ca
−Cu−O系超伝導体層を成長し、その上にBi−Sr
−Cu−O系常伝導体層を成長し、さらにその上にBi
−Sr−Ca−Cu−O系超伝導体層を成長するという
ように、超伝導体層と常伝導体層と超伝導体層とをMg
O基板面に垂直な方向に順次積層して形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】酸化物超伝導体は結晶
軸方位によって超伝導性が異なっており、超伝導電流の
流れやすさに係わる超伝導コヒーレンス長はa−b軸方
向では1.2nm程度であるのに対し、c軸方向では
0.15nm程度と短いため、c軸方向には超伝導電流
が流れにくゝなっている。
【0005】一方、基板上に酸化物超伝導体結晶を成長
する場合には、基板面に垂直な方向にc軸配向するよう
に成長する性質を有するため、従来のSNS構造または
SIS構造は超伝導電流が流れにくいc軸方向に積層形
成されており、SNS構造またはSIS構造よりなる酸
化物超伝導体装置の超伝導電流が流れにくい構造となっ
ている。
【0006】また、上層の第2の超伝導体層をエピタキ
シャリーに成長するためには、その下層に形成される常
伝導体層または絶縁体層は単結晶材料に限定されるの
で、材料選択の範囲が狭められると云う問題もある。さ
らにまた、常伝導体層または絶縁体層の膜厚としては超
伝導コヒーレンス長の2倍程度が望まれるため、0.3
nmと云う極めて薄い常伝導体層または絶縁体層を精密
に制御して成長する技術が必要である。
【0007】本発明の目的は、これらの欠点を解消する
ことにあり、SNS構造またはSIS構造の酸化物超伝
導体装置の超伝導電流の流れる方向が超伝導体結晶のa
−b軸方向となるようにし、また、超伝導体層の成長が
それに接する常伝導体層または絶縁体層の結晶性の影響
を受けることがないようにし、さらにまた、常伝導体層
または絶縁体層を薄膜化するのに精密制御を必要とする
ことのないようにする酸化物超伝導体装置の製造方法と
その方法を使用して製造された酸化物超伝導体装置とを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的のうち、酸化
物超伝導体装置は、基体(1)上の一部領域に第1の酸
化物超伝導体層(2)が形成され、この第1の酸化物超
伝導体層(2)のa軸またはb軸方向に常伝導体層また
は絶縁体層(6)が形成され、この常伝導体層または絶
縁体層(6)とこの常伝導体層または絶縁体層(6)に
接する領域の前記の第1の酸化物超伝導体層(2)との
上に絶縁体層(3)が形成され、この絶縁体層(3)上
とこの絶縁体層(3)の側壁と前記の常伝導体層または
絶縁体層(6)の側壁と前記の基体(1)上とに第2の
酸化物超伝導体層(7)が形成されている酸化物超伝導
体装置によって達成される。
【0009】上記目的のうち、酸化物超伝導体装置の製
造方法は、基体(1)上の一部領域に第1の酸化物超伝
導体層(2)と絶縁体層(3)との積層体を形成し、次
いで、フォトレジスト層(5)を形成し、アニールをな
したる後このフォトレジスト層(5)を除去して前記の
第1の酸化物超伝導体層(2)の側壁を常伝導体層また
は絶縁体層(6)に転換し、前記の絶縁体層(3)上と
前記の絶縁体層(3)の側壁と前記の常伝導体層または
絶縁体層(6)の側壁と前記の基体(1)上とに第2の
酸化物超伝導体層(7)を形成し、この第2の酸化物超
伝導体層(7)と前記の絶縁体層(3)とを前記の第1
の酸化物超伝導体層(2)上の一部領域から除去する工
程を有する酸化物超伝導体装置の製造方法によって達成
される。
【0010】
【作用】本願発明の発明者は、超伝導体層上にフォトレ
ジスト層を形成してアニールを施すと、フォトレジスト
層に接する領域の超伝導体層が常伝導体層または絶縁体
層に転換することを見出した。
【0011】本発明は、この自然法則を応用して第1の
超伝導体層2のa−b軸方向の側壁を常伝導体層または
絶縁体層6に転換するものであり、極薄膜の常伝導体層
または絶縁体層を容易に形成することができる。基体1
上に前記の常伝導体層または絶縁体層6に接して第2の
超伝導体層7を形成することによって、SNS構造また
はSIS構造が超伝導電流の流れやすいa−b軸方向に
ラテラルに形成された酸化物超伝導体装置が形成され
る。なお、第2の超伝導体層7は基体1上に形成される
ので、常伝導体層または絶縁体層6の結晶性の影響を受
けることなく形成することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例に
係る酸化物超伝導体装置の製造方法について説明する。
【0013】図2(a)に示すように、(100)Mg
O基板1上に、ハライド原料を使用してなすCVD法を
使用して、Bi−Sr−Ca−Cu−O系の第1の酸化
物超伝導体層2を0.4μm厚に形成し、次いで、スパ
ッタ法を使用してMgO層3を0.2μm厚に形成す
る。
【0014】図2(b)に示すように、レジスト膜4を
形成し、これをフォトリソグラフィー法を使用してパタ
ーニングして一部領域から除去し、次いで、アルゴンイ
オンエッチングをなしてレジスト膜4の除去された領域
のMgO層3と第1の酸化物超伝導体層2とを除去す
る。
【0015】図3(a)に示すように、レジスト膜4を
除去し、次いで、ノブラック樹脂よりなるフォトレジス
ト層5を1.5μm厚に形成し、110℃の温度で30
分間アニールを施し、フォトレジスト層5に接する領域
の第1の超伝導体層2を常伝導体層または絶縁体層6に
転換する。
【0016】図3(b)に示すように、フォトレジスト
層5をアセトンを使用して除去し、再びハライド原料を
使用してなすCVD法を使用してBi−Sr−Ca−C
u−O系の第2の酸化物超伝導体層7を0.4μm厚に
形成する。
【0017】図1に示すように、第2の酸化物超伝導体
層7とMgO層3とを第1の酸化物超伝導体層2上の一
部領域からアルゴンイオンエッチングをなして除去し、
次いで、第1の酸化物超伝導体層2と第2の酸化物超伝
導体層7との上にそれぞれ0.2μm厚の銀電極8を形
成する。
【0018】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る酸化
物超伝導体装置及びその製造方法においては、SNS構
造またはSIS構造が酸化物超伝導体結晶のa−b軸方
向にラテラルに形成されているので、超伝導電流が流れ
やすくなり、また、常伝導体層または絶縁体層が堆積で
はなく化学処理をもって形成されるため、これらの層を
極めて薄く形成することが容易にできるので酸化物超伝
導体装置の特性を向上することができる。さらにまた、
第2の超伝導体層は単結晶の基体上にエピタキシャル成
長させればよいので、常伝導体層または絶縁体層の結晶
性の影響を受けることなく成長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】酸化物超伝導体装置の製造工程図(その3)で
ある。
【図2】酸化物超伝導体装置の製造工程図(その1)で
ある。
【図3】酸化物超伝導体装置の製造工程図(その2)で
ある。
【符号の説明】
1 基体、MgO基板 2 第1の酸化物超伝導体層 3 絶縁体層、MgO層 4 レジスト膜 5 フォトレジスト層 6 常伝導体層または絶縁体層 7 第2の酸化物超伝導体層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体(1)上の一部領域に第1の酸化物
    超伝導体層(2)が形成され、 該第1の酸化物超伝導体層(2)のa軸またはb軸方向
    に常伝導体層または絶縁体層(6)が形成され、 該常伝導体層または絶縁体層(6)と該常伝導体層また
    は絶縁体層(6)に接する領域の前記第1の酸化物超伝
    導体層(2)との上に絶縁体層(3)が形成され、 該第2の絶縁体層(3)上と該絶縁体層(3)の側壁と
    前記常伝導体層または絶縁体層(6)の側壁と前記基体
    (1)上とに第2の酸化物超伝導体層(7)が形成され
    てなることを特徴とする酸化物超伝導体装置。
  2. 【請求項2】 基体(1)上の一部領域に第1の酸化物
    超伝導体層(2)と絶縁体層(3)との積層体を形成
    し、 フォトレジスト層(5)を形成し、アニールをなしたる
    後該フォトレジスト層(5)を除去して前記第1の酸化
    物超伝導体層(2)の側壁を常伝導体層または絶縁体層
    (6)に転換し、 前記絶縁体層(3)上と前記絶縁体層(3)の側壁と前
    記常伝導体層または絶縁体層(6)の側壁と前記基体
    (1)上とに第2の酸化物超伝導体層(7)を形成し、 該第2の酸化物超伝導体層(7)と前記絶縁体層(3)
    とを前記第1の酸化物超伝導体層(2)上の一部領域か
    ら除去する工程を有することを特徴とする酸化物超伝導
    体装置の製造方法。
JP3205135A 1991-08-15 1991-08-15 酸化物超伝導体装置及びその製造方法 Withdrawn JPH0548159A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009064880A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 National Institute For Materials Science 高温超伝導単結晶上での面内型ジョセフソン接合形成法
CN109804477A (zh) * 2016-09-15 2019-05-24 谷歌有限责任公司 用于减少离子研磨损坏的覆盖层

Cited By (3)

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JP2009064880A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 National Institute For Materials Science 高温超伝導単結晶上での面内型ジョセフソン接合形成法
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